JP3531131B2 - ゲル状組成物 - Google Patents
ゲル状組成物Info
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Description
自動車の車内などの空間を爽やかな香りで満たすゲル状
芳香剤組成物などのゲル状組成物に関するものである。
を爽やかな香りで満たすためなどに、ゲル状芳香剤組成
物が使用されている。
香剤組成物は、揮散性有効成分として芳香成分がゲル状
部1に配合されており、ゲル状部1の水分と共に揮散性
有効成分が空気中に揮散することによって室内に芳香が
漂う。そして室内の芳香の強さは、芳香成分の揮散の開
始時からゲル状部1の減量の満了時までほぼ一定である
ことが望ましい。
芳香の強度が低下し、未だゲル状部1の残量がある時点
でも香りが弱くなったことが官能的に把握され、使用者
が不満を感じるという問題があった。
芳香の強度等の揮散性有効成分の効能が従来よりも低下
しにくいゲル状組成物を提供しようとするものである。
この発明では次のような技術的手段を講じている。
分を含有するゲル状部にその含有率の相違するゲル状領
域が併存すると共に、揮散性有効成分の含有率が高い方
のゲル状領域は界面活性剤により揮散性有効成分が可溶
化されてゲル状とされ、ゲル状部が揮散して減量してき
たときにはゲル状領域相互間の揮散性有効成分含有率の
高低差による濃度勾配により、揮散性有効成分含有率が
高い方のゲル状領域からこれと接触する低い方のゲル状
領域へと揮散性有効成分が供給され、この供給された揮
散性有効成分も揮散性有効成分含有率の低い方のゲル状
領域から併せて揮散するようにしたことを特徴とする。
率が低い方のゲル状領域が揮散して減量してきたときに
ゲル状領域の揮散性有効成分含有率の高低差による濃度
勾配により、揮散性有効成分含有率が高い方のゲル状領
域からこれと接触する低い方のゲル状領域へと揮散性有
効成分が供給され、この供給された揮散性有効成分も揮
散性有効成分含有率の低い方のゲル状領域から併せて揮
散するようにしたので、一定期間経過後には減量して揮
散量が減少してきた揮散性有効成分含有率が低い方のゲ
ル状領域からも供給された揮散性有効成分が増量して揮
散する。
ゲル状領域は界面活性剤により揮散性有効成分が可溶化
されてゲル状とされている。界面活性剤により揮散性有
効成分が可溶化された場合、界面活性剤の存在により揮
散性有効成分がゲル状領域相互間をより移動し易くなっ
ているため、揮散性有効成分含有率が高い方のゲル状領
域からこれと接触する低い方のゲル状領域へと揮散性有
効成分が円滑に供給され易くなる。
て人や他の生物などに対し何らかの有効性を有する成分
(物質単体及び/又は混合物)などがあり、香料、忌避
防虫剤、殺菌剤や消臭剤などを例示できる。
有効成分含有率を、先に減量を開始するゲル状領域の揮
散性有効成分含有率よりも高く設定することもできる。
るゲル状領域から経時的に減量しても、揮散性有効成分
含有率が高く設定された遅れて減量を開始するゲル状領
域から先に減量を開始するゲル状領域へと揮散性有効成
分が供給される。
に遅れて減量を開始する第二ゲル状領域とが相接触した
状態で配置し、第二ゲル状領域の揮散性有効成分含有率
を第一ゲル状領域の揮散性有効成分含有率よりも高く設
定することもできる。
第一ゲル状領域が経時的に減量しても、第一ゲル状領域
の揮散性有効成分含有率と第二ゲル状領域との間の揮散
性有効成分含有率の高低差による濃度勾配により、揮散
性有効成分含有率が高く設定された第二ゲル状領域から
第一ゲル状領域へと揮散性有効成分が供給される。
の揮散性有効成分が乳化されてゲル状とされていること
とすることもできる。このように構成すると、揮散開始
時の揮散性有効成分の強度に優れる。
が内層側に配置することもできる。このように配置する
と、より簡易な構造として容易に形成することができ
る。
による濃度勾配は段階的なものであることとしてもよ
く、直線乃至曲線的なものであることとしてもよい。
面を参照して説明する。 (実施形態1)この実施形態のゲル状組成物は、揮散性
有効成分として芳香成分を用いている。この芳香成分は
いわゆる香料成分で、天然香料、合成香料、その他天然
抽出の香気成分等を用いることができる。
分を含有するゲル状部1にその含有率の相違する2つの
ゲル状領域(第一ゲル状領域2、第二ゲル状領域3)が
併存すると共に、第二ゲル状領域3は界面活性剤により
芳香成分が可溶化されてゲル状とされている。また、第
一ゲル状領域2は芳香成分が乳化されてゲル状とされて
いる。
れらが内外に接触した状態で一体的に形成されており、
外層側の第一ゲル状領域2と内層側の第二ゲル状領域3
から成り、これが合成樹脂製の容器内に収容されてい
る。
芳香成分含有率は、先に減量を開始する第一ゲル状領域
2の芳香成分含有率よりも高く設定し、ゲル状領域の芳
香成分含有率の高低差による香料濃度勾配を設けてい
る。
領域2とこれに遅れて減量を開始する第二ゲル状領域3
とが相接触した状態で配置し、第二ゲル状領域3の芳香
成分含有率を第一ゲル状領域2の芳香成分含有率よりも
高く設定している。
たときにゲル状領域相互間の揮散性有効成分含有率の高
低差による濃度勾配により、揮散性有効成分含有率が高
い方の第二ゲル状領域3からこれと接触する低い方の第
一ゲル状領域2へと揮散性有効成分が供給され、この供
給された揮散性有効成分も揮散性有効成分含有率の低い
方のゲル状領域から併せて揮散させるようにしている。
高低差による香料濃度勾配はこの実施形態では製造が容
易な段階的なものとしたが、直線乃至曲線的(グラデー
ション状等)なものとしてもよい。
れる下蓋部材4と、ゲル状部1から漂い出す揮散成分の
量を調節できる上蓋部材5とから構成されている。下蓋
部材4は、その底面の中央から上方に向けて筒状部6が
立設されている。一方、上蓋部材5は本体部7とこの本
体部7の頂部の開口に嵌入される頂蓋部8(頂蓋部8を
開口に嵌入させた状態を図示)からなり、前記頂蓋部8
は下方に向けて突出した柱状部9と一体的に形成されて
いる。
部6に摺動可能に嵌合されて相互間の位置決めが可能と
され、収容されたゲル状芳香剤組成物の露出度を調節す
ることにより、好みに応じて香りの強さを調整できるよ
うにしている。
常は下方に位置する(使用時には上蓋部材5の高さは図
1の位置よりも下になる)ので、ここに相当する位置の
第一ゲル状領域2から減量が開始することになる。
蓋部材4の本体部7の下端外壁を螺合・連結(螺溝は図
示せず)させた状態で、上蓋部材5の本体部7の頂部の
開口(頂蓋部8は未だ嵌入されていない状態)から、上
蓋部材5の本体部7の内壁と下蓋部材4の筒状部6の外
壁との間の領域へと液相をそれぞれ充填することにより
形成するようにしている。そして、それぞれの液相が充
填された後に上蓋部材5の本体部7の開口に頂蓋部8を
嵌入させてこれを閉鎖し、使用開始前におけるゲル状芳
香剤組成物の揮散成分の外部への漏洩を防止する。
域2を外層側にこれに遅れて減量を開始する第二ゲル状
領域3を内層側に配置した構造により、ゲル状芳香剤組
成物を簡易な構造として容易に形成することができる。
状態を説明する。このゲル状芳香剤組成物によると、ゲ
ル状部1が揮散して減量してきたときにゲル状領域の揮
散性有効成分含有率の高低差による濃度勾配により、揮
散性有効成分含有率が高い方の第二ゲル状領域3からこ
れと接触する低い方の第一ゲル状領域2へと揮散性有効
成分が供給され、この供給された揮散性有効成分も揮散
性有効成分含有率の低い方の第一ゲル状領域2から併せ
て揮散するようにしたので、一定期間経過後には、減量
して揮散量が減少してきた揮散性有効成分含有率が低い
方の第一ゲル状領域2からも供給された揮散性有効成分
が増量して揮散する。
第二ゲル状領域3は界面活性剤により可溶化されてお
り、前記界面活性剤により揮散性有効成分がゲル状領域
相互間を移動し易くなっているため、揮散性有効成分含
有率が高い方の第二ゲル状領域3からこれと接触する低
い方の第一ゲル状領域2へと揮散性有効成分が円滑に供
給される。したがって、揮散性有効成分の効能が従来よ
りも低下しにくい。
域2が経時的に減量しても、第一ゲル状領域2の芳香成
分含有率と第二ゲル状領域3との間の芳香成分含有率の
高低差による香料濃度勾配により、芳香成分含有率が高
く設定された第二ゲル状領域3から第一ゲル状領域2へ
と芳香成分が供給されるので、使用中期から後期におけ
る官能的芳香強度の経時的な低下を従来よりも抑制する
ことができる。
発して減量していくが、これにより遅れて減量が開始す
る第二ゲル状領域3との間に溶媒量勾配が形成され、こ
の水分量勾配により、第二ゲル状領域3から第一ゲル状
領域2へと水分が供給されるようになり、この水分が第
一ゲル状領域2にいたって芳香成分の揮散キャリアとし
て機能することによっても、官能的芳香強度の経時的な
低下を従来よりも抑制することができる。
の揮散性有効成分は乳化されてゲル状とされているの
で、揮散開始時の揮散性有効成分の強度に優れる。
を従来よりも抑制することができるので、好みに応じて
香りの強さを一旦調整した後は面倒な再調節を行うこと
が殆ど不要になるという利点がある。
点を中心に説明する。なお、以下の各実施形態でも実施
形態1と同様に、第二ゲル状領域3は界面活性剤により
芳香成分が可溶化されてゲル状とされており、第一ゲル
状領域2は芳香成分が乳化されてゲル状とされている。
域3の芳香成分含有率は、減量を開始する第一ゲル状領
域2の芳香成分含有率よりも高く設定し、ゲル状領域の
芳香成分含有率の高低差による香料濃度勾配を設けてい
る。 (実施形態2)図3に示すように、この実施形態では二
層のゲル状領域はこれらが上下に接触した状態に一体的
に形成されており、下側の第一ゲル状領域2と上側の第
二ゲル状領域3から成り、これが合成樹脂製の容器内に
収容されている。
高さの調整により開口部は通常は下方に位置する(使用
時には上蓋部材5の高さは図1の位置よりも下になる)
ので、この位置に相当する位置に配置された下側の第一
ゲル状領域2から先に減量が開始する。
状領域2を下方側にこれに遅れて減量を開始する第二ゲ
ル状領域3を上方側に配置する構造により、ゲル状芳香
剤組成物を簡易な構造として容易に形成することができ
る。 (実施形態3)図4に示すように、この実施形態では先
に減量を開始する左側の第一ゲル状領域2とこれに遅れ
て減量を開始する右側の第二ゲル状領域3とを、相互に
左右に接触させた状態に一体的に形成している。
は、第一ゲル状領域2に相当する箇所から先に減量が開
始するように、上蓋部材5と下蓋部材4との形状を適宜
に構成するようにしている。 (実施形態4)図5に示すように、この実施形態では先
に減量を開始する右斜め下側の第一ゲル状領域2とこれ
に遅れて減量を開始する左斜め上側の第二ゲル状領域3
とを、相互に接触させた状態に一体的に形成している。 (実施形態5)図6に示すように、この実施形態では先
に減量を開始する外周側の第一ゲル状領域2とその外周
側に配置したこれに遅れて減量を開始する第二ゲル状領
域3とを、相互に接触させた状態に一体的に形成してい
る。 (実施形態6)図7に示すように、この実施形態では先
に減量を開始する上側と下側の第一ゲル状領域2とこれ
に遅れて減量を開始するその中側の第二ゲル状領域3と
を、相互に接触させた状態に一体的に形成している。 (実施形態7)図8に示すように、この実施形態では先
に減量を開始する第一ゲル状領域2とこれに遅れて減量
を開始する第二ゲル状領域3とを交互に90度毎に配置
させている。 (実施形態8)図9に示すように、この実施形態では先
に減量を開始する第一ゲル状領域2に対してこれに遅れ
て減量を開始する第二ゲル状領域3を帯状に配してい
る。 (実施形態9)図10に示すように、このゲル状組成物は
揮散性有効成分として芳香成分を含有するゲル状部1に
その含有率の相違するゲル状領域が併存し、第二ゲル状
領域3の揮散開始時の揮散性有効成分含有率を第一ゲル
状領域2の揮散性有効成分より高く設定している。
率が低い第一ゲル状領域2の中に、揮散開始時の揮散性
有効成分含有率が高い第二ゲル状領域3が不均一に分散
されたマーブル模様(大理石の斑紋のような模様)状と
している。すなわち、この実施形態9から下記の実施形
態11までは上記各実施形態とは相違し、第一ゲル状領域
2と第二ゲル状領域とが同時に揮散を開始するようにし
ている。
たときにゲル状領域相互間の揮散性有効成分含有率の高
低差による濃度勾配により、揮散性有効成分含有率が高
い第二ゲル状領域3からこれと接触する低い第一ゲル状
領域2へと揮散性有効成分が供給され、この供給された
揮散性有効成分も揮散性有効成分含有率の低い方の第一
ゲル状領域2から併せて揮散するようにしている。
減量してきたときにゲル状領域の揮散性有効成分含有率
の高低差による濃度勾配により、揮散性有効成分含有率
が高い第二ゲル状領域3からこれと接触する低い方の第
一ゲル状領域2へと揮散性有効成分が供給され、この供
給された揮散性有効成分も揮散性有効成分含有率の低い
方の第一ゲル状領域2から併せて揮散するので、一定期
間経過後には減量して揮散量が減少してきた揮散性有効
成分含有率が低い方の第一ゲル状領域2からも供給され
た揮散性有効成分が増量して揮散する。
低下を従来よりも抑制することができる。
11までのものは、実施形態1から実施形態8までのよう
に、容器の上蓋部材5の形状をゲル状領域の態様に対応
させなくても容易に実施することができるという利点が
ある。
を中心に説明する。 (実施形態10)図11に示すように、この実施形態では揮
散開始時の揮散性有効成分含有率が低い第一ゲル状領域
2の中に、揮散開始時の揮散性有効成分含有率が高い第
二ゲル状領域3を散在させている。 (実施形態11)図12に示すように、この実施形態では揮
散開始時の揮散性有効成分含有率が低い第一ゲル状領域
2の中に、揮散開始時の揮散性有効成分含有率が高い第
二ゲル状領域3を点在させている。
成分含有率が高い第二ゲル状領域3の中に、揮散開始時
の揮散性有効成分含有率が低い第一ゲル状領域2を点在
させることもできる(図示せず)。
8、図9に示す各実施形態のゲル状組成物を、実施形態
9から実施形態11のように、第一ゲル状領域2と第二ゲ
ル状領域とに同時に揮散を開始させる態様として実施す
ることもできる。
としては、上記の他にも各種の任意のものを用いること
ができる。
芳香成分を用いたが、他に次のような成分を用いること
もできる。
ン、ナフタリン、Deet等の揮散性防虫物質から成る
防虫剤。シトロネラ、ユーカリ油、ラベンダー油などの
衛生害虫・動物に対して忌避効果があるとされている揮
発性の植物抽出物からなる忌避剤。フェロモン等の天然
由来の物質の他に、揮発によって誘引の効果を発揮する
化学物質。チモール、シンナミックアルデヒド、シトラ
ール等の殺菌剤。シンナミックアルデヒドなどのアルデ
ヒド基を持つものやリモネンなどの揮発性のある消臭物
質その他である。
処方した。 (1) ゲル化剤としてカラギーナン(新田ゼラチン社製、
FK−6101)を1.0重量%。
ゲン社製、TK−1)を1.0重量%。
を0.2重量%。 (4) 香料としてラベンダー系の香りのもの(日本フィル
メニッヒ社製 SUPERFLORA 75540F )を2.0重量%。
(塩野香料社製 S-LAVENDER AB2944 )を3.6重量
%。
ラウリルエーテル(第一工業製薬社製 YX-500)を0.
2重量%。
トキシブタノール(クラレ社製 ソルフィット)を5.
0重量%。
ラチン社製、FK−6120)を2.0重量%。
を0.1重量%。 (3) ゲル化剤としてグアガム(新田ゼラチン社製 X−
5363)を0.1重量%。
(日本フィルメニッヒ社製 LAVENDER OLEOTOP 136100
B)を7.0重量%。
(日本フィルメニッヒ社製 SUPERFLORA 75540F )を
2.9重量%。
(塩野香料社製 S-LAVENDER AB2944 )を5.1重量
%。
ノニルフェニルエーテル(三洋化成社製 ノニポール10
0 )を5.0重量%。
ノニルフェニルエーテル(三洋化成社製 ノニポール20
0 )を2.0重量%。
を15.0重量%。 (10) 水を60.8重量%。
整した。第一ゲル状領域2は水87.0重量%のうちの
約6割に、上記ゲル化剤を加えホモミキサーで攪拌し、
80℃まで昇温して10分間放置する。一方、界面活性剤は
加熱して溶かし、香料と香料保留剤とを添加する。次に
残りの水を80℃で10分間放置したゲル溶液にゆっくり加
え、65℃程度までゲル溶液の温度を下げる。最後に前記
の界面活性剤に香料、香料保留剤を添加したものを加
え、良く攪拌しながら55℃にし、70gを容器内に充填す
る。
ちの約7割に、上記ゲル化剤を加えホモミキサーで攪拌
し、80℃まで昇温して10分間放置する。一方、二種類の
界面活性剤は加熱して溶かし、香料と可溶化剤とを添加
する。次に残りの水を80℃で10分間放置したゲル溶液に
ゆっくり加え、75℃程度までゲル溶液の温度を下げる。
最後に前記の界面活性剤に香料、可溶化剤を添加したも
のを加え、良く攪拌しながら68℃にし、前記の第一ゲル
状領域70gを充填した直後のものに20gを注入する。
香りの強度の経過を比較するため、実施形態1の形態の
ものの性能を以下のようにして評価した。
物を作成した。 (比較例1)比較例1のゲル状芳香剤組成物を、乳化型
の単一のゲル状領域として次のような構成により処方し
た。
ラチン社製、FK−6101)を1.0重量%。
ゲン社製、TK−1)を1.0重量%。
を0.2重量%。 (4) 香料としてラベンダー系の香りのもの(日本フィル
メニッヒ社製 LAVENDER OLEOTOP 136100B)を1.5重
量%。
(日本フィルメニッヒ社製 SUPERFLORA 75540F )を
2.2重量%。
(塩野香料社製 S-LAVENDER AB2944 )を3.9重量
%。
ラウリルエーテル(第一工業製薬社製 YX-500)を0.
2重量%。
トキシブタノール(クラレ社製 ソルフィット)を5.
0重量%。
%のうちの約6割に、上記ゲル化剤を加えホモミキサー
で攪拌し、80℃まで昇温して10分間放置する。一方、界
面活性剤は加熱して溶かし、香料と香料保留剤とを添加
する。次に残りの水を80℃で10分間放置したゲル溶液に
ゆっくり加え、65℃程度までゲル溶液の温度を下げる。
最後に前記の界面活性剤に香料、香料保留剤を添加した
ものを加え、良く攪拌しながら55℃にし、90gを容器内
に充填する。 (比較例2)比較例2のゲル状芳香剤組成物を、乳化型
の2つのゲル状領域として次のような構成により処方し
た。
処方した。 (1) ゲル化剤としてカラギーナン(新田ゼラチン社製、
FK−6101)を1.0重量%。
ゲン社製、TK−1)を1.0重量%。
を0.2重量%。 (4) 香料としてラベンダー系の香りのもの(日本フィル
メニッヒ社製 SUPERFLORA 75540F )を2.0重量%。
(塩野香料社製 S-LAVENDER AB2944 )を3.6重量
%。
ラウリルエーテル(第一工業製薬社製 YX-500)を0.
2重量%。
トキシブタノール(クラレ社製 ソルフィット)を5.
0重量%。
ラチン社製、FK−6120)を2.0重量%。
を0.1重量%。 (3) ゲル化剤としてグアガム(新田ゼラチン社製 X−
5363)を0.1重量%。
(日本フィルメニッヒ社製 LAVENDER OLEOTOP 136100
B)を7.0重量%。
(日本フィルメニッヒ社製 SUPERFLORA 75540F )を
2.9重量%。
(塩野香料社製 S-LAVENDER AB2944 )を5.1重量
%。
ラウリルエーテル(第一工業製薬社製 YX-500)を0.
4重量%。
トキシブタノール(クラレ社製 ソルフィット)を5.
0重量%。
ちの約6割に、上記ゲル化剤を加えホモミキサーで攪拌
し、80℃まで昇温して10分間放置する。一方、界面活性
剤は加熱して溶かし、香料と香料保留剤とを添加する。
次に残りの水を80℃で10分間放置したゲル溶液にゆっく
り加え、65℃程度までゲル溶液の温度を下げる。最後に
前記の界面活性剤に香料、香料保留剤を添加したものを
加え、良く攪拌しながら55℃にし、70gを容器内に充填
する。
ちの約7割に、上記ゲル化剤を加えホモミキサーで攪拌
し、80℃まで昇温して10分間放置する。一方、界面活性
剤は加熱して溶かし、香料と可溶化剤とを添加する。次
に残りの水を80℃で10分間放置したゲル溶液にゆっくり
加え、75℃程度までゲル溶液の温度を下げる。最後に前
記の界面活性剤に香料、可溶化剤を添加したものを加
え、良く攪拌しながら68℃にし、前記の第一ゲル状領域
70gを充填した直後のものに20gを注入する。
の強度を評価した。ゲル状芳香剤組成物の揮散の開始か
らの香りの強度の経過であるラベンダー減量官能試験の
結果を、図13にグラフにして示す。
減少量と強度との関係を示す。
形態1のゲル状芳香剤組成物の香りの強度が最も強いこ
とが分かる。
の効果を有する。
領域相互間を移動し易くなっており、揮散性有効成分含
有率が高い方のゲル状領域からこれと接触する低い方の
ゲル状領域へと揮散性有効成分が円滑に供給されるの
で、芳香の強度等の揮散性有効成分の効能が従来よりも
低下しにくいゲル状組成物を提供することができる。
上蓋部材を下蓋部材に対してスライドする状態を説明す
る斜視図。
態を説明する斜視図。
る斜視図。
る斜視図。
る斜視図。
る斜視図。
る斜視図。
る斜視図。
る斜視図。
る斜視図。
る斜視図。
る斜視図。
結果を示すグラフ。
Claims (8)
- 【請求項1】 揮散性有効成分を含有するゲル状部にそ
の含有率の相違するゲル状領域が併存すると共に、揮散
性有効成分の含有率が高い方のゲル状領域は界面活性剤
により揮散性有効成分が可溶化されてゲル状とされ、ゲ
ル状部が揮散して減量してきたときにはゲル状領域相互
間の揮散性有効成分含有率の高低差による濃度勾配によ
り、揮散性有効成分含有率が高い方のゲル状領域からこ
れと接触する低い方のゲル状領域へと揮散性有効成分が
供給され、この供給された揮散性有効成分も揮散性有効
成分含有率の低い方のゲル状領域から併せて揮散するよ
うにしたことを特徴とするゲル状組成物。 - 【請求項2】 遅れて減量を開始するゲル状領域の揮散
性有効成分含有率を、先に減量を開始するゲル状領域の
揮散性有効成分含有率よりも高く設定した請求項1記載
のゲル状組成物。 - 【請求項3】 先に減量を開始する第一ゲル状領域とこ
れに遅れて減量を開始する第二ゲル状領域とが相接触し
た状態で配置し、第二ゲル状領域の揮散性有効成分含有
率を第一ゲル状領域の揮散性有効成分含有率よりも高く
設定した請求項2記載のゲル状組成物。 - 【請求項4】 先に減量を開始する第一ゲル状領域の揮
散性有効成分が乳化されてゲル状とされている請求項3
記載のゲル状組成物。 - 【請求項5】 第一ゲル状領域が外層側に第二ゲル状領
域が内層側に配置する請求項3又は4記載のゲル状組成
物。 - 【請求項6】 いずれかのゲル状領域の揮散開始時の揮
散性有効成分含有率を他のゲル状領域の揮散性有効成分
より高く設定した請求項1記載のゲル状組成物。 - 【請求項7】 ゲル状部の揮散性有効成分含有率の高低
差による濃度勾配が段階的なものである請求項1乃至6
のいずれかに記載のゲル状組成物。 - 【請求項8】 ゲル状部の揮散性有効成分含有率の高低
差による濃度勾配が直線乃至曲線的である請求項1乃至
6のいずれかに記載のゲル状組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29007296A JP3531131B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | ゲル状組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29007296A JP3531131B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | ゲル状組成物 |
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---|---|
JPH10127743A JPH10127743A (ja) | 1998-05-19 |
JP3531131B2 true JP3531131B2 (ja) | 2004-05-24 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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