JPS601721Y2 - 揮散性活性物質用容器

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【考案の詳細な説明】本考案は芳香剤、防虫剤の如き揮散性活性物質を除々に
揮散せしめる容器に関するものである。

従来この種の容器として種々のものが提案されているが
、簡単な構造で活性物質の揮散量を自由に調整したり、
活性物質を簡単に補充或いは詰め代えたりできる容器が
なく、その開発が要望されている。

本考案は上記の問題点を解決することを目的としてなさ
れたもので、以下本考案の実例を図面を用いて具体的に
説明する。

第１図Ａにおいて、１は紙製上蓋で、該上蓋１はコツプ
状で上端は閉口され、周壁１ａには開窓部２，２・・・
・・・が設けられていると共に口部１ｂには折り返し部
１ｃが形成されている。

第１図Ｂ及び第２図において、３は上記上蓋１の口部１
ｂを下側にして配置したとき該上蓋１の内面に密接して
回動する内蓋で、該内蓋３には前記開窓部２，２・・・
・・・に対応し得る開窓部２′。

２′・・・・・・が設けられている。

そして該内蓋３の下方内部には底部３′が設けられてい
ると共に下端部には外方に突出した連結部４を介して合
理５が設けられ、内蓋３と合理５との間の金環内面には
上記上蓋１の口部１ｂを固定する環状突起６が設けられ
ている。

第１図Ａ及びＢに示す上蓋及び内蓋付き合理は、第２図
に図示する如く、上蓋１の口部１ｂを下側にして、内蓋
１と合理５との間に回動自在に嵌合される。

上蓋１は口部１ｂに形成された折り返し部１ｃが環状突
起６に係合されるために、吊り下げ状態などで振動など
を受けても外れて内蓋付き金環部分のみが落ることばな
いが、強制的に両者を引張ることによって比較的簡単に
外すことができるものである。

本考案の容器は、内蓋内に揮散性活性物質Ｈを充填し、
上蓋を嵌合すると共に開窓部２−と２′とが互に密封状
態を形成するように回動して保管などされる。

そして使用時は開窓部２と２′とが完全又は部分的に一
致するように上蓋を回動させ、任意の揮散量を得るよう
に調節する。

また活性物質がなくなったときは上蓋を外し、内蓋内に
新たな活性物質を入れることができる。

なお図示省略したが、上蓋上面に吊り下げ用の係止部を
設けたり、上蓋の内面に防湿のためにプラスチックをラ
ミネートしたり、上蓋の外面に所望の装飾用の印刷など
をすることができる。

本考案の容器は以上のように構成され使用されるので、
上蓋と内蓋との開窓部相互の一致状態を調整することに
よって、所望の揮散量を得ることができ、しかも上蓋の
脱着は簡単であるから活性物質の詰め代えが容易である
という特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは本考案に使用する上蓋の斜視図、第１図Ｂは
本考案に使用する内蓋付き合理の斜視図、第２図は第１
図Ａ及びＢの上蓋及び合理を組み立てなる状態の断面図
である。１・・・・・・上蓋、２及び２′・・・・・・開窓部、
３・・・・・・内蓋、５・・・・・・合理、６・・・・
・・環状突起。

【実用新案登録請求の範囲】

周壁に開窓部を設けてなるコツプ状の紙製上蓋と、該上
蓋の口部を下側にして配置したとき該上蓋内面に密接且
つ回動する開窓部付き内蓋と、該内蓋の下端部に上記上
蓋の口部を固定する機能を具備せしめて連設した合理と
からなる揮散性活性物質用容器。