JP4671828B2 - 発泡壁紙用原反及び発泡壁紙 - Google Patents

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Description

本発明は、発泡壁紙用原反及び発泡壁紙に関する。
発泡壁紙用原反(材料)と発泡壁紙(製品)との関係は次の通りである。即ち、発泡壁紙用原反は、発泡壁紙の製造材料であって、発泡剤含有樹脂層を有するが、絵柄模様層などの装飾層は有していない。発泡剤含有樹脂層は、一般に熱分解型発泡剤を含み、加熱により発泡樹脂層となる。原反購入者は、原反の表面に所望の装飾層を形成した後、発泡剤含有樹脂層を発泡樹脂層とすることにより、発泡壁紙(製品)を作製する。
従来、発泡壁紙としては、紙質基材(裏打紙)に塩化ビニル樹脂(塩ビ樹脂)からなる発泡樹脂層を形成したものが知られている。ところが、近年では、環境に配慮して発泡樹脂層に塩ビ樹脂を使用せず、例えば、ポリオレフィン系樹脂を用いた、いわゆる非塩ビ樹脂壁紙が提案されている(特許文献1〜3等)。
発泡壁紙は、耐スクラッチ性、耐磨耗性等の表面特性が高いことが要求される。理由は、壁紙表面の引っ掻き、押圧等に対する抵抗性が要求されるためである。
発泡壁紙としては、紙質基材上に発泡樹脂層及び非発泡樹脂層を順に積層したものが提案されている。この発泡壁紙は、非発泡樹脂層を表面に有することにより、所定の表面特性を発揮するように設計されている。
しかしながら、上記構造を有する発泡壁紙は、現時点では製品化されていない。理由は、発泡壁紙用原反の時に2層(発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層)を明確に有していても、後続の加熱発泡工程において発泡剤の分解により生じるガスが非発泡樹脂層にも浸入し、結果として非発泡樹脂層が実質的に非発泡層ではなくなり、所定の効果を十分に奏しないためである。実質的には2層の境界が無くなることが指摘されている。
従って、発泡樹脂層と非発泡樹脂層とを順に有する発泡壁紙であって、各樹脂層が所定の効果を十分に発揮する発泡壁紙の開発が望まれている。
特開平6−47875号公報 特開2000−255011号公報 特開2001−347611号公報
本発明は、発泡樹脂層と非発泡樹脂層とを順に有する発泡壁紙であって、各樹脂層が所定の効果を十分に発揮する発泡壁紙、並びに、当該発泡壁紙の製造に適した発泡壁紙用原反を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、発泡壁紙に特定の樹脂層を形成することにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の発泡壁紙用原反及び発泡壁紙に関する。
1.紙質基材上に、少なくとも発泡剤含有樹脂層と非発泡樹脂層とを順に有する発泡壁紙用原反であって、
(1)発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層は、いずれも樹脂架橋されており、
(2)非発泡樹脂層は、樹脂成分として線状低密度ポリエチレン樹脂を含み、
(3)発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂及びエチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
(4)非発泡樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが30〜80g/10分である非発泡樹脂層形成用組成物から形成されており、
(5)発泡剤含有樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが10〜50g/10分である発泡剤含有樹脂層形成用組成物から形成されており、
(6)前記非発泡樹脂層形成用組成物のメルトフローレートは、前記発泡剤含有樹脂層形成用組成物のメルトフローレートに比して20〜30g/10分大きい
ことを特徴とする発泡壁紙用原反。
2.紙質基材上に、少なくとも発泡樹脂層と非発泡樹脂層とを順に有する発泡壁紙であって、
(1)発泡樹脂層及び非発泡樹脂層は、いずれも樹脂架橋しており、
(2)非発泡樹脂層は、樹脂成分として線状低密度ポリエチレン樹脂を含み、
(3)発泡樹脂層は、樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂及びエチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
(4)非発泡樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが30〜80g/10分である非発泡樹脂層形成用組成物から形成されており、
(5)発泡樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが10〜50g/10分である発泡剤含有樹脂層形成用組成物から形成される発泡剤含有樹脂層を加熱することにより形成されており、
(6)前記非発泡樹脂層形成用組成物のメルトフローレートは、前記発泡剤含有樹脂層形成用組成物のメルトフローレートに比して20〜30g/10分大きい
ことを特徴とする発泡壁紙。

以下、本発明の発泡壁紙用原反及び発泡壁紙について、詳細に説明する。
1.発泡壁紙用原反
本発明の発泡壁紙用原反は、紙質基材上に、少なくとも発泡剤含有樹脂層と非発泡樹脂層とを順に有する発泡壁紙用原反であって、
(1)発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層は、いずれも樹脂架橋されており、
(2)非発泡樹脂層は、樹脂成分として線状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)を含み、
(3)発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)及びエチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂(EMMA)からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
(4)非発泡樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが30〜80g/10分である非発泡樹脂層形成用組成物から形成されており、
(5)発泡剤含有樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが10〜50g/10分である発泡剤含有樹脂層形成用組成物から形成されており、
(6)前記非発泡樹脂層形成用組成物のメルトフローレートは、前記発泡剤含有樹脂層形成用組成物のメルトフローレートに比して20〜30g/10分大きい
ことを特徴とする。
以下、各層について詳細に説明する。
(紙質基材)
紙質基材は、壁紙基材として適した機械強度、耐熱性等を有する限り特に限定されず、繊維質シートが一般に使用できる。
具体的には、繊維質シートの中でも、難燃紙(パルプ主体のシートをスルファミン酸グアニジン、リン酸グアジニン等の難燃剤で処理したもの);水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機添加剤を含む無機質紙;上質紙;薄用紙などが挙げられる。
紙質基材の坪量は限定的ではないが、50〜80g/m程度が好ましい。
紙質基材の厚さは限定的ではないが、80〜150μm程度が好ましい。
(発泡剤含有樹脂層)
本発明の発泡壁紙用原反は、紙質基材上に、発泡剤含有樹脂層を有する。
発泡剤含有樹脂層は、樹脂架橋している。この観点からは、発泡剤含有樹脂層を構成する樹脂は、架橋可能(例えば、電子線照射により架橋可能)であるものを用いる。架橋可能樹脂としては、例えば、エチレン共重合体樹脂が好ましく、EVA及びEMMAからなる群から選択される少なくとも1種がより好ましい。EVA及びEMMAは、メルトフローレート(MFR)は30〜70g/10分程度が好ましく、VA含有量(MMA含有量)は20〜25重量%程度が好ましい。樹脂のMFR(樹脂架橋前)は、発泡剤含有樹脂層形成用組成物(樹脂、熱分解型発泡剤その他の添加剤を含む混合物)のMFR(樹脂架橋前)が10〜50g/10分となるように調整すればよい。本発明では、発泡剤含有樹脂層は、特に前記EVA及びEMMAからなる群から選択される少なくとも1種を含む。なお、樹脂成分として他の樹脂をさらに含むことは許容される。
発泡剤含有樹脂層は、熱分解型発泡剤を含有する。
熱分解型発泡剤は、例えば、アゾジカルボンアミド(ADCA)、アゾビスホルムアミド等のアゾ系;オキシベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)、パラトルエンスルホニルヒドラジド等のビドラジド系などが挙げられる。熱分解型発泡剤の含有量は、種類、所望の発泡倍率等に応じて調整できる。通常は、発泡剤含有樹脂層中の樹脂100重量部に対して1〜20重量部程度が好ましい。
発泡剤含有樹脂層は、必要に応じて、無機充填剤、顔料等を含んでもよい。
無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、モリブデン化合物等が挙げられる。
顔料としては、次のものが挙げられる。無機顔料としては、例えば、酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、黄鉛、モリブデートオレンジ、カドミウムエロー、ニッケルチタンエロー、クロムチタンエロー、酸化鉄(弁柄)、カドミウムレッド、群青、紺青、コバルトブルー、酸化クロム、コバルトグリーン、アルミニウム粉、ブロンズ粉、雲母チタン、硫化亜鉛等が挙げられる。有機顔料としては、例えば、アニリンブラック、ペリレンブラック、アゾ系(アゾレーキ、不溶性アゾ、縮合アゾ)、多環式(イソインドリノン、イソインドリン、キノフタロン、ペリノン、フラバントロン、アントラピリミジン、アントラキノン、キナクリドン、ペリレン、ジケトピロロピロール、ジブロムアンザントロン、ジオキサジン、チオインジゴ、フタロシアニン、インダントロン、ハロゲン化フタロシアニン)等が挙げられる。
発泡剤含有樹脂層は、必要に応じて、その他の添加剤を含んでもよい。例えば、発泡セル調整剤、架橋助剤が含まれる。発泡セル調整剤としては、例えば、金属石鹸、亜鉛化合物等が挙げられる。また、架橋助剤としては、アクリルモノマーなどが挙げられる。架橋助剤の添加量としては、発泡剤含有樹脂層中の樹脂100重量部に対して、0〜10重量部程度が好ましく、1〜4重量部がより好ましい。
発泡剤含有樹脂層の厚みは限定的ではないが、10〜200μm程度が好ましく、準不燃の防火性能を持たせるのであれば、30〜80μm程度が好ましい。
(非発泡樹脂層)
本発明の発泡壁紙用原反は、発泡剤含有樹脂層上に非発泡樹脂層を有する。
非発泡樹脂層を構成する樹脂は限定的ではないが、線状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)を樹脂成分として含む。LLDPEは、通常は密度0.910〜0.938g/cm程度であるが、この中でも0.915〜0.925g/cm程度が好ましい。樹脂のMFRは、非発泡樹脂層形成用組成物のMFR(樹脂架橋前)が30〜80g/10分となるように調整すればよい。なお、樹脂成分はLLDPEだけに限定されず、前記EVA及びEMMAの少なくとも1種を併用してもよい。樹脂成分に含まれるLLDPEの含有量は限定的ではないが、50重量%以上が好ましい。
非発泡樹脂層は、発泡剤含有樹脂層と同様に樹脂架橋している。
非発泡樹脂層の厚みは、25〜80μm程度が好ましい。特に30〜40μm程度の場合は、準不燃の防火性能も付与できる点でより好ましい。
(その他の樹脂層)
本発明の発泡壁紙用原反は、紙質基材、発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層以外の層を有してもよい。
例えば、紙質基材と発泡剤含有樹脂層との間に更に樹脂層1を設けることができる。この場合は、樹脂層1は紙質基材と発泡剤含有樹脂層との密着性を高めるアンカー層として作用することが好ましい(図1参照)。
樹脂層1を構成する樹脂は特に限定されないが、EVA及びEMMAの少なくとも1種が好ましい。EVA及びEMMAは、メルトフローレート(MFR)は30〜70g/10分程度が好ましく、VA含有量(MMA含有量)は20〜25重量%程度が好ましい。
樹脂層1の厚みは限定的ではないが、2〜20μm程度が好ましく、準不燃の防火性能を持たせる観点からは、5〜10μm程度が好ましい。
本発明の発泡壁紙用原反は、例えば、各樹脂層をカレンダー方式により作製後、紙質基材上に1層ごとラミネートする方法により作製してもよく、樹脂層の積層体をTダイ押出し機(好ましくはマルチマニホールドタイプのTダイ)により溶融同時押出しして形成後、基材シートにラミネートすることにより作製してもよい。
本発明の発泡壁紙用原反は、非発泡樹脂層はMFRが30〜80g/10分の非発泡樹脂層形成用組成物を使用して形成し、発泡剤含有樹脂層はMFRが10〜50g/10分の発泡剤含有樹脂層形成用組成物を使用して形成する。そして、前記非発泡樹脂層形成用組成物のMFRは、前記発泡剤含有樹脂層形成用組成物のMFRに比して20〜30g/10分大きくなるように設定する。このようにMFRに差をつけて非発泡樹脂層及び発泡剤含有樹脂層を形成することにより、発泡壁紙の製造における加熱発泡工程において、発泡樹脂層中で生じた発泡ガスが非発泡樹脂層に浸入することが防止されて、各層が所定の効果を奏する発泡壁紙が得られる。
なお、溶融同時押出しにより樹脂層を形成する場合には、上記の通りMFRの異なる組成物を用いることを考慮し、押出し機の各シリンダー温度を、各組成物が同等の流動性を示すように調整することが好ましい。例えば、図1において、第1層〜第3層までを溶融同時押出しにより形成する場合であって、第1層及び第2層に含まれる樹脂としてMFRが70g/10分程度の樹脂を用いる場合には、押出し口(ダイス直前)の組成物温度が100〜120℃程度となるように設定するのが好ましい。また、第3層を形成する組成物温度は押出し口で120〜130℃程度となるように設定するのが好ましい。このとき、押出し機をTダイ押出し機とし、マルチマニホールドタイプを用いることにより、押出し樹脂層の厚み精度を幅方向において更に均一化することができる。
本発明では、非発泡樹脂層形成用組成物はLLDPEを含む。LLDPEの割合が多い場合には、溶融同時押出しにより形成された樹脂層は、紙質基材に直接ラミネートしないことが好ましい。これは、紙質基材に溶融樹脂が密着後、樹脂の結晶化により紙質基材と樹脂層との積層体にカールが生じるおそれがあるからである。従って、この場合には、溶融同時押出しにより形成された樹脂層を一旦冷却し、後に樹脂層を再加熱してニップロール等を通して紙質基材とラミネートすることが好ましい。
紙質基材上に樹脂層を積層後は、発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層を樹脂架橋する。例えば、樹脂層側から電子線照射を行うことにより樹脂架橋できる。加速電圧は、樹脂層の厚み、比重等を考慮して設定できるが、準不燃防火性能を考慮して各層の厚みを設定した場合には、150〜250kV程度が好ましい。照射量は、1〜20Mrad程度が好ましい。電子線源としては、公知の電子線照射装置が使用できる。
樹脂層にアクリルモノマー等の架橋助剤を含めない場合には、例えば、175kV、5〜10Mrad程度の電子線照射が好適である。他方、樹脂100重量部に対してアクリルモノマーを0.1〜3重量部程度含有する場合には、電子線量は1〜5Mrad程度とするのが好ましい。
以上の工程を経て、本発明の発泡壁紙用原反は得られる。
2.発泡壁紙
本発明の発泡壁紙は、紙質基材上に、少なくとも発泡樹脂層と非発泡樹脂層とを順に有する発泡壁紙であって、
(1)発泡樹脂層及び非発泡樹脂層は、いずれも樹脂架橋しており、
(2)非発泡樹脂層は、樹脂成分として線状低密度ポリエチレン樹脂を含み、
(3)発泡樹脂層は、樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂及びエチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
(4)非発泡樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが30〜80g/10分である非発泡樹脂層形成用組成物から形成されており、
(5)発泡樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが10〜50g/10分である発泡剤含有樹脂層形成用組成物から形成される発泡剤含有樹脂層を加熱することにより形成されており、
(6)前記非発泡樹脂層形成用組成物のメルトフローレートは、前記発泡剤含有樹脂層形成用組成物のメルトフローレートに比して20〜30g/10分大きい
ことを特徴とする。
本発明の発泡壁紙は、前記発泡壁紙用原反を用いて好適に製造できる。例えば、前記発泡壁紙用原反のおもて面(樹脂層側)に絵柄模様層を形成後、加熱により熱分解型発泡剤を熱分解し、発泡剤含有樹脂層を発泡樹脂層とすることにより得られる。本発明の発泡壁紙は、MFRの異なる非発泡樹脂層形成用組成物及び発泡剤含有樹脂層形成用組成物を組み合わせて作製されるため、得られる発泡樹脂層と非発泡樹脂層との境界は明瞭であり、且つ、発泡ガスの非発泡樹脂層への浸入は防止されている。
絵柄模様層は、発泡壁紙に意匠性を付与する。絵柄模様としては、例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。絵柄模様は、発泡壁紙の種類に応じて選択できる。
絵柄模様層は、例えば、前記原反のおもて面に絵柄模様を印刷することで形成できる。印刷手法としては、例えば、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷等が挙げられる。印刷インキとしては、着色剤、ビヒクル、溶剤を含む公知の印刷インキが使用できる。
着色剤としては、前記顔料が使用できる。
ビヒクルは、基材シートの種類に応じて設定できるが、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アルキド系樹脂、石油系樹脂、ケトン樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、繊維素誘導体、ゴム系樹脂等が挙げられる。
印刷インキに含まれる溶剤(又は分散媒)としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の石油系有機溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸−2−メトキシエチル、酢酸−2−エトキシエチル等のエステル系有機溶剤;メチルアルコール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール系有機溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系有機溶剤;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶剤、;ジクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の塩素系有機溶剤;水などが挙げられる。
絵柄模様層の厚みは絵柄模様の種類より異なるが、0.1〜10μm程度が好ましい。
なお、絵柄模様層の形成を容易とするために、原反のおもて面に対してコロナ放電処理、プライマー層形成等を行ってもよい。プライマー剤は特に限定されないが、EVA系プライマー剤が好ましい。その他、プラズマ放電処理により原反表面の濡れ性を55dyne程度にすることも好ましい。この場合に、プラズマ発光域を窒素パージ(特にアセチレン混入窒素パージ)とすると効果が向上する。
絵柄模様層のおもて面には、発泡壁紙の最表面層として、表面保護層を形成してもよい。表面保護層を構成する樹脂は特に限定されないが、LLDPE(線状低密度ポリエチレン)、EMAA(エチレン−メタクリル酸共重合体)、ポリプロピレンを主原料とするフィルムとすることが好ましい。表面保護層には、適宜シリコーン、フッ素原料を含めてもよい。この場合には、発泡壁紙の耐汚染性等を高めることができる。
表面保護層の形成方法としては、例えば、絵柄模様層のおもて面に前記樹脂を加熱溶融したものを押出し形成により積層してもよいし、前記樹脂をフィルム化したものを周知のドライラミネーション法により貼り合わせることにより積層してもよい。
次いで、加熱により熱分解型発泡剤を熱分解することにより、発泡剤含有樹脂層を発泡樹脂層とする。
加熱条件は、熱分解型発泡剤の分解により発泡樹脂層が形成される条件ならば限定されない。加熱温度は200〜300℃程度が好ましく、加熱時間は10〜40秒程度が好ましい。
発泡樹脂層の厚さは、70〜4000μm程度であり、発泡剤含有樹脂層に対する発泡樹脂層の発泡倍率は7〜20倍程度である。
本発明の発泡壁紙は、樹脂層側からエンボス加工を施してもよい。
エンボス模様は、例えば、公知のエンボス版により付与できる。例えば、表面保護層のおもて面を加熱軟化後、エンボス版を押圧することにより所望のエンボス模様を賦型できる。エンボス模様としては、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
3.被着材
本発明の発泡壁紙を貼り付ける被着材は特に限定されず、例えば、石膏ボード、パーライトボード、襖、扉等の平板、曲面板等の板材、立体形状物品(成形品)等が挙げられる。
被着材への積層方法としては、例えば、1)接着剤層を間に介して被着材に加圧ローラーで加圧して積層する方法、2)被着材の表面に発泡壁紙を、接着剤層を介して対向又は載置後、被着材(成形品)側からの真空吸引による圧力差により発泡壁紙を成形品表面に積層する、いわゆる真空プレス積層方法、3)円柱、多角柱等の柱に発泡壁紙を、接着剤層を介して供給しつつ、複数の向きの異なるローラーにより、柱状体を構成する複数の側面に順次壁紙を加圧接着して積層してゆく、いわゆるラッピング加工法等がある。特に、凹凸立体物に貼り合わせる方法としては、ラッピング加工法が好ましい。
本発明の発泡壁紙は、所定の成形加工等を施して各種用途に用いる。例えば、壁、天井、床等建築物の内装、窓枠、扉、手摺等の建具の表面化粧、家具又は弱電・OA機器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車輛内装、航空機内装、窓ガラスの化粧等の用途が挙げられる。
本発明の発泡壁紙は、非発泡樹脂層がLLDPEを含有し、発泡樹脂層はEVA及びEMMAの少なくとも1種を含有し、両層はMFRの異なる組成物から形成されているため、発泡樹脂層と非発泡樹脂層との境界は明瞭であり、発泡樹脂層から非発泡樹脂層への発泡ガスの浸入が防止されている。これにより、本発明の発泡壁紙は非発泡樹脂層が所定の効果を確実に奏することができ、優れた耐スクラッチ性、耐磨耗性等の表面特性を発揮する。
本発明の発泡壁紙用原反は、上記特性を有する本発明の発泡壁紙の製造に適している。
本発明の発泡壁紙用原反の模式図(一例)である。 本発明の発泡壁紙の模式図(一例)である。
以下に実施例及び比較例を示し、本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されない。
実施例1
(発泡壁紙用原反の製造)
図1に示す層構成の発泡壁紙用原反を作製した。各層の形成材料は次の通りである。
・ 紙質基材:一般紙(65g/m)、厚さ100μmを用いた。
・ 第1層:EVA(住友化学CV5053、MFR70、VA20)を用いた。
・ 第2層:EVA(住友化学CV5020、MFR75、VA10)100部、二酸化チタン(デュポンR108)20部、炭酸カルシウム(白石工業ホワイトンH)20部、熱分解型発泡剤(永和化成AC#3)4部、熱分解型発泡剤(永和化成#5000)2部、発泡セル調整剤(旭電化工業OF101)、及びステアリン酸亜鉛(大協化成MFX50E)2部の混合物を用いた。
・ 第3層:LLDPE(東ソー340、MFR7)100部及びアクリルモノマー(JSR製)4部の混合物を用いた。
先ず、第1層〜第3層の3種類の材料を別々にシリンダーに入れて熔融し、Tダイ押出し機により3層同時押出し積層した。押出し時のダイス温度は120℃とした。
押出し時の第1層の厚みは5μm、第2層の厚みは90μm、第3層の厚みは30μmとした。
次いで、当該3層積層体を紙質基材にラミネートした。
次いで、当該4層積層体の樹脂層側に電子線照射(200kv、5Mrad)を行った。
以上の工程を経て、発泡壁紙用原反を製造した。
(発泡壁紙の製造)
図2に示す層構成の発泡壁紙を作製した。
上記原反の第3層おもて面に、EVA系水性インキを2g/mでベタ印刷後、アクリル系水性インキで絵柄を付与することにより絵柄模様層(第4層)を形成した。
次いで、雰囲気温度230℃のオーブン中で20秒間加熱することにより、発泡剤含有樹脂層を発泡させた。発泡樹脂層の厚さは570μmであった。加熱発泡工程後の非発泡樹脂層の厚さは26μmであった。
次いで、積層体の樹脂層側からエンボス版を押圧することにより、エンボス模様を賦型した。
以上の工程を経て、発泡壁紙を製造した。
実施例2
(発泡壁紙の製造)
各層の形成材料として次のものを用いた以外は、実施例1と同様にして作製した。
・ 紙質基材:一般紙(65g/m)、厚さ100μmを用いた。
・ 第1層:EVA(住友化学CV5053、MFR70、VA20)を用いた。
・ 第2層:EVA(住友化学CV5020、MFR75、VA10)100部、二酸化チタン(デュポンR108)20部、熱分解型発泡剤(永和化成AC#3)4部、熱分解型発泡剤(永和化成#5000)2部、発泡セル調整剤(旭電化工業OF101)、及びステアリン酸亜鉛(大協化成MFX50E)2部の混合物を用いた。
・ 第3層:LLDPE(東ソー340、MFR7)100部及びアクリルモノマー(JSR製)4部の混合物を用いた。
発泡剤含有樹脂層の押出し厚さは70μmであった。発泡樹脂層の厚さは700μmであった。加熱発泡工程後の非発泡樹脂層の厚さは26μmであった。
比較例1
(発泡壁紙の製造)
各層の形成材料として次のものを用いた以外は、実施例1と同様にして作製した。
・ 紙質基材:一般紙(65g/m)、厚さ100μmを用いた。
・ 第1層:EVA(住友化学CV5053、MFR70、VA20)を用いた。
・ 第2層:EVA(住友化学CV5020、MFR75、VA10)100部、二酸化チタン(デュポンR108)20部、炭酸カルシウム(白石工業ホワイトンH)20部、熱分解型発泡剤(永和化成AC#3)4部、熱分解型発泡剤(永和化成#5000)2部、発泡セル調整剤(旭電化工業OF101)、及びステアリン酸亜鉛(大協化成MFX50E)2部の混合物を用いた。
・ 第3層:LLDPE(東ソー249、MFR70)100部及びアクリルモノマー(JSR製)4部の混合物を用いた。
発泡剤含有樹脂層の押出し厚さは90μmであった。発泡樹脂層の厚さは500μmであった。加熱発泡工程後の非発泡樹脂層の厚さは3μmであった。
試験例1(断面観察試験)
実施例及び比較例で作製した発泡壁紙の厚さ方向の断面を肉眼により観察した。
非発泡樹脂層(第3層)の厚さを調べた。結果を下記表1に示す。
試験例2(耐スクラッチ性)
実施例及び比較例で作製した発泡壁紙の耐スクラッチ性を調べた。耐擦傷性については、日本ビニル工業会ビニル建装部会および壁装問屋協議会で規定する表面強化商品性能表示における試験法を用いて耐傷つき性を評価した。評価は、変化がないものを5級、表面に少し変化があるものを4級、表面が破けて樹脂層および発泡層が見えるものを3級、表面が破けて基材層が見えるもの(長さ1cm未満)を2級、表面が破けて基材層が見えるもの(長さ1cm以上)を1級とした。結果を下記表1に示す。
Figure 0004671828

Claims (2)

  1. 紙質基材上に、少なくとも発泡剤含有樹脂層と非発泡樹脂層とを順に有する発泡壁紙用原反であって、
    (1)発泡剤含有樹脂層及び非発泡樹脂層は、いずれも樹脂架橋されており、
    (2)非発泡樹脂層は、樹脂成分として線状低密度ポリエチレン樹脂を含み、
    (3)発泡剤含有樹脂層は、樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂及びエチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
    (4)非発泡樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが30〜80g/10分である非発泡樹脂層形成用組成物から形成されており、
    (5)発泡剤含有樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが10〜50g/10分である発泡剤含有樹脂層形成用組成物から形成されており、
    (6)前記非発泡樹脂層形成用組成物のメルトフローレートは、前記発泡剤含有樹脂層形成用組成物のメルトフローレートに比して20〜30g/10分大きいことを特徴とする発泡壁紙用原反。
  2. 紙質基材上に、少なくとも発泡樹脂層と非発泡樹脂層とを順に有する発泡壁紙であって、
    (1)発泡樹脂層及び非発泡樹脂層は、いずれも樹脂架橋しており、
    (2)非発泡樹脂層は、樹脂成分として線状低密度ポリエチレン樹脂を含み、
    (3)発泡樹脂層は、樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂及びエチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
    (4)非発泡樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが30〜80g/10分である非発泡樹脂層形成用組成物から形成されており、
    (5)発泡樹脂層は、樹脂架橋前のメルトフローレートが10〜50g/10分である発泡剤含有樹脂層形成用組成物から形成される発泡剤含有樹脂層を加熱することにより形成されており、
    (6)前記非発泡樹脂層形成用組成物のメルトフローレートは、前記発泡剤含有樹脂層形成用組成物のメルトフローレートに比して20〜30g/10分大きい
    ことを特徴とする発泡壁紙。
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