JP4793051B2 - 壁装用化粧シート原反及び壁装用化粧シート - Google Patents
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1.紙質基材上に少なくとも熱分解型発泡剤含有樹脂層及び保護樹脂層を順に形成されていることを特徴とし、前記熱分解型発泡剤含有樹脂層が樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を含む樹脂組成物により形成され、前記保護樹脂層が、マイクロカプセル型発泡剤を含み且つエマルジョン樹脂により形成されている、壁装用化粧シート原反。
2.前記保護樹脂層が、樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を含む樹脂組成物により形成されている、前記項1に記載の壁装用化粧シート原反。
3.前記発泡剤含有樹脂層が、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、無機充填剤、顔料、熱分解型発泡剤及びセル調整剤を含む樹脂組成物により形成されている、前記項1又は2に記載の壁装用化粧シート原反。
4.樹脂層が電子線照射により架橋されている、前記項1〜3のいずれかに記載の壁装用化粧シート原反。
5.紙質基材上に少なくとも熱分解型発泡剤含有樹脂層及び保護樹脂層が順に形成されており、前記熱分解型発泡剤含有樹脂層が樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を含む樹脂組成物により形成され、前記保護樹脂層が、マイクロカプセル型発泡剤を含み且つエマルジョン樹脂により形成され、前記保護樹脂層上に装飾層が形成されている積層体を加熱することにより、前記熱分解型発泡剤含有樹脂層及び保護樹脂層を発泡させることにより得られる壁装用化粧シート。
6.前記保護樹脂層が、樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を含む樹脂組成物により形成されている、前記項5に記載の壁装用化粧シート。
7.前記発泡剤含有樹脂層が、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、無機充填剤、顔料、熱分解型発泡剤及びセル調整剤を含む樹脂組成物により形成されている、前記項5又は6のいずれかに記載の壁装用化粧シート。
8.樹脂層が電子線照射により架橋されている、前記項5〜7のいずれかに記載の壁装用化粧シート。
9. さらに最表面からエンボス加工が施されている、前記項5〜8のいずれかに記載の壁装用化粧シート。
本発明の壁装用化粧シート原反(本発明シート原反)は、紙質基材上に少なくとも熱分解型発泡剤含有樹脂層及び保護樹脂層を順に形成されていることを特徴とする。
紙質基材の材質は、壁紙基材として適した機械強度、耐熱性等を有する限り特に限定されず、繊維質シートが一般に使用できる。
熱分解型発泡剤含有樹脂層は、熱分解型発泡剤を含むものであれば限定的でない。特に、樹脂成分としてEVA樹脂を含む樹脂組成物により形成されていることが望ましい。例えば、EVA樹脂、無機充填剤、顔料、熱分解型発泡剤及びセル調整剤を含む樹脂組成物を好適に用いることができる。その他にも、安定剤、滑剤等を添加剤として用いることができる。
保護樹脂層は、主として熱分解型発泡剤含有樹脂層を保護するものであり、そのような機能を有するものであれば限定されない。特に、本発明では、保護樹脂層は、エマルジョン樹脂(好ましくは水性エマルジョン)により形成されていることが望ましい。樹脂成分としては特に限定されないが、例えばEVA樹脂を好適に用いることができる。
本発明シートの製造方法は特に限定されない。例えば、紙質基材上に熱分解型発泡剤含有樹脂層を形成した後、保護樹脂層を形成すれば良い。
本発明の壁装用化粧シート(本発明シート)は、紙質基材上に少なくとも熱分解型発泡剤含有樹脂層及び保護樹脂層が順に形成されており、前記保護樹脂層上に装飾層が形成されている積層体を加熱することにより、少なくとも前記熱分解型発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られることを特徴とする。
紙質基材の材質は、壁紙基材として適した機械強度、耐熱性等を有する限り特に限定されず、繊維質シートが一般に使用できる。
熱分解型発泡剤含有樹脂層は、熱分解型発泡剤を含むものであれば限定でないが、特に樹脂成分としてEVA樹脂を含む樹脂組成物により形成されていることが望ましい。例えば、EVA樹脂、無機充填剤、顔料、熱分解型発泡剤及びセル調整剤を含む樹脂組成物を好適に用いることができる。その他にも、安定剤、滑剤等を添加剤として用いることができる。
保護樹脂層は、主として熱分解型発泡剤含有樹脂層を保護するものであり、そのような機能を有するものであれば限定されない。特に、本発明では、保護樹脂層は、エマルジョン樹脂(好ましくは水性エマルジョン)により形成されていることが望ましい。樹脂成分としては特に限定されないが、例えばEVA樹脂を好適に用いることができる。
本発明シートでは、保護樹脂層上に装飾層が形成されている。装飾層は、発泡壁紙に意匠性を付与する。装飾模様としては、例えば木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられ、発泡壁紙の種類に応じて選択できる。
本発明シートの製造方法は特に限定されない。例えば、紙質基材上に熱分解型発泡剤含有樹脂層を形成した後、保護樹脂層を形成すれば良い。
Tダイ押出し機を用い、シリンダー温度130℃、ダイス温度130℃にてi)発泡剤含有樹脂層を厚み90μmになるように製膜し、裏打紙面上に積層した。次に前記i)層上に、マイクロカプセル型発泡剤(「マツモトマイクロスフェアーF−30」松本油脂製薬製)を10重量%含有するEVA樹脂系水性エマルジョン(「ダイプラコート」大日精化工業製)をコンマコーター塗工によりii)エマルジョンコート層を形成し、乾燥した(乾燥後厚み50μm)。次いで、電子線(175KV 5Mrad)を照射して、架橋硬化させて所望の壁紙用原反を得た。さらに、前記エマルジョンコート層の上からコロナ放電処理を行い、さらにグラビア印刷機によりプライマー処理としてEVA系水性エマルジョンを2g/m2コートし、その上に絵柄印刷として艶調整用水性インキ「CRD(松井色素製)」で4g/m2オーバーコートした。その後、ギアオーブンにて加熱(220℃×30秒)し、発泡剤含有樹脂層に含有する発泡剤を発泡させた。さらに、その発泡体に対して布目パターンの凹凸エンボスを施し、壁紙とした。このとき、発泡樹脂層は、前記i)層が5倍発泡で厚み450μm、前記ii)層が3倍発泡で厚み150μmであった。
マイクロカプセル型発泡剤を使用しなかったほかは、実施例1と同様にしてシートを作製した。このとき、発泡樹脂層は、前記i)層が5倍発泡で厚み450μm、前記ii)層が1倍発泡で厚み50μmであった。
マイクロカプセル型発泡剤を使用せず、かつ、絵柄模様層を前記ii)層ではなく前記i)層上に形成したほかは、実施例1と同様にしてシートを作製した。このとき、発泡樹脂層は、前記i)層が5倍発泡で厚み450μm、前記ii)層が1倍発泡で厚み50μmであった。
前記i)層を形成せず、前記ii)層を140μmで形成したほかは、実施例1と同様にしてシートを作製した。このとき、発泡樹脂層は、前記ii)層が3倍発泡で厚み420μmであった。
前記i)層を厚み140μmで形成し、前記ii)層を形成しなかったほかは、実施例1と同様にしてシートを作製した。このとき、発泡樹脂層は、前記i)層が5倍発泡で厚み700μmであった。
各実施例及び比較例で得られたシートについて、エンボス性、耐スクラッチ性及び発熱性を調べた。その結果を表1に示す。
(1)発泡層厚み(エンボス賦形性)
凹凸差が800μmあるパターンを表面に持つ金属性のロールを用いて壁紙の製造方法で記載されている方法でエンボス加工を行い、パターンの深さ方向の賦型率を測定した。賦型率60%以上の場合は「○」、59〜40%の場合は「△」、40%未満の場合は「×」と評価した。
(2)耐スクラッチ性
日本ビニル工業会ビニル建装部会制定の「表面強化壁紙性能規定」に準拠して行った。(学振摩耗試験機(JIS L0849 摩耗試験機II型)に試験片を取り付け、その試験機の摩擦子に同部会指定の金属製爪を用いて、金属爪先端に200g荷重をかけ、試験片上を5往復させて、試験片の試験後の表面状態を観察し、表面の傷付き具合で判断する。評価としては1級〜5級の5段階で評価され、5級:変化なし 4級:表面に少し変化あり 3級:表面が破けて見える 2級:表面が破けて紙等の裏打材が見える(長さ1cm未満) 1級:表面が破けて紙等の裏打材が見える(長さ1cm以上)である。本評価においては、それらを◎、○、△、×とし、◎:5級 ○:4級 △:3級 ×:2〜1級とした。
(3)発熱性試験
発熱性試験は、建築基準法施工令第1条第5号の準不燃材料の発熱性試験に記載の方法に従った。試験片をコーンカロリーメーターで加熱し、試験片の発熱量を測定し、総発熱量が8MJ/m2以下であり、200KW/m2超過継続時間が10秒を超えないものを「○」、そうでないものを「×」と評価した。
Claims (9)
- 紙質基材上に少なくとも熱分解型発泡剤含有樹脂層及び保護樹脂層を順に形成されていることを特徴とし、前記熱分解型発泡剤含有樹脂層が樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を含む樹脂組成物により形成され、前記保護樹脂層が、マイクロカプセル型発泡剤を含み且つエマルジョン樹脂により形成されている、壁装用化粧シート原反。
- 前記保護樹脂層が、樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を含む樹脂組成物により形成されている、請求項1に記載の壁装用化粧シート原反。
- 前記発泡剤含有樹脂層が、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、無機充填剤、顔料、熱分解型発泡剤及びセル調整剤を含む樹脂組成物により形成されている、請求項1又は2に記載の壁装用化粧シート原反。
- 樹脂層が電子線照射により架橋されている、請求項1〜3のいずれかに記載の壁装用化粧シート原反。
- 紙質基材上に少なくとも熱分解型発泡剤含有樹脂層及び保護樹脂層が順に形成されており、前記熱分解型発泡剤含有樹脂層が樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を含む樹脂組成物により形成され、前記保護樹脂層が、マイクロカプセル型発泡剤を含み且つエマルジョン樹脂により形成され、前記保護樹脂層上に装飾層が形成されている積層体を加熱することにより、前記熱分解型発泡剤含有樹脂層及び保護樹脂層を発泡させることにより得られる壁装用化粧シート。
- 前記保護樹脂層が、樹脂成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を含む樹脂組成物により形成されている、請求項5に記載の壁装用化粧シート。
- 前記発泡剤含有樹脂層が、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、無機充填剤、顔料、熱分解型発泡剤及びセル調整剤を含む樹脂組成物により形成されている、請求項5又は6のいずれかに記載の壁装用化粧シート。
- 樹脂層が電子線照射により架橋されている、請求項5〜7のいずれかに記載の壁装用化粧シート。
- さらに最表面からエンボス加工が施されている、請求項5〜8のいずれかに記載の壁装用化粧シート。
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