JP2002114948A - 香料入り塗料及び皮張り防止層並びに塗料組成物貯蔵容器 - Google Patents

香料入り塗料及び皮張り防止層並びに塗料組成物貯蔵容器

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JP2002114948A
JP2002114948A JP2000314240A JP2000314240A JP2002114948A JP 2002114948 A JP2002114948 A JP 2002114948A JP 2000314240 A JP2000314240 A JP 2000314240A JP 2000314240 A JP2000314240 A JP 2000314240A JP 2002114948 A JP2002114948 A JP 2002114948A
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fragrance
storage container
coating
odor
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Hideki Yamauchi
秀樹 山内
Yoshikazu Takahashi
良和 高橋
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 匂いにより各種情報を識別することが可能で
ある香料入り塗料及び皮張り防止剤並びに塗料組成物貯
蔵容器を提供する。 【解決手段】 塗料に香料を添加させ、塗料に匂いの識
別表示機能を備えた塗料であり、前記香料が塗料供給者
若しくは塗料を塗装する施工者の識別表示又は、塗料塗
布物の所有者又は利用者が識別することができるもので
ある。また、塗料組成物貯蔵容器内に容器下部から塗料
主材層と、皮張り防止層とが積層されている塗料組成物
貯蔵容器において、その皮張り防止層が塗料供給者又は
塗料を塗装する施工業者の識別表示となる香料を含む皮
張り防止層である。塗料組成物貯蔵容器内の塗料層外又
は塗料組成物貯蔵容器外に、塗料供給者又は塗料を塗装
する施工者の識別表示となる香料により、匂いを付けた
塗料組成物貯蔵容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建造物などの内
外壁、天井などの塗装に用いられる塗料において、識別
表示又は識別できる香料を選択し、塗料、皮張り防止剤
又は塗料組成物貯蔵容器に匂いを付けた香料入り塗料及
び皮張り防止剤並びに塗料組成物貯蔵容器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物などの内外壁、天井などの
塗装に用いられる塗料には、溶媒として用いられるシン
ナー、塗料に含有している高沸点溶剤、各種添加剤又
は、塗料の主成分とする合成樹脂により塗料には、さま
ざまな不快を感じさせる匂いがあり、塗料組成物貯蔵容
器の開封時、塗装時及び塗膜乾燥時にその不快を感じさ
せる匂いが、塗装工事現場及びその周辺に広がり、塗装
作業者及び近隣の人たちに、不快感を感じさせることが
多い。
【0003】また、塗料の溶媒による匂いの違いはある
ものの溶媒の種類が同じ各種塗料により匂いの違いはほ
とんど無く、製造者の違いによる匂いの違いもほとんど
無く、どの塗料も匂いによる違いはほとんど無く、不快
な匂いがするものである。
【0004】そのため、不快を感じさせる匂いを抑制し
た低臭塗料を用いる場合がある。この低臭塗料は、不快
を感じさせる匂いが少ない高沸点溶剤、各種添加剤、合
成樹脂を用いることにより得ることができる。また、塗
料に脱臭剤又は消臭剤を添加又は含有させることによ
り、不快を感じさせる匂いを少なくさせた低臭塗料があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記低臭塗
料は、不快を感じさせる匂いが少ないだけであって、無
臭ではなく、匂いの強度の違い程度のものである。ま
た、どの塗料であっても、匂いの違いがあまり無いた
め、その塗料の匂いにより製造者などの各種情報を識別
することは困難である。
【0006】また、塗料の溶媒による匂いの違いはある
ものの溶媒の種類が同じ各種塗料による匂いの違いはほ
とんど無く、製造者の違いによる匂いの違いもほとんど
無く、どの塗料も匂いによる違いはほとんど無く、不快
な匂いがするものである。
【0007】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、塗料の匂いにより各種情報を識別するこ
とが可能であり、また、その匂いが塗料供給者又は塗料
を塗装する施工者を識別表示することができるものであ
り、また、塗料塗布物の所有者又は利用者が識別するこ
とができるものである。さらに、塗料の不快な匂いを低
減させることができる香料入り塗料及び皮張り防止剤並
びに塗料組成物貯蔵容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の塗料は、塗料に香料を添
加させ、塗料に匂いの識別表示機能を備えたものであ
る。
【0009】請求項2に記載の発明の塗料は、前記香料
が塗料供給者又は塗料を塗装する施工者の識別表示とな
るものである。
【0010】請求項3に記載の発明の塗料は、前記香料
が塗料塗布物の所有者又は利用者が識別することができ
るものである。
【0011】請求項4に記載の発明の塗料は、請求項1
ないし請求項3のいずれかに記載の発明において、前記
塗料が合成樹脂エマルションを結合材とするものであ
る。
【0012】請求項5に記載の発明の皮張り防止層は、
塗料組成物貯蔵容器内に容器下部から塗料主材層と、皮
張り防止層とが積層されている塗料組成物貯蔵容器にお
いて、その皮張り防止層が塗料供給者又は塗料を塗装す
る施工業者の識別表示となる香料を含むものである。
【0013】請求項6に記載の発明の皮張り防止層は、
塗料組成物貯蔵容器内に容器下部から塗料主材層と、皮
張り防止層とが積層されている塗料組成物貯蔵容器にお
いて、その皮張り防止層が塗料塗布物の所有者又は利用
者が識別できる香料を含むものである。
【0014】請求項7に記載の発明の塗料組成物貯蔵容
器は、塗料組成物貯蔵容器内に塗料供給者、塗料を塗装
する施工業者、塗料塗布物の所有者又は利用者の識別表
示となる香料又は識別することができる香料により、匂
いを付けたものである。
【0015】請求項8に記載の発明の塗料組成物貯蔵容
器は、塗料組成物貯蔵容器内の塗料層外又は塗料組成物
貯蔵容器外に、塗料供給者又は塗料を塗装する施工者の
識別表示となる香料により、匂いを付けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て詳細に説明する。香料入り塗料は、塗料に香料を添加
させ、塗料に匂いの識別表示機能を備えたものである。
【0017】まず、香料とは、塗料に芳香を与えるもの
であり、芳香をもち人間の吸気と共に鼻から入って鼻腔
に達し快感を与えるものである。この香料は、動植物体
から抽出した芳香油からなる天然香料と合成香料とに大
別され、動植物体から抽出されたものには、動物性香料
と植物性香料に分けられる。動物性香料は、数は少ない
がムスク、シベット、ビーバー、アンバーグリスが挙げ
られる。
【0018】植物性香料は、主として顕花植物の花、果
実、樹皮又は葉などから得られる芳香油で、多くの種類
のものがある。また、合成香料には、天然香料からその
成分を単離し、分析し、その成分と同じものを合成した
ものや天然香料には成分として存在しないが、その香気
が似ているものを他の原料から合成したものがある。こ
の香料の種類は、特に制限されるものではない。
【0019】このような香料は、香水、石鹸、化粧品な
どに多く用いられ、菓子、飲料などの食品にも用いられ
ている。香料としての代表的なものは、みかんやレモン
などの柑橘系の果物の匂いがするもの、ラベンダー、バ
ラなどの花の匂いがするもの、ヒノキなど木の匂いがす
るものなど数多く挙げることができる。
【0020】さらに、みかんやレモンなどの柑橘系果物
から抽出された芳香油は、発泡スチロールを減容するた
めに用いられることがある。この発泡スチロールの減容
に用いられる減容剤も香料として用いることができる。
【0021】また、発泡スチロールを減容した後のポリ
スチレン溶解物を用いても良い。発泡スチロールを減容
した後のポリスチレン溶解物には、香料以外のものも含
まれているが、香料としての匂いがなくなることは無
い。また、ポリスチレン溶解物を塗料に添加した場合に
は、塗料中の合成樹脂量が増加し、塗膜の付着性、耐水
性などの物性が向上することがある。
【0022】前記ポリスチレン溶解物にアルコール類、
炭化水素類のうち1種以上の溶液を用い、その溶液と混
合させ、粘性を付与した溶解物もあり、それを用いるこ
とも何ら問題はない。
【0023】また、ヒノキの匂いがする香料のうち、ヒ
ノキチオールが知られている。このヒノキチオールは、
一般細菌、カビ及び酵母などに優れた抗菌性を示すこと
から抗菌剤として用いられることがある。このヒノキの
匂いがするヒノキチオールを塗料に添加することによ
り、匂いと同時に塗膜に抗菌性を付与することができ
る。
【0024】前記ヒノキチオールの例により示したよう
に、香料に匂いを付与すること以外の効果があるものを
用いることにより、塗料又は塗料により形成される塗膜
に匂い以外の効果を付与することができる。
【0025】前記香料は、1種又は2種以上のものを選
択し、用いられる。1種の香料を選択し、特定の匂いを
得られる場合以外には、2種以上の香料を選択し、調合
することにより、特定の匂いを得ることができる。
【0026】塗料とは、被塗布物に塗布し、その保護及
び美化の用をなす流体物である。また、この塗料には、
塗料と香料を添加されてない皮張り防止層を形成する皮
張り防止剤とを混合した塗料組成物を含むものである。
塗料には、下塗り用、中塗り用及び上塗り用など複数の
塗料を用いるものや1種の塗料により仕上げられるもの
などがある。
【0027】塗料への香料の添加方法としては、塗料製
造の途中に香料を添加し、塗料に匂いを付ける方法や、
塗料製造後に香料を添加し、混合する方法などがある。
塗料製造後に香料を添加し、混合する方法は、塗料を塗
装する施工者、被塗布物の利用者又は、その所有者の選
択する香料又は、匂いに対応しやすく、この方法が好ま
しく用いられる。
【0028】下塗り用の塗料は、主に中塗り塗料と被塗
布物との接着性を向上させることや被塗布物の形状を整
えるものとして用いられるものである。中塗り塗料は、
被塗布物に凹凸模様などの模様を付けることなどに用い
られ、上塗り塗料は、色調を施すために用いられる。ま
た、中塗り塗料に凹凸模様と同時に色調を施す場合に
は、上塗り塗料に透明なクリヤー塗料を用いることもあ
る。
【0029】1種の塗料により仕上げられる場合には、
前記上塗り塗料を用い、被塗布物に色調を施したり、色
調と同時に凹凸模様などを付けるものである。これら塗
料は、必要に応じ選択され用いられる。
【0030】下塗り用、中塗り用、上塗り用の各塗料な
ど複数の塗料を用いて仕上げられる場合には、各塗料の
香料を異なるものを用い、異なる匂いを付けることがで
きる。この異なるの匂いにより、塗装の工程を知ること
ができる。
【0031】被塗布物の塗装終了時に匂いが残ることが
好ましくない場合には、複数の塗料で仕上げる方法にお
いて、上塗り塗料に香料を添加しないことにより可能と
なる。この場合は、被塗布物の利用者又は、所有者が匂
いによる識別の必要がない場合であり、塗料の塗料供給
者又は、塗料を塗装する施工者を識別するときに行われ
ることがある。
【0032】また、被塗布物の塗装終了時にのみに匂い
を残るようにする場合には、つまり、被塗布物の利用者
又は、所有者が匂いによる識別の必要がある場合には、
1種の塗料で仕上げる場合には、その塗料に香料を添加
し、匂いを付けることにより行い、複数の塗料で仕上げ
る場合には、上塗り塗料のみ香料を添加し、匂いを付け
ることにより行うことができる。
【0033】塗料は、合成樹脂、無機結合材又は合成樹
脂と無機結合材を結合材とし、消泡剤、分散剤、湿潤剤
などとして用いられる界面活性剤、造膜助剤、防凍剤な
どとして用いられる高沸点溶剤、粘度、粘性調整のため
の増粘剤、防腐剤、防藻剤、防黴剤を添加したものであ
る。さらに、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ア
ルミナ、シリカ、無機繊維、ロックウールなどの充填材
や酸化チタンなどの白色顔料、白色以外の色調を付与す
るための着色顔料、ハロゲン系、リン系、三酸化アンチ
モン系化合物などの難燃剤を含有するものもある。
【0034】結合材としては、有機系のものと無機質系
のものがある。有機系のもでは、合成樹脂などがあり、
無機系の水ガラス等の珪酸質系結合材やセメントなどが
挙げられる。また、有機系結合材と無機質系の結合材の
両方を用いる場合もある。合成樹脂は、アクリル樹脂、
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アルキッ
ド樹脂、塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂、酢酸ビニル
樹脂、ポリエステル樹脂などの樹脂を共重合したものを
水若しくは有機溶媒に溶解させたもの、又はエマルショ
ンとして水に分散させたものが挙げられる。
【0035】有機溶媒に合成樹脂を溶解させた塗料は、
水に溶解させたものやエマルションとして水に分散させ
たものと比較して、塗料の不快な匂いの強度が大きいた
め好ましくない。つまり、合成樹脂を水に溶解させたも
のやエマルションとして水に分散させたものが好ましく
用いられ、さらに、塗料の使いやすさ、製造の容易さ、
入手の容易さ、塗膜の耐久性が優れて、無機系の結合材
との混和性にも優れているいるため、合成樹脂を水に分
散させた合成樹脂エマルションがより好ましく用いられ
る。
【0036】前記界面活性剤及び高沸点溶剤は、低臭な
ものが好ましい。低臭なものを用いることにより、塗料
中の不快な匂いを少なくすることができ、特定の匂いを
より一層引き立てることができる。
【0037】また、前記塗料には、消臭剤を添加したも
のが好ましい。消臭剤は、トリポリリン酸ニ水素アルミ
ニウム、トリポリリン酸アルミニウム、アルミナケイ酸
塩、活性炭、ゼオライトなどの無機系消臭剤、ピノバン
クシン、アロマデンドリン、エンゲリチンなどのフラバ
ノール類からなるフラバノール系消臭剤、ケンフェロー
ル、トリホリン、アストラガリンなどのフラボノール類
からなるフラボノール系消臭剤、アビエチン酸、グリオ
キサール等の有機系消臭剤などがある。消臭剤は、消臭
したい対象とするものにより選択することができ、対象
とするものが複数ある場合などには、1種又は2種以上
用いてもなんら問題はない。
【0038】しかし、香料の匂いを吸着するものは用い
ることはあまり好ましくなが、吸着した後に、その吸着
した香料の匂いを放出するものであればい。また、塗料
の安定性を損なったり、組成物が塗膜になったときの耐
水性等の塗膜物性を低下させるものであってはならな
い。
【0039】塗料組成物貯蔵容器とは、塗料又は塗料と
皮張り防止層を作る皮張り防止剤を貯蔵し、塗料が使わ
れる場所まで塗料を変質させない状態にて運ぶことがで
きるようにするものである。この塗料組成物貯蔵容器
は、鋼製、プラスチック製の箱状のものやビニール製の
袋状のものなど塗料の貯蔵及び搬送に適した形状であ
り、一般的なもので良い。また、塗料組成物貯蔵容器の
大きさは、必要とする塗料が貯蔵することができる大き
さであるのものであれば良い。
【0040】この塗料組成物貯蔵容器に匂いを付ける部
分は容器の内側と外側に分けることができる。容器の内
側は、さらに、塗料及び皮張り防止層の接する部分と接
しない部分に分けることができる。
【0041】塗料組成物貯蔵容器の内側の塗料及び皮張
り防止層の接する部分に香料を用いて匂いを付ける場合
には、塗装前に塗料を撹拌する時に、香料と塗料が混ざ
り合い塗装される塗料に匂いが付くものであり、塗装後
の乾燥塗膜に匂いが残る。塗料及び皮張り防止層の接す
る部分に香料を用いて匂いを付ける方法としては、塗料
組成物貯蔵前の塗料組成物貯蔵容器内の塗料及び皮張り
防止層の接する部分に香料を塗り付け又は滴下する方法
などがある。特に、この匂いを付ける方法には、任意の
方法により行うことができる。
【0042】塗料及び皮張り防止層の接しない部分に香
料を用いて匂いを付ける場合には、塗装前に塗料を撹拌
する時に、香料と塗料が混ざり合うことがない。そのた
め、塗装後の乾燥塗膜に匂いが残らないものである。こ
のことにより、塗装終了後の被塗布物の利用者又は所有
者を識別することができないものであるため、この目的
のためには用いることはできない。
【0043】塗料及び皮張り防止層の接しない部分に香
料を用いて匂いを付ける方法としては、塗料又は塗料と
皮張り防止層が貯蔵されている塗料組成物貯蔵容器内の
塗料及び皮張り防止層の接しない部分に香料を塗り付け
る方法や容器の蓋の裏側に香料により匂いを付けたもの
により、その蓋を容器にかぶせる方法などが挙げられ
る。特に、この匂いを付ける方法には、任意の方法によ
り行うことができる。
【0044】塗料組成物貯蔵容器の外側は、外気にさら
される部分である。この容器の外側に香料を用いて匂い
を付けることにより、塗料供給者又は塗料を塗装する施
工者の識別表示となるものである。これは、塗料組成物
貯蔵容器を処分した後には、に匂いが残らないものであ
り、塗装後の被塗布物の利用者又は所有者を識別するも
のとはならないものである。
【0045】この塗料組成物貯蔵容器の外側に匂いを付
ける方法としては、この容器の外側に香料と塗り付け匂
いをつける方法、その容器の蓋の表側に匂いをつけ、そ
の蓋を容器にかぶせる方法又は、塗料組成物の商品の表
示ラベルや説明ラベルのラベル類に香料により匂いを染
み込ませ匂いを付け、そのラベル類を塗料組成物貯蔵容
器に貼りつける方法などがある。特に、この匂いを付け
る方法には、任意の方法により行うことができる。
【0046】皮張り防止層とは、主に水系塗料を容器内
に貯蔵する場合に、塗料組成物貯蔵容器内の塗料による
塗料層の上部が乾燥し、塗料層上部に皮を張ったような
乾燥塗膜を形成する場合があり、この塗料層上部に皮を
張ったような乾燥塗膜を形成させないようにするための
ものであり、塗料を使用する時には、塗料と混合させ塗
装に用いられるものである。このため、塗料の粘度など
の性状や塗料を塗膜にした場合に、塗膜の物性に影響を
与えないものであり、また、塗料への影響を与えない範
囲の量であるものである。
【0047】この皮張り防止層は、液体の皮張り防止剤
からなるものである。この皮張り防止剤は、水を主成分
とし、高沸点溶剤、増粘剤、防腐剤などの一般的に塗料
に添加されるものを用いることができる。皮張り防止層
に匂いをつける方法としては、液体の皮張り防止剤の製
造時に香料を添加し、混合する方法や、皮張り防止層を
形成させた後に、その皮張り防止層の上面に香料を滴下
し、塗装前に塗料と混合され、塗料組成物に匂いを付け
る方法がある。
【0048】その皮張り防止層の上面に香料を滴下し、
塗装前に塗料と混合され、塗料組成物に匂いを付ける方
法は、塗料を塗装する施工者、被塗布物の利用者又は、
その所有者の選択する香料又は、匂いに対応しやすく、
この方法が好ましく用いられる。
【0049】また、前記皮張り防止剤には、動植物体か
ら抽出した芳香油をそのまま用いることも可能である。
芳香油は乾燥性がしにくい油であるため、皮張り防止剤
として用いることができ、匂いを付与することもでき
る。
【0050】さらに、前記発泡スチロールを減容した後
の溶解物を用いても良く、特に、前記ポリスチレン溶解
物にアルコール類、炭化水素類のうち1種以上の溶液を
用い、その溶液と混合したものが好ましい。溶液と混合
したものには、適度な粘性があるため、皮張り防止層と
して形成し易いものである。
【0051】塗料供給者とは、塗料を製造する製造者、
製造された塗料を販売する個人又は企業などの団体のこ
とであり、塗料、皮張り防止層、塗料組成物貯蔵容器
内、塗料組成物貯蔵容器内の塗料層外又は、塗料組成物
貯蔵容器外に香料を選択し、その香料を用いて特定の匂
いを付けることができる者である。
【0052】塗料供給者は、1種又は2種以上の特定の
香料を任意に選択し、調合することにより、特定の匂い
を得る。この特定の香料による特定の匂いが塗料供給者
の識別表示となるものである。この塗料供給者の識別表
示となるものとは、その特定の匂いにより、塗料供給者
が製造又は販売したものが識別することができる。
【0053】塗料又は塗料組成物のような液状で、不定
形なもので、さらに、被塗装物に塗布し、塗膜にするこ
とにより性能を発揮するものであるため、塗料又は塗料
による塗膜から塗料供給者を識別することが困難であ
る。そのため、塗料に特定の匂いを付けることにより、
塗料又は塗料による塗膜から塗料供給者を識別すること
ができる。
【0054】また、皮張り防止層、塗料組成物貯蔵容器
内に香料を用いて匂いを付けることにより、この皮張り
防止層を塗料に混合することで、塗料組成物又は塗料組
成物による塗膜に匂いを付けることができる。
【0055】塗料組成物貯蔵容器内の塗料層外に匂いを
付けることにより、塗料組成物貯蔵容器を開封したとき
に、塗料組成物貯蔵容器の周囲に匂いが広がり、塗料供
給者の塗料が近くにあることがわかる。また、塗料組成
物貯蔵容器外に匂いを付けた場合には、塗料供給者の塗
料があることがわかる。このことにより、塗料による塗
装作業を行う前に塗料供給者の塗料があることが視覚以
外の方法により周囲に知らせることができる。
【0056】塗料を塗装する施工者とは、製造又は販売
された塗料を被塗布物に塗装を行う個人又は企業などの
団体のことであり、香料を選択し、塗料、皮張り防止
層、塗料組成物貯蔵容器内、塗料組成物貯蔵容器内の塗
料層外又は、塗料組成物貯蔵容器外にその香料を用いて
特定の匂いを付けることができる者又は、塗料供給者に
対して、選択した香料若しくは匂いを塗料、皮張り防止
層、塗料組成物貯蔵容器内、塗料組成物貯蔵容器内の塗
料層外又は、塗料組成物貯蔵容器外付けさせることがで
きる者である。
【0057】塗料を塗装する施工業者は、1種又は2種
以上の特定の香料を任意に選択し、調合することによ
り、特定の匂いを得る。この特定の香料による特定の匂
いが塗装する施工業者の識別表示となるものである。こ
の施工業者の識別表示となるものとは、その特定の匂い
により、その施工業者が塗装を行う予定があること、塗
装作業中であること又は、塗装作業を行ったものである
ことが識別することができる。さらに、塗装作業中であ
ることを匂いにより、作業周辺に知らせることができ
る。
【0058】塗装作業のように現場で施工を行うもの
は、施工業者を識別表示することが塗料や塗料組成物貯
蔵容器での識別することが困難である。そのため、塗料
や塗料組成物貯蔵容器に特定の匂いを付けることによ
り、塗料を塗装する施工業者を識別表示することができ
る。
【0059】また、皮張り防止層、塗料組成物貯蔵容器
内に香料を用いて匂いを付けることにより、この皮張り
防止層を塗料に混合することで、塗料組成物に匂いを付
けることができる。
【0060】塗料組成物貯蔵容器内の塗料層外に匂いを
付けることにより、塗料組成物貯蔵容器を開封したとき
に、塗料組成物貯蔵容器の周囲に匂いが広がり、塗料を
塗装する施工業者が塗装作業を行うことがわかる。ま
た、塗料組成物貯蔵容器外に匂いを付けた場合には、施
工業者が塗装する予定がわかる。このことにより、塗装
作業を行う予定があること又は塗装作業中であることが
視覚以外の方法により周囲に知らせることができる。
【0061】塗料塗布物の所有者とは、塗料塗布物を所
有している個人又は団体のことであり、香料若しくは匂
いを選択し、塗料供給者又は塗料を塗装する施工業者に
塗料、皮張り防止層、塗料組成物貯蔵容器内、塗料組成
物貯蔵容器内の塗料層外又は、塗料組成物貯蔵容器外付
けさせることができる者である。
【0062】塗料塗布物の所有者とは、塗料供給者若し
くは塗料を塗装する施工業者に、1種又は2種以上の特
定の香料を任意に選択し、特定の匂いを調合させること
ができる。
【0063】この特定の香料による特定の匂いが塗料塗
布物の所有者を識別することができるものである。この
塗料塗布物の所有者を識別することができるものとは、
その特定の匂いにより、その塗料塗布物が特定の所有者
であることがわかることである。また、塗装を行ったも
のであることがその匂いの特定の所有者であることを識
別することがでものである。さらに、塗装中であるもの
が、この匂いにより、特定の所有者であることがわか
る。
【0064】このことにより、塗料塗布物の所有者が視
覚以外の方法により周囲に知らせることができる。
【0065】塗料塗布物の利用者とは、塗料塗布物を利
用する又は、利用したい個人又は団体のことであり、香
料若しくは匂いを選択し、塗料供給者、塗料を塗装する
施工業者又は塗料塗布物の所有者に塗料、皮張り防止
層、塗料組成物貯蔵容器内、塗料組成物貯蔵容器内の塗
料層外又は、塗料組成物貯蔵容器外付けさせることがで
きる者である。
【0066】塗料塗布物の利用者は、塗料塗布物の所有
者に対して、特定の香料又は匂いを指定し、塗料供給
者、塗料を塗装する施工業者に、1種又は2種以上の特
定の香料を任意に選択し、特定の匂いを調合させること
ができる。
【0067】この特定の香料による特定の匂いが塗料塗
布物を利用者が識別することができるものである。この
塗料塗布物を利用者が識別することができるものとは、
その特定の匂いにより、その塗料塗布物を利用者が利用
したいものであることがわかるものである。また、塗装
を行ったものであることがその匂いにより、利用したい
ものであることを識別することがでものである。さら
に、塗装中であるものが、この匂いにより、利用したい
ものであることがわかる。
【0068】このことにより、塗料塗布物の利用者が視
覚以外の方法により周囲に知らせることができる。
【0069】次に、前記のように構成された香料入り塗
料及び皮張り防止層並びに塗料組成物貯蔵容器の作用を
説明する。まず、塗料組成物貯蔵容器の表側に香料を用
いて匂いを付ける。この香料は、塗料製造者である塗料
供給者が選択した青りんごの匂いである。この青りんご
は、塗料製造者のマークとして使われているものであ
る。
【0070】塗料組成物貯蔵容器の表側に香料を用いて
匂いを付ける方法として、商品の識別のために用いられ
る紙製のラベルに香料を染み込ませ、そのラベルを塗料
組成物貯蔵容器の表側の1側面に貼りつけた。
【0071】この塗装作業は、1種の塗料により色調を
施す作業である。塗装作業を行う現場に塗料搬入直後か
ら周囲に青りんごの匂いが広がり、前記製造者が製造し
た塗料が周辺にあることを知らせることができ、同時
に、その塗料により、塗装作業が行われることが周囲に
知らせることができた。また、塗装終了時には、塗料組
成物貯蔵容器を処分するため、周囲に匂いは、残らなか
った。
【0072】皮張り防止層となる皮張り防止剤に香料を
用いて匂いを付けた。この塗装作業は、下塗り用、中塗
り用及び上塗り用の3種類の塗料又は塗料組成物によ
り、行われた。塗装される被塗布物の所有者は、塗装終
了後に匂いが残ることを望まないため、上塗り塗料に
は、香料を添加しないものを用いた。下塗り塗料の皮張
り防止層には、塗料を塗装する施工者が選択したみかん
の匂いのする香料を添加した。このみかんの匂いは、前
記施工者の作業服がオレンジ色のものであり、みかんを
連想させるものであった。中塗り塗料の皮張り防止層に
は、みかんと同じ柑橘系のレモンの香料を選択し、添加
した。下塗り塗料及び中塗り塗料は、各皮張り防止層と
混合し、匂いの付いた塗料組成物を得ることができた。
【0073】各香料の添加量は、塗料の重量に対して、
0.2重量%の量を皮張り防止剤に添加した。塗装作業
を始める前に、塗料組成物貯蔵容器の蓋を開けると作業
を行う周囲にみかんの匂いが広がり、前記施工者が塗装
作業を始めることを周囲に知らすことができた。また、
下塗り塗料組成物の塗装作業を終了しても塗布物の周囲
には、みかんの匂いがあることにより、塗料が未硬化未
乾燥である可能性があり、塗布物を触ることに注意をさ
せることができる。
【0074】次に、中塗り塗料の塗料組成物貯蔵容器の
蓋を開けると作業を行う周囲にレモンの匂いが広がり、
中塗り塗料の塗装工程に移ったことを周囲に知らすこと
ができた。また、下塗り塗料と同様に、中塗り塗料の塗
装作業終了しても塗布物の周囲には、レモンの匂いがあ
ることにより、塗料が未硬化未乾燥である可能性があ
り、塗布物を触ることに注意をさせることができる。
【0075】さらに、香料を添加しない上塗り塗料の塗
装を行う。塗装が進むに従って、中塗り塗料のレモンの
匂いが少なくなり、一般的な塗料の不快な匂いが周囲に
広がり、上塗り塗料が乾燥後には、匂いのあまりしな
い、塗装物が得られ、塗装が終了したことが周囲に知ら
せることができる。
【0076】1種の塗料で仕上げる場合、塗料に香料を
添加して匂いを付けた。この匂いは、塗料塗布物の所有
者が選択したイチゴの匂いである。この所有者は、町で
ある。この町は、イチゴの生産が盛んであることによ
り、このイチゴの匂いを選択した。この匂いと町のイメ
ージが合い、塗料塗布物を利用する利用者は、イチゴの
匂いがついている塗料塗布物が町のものであることがわ
かり、それを識別することができる。
【0077】香料の添加量は、塗料の重量に対して、
0.5重量%の香料を塗料に添加した。この場合、塗装
作業中に塗料からのイチゴの匂いにより、被塗布物が町
のものであることを周囲に知らせることができる。ま
た、塗装作業終了後にも相当期間に塗料により形成され
た塗膜からイチゴの匂いがし、周囲に塗装されたものが
町のものであることを周囲に知らせることができる。
【0078】以上のように、この実施形態によれば次の
ような効果が発揮される。 ・ 塗料に香料を添加させ、塗料に匂いの識別表示機能
を備えたものであることにより、匂いにより識別可能で
あり、また、その匂いが塗料供給者若しくは塗料を塗装
する施工者を識別表示となり、又は、塗料塗布物の所有
者若しくは利用者が識別することができるものである。
【0079】・ 前記香料が塗料供給者又は塗料を塗装
する施工者の識別表示となるものであることにより、匂
いにより、塗料供給者が製造若しくは販売したもの又
は、塗料を塗装する施工業者を識別することができる。
【0080】・ 前記香料が塗料塗布物の所有者又は利
用者が識別することができるものであることにより、匂
いが塗料塗布物の所有者を識別することができるもので
あり、匂いが塗料塗布物を利用者が識別することができ
るものである。
【0081】・ 前記塗料が合成樹脂エマルションを結
合材とするものであることにより、塗料の不快な匂いの
強度が小さく、さらに、塗料の使いやすさ、製造の容易
さ、入手の容易さ、塗膜の耐久性が優れているものであ
る。
【0082】・ 塗料組成物貯蔵容器内に容器下部から
塗料主材層と、皮張り防止層とが積層されている塗料組
成物貯蔵容器において、その皮張り防止層が塗料供給者
又は塗料を塗装する施工業者の識別表示となる香料を含
むものであることにより、塗料を使用する時には、塗料
と混合させ塗装に用いられるものであるため、塗料と香
料が混ざり、その香料の匂いにより、塗料供給者が製造
若しくは販売したもの又は、塗料を塗装する施工業者が
識別することができる。
【0083】・ 塗料組成物貯蔵容器内に容器下部から
塗料主材層と、皮張り防止層とが積層されている塗料組
成物貯蔵容器において、その皮張り防止層が塗料塗布物
の所有者又は利用者が識別できる香料を含むものである
ことにより、塗料を使用する時には、塗料と混合させ塗
装に用いられるものであるため、塗料と香料が混ざり、
匂いが塗料塗布物の所有者を識別することができるもの
であり、その香料の匂いが塗料塗布物を利用者が識別す
ることができるものである。
【0084】・ 塗料組成物貯蔵容器内に塗料供給者、
塗料を塗装する施工業者、塗料塗布物の所有者又は利用
者の識別表示となる香料又は識別することができる香料
により、匂いを付けたものであることにより、塗料組成
物貯蔵容器内に香料を用いて匂いを付け、塗料と混合す
ることで、塗料に匂いを付けることができ、その香料の
匂いにより、塗料供給者が製造若しくは販売したもの、
塗料を塗装する施工業者を識別することができ又は、そ
の香料の匂いにより、塗料塗布物の所有者若しくは塗料
塗布物の利用者が識別することができるものである。
【0085】・ 塗料組成物貯蔵容器内の塗料層外又は
塗料組成物貯蔵容器外に、塗料供給者又は塗料を塗装す
る施工者の識別表示となる香料により、匂いを付けたも
のであることにより、塗料組成物貯蔵容器を開封したと
きに、塗料組成物貯蔵容器の周囲に匂いが広がり、塗料
供給者の塗料が近くにあることがわかり、塗料を塗装す
る施工業者が塗装作業を行うことがわかる。さらに、塗
料組成物貯蔵容器外に匂いを付けることにより、塗料供
給者の塗料があることがわかり、施工業者が塗装する予
定がわかる。
【0086】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・ 複数の塗料組成物を用いて仕上げられる場合におい
て、各塗料組成物の香料を異なるものを用い、異なる匂
いを付けることを特徴とする塗料組成物。このことによ
り、塗装の工程を匂いにより知ることができるものであ
る。
【0087】・ 複数の塗料組成物で仕上げる方法にお
いて、上塗り塗料組成物のみに香料を添加しないことを
特徴とする塗料組成物。このことにより、被塗布物の塗
装終了時に匂いが残ることがないものである。
【0088】・ 複数の塗料組成物で仕上げる方法にお
いて、上塗り塗料組成物のみに香料を添加することを特
徴とする塗料組成物。このことにより、塗装終了後に匂
いを残るようにすることができるものである。
【0089】・ 前記香料が発泡スチロールを減容した
後のポリスチレン溶解物であることを特徴とする請求項
1ないし請求項4のいずれかに記載の香料入り塗料。こ
のことにより、塗料中の合成樹脂量が増加し、塗膜の付
着性、耐水性などの物性が向上することがある。
【0090】・ 前記香料が香料に匂いを付与すること
以外の効果があるものを用いることを特徴とする請求項
1ないし請求項4のいずれかに記載の香料入り塗料。こ
のことにより、塗料又は塗料により形成される塗膜に匂
い以外の効果を付与することができる。
【0091】・ 前記皮張り防止剤が動植物体から抽出
した芳香油又は、発泡スチロールを減容した後の溶解物
であることを特徴とする請求項5又は請求項6の皮張り
防止層。このことにより、芳香油は乾燥性がしにくく、
匂いを付与することもできる。 ・ 前記皮張り防止剤がポリスチレン溶解物にアルコー
ル類、炭化水素類のうち1種以上の溶液を用い、その溶
液と混合したものであることを特徴とする請求項5又は
請求項6の皮張り防止層。このことにより、適度な粘性
があるため、皮張り防止層として形成し易いものであ
る。
【0092】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の香料入り塗料によれば、匂いにより識別可能であ
り、また、その匂いが塗料供給者若しくは塗料を塗装す
る施工者を識別表示となり、又は、塗料塗布物の所有者
若しくは利用者が識別することができるものである。
【0093】請求項2に記載の発明の香料入り塗料によ
れば、匂いにより、塗料供給者が製造若しくは販売した
もの又は、塗料を塗装する施工業者を識別することがで
きる。
【0094】請求項3に記載の発明の香料入り塗料によ
れば、匂いが塗料塗布物の所有者を識別することができ
るものですることができるものであり、匂いが塗料塗布
物を利用者が識別することができるものである。
【0095】請求項4に記載の発明の香料入り塗料によ
れば、請求項1ないし請求項3に記載の発明の効果に加
え、塗料の不快な匂いの強度が小さく、さらに、塗料の
使いやすさ、製造の容易さ、入手の容易さ、塗膜の耐久
性が優れているものである。
【0096】請求項5に記載の発明の皮張り防止層によ
れば、塗料を使用する時には、塗料と混合させ塗装に用
いられるものであるため、塗料と香料が混ざり、その香
料の匂いにより、塗料供給者が製造若しくは販売したも
の又は、塗料を塗装する施工業者が識別することができ
る。
【0097】請求項6に記載の発明の皮張り防止層によ
れば、塗料を使用する時には、塗料と混合させ塗装に用
いられるものであるため、塗料と香料が混ざり、匂いが
塗料塗布物の所有者を識別することができるものであ
り、その香料の匂いが塗料塗布物を利用者が識別するこ
とができるものである。
【0098】請求項7に記載の発明の塗料組成物貯蔵容
器によれば、塗料組成物貯蔵容器内に香料を用いて匂い
を付け、塗料と混合することで、塗料に匂いを付けるこ
とができ、その香料の匂いにより、塗料供給者が製造若
しくは販売したもの、塗料を塗装する施工業者を識別す
ることができ又は、その香料の匂いにより、塗料塗布物
の所有者若しくは塗料塗布物の利用者が識別することが
できるものである。
【0099】請求項8に記載の発明の塗料組成物貯蔵容
器によれば、塗料組成物貯蔵容器を開封したときに、塗
料組成物貯蔵容器の周囲に匂いが広がり、塗料供給者の
塗料が近くにあることがわかり、塗料を塗装する施工業
者が塗装作業を行うことがわかる。さらに、塗料組成物
貯蔵容器外に匂いを付けることにより、塗料供給者の塗
料があることがわかり、施工業者が塗装する予定がわか
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料に香料を添加させ、塗料に匂いの識
    別表示機能を備えたことを特徴とする香料入り塗料。
  2. 【請求項2】 前記香料が塗料供給者又は塗料を塗装す
    る施工者の識別表示となるものであることを特徴とする
    請求項1に記載の香料入り塗料。
  3. 【請求項3】 前記香料が塗料塗布物の所有者又は利用
    者が識別することができるものであることを特徴とする
    請求項1に記載の香料入り塗料。
  4. 【請求項4】 前記塗料が合成樹脂エマルションを結合
    材とすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
    ずれかに記載の香料入り塗料。
  5. 【請求項5】 塗料組成物貯蔵容器内に容器下部から塗
    料主材層と、皮張り防止層とが積層されている塗料組成
    物貯蔵容器において、その皮張り防止層が塗料供給者又
    は塗料を塗装する施工業者の識別表示となる香料を含む
    ことを特徴とする皮張り防止層。
  6. 【請求項6】 塗料組成物貯蔵容器内に容器下部から塗
    料主材層と、皮張り防止層とが積層されている塗料組成
    物貯蔵容器において、その皮張り防止層が塗料塗布物の
    所有者又は利用者が識別できる香料を含むことを特徴と
    する皮張り防止層。
  7. 【請求項7】 塗料組成物貯蔵容器内に塗料供給者、塗
    料を塗装する施工業者、塗料塗布物の所有者又は利用者
    の識別表示となる香料又は識別することができる香料に
    より、匂いを付けたことを特徴とする塗料組成物貯蔵容
    器。
  8. 【請求項8】 塗料組成物貯蔵容器内の塗料層外又は塗
    料組成物貯蔵容器外に、塗料供給者又は塗料を塗装する
    施工者の識別表示となる香料により、匂いを付けたこと
    を特徴とする塗料組成物貯蔵容器。
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