JP4806948B2 - 水添石油樹脂を含む発泡壁紙 - Google Patents
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Description
(1)発泡樹脂層は、酢酸ビニル含有量が10〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂をマトリックス樹脂とし、
(2)発泡樹脂層は、当該発泡樹脂層を構成する前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対して、水添石油樹脂を10〜35重量部含有する、
ことを特徴とする発泡壁紙。
3.前記水添石油樹脂が、完全水添型である、上記項1又は2に記載の発泡壁紙。
4.非発泡樹脂層をさらに有する、上記項1〜3のいずれかに記載の発泡壁紙。
5.紙質基材上に、非発泡樹脂層A、発泡樹脂層、及び非発泡樹脂層Bを順に積層してなる、上記項1〜3のいずれかに記載の発泡壁紙。
6.非発泡樹脂層を構成する樹脂が、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂である、上記項4又は5に記載の発泡壁紙。
7.発泡樹脂層のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂が架橋している、上記項1〜6のいずれかに記載の発泡壁紙。
8.押出し成形によって熱分解型発泡剤を含む未発泡樹脂層を形成する工程を有する発泡壁紙の製造方法であって、
(1)未発泡樹脂層は、メルトフローレートが10〜20g/10分、且つ、酢酸ビニル含有量が10〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂をマトリックス樹脂とし、
(2)未発泡樹脂層は、当該未発泡樹脂層を構成する前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対して、水添石油樹脂を10〜35重量部含有する、
ことを特徴とする製造方法。
9.紙質基材上に、非発泡樹脂層A、熱分解型発泡剤を含む未発泡樹脂層、及び非発泡樹脂層Bを当該順且つ非発泡樹脂層Aが紙質基材と接触するように押出し成形により同時積層後、前記発泡剤を加熱することにより未発泡樹脂層を発泡樹脂層とする発泡壁紙の製造方法であって、
(1)未発泡樹脂層は、メルトフローレートが10〜20g/10分、且つ、酢酸ビニル含有量が10〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂をマトリックス樹脂とし、
(2)未発泡樹脂層は、当該未発泡樹脂層を構成する前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対して、水添石油樹脂を10〜35重量部含有する、
ことを特徴とする製造方法。
10.非発泡樹脂層を構成する樹脂が、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂である、上記項9に記載の製造方法。
11.前記水添石油樹脂が、完全水添型である、上記項9又は10に記載の製造方法。
12.押出し成形が、Tダイ押出し機による3層同時押出し成形である、上記項9〜11のいずれかに記載の製造方法。
13.発泡剤を加熱する前に、未発泡樹脂層に電子線を照射する、上記項9〜12のいずれかに記載の製造方法。
本発明の発泡壁紙は、紙質基材上に、発泡樹脂層を有する発泡壁紙であって、
(1)発泡樹脂層は、酢酸ビニル含有量が10〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂をマトリックス樹脂とし、
(2)発泡樹脂層は、当該発泡樹脂層を構成する前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対して、水添石油樹脂を10〜35重量部含有する、ことを特徴とする。
紙質基材は、壁紙基材として適した機械強度、耐熱性等を有する限り特に限定されず、繊維質シートが一般に使用できる。
本発明の発泡壁紙は、紙質基材上に、発泡樹脂層を有する。
また、EVAの酢酸ビニル含有量が10〜15重量%と低いため、発泡壁紙は良好な耐スクラッチ性を有する。
g/10分程度がより好ましい。かかる範囲内のMFRを有するEVAを採用する場合には、常温での発泡樹脂層の硬度を十分に担保できるため、耐スクラッチ性をより高められる。
本発明の発泡壁紙は、前記発泡樹脂層以外に非発泡樹脂層を有してもよい。即ち、樹脂層を複層とし、当該複層のうちの少なくとも1層を発泡樹脂層としてもよい。なお、発泡樹脂層が2層以上となる場合には、発泡樹脂層の総厚みが前記300〜800μmであればよい。
本発明の発泡壁紙は、前記樹脂層に加えて、絵柄模様層を有してもよい。例えば、紙質基材上に前記樹脂層を有し、その上に絵柄模様層を有する構造が挙げられる。
本発明の発泡壁紙は、任意のエンボス模様をさらに有してもよい。
本発明の発泡壁紙の製造方法は特に限定されないが、押出し成形によって熱分解型発泡剤を含む未発泡樹脂層を形成する工程を有する発泡壁紙の製造方法であって、
(1)未発泡樹脂層は、MFRが10〜20g/10分、且つ、酢酸ビニル含有量が10〜15重量%のEVAをマトリックス樹脂とし、
(2)未発泡樹脂層は、当該未発泡樹脂層を構成する前記EVA100重量部に対して、水添石油樹脂を10〜35重量部含有する、
ことを特徴とする製造方法、により好適に製造できる。
(1)未発泡樹脂層は、MFRが10〜20g/10分、且つ、酢酸ビニル含有量が10〜15重量%のEVAをマトリックス樹脂とし、
(2)未発泡樹脂層は、当該未発泡樹脂層を構成する前記EVA100重量部に対して、水添石油樹脂を10〜35重量部含有する、
ことを特徴とする製造方法、により好適に製造できる。
非発泡樹脂層Aを形成するために、EVA(製品名「エバテートCV5053」、MFR:70g/10分、酢酸ビニル含有量:20重量%、住友化学製)を用意した。
水添石油樹脂の含有量を35重量部とした以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
水添石油樹脂の含有量を35重量部とした以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
未発泡樹脂層形成用組成物のEVAを種類の異なるEVA(製品名「エバテートD5020」、MFR:75g/10分、酢酸ビニル含有量:10重量%、住友化学製)とした以外は、実施例1と同様にして発泡壁紙を作製した。
実施例及び比較例において、3層同時積層する際の押出し加工性を評価した。
実施例及び比較例において、発泡樹脂層の発泡状態を評価した。
実施例及び比較例で作製した発泡壁紙の耐スクラッチ性を評価した。
実施例及び比較例で作製した発泡壁紙の耐カール性を評価した。
Claims (13)
- 紙質基材上に、発泡樹脂層を有する発泡壁紙であって、
(1)発泡樹脂層は、酢酸ビニル含有量が10〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂をマトリックス樹脂とし、
(2)発泡樹脂層は、当該発泡樹脂層を構成する前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対して、水添石油樹脂を10〜35重量部含有する、
ことを特徴とする発泡壁紙。 - エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂のメルトフローレートが、10〜20g/10分である、請求項1に記載の発泡壁紙。
- 前記水添石油樹脂が、完全水添型である、請求項1又は2に記載の発泡壁紙。
- 非発泡樹脂層をさらに有する、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡壁紙。
- 紙質基材上に、非発泡樹脂層A、発泡樹脂層、及び非発泡樹脂層Bを順に積層してなる、請求項1〜3のいずれかに記載の発泡壁紙。
- 非発泡樹脂層を構成する樹脂が、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂である、請求項4又は5に記載の発泡壁紙。
- 発泡樹脂層のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂が架橋している、請求項1〜6のいずれかに記載の発泡壁紙。
- 押出し成形によって熱分解型発泡剤を含む未発泡樹脂層を形成する工程を有する発泡壁紙の製造方法であって、
(1)未発泡樹脂層は、メルトフローレートが10〜20g/10分、且つ、酢酸ビニル含有量が10〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂をマトリックス樹脂とし、
(2)未発泡樹脂層は、当該未発泡樹脂層を構成する前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対して、水添石油樹脂を10〜35重量部含有する、
ことを特徴とする製造方法。 - 紙質基材上に、非発泡樹脂層A、熱分解型発泡剤を含む未発泡樹脂層、及び非発泡樹脂層Bを当該順且つ非発泡樹脂層Aが紙質基材と接触するように押出し成形により同時積層後、前記発泡剤を加熱することにより未発泡樹脂層を発泡樹脂層とする発泡壁紙の製造方法であって、
(1)未発泡樹脂層は、メルトフローレートが10〜20g/10分、且つ、酢酸ビニル含有量が10〜15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂をマトリックス樹脂とし、
(2)未発泡樹脂層は、当該未発泡樹脂層を構成する前記エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂100重量部に対して、水添石油樹脂を10〜35重量部含有する、
ことを特徴とする製造方法。 - 非発泡樹脂層を構成する樹脂が、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂である、請求項9に記載の製造方法。
- 前記水添石油樹脂が、完全水添型である、請求項9又は10に記載の製造方法。
- 押出し成形が、Tダイ押出し機による3層同時押出し成形である、請求項9〜11のいずれかに記載の製造方法。
- 発泡剤を加熱する前に、未発泡樹脂層に電子線を照射する、請求項9〜12のいずれかに記載の製造方法。
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