JP2000290680A - 動物用外用香料組成物 - Google Patents
動物用外用香料組成物Info
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- JP2000290680A JP2000290680A JP11102561A JP10256199A JP2000290680A JP 2000290680 A JP2000290680 A JP 2000290680A JP 11102561 A JP11102561 A JP 11102561A JP 10256199 A JP10256199 A JP 10256199A JP 2000290680 A JP2000290680 A JP 2000290680A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 LogP３．５〜５．５の脂肪族又は脂環式
炭化水素、及び動物異臭マスキング剤を含有する動物用
外用香料組成物。 【効果】 動物の異臭を低減し、しかもその消臭効果が
持続する。
炭化水素、及び動物異臭マスキング剤を含有する動物用
外用香料組成物。 【効果】 動物の異臭を低減し、しかもその消臭効果が
持続する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物の異臭に対す
る消臭効果が持続する動物用外用香料組成物に関する。
る消臭効果が持続する動物用外用香料組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】家庭内の悪臭や異臭のひとつとして、近
年ペット臭が取り上げられている。ペット臭の原因は、
ペット体毛や体表面に付着した皮脂（ワックス）成分の
一部が体表面の雑菌により分解されて発生する、主に低
級脂肪酸や含窒素化合物等の悪臭物質である。このよう
な悪臭や異臭を消すため、水洗い不要のペット用拭き取
りシャンプー（特開昭63-213599号）が、また、有機酸
類系臭気に対する消臭剤として、D-リモネン、デシルア
ルデヒドを配合したもの（特開平6-7415号）等が提案さ
れている。しかし、これらを用いてもペット特有の臭い
成分を持続的に低減することは困難であり、消臭効果を
持続させるためには多量に用いるか、頻繁に噴霧する必
要があった。
年ペット臭が取り上げられている。ペット臭の原因は、
ペット体毛や体表面に付着した皮脂（ワックス）成分の
一部が体表面の雑菌により分解されて発生する、主に低
級脂肪酸や含窒素化合物等の悪臭物質である。このよう
な悪臭や異臭を消すため、水洗い不要のペット用拭き取
りシャンプー（特開昭63-213599号）が、また、有機酸
類系臭気に対する消臭剤として、D-リモネン、デシルア
ルデヒドを配合したもの（特開平6-7415号）等が提案さ
れている。しかし、これらを用いてもペット特有の臭い
成分を持続的に低減することは困難であり、消臭効果を
持続させるためには多量に用いるか、頻繁に噴霧する必
要があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、動物
の異臭に対する持続的な消臭効果に優れた香料組成物を
提供することにある。
の異臭に対する持続的な消臭効果に優れた香料組成物を
提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ペット、
特に犬の体表を覆う皮脂成分は融点が50℃前後であり、
常温では半固体状態であるため、悪臭成分に対するマス
キング剤が浸透、残留し難く、持続的な消臭効果が得ら
れないことを見出した。そして、このように単独では動
物皮脂への浸透性に乏しい動物異臭マスキング剤を、特
定の炭化水素と併用することにより、当該マスキング剤
が動物皮脂に効率良く浸透し、消臭効果が持続する動物
用外用香料組成物が得られることを見出した。
特に犬の体表を覆う皮脂成分は融点が50℃前後であり、
常温では半固体状態であるため、悪臭成分に対するマス
キング剤が浸透、残留し難く、持続的な消臭効果が得ら
れないことを見出した。そして、このように単独では動
物皮脂への浸透性に乏しい動物異臭マスキング剤を、特
定の炭化水素と併用することにより、当該マスキング剤
が動物皮脂に効率良く浸透し、消臭効果が持続する動物
用外用香料組成物が得られることを見出した。
【０００５】本発明は、LogP３．５〜５．５の脂肪族又
は脂環式炭化水素、及び動物異臭マスキング剤を含有す
る動物用外用香料組成物、並びにこれを含有する動物用
外用組成物を提供するものである。
は脂環式炭化水素、及び動物異臭マスキング剤を含有す
る動物用外用香料組成物、並びにこれを含有する動物用
外用組成物を提供するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる炭化水素は、
LogP３．５〜５．５の脂肪族又は脂環式のものである。
これ以外のものでは、動物皮脂との相溶性が低く、消臭
効果を持続させることができない。ここで、LogPとは化
学物質の１−オクタノール／水分配係数で、ｆ値法（疎
水性フラグメント定数法）により計算で求められた値を
いう。具体的には化合物の化学構造を、その構成要素に
分解し、各フラグメントの有する疎水性フラグメント定
数（ｆ値）を積算して求められる（CLOGP3 Reference M
anual Daylight Software 4.34, Albert Leo, David We
ininger, Version 1, March 1994）。
LogP３．５〜５．５の脂肪族又は脂環式のものである。
これ以外のものでは、動物皮脂との相溶性が低く、消臭
効果を持続させることができない。ここで、LogPとは化
学物質の１−オクタノール／水分配係数で、ｆ値法（疎
水性フラグメント定数法）により計算で求められた値を
いう。具体的には化合物の化学構造を、その構成要素に
分解し、各フラグメントの有する疎水性フラグメント定
数（ｆ値）を積算して求められる（CLOGP3 Reference M
anual Daylight Software 4.34, Albert Leo, David We
ininger, Version 1, March 1994）。
【０００７】このような脂環式炭化水素としては、例え
ばリモネン、ターピノレン、ミルセン、α−ピネン、β
−ピネン、γ−ターピネン、α−フェランドレン、ｐ−
サイメン等が挙げられ；脂肪族炭化水素としては、例え
ば１−オクテン、１−ヘプテン等が挙げられる。また、
このような炭化水素を主成分とする天然精油も用いるこ
とができ、これら炭化水素を６０重量％以上含有する精
油が好ましい。具体的には、レモン油、オレンジ油、ラ
イム油、グレープフルーツ油、マンダリン油等が挙げら
れる。これら炭化水素のうち、モノテルペン、特に単環
モノテルペン、更にリモネン、ターピノレンが好まし
い。用いる炭化水素自身が香気を有する場合には、より
高いマスキング効果が得られる。
ばリモネン、ターピノレン、ミルセン、α−ピネン、β
−ピネン、γ−ターピネン、α−フェランドレン、ｐ−
サイメン等が挙げられ；脂肪族炭化水素としては、例え
ば１−オクテン、１−ヘプテン等が挙げられる。また、
このような炭化水素を主成分とする天然精油も用いるこ
とができ、これら炭化水素を６０重量％以上含有する精
油が好ましい。具体的には、レモン油、オレンジ油、ラ
イム油、グレープフルーツ油、マンダリン油等が挙げら
れる。これら炭化水素のうち、モノテルペン、特に単環
モノテルペン、更にリモネン、ターピノレンが好まし
い。用いる炭化水素自身が香気を有する場合には、より
高いマスキング効果が得られる。
【０００８】これらの炭化水素は、１種以上を用いるこ
とができ、香料組成物中に５〜９５重量％、特に２０〜
７０重量％配合するのが、より有効な持続性マスキング
効果が得られるので好ましい。
とができ、香料組成物中に５〜９５重量％、特に２０〜
７０重量％配合するのが、より有効な持続性マスキング
効果が得られるので好ましい。
【０００９】本発明で用いる動物異臭マスキング剤は、
動物異臭に対してマスキング効果を有するものであれば
特に制限されず、例えば炭素数６〜１５の芳香族炭化水
素、脂肪族エステル、芳香族エステル、エーテル、環状
エーテル、ラクトン、ケトン、脂肪族アルコール、脂環
式アルコール、芳香族アルコール、脂肪族アルデハイ
ド、芳香族アルデハイド、脂環式アルデハイド等の香料
が挙げられる。好ましいマスキング剤としては、芳香族
炭化水素として、ジフェニルメタン等；脂肪族エステル
として、イソアミルアセテート、エチルブチレイト、リ
ナリルアセテイト、トランス−２−ヘキセニルアセテイ
ト等；芳香族エステルとして、ベンジルアセテイト、メ
チルサリシレイト等；エーテルとして、アネトール、ｐ
−クレジルメチルエーテル、１，８−シネオール等；環
状エーテルとして、パーライド（ヘキサメチルヘキサヒ
ドロシクロペンタベンゾピラン）等；ラクトンとして、
γ−ウンデカラクトン、γ−ノナラクトン、クマリン
等；ケトンとして、β−ダマスコン、α−メチルイオノ
ン等；脂肪族アルコールとして、リナロール、シトロネ
ロール、シス−３−ヘキセノール、ジメトール（２，６
−ジメチル−２−ヘプタノール）、ゲラニオール、ネロ
ール、ジヒドロミルセノール等；脂環式アルコールとし
て、ターピネオール、ｌ−メントール、ユーカリプトー
ル等；芳香族アルコールとして、フェニルエチルアルコ
ール、オイゲノール、ベンジルアセテイト等；脂肪族ア
ルデハイドとして、シトラール、Ｃ6〜Ｃ12の脂肪族ア
ルデハイド等；芳香族アルデハイドとして、リリアール
（ｐ−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナミックアル
デハイド）、ベンズアルデハイド、アニスアルデハイ
ド、ヘリオトロピネン、ヘリオナール（２−メチル−３
−（３，４−メチレンジオキシフェニル）−プロパナー
ル）、バニリン等；脂環式アルデハイドとして、トリプ
ラール（２，４−ジメチル−３−シクロヘキセニルカル
ボキシアルデヒド）等が挙げられる。
動物異臭に対してマスキング効果を有するものであれば
特に制限されず、例えば炭素数６〜１５の芳香族炭化水
素、脂肪族エステル、芳香族エステル、エーテル、環状
エーテル、ラクトン、ケトン、脂肪族アルコール、脂環
式アルコール、芳香族アルコール、脂肪族アルデハイ
ド、芳香族アルデハイド、脂環式アルデハイド等の香料
が挙げられる。好ましいマスキング剤としては、芳香族
炭化水素として、ジフェニルメタン等；脂肪族エステル
として、イソアミルアセテート、エチルブチレイト、リ
ナリルアセテイト、トランス−２−ヘキセニルアセテイ
ト等；芳香族エステルとして、ベンジルアセテイト、メ
チルサリシレイト等；エーテルとして、アネトール、ｐ
−クレジルメチルエーテル、１，８−シネオール等；環
状エーテルとして、パーライド（ヘキサメチルヘキサヒ
ドロシクロペンタベンゾピラン）等；ラクトンとして、
γ−ウンデカラクトン、γ−ノナラクトン、クマリン
等；ケトンとして、β−ダマスコン、α−メチルイオノ
ン等；脂肪族アルコールとして、リナロール、シトロネ
ロール、シス−３−ヘキセノール、ジメトール（２，６
−ジメチル−２−ヘプタノール）、ゲラニオール、ネロ
ール、ジヒドロミルセノール等；脂環式アルコールとし
て、ターピネオール、ｌ−メントール、ユーカリプトー
ル等；芳香族アルコールとして、フェニルエチルアルコ
ール、オイゲノール、ベンジルアセテイト等；脂肪族ア
ルデハイドとして、シトラール、Ｃ6〜Ｃ12の脂肪族ア
ルデハイド等；芳香族アルデハイドとして、リリアール
（ｐ−ｔ−ブチル−α−メチルヒドロシンナミックアル
デハイド）、ベンズアルデハイド、アニスアルデハイ
ド、ヘリオトロピネン、ヘリオナール（２−メチル−３
−（３，４−メチレンジオキシフェニル）−プロパナー
ル）、バニリン等；脂環式アルデハイドとして、トリプ
ラール（２，４−ジメチル−３−シクロヘキセニルカル
ボキシアルデヒド）等が挙げられる。
【００１０】これらマスキング剤は、１種以上を用いる
ことができ、香料組成物中に１〜９５重量％、特に１０
〜６０重量％配合するのが、より有効な持続性マスキン
グ効果が得られるので好ましい。また、本発明の動物用
外用香料組成物は、前記成分以外の香料成分を含有して
いても良い。
ことができ、香料組成物中に１〜９５重量％、特に１０
〜６０重量％配合するのが、より有効な持続性マスキン
グ効果が得られるので好ましい。また、本発明の動物用
外用香料組成物は、前記成分以外の香料成分を含有して
いても良い。
【００１１】本発明の動物用外用香料組成物は、種々の
動物用外用組成物に配合して用いることができる。動物
用外用組成物としては、動物体毛や体表面に直接適用し
て動物異臭マスキング剤を動物皮脂に浸透・保持させる
ことができる形態のものが好ましく、例えば犬、猫等の
愛玩動物用のシャンプー、ドライシャンプー、スプレー
（エアゾール、トリガー）、ペーパークリーナー、ふり
かけ用粉体、またこれらを予めブラシに塗布または装着
したもの、含浸させた粉体を敷き詰めたペット用マット
シート等が挙げられる。
動物用外用組成物に配合して用いることができる。動物
用外用組成物としては、動物体毛や体表面に直接適用し
て動物異臭マスキング剤を動物皮脂に浸透・保持させる
ことができる形態のものが好ましく、例えば犬、猫等の
愛玩動物用のシャンプー、ドライシャンプー、スプレー
（エアゾール、トリガー）、ペーパークリーナー、ふり
かけ用粉体、またこれらを予めブラシに塗布または装着
したもの、含浸させた粉体を敷き詰めたペット用マット
シート等が挙げられる。
【００１２】動物用外用組成物とする際には、エタノー
ル、多価アルコール系溶剤、パラフィン系溶剤、シリコ
ーン系溶剤、グリコールエーテル系溶剤、フタル酸エス
テル等の溶剤成分や、水を配合することができる。水を
配合する場合には、ノニオン系界面活性剤、アニオン系
界面活性剤等を用いて可溶化又は乳化でき、特に、動物
に対する安全性の面から、ポリオキシアルキレン脂肪酸
エステル型、ポリオキシアルキレン型、アルキルアルカ
ノールアミド型、アルキルグルコシド型等のノニオン系
界面活性剤が好ましい。また、担持体を用いて成形する
こともでき、その場合には、ゼオライト、シリカゲル、
素焼き等の無機多孔体又は粉体、セルロース、セルロー
ス誘導体、紙、木材、アクリル酸ポリマー、多糖類ゲル
等の有機多孔体、吸油高分子、吸水性高分子等を用いる
ことができる。
ル、多価アルコール系溶剤、パラフィン系溶剤、シリコ
ーン系溶剤、グリコールエーテル系溶剤、フタル酸エス
テル等の溶剤成分や、水を配合することができる。水を
配合する場合には、ノニオン系界面活性剤、アニオン系
界面活性剤等を用いて可溶化又は乳化でき、特に、動物
に対する安全性の面から、ポリオキシアルキレン脂肪酸
エステル型、ポリオキシアルキレン型、アルキルアルカ
ノールアミド型、アルキルグルコシド型等のノニオン系
界面活性剤が好ましい。また、担持体を用いて成形する
こともでき、その場合には、ゼオライト、シリカゲル、
素焼き等の無機多孔体又は粉体、セルロース、セルロー
ス誘導体、紙、木材、アクリル酸ポリマー、多糖類ゲル
等の有機多孔体、吸油高分子、吸水性高分子等を用いる
ことができる。
【００１３】
【発明の効果】本発明の動物用外用香料組成物は、動物
異臭マスキング剤が動物皮脂に効率良く浸透、保持さ
れ、悪臭や異臭を低減し、しかもその消臭効果が持続す
る。特に犬、猫等のペット用ドライシャンプー等に用い
るのに好適である。
異臭マスキング剤が動物皮脂に効率良く浸透、保持さ
れ、悪臭や異臭を低減し、しかもその消臭効果が持続す
る。特に犬、猫等のペット用ドライシャンプー等に用い
るのに好適である。
【００１４】
【実施例】参考例１ 犬毛から吸着皮脂成分（ワックス）を溶媒抽出し、塩化
メチレンで希釈したワックス溶液をスライドガラス（76
×25×1.5mm）に滴下した（スライドガラス上の皮脂は
約20mg）。これを乾燥させ、スライドガラスごとの重量
を測定した後、各サンプル溶液（エタノール85重量％、
精製水10重量％及び表１に示す各化合物５重量％含有）
70ml中に20分間浸した。次に、スライドガラスに付着し
た化合物を洗浄するため、洗浄液（エタノール90重量％
及び精製水10重量％含有）に５分間浸した。再び乾燥さ
せ、スライドガラスの重量を測定し、次式により、皮脂
残存率を求めた。用いた化合物の皮脂への相溶性が高い
ほど、スライドガラスに付着した皮脂が溶解され、皮脂
の重量は減少する。
メチレンで希釈したワックス溶液をスライドガラス（76
×25×1.5mm）に滴下した（スライドガラス上の皮脂は
約20mg）。これを乾燥させ、スライドガラスごとの重量
を測定した後、各サンプル溶液（エタノール85重量％、
精製水10重量％及び表１に示す各化合物５重量％含有）
70ml中に20分間浸した。次に、スライドガラスに付着し
た化合物を洗浄するため、洗浄液（エタノール90重量％
及び精製水10重量％含有）に５分間浸した。再び乾燥さ
せ、スライドガラスの重量を測定し、次式により、皮脂
残存率を求めた。用いた化合物の皮脂への相溶性が高い
ほど、スライドガラスに付着した皮脂が溶解され、皮脂
の重量は減少する。
【００１５】
【数１】
【００１６】
【表１】
【００１７】表１より、LogP３．５〜５．５の脂肪族又
は脂環式炭化水素、及びこれを主成分とする精油が、動
物皮脂との相溶性が高いことが認められた。特に、単環
テルペン化合物であるリモネン、ターピノレンは、動物
皮脂との優れた相溶性が確認された。
は脂環式炭化水素、及びこれを主成分とする精油が、動
物皮脂との相溶性が高いことが認められた。特に、単環
テルペン化合物であるリモネン、ターピノレンは、動物
皮脂との優れた相溶性が確認された。
【００１８】実施例１ 表２に示す組成のペット用ドライシャンプーを製造し、
その消臭効果の持続性を評価した。結果を表２に併せて
示す。
その消臭効果の持続性を評価した。結果を表２に併せて
示す。
【００１９】（評価方法）ビーグル犬の犬毛0.5ｇを各
ドライシャンプー液に約20分間浸漬後、十分に乾燥させ
た。この処理直後、１時間後、半日後、１〜４日後の犬
毛臭マスキング効果（動物臭）を、悪臭防止法で用いら
れている６段階臭気強度防止法に準じた以下の評価基準
により、官能評価した。 ０；動物臭は全く感知されない。 １；動物臭がやっと感知できるにおい。 ２；何とか動物臭であることがわかるにおい。 ３；動物臭を楽に感知できるにおい。 ４；動物臭が強く感知できるにおい。 ５；動物臭が強烈に感知できるにおい。
ドライシャンプー液に約20分間浸漬後、十分に乾燥させ
た。この処理直後、１時間後、半日後、１〜４日後の犬
毛臭マスキング効果（動物臭）を、悪臭防止法で用いら
れている６段階臭気強度防止法に準じた以下の評価基準
により、官能評価した。 ０；動物臭は全く感知されない。 １；動物臭がやっと感知できるにおい。 ２；何とか動物臭であることがわかるにおい。 ３；動物臭を楽に感知できるにおい。 ４；動物臭が強く感知できるにおい。 ５；動物臭が強烈に感知できるにおい。
【００２０】
【表２】
【００２１】表２の結果より、本発明品では、リモネン
を併用することにより動物異臭マスキング剤であるイソ
アミルアセテートが動物皮脂に浸透、保持され、その消
臭効果が持続したと思われる。これに対し、比較品１で
は、イソアミルアセテートはマスキング効果を有する
が、動物皮脂への浸透性が低いので、短時間で揮散して
しまい、消臭効果が持続しなかった。また、比較品２で
は、リモネンが動物皮脂へ浸透したが、これ単独では消
臭効果が十分でなかった。これについて、さらにリモネ
ンの割合を増やした比較品３においても、比較品２とほ
とんど同じ結果であり、本発明品のような消臭持続効果
は得られなかった。
を併用することにより動物異臭マスキング剤であるイソ
アミルアセテートが動物皮脂に浸透、保持され、その消
臭効果が持続したと思われる。これに対し、比較品１で
は、イソアミルアセテートはマスキング効果を有する
が、動物皮脂への浸透性が低いので、短時間で揮散して
しまい、消臭効果が持続しなかった。また、比較品２で
は、リモネンが動物皮脂へ浸透したが、これ単独では消
臭効果が十分でなかった。これについて、さらにリモネ
ンの割合を増やした比較品３においても、比較品２とほ
とんど同じ結果であり、本発明品のような消臭持続効果
は得られなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大辻 一也 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 大川 雅之 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Ｆターム(参考） 4H059 BA01 BA02 BA12 BA14 BA17 BA19 BA20 BA30 BA36 BB03 BB04 BB05 BB06 BB13 BB14 BB17 BB19 BB22 BB45 BB55 BC23 CA51 DA30 EA40
Claims (3)
- 【請求項１】 LogP３．５〜５．５の脂肪族又は脂環式
炭化水素、及び動物異臭マスキング剤を含有する動物用
外用香料組成物。 - 【請求項２】 炭化水素がモノテルペンである請求項１
記載の動物用外用香料組成物。 - 【請求項３】 請求項１又は２記載の香料組成物を含有
する動物用外用組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10256199A JP3477392B2 (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | 動物用外用香料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10256199A JP3477392B2 (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | 動物用外用香料組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000290680A true JP2000290680A (ja) | 2000-10-17 |
| JP3477392B2 JP3477392B2 (ja) | 2003-12-10 |
Family
ID=14330654
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10256199A Expired - Fee Related JP3477392B2 (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | 動物用外用香料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3477392B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002255774A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-11 | Kao Corp | デオドラント剤 |
| US6776803B2 (en) | 2001-02-15 | 2004-08-17 | Kao Corporation | Hair dye compositions |
| JP2015113325A (ja) * | 2013-12-13 | 2015-06-22 | 花王株式会社 | 皮膚化粧料 |
-
1999
- 1999-04-09 JP JP10256199A patent/JP3477392B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6776803B2 (en) | 2001-02-15 | 2004-08-17 | Kao Corporation | Hair dye compositions |
| JP2002255774A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-11 | Kao Corp | デオドラント剤 |
| JP2015113325A (ja) * | 2013-12-13 | 2015-06-22 | 花王株式会社 | 皮膚化粧料 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3477392B2 (ja) | 2003-12-10 |
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