JPS6021073Y2 - 芳香消臭液揮散装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、容器に収容する芳香消臭液を、該薬液中に没
入浸漬する芯体を介して毛細管現象作用下において吸い
上げて揮散させ、その香料成分を外気中に放散させるよ
うにした芳香消臭液揮散装置に関する。

在来のこの種揮散装置においては、ポリエステル繊維等
を結束して成形した薬液の吸い上げ芯体を、薬液を収容
する容器内へ挿通し、その上端部を容器の口部から露呈
させて薬液を吸い上げて揮散させる型式が一般に採用さ
れているが、か）る様式は、容器の口部から露呈する芯
体の揮散面積が小さいため、薬液を充分且効果的に揮散
させることができないと同時に薬液の揮散量を調節する
こともできなかった。

本考案は、上述した従来の芳香消臭液揮散装置における
欠点に鑑み、薬液の吸い上げ芯体の揮散面積を拡大して
香料成分の揮散量を増大させ、強力な芳香発生を発揮さ
せると共に、その揮散量をも調節し得るように企図する
と同時に、装置主体を斬新な形態に取纒め得るよう配慮
した新規型式な芳香消臭液の揮散装置を提案するもので
ある。

か）る目的を遠戚するために、本考案においては、金属
或いは合成樹脂等の弾力性資質によって螺旋状の芯材を
形威し、この芯材に布帛・不織布等の吸水性素材を被覆
又は捲着して弾力を有する螺旋状揮散体を形威し、これ
を芯体に連続させて薬液を吸い上げる一方、不使用時に
は上記螺旋状揮散体を密閉し得る容置内に収容すると共
に、容置は上部器台と下部型置とによって形成し、上部
器台を前記螺旋状揮散体の弾力によって下部型置の上方
に押し上げて容置内を外界に開放して薬液の揮散を効果
的に行うと同時に、両者間に係止機構を設け、この係止
機構によって上部器台と下部型置との相関関係を規制し
て揮散量を調節し得るように構成すると共に前記上部器
台に象形物に模したアクセサリ−を附設して、該上部器
台の上昇時にこれが揺動するように構成したものである
。

以下に図面に示した実例に基き本考案の要旨を説明する
と、１０は本考案の構成主体となる螺旋状揮散体であり
、この揮散体１０は弾力を有するコイルスプリング６の
外周に布帛・不織布等の吸水性素材からなる管状の包覆
材４を挿通して被覆形威され、その芯になるコイルスプ
リング６の基端６′を後述する各区の下部置体１２の底
部に固定フすると共に先端６″を上部置体の天蓋部裏面
に固定７＃するようにしである。

なお、螺旋状揮散体１０を形成するコイルスプリング６
の外周に包覆材４を被覆するに際しては、図示してない
が、帯状に切断した布帛等の吸水性素材を捲着するも考
案の要旨から逸脱するものではない。

８は上記の螺旋状揮散体１０を収納する各区で、上部置
体１１と下部置体１２とからなり、上部置体１１には外
周に揮散窓１３を複数個開設してあり、第１図示の如く
上部置体１１を螺旋状揮散体１０の弾力に抗して、下部
置体１２内に押入し、その係合突部１１′を下部置体１
２の係合溝１２′に係止した状態下においては、前記の
揮散窓１３は下部置体１２の側壁によって閉塞されるよ
うに構成しである。

上記の係合溝１２は図示の如く下部置体１２の内周壁に
上下２段に設けてもよいし、図示してないが、数段に配
置して揮散窓１３の開放量を段階的に調節し得るように
構成してもよい。

下部置体１１の下部には、芳香消臭液２を収容する容器
１の口部３に螺合する筒蓋部１４を設け、各区８を容器
１と同体的に結合するよう構成しである。

しかして、図示の実例においては、螺旋状揮散体１０は
、コイルスプリング６の基端６′を下部置体１２の底部
に固定する一方、コイルスプリング６を包覆する包覆材
１４を下方に延設し、その延長部４′を芳香消臭液２を
収容する容器１の口部３に挿嵌する支持パイプ５を介し
て挿入して薬液２中に垂下浸漬するように構成しである
が、第４図示の如く、容器１内には、螺旋状揮散体１０
とは別体のポリエステル繊維等を棒状に結束成形した芯
体４ａを挿嵌し、その上端を螺旋状揮散体１０の下端部
に連結接続するように構成してもよい。

この他、図中、９，９は上部置体１１と下部置体１２の
天蓋部裏面及び底部にそれぞれ貼設した吸水性素材から
なる蓄香片であり、１５は上部置体１１の上部に附設し
たアクセサリ−である。

このアクセサリ−１５は、図示の実例ではパンダに模し
であるが、他の象形物に変更し得ることは勿論である。

以上の構成からなる本考案品は、芳香消臭液２を収容す
る容器１の口部３に被冠されるキャップＣを取り外した
後、各区８の下部置体１２の筒蓋部１４を、容器１の口
部３に螺合しながら螺旋状揮散体１０の下方部の包覆材
４′を支持パイプ５を介して挿通して薬液２中に浸漬す
るようにセットする。

（第１図）か）る状態下において、容器１内に収容され
る芳香消臭液２は螺旋状揮散体１０の下部延長部４′よ
り吸い上げられて螺旋状揮散体１０を浸潤させるが、第
１図示の如く上部置体１１が下部置体１２内に嵌合係止
されるときは各区８は密閉状態を維持されるので、薬液
２の外気中への揮散は阻止される。

第２図示の如く上部置体１１の係合突部１１′と下部置
体１２の係合溝１２′の保合を解除して、上部置体１１
を下部置体１２から離脱するときは、螺旋状揮散体１０
の拡圧弾力によって両者は完全に開放され、上部置体１
１は下部置体１２の上方において支持され、螺旋状揮散
体１０は最大限に伸長してその揮散面積を拡大する。

したがって、螺旋状揮散体１０並に下部置体１２と上部
置体１１の蓄香片９，９に浸潤した芳香消臭液２の香料
成分は、上部置体１１の全開状態の揮散窓１３及び上部
置体１１と下部置体１２の離反空隙部より外気中に強力
に揮散する。

か）る場合、上部置体１１及びアクセサリ−１５は、風
或いは振動によって揺動すると同時に近辺の空気を攪拌
するので、揮散機能を促進させる。

第２図において鎖線で示すように上部置体１１の係合突
部１１′を下部置体１２の上方係合溝１２′に係合する
ときは、容置８内と外界は、上部置体１１に開設した揮
散窓１３によって連通ずるので、容置８内で揮散した芳
香は上記の揮散窓１３より放散される。

以上述べた如く本考案においては、揮散体を螺旋状に形
威し、かつ、弾性を附与し、この螺旋状揮散体を設置し
た各区の上部容器と下部容器との間に係止機構を設けて
、これ等両装置の開閉位置を調節し得るように構成たた
め、不使用時には小嵩に収縮し得る一方、使用時には螺
旋状揮散体は伸長して揮散面積を拡大して芳香放散機能
を増大させると共にスプリング作用によって上部置体及
びアクセサリ−を揺動させ得て、視覚的効果並びに周辺
空気の攪拌による揮散機能の促進効果を有する等の著効
を奏するため、商品価値の高い芳香消臭液揮散装置とし
て取纏め得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一実施例を示す一部縦断正面図、
第２図は使用状態を示す一部縦断正面図、第３図は螺旋
状揮散体の一部切欠斜視図、第４図は螺旋状揮散体の他
の実例を示す一部切欠斜視図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器内に収容する芳香消臭液を、該薬液中に没入浸漬す
   る芯体を介して吸い上げると共に、螺旋状揮散体を前記
   芯体に連続配設してなる揮散装置において、前記螺旋状
   揮散体が縦長方向に拡圧弾力を有し、装備される容置の
   上部置体と下部巨体の上方に揺動自在に支持し得るよう
   に構成すると共に、上部置体と下部巨体との間に係止機
   構を設けて両匡体の開閉位置を調整し得るよう構成し、
   かつ、上部置体に象形物に模したアクセサリ−を附設し
   てなる芳香消臭液揮散装置。