JP2006182662A - 歯磨剤組成物 - Google Patents

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康宏 赤羽
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貴士 近澤
Masanori Hirano
正徳 平野
Haruo Sumiya
治夫 角谷
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Abstract

【解決手段】 (A)イソプロピルメチルフェノール0.01〜0.2質量%、
(B)リゾチーム0.05〜5.0質量%、
(C)キサンタンガム0.4〜2.0質量%、
(D)ノニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤0.5〜10.0質量%、及び
(E)水10〜40質量%
を含有することを特徴とする歯磨剤組成物。
【効果】 本発明は、歯周病の根本原因であるバイオフィルムに対して優れた殺菌効果を示すと共に、イソプロピルメチルフェノール及びリゾチームの製剤中での安定性に優れ、且つ、歯磨時の泡立ちが良く、使用感に優れた歯磨剤組成物を提供するものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、イソプロピルメチルフェノール、リゾチーム、キサンタンガム、ノニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤、及び水を含有してなる歯磨剤組成物であり、口腔疾患の根本原因であるバイオフィルムに対する殺菌効果に特に優れた効果を示すと共に、イソプロピルメチルフェノール及びリゾチームの製剤中での安定性に優れ、且つ歯磨時の泡立ちが良く、使用感に優れた歯磨剤組成物に関する。
う蝕及び歯周病の2大口腔疾患の原因は、口腔内に形成される歯垢(バイオフィルム)中の各種細菌によるものであると考えられ、特に、う蝕は、ストレプトコッカス ミュータンス(S.mutans)等の連鎖球菌、歯周病はポルフィロモナス ジンジバリス(P.gingivalis)等の偏性嫌気性グラム陰性桿菌を主とした細菌による感染症であり、また、口臭の原因としてはフゾバクテリウム ヌクレアタム(F.nucleatum)等の口腔内細菌が関与している。従って、口腔疾患の予防、改善に有効な手段として、口腔内の病原性細菌数を低レベルに保つことが有用であることが言われている。
口腔内の病原性細菌数を低下させる手段としては、難水溶性殺菌剤やカチオン性殺菌剤を口腔ケア製品に配合することが有効な手段となっており、口腔ケア製品には抗菌スペクトルが広い特徴を有するトリクロサン等の難水溶性殺菌剤、細菌表面などへの作用性が高い塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウムなどのカチオン性殺菌剤が幾つかの歯磨剤に配合され、上市されている。
しかしながら、これら殺菌剤も口腔内の唾液中に浮遊する細菌に対しては優れた殺菌効果を示すが、細菌が口腔内表面に付着して産生多糖類も含んだ集合体として形成されるバイオフィルムに対しては浮遊性細菌に比べ十分な殺菌効果が得られないことが知られている。
また、近年これらバイオフィルムが口腔疾患の根本原因であることも明らかになってきており、バイオフィルムを除去する技術開発が進められている。バイオフィルムへの殺菌作用を高める技術としては、例えば、抗菌剤と塩基性アミノ酸であるアルギニン、リジン、ヒスチジンとを併用することを特徴とする抗菌製剤(特許文献1〜3:特開平8−151324号公報、特開平8−151325号公報、特開平8−15326号公報参照)、ファルネソールを新たな防菌助剤として配合する技術(特許文献4:特開2002−284604号公報参照)、殺菌成分、疎水性アミノ酸及びアンモニウム塩による殺菌剤感受性を向上させた口腔用組成物(特許文献5:特開2002−370953号公報参照)、トランスグルコシダーゼ、CGTase等のデンプン改変酵素又はα−アミラーゼなどのデンプン加水分解酵素を配合した組成物(特許文献6:特表2001−520179号公報参照)、バイオフィルムに対しストレス波を作用させることで透過性を一時的に増加させて殺菌成分の透過性を高める技術(特許文献7:特表2003−534235号公報参照)などが報告されている。
しかしながら、効果を十分に発揮させる量を組成物に配合した場合、香味、味などが悪くなり、使用性が低下したり、製剤への安定配合などの技術課題や、更に新規の配合成分の場合には人に対する安全性データ確保の必要性などの問題から、歯磨、洗口剤などの汎用の口腔化粧品として上市させるには至っていないのが現状である。
一方、イソプロピルメチルフェノールとリゾチームを併用した組成物として、例えば、センダングサ属植物抽出物を含有する口腔用組成物に抗菌剤としてイソプロピルメチルフェノール、抗炎症剤として塩化リゾチームを併用することで、抽出物との相乗的効果が得られることが開示されているが(特許文献8:特開2002−121122号公報参照)、イソプロピルメチルフェノールとリゾチームを併用することでバイオフィルムに対する殺菌効果の向上を想起させる情報はなく、キサンタンガムに関する記載もなく、イソプロピルメチルフェノールと塩化リゾチームを併用する実施例も示されていない。
また、非水系口腔用組成物基剤(特許文献9:特開2002−302429号公報参照)において、殺菌成分としてイソプロピルメチルフェノール、塩化リゾチームが併用されることが記載されているが、両者を併用することでバイオフィルムに対する殺菌効果の向上を想起させる情報はなく、水を含有する製剤とは異なるものであり、歯磨剤組成物としての安定化技術を想起させるものでもない。
更に、速崩壊性の錠剤型の口腔用組成物(特許文献10:特開2004−26816号公報参照)において、イソプロピルメチルフェノール、塩化リゾチーム、粘結剤としてキサンタンガムを含む系が開示されているが、両者を併用することでバイオフィルムに対する殺菌効果の向上を想起させる情報はなく、歯磨剤組成物の安定化技術を想起させるものとは異なり、水を殆ど含まないと考えられる錠剤型を前提とするものである。
また、塩化リゾチームを配合する防臭化粧料(特許文献11:特開2004−26816号公報参照)として、塩化リゾチームとイソプロピルメチルフェノールの組み合わせた消臭スプレー(処方例2)が開示されているが、両者を併用することでバイオフィルムに対する殺菌効果の向上を想起させる情報はなく、歯磨剤組成物の安定化技術を想起させるものではない。
特開平8−151324号公報 特開平8−151325号公報(第2〜3頁) 特開平8−15326号公報(第2〜3頁) 特開2002−284604号公報(第2〜3頁) 特開2002−370953号公報(第2〜3頁) 特表2001−520179号公報(第2〜3頁) 特表2003−534235号公報(第2〜3頁) 特開2002−121122号公報(第2〜3頁) 特開2002−302429号公報(第2〜6頁) 特開2004−26816号公報(第2〜4頁) 特開2004−26816号公報(第2,6頁)
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、バイオフィルムに対し優れた殺菌効果を有し、且つイソプロピルメチルフェノール及びリゾチームの安定性に優れ、泡立ちも良好で使用感に優れた歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、人に対して安全性が高いことが知られている既知の物質で、且つ、口腔疾患の根本原因とされるバイオフィルムに対して十分な殺菌効果を発揮し、歯磨製剤としての安定性にも優れる歯磨剤組成物を開発することを目的として鋭意検討を進めた結果、(A)イソプロピルメチルフェノール0.01〜0.2質量%、(B)リゾチーム0.05〜5.0質量%、(C)キサンタンガム0.4〜2.0質量%、(D)ノニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤0.5〜10.0質量%、及び(E)水10〜40質量%を含有する歯磨剤組成物が、バイオフィルムに対する優れた殺菌効果を有しながら、歯磨製剤としても高い安定性を有すると共に泡立ちが良く、使用感に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明は、
(A)イソプロピルメチルフェノール0.01〜0.2質量%、
(B)リゾチーム0.05〜5.0質量%、
(C)キサンタンガム0.4〜2.0質量%、
(D)ノニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤0.5〜10.0質量%、及び
(E)水10〜40質量%
を含有することを特徴とする歯磨剤組成物を提供する。
本発明は、歯周病の根本原因であるバイオフィルムに対して優れた殺菌効果を示すと共に、イソプロピルメチルフェノール及びリゾチームの製剤中での安定性に優れ、且つ、歯磨時の泡立ちが良く、使用感に優れた歯磨剤組成物を提供するものである。
本発明の歯磨剤組成物は、特に練歯磨として有効に調製されるもので、(A)イソプロピルメチルフェノール、(B)リゾチーム、(C)キサンタンガム、(D)ノニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤、(E)水を必須成分として含有する。
ここで、(A)成分のイソプロピルメチルフェノールは非イオン性の殺菌成分として広く知られており、香粧品分野の商品には多用されている難水溶性の物質である。本発明において、その配合量としては、組成物全体(以下、特にことわらない限りは同様)の0.01〜0.2質量%であり、好ましくは0.02〜0.1質量%である。0.01質量%未満では十分なバイオフィルム殺菌効果が発揮されず、また、0.2質量%を超えるとイソプロピルメチルフェノール特有の芳香臭が強くなり、使用感が低下すると共に、可溶化するために組成中の界面活性剤が多量に使用されてしまうため、十分な泡立ちが得られなくなり、使用感が悪くなる。更に、イソプロピルメチルフェノールの安定性も悪くなる。イソプロピルメチルフェノールは、例えば大阪化成株式会社からビオゾール(シメン−5−オール)の名称で入手することができる。
一方、(B)成分のリゾチームは細菌細胞を溶解する作用を有しており、グラム陽性菌の細胞壁を構成するアミノ糖を含む多糖分子を基質として特異的に分解することが知られており、口腔分野においては、塩化リゾチームが抗炎症作用により歯肉炎予防効果を示す有効成分として知られている。本発明において、その配合量は0.05〜5.0質量%、好ましくは0.1〜2.0質量%である。0.05質量%未満では十分なバイオフィルム殺菌効果が発揮されず、また、5.0質量%を超えると安定な歯磨製剤を得ることができない。歯磨製剤に使用されるリゾチームの力価は、通常0.8mg(力価)/mg以上であり、1.0mg(力価)/mg程度の定量値を有する塩化リゾチームがキューピー株式会社等から入手可能である。また、リゾチームをより安定に維持するためには、好ましくはpHが中性領域であることが好ましく、25℃におけるpH6.5〜7.5であることが更に好ましい。このリゾチームと前述のイソプロピルメチルフェノールを併用することにより、バイオフィルムに対して優れた殺菌効果を有する。
(C)成分のキサンタンガムは、微生物から産生される天然多糖であり、低濃度で高い粘度を有することから、歯磨製剤においても粘結剤として利用されている。本発明におけるキサンタンガムの配合量としては、0.4〜2.0質量%であり、より好ましくは、0.6〜1.4質量%である。0.4質量%未満では、十分な粘結効果が得られず、製剤の液分離安定性が低下し、リゾチームの安定性も低下する傾向にあり、2.0質量%を超えると、製剤の粘性が高くなりすぎ、使用性が低下する。キサンタンガムとしては、分子量約200万のエコーガムやモナートガムGS、DAなどが大日本製薬株式会社などから入手することができる。
(D)成分のノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルポリグルコシド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油,ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油などが挙げられ、これらは日光ケミカルズ株式会社、日本エマルジョン株式会社などから入手できる。ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(15)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(25)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(15)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(25)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(30)ステアリルエーテルなどが挙げられ、これらは日光ケミカルズ株式会社、日本エマルジョン株式会社などから入手できる。アルキルポリグルコシドとしては、デシルグルコシド、ラウリルグルコシドなどが挙げられ、デシルグルコシドとしてはマイドール10(花王株式会社)、ラウリルグルコシドとしてはマイドール12(花王株式会社)などが入手できる。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリルなどが挙げられ、これらは日光ケミカルズ株式会社などから入手することができる。ショ糖脂肪酸エステルとしては、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルなどが挙げられ、これらショ糖脂肪酸エステルは三菱化学フーズ株式会社からリョートーシュガーエステルの製品名で入手でき、HLB値が15以上のものが適する。これらノニオン性界面活性剤の中では、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、モノラウリン酸デカグリセリル、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテルが泡立ちに優れ、使用感の点からより好ましい。
両性界面活性剤としては、アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、酢酸ベタインなどが挙げられ、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインとしては、原料脂肪酸にラウリン酸、ミリスチン酸、ヤシ油脂肪酸などを用いたものが挙げられ、これらイミダゾリニウムベタインはライオン株式会社、花王株式会社などから入手できる。酢酸ベタインとしては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられ、日光ケミカルズ株式会社などから入手することができる。これら、両性界面活性剤のなかでは、ヤシ油脂肪酸を原料とした2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインが泡立ちに優れ、使用感の点からより好ましい。また、両性界面活性剤はノニオン性界面活性剤に比べ一般的に泡立ちに優れる性質があり、両性界面活性剤だけもしくは両性界面活性剤とノニオン性界面活性剤を併用することで、ノニオン性界面活性剤だけに比べて歯磨時の泡立ちが良くなり、使用感が優れる傾向にあり好ましい。
これらノニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤の合計配合量としては、0.5〜10.0質量%であり、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。0.5質量%未満ではイソプロピルメチルフェノールの安定性が悪くなると共に、歯磨時に十分な泡立ちが得られず、使用感も悪くなり、10質量%を超えると、歯磨製剤の経時での安定性が悪くなり、液分離を起こし易くなる。
(E)成分の水は、キサンタンガムなどの粘結剤を膨潤させるため、また、リゾチームの安定性を確保するため、その配合量は10〜40質量%であり、より好ましくは15〜35質量%である。10質量%未満では使用時の泡立ちが低下して使用感が悪くなり、40質量%を超えるとリゾチームの安定性が低下する。
本発明の歯磨剤組成物は、上記必須成分に加えて任意成分としてその他の添加剤を配合できる。
例えば、研磨剤、粘稠剤、キサンタンガム以外の粘結剤、上記以外の界面活性剤、甘味剤、防腐剤、有効成分、色素、香料等を配合でき、これら成分と水とを混合し、製造でき、研磨剤としては、第2リン酸カルシウム2水和物、第2リン酸カルシウム無水和物、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、2酸化チタン、結晶性ジルコニウムシリケート、ポリメチルメタアクリレート、不溶性メタリン酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、カルシウム欠損アパタイト、第3リン酸カルシウム、第4リン酸カルシウム、第8リン酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤、沈降性シリカ、シリカゲル、アルミノシリケート、ジルコノシリケートなどが挙げられ、その配合量は通常5〜60質量%、特に10〜50質量%である。なお、リゾチームは塩基性であることから、アニオン性を有するシリカ表面への吸着により効果が低下する場合があるため、シリカ系研磨剤を含まないほうがより望ましい。研磨剤としては、中でも、第2リン酸カルシウム2水和物、第2リン酸カルシウム無水和物など、リン酸カルシウム系の研磨剤において良好である。
粘稠剤としては、グリセリン、ソルビット、プロピレングリコール、分子量200〜6,000のポリエチレングリコール、エチレングリコール、還元でんぷん糖化物等の多価アルコール等の1種又は2種以上が使用できる。その配合量は通常10〜40質量%、特に15〜35質量%である。
キサンタンガム以外の粘結剤としては、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、カーボポール、グアガム、ゼラチン、アビセル、それにモンモリロナイト、カオリン、ベントナイト等の無機粘結剤等が挙げられる。なお、リゾチームの安定性を損なうおそれがあることから、ポリアクリル酸ナトリウム、置換度が高いカルボキシメチルセルロースなど、アニオン基を多く含む粘結剤は配合しないほうがより望ましい。
界面活性剤としては、構成要件であるノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤に加え、その他の界面活性剤を本発明の特徴を損なわない範囲で添加することができ、例えば、カチオン性界面活性剤として、アルキルトリメチルアンモニウム塩など、アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸塩、ラウロイルサルコシン塩、ミリスチルサルコシン塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、N−ラウロイルタウリン塩、α−オレフィンスルホン酸塩などが挙げられるが、リゾチームの活性を低下させるおそれがあることから特にアニオン性界面活性剤を含まないことが良好である。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、アスパラテーム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン等、防腐剤としては、ブチルパラベン、エチルパラベン等のパラベン類、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
各種有効成分としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第1錫、フッ化ストロンチウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、正リン酸のカリウム塩、ナトリウム塩等の水溶性リン酸化合物、トラネキサム酸、イプシロン−アミノカプロン酸、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、ヒノキチオール、アスコルビン酸、塩化ナトリウム、酢酸dl−トコフェロール、ジヒドロコレステロール、α−ビサボロール、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン塩類、アズレン、グリチルレチン、グリチルレチン酸、銅クロロフィリンナトリウム、クロロフィル、グリセロホスフェートなどのキレート性リン酸化合物、グルコン酸銅等の銅化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ベルベリン、ヒドロキサム酸及びその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、メトキシエチレン、無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、エピジヒドロコレステリン、塩化ベンゼトニウム、塩化ナトリウム、ジヒドロコレステロール、トリクロロカルバニリド、クエン酸亜鉛、トウキ軟エキス、オウバクエキス、カミツレ、チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベニバナ等の抽出物などが挙げられる。
香料は、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、メチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、歯磨剤組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができ、実施例の香料に限定されない。
また、配合量も特に限定されないが、上記の香料素材は、製剤組成中に0.000001〜1質量%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、製剤組成中に0.1〜2.0質量%使用するのが好ましい。
着色剤としては青色1号、黄色4号、緑色3号等が例示される。なお、これら成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
以下、実施例と比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。
[実験例]
表8,9に示す組成で、イソプロピルメチルフェノール、リゾチーム、キサンタンガム、ノニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤、水を配合した歯磨剤組成物を下記方法により調製し、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなる直径26mmのラミネートチューブに50g充填し、リゾチーム安定性、イソプロピルメチルフェノール安定性、バイオフィルム殺菌力、泡立ちを下記方法で評価した。
試験歯磨剤組成物の調製
歯磨剤組成物の調製は、プロピレングリコールにイソプロピルメチルフェノールを溶解させた後、キサンタンガム等の粘結剤を加えて膨潤させた。一方、精製水にサッカリンナトリウム、フッ化ナトリウム、ソルビット液等の水溶性物質を溶解させた後、先のプロピレングリコール分散溶液を加え、撹拌した。その後、香料、研磨剤、ノニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤、塩化リゾチームの順に加え、更に4kPaまで減圧して撹拌し、歯磨剤組成物を得た。なお、製造にはユニミキサー(FM−SR−25,POWEREX CORPORATION社)を用いた。
これらの歯磨剤組成物の調製には、イソプロピルメチルフェノール(大阪化成(株))、塩化リゾチームには1.04mg(力価)/mg(キューピー(株))、キサンタンガムにはモナートガムDA(大日本製薬(株))、非アニオン性界面活性剤については、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油にはHCO−60(日光ケミカルズ(株))、ポリオキシエチレン(20)セチルエーテルにはエマレックス120(日本エマルジョン(株))、モノラウリン酸デカグリセリルにはDecaglin 1−L(日光ケミカルズ(株))、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインにはエナジコールC−40H(ライオン(株))を用いた。このエナジコールC−40Hは30%水溶液であるが、実施例及び比較例の2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン配合量は純度100%に換算した値である。
その他、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレングリコール4000、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビット、第2リン酸水素ナトリウム2水塩、水酸化アルミニウム、プロピレングリコール、サッカリンナトリウム、フッ化ナトリウム、水は化粧品原料基準規格品を用いた。ソルビットについては、70%水溶液品を用いて歯磨剤組成物を調製したが、配合量の記載は全て純度100%に換算した値であり、また、水については、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン及びソルビットによる持込水分量を加えた値を示した。
香料については、下記表1に示す香料A〜香料Iまでを作製し、配合した。
Figure 2006182662
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評価方法
(1)イソプロピルメチルフェノールの経時安定性の評価方法
調製した歯磨剤組成物を容器に充填し、直後の組成物中のイソプロピルメチルフェノール定量値(質量%)を初期値とし、50℃で1ヶ月保存した後の組成物中に含まれるイソプロピルメチルフェノールの配合濃度を評価サンプル値(質量%)とし、下記式(1)により残存率を計算し、90%以上の残存率を示すものを安定性に優れるものと判断した。なお、イソプロピルメチルフェノールの定量は歯磨製剤を10g分取し(チューブから押し出した最初の10gを使用)、60%エタノール溶液で抽出した後、液体クロマトグラフィーで行った。測定条件は、カラム温度45℃、アセトニトリル/水/酢酸混液(60:40:1)を移動相に用い、1.0mL/分の流量で、紫外吸光光度(測定波長280nm)での絶対検量線法により測定した。
使用機器:ポンプ :PU−980(日本分光(株))
試料導入部 :AS−950(日本分光(株))
検出器 :UV−970(日本分光(株))
記録装置 :Chromatocoder21J(システムインスツルメン
ト(株))
カラム恒温槽:CO−966(日本分光(株))
カラム :YMC−Pack ODS−A A−303((株)ワイエム
シィ)
イソプロピルメチルフェノールの残存率(%)
=[評価サンプル値(質量%)/初期値(質量%)]×100 …(1)
(2)リゾチームの経時安定性の評価方法
調製した歯磨剤組成物を容器に充填し、直後における組成物中の塩化リゾチームの力価(mg(力価)/mg)を初期値とし、40℃で1ヶ月保存した後の組成物中に含まれる塩化リゾチームの力価(mg(力価)/mg)をサンプル値とし、下記式(2)により残存率を計算し、90%以上の力価の残存率を示すものをリゾチームの経時安定性に優れると判断した。なお、定量方法は、歯磨製剤0.2gをpH6.2リン酸緩衝液20mLで懸濁し、その遠心上清を被検液とした。この被検液を日局第14版追補1に記載の試験法に従い、リゾチーム力価を測定した。即ち、被検液0.1mLを、OD640nmの吸光度が0.65となるようにミクロコッカス・ルテウスの乾燥菌体を懸濁した基質溶液4mLに加え、35℃の恒温槽で正確に10分間反応させ、吸光度の減少を、標準塩化リゾチーム(日本公定書協会)の減少度と比較した。なお、塩化リゾチーム1単位とは、日局第14版追補1に記載の試験法に従って、ミクロコッカス・ルテウスの乾燥菌体を基質として反応を行った場合に、標準リゾチーム(日本公定書協会)1単位品と同等の菌体濁度の減少を生じさせる塩化リゾチーム量とした。
使用機器:分光光度計UV160((株)島津製作所製)1cm角セル(ガラス、石英可

塩化リゾチームの残存率(%)
=[評価サンプル値(力価)/初期値(力価)]×100 …(2)
(3)モデルバイオフィルム殺菌効果の評価法
直径7mmのハイドロキシアパタイト(HA)板を0.45μmのフィルターで濾過した人無刺激唾液で4時間処理し、ヘミン及びメナジオンを添加したトリプチケースソイブロス中、ストレプトコッカス ミュータンス(Streptococcus mutans)、アクチノマイセス ナエスランディ(Actinomyces naeslundii)、ベイヨネラ パルビュラ(Veillonella parvula)、フゾバクテリウム ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)及びポルフィロモナス ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)の5菌種混合系で2週間連続培養することにより、HA板上にモデルバイオフィルムを形成させた。2週間培養後より1日1回、下記表8,9に示した歯磨製剤に人口唾液(50mmol/L KCl+1mmol/L KH2PO4+1mmol/L CaCl2+0.1mmol/L MgCl2(pH7.0))を2倍質量添加し、分散させた後の遠心上清を試験薬剤液として、これにモデルバイオフィルムを3分間浸漬処理し、更に3日間培養した。培養終了時にモデルバイオフィルムを取り出し、分散後、寒天平板上で培養することによりモデルバイオフィルム中の各菌種の生菌数を求めた。生菌数は、培養条件により多少振れるが、試験薬剤の代わりに人口唾液を作用させた場合では、約8.5 log cfu(colony forming units/HA板)であり、6.5 log cfu/HA板以下の場合において、バイオフィルム殺菌力が高いと判断した。
(4)歯磨時の泡立ちの評価
専門パネル10人を用いた官能試験により評価した。歯ブラシ上に約1.5cmの試験歯磨剤組成物を乗せ、通常歯を磨く方法で使用してもらった。使用中の口腔内での歯磨剤組成物の泡立ちについて以下の基準で評価してもらった。
4点:泡立ち量が十分にあり、使用感に優れる。
3点:泡立ち量が適度にあり、使用感は満足できる。
2点:泡立ち量が少なく、使用感がやや劣る。
1点:泡立ちが殆どなく、使用感が悪い。
10名の評価結果を平均し、以下の基準で示し、◎及び○を泡立ちが確保され、満足できる使用感が得られる歯磨剤組成物であると判断した。
◎:口腔内での泡立ちが3.0点以上〜4.0点以下
○:口腔内での泡立ちが2.5点以上〜3.0点未満
△:口腔内での泡立ちが2.0点以上〜2.5点未満
×:口腔内での泡立ちが2.0点未満
(5)pH測定
pHは、pHメーター(METTLER TOLEDO MP220 pH Meter)を用い、電極はMETTLER TOLEDO InLab pH複合電極を用いて25℃における3分後のpHを測定した。
Figure 2006182662
*純度100%に換算した値
Figure 2006182662
*純度100%に換算した値
実施例1〜9は、いずれもバイオフィルムに対する殺菌効果が6.5 log cfu/HA板以下であり、比較例1,2,3,5,6,7に比べて優れており、イソプロピルメチルフェノールの経時での安定性はいずれも90%以上と比較例4,6,7に比べて高く、リゾチームの経時での安定性もいずれも90%以上と比較例4,5,6,7に比べて高いことが確認された。また、歯磨時の泡立ちは◎〜○の範囲であり、使用感に優れたものであった。
[実施例10]練歯磨
イソプロピルメチルフェノール 0.1質量%
塩化リゾチーム 0.1
キサンタンガム 0.9
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1.5
デシルグルコシド 2.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.8
リン酸水素カルシウム 45
グリセリン 18
サッカリンナトリウム 0.2
プロピレングリコール 4
パラオキシ安息香酸メチル 0.06
パラオキシ安息香酸ブチル 0.01
酸化チタン 0.3
デキストラナーゼ(13,000u/g) 0.1
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7
香料A 1.3
水 24.93
計 100.0質量%
上記の歯磨剤組成物を調製し、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなる直径26mmのラミネートチューブに50g充填した。歯磨剤組成物は、バイオフィルムに対する殺菌効果は5.90(log cfu/HA板)と高く、且つ、イソプロピルメチルフェノール及びリゾチームの経時での残存率がそれぞれ95.1%、98.2%であり、安定性に優れることが確認された。また、歯磨時の泡立ちは○であり、満足できる使用感であった。
[実施例11]練歯磨
イソプロピルメチルフェノール 0.05質量%
塩化リゾチーム 0.1
キサンタンガム 0.8
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチル 0.5
イミダゾリニウムベタイン(純度100%換算した値)
ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 1.0
トリクロサン 0.1
水酸化アルミニウム 40
アルギン酸ナトリウム 0.4
ソルビット* 20
サッカリンナトリウム 0.2
プロピレングリコール 3
酸化チタン 0.3
香料A 1.4
ε−アミノカプロン酸 0.03
フッ化ナトリウム 0.21
水 31.91
計 100.0質量%
*:ソルビットはソルビット液(70%品)を使用し、組成中の配合量は純度を100
%に換算した配合量を示す。
上記の歯磨剤組成物を調製し、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなる直径26mmのラミネートチューブに50g充填した。歯磨剤組成物は、バイオフィルムに対する殺菌効果は6.01(log cfu/HA板)と高く、且つ、イソプロピルメチルフェノール及びリゾチームの経時での残存率がそれぞれ96.2%、97.8%であり、安定性に優れることが確認された。また、歯磨時の泡立ちは◎であり、優れた使用感であった。
[実施例12]練歯磨
イソプロピルメチルフェノール 0.05質量%
塩化リゾチーム 0.2
キサンタンガム 1.0
ショ糖ラウリン酸エステル 2.5
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 0.5
(TEGO Betain CKD)
炭酸カルシウム 45
ヒドロキシエチルセルロース 1
ポリエチレングリコール4000 0.45
塩化セチルピリジニウム 0.05
ソルビット* 18
キシリトール 5
サッカリンナトリウム 0.1
プロピレングリコール 3
香料A 1.3
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7
トラネキサム酸 0.05
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
水 21.0
計 100.0質量%
*:ソルビットはソルビット液(70%品)を使用し、組成中の配合量は純度を100
%に換算した配合量を示す。
上記の歯磨剤組成物を調製し、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなる直径26mmのラミネートチューブに50g充填した。歯磨剤組成物は、バイオフィルムに対する殺菌効果は5.99(log cfu/HA板)と高く、且つ、イソプロピルメチルフェノール及びリゾチームの経時での残存率がそれぞれ94.8%、96.8%であり、安定性に優れることが確認された。また、歯磨時の泡立ちは◎であり、優れた使用感であった。
[実施例13]練歯磨
イソプロピルメチルフェノール 0.05質量%
塩化リゾチーム 0.10
キサンタンガム 0.8
ラウリン酸デカグリセリル 1.5
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチル 0.4
イミダゾリニウムベタイン**
アルギン酸ナトリウム 0.4
リン酸水素カルシウム 45
ソルビット* 18
サッカリンナトリウム 0.2
プロピレングリコール 3
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7
塩化セチルピリジニウム 0.05
ε−アミノカプロン酸 0.05
香料A 1.3
水 28.45
計 100.0質量%
*:ソルビットはソルビット液(70%品)を使用し、組成中の配合量は純度を100
%に換算した配合量を示す。
**:2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベ
タインは30%水溶液品を使用し、組成中の配合量は純度を100%に換算した配
合量を示す。
上記の歯磨剤組成物を調製し、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなる直径26mmのラミネートチューブに50g充填した。歯磨剤組成物は、バイオフィルムに対する殺菌効果は5.79(log cfu/HA板)と高く、且つ、イソプロピルメチルフェノール及びリゾチームの経時での残存率がそれぞれ95.1%、98.0%であり、安定性に優れることが確認された。また、歯磨時の泡立ちは◎であり、優れた使用感であった。

Claims (1)

  1. (A)イソプロピルメチルフェノール0.01〜0.2質量%、
    (B)リゾチーム0.05〜5.0質量%、
    (C)キサンタンガム0.4〜2.0質量%、
    (D)ノニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤0.5〜10.0質量%、及び
    (E)水10〜40質量%
    を含有することを特徴とする歯磨剤組成物。
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