JP5672660B2 - 口腔内のイソ吉草酸生成抑制剤及び口臭抑制剤 - Google Patents

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Description

本発明は、口臭の原因物質の一つである低級脂肪酸の口腔内における産生を抑制するのに有効な口腔用組成物を与える口腔内のイソ吉草酸生成抑制剤及び口臭抑制剤に関る。
口臭は、口腔の汚れ(食物残部渣、剥離粘膜等)が口臭の原因菌により分解されて発生する悪臭成分である。悪臭成分としては、メチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルスルフィド等の揮発性含硫化合物(Volatile Sulfur Compounds:以下、VSC)、アンモニア、トリメチルアミン等のアミン類、吉草酸、酪酸等の脂肪酸類、フェノール、クレゾール等のフェノール類、インドール、スカトール等の含窒素芳香族化合物等があるといわれている。特に、メチルメルカプタン等のVSCは口臭の強度と高い相関性を持つことが知られており、また、VSCは揮発しやすく、ガスクロマトグラフィー等で定量が簡便にできることから種々の予防手段が検討されている。
例えば、メチルメルカプタンの消臭として、セージ抽出物及びローズマリー抽出物の組み合わせやトコトリエノール、鉄クロロフィリンナトリウムが有効であること(特許文献1:特開昭58−134013号公報、特許文献2:特開平08−092050号公報、特許文献3:特開平08−266604号公報参照)、口臭原因菌の悪臭発生に働く酵素阻害(菌代謝阻害)として、トマト抽出物やミカン科サンショウ属植物抽出物が有効であること(特許文献4:特開2002−003353号公報、特許文献5:特開2003−026527号公報参照)、また、唾液分泌亢進することによるよごれの除去としてアオギリ科植物コーラノキ種子を有効成分とすることや香料成分の利用(特許文献6:特開平10−182392号公報、特許文献7:特開2003−040752号公報参照)等が提案されている。
しかしながら、口臭にはメチルメルカプタン等のVSCとは明らかに異なる匂いがあることは周知のことであり(特許文献8:特開2004−205496号公報、非特許文献1:渋谷耕司:生理的口臭の成分と由来に関する研究.J.Dent.Hlth.51:778−792,2001.参照)、VSC等の揮発性成分のみを対象とした抑制手段で対応しても、口腔内には他の悪臭成分が残部留するため、VSC等の揮発性成分を消臭しただけでは口腔内の不快感を根本的に低減することはできない。このような現状から、VSC以外の口臭成分の抑制技術の開発が望まれている。
特開昭58−134013号公報 特開平08−092050号公報 特開平08−266604号公報 特開2002−003353号公報 特開2003−026527号公報 特開平10−182392号公報 特開2003−040752号公報 特開2004−205496号公報 特開2003−183171号公報 特開2007−186457号公報 特開2006−028084号公報 特開2002−087973号公報 特開2005−132825号公報
渋谷耕司:生理的口臭の成分と由来に関する研究.J.Dent.Hlth.51:778−792,2001.
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、口臭の原因物質の一つである低級脂肪酸の口腔内における産生を抑制するのに有効な口腔用組成物、さらにデヒドロゲナーゼ阻害剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、トルメンチラ抽出物と、ノニオン性殺菌剤と、アニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤及び/又はアルコール類とを配合することにより、口臭の原因物質の一つである低級脂肪酸の生成が抑制され、さらに、l−メントールを配合することにより、口腔内から発せられる口臭が飛躍的に抑制されることを見出した。
すなわち、トルメンチラは、バラ科(Rosaceae)、キジムシロ属(Potentilla L.)の植物で、北半球温帯に広く分布し、湿地に生息する多年草である。塊根を薬用とし、収斂、止血、ししゃとしての作用が知られている。一方で、トルメンチラが皮膚のシワやタルミに関与するエラスターゼ活性阻害やトリプターゼ活性阻害に有効であること(特許文献9:特開2003−183171号公報、特許文献10:特開2007−186457号公報参照)、また、揮発性ステロイドの生成抑制としての効果をトルメンチラが有すること(特許文献11:特開2006−028084号公報参照)が知られているが、これらの文献には低級脂肪酸の抑制効果については何ら示されておらず、さらに、これら文献に記載の技術について低級脂肪酸抑制効果を評価したが、トルメンチラ以外に効果を認めることはなかった。
一方、低級脂肪酸の一種であるイソ吉草酸はヒトの不快な体臭の有力成分であり、その生成は皮膚常在菌の代謝によって生じるとされ、イソ吉草酸の生成経路に含まれるロイシンデヒドロゲナーゼ阻害剤として種々の植物抽出物が報告されている(特許文献12:特開2002−087973号公報、特許文献13:特開2005−132825号公報参照)が、いずれの報告にもトルメンチラに低級脂肪酸の生成抑制効果を有することは開示されていない。
これらに対して、本発明では、後述する実験例から明らかなように、トルメンチラ抽出物に低級脂肪酸産生抑制作用、特にロイシンからイソ吉草酸が生成するのを阻害するデヒドロゲナーゼ阻害作用を見出したものであり、トルメンチラ抽出物がかかる作用を有していることはこれまで知られておらず、今回、本発明者らが初めて見出したものである。また、トルメンチラ抽出物とノニオン性殺菌剤とを併用し、かつアニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤あるいはアルコール類とを配合することにより、トルメンチラ抽出物とノニオン性殺菌剤との相乗的作用によって、これら成分を単独で使用したり、両成分を併用しても不適当な配合量で併用した場合に比較して、予想外の口臭成分の一つである低級脂肪酸の抑制効果が発揮され、香味も良好となること、さらに、l−メントールを併用することにより、VSC等も含めた口臭抑制効果が発揮されることを見出したもので、このことは、上記従来技術からは予想し難いものであり、本発明者らの新知見である。
従って、本発明は、下記口腔内のイソ吉草酸生成抑制剤及び口臭抑制剤提供する。
[1].(A)トルメンチラ抽出物0.01〜5.0質量%、(B)ノニオン性殺菌剤0.005〜2.0質量%、(C)アニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤を0.05〜4.0質量%、及び(D)炭素数1〜4の低級アルコール及び/又は多価アルコールを0.1〜30質量%含有し、(A)トルメンチラ抽出物/(B)ノニオン性殺菌剤の割合が質量比として0.2〜50の範囲である、口腔内のイソ吉草酸生成抑制剤。
[2].(B)ノニオン性殺菌剤が、イソプロピルメチルフェノール、チモール、フェノキシエタノール、トリクロサン、トリクロロカルバニリド及びヒノキチオールから選ばれる1種又は2種以上である[1]に記載のイソ吉草酸生成抑制剤。
[3].[1]又は[2]に記載のイソ吉草酸生成抑制剤からなる口臭抑制剤。
[4].さらに、(E)l−メントールを0.001〜1.0質量%含有する[3]に記載の口臭抑制剤
本発明の口腔用組成物は、口腔内の悪臭成分を抑制し、かつ香味も良好な口臭予防効果に優れたものである。
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。本発明口腔用組成物を与える剤は、(A)トルメンチラ抽出物と、(B)ノニオン性殺菌剤と、(C)アニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤と(D)低級アルコール及び/又は多価アルコール、さらに、好ましくは、(E)l−メントールを含有することを特徴とする。
(A)トルメンチラ抽出物
(A)トルメンチラ抽出物としては、例えば、常法によりトルメンチラを抽出溶媒とともに浸漬又は加熱還流した後、濾過し濃縮して得ることができる。トルメンチラの使用部位としては、根、根茎、根皮、塊根を用いることができるが、特に根を用いることが好ましい。トルメンチラ抽出物は、使用性、製剤化等の点から、乾燥粉末あるいは溶媒抽出物として用いることが好ましい。
根、根茎、根皮、塊根を用いてトルメンチラの溶媒抽出物を得る場合、用いる溶媒は特に限定されないが、通常の極性溶媒又は非極性溶媒が用いられ、溶媒は1種単独で又は2種以上を混合して用いても良い。溶媒としては、例えば、水、有機溶媒、水と有機溶媒との混合溶液等が用いられる。有機溶媒としては、例えば、炭素数1〜4の低級アルコール(具体的にはエタノール、メタノール、プロパノール、ブタノール等)、エーテル類(具体的にはジエチルエーテル等)、ハロゲン化炭化水素(具体的にはクロロホルム等)、ニトリル類(具体的にはアセトニトリル等)、エステル類(具体的には酢酸エチル等)、ケトン類(具体的にはアセトン等)等、ヘキサンやジメチルスルホキシド等が挙げられるが、作業性の面からはエタノール、メタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、酢酸エチルが好ましい。
上記トルメンチラ抽出物としては、市販品を使用してもよく、例えば商品名「トルメンチラ抽出物BG」(丸善製薬社製)、商品名「ファルコレックス トルメンチラ B」(一丸ファルコス社製)等を挙げることができ、これら商品を凍結乾燥等の方法により粉末にしたものも使用することができる。
トルメンチラ抽出物の配合量は、組成物の全量に対して固形分換算で0.01〜5.0質量%であり、0.01〜2.5質量%が好ましい。配合量が0.001質量%未満の場合は十分な低級脂肪酸抑制効果が得られ、5.0質量%を超えると有効性は得られるものの、苦味が出て使用上好ましくないことがあるため、有効性と使用面を両立するには5.0質量%を超えな
(B)ノニオン性殺菌剤
本発明に用いる(B)ノニオン性殺菌剤としては、イソプロピルメチルフェノール、チモール、フェノキシエタノール、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、ヒノキチオール等が挙げられ、1種を単独で又は2種以上を組合わせて配合できる。これらの中では特にイソプロピルメチルフェノール、フェノキシエタノール、ヒノキチオールが好ましい。
本発明では、(A)トルメンチラ抽出物(固形分換算)と、(B)ノニオン性殺菌剤との質量比は、(A)/(B)が0.1〜50であることが低級脂肪酸抑制効果と香味の面から有効であり、好ましくは(A)/(B)が0.1〜20である。質量比(A)/(B)が0.1未満であると満足な低級脂肪酸抑制効果が得られない場合があり、また、50を超えて配合すると組成物に苦味が発現し、香味の安定性上好ましくない場合がある。
なお、(B)ノニオン性殺菌剤の配合量は、組成物全体の0.005〜2.0質量%、特に0.01〜1.5質量%が好適であり、配合量が0.005質量%未満の場合は十分な低級脂肪酸抑制向上効果が得られず、2.0質量%を超えると使用時に刺激が生じ、使用上好ましくない。製剤の有効性と使用感を両立するためには2.0質量%を超えない。
さらに、本発明において、(A)トルメンチラ抽出物と(B)ノニオン性殺菌剤とを含有するにあたり、(B)成分の効果を有効に発揮させるために、可溶化剤として(C)アニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤を配合すること、あるいは(D)低級アルコール及び/又は多価アルコールを配合することが必須である。
(C)アニオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤
アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、N−ミリストイルサルコシン酸ナトリウム等のN−アシルサルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等が用いられる。
ノニオン性界面活性剤としては、アルキル基の炭素数が12〜18で、酸化エチレンの付加モル数が2〜30のポリオキシエチレンアルキルエーテル、酸化エチレンの付加モル数が20〜100のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が用いられる。例えばポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(25)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(15)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(15)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油等が用いられる。
これらの中で、特に、アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム等のN−アシルザルコシン酸ナトリウムが好ましい。また、ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテルが好ましい。なお、これらアニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤とを同時に使用することも可能である。
アニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤を配合する場合、その配合量は、組成物全体の0.05〜4.0質量%、より好ましくは0.1〜3.5質量%である。配合量が0.05質量%未満の場合はノニオン性殺菌剤を製剤中で安定に配合できないことがあり、4.0質量%を超えると(B)ノニオン性殺菌剤の効果が失活してしまうことがあり、十分な低級脂肪酸産生抑制向上効果が得られない場合がある。
(D)低級アルコール及び多価アルコール
(D)低級アルコール及び多価アルコールとしては、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、プロパノール等の炭素数1〜4の1価低級アルコール、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール200〜20,000、ポリプロピレングリコール300〜4,000等の多価アルコール等を挙げることができ、特にエタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール400が好ましく使用される。なお、これらアルコールは1種単独で又は2種以上を組合わせて配合してもよい。
低級アルコール及び/又は多価アルコールを配合する場合、その配合量は、下限は0.1質量%以上が好ましく、より好ましくは1質量%以上、特に好ましくは3質量%以上である。配合量が0.1質量%未満の場合は非イオン性殺菌剤を製剤中で安定に配合することができない場合がある。上限は、30質量%以下が好ましいが、低級アルコールの場合は、組成物全体の15質量%以下が好ましく、より好ましくは10質量%以下である。15質量%を超えると刺激が生じる場合がある。また、多価アルコールの場合は、上限は30質量%以下が好ましく、より好ましくは25質量%以下である。30質量%を超えても有効性はそれ以上に上がらず、かえって香味の低下など使用性の点で劣る場合が生じる。
好ましくは、(C)アニオン性及び/又はノニオン性界面活性剤と(D)低級アルコール及び/又は多価アルコールを併用する。そうすることによって、製剤の保存後の安定性が良好になる。
従って、好ましくは、本発明の口腔用組成物は、前記(A)トルメンチラ抽出物と、(B)ノニオン性殺菌剤と、(C)アニオン性及び/又はノニオン性界面活性剤と、(D)低級アルコール及び/又は多価アルコールとを含有することが好ましい。
(E)l−メントール
また、本発明においては、前記成分に加えて、さらに、(E)l−メントールを配合することが好ましく、l−メントールの配合は口臭抑制に有効である。なお、l−メントールとしては、l−メントールを含む精油、例えばペパーミント油、ハッカ油等として配合してもよい。
l−メントールの配合量は、組成物全体の0.001〜1.0質量%が好ましく、より好ましくは0.005〜0.7質量%である。配合量が0.001質量%未満の場合は十分な口臭抑制効果が得られず、1.0質量%を超えると使用時に刺激が生じ、問題となる場合がある。
本発明の口腔用組成物は、固体、固形物、液体、液状、ゲル体、ペースト状、ガム状等の形態にすることができ、練歯磨、液体歯磨、液状歯磨、潤製歯磨等の歯磨類、洗口剤、マウスウォッシュ、トローチ剤、チューイングガム等の様々な剤型にすることが可能であり、その製造方法も剤型に応じた常法を採用することができる。この場合、組成物の目的、剤型等に応じて上述した成分以外にも適宜なその他の任意成分を配合することができる。例えば、練歯磨剤の場合は、研磨剤、粘稠剤、粘結剤、界面活性剤、甘味剤、防腐剤、有効成分、色素、香料等を配合でき、これら成分と水とを混合し、製造できる。
研磨剤としては、沈降性シリカ、シリカゲル、アルミノシリケート、ゼオライト、ジルコノシリケート、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水物、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン酸カリウム、酸化チタン、ハイドロキシアパタイト、合成樹脂系研磨剤等が挙げられる(配合量:練歯磨の場合、通常5〜50質量%)。
練歯磨等のペースト状組成物の場合には、粘結剤として有機又は無機粘結剤を配合でき、例えばカラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースナトリウム等のセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸誘導体、キサンタンガム、トラガカントガム、ジェランガム、カラヤガム、アラビアガム等のガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン等の合成有機粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイト等の無機粘結剤等を1種以上配合できる(配合量:通常0.3〜10質量%)。
界面活性剤としては、上記アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤に加えて、両性界面活性剤を1種以上配合することができる。例えば、N−ミリスチルジアミノエチルグリシン等のN−アルキルジアミノエチルグリシン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等が用いられる(配合量:通常0〜5.0質量%、特に0.1〜5.0質量%)。
粘稠剤としては、上記した多価アルコールに加えて、ソルビット、キシリトール、マルチトール、ラクチトール等の糖アルコールの1種以上を配合することができる(配合量:通常5〜70質量%)。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、グリチルリチン酸ジカリウム、ペラルチン、ソーマチン、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル等の甘味剤を配合することができる。
香料は、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、さらに、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができ、実施例の香料に限定されない。
また、配合量も特に限定されないが、上記の香料素材は、組成中に0.000001〜1質量%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、組成中に0.001〜2.0質量%使用するのが好ましい。
有効成分としては、上記トルメンチラ抽出物、ノニオン性殺菌剤に加えて、例えばデキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)等の酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウム等のアルカリ金属モノフルオロフォスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫等のフッ化物、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシルアラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、ビサボロール、グリセロフォスフェート、クロロフィル、塩化ナトリウム、キシリトール、塩化亜鉛、水溶性無機リン酸化物、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE等のビタミン類及びそれらの誘導体等公知の有効成分の1種以上を本発明の効果を妨げない範囲で有効量配合することができる。
本発明の口腔用組成物は、アルミニウムチューブ、アルミニウム箔の両面をプラスチック等でラミネートしたラミネートチューブ、プラスチックチューブ、あるいは、ボトル状容器、エアゾール容器等の所定の容器に入れて使用することができる。
以下、実験例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において配合量はいずれも質量%であり、トルメンチラ抽出物の配合量に関しては全量に対する固形分換算量で示した。
[実験例]
表1〜9に示す組成の試験組成物を調製し、イソ吉草酸抑制効果を下記方法で評価した。なお、トルメンチラ抽出物は丸善製薬社製を凍結乾燥させ、粉末にしたものを評価に用いた。イソプロピルメチルフェノール、フェノキシエタノール、ヒノキチオール、プロピレングリコール、l−メントールは和光純薬工業社製、トリクロサンはチバ・スペシャルティ・ケミカル社製、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油は日本サーファクタント社製を用いた。
イソ吉草酸生成抑制評価:
アメリカンカルチャーコレクション(ATCC)より購入したポルフィロモナス ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis、以下、P.gingivalisという)ATCC33277を5mg/L ヘミン(Sigma社製)及び1mg/L ビタミンK(和光純薬社製)を含むトッドヘヴィットブロス(Becton and Dickinson社製)培養液〔THBHM〕により培養した。培養は37℃で一晩嫌気培養(80vol%窒素、10vol%二酸化炭素、10vol%水素)を行った。培養後、菌液は遠心分離(10,000rpm、10min)により集菌し、リン酸緩衝生理食塩水(Phosphate Buffered Saline、以下、PBSとする)に再懸濁した。
終濃度2.5mMになるようにPBSで調整(pH7.0)したL−ロイシン(和光純薬工業社製)及びα−ケトグルタル酸(和光純薬工業社製)と、5mg/L ヘミン(Sigma社製)及び1mg/L ビタミンK(和光純薬社製)と0.25%イーストエキス(Becton and Dickinson社製)を含むトリプティックソイブロス(Becton and Dickinson社製)培養液〔TSYHM〕と最終ODが1.0になるように調製したP.gingivalis懸濁液の中に下記表1,2に示す試験組成物(実施例及び比較例)を表に示す濃度になるように添加した。
嫌気条件下で18時間反応させた後の遠心上清を0.45μmのフィルターでろ過し、硫酸酸性下で酢酸エチル(和光純薬工業社製)で抽出し、硫酸ナトリウム(和光純薬工業社製)で脱水処理したものをサンプルとし、サンプル中のイソ吉草酸量をガスクロマトグラフィーにより測定した。
イソ吉草酸量は予め作成した検量線より求め、下記算出式によりイソ吉草酸生成抑制率を算出した。
抑制率(%)=((C−S)/C)×100
式中、Cはコントロール(比較例1)のイソ吉草酸量、Sは試験組成物添加時のイソ吉草酸量である。
結果を表1,2に示す。
PBSの組成:1リットル中の組成で表す。
NaCl(和光純薬工業社製):8.0g
KCl(和光純薬工業社製):0.2g
Na2HPO4・12H2O(和光純薬工業社製):3.63g
KH2PO4(和光純薬工業社製):0.24g
蒸留水:残部
(1N HClによりpH=7.4に調整し、全量が1Lになるようにメスアップした。)
口臭抑制評価:
口腔内に重篤な疾患がなく、正常な歯列を有する健康な成人男性5名を被験者とした。被験者には24時間口腔清掃を中止してもらい、かつ、試験2時間前からはすべての飲食及び口腔清掃を中止してもらった。試験は、前記試験の組成物を使用してもらい、各組成物を使用してから2時間後の口臭を、以下の指標にて判定士10名により評価し、データは10名の平均値を算出した。結果は下記評価基準にて求めた。結果を表1,2に示す。
評点:
0:口臭が全く感じられない
1:口臭がほとんど感じられない
2:口臭が僅かに感じられる
3:口臭が明らかに感じられる
評価基準:
◎:平均値が0.5点未満
○:平均値が0.5点以上1.3点未満
△:平均値が1.3点以上2.5点未満
×:平均値が2.5点以上
香味及び香味変化の評価
表1〜9記載の試験組成物の香味及び香味変化について判定士3名により香味を下記評点により判定した。香味変化は40℃,6ヶ月間保存した試験組成物を対照となる4℃保存品と比較して判定し、データは3名の中間値をとり、結果を表1,2に示す。
評点:
判定 香味 … 香味変化
◎:問題なし … 香味変化なし
○:極僅かに刺激味又は苦味を感じる … 香味変化なし
△:僅かに刺激味又は苦味を感じる … 僅かに香味変化が認められる
×:明らかに刺激味又は苦味を感じる … 明らかに香味変化が認められる
Figure 0005672660
Figure 0005672660
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Figure 0005672660
Figure 0005672660
Figure 0005672660
Figure 0005672660
Figure 0005672660
Figure 0005672660
上記結果から明らかなように、トルメンチラ抽出物又はノニオン性殺菌剤を単独で配合した場合、界面活性剤を併用した場合(比較例2〜13、比較例1はコントロール)、ノニオン性殺菌剤を配合していても界面活性剤を含有しない場合(比較例19)、トルメンチラ抽出物又はノニオン性殺菌剤を配合していても、両成分の配合割合が不適切な場合(比較例20,21)、配合割合が適切であっても界面活性剤の配合量を超えたり(比較例16〜18)或いはトルメンチラの配合量が範囲外である場合(比較例22〜25)に比較して、本発明にかかわるトルメンチラ抽出物とノニオン性殺菌剤とを特定の質量比の範囲で併用した場合(実施例1〜57)は、いずれもイソ吉草酸抑制効果が高く、l−メントールを併用することにより、口臭抑制効果が高まることが認められた。
デヒドロゲナーゼ活性阻害評価:
嫌気条件で24時間培養したポルフィロモナス ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)ATCC33277を超音波処理により破壊することで得た酵素液、L−ロイシン(終濃度2.5m:和光純薬工業社製)をトルメンチラ抽出物(終濃度:表3)とTris−HCl緩衝液(10mM、pH8.6)中で混合した。37℃で18時間反応させた後、1mLの反応液を0.2mL 10%硫酸(和光純薬工業社製)で処置後、酢酸エチル2mLを添加し、十分撹拌後、3,000×rpmで10分間遠心して上清を採取し、試料液とした。この試料液0.5mLと0.1%ADAM試薬0.5mLとを混合し、20℃で24時間反応させてイソ吉草酸を蛍光誘導体化させた。そして、蛍光誘導体化されたイソ吉草酸量をガスクロマトグラフィーにて測定した。イソ吉草酸量は予め作成した検量線により求め、下記計算式によりイソ吉草酸生成阻害率を算出した。なお、トルメンチラ抽出物を含まない反応系(コントロール)は1,3−ブタンジオール添加で行った。
阻害率(%)=((C−S)/C)×100
式中、Cはコントロールのイソ吉草酸量、Sはトルメンチラ抽出物添加時のイソ吉草酸量である。
結果を表3に示す。
Figure 0005672660
表10から明らかなように、トルメンチラ抽出物はロイシンからイソ吉草酸が生成するのを阻害する、すなわちデヒドロゲナーゼ活性阻害に優れたものであった。
以下、実施例を示す。なお、下記例で用いた香料は以下の通りである。
Figure 0005672660
*フルーツミックスフレーバーFM3000(調合香料)
ストロベリーフレーバー 40%
アップルフレーバー 15
メロンフレーバー 17
バナナフレーバー 10
ピーチフレバー 5
オレンジ油 2.5
ラズベリーフレーバー 2.0
パイナップルフレーバー 1.5
グレープフレーバー 1.0
トロピカルフルーツフレーバー 1.5
ミルクフレーバー 1.0
グレープフルーツ油 0.5
レモン油 0.5
ローズ油 0.2
溶剤 残部
合計 100.0%
[実施例58]練歯磨
第2リン酸カルシウム 45.0%
無水ケイ酸 2.0
ソルビット 25.0
プロピレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
アルギン酸ナトリウム 0.5
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 1.5
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.8
サッカリンナトリウム 1.0
安息香酸ナトリウム 0.1
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
トルメンチラ抽出物(トルメンチラ抽出物BG:丸善製薬社製) 1.0
香料A 1.0
精製水 残部
計 100.0%
((A)トルメンチラ抽出物/(B)ノニオン性殺菌剤=20)
[実施例59]練歯磨
炭酸カルシウム 40.0%
プロピレングリコール 4.0
グリセリン 20.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5
酸化チタン 0.5
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 0.8
サッカリンナトリウム 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
トルメンチラ抽出物(トルメンチラ抽出物BG:丸善製薬社製) 0.5
ヒノキチオール(和光純薬工業社製) 0.05
香料B 1.0
精製水 残部
計 100.0%
((A)トルメンチラ抽出物/(B)ノニオン性殺菌剤=10)
[実施例60]液状歯磨
グリセリン 25.0%
ソルビット液 25.0
プロピレングリコール 5.0
無水ケイ酸 0.3
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 1.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.7
サッカリンナトリウム 0.2
安息香酸ナトリウム 0.3
トルメンチラ抽出物(トルメンチラ抽出物BG:丸善製薬社製) 1.0
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
香料D 1.0
トラネキサム酸 0.1
精製水 残部
計 100.0%
((A)トルメンチラ抽出物/(B)ノニオン性殺菌剤=20)
[実施例61]マウスウォッシュ
エタノール 15.0%
ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.3
グリセリン 15.0
サッカリンナトリウム 0.01
安息香酸ナトリウム 0.3
香料E 3.0
色素 0.004
リン酸2ナトリウム 0.05
硝酸カリウム 1.0
イノシン酸ナトリウム 1.0
トルメンチラ抽出物(トルメンチラ抽出物BG:丸善製薬社製) 0.05
ヒノキチオール(和光純薬工業社製) 0.1
精製水 残部
計 100.0%
((A)トルメンチラ抽出物/(B)ノニオン性殺菌剤=0.5)
[実施例62]洗口剤
エタノール 16.0%
グリセリン 10.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.3
サッカリンナトリウム 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 0.1
ラウロイルサルコシンナトリウム(川研ファインケミカル) 0.1
色素 0.001
香料F 3.0
塩化リゾチーム 0.3
硝酸カリウム 5.0
硫酸アンモニウム 0.2
トルメンチラ抽出物(トルメンチラ抽出物BG:丸善製薬社製) 0.1
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
精製水 残部
計 100.0%
((A)トルメンチラ抽出物/(B)ノニオン性殺菌剤=2.0)
[実施例63]チューイングガム
キシリトール 20.0%
マルチトール 10.0
グリセリン 8.0
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.2
トルメンチラ抽出物(トルメンチラ抽出物BG:丸善製薬社製) 0.05
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
香料G 2.0
ガムベース 残部
計 100.0%
((A)トルメンチラ抽出物/(B)ノニオン性殺菌剤=1.0)
[実施例64]洗口剤
エタノール 10.0%
グリセリン 2.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.2
サッカリンナトリウム 0.1
ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業社製) 0.3
香料A 3.0
トルメンチラ抽出物(トルメンチラ抽出物BG:丸善製薬社製) 0.5
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
ヒノキチオール(和光純薬工業社製) 0.1
精製水 残部
計 100.0%
((A)トルメンチラ抽出物/(B)ノニオン性殺菌剤=3.3)
[実施例65]トローチ
キシリトール 25.0%
アラビアゴム 5.0
ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(日本サーファクタント社製) 0.1
タルク 2.0
ステアリン酸マグネシウム 0.7
香料E 3.0
トルメンチラ抽出物(トルメンチラ抽出物BG:丸善製薬社製) 1.0
イソプロピルメチルフェノール(和光純薬工業社製) 0.05
ハッカ油 2.0
精製水 残部
計 100.0%
((A)トルメンチラ抽出物/(B)ノニオン性殺菌剤=20.0

Claims (4)

  1. (A)トルメンチラ抽出物0.01〜5.0質量%、(B)ノニオン性殺菌剤0.005〜2.0質量%、(C)アニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤を0.05〜4.0質量%、及び(D)炭素数1〜4の低級アルコール及び/又は多価アルコールを0.1〜30質量%含有し、(A)トルメンチラ抽出物/(B)ノニオン性殺菌剤の割合が質量比として0.2〜50の範囲である、口腔内のイソ吉草酸生成抑制剤。
  2. (B)ノニオン性殺菌剤が、イソプロピルメチルフェノール、チモール、フェノキシエタノール、トリクロサン、トリクロロカルバニリド及びヒノキチオールから選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載のイソ吉草酸生成抑制剤。
  3. 請求項1又は2記載のイソ吉草酸生成抑制剤からなる口臭抑制剤。
  4. さらに、(E)l−メントールを0.001〜1.0質量%含有する請求項3記載の口臭抑制剤
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