JP2587456Y2 - 揮発性物質放出器 - Google Patents

揮発性物質放出器

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JP2587456Y2
JP2587456Y2 JP1992087072U JP8707292U JP2587456Y2 JP 2587456 Y2 JP2587456 Y2 JP 2587456Y2 JP 1992087072 U JP1992087072 U JP 1992087072U JP 8707292 U JP8707292 U JP 8707292U JP 2587456 Y2 JP2587456 Y2 JP 2587456Y2
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JP1992087072U
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Inventor
昭三 遠藤
Original Assignee
株式会社上岡
昭三 遠藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は揮発性物質を徐々に放出
するための揮発性物質放出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香剤、消臭剤、抗菌剤等の揮発性物質
を含むゲル状物を容器内に収容し、容器を部分的に開口
させて、ゲル状物に含まれる揮発性物質を徐々に放出す
るようにした揮発性物質放出器がトイレット用等に使用
されている。
【0003】図3は従来の揮発性物質放出器を示し、
(a)は使用前、(b)は使用中、(c)は使用後の状
態を、それぞれ一部を断面で示す正面図である。
【0004】図において、1は揮発性物質放出器であっ
て、揮発性物質を含むゲル状物2を載置する容器状の台
座3、およびゲル状物2の上部を覆うように容器状の台
座3に取付けられるオーバーキャップ4から形成されて
いる。5はゲル状物2を保持する支柱、6はオーバーキ
ャップ4を所定位置に保持するように支柱5に係合する
係合部材である。
【0005】上記のような従来の揮発性物質放出器1は
(a)の密封状態から、(b)に示すようにオーバーキ
ャップ4を引上げると、ゲル状物2に含まれる揮発性物
質は開口部7から揮発して放出され、芳香付与、抗菌等
を行う。揮発性物質放出の進行に伴って、ゲル状物2は
収縮し、(c)に示すように、蒸発残渣が支柱5に絡み
つく。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の揮発性物質放出器においては、ゲル状物2の
蒸発残渣が支柱5に絡みつくため、揮発性物質放出の終
了時点の判別が困難であるとともに、美観上も満足でき
るものではない。
【0007】本考案の目的は、揮発性物質放出の終了時
点の判別が容易であるとともに、優れた美観を維持する
揮発性物質放出器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、揮発性物質を
含むゲル状物を載置し、かつ放出口を有する台座と、こ
の台座に載置されたゲル状物を密着状に保持し、かつ前
記台座に装着されて前記放出口を閉じ、引上げにより前
記放出口を開口させるオーバーキャップと、使用時に開
口できるように前記オーバーキャップの上部に設けら
れ、かつ開口により空気を導入して、内部のゲル状物の
落下を可能にする空気導入孔とを備えていることを特徴
とする揮発性物質放出器である。
【0009】
【作用】本考案の揮発性物質放出器は、オーバーキャッ
プを台座に装着して放出口を閉じた状態では、全体が密
閉状に保たれ、ゲル状物から揮発性物質の放出は起こら
ない。この状態から空気導入孔を開くと同時に、オーバ
ーキャップを引上げると、オーバーキャップ内に空気が
導入されて、ゲル状物は台座上に落下した状態でオーバ
ーキャップが引上げられ、放出口が開口する。
【0010】この状態では、ゲル状物に含まれる揮発性
物質が放出口を通して揮発することにより放出される。
揮発性物質の放出に伴ってゲル状物が収縮すると、空気
導入孔から空気が導入されるため、ゲル状物はそのまま
オーバーキャップ内を落下する。このときゲル状物がオ
ーバーキャップの側壁に密着したまま落下するように
し、かつゲル状物の上面から揮発しない程度の空気導入
孔の孔径を選ぶと、ゲル状物はほぼ水平な界面を維持し
たまま落下し、ゲルがあたかもオーデコロン液のよう
に、表面蒸発の外観を呈し、優れた美観が得られ、装飾
効果は高い。
【0011】揮発性物質放出の終了時点では、ゲル状物
は界面が低下するとともに、側壁からも離れた状態に収
縮するので、終了時点の判定は容易である。終了時点に
おけるゲル状物が台座内に収容されるように、予めその
大きさを決めておけば、終了時点の判定がさらに容易に
なるとともに、美観もさらに改善される。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面により説明す
る。図1は実施例の揮発性物質放出器の使用中の状態を
一部を断面で示す正面図、図2(a)はその使用前の状
態、(b)は使用後の状態をそれぞれ一部を断面で示す
正面図であり、図3と同一符号は同一または相当部分を
示す。
【0013】図において、揮発性物質放出器1は、揮発
性物質を含むゲル状物2を載置する容器状の台座3、お
よびゲル状物2を上部から覆うように台座3に取付けら
れるオーバーキャップ4から構成されている。台座3は
上部が開放した容器状の台座であって、側面の長穴状の
放出口11が開口し、上部内面に係合部12および下部
内面にゲル支持部13が突出している。
【0014】オーバーキャップ4は、円筒状の透明部1
5と、この透明部15の上部を覆う容器状のキャップ部
16とが、ポリメチルペンテン、アクリル、アクリルス
チレン、ポリプロピレン樹脂、ガラス等により一体的に
形成され、内部にゲル状物2が密着状態で、周壁にスラ
イドして落下できるように充填されている。オーバーキ
ャップ4は容器状の台座3に装着されたとき放出口11
を閉じるようになっており、その下部外側には、引上げ
により係合部12と係合する係合部17が形成されてい
る。また頂部には脱着可能なピン18が形成され、脱着
により空気導入孔19が形成されるようになっている。
【0015】上記の揮発性物質放出器1は、図2(a)
に示すように、オーバーキャップ4を台座3に装着して
放出口11を閉じた状態では、全体が密閉状に保たれ、
ゲル状物2から揮発性物質の放出は起こらない。この状
態から図1に示すように、ピン18を折って空気導入孔
19を開くと同時に、オーバーキャップ4を引上げる
と、オーバーキャップ4内に空気導入孔19から空気が
導入されて、ゲル状物2は台座3上に落下した状態でオ
ーバーキャップ4が引上げられ、放出口11が開口す
る。
【0016】この状態では、ゲル状物に含まれる揮発性
物質が、放出口11を通して揮発することにより放出さ
れる。揮発性物質の放出に伴ってゲル状物2が収縮する
と、空気導入孔19から空気が導入されるため、ゲル状
物2はそのままオーバーキャップ4内を落下する。この
ときゲル状物2がオーバーキャップ4の側壁に密着した
ままスライドして落下する。この状態はオーバーキャッ
プ4の透明部15を通して観察される。
【0017】このときゲル状物2の上面から揮発しない
程度の空気導入孔19の孔径を選ぶと、ゲル状物2はほ
ぼ水平な界面を維持したまま落下するのが観察され、ゲ
ル状物2があたかもオーデコロン液のように、表面蒸発
の外観を呈し、優れた美観が得られ、装飾効果は高い。
【0018】揮発性物質放出の終了時点では、図2
(b)に示すように、ゲル状物2は容器状の台座3の底
部に付着して界面が低下するとともに、側壁からも離れ
た状態に収縮するので、終了時点の判定は容易である。
この実施例では、終了時点におけるゲル状物2が台座3
内に収容されるように、予めその大きさを決めているた
め、終了時点の判定がさらに容易になるとともに、美観
もさらに改善される。
【0019】空気導入孔19の孔径として、十分な空気
が導入され、かつゲル状物2の上面から実質的に揮発性
物質の揮発が防止される孔径は、一般的には0.1〜1
0mm、好ましくは0.1〜2mmである。ゲル状物1
00gを充填し、24℃、8時間の重量減を測定したと
ころ、孔径が0.1mmのとき0.0006g、1.0
mmのとき0.0062g、2.0mmのとき0.01
63g、3.0mmのとき0.0374gであった。孔
径が0.1〜2mmの範囲では、ゲル状物2の上面は均
一な状態で落下し、優れた美観が得られる。美観を追求
しない場合には、2mmより大きくすることができる。
【0020】なお、上記実施例では、ピン18を折って
空気導入孔19を形成するようにしたが、フィルム状の
蓋を破って空気導入孔を形成するようにしてもよく、ま
たスライド式その他の蓋を設けてもよい。
【0021】
【考案の効果】本考案によれば、オーバーキャップに空
気導入孔を形成して引上げ、放出口を開くようにしたの
で、揮発性物質放出の終了時点の判定が容易であるとと
もに、優れた美観を維持する揮発性物質放出器が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の揮発性物質放出器の使用中の状態の一
部を断面で示す正面図である。
【図2】(a)は図1の使用前、(b)は使用後の状態
の一部を断面で示す正面図である。
【図3】従来の揮発性物質放出器を示し、(a)は使用
前、(b)は使用中、(c)は使用後の状態を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 揮発性物質放出器 2 ゲル状物 3 台座 4 オーバーキャップ 11 放出口 12、17 係合部 13 ゲル支持部 15 透明部 16 キャップ部 18 ピン 19 空気導入孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性物質を含むゲル状物を載置し、か
    つ放出口を有する台座と、 この台座に載置されたゲル状物を密着状に保持し、かつ
    前記台座に装着されて前記放出口を閉じ、引上げにより
    前記放出口を開口させるオーバーキャップと、 使用時に開口できるように前記オーバーキャップの上部
    に設けられ、かつ開口により空気を導入して、内部のゲ
    ル状物の落下を可能にする空気導入孔とを備えているこ
    とを特徴とする揮発性物質放出器。
JP1992087072U 1992-12-18 1992-12-18 揮発性物質放出器 Expired - Lifetime JP2587456Y2 (ja)

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JPH0648672U JPH0648672U (ja) 1994-07-05
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