JP2592720B2 - 芳香消臭床材 - Google Patents
芳香消臭床材Info
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- JP2592720B2 JP2592720B2 JP2323880A JP32388090A JP2592720B2 JP 2592720 B2 JP2592720 B2 JP 2592720B2 JP 2323880 A JP2323880 A JP 2323880A JP 32388090 A JP32388090 A JP 32388090A JP 2592720 B2 JP2592720 B2 JP 2592720B2
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- Japan
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- flooring
- fragrance
- wax
- aromatic
- microcapsules
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- Floor Finish (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は歩行時にのみ適度な強さの芳香を発するか消
臭性を有し、しかも長期芳香性能を持続することができ
る芳香消臭床材に関する。
臭性を有し、しかも長期芳香性能を持続することができ
る芳香消臭床材に関する。
(従来技術とその問題点) 近年室内の香りに対する関心が高まり、内装材に種々
の香料を付与する方法が検討された。
の香料を付与する方法が検討された。
その一環として、例えば揮発性香料を床材表面をコー
ティングするワックス中に添加した場合、部屋を長期間
使用しないで、初めて部屋に入った場合香料成分の濃度
が高すぎて、ムッとする感じになった。
ティングするワックス中に添加した場合、部屋を長期間
使用しないで、初めて部屋に入った場合香料成分の濃度
が高すぎて、ムッとする感じになった。
また揮発性成分はすぐにワックスから消失し、効果は
持続しなかった。
持続しなかった。
一方除放性香料を被覆層に配合しても、その量があま
りに少ないと、臭いが薄かったり、しなかったりで芳香
性の効果はなかった。
りに少ないと、臭いが薄かったり、しなかったりで芳香
性の効果はなかった。
また、近年室内の不快臭を取り除く消臭性能も求めら
れている。
れている。
(問題点を解決する手段) 本発明は上記問題点を解消し、適度な香りまたは消臭
成分を長期間持続させることにより、芳香性または消臭
性をコントロールすることができる床材を提供し、PVC
床材本体表面が芳香成分または消臭成分を含有した歩行
時にのみ破壊可能なマイクロカプセルが分散したワック
スで被覆されたことを特徴とする芳香消臭床材、をその
要旨とする。
成分を長期間持続させることにより、芳香性または消臭
性をコントロールすることができる床材を提供し、PVC
床材本体表面が芳香成分または消臭成分を含有した歩行
時にのみ破壊可能なマイクロカプセルが分散したワック
スで被覆されたことを特徴とする芳香消臭床材、をその
要旨とする。
以下、図面に基づいて本発明を説明する。
1は基材としての床材本体であり、通常のPVC床タイ
ル組成物が望ましいが、他のPVC軟質シート床材等も可
能である。
ル組成物が望ましいが、他のPVC軟質シート床材等も可
能である。
床材本体表面には予めワックス層2が形成されてい
る。ワックス層自体は樹脂ワックスが好適で、ワックス
成分としては、アクリル系エマルジョンにスチレン−マ
レイン酸やポリエチレンエマルジョン、エチレングリコ
ールエーテル、その他の界面活性剤、TXIB等の可塑剤等
が例示される。
る。ワックス層自体は樹脂ワックスが好適で、ワックス
成分としては、アクリル系エマルジョンにスチレン−マ
レイン酸やポリエチレンエマルジョン、エチレングリコ
ールエーテル、その他の界面活性剤、TXIB等の可塑剤等
が例示される。
なお、本発明におけるアクリル系とは、アクリル酸や
メタクリル酸のエステルおよびアミド、ならびにこれら
の誘導体である不飽和カルボン酸と、そのエステルおよ
びアミドを意味する。
メタクリル酸のエステルおよびアミド、ならびにこれら
の誘導体である不飽和カルボン酸と、そのエステルおよ
びアミドを意味する。
本発明における芳香物質とは、天然香料、合成香料お
よび香気を発生する化合物の液状および粉体の単品また
は混合物である。
よび香気を発生する化合物の液状および粉体の単品また
は混合物である。
天然香料としては動物性香料のムスク、シベット、カ
ストリウム、アンバーグリス等植物性香料としてはレモ
ン油、バラ油、シトロネラ油、百檀油、ペパーミント
油、シナモン油等がある。
ストリウム、アンバーグリス等植物性香料としてはレモ
ン油、バラ油、シトロネラ油、百檀油、ペパーミント
油、シナモン油等がある。
また、合成香料としては、α−ピネン、リモネン、ゲ
ラニオール、リナロール、ラバンジュロール、ネロリド
ール等からなる調合香料がある。
ラニオール、リナロール、ラバンジュロール、ネロリド
ール等からなる調合香料がある。
マイクロカプセル3は上記ワックス層中に0.06〜10重
量%添加するのが好適である。
量%添加するのが好適である。
マイクロカプセルは、香料を溶剤に溶かせた溶液また
は香料そのものをサイクロデキストリン、ゼラチン、ビ
スフェノールA、尿素−ホルマリン樹脂、またはメラミ
ン−ホルマリン樹脂等の包皮でマイクロカプセル化した
粉体または水分散体が好適で、これらのマイクロカプセ
ルは壁厚が0.2〜30μで、粒子径が2〜50μが好適であ
る。
は香料そのものをサイクロデキストリン、ゼラチン、ビ
スフェノールA、尿素−ホルマリン樹脂、またはメラミ
ン−ホルマリン樹脂等の包皮でマイクロカプセル化した
粉体または水分散体が好適で、これらのマイクロカプセ
ルは壁厚が0.2〜30μで、粒子径が2〜50μが好適であ
る。
上記芳香マイクロカプセルをワックスエマルジョン本
体に混合し、デイッピング法、コーティング法、グラビ
ア法、スプレー法等により床材本体1上に被覆して本発
明芳香床材4を得る。
体に混合し、デイッピング法、コーティング法、グラビ
ア法、スプレー法等により床材本体1上に被覆して本発
明芳香床材4を得る。
得られた床材4上を第2図のように歩行すると、ワッ
クス層2中の芳香マイクロカプセル3が歩行中の足5で
踏まれて破られ、破壊されたマイクロカプセル3′から
芳香成分6が破線のように揮発して室内に芳香が漂う。
クス層2中の芳香マイクロカプセル3が歩行中の足5で
踏まれて破られ、破壊されたマイクロカプセル3′から
芳香成分6が破線のように揮発して室内に芳香が漂う。
また部屋を使用しない時は、マイクロカプセルが破れ
ないので、芳香が消失しない。
ないので、芳香が消失しない。
また消臭成分としては、アミノ基、スルフオン基、フ
ェノール性水酸基等を有する高分子有機化合物や、鉄
(II)化合物とL−アスコルビン酸を組み合わせたもの
が好適であり、これらの消臭成分を上記の通りマイクロ
カプセルに内包させて、ワックス中に含有せしめ、床材
表面をこのワックスで被覆する。
ェノール性水酸基等を有する高分子有機化合物や、鉄
(II)化合物とL−アスコルビン酸を組み合わせたもの
が好適であり、これらの消臭成分を上記の通りマイクロ
カプセルに内包させて、ワックス中に含有せしめ、床材
表面をこのワックスで被覆する。
(実施例) PVCタイルの基材表面に下記配合の芳香ワックスを6m
μ厚にコーティングして乾燥し、芳香床材を得た。
μ厚にコーティングして乾燥し、芳香床材を得た。
重量部 アクリル系エマルジョン(固形分 15%) 80 炭酸亜鉛アンモニア液 0.5 スチレン−マレイン酸樹脂(固形分 15%) 5 ポリエチレンエマルジョン(固形分 15%) 15 ジエチレングルコールモノエチレンエーテル 1 フッ素系界面活性剤 0.006 以上配合ワックス100重量部に対しヒノキチオール含
有メラミンマイクロカプセルを1重量部添加し、本発明
芳香ワックスを得た。
有メラミンマイクロカプセルを1重量部添加し、本発明
芳香ワックスを得た。
得られた芳香床剤を室内に敷きつめて施工して歩行す
ると、適度の強さの桧の香りがした。
ると、適度の強さの桧の香りがした。
また歩行時にのみマイクロカプセルが破れるので、長
い期間芳香が得られた。
い期間芳香が得られた。
(発明の効果) 本発明によれば、芳香成分または消臭成分を内包する
マイクロカプセルを、PVC床材表面に付与することによ
って上記成分の分散が、効果的で持続性、耐久性に優れ
た芳香性床材を得ることができた。すなわち加工工程で
は、マイクロカプセルの破壊がなく、インテリア等の床
材製品としての使用時に初めてマイクロカプセルが破壊
され香気が充分に発散した。
マイクロカプセルを、PVC床材表面に付与することによ
って上記成分の分散が、効果的で持続性、耐久性に優れ
た芳香性床材を得ることができた。すなわち加工工程で
は、マイクロカプセルの破壊がなく、インテリア等の床
材製品としての使用時に初めてマイクロカプセルが破壊
され香気が充分に発散した。
別の香りを所望する時は、ワックスを拭き取って別の
香料マイクロカプセルが添加されたワックスを床材表面
に塗布することにより、容易に別の香りが得られた。
香料マイクロカプセルが添加されたワックスを床材表面
に塗布することにより、容易に別の香りが得られた。
さらにマイクロカプセルの粒径や壁の厚さを調節する
ことにより軽歩行量から重歩行量までの歩行量に応じて
適度な香料発生量をコントロールできた。
ことにより軽歩行量から重歩行量までの歩行量に応じて
適度な香料発生量をコントロールできた。
第1図は本発明芳香消臭床材の断面図、第2図は本発明
芳香消臭床材上を人が歩行している図である。1は基
材、2はワックス層、3はマイクロカプセル、5は足、
6は芳香成分である。
芳香消臭床材上を人が歩行している図である。1は基
材、2はワックス層、3はマイクロカプセル、5は足、
6は芳香成分である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06N 7/00 D06N 7/00 E04F 15/16 8702−2E E04F 15/16 J
Claims (1)
- 【請求項1】PVC床材本体表面が芳香成分または消臭成
分を含有した歩行時にのみ破壊可能なマイクロカプセル
が分散したワックスで被覆されたことを特徴とする芳香
消臭床材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2323880A JP2592720B2 (ja) | 1990-11-26 | 1990-11-26 | 芳香消臭床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2323880A JP2592720B2 (ja) | 1990-11-26 | 1990-11-26 | 芳香消臭床材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04194163A JPH04194163A (ja) | 1992-07-14 |
JP2592720B2 true JP2592720B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=18159634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2323880A Expired - Fee Related JP2592720B2 (ja) | 1990-11-26 | 1990-11-26 | 芳香消臭床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592720B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2329190A (en) * | 1997-09-12 | 1999-03-17 | Keith Adrian Roe | Improvements relating to furniture polish |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100430847B1 (ko) * | 1998-07-09 | 2004-06-16 | 고려화학 주식회사 | 향기가 나는 칩을 적용한 바닥재 |
GB0109754D0 (en) * | 2001-04-20 | 2001-06-13 | Quest Int | Floor treatment compositions |
KR100417069B1 (ko) * | 2001-08-13 | 2004-02-05 | 주식회사 엘지화학 | 아로마테라피 기능을 함유하는 바닥장식재 |
KR100409086B1 (ko) * | 2001-08-13 | 2003-12-11 | 주식회사 엘지화학 | 유용성 마이크로캡슐을 함유하는 염화비닐계 바닥장식재 |
JP2007162188A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Chuo System Giken:Kk | 睡眠導入剤及び睡眠導入具 |
DE102008014308A1 (de) * | 2008-03-14 | 2009-09-17 | Kaindl Flooring Gmbh | Verkleidungspaneel, unter Verwendung wenigstens eines derartigen Verkleidungspaneels gebildete Verkleidung, Verfahren zur Herstellung eines derartigen Verkleidungspaneels, Verfahren zur Herstellung einer derartigen Verkleidung, Applikator zum Auftragen von Duftmedium auf ein Verkleidungspaneel |
JP6462445B2 (ja) * | 2014-03-28 | 2019-01-30 | アキレス株式会社 | 消臭性フロアマット用シート |
JP2017064998A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 大建工業株式会社 | 床材 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5466623U (ja) * | 1977-10-20 | 1979-05-11 | ||
JP2588236B2 (ja) * | 1987-02-26 | 1997-03-05 | 亨 山本 | 芳香性組成物 |
JPH02200964A (ja) * | 1989-01-30 | 1990-08-09 | Oda Tatami Shokai:Kk | 香りのする畳 |
-
1990
- 1990-11-26 JP JP2323880A patent/JP2592720B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2329190A (en) * | 1997-09-12 | 1999-03-17 | Keith Adrian Roe | Improvements relating to furniture polish |
GB2329190B (en) * | 1997-09-12 | 2002-04-10 | Keith Adrian Roe | Improvements relating to furniture polish |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04194163A (ja) | 1992-07-14 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |