JPH08103489A - 芳香剤容器および詰替容器 - Google Patents

芳香剤容器および詰替容器

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JPH08103489A
JPH08103489A JP6241382A JP24138294A JPH08103489A JP H08103489 A JPH08103489 A JP H08103489A JP 6241382 A JP6241382 A JP 6241382A JP 24138294 A JP24138294 A JP 24138294A JP H08103489 A JPH08103489 A JP H08103489A
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JP
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fragrance
container
shaft
lid
container body
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JP6241382A
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English (en)
Inventor
Koji Ishikawa
浩二 石川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を最小限まで削減して製造コストダ
ウンを図るとともに、芳香拡散性に優れた芳香剤容器を
提供する。 【構成】 揮発性固形状芳香剤を収容する容器本体1は
受皿部11中心にシャフト13とを一体形成してなる樹
脂成型品であり、蓋体2は容器本体1の受皿部11に嵌
入させた状態において、該受皿部11とともに固形状芳
香剤Aを密封するカバー体21の内天面から下垂し容器
本体1のシャフト13に上下摺動可能に嵌合する筒状の
保持芯22を一体形成してなる樹脂成型品とすることに
より、全体を2点の部品により構成し、これによって製
造コストダウンを図ったもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揮発性固形状芳香剤を
収容し、使用時に蓋を開くことにより芳香剤ガスを徐々
に揮散させるようにした芳香剤容器および芳香剤詰替容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の芳香剤容器の一例を示して
いる。この図に示す芳香剤容器は、固形状芳香剤Aが載
置される受皿部101と、この受皿部101を囲繞する
環状外装部102とを一体形成した樹脂成型品よりなる
容器本体10、コーン状に形成された蓋体20、円筒状
の保持芯30、前記蓋体20に着脱可能なシャフト4
0、及び前記保持芯30に嵌合される芳香剤支持体50
の都合5点の部品により構成されている。
【0003】容器本体10の受皿部101の中心には円
筒状ボス103がほぼ垂直に立設してあり、このボス1
03に保持芯30が嵌合固定される。蓋体20の上端部
にはシャフト装着孔201が、また、シャフト40の上
端には大径のフランジ401がそれぞれ設けられてお
り、シャフト40のフランジ401を蓋体20の装着孔
201に不離一体に嵌合固定することにより、蓋体20
内の中心部にシャフト40が下垂する状態で装着され
る。
【0004】芳香剤支持体50は円筒軸501の下端部
に大径の受け板部502を一体形成したもので、円筒軸
501を容器本体10上に固定された保持芯30に嵌合
することにより、容器本体10の受皿部101に固定支
持される。この状態から、蓋体20に装着されたシャフ
ト40を保持芯30に挿嵌することにより組立を完了す
るのであるが、従来では、製造段階において芳香剤Aを
充填する際には、一旦、シャフト40を蓋体20から取
り外し、かつ後述する係合部202と被係合部104に
よって基体20を完全に閉じた状態で蓋体上端の装着孔
201から円筒軸501の周囲に溶融状芳香剤Aを注入
し、容器本体10の受皿部101上で自然固化させるよ
うにしていた。受け板部502には芳香剤が安定した状
態で載置できるようにリブ(図示せず)が設けられる。
【0005】なお、シャフト40の上端寄り部には板状
のストッパ402が取り付けられている。また、蓋体2
0の開口下端部にはネジ状の係合部202が、容器本体
10には該係合部202に係合する被係合部104がそ
れぞれ形成されており、ストッパ402が保持芯30の
上面に当接するまで完全に蓋体20を閉じた状態で、一
定角度回動変位させることにより、係合部202と被係
合部104とが係合して蓋体20の開口下端部が容器本
体10の内底面に密着し、これによって容器本体10と
蓋体20間に封入された芳香剤Aが外気と遮断された密
封状態に保持されるようになっている。
【0006】上記従来構成の芳香剤容器を使用するとき
は、任意高さまで蓋体20を引き上げる。このとき蓋体
20はシャフト40が保持芯30に弾接していることに
より、その位置で保持され、これによって容器本体10
と蓋体20との間に隙間を生じさせる。このような態様
においては、容器本体10上の芳香剤Aは揮散して前記
隙間から外部へ放散され、空気中に拡散する。そして、
数カ月程度の使用期間が経過すると、芳香剤Aの残滓が
容器本体10上の芳香剤支持体50上に黒化状態で付着
するが、従来より、この段階で芳香剤Aを交換するため
の詰替容器が実用化されている。
【0007】図7は従来の詰替容器の一例を示してい
る。この図に示す詰替容器は中心部に保持芯30に嵌合
させる嵌合筒部601を有する浅底プレート60と、下
端開口部がプレート60の周縁部に着脱可能に嵌め込ま
れる末広がり状の保持筒体70とからなり、保持筒体7
0は平坦に形成された上壁に芳香剤充填孔701が形成
されており、プレート60上に保持筒体70を嵌合した
組立状態で、充填孔701から溶融状態の芳香剤Aを充
填後、自然固化させたうえで、保持筒体70の上壁をア
ルミニウム箔等からなるシール材80で被覆することに
より、充填孔701を気密封止したものである。
【0008】この従来の詰替容器中の芳香剤Aを芳香剤
容器に装填するときは、まず、蓋体20を容器本体10
から取り外し、次いで芳香剤Aの残滓が付着した芳香剤
支持体50を保持芯30から抜き取った後、詰替容器の
嵌合筒部601を保持芯30に嵌め込んだうえで、保持
筒体70を回転させながら抜き取る。このようにするこ
とにより、詰替容器のプレート60は容器本体10の受
皿部101上に載置されるとともに、保持芯30により
位置保持されることになり、その後、蓋体20を再度、
容器本体10に装着することにより、詰替作業を完了す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、容器本体10、蓋体20、保持芯30、シ
ャフト40及び芳香剤支持体50の都合5点の部品がそ
れぞれ別部材として構成されているため、部品点数が多
い。このため、各部品の製造及び組立に要するコストが
高くつくこととなり、製品に占める容器コストの比率が
大きくなり、効果的なコストダウン策を講じることが困
難であるという問題点があった。また、部品点数が多い
ため各パーツごとの嵌合状態が安定しないことが多々あ
り、それによって製品のバラツキや歩留まりが生じ、生
産の効率が低くなるという問題がある。
【0010】これらの問題点に関して、蓋体20とシャ
フト40とを一体成型品として構成することが考えられ
るが、従来では芳香剤Aは蓋体20を容器本体10に係
合固定した状態で芳香剤Aを充填する製造工程上の都合
により、蓋体20には必然的に充填用の孔が必要となる
ため、上記従来例ではシャフト装着孔201に該充填用
孔の機能を兼備させているのである。
【0011】また、このように蓋体20のシャフト装着
孔201から芳香剤Aを充填した場合、芳香剤Aは容器
本体10上の保持芯30の周囲に密着することになるた
め、芳香剤Aの外気に臨む外表面積がその分減少し、揮
散に有効な表面は実質的には芳香剤Aの周表面及び上表
面のみとなり、芳香拡散性が十分でないという不都合も
あった。
【0012】また、従来の詰替容器についても、部品点
数が多いことによるコストが高くとともに生産効率が低
下するという問題があるだけでなく、芳香剤容器への芳
香剤の詰め替え作業において面倒なものであった。
【0013】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、部品点数を最小限まで削減して
製造コストダウンを図るとともに、芳香拡散性に優れた
芳香剤容器および簡易な構造の詰替容器を提供すること
を目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の芳香剤容器は、固形状芳香剤が載置される受
皿部を有しこの受皿部内底面からほぼ垂直に立ち上がる
シャフトとを一体形成してなる樹脂製の容器本体と、前
記受皿部に嵌入させた状態において該受皿部とともに前
記固形状芳香剤を密封するカバー体を有しこのカバー体
の内天面から下垂し前記シャフトに上下摺動可能に嵌合
する筒状の保持芯を一体形成してなる樹脂製の蓋体との
2部品により構成したものとしている。
【0015】上記構成において、容器本体のシャフト
は、蓋体の保持芯内周面に弾接して該保持芯を任意高さ
位置で保持し得るように弾性変形可能で少なくとも上部
がその他の部分よりも径方向に突出する形状に形成した
ものが好都合である。
【0016】また、本発明の芳香剤詰替容器は、固形状
芳香剤が載置される受皿部と該受皿部内底面からほぼ垂
直に立ち上がって前記固形状芳香剤を貫通するシャフト
とを有する芳香剤容器に対し前記固形状芳香剤を供給す
るための芳香剤詰替容器であって、前記芳香剤容器のシ
ャフトの外径よりも僅かに大きな内径を有する内側筒部
と、外側筒部と、これら両筒部間の一端部において前記
両筒部を連結する底壁とを有する詰替容器本体と;前記
両筒部間に芳香剤を充填した後に前記本体の開口を封印
するシール部材と;から成っている。
【0017】この場合、詰替容器本体の底壁の外面に突
出し折り取ることによって前記底壁に小孔を形成できる
突起を設けるとともに、前記外側筒部を前記底壁より僅
かに突出するように形成する。
【0018】
【作用】上記芳香剤容器の構成によると、シャフトは容
器本体に一体に形成されており、保持芯は蓋体に一体に
形成されているため、容器本体と蓋体の合計2点の部品
のみで容器の全体が構成される。したがって、容器本体
と蓋体とを樹脂成型により高能率で製造することが可能
となり、また、組立工程が大幅に簡略化される。
【0019】さらに、蓋体に筒状の保持芯を設けたこと
により、該蓋体を上下転倒させた状態で、その中に溶融
状の芳香剤を注入、充填し、固化する前に蓋体を正立さ
せ、保持芯をシャフトに差し込んで容器本体に蓋体を装
着すれば、芳香剤が保持芯に案内されながら、容器本体
の受皿部上に落下、載置される。
【0020】この受皿部上に載置された状態において、
芳香剤は保持芯とほぼ密着しているが、使用時に蓋体を
適宜引き上げることにより、保持芯によって芳香剤に形
成された貫通孔の周面とシャフトとの間に隙間が生じる
ため、芳香剤の外気に臨む外表面積がその分増大し、揮
散に有効な表面が芳香剤の周表面、上表面に加え貫通孔
周面も含まれることになるため、芳香拡散性が大きく改
善される。
【0021】また、上記詰替容器の構成によると、1つ
の詰替容器本体と、その開口をシールするシール部材と
の2点の部品で構成できる。そして、詰替えの際には、
シール部材を剥すとともに開口を下に、底壁を上にして
芳香剤容器のシャフトに遊合した状態とすることにより
内部の芳香剤のみを芳香剤容器に供給できる。このと
き、底壁の外面に突起を折り取ると、底壁に小孔が形成
されるので、内部の芳香剤の抜出が円滑に行なわれる。
また、外側筒部を底壁よりも突出させてあるので、詰替
容器を立てた状態において上記突起が邪魔にならない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1〜図3は本実施例に係る芳香剤容器を示
している。この芳香剤容器は、揮発性固形状芳香剤を収
容する容器本体1と、この容器本体1を密封及び任意の
開度で開放可能な蓋体2との2部品により構成され、使
用時に蓋体2を適宜量開くことにより芳香剤ガスを徐々
に揮散させるようにしたものである。
【0023】容器本体1は、固形状芳香剤Aが載置され
る受皿部11と、この受皿部11を囲繞する環状外装部
12、及び受皿部11の内底面から垂直に立ち上がるシ
ャフト13とを一体形成してなる樹脂成型品である。蓋
体2は、容器本体1の受皿部11に嵌入させた状態にお
いて、該受皿部11とともに固形状芳香剤Aを密封する
カバー体21と、このカバー体21の内天面から下垂し
容器本体1のシャフト13に上下摺動可能に嵌合する筒
状の保持芯22を一体形成してなる樹脂成型品である。
【0024】蓋体2のカバー体21はコーン状に形成さ
れているとともに、その開口下端部内周面に環状の係合
突条23が形成されている。また、保持芯22はその内
天面中心部からほぼ開口下端部まで下垂する円筒状に形
成されている。一方、容器本体1の受皿部11は外径が
蓋体2の開口下端部内に嵌入する寸法に設定された有底
短円筒状に形成されている。また、環状外装部12は上
方に拡開しており、その底壁12aは受皿部11の周壁
11aと連続している。さらに、受皿部周壁11aの下
端部には前記蓋体2の係合突条23を係合する係合溝1
4が形成されている。尚、芳香剤を安定した状態で載置
するために受皿部の底壁11bおよび周壁11aとにリ
ブを設けてもよい。
【0025】シャフト13は受皿部11の底壁11b中
心部からほぼ垂直に立設されるもので、短寸の基端筒軸
部13a上に外形が全体として紡錘形状に形成された弾
性軸部13bを一体に延出したものである。この弾性軸
部13bは円周を複数等分した各部位にそれぞれ外方に
向かって中間部が凸となる弾性彎曲板13cを配設し、
各彎曲板13cの下端部を基端筒軸部13aに、上端部
を先端連結軸部13dにそれぞれ結合してなるもので、
蓋体2の保持芯22が嵌合された状態において、各彎曲
板13cの突出外面部分が保持芯22の内周面に弾接し
て保持芯を任意高さ位置で保持する機能を有している。
なお、弾性軸部13bの基端部は密閉されている。
【0026】次に、上記構成の芳香剤容器の組立(製造
段階での組立)要領を説明すると、蓋体2を上下転倒さ
せた状態で、その中に溶融状の芳香剤Aを注入、充填す
る。この場合、前掲の従来例とは異なり、蓋体2に円筒
状の保持芯22を設けているので、注入された芳香剤A
はカバー体21の内面と保持芯22の外周面との間の空
間に充填されることになる。
【0027】つまり、従来例では蓋体側にシャフトを設
けた状態で芳香剤Aを注入すると、溶融状の芳香剤Aは
シャフト40(図6)の隙間に入り込むこととなって所
要形状に保形することは不可能であるが、本実施例の場
合、保持芯22の外周面には隙間は存在しないため、カ
バー体21のほぼ開口下端部に至るまで芳香剤Aを充填
することが可能である。
【0028】芳香剤Aが完全に固化する前に、蓋体2を
逆転して正立させ、保持芯22をシャフト13に嵌合す
ることにより、該蓋体2を容器本体1に装着すれば、そ
の装着時に芳香剤Aが保持芯22に案内されながら、容
器本体1の受皿部11上に落下、載置されることにな
る。そして、芳香剤は受皿部に載置された状態で完全固
化する。なお、この種芳香発散及び消臭の目的で使用さ
れる芳香剤Aは、特に限定されるものではないが、例え
ば香料、植物抽出物、両性界面活性剤型消臭剤、非イオ
ン界面活性剤、メタクリル酸系ポリマー、色素、カラギ
ーナンを成分とするものが挙げられる。
【0029】芳香剤Aが受皿部11上に載置された状態
において、蓋体2を容器本体1に押し込むようにする
と、カバー体21の係合突条23が容器本体1の係合溝
14に弾性的に嵌着し、カバー体21の下端部が受皿部
11の周壁11aと密着して、芳香剤Aを外気から遮断
するため、該芳香剤Aを長期に亙って揮散させずに保存
することができる。
【0030】また、前記係合突条23と係合溝14との
係合を強制的に解除し、蓋体2を適宜引き上げることに
よって、蓋体2と容器本体1間に任意の開度の隙間を生
じさせる。このような態様においては、容器本体1上の
芳香剤Aは揮散して前記隙間から外部へ放散され、空気
中に拡散する。この場合、容器本体1のシャフト13に
嵌合している蓋体2の保持芯22は、内面がシャフト弾
性軸部13bの各彎曲板13cに弾性的に摺接している
ので、蓋体2はその弾接力により任意の高さ位置で静止
状態に保持することができる。
【0031】また、芳香剤Aは保持芯22とほぼ密着し
た状態にあるが、蓋体2の引き上げにより、保持芯22
によって芳香剤Aに形成された貫通孔hの周面とシャフ
ト13との間に隙間が生じるため、芳香剤Aの外気に臨
む外表面積がその分増大し、揮散に有効な表面が芳香剤
Aの周表面、上表面に加え貫通孔周面も含まれることと
なり、芳香拡散性が大きく改善される。
【0032】このようにして数カ月程度の使用期間が経
過すると、芳香剤Aは揮散して僅かな残滓を残すのみで
消滅する。シャフト13の基端筒軸部13a及び弾性軸
部13bは直接芳香剤Aが接触しないので、それらには
芳香剤による汚れが生じない。これに対し、保持芯22
は芳香剤による汚れが生じるが、外から見えないので、
問題はない。芳香剤が殆ど揮散した段階で芳香剤Aを交
換するための詰替容器として次のようなものを挙げるこ
とができる。
【0033】図4は詰替容器の一例を示している。この
図に示す詰替容器は、弾性変形可能な比較的薄肉の樹脂
成型品からなる詰替容器本体3を備えている。この詰替
容器本体3は、これに充填される芳香剤Aが固化した状
態において、樹脂フィルム4によって密閉されて詰替容
器本体3内に無理なく収納されるように構成されたもの
で、底壁31中心部から前記芳香剤Aの貫通孔hを形成
するための円筒状の内側筒部32を設けるとともに、外
側に外側筒部35を設けている。また底壁31の外面に
突起33を一体に形成している。
【0034】前記内側筒部32の内径は容器本体1のシ
ャフト13の外径よりもやや大きく設定されている。突
起31は、それを折り取ることによって図5に示されて
いるように底壁31に小孔の通気孔34を形成するよう
になっている。外側筒部35の下端は底壁31から突出
しているので、詰替容器本体3を図4の如く立てておい
たとき、突起33が邪魔にならない。芳香剤Aを充填後
(固化する前)に合成紙(耐油性、耐水性、耐溶剤性を
有する)を施しておくと、より好ましい。
【0035】この詰替容器本体3には、溶融状芳香剤A
が開口部35から注入、充填され、次いで該開口部35
に樹脂フィルム4がヒートシールされて、詰替用に供さ
れる。この詰替容器中の芳香剤Aを上記構成の芳香剤容
器に装填するときは、図5に示すように、芳香剤容器の
蓋体2を容器本体1から取り外す一方、詰替容器のヒー
トシールされた樹脂フィルム4を詰替容器本体3の開口
部から剥離したうえで上下逆転させる。
【0036】次いで、突起33を折り取って詰替容器本
体底壁31に通気孔34を開口させ、この状態から、手
指等によって詰替容器本体3の周面両側を圧迫すること
により、詰替容器を容易に外すことができる。このよう
にすることにより、詰替容器内の芳香剤Aは受皿部11
上に載置されることになる。その後、蓋体2を再度容器
本体1に装着することにより、詰替作業を完了する。
【0037】上記のような詰替容器の場合、従来のプレ
ート60と保持筒体70との2部品(シール材80を入
れると3部品)からなる芳香剤容器と比較して、実質的
に詰替容器本体3の単品(シール用の樹脂フィルム4を
入れると2部品)の構成とすることができ、また、嵌合
筒部60も不要になるため、容器の構成が著しく簡略化
されるという利点がある。
【0038】なお、上記実施例に示した芳香剤容器にお
いては、蓋体2の外形デザインを変更するようにしても
よく、カバー体21の外表面にアクセサリーを設けるよ
うにしてもよい。また、蓋体2の保持芯22は直筒状で
あってもよいが、蓋体2を閉じやすく、且つ、最も適当
と考えられる開度でより確実にシャフト13と圧接し得
るように、上方に向かって若干拡開するテーパ状に形成
することが好ましい。さらに、本発明は上記実施例に限
定されるものでないことは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるとき
は、容器本体側にシャフトを一体形成し、蓋体側に保持
芯を一体形成することにより、容器本体と蓋体との都合
2部品により芳香剤容器を構成しているので、従来の芳
香剤容器に比べ部品点数を大きく削減することができ
る。したがって、容器本体と蓋体とを樹脂成型により高
能率で製造することが可能となり、また、組立作業が大
幅に簡略化されるので、有効なコスト削減を図ることが
できるものとなった。
【0040】また、蓋体に溶融状芳香剤の進入を許さな
い筒状の保持芯を設けたことにより、該蓋体を上下転倒
させた状態で、その中に芳香剤を注入、充填することが
でき、さらに、芳香剤の完全固化前に、蓋体を正立さ
せ、保持芯をシャフトに差し込んで容器本体に装着すれ
ば、その装着時に芳香剤を保持芯で案内しつつ容器本体
の受皿部上に落下、載置することができる。したがっ
て、芳香剤の受皿部上への載置後、該芳香剤は保持芯と
ほぼ密着しているが、使用時に蓋体を適宜引き上げるこ
とにより、保持芯によって芳香剤に形成された貫通孔の
周面とシャフトとの間に隙間が生じるので、芳香剤の外
気に臨む外表面積がその分増大し、揮散に有効な表面が
芳香剤の周表面、上表面に加え貫通孔周面も含まれるこ
とになるため、芳香拡散性を大きく改善することができ
る。
【0041】また、本発明の芳香剤詰替容器について
も、1つの詰替容器本体と、その開口をシールするシー
ル部材との2点の部品で構成できるので、従来の芳香剤
詰替容器に比べ部品点数を削減することができるととも
に、芳香剤の詰替品を簡単且つ能率よく製造することが
できるので、有効なコスト削減を図ることができる。
【0042】そして、詰替えの際には、シール部材を剥
すとともに開口を下に、底壁を上にして芳香剤容器のシ
ャフトに遊合した状態とすることにより簡単に内部の芳
香剤のみを芳香剤容器に供給できるが、底壁の外面に突
起を設けておくことにより、この突起を折り取ると、底
壁に小孔が形成されるので、内部の芳香剤の抜出を円滑
に行なうことができる。
【0043】以上、要するに本発明では、従来なし得な
かった部品点数の最小限までの削減を実現して製造コス
トダウンを図り得るようにし、また、芳香拡散性に優れ
たものとすることができるに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る芳香剤容器の一実施例を示す斜
視図。
【図2】 その縦断面図。
【図3】 容器本体と蓋体とを分解して示す斜視図。
【図4】 詰替容器を示す縦断面図。
【図5】 その芳香剤を装填する要領を説明するための
斜視図。
【図6】 従来の芳香剤容器の一例を示す断面図。
【図7】 従来の詰替容器の一例を示す透視図。
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋体 3 詰替容器本体 11 受皿部 13 シャフト 21 カバー体 22 保持芯 31 底壁 32 内側筒部 33 突起 34 通気孔 35 外側筒部 A 芳香剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形状芳香剤が載置される受皿部を有し
    この受皿部内底面からほぼ垂直に立ち上がるシャフトと
    を一体形成してなる樹脂製の容器本体と、前記受皿部に
    嵌入させた状態において該受皿部とともに前記固形状芳
    香剤を密封するカバー体を有しこのカバー体の内天面か
    ら下垂し前記シャフトに上下摺動可能に嵌合する筒状の
    保持芯を一体形成してなる樹脂製の蓋体との2部品によ
    り構成されていることを特徴とする芳香剤容器。
  2. 【請求項2】 容器本体のシャフトは、蓋体の保持芯内
    周面に弾接して該保持芯を任意高さ位置で保持し得るよ
    うに弾性変形可能で少なくとも上部がその他の部分より
    も径方向に突出する形状に形成されている請求項1の芳
    香剤容器。
  3. 【請求項3】 固形状芳香剤が載置される受皿部と該受
    皿部内底面からほぼ垂直に立ち上がって前記固形状芳香
    剤を貫通するシャフトとを有する芳香剤容器に対し前記
    固形状芳香剤を供給するための芳香剤詰替容器であっ
    て、 前記芳香剤容器のシャフトの外径よりも僅かに大きな内
    径を有する内側筒部と、外側筒部と、これら両筒部間の
    一端部において前記両筒部を連結する底壁とを有する詰
    替容器本体と、 前記両筒部間に芳香剤を充填した後に前記本体の開口を
    封印するシール部材と、 から成る芳香剤の詰替容器。
  4. 【請求項4】 前記詰替容器本体の底壁の外面に突出す
    るとともに折り取ることによって前記底壁に小孔を形成
    できる突起を有し、前記外側筒部が前記底壁より僅かに
    突出していることを特徴とする請求項3に記載の詰替容
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087810A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd ノズル装置及び液体供給方法
KR20190002733U (ko) * 2018-04-24 2019-11-01 주식회사 엘지생활건강 휘발성 물질의 확산 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087810A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd ノズル装置及び液体供給方法
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