JP2002255774A - デオドラント剤 - Google Patents
デオドラント剤Info
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 ジンジャーオイル、インモルテルオイ
ル、サンダルウッドオイル、アニスオイル、フェンネル
オイル、ピメントベリーオイル、シナモンオイル、ロー
レルオイル、タイムオイル、スパイクラベンダーオイ
ル、バジルオイル、コリアンダーオイル、シトロネラオ
イル、メリッセオイル、ゼラニウムオイル、パルマロー
ザオイル、ディルシードオイル、オレンジバレンシア、
ライムオイル、レモンオイル、セロリハーブオイル、レ
モングラスオイル、リトシークベバオイル、ベルベナオ
イル、アンジェリカシードオイル、コパイバオイル、オ
リガナムオイル、シトラール、リモネン、リナロール及
びアネトールから選ばれる精油又は精油成分からなるデ
オドラント剤及びイソ吉草酸生成抑制剤。 【効果】 本発明のデオドラント剤及びイソ吉草酸生成
抑制剤は、皮膚の常在菌を殺すことなく、不快な体臭の発
生を持続的に抑制できることから、優れた消臭効果と高
い安全性を有する化粧料等として有用。
ル、サンダルウッドオイル、アニスオイル、フェンネル
オイル、ピメントベリーオイル、シナモンオイル、ロー
レルオイル、タイムオイル、スパイクラベンダーオイ
ル、バジルオイル、コリアンダーオイル、シトロネラオ
イル、メリッセオイル、ゼラニウムオイル、パルマロー
ザオイル、ディルシードオイル、オレンジバレンシア、
ライムオイル、レモンオイル、セロリハーブオイル、レ
モングラスオイル、リトシークベバオイル、ベルベナオ
イル、アンジェリカシードオイル、コパイバオイル、オ
リガナムオイル、シトラール、リモネン、リナロール及
びアネトールから選ばれる精油又は精油成分からなるデ
オドラント剤及びイソ吉草酸生成抑制剤。 【効果】 本発明のデオドラント剤及びイソ吉草酸生成
抑制剤は、皮膚の常在菌を殺すことなく、不快な体臭の発
生を持続的に抑制できることから、優れた消臭効果と高
い安全性を有する化粧料等として有用。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトの不快な体臭
の発生を抑制するデオドラント剤に関する。
の発生を抑制するデオドラント剤に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ヒトの
不快な体臭の防除技術には、制汗機能を有する素材によ
る汗の制御技術、抗菌機能を有する素材による不快臭発
生原因菌の増殖の制御技術、発生した不快な体臭を消臭
する技術及び香りによるマスキング技術等がある。
不快な体臭の防除技術には、制汗機能を有する素材によ
る汗の制御技術、抗菌機能を有する素材による不快臭発
生原因菌の増殖の制御技術、発生した不快な体臭を消臭
する技術及び香りによるマスキング技術等がある。
【０００３】制汗技術としては比較的強い収斂作用を有
するパラフェノールスルホン酸亜鉛やクエン酸、各種の
アルミニウムやジルコニウム塩を用いて発汗を抑制する
方法が考案され、抗菌技術としては体臭の原因物質を作
り出す原因菌(皮膚常在菌を含む)の増殖を抑制する機能
を有するトリクロ酸、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、塩酸クロルヘキシジン、ハロカルバン等の抗菌
剤を用いて臭気の発生を抑制する方法が考案されてい
る。
するパラフェノールスルホン酸亜鉛やクエン酸、各種の
アルミニウムやジルコニウム塩を用いて発汗を抑制する
方法が考案され、抗菌技術としては体臭の原因物質を作
り出す原因菌(皮膚常在菌を含む)の増殖を抑制する機能
を有するトリクロ酸、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、塩酸クロルヘキシジン、ハロカルバン等の抗菌
剤を用いて臭気の発生を抑制する方法が考案されてい
る。
【０００４】また、消臭技術としては不快な体臭の原因
物質の一つである低級脂肪酸を亜鉛華(酸化亜鉛)等によ
り金属塩に変えることでその特異的な臭気の発生を抑制
する方法やフラボノイドやクロロフィル等の消臭効果を
有する素材の配合が考案され、マスキング技術として
は、香水やオーデコロンにより程度の弱い体臭をマスキ
ングする方法等が考案されている。
物質の一つである低級脂肪酸を亜鉛華(酸化亜鉛)等によ
り金属塩に変えることでその特異的な臭気の発生を抑制
する方法やフラボノイドやクロロフィル等の消臭効果を
有する素材の配合が考案され、マスキング技術として
は、香水やオーデコロンにより程度の弱い体臭をマスキ
ングする方法等が考案されている。
【０００５】しかしながら、従来の制汗技術、消臭技術
及びマスキング技術は、効果の持続性という点で充分で
なく、また抗菌技術は不快臭の発生原因菌以外に皮膚常
在菌をも殺菌することで皮膚の一次バリアー機能を破壊
するおそれが示唆されている。
及びマスキング技術は、効果の持続性という点で充分で
なく、また抗菌技術は不快臭の発生原因菌以外に皮膚常
在菌をも殺菌することで皮膚の一次バリアー機能を破壊
するおそれが示唆されている。
【０００６】本発明は、皮膚の常在菌を殺すことなく、不
快な体臭を持続的に抑制できるデオドラント剤を提供す
ることを目的とする。
快な体臭を持続的に抑制できるデオドラント剤を提供す
ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ヒトの不
快な体臭の原因物質の一つとされるイソ吉草酸に着目
し、その生成経路を明らかにすると共に、特定の植物精
油及び精油成分が、皮膚常在菌を殺すことなく不快な体
臭の発生を抑制できるデオドラント剤として有用である
ことを見出した。
快な体臭の原因物質の一つとされるイソ吉草酸に着目
し、その生成経路を明らかにすると共に、特定の植物精
油及び精油成分が、皮膚常在菌を殺すことなく不快な体
臭の発生を抑制できるデオドラント剤として有用である
ことを見出した。
【０００８】すなわち本発明は、ジンジャーオイル、イ
ンモルテルオイル、サンダルウッドオイル、アニスオイ
ル、フェンネルオイル、ピメントベリーオイル、シナモ
ンオイル、ローレルオイル、タイムオイル、スパイクラ
ベンダーオイル、バジルオイル、コリアンダーオイル、
シトロネラオイル、メリッセオイル、ゼラニウムオイ
ル、パルマローザオイル、ディルシードオイル、オレン
ジバレンシア、ライムオイル、レモンオイル、セロリハ
ーブオイル、レモングラスオイル、リトシークベバオイ
ル、ベルベナオイル、アンジェリカシードオイル、コパ
イバオイル、オリガナムオイル、シトラール、リモネ
ン、リナロール及びアネトールから選ばれる精油又は精
油成分からなるデオドラント剤及びイソ吉草酸生成抑制
剤を提供するものである。
ンモルテルオイル、サンダルウッドオイル、アニスオイ
ル、フェンネルオイル、ピメントベリーオイル、シナモ
ンオイル、ローレルオイル、タイムオイル、スパイクラ
ベンダーオイル、バジルオイル、コリアンダーオイル、
シトロネラオイル、メリッセオイル、ゼラニウムオイ
ル、パルマローザオイル、ディルシードオイル、オレン
ジバレンシア、ライムオイル、レモンオイル、セロリハ
ーブオイル、レモングラスオイル、リトシークベバオイ
ル、ベルベナオイル、アンジェリカシードオイル、コパ
イバオイル、オリガナムオイル、シトラール、リモネ
ン、リナロール及びアネトールから選ばれる精油又は精
油成分からなるデオドラント剤及びイソ吉草酸生成抑制
剤を提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】イソ吉草酸は、ヒトの体臭、主に
足臭及び腋臭の原因臭とされる低級脂肪酸である。本発
明者らは、斯かるイソ吉草酸が汗に含まれるロイシンか
ら皮膚に棲息する細菌（枯草菌（Bacillus subtili
s）、黄色ブドウ球菌（Staphylococcus aureus）又はプ
ロピオン酸菌（Propionibacterium spp.)）による代謝
を介して生成されることを明らかにした（参考例１〜
２）。従って、ロイシンからの細菌によるイソ吉草酸の
生成を阻害することにより体臭を確実に抑制できると考
えられる。
足臭及び腋臭の原因臭とされる低級脂肪酸である。本発
明者らは、斯かるイソ吉草酸が汗に含まれるロイシンか
ら皮膚に棲息する細菌（枯草菌（Bacillus subtili
s）、黄色ブドウ球菌（Staphylococcus aureus）又はプ
ロピオン酸菌（Propionibacterium spp.)）による代謝
を介して生成されることを明らかにした（参考例１〜
２）。従って、ロイシンからの細菌によるイソ吉草酸の
生成を阻害することにより体臭を確実に抑制できると考
えられる。
【００１０】一方、ロイシンからのイソ吉草酸生成を阻
害する物質は、これまでに報告された例はなく、本発明
において初めて、ジンジャーオイル（Ginger Oil）、イ
ンモルテルオイル（Immortelle Oil）、サンダルウッド
オイル（Sandalwood Oil）、アニスオイル（Anis Oi
l）、フェンネルオイル（Fennel Oil）、ピメントベリ
ーオイル（Pimentoberry Oil）、シナモンオイル（Cinn
amon Oil）、ローレルオイル（Laurel Oil）、タイムオ
イル（Thyme Oil）、スパイクラベンダーオイル（Spike
Lavender Oil）、バジルオイル（Basil Oil）、コリア
ンダーオイル（Coriander Oil）、シトロネラオイル（C
itronella Oil）、メリッセオイル（MelisseOil）、ゼ
ラニウムオイル（Geranium Oil）、パルマローザオイル
（PalmarosaOil）、ディルシードオイル（Dill Seed Oi
l）、オレンジバレンシア（Orange Valencia）、ライム
オイル（Lime Oil）、レモンオイル（Lemon Oil）、セ
ロリハーブオイル（Celery Herb Oil）、レモングラス
オイル（Lemongrass Oil）、リトシークベバオイル（Li
tsea Cubeba Oil）、ベルベナオイル（Vervena Oil）、
アンジェリカシードオイル（Angelica Seed Oil）、コ
パイバオイル（Copaiba Oil）、オリガナムオイル（Ori
ganum Oil）、シトラール（Citral）、リモネン（Limon
ene）、リナロール（Linalool）及びアネトール（Aneth
ol）から選ばれる精油又は精油成分に当該阻害活性があ
ることが見出された（実施例１）。従って、当該精油又
は精油成分をイソ吉草酸生成抑制剤の代表例として挙げ
ることができ、同時にこれらは不快な体臭の発生を抑制
するデオドランド剤として使用可能である。
害する物質は、これまでに報告された例はなく、本発明
において初めて、ジンジャーオイル（Ginger Oil）、イ
ンモルテルオイル（Immortelle Oil）、サンダルウッド
オイル（Sandalwood Oil）、アニスオイル（Anis Oi
l）、フェンネルオイル（Fennel Oil）、ピメントベリ
ーオイル（Pimentoberry Oil）、シナモンオイル（Cinn
amon Oil）、ローレルオイル（Laurel Oil）、タイムオ
イル（Thyme Oil）、スパイクラベンダーオイル（Spike
Lavender Oil）、バジルオイル（Basil Oil）、コリア
ンダーオイル（Coriander Oil）、シトロネラオイル（C
itronella Oil）、メリッセオイル（MelisseOil）、ゼ
ラニウムオイル（Geranium Oil）、パルマローザオイル
（PalmarosaOil）、ディルシードオイル（Dill Seed Oi
l）、オレンジバレンシア（Orange Valencia）、ライム
オイル（Lime Oil）、レモンオイル（Lemon Oil）、セ
ロリハーブオイル（Celery Herb Oil）、レモングラス
オイル（Lemongrass Oil）、リトシークベバオイル（Li
tsea Cubeba Oil）、ベルベナオイル（Vervena Oil）、
アンジェリカシードオイル（Angelica Seed Oil）、コ
パイバオイル（Copaiba Oil）、オリガナムオイル（Ori
ganum Oil）、シトラール（Citral）、リモネン（Limon
ene）、リナロール（Linalool）及びアネトール（Aneth
ol）から選ばれる精油又は精油成分に当該阻害活性があ
ることが見出された（実施例１）。従って、当該精油又
は精油成分をイソ吉草酸生成抑制剤の代表例として挙げ
ることができ、同時にこれらは不快な体臭の発生を抑制
するデオドランド剤として使用可能である。
【００１１】また、デオドランド剤は皮膚のバリアー機
能の維持に関与する皮膚常在菌に対して抗菌性、望まし
くは殺菌性を示さないものが好ましいが、斯かる点にお
いても上記精油及び精油成分が好ましい。ここで、殺菌
性を示さないとは、Ｔｗｅｅｎ８０を０．５％含むＳＣ
Ｄ培地に、被験物質を添加したものに皮膚常在菌を接種
し、３７℃、２４時間反応後に、胞子形成菌(Bacillus
subtilis)はコントロールに対し菌数が１／１０以下に
減少せず、通常細菌(Staphylococcus epidermidis)はコ
ントロールに対し１／１００以下に減少しないことをい
う。
能の維持に関与する皮膚常在菌に対して抗菌性、望まし
くは殺菌性を示さないものが好ましいが、斯かる点にお
いても上記精油及び精油成分が好ましい。ここで、殺菌
性を示さないとは、Ｔｗｅｅｎ８０を０．５％含むＳＣ
Ｄ培地に、被験物質を添加したものに皮膚常在菌を接種
し、３７℃、２４時間反応後に、胞子形成菌(Bacillus
subtilis)はコントロールに対し菌数が１／１０以下に
減少せず、通常細菌(Staphylococcus epidermidis)はコ
ントロールに対し１／１００以下に減少しないことをい
う。
【００１２】本発明デオドラント剤、イソ吉草酸生成抑
制剤、デオドラント剤として用いられる精油は、植物の
枝葉、根茎、木皮、果実、蕾、樹脂等に存在し、揮発成
分を多く含有し特有の香気を有することから、香料の成
分として広く用いられているものである。斯かる精油の
うち、インモルテルオイルにはインモルテルアブソリュ
ートCL.（Immortelle Abs. CL）が含まれ、サンダルウ
ッドオイルにはサンダルウッドオイル マイソーレ（Sa
ndalwood Oil Mysore）等が含まれ、アニスオイルには
アニススターオイル（Anis Star Oil）等が含まれ、フ
ェネルオイルにはフェネルオイル スイート（Fennel O
il Sweet）等が含まれ、シナモンオイルにはシナモンリ
ーフオイル（Cinnamon Leaf Oil）等が含まれ、タイム
オイルにはタイムホワイトカルバクロールタイプ（Thym
e White Carvacrol Type）が含まれ、バジルオイルには
バジルオイル エキゾチック（Basil Oil Exotic）等が
含まれ、コリアンダーオイルにはコリアンダーオイルＢ
Ｍ（Coriander Oil BM）等が含まれ、ゼラニウムオイル
にはゼラニウムオイル アフリカ（Geranium Oil Afric
a）等が含まれ、レモンオイルにはレモン イタリーＢ
ＧＦ（Lemon ltaly BGF）等が含まれ、コパイバオイル
にはコパイドバルサムレクト（Copaiba balsam rect）
が含まれる。
制剤、デオドラント剤として用いられる精油は、植物の
枝葉、根茎、木皮、果実、蕾、樹脂等に存在し、揮発成
分を多く含有し特有の香気を有することから、香料の成
分として広く用いられているものである。斯かる精油の
うち、インモルテルオイルにはインモルテルアブソリュ
ートCL.（Immortelle Abs. CL）が含まれ、サンダルウ
ッドオイルにはサンダルウッドオイル マイソーレ（Sa
ndalwood Oil Mysore）等が含まれ、アニスオイルには
アニススターオイル（Anis Star Oil）等が含まれ、フ
ェネルオイルにはフェネルオイル スイート（Fennel O
il Sweet）等が含まれ、シナモンオイルにはシナモンリ
ーフオイル（Cinnamon Leaf Oil）等が含まれ、タイム
オイルにはタイムホワイトカルバクロールタイプ（Thym
e White Carvacrol Type）が含まれ、バジルオイルには
バジルオイル エキゾチック（Basil Oil Exotic）等が
含まれ、コリアンダーオイルにはコリアンダーオイルＢ
Ｍ（Coriander Oil BM）等が含まれ、ゼラニウムオイル
にはゼラニウムオイル アフリカ（Geranium Oil Afric
a）等が含まれ、レモンオイルにはレモン イタリーＢ
ＧＦ（Lemon ltaly BGF）等が含まれ、コパイバオイル
にはコパイドバルサムレクト（Copaiba balsam rect）
が含まれる。
【００１３】また、精油成分であるシトラール、リモネ
ン、リナロール及びアネトールは、レモングラスオイ
ル、リトシークベバオイル、セロリハーブオイル、レモ
ンオイル、ライムオイル、オレンジバレンシア、ディル
シードオイル、コリアンダーオイル、バジルオイル、ス
パイクラベンダーオイル、タイムオイル、ローレルオイ
ル、アニスオイル、フェンネルオイル等に含まれる精油
の単離成分であり、いずれも香料の成分として用いられ
ている。
ン、リナロール及びアネトールは、レモングラスオイ
ル、リトシークベバオイル、セロリハーブオイル、レモ
ンオイル、ライムオイル、オレンジバレンシア、ディル
シードオイル、コリアンダーオイル、バジルオイル、ス
パイクラベンダーオイル、タイムオイル、ローレルオイ
ル、アニスオイル、フェンネルオイル等に含まれる精油
の単離成分であり、いずれも香料の成分として用いられ
ている。
【００１４】これらの精油及び精油成分は、２種以上を
混合物して用いてもよい。
混合物して用いてもよい。
【００１５】本発明のデオドラント剤、イソ吉草酸生成
抑制剤は、化粧料、外用医薬品又は医薬部外品等の製
剤、例えばクリーム、乳液、ローション、パウダー、ス
プレー、スティック等として用いることができ、またい
くつかの使用方法を併用することも可能である。
抑制剤は、化粧料、外用医薬品又は医薬部外品等の製
剤、例えばクリーム、乳液、ローション、パウダー、ス
プレー、スティック等として用いることができ、またい
くつかの使用方法を併用することも可能である。
【００１６】化粧料、外用医薬品又は医薬部外品として
用いる場合のデオドランド剤、イソ吉草酸生成抑制剤の
含有量は、一般的に０．１〜２０重量％とするのが好ま
しく、特に０．５〜１０重量％とするのが好ましい。ま
た、精油又は精油成分としての含有量は、０．０００１
〜１０重量％とするのが好ましく、特に０．００１〜
０．１重量％とするのが好ましい。
用いる場合のデオドランド剤、イソ吉草酸生成抑制剤の
含有量は、一般的に０．１〜２０重量％とするのが好ま
しく、特に０．５〜１０重量％とするのが好ましい。ま
た、精油又は精油成分としての含有量は、０．０００１
〜１０重量％とするのが好ましく、特に０．００１〜
０．１重量％とするのが好ましい。
【００１７】これらの化粧料、外用医薬品又は医薬部外
品には、通常用いられる各種成分、例えば化粧料成分と
して一般的に使用される油分、界面活性剤、アルコール
類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色素類、
香料等の他、紫外線吸収剤、美白剤、しわ改善剤、保湿
剤、皮脂分泌抑制剤、柔軟剤、角質保護剤、薬効剤、酸
化防止剤、溶剤等の成分を任意に組み合わせ配合して製
剤化することができる。
品には、通常用いられる各種成分、例えば化粧料成分と
して一般的に使用される油分、界面活性剤、アルコール
類、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色素類、
香料等の他、紫外線吸収剤、美白剤、しわ改善剤、保湿
剤、皮脂分泌抑制剤、柔軟剤、角質保護剤、薬効剤、酸
化防止剤、溶剤等の成分を任意に組み合わせ配合して製
剤化することができる。
【００１８】本発明のデオドラント剤、イソ吉草酸生成
抑制剤は、足、腋、頭部、陰部等不快臭の発生しやすい
箇所に局所的に適用することにより、不快臭の発生を制
御することができる。斯かる場合の製剤の使用量は、有
効成分の含有量により異なるが例えば液状製剤の場合、
皮膚面１cm2当たり１〜２０mg、固形状の製剤の場合、
同じく１〜５０mgとするのが好ましい。
抑制剤は、足、腋、頭部、陰部等不快臭の発生しやすい
箇所に局所的に適用することにより、不快臭の発生を制
御することができる。斯かる場合の製剤の使用量は、有
効成分の含有量により異なるが例えば液状製剤の場合、
皮膚面１cm2当たり１〜２０mg、固形状の製剤の場合、
同じく１〜５０mgとするのが好ましい。
【００１９】
【実施例】参考例１ 各種アミノ酸塗布時の臭い発生率 腋の下に図１に示す各種アミノ酸１％溶液を無臭男性６
名の片腋に０．５mL塗布し、酸臭の発生を官能評価し
た。結果を図１に示す。
名の片腋に０．５mL塗布し、酸臭の発生を官能評価し
た。結果を図１に示す。
【００２０】腋の下に塗布後１５分〜３０分で、ロイシ
ンのみ１００％（６名）酸臭が確認され、バリンで３３
％（２名）、フェニルアラニンで１７％（１名）確認さ
れた。また、足底でも同様の結果が得られ、特に足底で
はイソ吉草酸特有の臭いが強いことが判った。
ンのみ１００％（６名）酸臭が確認され、バリンで３３
％（２名）、フェニルアラニンで１７％（１名）確認さ
れた。また、足底でも同様の結果が得られ、特に足底で
はイソ吉草酸特有の臭いが強いことが判った。
【００２１】参考例２ 体臭発生菌の確認 （１）官能評価 足底から採取した汗５mL（ろ過滅菌）にバッファー（ｐ
Ｈ７．２，２０mMトリス−ＨＣｌバッファー）で洗浄
（３回）した図２に示す５種類の菌体（Staphylococcus
aureus、Staphylococcus lugdunensis、Propionibacte
rium avidum、Propionibacterium granulosum、Bacillu
s subtilis）を最終菌体量が約１０8 cfu/mLになるよう
に接種し、３７℃、２時間（嫌気性菌は嫌気で）インキ
ュベートした後、反応液の臭い成分を抽出（エーテルで
抽出後、Ｎ2で固化）し、臭いの官能評価をした。結果
を図２に示す。
Ｈ７．２，２０mMトリス−ＨＣｌバッファー）で洗浄
（３回）した図２に示す５種類の菌体（Staphylococcus
aureus、Staphylococcus lugdunensis、Propionibacte
rium avidum、Propionibacterium granulosum、Bacillu
s subtilis）を最終菌体量が約１０8 cfu/mLになるよう
に接種し、３７℃、２時間（嫌気性菌は嫌気で）インキ
ュベートした後、反応液の臭い成分を抽出（エーテルで
抽出後、Ｎ2で固化）し、臭いの官能評価をした。結果
を図２に示す。
【００２２】ヒトの皮膚から分離した５菌種の細菌はイ
ソ吉草酸臭生成活性が高いことが示された。
ソ吉草酸臭生成活性が高いことが示された。
【００２３】実施例１ イソ吉草酸生成抑制効果 皮膚分離菌株のBacillus subtilisを使用し、ＳＣＤ培
地に０．５％ Tween80，０．２％ロイシンを加えた培地
にサンプル（香料）５％ ＥｔＯＨを５０μL添加し、培
地で遠心洗浄（３回）した皮膚分離菌株（Bacillus sub
tilis）を最終菌体量がだいたい１０7cfu／mLになるよ
うに接種し、３７℃，２４時間静置培養し、イソ吉草酸
生成量及び菌数を測定した。
地に０．５％ Tween80，０．２％ロイシンを加えた培地
にサンプル（香料）５％ ＥｔＯＨを５０μL添加し、培
地で遠心洗浄（３回）した皮膚分離菌株（Bacillus sub
tilis）を最終菌体量がだいたい１０7cfu／mLになるよ
うに接種し、３７℃，２４時間静置培養し、イソ吉草酸
生成量及び菌数を測定した。
【００２４】イソ吉草酸の生成量は、スクリュウキャッ
プ付試験管に反応（培養）液５mL、安息香酸４０ppm
（内部標準）、三フッ化ホウ素メタノール錯体メタノー
ル溶液２mLを入れ、８０℃、１時間反応し、空冷後、ヘ
キサン１．５mL加え攪拌後、遠心分離しヘキサン層を回
収し、回収したヘキサン層を濃縮し、ガスクロマトグラ
フィーより測定した（カラム条件；Ｊ＆Ｗ ＤＢ−１、
流速１．８mL／min、スプリット比１：５０、昇温条
件；８０℃：５min、８０℃→３００℃：２０℃／min、
３００℃：１５min）。
プ付試験管に反応（培養）液５mL、安息香酸４０ppm
（内部標準）、三フッ化ホウ素メタノール錯体メタノー
ル溶液２mLを入れ、８０℃、１時間反応し、空冷後、ヘ
キサン１．５mL加え攪拌後、遠心分離しヘキサン層を回
収し、回収したヘキサン層を濃縮し、ガスクロマトグラ
フィーより測定した（カラム条件；Ｊ＆Ｗ ＤＢ−１、
流速１．８mL／min、スプリット比１：５０、昇温条
件；８０℃：５min、８０℃→３００℃：２０℃／min、
３００℃：１５min）。
【００２５】また、菌数測定は、生理食塩水で希釈後、
ＳＣＤＬＰ寒天培地に塗抹し、３０℃、２４時間培養
し、コロニーをカウントすることにより行った。精油に
ついての結果を図３及び４に、精油成分についての結果
を図５及び６に示す。
ＳＣＤＬＰ寒天培地に塗抹し、３０℃、２４時間培養
し、コロニーをカウントすることにより行った。精油に
ついての結果を図３及び４に、精油成分についての結果
を図５及び６に示す。
【００２６】
【発明の効果】本発明のデオドラント剤及びイソ吉草酸
生成抑制剤は、皮膚の常在菌を殺すことなく、不快な体臭
の発生を持続的に抑制できることから、優れた消臭効果
と高い安全性を有する化粧料、外用医薬品又は医薬部外
品として有用である。
生成抑制剤は、皮膚の常在菌を殺すことなく、不快な体臭
の発生を持続的に抑制できることから、優れた消臭効果
と高い安全性を有する化粧料、外用医薬品又は医薬部外
品として有用である。
【図１】各種アミノ酸塗布時の臭い発生率を示した図で
ある。
ある。
【図２】各種体臭発生菌についての足底汗の臭いを評価
した図である。においスコアにおける「０」は無臭、
「１」は微香、「２」は弱い臭い、「３」は認知できる
強さの臭い、「４」はやや強い臭い、「５」は強い臭い
を示す。
した図である。においスコアにおける「０」は無臭、
「１」は微香、「２」は弱い臭い、「３」は認知できる
強さの臭い、「４」はやや強い臭い、「５」は強い臭い
を示す。
【図３】精油を用いた場合の菌数の変化を示した図であ
る。
る。
【図４】精油を用いた場合のイソ吉草酸の生成量を示し
た図である。
た図である。
【図５】精油成分を用いた場合の菌数の変化を示した図
である。
である。
【図６】精油成分を用いた場合のイソ吉草酸の生成量を
示した図である。
示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖坂 浩一 東京都墨田区文花２−１−３ 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 荒 勝俊 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 茅根 滋人 東京都墨田区文花２−１−３ 花王株式会 社研究所内 Ｆターム(参考） 4C083 AA121 AA122 AC102 CC17 DD23 EE18
Claims (2)
- 【請求項１】 ジンジャーオイル、インモルテルオイ
ル、サンダルウッドオイル、アニスオイル、フェンネル
オイル、ピメントベリーオイル、シナモンオイル、ロー
レルオイル、タイムオイル、スパイクラベンダーオイ
ル、バジルオイル、コリアンダーオイル、シトロネラオ
イル、メリッセオイル、ゼラニウムオイル、パルマロー
ザオイル、ディルシードオイル、オレンジバレンシア、
ライムオイル、レモンオイル、セロリハーブオイル、レ
モングラスオイル、リトシークベバオイル、ベルベナオ
イル、アンジェリカシードオイル、コパイバオイル、オ
リガナムオイル、シトラール、リモネン、リナロール及
びアネトールから選ばれる精油又は精油成分からなるデ
オドラント剤。 - 【請求項２】 ジンジャーオイル、インモルテルオイ
ル、サンダルウッドオイル、アニスオイル、フェンネル
オイル、ピメントベリーオイル、シナモンオイル、ロー
レルオイル、タイムオイル、スパイクラベンダーオイ
ル、バジルオイル、コリアンダーオイル、シトロネラオ
イル、メリッセオイル、ゼラニウムオイル、パルマロー
ザオイル、ディルシードオイル、オレンジバレンシア、
ライムオイル、レモンオイル、セロリハーブオイル、レ
モングラスオイル、リトシークベバオイル、ベルベナオ
イル、アンジェリカシードオイル、コパイバオイル、オ
リガナムオイル、シトラール、リモネン、リナロール及
びアネトールから選ばれる精油又は精油成分からなるイ
ソ吉草酸生成抑制剤。
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