JP6073093B2 - 薬剤揮散容器 - Google Patents

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Description

本発明は、芳香剤、消臭剤などの種々の揮散性を有する薬剤を揮散させる薬剤揮散容器に関する。
室内や自動車などの空間の臭気による不快感をなくし、快適な空間を生み出すために、薬剤を自然に揮散させる薬剤揮散容器が広く使用されている。この薬剤揮散容器には、ゲル状、固形状、液状など、種々の薬剤が用いられており、その中で保形性のあるゲル状の薬剤を用いた薬剤揮散容器として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載の薬剤揮散容器は、図27(a)、(b)に示すように、ゲル状薬剤100を載置する台座部101を有し、下端が開口した紙製の蓋部102によりゲル状薬剤100が覆われた構成となっている。蓋部102の周壁103には揮散孔104が設けられ、蓋部102内に収納されたゲル状薬剤100が徐々に揮散することにより、揮散した薬剤が揮散孔104から外部に放出され、薬効が得られる。
実公昭57−1950号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載の薬剤揮散容器では、ゲル状薬剤100の外周面が蓋部102の周壁103の内面に接触していて、蓋部102内で露出していない。したがって、ゲル状薬剤100の外周面からは薬剤が揮散しにくく、薬剤が揮散する揮散面積が限られている。よって、薬剤の揮散効率が悪く、ゲル状薬剤100からの薬剤の揮散が円滑に行われないという課題がある。これは、特許文献1などの従来例の薬剤揮散容器は、蓋部102の下端開口を台座部101で密閉した後、蓋部102に形成された充填孔から蓋部102内に、水にゲル状薬剤100の原料となるゲル化剤や揮散性物質、消臭・芳香成分などを溶解または分散したゾルを充填し、蓋部102内のゾルを冷却してゲル化させ、ゲル状薬剤100を台座部101上に載置させているためである。この従来例の薬剤揮散容器の製造方法では、ゾルは冷却と同時に蓋部102の形状に対応した形状にゲル化して成型されるため、ゲル状薬剤100の外周面が蓋部102の周壁103の内壁面に接触してしまうという課題が生じる。
本発明は、上記した課題に着目してなされたもので、薬剤を効率よく揮散することができる薬剤揮散容器および薬剤揮散容器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、揮散性を有する薬剤と、下端が開口し、内部に前記薬剤を収納可能な収納空間を有するとともに周壁に揮散した薬剤を放出する揮散孔を有する蓋部と、前記薬剤を載置するとともに、前記薬剤を収納した前記蓋部の下端開口を塞ぐ台座部と、を備え、前記蓋部の周壁の内面と前記薬剤の外周面との間には隙間が設けられている薬剤揮散容器により達成される。
上記構成の薬剤揮散容器では、蓋部内に収納される薬剤の外周面と蓋部の周壁の内面との間に隙間が設けられているので、薬剤はその外周面が蓋部内で露出する。よって、薬剤の上面だけでなく外周面からも薬剤が揮散し、揮散した薬剤(揮散薬剤)が蓋部の周壁の内面との間を通って揮散孔から外部に放出される。このように、上記構成の薬剤揮散容器によれば、薬剤の揮散面積が拡大する結果、薬剤の揮散効率が向上し、十分な量の揮散薬剤を揮散孔から外部に放出することができるので、薬剤による薬効を効果的に発揮することができる。
本発明に係る薬剤揮散容器の好ましい実施態様においては、前記薬剤の外周面は、少なくとも一部分が下方へ拡がるテーパー状に形成されており、上方に向かうに連れて前記蓋部の周壁の内面と離間することを特徴としている。この実施態様によれば、薬剤の外周面は、上方に向かうに連れて蓋部の周壁の内面と離間しているので、薬剤の外周面と蓋部の周壁の内面との間の隙間が上方へ拡がるように形成される。これにより、薬剤の外周面から揮散した薬剤は、上拡がり形状の隙間をスムーズに通って揮散孔に案内されるので、揮散薬剤の外部への放出が円滑に行われる。
本発明に係る薬剤揮散容器のさらに好ましい実施態様においては、前記薬剤の外周面が錐台状などの線形テーパー状であり、前記薬剤の外周面の傾斜角度が、前記蓋部の周壁の傾斜角度よりも大きいことを特徴としている。この実施態様によれば、薬剤の外周面の傾斜角度が、蓋部の周壁の傾斜角度よりも大きいため、薬剤の外周面と蓋部の周壁の内面との間の隙間は上方に向かうに連れて拡がる。なお、蓋部の周壁は必ずしもテーパー状に形成されている必要はなく、真っ直ぐ垂直に延びる柱状に形成されていてもよい。この場合、蓋部の周壁の傾斜角度は0度であり、薬剤の外周面が線形テーパー状に形成されている場合、薬剤の外周面の傾斜角度は蓋部の周壁の傾斜角度よりも大きくなる。なお、線形テーパーとは、薬剤や蓋部の縦断面における外形(幅)が直線状に変化し、薬剤の外周面や蓋部の周壁の傾斜角度が一定になることをいう。
本発明に係る薬剤揮散容器のさらに好ましい実施態様においては、前記揮散孔は、前記蓋部内に収納される前記薬剤の上面よりも上方に設けられることを特徴としている。この実施態様によれば、薬剤は蓋部内の揮散孔よりも下方に位置するため、薬剤が直接手で触れられることが防止される。よって、幼児などに対する安全性を高いものとすることができる。
本発明の上記目的は、下端が開口し、内部に薬剤を収納可能な収納空間を有するとともに周壁に揮散した薬剤を放出する揮散孔を有する蓋部と、前記薬剤を載置するとともに前記薬剤を収納した前記蓋部の下端開口を塞ぐ台座部と、を備える薬剤揮散容器の製造方法であって、前記台座部上に、下端に開口を有するカップ状のカバー部材を前記開口を下にして載置する第1の工程と、前記カバー部材に形成された充填口から薬剤成分を含むゾルを前記カバー部材内に充填する第2の工程と、前記ゾルを固化または半固化させることで前記薬剤を形成する第3の工程と、前記カバー部材を前記薬剤から取り外し、前記カバー部材より大きい外形を有する前記蓋部を前記台座部に固定して前記収納空間に前記薬剤を収納する第4の工程と、を有する薬剤揮散容器の製造方法によっても達成される。
上記構成の薬剤揮散容器の製造方法によると、台座部上に載置されたカバー部材内にゾルを充填してこれを固化または半固化させることで薬剤を形成した後、カバー部材を取り外し、カバー部材より大きい外形を有する蓋部を台座部に固定して蓋部内に薬剤を収納しているので、蓋部内に収納される薬剤の外周面と蓋部の周壁の内面との間には隙間が形成される。そのため、薬剤の外周面が蓋部内で露出し、製造された薬剤揮散容器においては、薬剤の上面だけでなく外周面からも薬剤が揮散し、揮散薬剤が蓋部の周壁の内面との間を通って揮散孔から外部に放出される。よって、薬剤の揮散面積が拡大し、薬剤の揮散効率が向上する結果、十分な量の揮散薬剤を揮散孔から外部に放出することができるので、薬剤による薬効を効果的に発揮できる。
本発明に係る薬剤揮散容器の製造方法の好ましい実施態様においては、前記カバー部材の周壁は、少なくとも一部分が下方へ拡がるテーパー状に形成されており、上方に向かうに連れて前記蓋部の周壁の内面と離間することを特徴としている。この実施態様によれば、カバー部材内に形成される薬剤はカバー部材の形状に対応した形状に成型されるため、カバー部材の周壁が上方に向かうに連れて蓋部の周壁の内面と離間していると、薬剤の外周面と蓋部の周壁の内面との間の隙間は上方へ拡がるように形成される。これにより、薬剤の外周面から揮散した薬剤は、この隙間をスムーズに通って揮散孔に案内されるので、揮散薬剤の外部への放出が円滑に行われる。
本発明に係る薬剤揮散容器の製造方法のさらに好ましい実施態様においては、前記カバー部材の周壁が下方へ拡がる線形テーパー状であり、前記カバー部材の周壁の傾斜角度が、前記蓋部の周壁の傾斜角度よりも大きいことを特徴としている。この実施態様によれば、カバー部材の周壁の傾斜角度が蓋部の周壁の傾斜角度よりも大きいため、カバー部材内で成型される薬剤の外周面の傾斜角度も蓋部の周壁の傾斜角度よりも大きくなる結果、薬剤の外周面と蓋部の周壁の内面との間の隙間は上方に向かうに連れて拡がる。なお、蓋部の周壁は必ずしもテーパー状に形成されている必要はなく、真っ直ぐ垂直に延びる柱状に形成されていてもよい。この場合、蓋部の周壁の傾斜角度は0度であり、カバー部材の周壁が錐台状などの下方へ拡がる線形テーパー状に形成されている限り、カバー部材の周壁の傾斜角度は蓋部の周壁の傾斜角度よりも大きくなる。
本発明に係る薬剤揮散容器の製造方法のさらに好ましい実施態様においては、前記台座部の上面には、上面から突き出る環状壁が設けられており、前記第1の工程において、前記カバー部材は前記環状壁外に配置されることを特徴としている。この実施態様によれば、第1の工程において台座部上にカバー部材を載置する際に、環状壁によりカバー部材を最適な位置に位置決めすることができる。
本発明に係る薬剤揮散容器の製造方法のさらに好ましい実施態様においては、前記環状壁の周囲には、環状の堰部が前記台座部の上面から突き出るようにして設けられており、前記第4の工程において、前記蓋部は、前記周壁の内面が前記堰部と対向するようにして配置されることを特徴としている。この実施態様によれば、第4の工程において台座部上に蓋部を載置する際に、堰部により蓋部を最適な位置に位置決めすることができる。
本発明に係る薬剤揮散容器および本発明に係る製造方法により製造される薬剤揮散容器によれば、蓋部内に収納される薬剤の外周面と蓋部の周壁の内面との間に隙間が設けられるので、薬剤は上面のみならず外周面も蓋部内で露出する。よって、薬剤の揮散面積が拡大して薬剤の揮散効率が向上する結果、十分な量の揮散薬剤を揮散孔から外部に放出することができ、薬剤による薬効を効果的に発揮することができる。
本発明の一実施形態に係る薬剤揮散容器の縦断面図である。 図1の薬剤揮散容器の台座部およびリング状部材の係合部を拡大した拡大断面図である。 蓋部の正面図である。 台座部(鍔部材を除く)の斜め上方から見た斜視図である。 台座部(鍔部材を除く)の斜め下方から見た斜視図である。 台座部(鍔部材を除く)の側面図である。 台座部(鍔部材を除く)の平面図である。 台座部(鍔部材を除く)の底面図である。 図7のB−B線に沿う断面図である。 図9の一部分を拡大して示す拡大断面図である。 図7のA−A線に沿う断面図である。 鍔部材の斜め上方から見た斜視図である。 鍔部材の斜め下方から見た斜視図である。 鍔部材の平面図である。 鍔部材の底面図である。 鍔部材の側面図である。 図14のC−C線に沿う断面図である。 リング状部材の斜め上方から見た斜視図である。 リング状部材の斜め下方から見た斜視図である。 リング状部材の平面図である。 リング状部材の底面図である。 リング状部材の側面図である。 図20のD−D線に沿う断面図である。 図23の一部分を拡大して示す拡大断面図である。 図1の薬剤揮散容器の製造方法の工程を示す説明図である。 (a)はカバー部材の斜視図であり、(b)は(a)の縦断面図である。 (a)は従来例の薬剤揮散容器の斜視図であり、(b)は(a)の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る薬剤揮散容器1の縦断面図を示している。また、図2は、図1の薬剤揮散容器1の台座部3とリング状部材5との係合部6を拡大した拡大断面図である。本実施形態の薬剤揮散容器1は、固形または半固形の薬剤2と、薬剤2を載置する台座部3と、台座部3上の薬剤2を覆う蓋部4と、台座部3上に蓋部4を固定するリング状部材5とを備えている。
薬剤2は、揮散性(薬効徐放性)を有し、空気中に揮散することで消臭、芳香などの薬効を奏するゲル状の薬剤である。ゲル状の薬剤は、例えば、水に、ゲル化剤、界面活性剤、揮散性物質、消臭・芳香成分などの薬剤成分を溶解または分散させたゾルを冷却することでゲル化(固化または半固化)したものである。消臭・芳香成分としては、任意のものを採用することができ、例えば、天然香料や合成香料、両性界面活性剤系消臭剤、脂肪酸塩系消臭剤などを使用することができる。
薬剤2の全体形状としては、本実施形態では略円錐台形状であり、下部分が円柱形状に形成されている一方で、上部分は外周面が下方へ拡がるテーパー状となる円錐台形状に形成されている。薬剤2は、下部分が後述する環状壁35内に配置され、上部分が環状壁35の上方に突き出ている。薬剤2の外周面(本実施形態では環状壁35から突き出る上部分の外周面)は、垂直面Vに対して所定の傾斜角度θで内方に傾斜している。なお、薬剤2の全体形状としては、完全な円錐台形状であってもよい。
蓋部4は、図1および図3に示すように、上端が閉じられ下端が開口した平面視円形状のカップ型のものであり、内部に薬剤2を収納可能な収納空間40を有している。蓋部4の下端開口の周縁には、外方に延出するフランジ部45が一体に設けられている。蓋部4の周壁41には、内部の薬剤2から揮散した薬剤(揮散薬剤)を外部に放出させるための揮散孔42が少なくとも1つ(例えば3つ)設けられている。揮散孔42は、薬剤揮散容器1の使用前は、カバー部材43によって塞がれている。カバー部材43は、蓋部4の周壁41に所定形状(例えばU字状、コ字状、円弧状など)のミシン目44を形成することで周壁41に設けられ、ミシン目44の両端を基部とし、ミシン目44を破断してカバー部材43を周壁41に対して回動させることで、揮散孔42が形成される。なお、各揮散孔42は、蓋部4内に収納される薬剤2の上面よりも上方に設けられるのが好ましい。
蓋部4は、収納空間40に収納される薬剤2の外周面と周壁41の内面との間に隙間Aが設けられるように、その大きさが設定されている。これにより、薬剤2は外周面が蓋部4内で露出するので、薬剤2の上面だけでなく外周面からも薬剤が揮散し、揮散した薬剤は蓋部4の周壁41の内面との間を通って揮散孔42から外部に放出される。また、蓋部4の周壁41は、本実施形態では、下方へ拡がるテーパー状に形成されており、垂直面Vに対して所定の傾斜角度θ1で内方に傾斜している。この蓋部4の周壁41の傾斜角度θ1は、薬剤2の外周面の傾斜角度θよりも小さく設定されていて、薬剤2の外周面の傾斜の方が蓋部4の周壁41の傾斜よりも急傾斜になっている。これにより、薬剤2の外周面は、上方に向かうに連れて蓋部4の周壁41の内面と離間し、薬剤2の外周面と蓋部4の周壁41の内面との間の隙間Aが上方へ拡がるように形成される。そのため、薬剤2の外周面から揮散した薬剤は、上拡がりの隙間Aをスムーズに通って揮散孔42に案内され、揮散した薬剤の外部への放出が円滑に行われる。なお、薬剤2の外周面の傾斜角度θとしては、4度以上であることが好ましい。
このように、本実施形態の薬剤揮散容器1では、薬剤2の外周面が蓋部4内で露出しているので、薬剤2の揮散面積が拡大する結果、薬剤2の揮散効率が向上する。よって、十分な量の揮散薬剤を揮散孔42から外部に放出することができる結果、薬剤2による薬効を効果的に発揮することができる。
なお、蓋部4の平面視形状は必ずしも円形状である必要はなく、多角形状であってもよい。また、蓋部4の周壁41は、必ずしもテーパー状に形成されている必要はなく、真っ直ぐ垂直に延びる柱状に形成されていてもよい。蓋部4の周壁41が柱状である場合、蓋部4の周壁41の傾斜角度θは0度であり、薬剤2の外周面がテーパー状に形成されていれば、薬剤2の外周面の傾斜角度θは蓋部4の周壁41の傾斜角度θよりも大きくなる。また、上記した構成の蓋部4の材質は特に限定されるものではないが、容易に使い捨てできる点で、紙製(紙カップ)や薄手のプラスチック製(クリアカップ)であることが好ましい。
一方で、薬剤2の全体形状は、必ずしも略円錐台形状(ないしは円錐台形状)である必要はなく、略角錐台形状や略円錐形状、略角錐形状(ないしは角錐台形状や円錐形状、角錐形状)などであってもよい。また、薬剤2の外周面(本実施形態では環状壁35から突き出る上部分の外周面)は、傾斜角度θが一定となる線形テーパー状をなしている必要はなく、外形が山型形状などの傾斜角度θが一定でない放物線テーパー状をなしていてもよい。また、薬剤2の外周面と蓋部4の周壁41の内面とが上方に向かうに連れて離間し、薬剤2の外周面と蓋部4の周壁41の内面との間の隙間Aが上拡がり形状となるのであれば、薬剤2の全体形状は、外周面がテーパー状となる形状以外にも、半球形状、階段形状など、種々の形状とすることができる。さらに、薬剤2は、蓋部4の周壁41の内面との間に隙間Aが形成されるのであれば、円柱形状や角柱形状など、外周面が薬剤2の底面周縁から真っ直ぐ垂直に延びる柱状に形成されていても構わない。
台座部3は、図1、図2および図4〜図11に示すように、合成樹脂製であって、平面視円形状に形成されており、底壁部30と、底壁部30の周縁から立ち上がる環状の周壁部31とを備えている。周壁部31の内面の上部には、後述するリング状部材5の雄ネジ部52と螺合する雌ネジ部32が設けられている(図1を参照)。この雄ネジ部52および雌ネジ部32は、台座部3の周縁とリング状部材5とを係合させる係合部6を構成している。周壁部31の下端部は、台座部3の下面よりも下方に突き出ている。
底壁部30の中央部には、底壁部30上に載置された薬剤2内に嵌合して薬剤2を底壁部30上に保持するための保持支柱33が設けられている。保持支柱33は、本実施形態では、底壁部30の上面から突き出る複数(図示例では4つ)の板状の保持板33Aからなり、各保持板33Aが底壁部30の中央位置を中心に放射状に延びることで、薬剤2が周方向に回転するのが規制されている。また、保持支柱33の上部には、円盤状の鍔部材34が取り外し可能に設けられており、鍔部材34により薬剤2が上下方向に移動するのが規制されている。
鍔部材34は、図12〜図17に示すように、円盤部34Aと、中央に開口を有し円盤部34Aの下面から突き出る平面視円状の凹部34Bと、上記開口の周縁に設けられ凹部34Bの上面から突き出る円筒状部34Cとを備えている。各保持板33Aの上部には、コ字状の溝33Bが形成されることで係止片33Cが設けられている。上記開口から各保持板33Aの上部を鍔部材34に嵌め込み、各保持板33Aのコ字状の溝33Bに凹部34Bおよび円筒状部34Cを嵌合させて係止片33Cを円筒状部34Cの上端に係止させることで、鍔部材34が保持支柱33に取り付けられる。また、この係合は保持支柱33の各保持板33Aの弾性変形に基づいて行なわれるので、鍔部材34を引っ張って各保持板33Aとの係合を解くことで、鍔部材34を取り外すことができる。
図1、図2および図4〜図11に戻って、底壁部30の上面には、載置される薬剤2の下部分の直径とほぼ同じ内径を有し、薬剤2の下部分を取り囲む環状の環状壁35が、底壁部30の上面から突き出るようにして設けられている。また、環状壁35の周囲には、環状壁35よりも高さが低く、底壁部30上に載置された蓋部4の内壁面と対向する環状の堰部36が、底壁部30の上面から突き出るようにして設けられている。さらに、堰部36の周囲には、堰部36よりも高さが低い環状のコンタクトリング37が、底壁部30の上面から突き出るようにして設けられている。
堰部36は、蓋部4の下端開口の直径よりも僅かに小さい外径を有しており、後述するように、蓋部4を底壁部30上に載置する際に、蓋部4を最適な位置に位置させる位置決めとして機能する。また、後述するように、蓋部4を底壁部30上に載置した状態で、リング状部材5と台座部3との係合により蓋部4を台座部3に固定する際に、蓋部4が紙製や薄手のプラスチック製などの柔らかい材質であると、リング状部材5の締め付けにより、蓋部4の周壁41の下部が内側に押し込まれる恐れがある。このとき、堰部36がストッパーとして機能して蓋部4の周壁41の下部が内側に押し込まれるのを防ぐことで、蓋部4の周壁41の形状を保持できる。また、このとき、蓋部4の内壁面が堰部36の外周面と当接することで蓋部4の収納空間40内を良好に密閉することができる。
コンタクトリング37は、底壁部30上に載置される蓋部4のフランジ部45と対向する位置に設けられており、蓋部4が底壁部30上に載置される際、フランジ部45の下面がコンタクトリング37の上面と当接する。後述するように、リング状部材5は、台座部3との係合時に蓋部4のフランジ部45と対向する円環部50を備えており(図1を参照)、台座部3のコンタクトリング37とリング状部材5の円環部50とでフランジ部45を上下から挟持することで、蓋部4が確実に台座部3に固定される。これにより、使用時または使用前に薬剤揮散容器1が倒れたりした場合でも、台座部3と蓋部4との固定が外れることが防止される。また、フランジ部45が台座部3のコンタクトリング37とリング状部材5の円環部50とで挟持されることで、蓋部4の収納空間40内を良好に密閉することができる。
台座部3には、蓋部4の収納空間40の内外を連通する連通部38が設けられている。蓋部4の収納空間40内が完全に密閉されていると、薬剤揮散容器1の使用前に収納空間40内の酸素が消費されることで、収納空間40内が減圧し、その結果、蓋部4の周壁41の一部が凹むという問題が生じる。本実施形態では、連通部38を介して蓋部4の収納空間40の内外の空気の流通が可能になっているので、薬剤揮散容器1の使用前に収納空間40内が減圧することを防止できる結果、蓋部4の周壁41が凹むことを防止できる。よって、使用前の薬剤揮散容器1の見栄えが悪くなることを防止できるため、薬剤2が蓋部4内に未だ残っている未使用の状態で薬剤揮散容器1が廃棄処分されてしまうようなことを防止できる。
本実施形態では、堰部36の外周面に上端から下端まで上下方向に延びる第1の溝部38Aが形成されているともに、底壁部30の上面に第1の溝部38Aと連続し、底壁部30の上面を径方向にコンタクトリング37を貫通して蓋部4外の環状壁31まで延びる第2の溝部38Bが形成されている。第1の溝部38Aは、堰部36の外周面と蓋部4の内壁面との間に隙間を形成し、第2の溝部38Bは、底壁部30の上面(コンタクトリング37)と蓋部4のフランジ部45との間に隙間を形成しており、第1、第2の溝部38A,38Bで蓋部4の収納空間40の内外を連通している。
連通部38の大きさや数は特に限定されず、台座部3に複数設けてもよい。また、連通部38の形状は本実施形態のように溝部である必要はない。例えば、第2の溝部38Bに代えてコンタクトリング37に貫通孔を形成することによっても、上記貫通孔および第1の溝部38Aにより蓋部4の収納空間40の内外を連通させることができる。また、底壁部30の上面に堰部36を設けない場合や、堰部36の外周面と蓋部4の内壁面とが必ずしも当接しない場合には、第1の溝部38Aを設ける必要はなく、第2の溝部38Bもしくはコンタクトリング37に形成する上記貫通孔だけで、蓋部4の収納空間40の内外を連通させることができる。
台座部3の底壁部30の上面には、薬剤2の周囲に1つまたは複数の貯水溝39が形成されている。本実施形態では、コンタクトリング37と堰部36との間に、複数の貯水溝39が周方向に沿って所定間隔をあけて並設されており、各貯水溝39は、堰部36の下端から底壁部30の上面を放射状にコンタクトリング37の手前まで延びている。この貯水溝39は、薬剤2から発散された水分を貯留するためのものである。薬剤2がゲル状の場合には、時間の経過とともにゲル状の薬剤2が保持する水分の一部が吐き出される。吐き出された水分は、蓋部4の内壁面に付着し、内壁面を流下した後、堰部36の内外に分散されるが、堰部36の外側に分散された一部の水分は、堰部36の外周面に形成された複数の縦溝36Aを介してコンタクトリング37との間の底壁部30上に排出される。このとき、本実施形態では、底壁部30の上面に、各縦溝36Aに対応するように貯水溝39が形成されているので、排出された水分が各貯水溝39に貯留される。これにより、排出された水分がコンタクトリング37を越えて滲み出すのが防止されるため、薬剤揮散容器1の外側へ水分が漏れ出すのを防止することができる。なお、貯水溝39の形状や大きさ、数は特に限定されず、種々の形状や大きさ、数に設定することができる。
台座部3の下面には、雄ネジ部52および雌ネジ部32の螺合により、台座部3およびリング状部材5が係合する回転方向に向けて深く入り込む溝60が少なくとも1つ(例えば3つ)設けられている。このような構成の溝60は、台座部3およびリング状部材5が係合する回転方向に向けて深く傾斜する傾斜面61と、傾斜面61の先端に位置する鉛直面62とを備えており、リング状部材5に対して台座部3を回転させて両者を係合させる場合には、台座部3の鉛直面62に指の爪などを引っ掛けて台座部3を回転させれば、両者を容易に係合させることができる。一方で、両者の係合を外すためにリング状部材5に対して台座部3を上記とは反対方向に回転させる場合には、台座部3の傾斜面61に指の爪などを引っ掛けても、爪などが傾斜面61上を滑って台座部3を回転させることができないため、両者の係合を外すことが困難になっている。このように本実施形態では、台座部3からリング状部材5が容易に取り外されることが防止されている。
次に、リング状部材5は、図1、図2および図18〜図24に示すように、合成樹脂製であって、平面視円形状に形成されており、環状の円環部50と、円環部50を囲繞するように設けられ円環部50に一体に設けられた環状の囲繞部51とを備えている。円環部50の外周面には、台座部3(周壁部31)の内周面に設けられた雌ネジ部32と螺合する雄ネジ部52が設けられており、台座部3とリング状部材5との係合時、台座部3の周壁部31はリング状部材5の円環部50と囲繞部51との間に位置している。円環部50の下部内周面には、上下方向に延びる複数のリブ53が周方向に所定の間隔をあけて設けられており、円環部50の下部部分を補強している。円環部50は、リング状部材5と台座部3との係合時に蓋部4のフランジ部45と対向し、台座部3のコンタクトリング37とでフランジ部45を上下から挟持する。
囲繞部51は、台座部3とリング状部材5との係合時、台座部3の周壁部31を覆う化粧用のカバーであり、使用者が台座部3の周壁部31を回してリング状部材5と台座部3との係合を誤って外すことがないよう、周壁部31に直接触れることを防止している。囲繞部51は、その下端部が円環部50の下端部よりも下方に長く延び、かつ、台座部3とリング状部材5との係合時に台座部3の周壁部31の下端部よりも上方に位置するように、その長さが設定されている。これにより、台座部3とリング状部材5との係合時には台座部3の周壁部31の下端部がリング状部材5の囲繞部51の下端部よりも下方に突き出るため、例えば薬剤揮散容器1が誤って台上などに落下した場合において、台座部3が主に台などから衝撃を受ける。ここで、リング状部材5の囲繞部51の下端部が台座部3の周壁部31の下端部よりも下方に突き出ている場合は、落下時にリング状部材5が主に台などから衝撃を受けると、リング状部材5には台座部3との係合が外れる上向きの力が作用するため、衝撃の度合いが大きいと、落下時の衝撃によりリング状部材5が台座部3から外れる恐れがあるが、囲繞部51が周壁部31の下端部よりも上方に位置している本実施形態では、落下時の衝撃を主に台座部3に作用させることで、リング状部材5が台座部3から外れるのを防止している。
次に、上記構成の薬剤揮散容器1の製造方法について図25を参照して説明する。まず、図25(a)に示すように、台座部3上にカバー部材7を載置する。カバー部材7は、例えばプラスチック製であって、図26に示すように、上端面の中央部に充填口71を有し、下端面の全面が開口した平面視円形状のカップ型のものであり、下端の開口72を下に充填口71を上にして台座部3上に載置される。カバー部材7は、平面視における外形が蓋部4の外形よりも小さく、かつ、高さも上端面が蓋部4の揮散孔42よりも下方に位置するように、その大きさが設定されている。また、カバー部材7の周壁70は、円筒形状の基部70Aと、基部70A上に一体に設けられ、外周面が下方へ拡がる線形テーパー状に形成されたテーパー部70Bとからなる。周壁70の基部70Aは、内径が台座部3上の環状壁35の外径より僅かに大きく、また、高さが環状壁35の高さとほぼ同じに設定されている。本実施形態では、周壁70の基部70A内に環状壁35が嵌まるように、カバー部材7が台座部3上の環状壁35の周りに配置されるので、環状壁35が台座部3上にカバー部材7を載置する際の位置決めとして機能する。よって、環状壁35によりカバー部材7を最適な位置に容易に配置することができる。また、周壁70のテーパー部70Bは、垂直面Vに対して、所定の傾斜角度θ2で内方に傾斜しており、蓋部4の周壁41の傾斜角度θ1よりも大きく設定されている。
次に、図25(b)に示すように、カバー部材7の上端面の充填口71から、薬剤2の原料となる薬剤成分やゲル化剤、揮散性物質などを含むゾルをカバー部材7内に充填し、その後、カバー部材7内のゾルを冷却などによりゲル化(固化または半固化)させることで薬剤2を形成する(図25(c))。このとき、薬剤2はカバー部材7の形状に対応した形状に成型される。そのため、薬剤2は、円柱形状の下部分と円錐台形状の上部分とを備える略円錐台状に形成され、薬剤2の外周面(本実施形態では環状壁35から突き出る上部分の外周面)の傾斜角度θは、カバー部材7の周壁70の傾斜角度θと同じになり、蓋部4の周壁41の傾斜角度θよりも大きくなる。
そして、カバー部材7を薬剤2から取り外し、蓋部4を台座部3上に載置して収納空間40に薬剤2を収納する。このとき、台座部3上には堰部36が設けられているので、蓋部4の周壁41の内面を堰部36と対向するように、蓋部4を台座部3上に配置することで、蓋部4を最適な位置に容易に配置することができる。そして、蓋部4を台座部3に固定することで薬剤揮散容器1が製造される(図25(d))。蓋部4と台座部3との固定は、リング状部材5を蓋部4の下端開口を塞ぐ台座部3に対して上方から被せ、リング状部材5と台座部3の周縁とを係合させることにより行う。このとき、蓋部4のフランジ部45が台座部3の上面とリング状部材5とで挟持されるので、蓋部4は台座部3上に確実に固定される。
このようにして製造された薬剤揮散容器1においては、蓋部4内に収納された薬剤2は、カバー部材7内で成型された後、カバー部材7よりも外形の大きい蓋部4により覆われているので、薬剤2の外周面と蓋部4の周壁41の内面との間には隙間Aが形成される。また、薬剤2の外周面(本実施形態では環状壁35から突き出る上部分の外周面)の傾斜角度θは、カバー部材7の周壁70(テーパー部70B)の傾斜角度θと同じであり、蓋部4の周壁41の傾斜角度θよりも大きいので、薬剤2の外周面と蓋部4の周壁41の内面との間に形成される隙間Aは上方に向かうに連れて拡がる上拡がり形状となる。
なお、薬剤2の成型に用いるカバー部材7は、その平面視形状は必ずしも円形状である必要はなく、多角形状であってもよい。また、カバー部材7の周壁70のテーパー部70Bは、必ずしも線形テーパー状である必要はなく、放物線テーパー状などであってもよい。また、カバー部材7の周壁70は、基部70Aを含めた全体がテーパー状であってもよい。また、上方に向かうに連れて蓋部4の周壁41の内面と離間するのであれば、外周面がテーパー状となる形状以外にも、成型する薬剤2の全体形状に応じて、半球形状、階段形状など、種々の形状のカバー部材を用いることができる。また、蓋部4の周壁41の内面との間に隙間Aが形成されるのであれば、円柱形状や角柱形状など、周壁70が真っ直ぐ垂直に延びる柱状のカバー部材を用いてもよい。また、カバー部材7の材質は、プラスチック製のほか、紙製などであってもよい。また、カバー部材7の内面は、離型剤を塗布などすることで成型後の薬剤2との離型性を良くしていてもよい。
上述した薬剤揮散容器1は、使用前は薬剤2が蓋部4内に密閉されている一方、使用に際しては、ミシン目44を破断しカバー部材43を開いて揮散孔42を形成することで、各揮散孔42より、薬剤2から揮散した揮散薬剤が外部に放出される。このとき、形成する揮散孔42の数を適宜選択することで、外部に放出される薬剤2の揮散量や匂いの強さを調節できる。また、薬剤2は蓋部4内の揮散孔42よりも下方に位置し、薬剤2が直接手で触れられることが防止されているので、幼児などに対する安全性が高い。
上述した薬剤揮散容器1によれば、蓋部4内に収納される薬剤2の外周面と蓋部4の周壁41の内面との間に隙間Aが設けられるので、薬剤2は上面のみならず外周面も蓋部4内で露出する。よって、薬剤2の揮散面積が拡大して薬剤2の揮散効率が向上する結果、十分な量の揮散薬剤を揮散孔42から外部に放出することができ、薬剤2による薬効を効果的に発揮することができる。
また、薬剤2の外周面が、上方に向かうに連れて蓋部4の周壁41の内面と離間し、薬剤2の外周面と蓋部4の周壁41の内面との間の隙間Aが上方へ拡がるように形成されることで、薬剤2の外周面から揮散した薬剤は、この隙間Aをスムーズに通って揮散孔42に案内される。よって、揮散薬剤の外部への放出を円滑に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明に係る薬剤揮散容器および薬剤揮散容器の製造方法の具体的な態様は上記した実施形態に限定されない。例えば、上記した実施形態では、台座部3の底壁部30の上面に、薬剤2の周囲を囲む環状壁35が設けられているが、必ずしも環状壁35を設ける必要はない。また、台座部3の底壁部30の上面に、環状壁35の周囲を囲む堰部36が設けられているが、必ずしも堰部36を設ける必要はない。また、台座部3の底壁部30の上面にコンタクトリング37を設け、コンタクトリング37とリング状部材5の円環部50とで蓋部4のフランジ部45を上下から挟持しているが、必ずしもコンタクトリング37を設ける必要はなく、台座部3の底壁部30の上面とリング状部材5の円環部50とで蓋部4のフランジ部45を上下から挟持するようにしてもよい。また、台座部3には、蓋部4の収納空間40の内外を連通する連通部38が設けられているが、必ずしも連通部38を設ける必要はない。また、台座部3の上面には、貯水溝39が複数設けられているが、必ずしも貯水溝39を設ける必要はない。
1 薬剤揮散容器
2 薬剤
3 台座部
4 蓋部
5 リング状部材
7 カバー部材
35 環状壁
36 堰部
40 収納空間
41 周壁
42 揮散孔
71 充填口
72 開口

Claims (5)

  1. 揮散性を有する薬剤と、
    下端が開口し、内部に前記薬剤を収納可能な収納空間を有するとともに周壁に揮散した薬剤を放出する揮散孔を有する蓋部と、
    前記薬剤を載置するとともに、前記薬剤を収納した前記蓋部の下端開口を塞ぐ台座部と、を備え、
    前記蓋部の周壁の内面と前記薬剤の外周面との間には隙間が設けられており、
    前記薬剤の外周面は、少なくとも一部分が下方へ拡がるテーパー状に形成されており、上方に向かうに連れて前記蓋部の周壁の内面と離間する薬剤揮散容器。
  2. 前記揮散孔は、前記蓋部内に収納される前記薬剤の上面よりも上方に設けられる請求項1に記載の薬剤揮散容器。
  3. 下端が開口し、内部に薬剤を収納可能な収納空間を有するとともに周壁に揮散した薬剤を放出する揮散孔を有する蓋部と、
    前記薬剤を載置するとともに前記薬剤を収納した前記蓋部の下端開口を塞ぐ台座部と、を備える薬剤揮散容器の製造方法であって、
    前記台座部上に、下端に開口を有するカップ状のカバー部材を前記開口を下にして載置する第1の工程と、
    前記カバー部材に形成された充填口から薬剤成分を含むゾルを前記カバー部材内に充填する第2の工程と、
    前記ゾルを固化または半固化させることで前記薬剤を形成する第3の工程と、
    前記カバー部材を前記薬剤から取り外し、前記カバー部材より大きい外形を有する前記蓋部を前記台座部に固定して前記収納空間に前記薬剤を収納する第4の工程と、を有し、
    前記カバー部材の周壁は、少なくとも一部分が下方へ拡がるテーパー状に形成されており、上方に向かうに連れて前記蓋部の周壁の内面と離間する薬剤揮散容器の製造方法。
  4. 前記台座部の上面には、上面から突き出る環状壁が設けられており、
    前記第1の工程において、前記カバー部材は前記環状壁外に配置される請求項に記載の薬剤揮散容器の製造方法
  5. 前記環状壁の周囲には、環状の堰部が前記台座部の上面から突き出るようにして設けられており、
    前記第4の工程において、前記蓋部は、前記周壁の内面が前記堰部と対向するようにして配置される請求項に記載の薬剤揮散容器の製造方法
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