JPH11286428A - 加齢臭抑制香料組成物 - Google Patents

加齢臭抑制香料組成物

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JPH11286428A
JPH11286428A JP10103402A JP10340298A JPH11286428A JP H11286428 A JPH11286428 A JP H11286428A JP 10103402 A JP10103402 A JP 10103402A JP 10340298 A JP10340298 A JP 10340298A JP H11286428 A JPH11286428 A JP H11286428A
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oil
odor
aging
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age
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JP10103402A
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English (en)
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Kiyohito Sawano
清仁 沢野
Kazuo Yamazaki
一雄 山崎
Masataka Miyasaka
政孝 宮坂
Yoko Aitsu
陽子 合津
Shinichiro Haji
信一郎 土師
Shoji Nakamura
祥二 中村
Tsutomu Saito
力 齋藤
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Takasago International Corp
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Takasago International Corp
Shiseido Co Ltd
Takasago Perfumery Industry Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中高年に特有の体臭である「加齢臭」をマスキ
ング及び/又はハーモナージュすることが可能な、加齢
臭の不愉快さを解消し得る香料組成物を提供すること。 【解決手段】加齢臭の基となる臭い成分を特定の不飽和
アルデヒドと特定し、従来の汗臭に対するマスキング及
び/又はハーモナージュ効果が認められている成分と全
く異なる、かかる特定の不飽和アルデヒドに対して優れ
たマスキング及び/又はハーモナージュ効果を有する成
分が組み合わせて配合されている香料組成物を提供する
ことにより、上記の課題を解決し得ることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、香料組成物に関す
る技術分野の発明である。より具体的には、中高年特有
の臭いである「加齢臭」を抑制するための、特に香粧品
において有用な、加齢臭抑制香料組成物に関する発明で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、匂い(臭い)は人の生活に色
々な影響を与えてきた。なぜ匂い(臭い)を感じること
ができるのか、その機作はどうなっているのか、などに
ついては多くの研究者が興味を持ち、いろいろ研究し、
匂い(臭い)に関する解説書、報告書などで研究成果を
発表している。そこでは、匂い(臭い)に関する幾つか
の理論が展開されているものの、匂い(臭い)に関する
現象を矛盾無く説明でき、広く適用できるような完成さ
れた理論が確立されたとは未だいうことができない。一
方、「臭い」は、類似する用語である「匂い」とは反対
に、人にとって余り良い意味で使用されない場合が多
い。前記「臭い」としては、人の汗の中に含まれる成分
自体、皮膚からの分泌物、あるいはそれらの酸化物に起
因する腋臭、足臭、汗臭、体臭など、硫黄化合物などの
物質に起因する口臭、糞尿臭、有機物の分解物の特定成
分に起因する腐敗臭などが知られている。これらの臭い
は人にとって不愉快であるので、その臭いを解消する工
夫がいろいろとなされている。具体的には、たとえば、
臭い物質の生成を防止する工夫、臭い物質を特定の香料
でマスクする方法などが知られている。特に、前記腋
臭、足臭、汗臭、体臭などの臭いは人の汗の中に含まれ
る成分自体、皮膚からの分泌物、あるいはそれらの酸化
物(低級脂肪酸など)に起因するといわれているが、そ
れらの臭いを香料でマスクする方法は数多く報告されて
おり(例えば、特開平6−179610号公報など)、
満足できる成果が得られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、本発明者等
は、最近、前記腋臭、足臭、汗臭、体臭などの臭いと
は、全く異なる臭いが存在することに気づいた。その臭
いを概念的に説明すると、中高年者特有の臭いと表現で
きる(以下、この臭いを加齢臭という)。この加齢臭に
ついて、より具体的に説明すると、中高年(例えば40
歳代以上)の人、そのなかでも特に男性に顕著に感じら
れる臭いであって、中高年の人の襟首や背中から感じる
臭い、中高年の人が着ている背広やコートなどの臭い、
中高年の人達が集団でいる空間から感じられる臭いと表
現できよう。また、これを言い換えれば、油臭い、古い
石鹸の様な、梅雨時の古い本の様な、そしてひとシーズ
ン着た背広をクリーニングしないで置いてあるときの様
な臭い、ともいえるような臭いである。この加齢臭は体
臭などと同じように以前から存在していたはずである
が、今までに、文献などに報告されてはいない。この理
由は明らかではないが、例えば、前記腋臭、足臭、汗臭
などの臭いによる不愉快感を解消する工夫がなされ、そ
れら腋臭、足臭、汗臭などの臭いの影響が相対的に少な
くなったこと、最近の少子高齢化に伴い、老人の占める
割合が増大したことなどにより、加齢臭の影響が相対的
に大きくなり、上記加齢臭の存在が顕在化したものと考
えられる。この加齢臭は、前記腋臭、足臭、汗臭などの
臭いとは質的に明確に異なるものであるが、その臭いの
不愉快さや人に対する影響は前記腋臭、足臭、汗臭と同
様に大きいものである。
【0004】本発明における課題は、この加齢臭をマス
キング及び/又はハーモナージュすることが可能な、加
齢臭の不愉快さを解消し得る香料組成物を提供すること
にある。つまり、加齢臭をマスキングすることにより
加齢臭を効果的に抑制する手段と、加齢臭が存在して
も、全体として香りの調和が整え得るハーモナージュ効
果(本発明における「ハーモナージュ効果」とは、加齢
臭の存在であっても、加齢臭を含めた香り全体として調
和がとれ、他に気になるような点が感じられず、加齢臭
の不愉快さを解消することを可能にする効果である)に
より加齢臭を抑制する手段を提供することが、本発明の
目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、マスキン
グ及び/又はハーモナージュする対象を明確化するため
に、従来は漠然と捉えられていた「加齢臭」の臭い物質
を特定する試みを行った。
【0006】人の皮表脂質は脂腺から分泌される皮脂と
表皮細胞由来の表皮脂質とからなり人の皮膚表面に存在
する脂の量的割合は皮脂が圧倒的に多いことが既に知ら
れている。そして、その皮脂には多くの不飽和脂肪酸が
含まれており、特に中高年の皮脂に含まれる不飽和脂肪
酸の酸化物について研究しているうちに、パルミトレイ
ン酸の酸化物が加齢臭とそっくりの臭いをもたらすこと
を見いだした。そこで、さらにパルミトレイン酸の酸化
物について鋭意研究した結果パルミトレイン酸に対応す
る不飽和アルデヒドが加齢臭の臭い物質であることが判
った。
【0007】さらに、その臭い物質である不飽和アルデ
ヒドを構造解析した結果、臭い物質がその分子内に不飽
和基を含むオクテナール及びノネナールであることを突
き止めた(この臭い成分に関する解析結果については後
述する)。
【0008】腋臭、足臭、汗臭等の臭いは、主としてそ
の汗などに含まれている脂肪酸あるいは微生物などの酸
化により生成される脂肪酸によるものであることが既に
知られているのであり、前記加齢臭が脂肪酸とは全く異
なる物質であることからも理解されるように、前記加齢
臭は前記腋臭、足臭、汗臭などの臭いと全く異なるもの
である。
【0009】上述した結果より、本発明でいう加齢臭
は、「不飽和基を含むオクテナール及び/又はノネナー
ルを主とする臭い物質を含む、中高年者から特に顕著に
感じられる特有の臭い」と定義できる。上記不飽和基を
含むオクテナールやノネナールとしては、2−オクテナ
ールや2−ノネナールを例示できるが、そのなかでも特
にトランス体の2−オクテナールや2−ノネナールが臭
い物質の例として示される。
【0010】このようにして、その臭い物質が特定され
た「加齢臭」を、マスキング及び/又はハーモナージュ
し得る成分を見出すべく、鋭意検討した結果、本発明者
は、従来から香料等として用いられている特定の化合物
若しくは精油類に、所望する作用が認められることを見
出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、加齢臭
に対するマスキング効果に優れる成分及び/又は加齢臭
に対するハーモナージュ効果に優れる成分を含む加齢臭
抑制香料組成物(以下、本発明加齢臭抑制組成物ともい
う)を提供する発明である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明加齢臭抑制組成物には、加齢臭に対
するマスキング効果に優れる成分(以下、加齢臭マスキ
ング成分ともいう)が含まれ得る。
【0012】かかる加齢臭マスキング成分としては、例
えば、下記A群から選ばれる1種又は2種以上の化合物
若しくは精油類を例示することができる。 A群:アルモアズ油、バージル油、ガルバナム油、ゼラ
ニウム油、スペアミント油、イランイラン油、カルダモ
ン油、エレミ油、ラベンダー油、ペパーミント油、ナツ
メグ油、カモミル油、ユーカリプタス油、ローズマリー
油、アリルアミルグリコレート、1,1-ジメトキシ-2- フ
ェニルエタン、2,4-ジメチル-4- フェニルテトラヒドロ
フラン、ジメチルテトラヒドロベンズアルデヒド、2,6-
ジメチル-7- オクテン-2- オール、1,2-ジエトキシ-3,7
- ジメチル-2,6- オクタジエン、フェニルアセトアルデ
ヒド、ローズオキサイド及びエチル-2- メチルペンタノ
エート;
【0013】これらの加齢臭マスキング成分のうち、特
に加齢臭のマスキング効果に優れるものとして、アルモ
アズ油、ガルバナム油、ゼラニウム油、スペアミント
油、イランイラン油、カルダモン油、エレミ油、ラベン
ダー油、ペパーミント油、カモミル油、ユーカリプタス
油、ローズマリー油、アリルアミルグリコレート、ジメ
チルテトラヒドロベンズアルデヒド、2,6-ジメチル-7-
オクテン-2- オール、1,2-ジエトキシ-3,7- ジメチル-
2,6- オクタジエン、フェニルアセトアルデヒド、ロー
ズオキサイド又はエチル-2- メチルペンタノエートを挙
げることができる。
【0014】本発明加齢臭抑制組成物における、これら
の加齢臭マスキング成分の配合量は、具体的に選択する
成分や、付与すべき加齢臭のマスキング効果、さらには
他の配合成分等に応じて適宜選択されるべきものであ
り、特に限定されるべきものではない。
【0015】上記の加齢臭マスキング成分を配合するこ
とにより、優れた加齢臭のマスキング効果を発揮し得
る、香粧品等において有用な、本発明加齢臭抑制組成物
が提供される。
【0016】本発明加齢臭抑制組成物には、加齢臭に対
するハーモナージュ効果に優れる成分(以下、加齢臭ハ
ーモナージュ成分ともいう)が含まれ得る。かかる加齢
臭ハーモナージュ成分としては、例えば、下記B群から
選ばれる1種又は2種以上の化合物若しくは精油類を例
示することができる。
【0017】B群:ラバンジン油、レモン油、ライム
油、オレンジ油、プチグレン油、ベルガモット油、クラ
リー・セージ油、コリアンダー油、シプレス油、ジャス
ミンアブソリュート、ローズ油、ローズアブソリュー
ト、1-(2,6,6- トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1
イル)-2-ブテン-1- オン、エチルバニリン、2,6-ジメチ
ル-2- オクテノールと3,7-ジメチル-2- オクテノールと
の混合物、第3 級ブチルシクロヘキシルアセテート、ア
ニシルアセテート、アリルシクロヘキシルオキシアセテ
ート、エチルリナノール、オイゲノール、クマリン、エ
チルアセトアセテート、4-フェニル-2,4,6- トリメチル
-1,3- ジオキサン、エチルアセトアセテートエチレング
リコールケタール、4-メチレン-3,5,6,6- テトラメチル
-2- ヘプタノン、エチルテトラヒドロサフラネート、ゲ
ラニルニトリル、シス-3- ヘキセン-1- オール、シス-3
- ヘキセニルアセテート、シス-3- ヘキセニルメチルカ
ーボネート、2,6-ジメチル-5- ヘプテン-1- アール、4-
( トリシクロ[5,2,1,02,6]デシリデン- 8-ブタナール、
5-(2,2,3- トリメチル-3- シクロペンテニル)-3-メチル
ペンタン-2- オール、p-第3 級ブチル- α- メチルヒド
ロシンナミックアルデヒド、エチル[5,2,1,02,6]トリシ
クロデカンカルボキシレート、ゲラニオール、シトロネ
ロール及びシトラール;
【0018】これらの加齢臭ハーモナージュ成分のう
ち、特に加齢臭のハーモナージュ効果に優れるものとし
て、ラバンジン油、レモン油、ライム油、オレンジ油、
プチグレン油、ベルガモット油、シプレス油、ジャスミ
ンアブソリュート、ローズ油、ローズアブソリュート、
1-(2,6,6- トリメチル-1,3- シクロヘキサジエン-1イ
ル)-2-ブテン-1- オン、エチルバニリン、2,6-ジメチル
-2- オクテノールと3,7-ジメチル-2- オクテノールとの
混合物、アリルシクロヘキシルオキシアセテート、オイ
ゲノール、4-フェニル-2,4,6- トリメチル-1,3- ジオキ
サン、4-メチレン-3,5,6,6- テトラメチル-2- ヘプタノ
ン、エチルテトラヒドロサフラネート、シス-3- ヘキセ
ン-1- オール、シス-3- ヘキセニルアセテート、4-( ト
リシクロ[5,2,1,02,6]デシリデン- 8-ブタナール、p-第
3 級ブチル- α- メチルヒドロシンナミックアルデヒ
ド、エチル[5,2,1,02,6]トリシクロデカンカルボキシレ
ート、ゲラニオール又はシトロネロールを挙げることが
できる。
【0019】本発明加齢臭抑制組成物における、これら
の加齢臭ハーモナージュ成分の配合量は、具体的に選択
する成分や、付与すべき加齢臭のハーモナージュ効果、
さらには他の配合成分等に応じて適宜選択されるべきも
のであり、特に限定されるべきものではない。
【0020】上記の加齢臭ハーモナージュ成分を配合す
ることにより、優れた加齢臭のハーモナージュ効果を発
揮し得る、香粧品等において有用な、本発明加齢臭抑制
組成物が提供される。
【0021】上記の加齢臭マスキング成分と加齢臭ハー
モナージュ成分とを、組み合わせて本発明加齢臭抑制組
成物中に配合することにより、両成分の効果、すなわち
加齢臭のマスキング効果と同ハーモナージュ効果とが相
乗的に作用する、極めて優れた加齢臭の抑制効果を発揮
し得る加齢臭抑制香料組成物が提供され得る。
【0022】加齢臭マスキング成分と同ハーモナージュ
成分とを組み合わせて配合する場合の、本発明加齢臭抑
制組成物における両成分の配合割合は、重量比で、加齢
臭マスキング成分/加齢臭ハーモナージュ成分=1/9
9〜80/20の範囲であることが好ましく、同3/9
7〜60/40の範囲であることが特に好ましく、同3
/97〜45/55の範囲であることが極めて好まし
い。なお、一方の成分の配合割合が過剰であると、その
成分における効果が前面に現れすぎて、所望する相乗的
な加齢臭抑制効果を発揮させることが困難になる傾向が
強くなる。
【0023】本発明加齢臭抑制組成物においては、上述
の加齢臭マスキング成分及び/又は加齢臭ハーモナージ
ュ成分に加えて、さらにジヒドロファルネソールを配合
することにより、一層優れた加齢臭抑制効果が発揮され
得る。
【0024】すなわち、このジヒドロファルネソール
(特開平8−245979号公報参照のこと)は抗菌性
に優れた香料であり、この抗菌性香料を本発明加齢臭抑
制組成物に配合することにより、皮膚常在菌による不飽
和脂肪酸の分解を抑制して、加齢臭の発生を、上述のマ
スキング効果やハーモナージュ効果とは異なる経路から
も抑制することが可能である。
【0025】かかるジヒドロファルネソールのなかで
も、(3S)-(6E)-2,3-ジヒドロファルネソールは抗菌性に
優れ、しかも香質もよく、本発明において特に好ましく
選択され得るジヒドロファルネソールである。
【0026】本発明加齢臭抑制組成物にジヒドロファル
ネソールを配合する場合の配合量は、他の配合成分との
関係や、付与すべき抗菌効果等に応じて適宜選択される
べきであるが、概ね本発明加齢臭抑制組成物中に配合さ
れる加齢臭マスキング成分及び/又は加齢臭ハーモナー
ジュ成分の合計量に対して、約0.01〜10.0重量
%、好ましくは同0.1〜5.0重量%の範囲で配合さ
れ得る。
【0027】さらに、本発明加齢臭抑制組成物に、加齢
臭をマスキングやハーモナージュ以外の手段により抑制
し得る他の有効成分を配合することも可能である。例え
ば、リポキシゲナーゼ阻害剤;トリクロサン、パラオキ
シ安息香酸エステル、サリチル酸等の抗菌剤や殺菌剤や
防腐剤;ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロ
キシトルエン、トコフェロールなどの抗酸化剤等を、こ
の他の有効成分として例示することができる。
【0028】これらの他の有効成分を本発明加齢臭抑制
組成物に配合する場合の配合量は、特に限定されない
が、概ね組成物全体に対して0.005〜5.0重量%
の範囲で配合することにより、所望する加齢臭抑制効果
が効果的に発揮され得る。
【0029】本発明加齢臭抑制組成物に、下記で説明す
るような公知の香料あるいは慣用の添加剤を、本発明の
所期の効果を損なわない範囲内、すなわち加齢臭に伴う
不快感を解消し得る、量的,質的範囲内で配合すること
が可能である。
【0030】公知の香料の例として、例えば、α- ピネ
ン、リモネン、セドレンなどの炭化水素類;1-オクテン
-3- オール、ノナノールなどの脂肪族飽和又は不飽和ア
ルコール類;ミルセノール、テトラヒドロリナロール、
ネロールなどの飽和又は不飽和鎖状テルペンアルコー
ル;α- ターピネオール、ボルニルメトキシシクロヘキ
サノールなどの環状テルペンアルコール;ファルネソー
ル等のセスキテルペンアルコール;γ- フェニルプロピ
ルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール等の芳香
族アルコール;脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデヒ
ド、芳香族アルデヒド、イソ・イー・スーパー(7-アセ
チル-1,2,3,4,5,6,7,8- オクタヒドロ-1,1,6,7-テトラ
メチルナフタレン) 等の脂肪族ケトン;テルペン系環状
ケトン、環状ケトン、脂肪族エステル、酢酸エステル、
プロピオン酸エステル、酪酸エステル、安息香酸エステ
ル、フェニル酢酸エステル、サリチル酸エステル、アン
スラニル酸エステル等が挙げられる。これらの公知の香
料の本発明加齢臭抑制剤における配合量は、配合する香
料の種類や目的等によって適宜選択されるべきものであ
り、特に限定されるべきものではない。
【0031】本発明加齢臭抑制組成物は、安定であり、
上述のように各種の公知の香料とも広い範囲の量割合で
混和することができ、各種の調合香料として広く使用さ
れ得るものである。また、本発明加齢臭抑制組成物は、
その特性上、香粧品としての形態を特に好ましい形態の
一つとして採り得る組成物である(この香粧品を、本発
明香粧品ということもある)。本発明香粧品は、上述し
た本発明加齢臭抑制組成物において、その具体的な形態
や剤型に応じた、香粧品に使用され得る慣用の添加剤を
添加することにより調製され得る香粧品である。
【0032】かかる慣用の添加剤としては、例えば、公
知の紫外線吸収剤;メントールやメチルサリチレート等
の清涼剤;トウガラシチンキ、ノナニルバニリルアミド
等の皮刺激剤等を挙げることができる。これら慣用の添
加剤の配合量は特に限定されるものではないが、組成物
全体に対して、概ね0.005〜5.0重量%の範囲で
ある。
【0033】また、本発明加齢臭抑制組成物を、香粧品
を調製するための処方の中に、「組成物」として組み込
んで、所望する形態や剤型の本発明香粧品を調製するこ
とができる。このようにして調製される本発明香粧品の
形態や剤型としては、例えば、香水、オーデコロン、オ
ードトワレ、石鹸、シャンプー、リンス、ローション、
芳香剤等が挙げられる。この場合の本発明香粧品におけ
る本発明加齢臭抑制組成物の配合量は特に限定されるべ
きものではないが、香粧品全体に対して、概ね0.1〜
20.0重量%の範囲である。
【0034】なお、これらの香粧品としての応用の他
に、本発明加齢臭抑制組成物は、洗濯仕上げ剤や衣服の
コーティング剤としての形態をも採り得る。すなわち、
例えば、本発明加齢臭抑制組成物を、衣服の洗濯仕上げ
剤や衣服のコーティング剤に配合して、衣服に付着した
加齢臭の抑制に役立てることも可能である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明するが、本発明の技術的範囲が、この実施例によ
り限定されるものではない。
【0036】加齢臭の特定試験 本試験においては、漠然としていた「加齢臭」の臭いの
成分の特定をするための試験を行った。すなわち、20
代〜70代の健康な男性又は女性に、入浴後予め洗浄し
たシャツを着用してもらい、そのシャツに付着した体臭
を「ヘッドスペース捕集方法」により、TENAX T
A樹脂に吸脱着し、得られた体臭成分をGC/MS(G1
800A GCDシステム,INNOWAX 60m×0.25mmカラム, ヒュー
レット・パッカード社製) を用いて分析した。また、各
パネルの体臭について、専門パネラーによる官能評価も
併せて行った。
【0037】その結果を第1表に表す。
【表1】
【0038】<GS/MS分析> +++:+の3倍以上のピークとして検出した。 ++ :+の1.5〜3倍のピークとして検出した。 + :ピークとして検出した。 − :検出しなかった。
【0039】<官能評価> +++:その臭いを非常に強く感じる。 ++ :その臭いを強く感じる。 + :その臭いを感じる。 ± :その臭いを僅かに弱く感じる。 − :その臭いを感じない。
【0040】官能評価によって、加齢臭は汗臭,腋臭と
は明らかに異なり、中高年以降のパネルに特徴的に認め
られるものであった。しかも、GS/MS分析により検
出されたアルデヒド類のうち、年齢によって増加してい
る成分として、オクテナールやノネナールのような不飽
和アルデヒドが認められた。
【0041】これらの結果により、加齢臭の原因物質は
オクテナール及びノネナールに代表される不飽和アルデ
ヒドであることが明らかになった。
【0042】加齢臭の抑制試験 被験成分の加齢臭に対するマスキング効果とハーモナー
ジュ効果を評価するための加齢臭の抑制試験は、下記の
手順で行った。すなわち、下記第2表記載の加齢臭をも
たらす組成物100 μL に、被験成分を10μL 配合し、こ
れを濾紙(2 cm X 2 cm) に含浸させた。次いで、この濾
紙を内面加工処理された紙コップ(500 mL)に入れ、この
紙コップの口をアルミホイルで密封した。30分後に、こ
のアルミホイルに鉛筆大の孔を開け、加齢臭のマスキン
グ効果とハーモナージュ効果とを、それぞれ官能評価し
た。マスキング効果とハーモナージュ効果の評価値は、
それぞれ8人のパネラーが、下記の評価基準により官能
評価した数値の平均値である。
【0043】(1) マスキング効果の評価基準 非常によくマスキングされている 3 よくマスキングされている 2 ややマスキングされている 1 マスキングされていない 0
【0044】(2) ハーモナージュ効果の評価基準 調和している 1 何方ともいえない 0 調和していない −1
【0045】 第 2 表 ─────────────────────────────────── 加齢臭をもたらす組成物 重量% ─────────────────────────────────── ジブチルヒドロキシトルエン 1.0 ヘプタン酸 10.0 オクタン酸 10.0 ノネナール1%含有トリエチルシトレート 15.0 オクテナール1%含有トリエチルシトレート 2.5 トリエチルシトレート 61.5 ───────────────────────────────────
【0046】マスキング効果に関する評価 本発明においては、マスキング効果に関するスコアが
2.6以上の被験成分を、「加齢臭に対するマスキング
効果に優れる成分」とし、2.7以上の被験成分を、
「加齢臭に対するマスキング効果が極めて優れる成分」
とした。
【0047】 マスキング効果試験(1) 被験成分 マスキング効果の評価値 アルモアズ油 3.0 バージル油 2.6 ガルバナム油 2.8 ゼラニウム油 2.7 スペアミント油 2.9 イランイラン油 2.9 カルダモン油 2.7 エレミ油 2.8 ラベンダー油 2.7 ペパーミント油 3.0 ナツメグ油 2.6 カモミル油 2.8 ユーカリプタス油 2.8 ローズマリー油 2.9 アリルアミルグリコレート 2.8 1,1-ジメトキシ-2- フェニルエタン 2.6 2,4-ジメチル-4- フェニルテトラヒドロフラン 2.6 ジメチルテトラヒドロベンズアルデヒド 2.9 2,6-ジメチル-7- オクテン-2- オール 2.7 1,2-ジエトキシ-3,7- ジメチル-2,6- オクタジエン 2.7 フェニルアセトアルデヒド 3.0 ローズオキサイド 2.9 エチル-2- メチルペンタノエート 2.8
【0048】上記の各被験成分においては、少なくとも
評価値が2.6以上であり、いずれも加齢臭に対する優
れたマスキング効果が認められた。
【0049】マスキング効果試験(2) 本試験においては、公知の汗臭マスキング香料におい
て、加齢臭に対するマスキング効果が認められるか否か
について検討した。
【0050】 被験成分 マスキング効果の評価値 ヨノン 1.3 イソブチルキノリン 1.1 ヘキシルサリチレート 0.4 1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-4,6,6,7,8,8- ヘキサ 0.9 メチルシクロペンタ- γ-2- ベンゾピラン アセチルセドリン 0.6 メントール 0.3
【0051】この結果により、汗臭に対するマスキング
効果が認められる成分と、加齢臭に対するマスキング効
果が認められる成分とは、全く異なることが明らかにな
った。
【0052】ハーモナージュ効果に関する試験 本発明においては、ハーモナージュ効果に関するスコア
が0.6以上の被験成分を、「加齢臭に対するハーモナ
ージュ効果に優れる成分」とし、0.8以上の被験成分
を、「加齢臭に対するハーモナージュ効果が極めて優れ
る成分」とした。
【0053】 ハーモナージュ効果試験(1) 被験成分 ハーモナージュ効果の評価値 ラバンジン油 0.8 レモン油 0.8 ライム油 0.9 オレンジ油 0.9 プチグレン油 0.8 ベルガモット油 1.0 クラリー・セージ油 0.6 コリアンダー油 0.7 シプレス油 0.9 ジャスミンアブソリュート 0.9 ローズ油 0.8
【0054】 ローズアブソリュート 0.8 1-(2,6,6- トリメチル-1,3- シクロヘキサジエン-1- イル)- 0.8 2-ブテン-1- オン エチルバニリン 0.8 2,6-ジメチル-2- オクテノールと3,7-ジ 0.8 メチル-2- オクテノールとの混合物 第3 級ブチルシクロヘキシルアセテート 0.7 アニシルアセテート 0.6 アリルシクロヘキシルオキシアセテート 0.9 エチルリナロール 0.7 オイゲノール 0.9 クマリン 0.6 エチルアセトアセテート 0.7 4-フェニル-2,4,6- トリメチル-1,3- ジオキサン 0.9 エチルアセトアセテートエチレングリコールケタール 0.7 4-メチレン-3,5,6,6- テトラメチル-2- ヘプタノン 0.8 エチルテトラヒドロサフラネート 1.0 ゲラニルニトリル 0.7 シス-3- ヘキセン-1- オール 0.9 シス-3- ヘキセニルアセテート 0.9 シス-3- ヘキセニルメチルカーボネート 0.7 2,6-ジメチル-5- ヘプテン-1- アール 0.6 4-( トリシクロ[5,2,1,02,6]デシリデン- 8-ブタナール 0.8 5-(2,2,3- トリメチル-3- シクロペンテニル)-3- 0.6 メチルペンタン-2- オール、 p-第3 級ブチル- α- メチルヒドロシンナミックアルデヒド 0.8 エチル[5,2,1,02,6]トリシクロデカンカルボキシレート 1.0 ゲラニオール 0.9 シトロネロール 0.9 シトラール 0.7
【0055】上記の各被験成分においては、少なくとも
評価値が0.6以上であり、いずれも加齢臭に対する優
れたハーモナージュ効果が認められた。
【0056】ハーモナージュ効果試験(2) 本試験においては、公知の汗臭ハーモナージュ香料にお
いて、加齢臭に対するハーモナージュ効果が認められる
か否かについて検討した。
【0057】 被験成分 ハーモナージュ効果の評価値 サンダルウッド油 0.1 クローブバット油 0 ベチバー油 −0.5 オークモスアブソリュート −0.5 セドリルアセテート −0.3 トリクロロメチルフェニルカルビニルアセテート −0.5 ウンデシレニックアルデヒド 0.1
【0058】この結果により、汗臭に対するハーモナー
ジュ効果が認められる成分と、加齢臭に対するハーモナ
ージュ効果が認められる成分とは、全く異なることが明
らかになった。
【0059】以下に、本発明加齢臭抑制組成物の処方例
を、実施例として列挙する。なお、これらの本発明加齢
臭抑制組成物は、公知の方法により調製した。
【0060】 〔実施例1〕 女性用香料(香調:シトラス−フローラル調) 配合香料名 配合重量(g) アリルアミルグリコレート 3 ベルガモット油 20 シトロネロール 450 クマリン 3 ダマセノン 1 エチルアセトアセテート 25 エチルリナロール 100 エチルバニリン 2 オイゲノール 20 ガルバナム油 1 シス-3- ヘキセン-1- オール 2 シス-3- ヘキセニルアセテート 1 フェニルアセトアルデヒドの50%:トリエチルシトレートル溶液 1 レモン油 120 p-第三級ブチル- α- メチルヒドロシンナミックアルデヒド) 50 オレンジ油 80 ペチグレン油 50 サンダローレ (5-(2,2,3-トリメチル-3- シクロペンテニル)- 10 3-メチルペンタン-2- オール テサロン (エチル- テトラヒドロサフラネート) 5 トリプラール (ジメチルテトラヒドロベンズアルデヒド) 1 イランイラン油 25 ジヒドロファルネソール 30 合計 1000
【0061】この女性用香料の上記マスキング効果の評
価試験における評価値は3.0であり、上記ハーモナー
ジュ効果の評価試験における評価値は1.0で、極めて
加齢臭に対するマスキング効果及びハーモナージュ効果
に優れることが明らかになった。なお、この女性用香料
を適量配合した、本発明香粧品である女性用オードトワ
レには、マスキング作用及びハーモナージュ作用による
優れた加齢臭抑制効果が認められた。
【0062】 〔実施例2〕 男性用又はユニセックス用香料 (香調:シトラス−グリーン−フローラル調) 配合香料名 配合重量(g) アリルアミルグリコレート 10 ベルガモット油 200 クラリーセージ油 10 ジヒドロミルセノール(2,6-ジメチル-7- オクテン-2- オール)100 p-エチル- α, α- ジメチルヒドロシンナミックアルデヒド 5 ゲラニオール 20 ゼラニウム油 10 シス-3- ヘキセン-1- オール 10 ラベンダー油 20 p-第三級ブチル- α- メチルヒドロシンナミックアルデヒド) 100 リナクソール(2,6-ジメチル-2- オクテノール、 100 3,7-ジメチル-3- オクテノール混合物) オレンジ油 350 サンダローレ (5-(2,2,3-トリメチル-3- シクロペンテニル)- 10 3-メチルペンタン-2- オール スペアミント油 5 ジヒドロファルネソール 50 合計 1000
【0063】この男性用又はユニセックス用香料の上記
マスキング効果の評価試験における評価値は3.0であ
り、上記ハーモナージュ効果の評価試験における評価値
は1.0で、極めて加齢臭に対するマスキング効果及び
ハーモナージュ効果に優れることが明らかになった。な
お、この男性用又はユニセックス用香料を適量配合し
た、本発明香粧品である石鹸には、マスキング作用及び
ハーモナージュ作用による優れた加齢臭抑制効果が認め
られた。
【0064】 〔実施例4〕 芳香剤用調合香料(香調:ラベンダー調) 配合香料名 配合重量(g) ユーカリプタス油 20 ベルガモット油 30 ゼラニウム油 10 ラベンダー油 150 ラバンジン油 250 ナツメグ油 5 アリルアミルグリコレート 2 シス-3- ヘキセノール 1 シス-3- ヘキセニルアセテート 3 ジヒドロミルセノール 30 ゲラニオール 5 ターピネオール 10 リナロール 130 リナリルアセテート 150 ジヒドロファルネソール 30 ジプロピレングリコール 174 合計 1000
【0065】この芳香剤用香料の上記マスキング効果の
評価試験における評価値は3.0であり、上記ハーモナ
ージュ効果の評価試験における評価値は1.0で、極め
て加齢臭に対するマスキング効果及びハーモナージュ効
果に優れることが明らかになった。なお、この芳香剤用
香料を適量配合した、本発明香粧品である芳香剤には、
マスキング作用及びハーモナージュ作用による優れた加
齢臭抑制効果が認められた。
【0066】
【発明の効果】本発明により、加齢臭のマスキング能及
び/又はハーモナージュ効果に優れた香料組成物香料組
成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 合津 陽子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内 (72)発明者 土師 信一郎 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内 (72)発明者 中村 祥二 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内 (72)発明者 齋藤 力 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加齢臭に対するマスキング効果に優れる成
    分及び/又は加齢臭に対するハーモナージュ効果に優れ
    る成分を含む加齢臭抑制香料組成物。
  2. 【請求項2】加齢臭に対するマスキング効果に優れる成
    分が、下記A群から選ばれる1種又は2種以上の化合物
    若しくは精油類である、請求項1記載の加齢臭抑制香料
    組成物: (A群)アルモアズ油、バージル油、ガルバナム油、ゼ
    ラニウム油、スペアミント油、イランイラン油、カルダ
    モン油、エレミ油、ラベンダー油、ペパーミント油、ナ
    ツメグ油、カモミル油、ユーカリプタス油、ローズマリ
    ー油、アリルアミルグリコレート、1,1-ジメトキシ-2-
    フェニルエタン、2,4-ジメチル-4- フェニルテトラヒド
    ロフラン、ジメチルテトラヒドロベンズアルデヒド、2,
    6-ジメチル-7- オクテン-2- オール、1,2-ジエトキシ-
    3,7- ジメチル-2,6- オクタジエン、フェニルアセトア
    ルデヒド、ローズオキサイド及びエチル-2- メチルペン
    タノエート。
  3. 【請求項3】加齢臭に対するハーモナージュ効果に優れ
    る成分が、下記B群から選ばれる1種又は2種以上の化
    合物若しくは精油類である、請求項1又は請求項2記載
    の加齢臭抑制香料組成物。 (B群)ラバンジン油、レモン油、ライム油、オレンジ
    油、プチグレン油、ベルガモット油、クラリー・セージ
    油、コリアンダー油、シプレス油、ジャスミンアブソリ
    ュート、ローズ油、ローズアブソリュート、1-(2,6,6-
    トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1イル)-2-ブテン-
    1- オン、エチルバニリン、2,6-ジメチル-2- オクテノ
    ールと3,7-ジメチル-2- オクテノールとの混合物、第3
    級ブチルシクロヘキシルアセテート、アニシルアセテー
    ト、アリルシクロヘキシルオキシアセテート、エチルリ
    ナノール、オイゲノール、クマリン、エチルアセトアセ
    テート、4-フェニル-2,4,6- トリメチル-1,3- ジオキサ
    ン、エチルアセトアセテートエチレングリコールケター
    ル、4-メチレン-3,5,6,6- テトラメチル-2- ヘプタノ
    ン、エチルテトラヒドロサフラネート、ゲラニルニトリ
    ル、シス-3- ヘキセン-1- オール、シス-3- ヘキセニル
    アセテート、シス-3- ヘキセニルメチルカーボネート、
    2,6-ジメチル-5- ヘプテン-1- アール、4-( トリシクロ
    [5,2,1,02,6]デシリデン- 8-ブタナール、5-(2,2,3- ト
    リメチル-3- シクロペンテニル)-3-メチルペンタン-2-
    オール、p-第3 級ブチル- α- メチルヒドロシンナミッ
    クアルデヒド、エチル[5,2,1,02,6]トリシクロデカンカ
    ルボキシレート、ゲラニオール、シトロネロール及びシ
    トラール。
  4. 【請求項4】さらにジヒドロファルネソールが配合され
    ている、請求項1乃至3のいずれかの請求項記載の加齢
    臭抑制香料組成物。
  5. 【請求項5】ジヒドロファルネソールが(3S)-(6E)-2,3-
    ジヒドロファルネソールである、請求項4記載の加齢臭
    抑制香料組成物。
  6. 【請求項6】加齢臭が、少なくともオクテナール臭及び
    /又はノネナール臭を含む臭いである、請求項1乃至5
    のいずれかの請求項記載の加齢臭抑制香料組成物。
  7. 【請求項7】加齢臭抑制香料組成物が香粧品である、請
    求項1乃至6のいずれかの請求項記載の加齢臭抑制香料
    組成物。
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