JPH08196610A - 芳香剤容器 - Google Patents

芳香剤容器

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JPH08196610A
JPH08196610A JP7010445A JP1044595A JPH08196610A JP H08196610 A JPH08196610 A JP H08196610A JP 7010445 A JP7010445 A JP 7010445A JP 1044595 A JP1044595 A JP 1044595A JP H08196610 A JPH08196610 A JP H08196610A
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JP
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lid
container
fragrance
container body
guide wall
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JP7010445A
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Koji Ishikawa
浩二 石川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を最小限まで削減して製造コストダ
ウンを図るとともに、芳香拡散性に優れた芳香剤容器を
提供する。 【構成】 揮発性固形状芳香剤Aを収容する容器本体1
と、この容器本体1を密封及び任意の開度で開放可能な
蓋体2との2部品により構成し、容器本体1の受皿部1
1の上端周縁に嵌合溝14を形成するとともに、受皿部
11から垂直に立ち上がるガイド壁13の外面にピン体
16を突設する一方、蓋体2の開口下端部内周面に環状
の嵌合突条21を形成するとともに、蓋体内面に部分螺
旋状の長溝状係合部22を形成し、嵌合突条21を嵌合
溝14に嵌着することにより容器内を密閉し、蓋体2を
適宜回動させることにより、長溝状係合部22がピン体
16に沿って摺動し、これによって蓋体2が螺旋状の軌
跡を描きながら上昇し、蓋体2と容器本体1間に任意の
開度の隙間が生じるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、揮発性固形状芳香剤を
収容し、使用時に蓋を開くことにより芳香剤ガスを徐々
に揮散させるようにした芳香剤容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図25は従来の芳香剤容器の一例を示し
ている。この図に示す芳香剤容器は、固形状芳香剤Aが
載置される受皿部101と、この受皿部101を囲繞す
る環状外装部102とを一体形成した樹脂成型品よりな
る容器本体10、コーン状に形成された蓋体20、円筒
状の保持芯30、前記蓋体20に着脱可能なシャフト4
0、及び前記保持芯30に嵌合される芳香剤支持体50
の都合5点の部品により構成されている。
【0003】容器本体10の受皿部101の中心には円
筒状ボス103がほぼ垂直に立設してあり、このボス1
03に保持芯30が嵌合固定される。蓋体20の上端部
にはシャフト装着孔201が、また、シャフト40の上
端には大径のフランジ401がそれぞれ設けられてお
り、シャフト40のフランジ401を蓋体20の装着孔
201に不離一体に嵌合固定することにより、蓋体20
内の中心部にシャフト40が下垂する状態で装着され
る。
【0004】芳香剤支持体50は円筒軸501の下端部
に大径の受け板部502を一体形成したもので、円筒軸
501を容器本体10上に固定された保持芯30に嵌合
することにより、容器本体10の受皿部101に固定支
持される。この状態から、蓋体20に装着されたシャフ
ト40を保持芯30に挿嵌することにより組立を完了す
るのであるが、従来では、芳香剤Aを充填する際には、
一旦、シャフト40を蓋体20から取り外し、かつ後述
する係合部202と被係合部104によって基体20を
完全に閉じた状態で蓋体上端の装着孔201から円筒軸
501の周囲に溶融状芳香剤Aを注入し、容器本体10
の受皿部101上で自然固化させるようにしていた。受
け板部502には芳香剤が安定した状態で載置できるよ
うにリブ(図示せず)が設けられる。
【0005】なお、シャフト40の上端寄り部には板状
のストッパ402が取り付けられている。また、蓋体2
0の開口下端部にはネジ状の係合部202が、容器本体
10には該係合部202に係合する被係合部104がそ
れぞれ形成されており、ストッパ402が保持芯30の
上面に当接するまで完全に蓋体20を閉じた状態で、一
定角度回動変位させることにより、係合部202と被係
合部104とが係合して蓋体20の開口下端部が容器本
体10の内底面に密着し、これによって容器本体10と
蓋体20間に封入された芳香剤Aが外気と遮断された密
封状態に保持されるようになっている。
【0006】上記従来構成の芳香剤容器を使用するとき
は、任意高さまで蓋体20を引き上げる。このとき蓋体
20はシャフト40が保持芯30に弾接していることに
より、その位置で保持され、これによって容器本体10
と蓋体20との間に隙間を生じさせる。このような態様
においては、容器本体10上の芳香剤Aは揮散して前記
隙間から外部へ放散され、空気中に拡散する。そして、
数カ月程度の使用期間が経過すると、芳香剤Aの残滓が
容器本体10上の芳香剤支持体50上に黒化状態で付着
するが、従来より、この段階で芳香剤Aを交換するため
の詰替容器が実用化されている。
【0007】図26は従来の詰替容器の一例を示してい
る。この図に示す詰替容器は中心部に保持芯30に嵌合
させる嵌合筒部601を有する浅底プレート60と、下
端開口部がプレート60の周縁部に着脱可能に嵌め込ま
れる末広がり状の保持筒体70とからなり、保持筒体7
0は平坦に形成された上壁に芳香剤充填孔701が形成
されており、プレート60上に保持筒体70を嵌合した
組立状態で、充填孔701から溶融状態の芳香剤Aを充
填後、自然固化させたうえで、保持筒体70の上壁をア
ルミニウム箔等からなるシール材80で被覆することに
より、充填孔701を気密封止したものである。
【0008】この従来の詰替容器中の芳香剤Aを芳香剤
容器に装填するときは、まず、蓋体20を容器本体10
から取り外し、次いで芳香剤Aの残滓が付着した芳香剤
支持体50を保持芯30から抜き取った後、詰替容器の
嵌合筒部601を保持芯30に嵌め込んだうえで、保持
筒体70を回転させながら抜き取る。このようにするこ
とにより、詰替容器のプレート60は容器本体10の受
皿部101上に載置されるとともに、保持芯30により
位置保持されることになり、その後、蓋体20を再度、
容器本体10に装着することにより、詰替作業を完了す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、容器本体10、蓋体20、保持芯30、シ
ャフト40及び芳香剤支持体50の都合5点の部品がそ
れぞれ別部材として構成されているため、部品点数が多
い。このため、各部品の製造及び組立に要するコストが
高くつくこととなり、製品に占める容器コストの比率が
大きくなり、効果的なコストダウン策を講じることが困
難であるという問題点があった。また、部品点数が多い
ため各パーツごとの嵌合状態が安定しないことが多々あ
り、それによって製品のバラツキや歩留まりが生じ、生
産の効率が低くなるという問題がある。
【0010】この問題点に関して、蓋体20とシャフト
40とを一体成型品として構成することが考えられる
が、従来では芳香剤Aは蓋体20を容器本体10に係合
固定した状態で芳香剤Aを充填する製造工程上の都合に
より、蓋体20には必然的に充填用の孔が必要となるた
め、上記従来例ではシャフト装着孔201に該充填用孔
の機能を兼備させているのである。
【0011】また、このように蓋体20のシャフト装着
孔201から芳香剤Aを充填した場合、芳香剤Aは容器
本体10上の保持芯30の周囲に密着することになるた
め、芳香剤Aの外気に臨む外表面積がその分減少し、揮
散に有効な表面は実質的には芳香剤Aの周表面及び上表
面のみとなり、芳香拡散性が十分でないという不都合も
あった。
【0012】また、従来の詰替容器についても、部品点
数が多いことによるコストが高くとともに生産効率が低
下するという問題があるだけでなく、芳香剤容器への芳
香剤の詰め替え作業において面倒なものであった。
【0013】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、部品点数を最小限度まで削減
し、且つ、構造を簡略化して効果的な製造コストダウン
を図り得るようにし、さらに、芳香拡散性に優れている
とともに、芳香剤の増量を図り得る芳香剤容器を提供す
ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の芳香剤容器は、固形状芳香剤が載置される受
皿部を有する樹脂製の容器本体と、この容器本体の受皿
部に上下動可能に嵌合する樹脂製の蓋体との2部品から
なり、前記蓋体の内面に係合部を形成する一方、前記容
器本体受皿部周壁から上方にほぼ垂直に延びるガイド壁
を立設するとともに、このガイド壁外面に前記蓋体の係
合部と係合して蓋体を容器本体の密閉位置から最大設定
開度までの範囲内の任意の開度で保持する被係合部を設
けたものとしている。
【0015】また、上記構成の芳香剤容器と係合部の構
造が共通するものにおいて、蓋体の頂部に芳香剤充填用
開口部を形成し、この開口部を開閉可能に閉鎖するキャ
ップを別に設けることにより、容器本体と、蓋体と、キ
ャップとの都合3部品からなるものとしてもよい。
【0016】上記2部品あるいは3部品からなるいずれ
の構成においても、容器本体と蓋体との係合構造を次の
ような構成とすることができる。すなわち、蓋体の係合
部と容器本体の被係合部との一方は蓋体内面または容器
本体のガイド壁外面の単一もしくは複数部位に刻設され
た垂直もしくは部分螺旋状の長溝からなり、他方は前記
ガイド壁外面または蓋体内面から突出するピン体からな
るものとするか、あるいは、蓋体の係合部と容器本体の
被係合部との一方は蓋体下端部内周面または容器本体の
ガイド壁外面に形成された突条からなり、他方は前記ガ
イド壁外面または蓋体下端部内周面に上下多段に形成さ
れた複数の水平溝からなるものとすることができる。
【0017】蓋体がストレート部分を有しておらず全体
的に丸みを帯びたデザインとなっていてもよい。また、
ガイド壁の内側にリブを設けたり、ガイド壁の外側上端
に傾斜面を形成してもよい。ガイド壁には最大設定開度
状態でも見えない位置に周回部分を設けてもよい。
【0018】
【作用】上記構成によると、蓋体はその係合部が容器本
体の被係合部と係合することにより、該容器本体に嵌合
した状態で密閉あるいは任意の開度で保持されるように
なっているため、従来必要とした保持芯及びシャフトが
省略され、優れて有効な構造簡略化を図り得る。したが
って、容器本体と蓋体とを樹脂成型により高能率で製造
することが可能となり、また、組立工程が大幅に簡略化
される。
【0019】また、容器本体内にセットされる芳香剤
は、従来と比較して保持芯の寸法分、容量を増量し得る
ため、揮散消滅するまでの使用可能期間の長期化を図り
得るとともに、受皿部上に載置された状態において、保
持芯の存在しない分、外気に臨む表面積が増大し、芳香
拡散性が改善される。さらにまた、本発明容器に対応さ
せる詰替容器の構造は、保持芯を考慮に入れる必要がな
いため、構造の大幅な簡略化を図り得る。
【0020】上記2部品からなる芳香剤容器の場合、予
め成形された芳香剤を容器本体の受皿部上に載置したう
えで、蓋体を嵌合セットすることにより組み立てられ
る。また、3部品からなる芳香剤容器の場合、芳香剤の
装填に先立って、蓋体を容器本体にセットし、キャップ
を取り外した芳香剤充填用開口部から溶融状の芳香剤を
充填し、容器本体の受皿部上で自然固化させる。
【0021】蓋体の係合部がピン体からなり、容器本体
の被係合部がガイド壁に形成された長溝からなるもので
は、長溝が垂直に形成されている場合、蓋体を任意高さ
位置まで引き上げあるいは押し下げることにより、ピン
体が長溝に沿って上下移動する。また、長溝が部分螺旋
状に形成されている場合、蓋体を左右いずれかの方向に
回転させることにより、ピン体が長溝に沿って旋回しな
がら上下移動し、蓋体を止めた位置で係合保持される。
【0022】一方、蓋体の係合部が周回状の突条からな
り、容器本体の被係合部がガイド壁に形成された複数の
水平溝からなるものでは、突条をいずれかの水平溝に係
合させることにより蓋体を任意の高さ位置で保持するこ
とが可能であり、また、突条と水平溝との係合力に抗し
て蓋体を強制的に引き上げ、あるいは押し下げることに
より、高さを変更したり密閉したりすることができる。
また、蓋体がストレート部分を有しておらず全体的に丸
みを帯びた形になっていると、コンパクト性や外観性能
の向上を図ることができる。一方、ガイド壁の内側にリ
ブを設けると、ガイド壁の強度が強くなり、ガイド壁の
外側上端に傾斜面を形成すると、蓋をはめるときに入り
やすくなる。更に、ガイド壁に最大設定開度状態でも見
えない位置に周回部分を設けると、ガイド壁のブレを除
去することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1〜図3は本発明に係る芳香剤容器の第1
実施例を示している。この芳香剤容器は、揮発性固形状
芳香剤Aを収容する容器本体1と、この容器本体1を密
封及び任意の開度で開放可能な蓋体2との2部品により
構成され、使用時に蓋体2を適宜量開くことにより芳香
剤ガスを徐々に揮散させるようにしたものである。
【0024】容器本体1は、固形状芳香剤Aが載置され
る受皿部11と、この受皿部11を囲繞する環状外装部
12、及び受皿部11の上端開口周縁の複数等分位置
(図示例では3ケ所)から垂直に立ち上がるガイド壁1
3とを一体形成してなる樹脂成型品である。蓋体2は釣
鐘状に形成された樹脂成型品である。また、受皿部11
上に載置される芳香剤Aは、ガイド壁13よりも更に突
出する截頭円錐形状に形成されたものが使用される。な
お、蓋体2の形状は容器本体1を密閉する状態において
容器本体1上の芳香剤Aをカバーし得る高さを有するも
のであれば、上記釣鐘形状に限定されるものではない。
【0025】蓋体2の開口下端部内周面には環状の嵌合
突条21が形成されている。また、この嵌合突条21よ
りも上方となる蓋体2の下半部内面には複数の係合部2
2が形成されている。各係合部22は蓋体2を周方向に
複数等分した位置に配設されており、いずれも蓋体内面
を部分螺旋状に刻設してなる長溝により構成されてい
る。
【0026】一方、容器本体1の受皿部11は有底短円
筒状に形成されている。また、環状外装部12は上方に
拡開する凸形回転体曲面に沿う形状に形成されており、
その底壁12aは受皿部11の周壁11aと連続してい
る。さらに、受皿部周壁11aの上端周縁には前記蓋体
2の嵌合突条21と嵌合可能な嵌合溝14が形成されて
いる。また、容器本体1の各ガイド壁13は受皿部11
の上端周縁からほぼ垂直に立ち上がっており、それぞれ
上端縁外面に蓋体2の各長溝状係合部22に摺動可能に
係合するピン体16を突設してある。
【0027】なお、図示例ではピン体16を備えた容器
本体1のガイド壁13及び蓋体2の係合部22は、容器
本体1または蓋体2を周方向に3等分した部位に一定の
間隔をおいて配設しているが、2等分した部位、あるい
は3等分以上に分割した部位に設けてもよい。但し、4
等分した部位に設けると蓋体2の回動操作性を良好にす
る点で好適であると考えられる。
【0028】次に、上記構成の芳香剤容器の組立要領を
説明すると、予め截頭円錐形状に成形された固形状芳香
剤Aを容器本体1の受皿部11上に載置した後、容器本
体1の各ガイド壁13を内側に弾性変形させながら蓋体
2を嵌合し、この嵌合と同時に各ガイド壁13のピン体
16を蓋体2の長溝状係合部22に係合する。これによ
って、ガイド壁13が弾性復元すると、蓋体2はガイド
壁13のピン体16と嵌合溝14との間で動き得る状態
で容器本体1に装着される。
【0029】芳香剤Aは、従来と異なり保持芯挿通用の
孔が不要となるため、保持芯の寸法分、容量を増量する
ことができ、これによって揮散消滅するまでの使用可能
期間の長期化を図り得る。また、受皿部11上に載置さ
れた状態において、保持芯の存在しない分、外気に臨む
表面積が増大し、芳香拡散性が改善される。なお、この
種芳香発散及び消臭の目的で使用される芳香剤Aは、特
に限定されるものではないが、例えば香料、植物抽出
物、両性界面活性剤型消臭剤、非イオン界面活性剤、メ
タクリル酸系ポリマー、色素、カラギーナンを成分とす
るものが挙げられる。
【0030】上記組立状態において、蓋体2を最下端位
置まで下降させ、その位置から強制的に押し込むように
すると、蓋体2の嵌合突条21が容器本体1の嵌合溝1
4に弾性的に嵌着し、容器本体1と蓋体2とで構成され
る芳香剤Aの収容空間が密閉される。この状態では芳香
剤Aは外気から遮断されるため、該芳香剤Aを長期に亙
って揮散させずに保存することができる。
【0031】また、使用時においては、嵌合溝14と嵌
合突条21との嵌合を強制的に解除し、蓋体2を図1に
示す矢印方向に適宜回動させると、蓋体2の長溝状係合
部22が容器本体1のピン体16に沿って摺動し、これ
によって蓋体2が螺旋状の軌跡を描きながら上昇し、蓋
体2と容器本体1間に任意の開度の隙間が生じる。この
ような態様においては、容器本体1上の芳香剤Aは揮散
して前記隙間から外部へ放散され、空気中に拡散する。
この場合、蓋体2の長溝状係合部22が容器本体1のピ
ン体16に摩擦接触しているので、蓋体2はその摩擦力
により任意の高さ位置で静止状態で保持される。
【0032】なお、上記構成において、蓋体2は長溝状
係合部22とピン体16との摩擦力のみで静止状態に保
持されているため、振動等の外力によって任意開度を保
持できないという不具合がある。このような不具合の解
消策としては、例えばピン体16と係合部22との一方
に、ゴム等の摩擦係数の大きい材料からなるシートを貼
付して摩擦力を高めるようにするか、あるいは図4に示
すように、蓋体2の長溝状係合部22にピン体16を係
入保持する部分円弧状凹部22aを長溝に沿って複数連
続形成し、蓋体2を回動させることにより、ピン体16
がいずれかの凹部22aに係入して節度的にその係入位
置の開度を保持するように構成することができる。
【0033】また、蓋体2の係合部22は上記のような
螺旋状長溝ではなく、垂直な長溝により構成するように
してもよい。この場合、蓋体2は旋回させることなく、
上下方向に直進動作させることにより、開度調整を行う
ことができる。但し、この場合、螺旋状長溝と比較し
て、蓋体2の保持力は多少低下することが避けられない
ため、図5に示すように、ピン体16を係入する係止溝
22bを長溝の上下方向の適宜な複数部位に設けるよう
にしてもよい。
【0034】なお、上記第1実施例では蓋体2の係合部
を長溝状とし、容器本体1の被係合部をピン体により構
成しているが、その逆に蓋体2の係合部をピン体に、容
器本体1の被係合部を長溝状に形成してもよい。
【0035】ところで、任意開度で蓋体2を開放した使
用状態で数カ月程度の期間が経過すると、芳香剤Aは揮
散して僅かな残滓を残すのみで消滅するが、この段階で
芳香剤Aを交換するための詰替容器として次のようなも
のを挙げることができる。
【0036】図6は詰替容器の一例を示している。この
図に示す詰替容器は、弾性変形可能な比較的薄肉の樹脂
成型品からなる詰替容器本体3を備えている。この詰替
容器本体3は、これに充填される芳香剤Aを樹脂フィル
ム4によって蓋体2によって密閉するもので、截頭円錐
形状に形成されている。
【0037】この詰替容器本体3には、溶融状芳香剤A
が開口部から注入、充填され、その上面に座布団と称さ
れる下敷シート31を敷設した後、本体開口部に樹脂フ
ィルム4がヒートシールされて、詰替用に供される。な
お、下敷シート31は黒化した芳香剤Aの残滓が容器本
体1の受皿部11上に付着することを防止するために必
要に応じて設けられるもので、紙材の表面にポリエチレ
ン樹脂等の樹脂コートを施し、耐油脂性を持たせたもの
により形成され、適宜部位に抜取用摘み片31aが設け
られている。
【0038】この詰替容器中の芳香剤Aを上記構成の芳
香剤容器に装填するときは、図7に示すように、芳香剤
容器の蓋体2を容器本体1から取り外す一方、詰替容器
のヒートシールされた樹脂フィルム4を詰替容器本体3
の開口部から剥離したうえで上下逆転させ、その状態か
ら、手指等によって詰替容器本体3の周面両側を圧迫す
ることにより、内部の芳香剤Aを容器本体1の受皿部1
1上に自然落下させる。これにより、芳香剤Aは下敷シ
ート31を介して受皿部11上に載置されることにな
る。その後、蓋体2を再度容器本体1に装着することに
より、詰替作業を完了する。また、芳香剤Aが揮散消滅
した後は、図8に示すように、下敷シート31の抜取用
摘み片31aを摘んで受皿部11から引き抜く。なお、
図7は詰替動作を分かり易くするため容器本体1と芳香
剤A、および詰替容器本体3を、かなり離した状態で示
しているが、実際には詰替容器3を容器本体1に近接し
た状態で詰替え作業を行なう。
【0039】上記のような詰替容器の場合、従来のプレ
ートと保持筒体との2部品からなる芳香剤容器と比較し
て、実質的に詰替容器本体3単品の構成とすることがで
き、且つ、嵌合筒部も不要になるため、容器の構成が著
しく簡略化されるという利点がある。
【0040】図9は詰替容器の他の例を示している。こ
の図に示す詰替容器は、弾性変形可能な比較的薄肉の樹
脂成型品からなる受皿5と、この受皿5上の芳香剤Aを
密封する閉じ蓋6との2部品により構成されている。そ
して、使用時には、図10に示すように、容器本体1上
で閉じ蓋6を取り外すと、芳香剤Aが受皿5上に載置さ
れた状態で容器本体1の受皿部11上に載置される。こ
のように、受皿5は芳香剤揮散消滅後の残滓を受ける役
割を果たすものである。この例の場合も、詰替容器本体
3の構造が簡略化されるという利点がある。
【0041】図11〜図13は本発明に係る芳香剤容器
の第2実施例を示している。この芳香剤容器は、樹脂製
の容器本体1、樹脂製の蓋体2、及び蓋体2の頂部に形
成された芳香剤充填用開口部23を開閉可能に閉鎖する
樹脂製のキャップ7の3部品により構成されている。
【0042】なお、容器本体1は、芳香剤Aが載置され
る受皿部11と、この受皿部11を囲繞する環状外装部
12、及び受皿部11の上端開口周縁の複数等分位置
(図示例では3ケ所)から垂直に立ち上がるガイド壁1
3とを一体形成するとともに受皿部11の下端周縁に嵌
合溝14を形成してなる点、及び蓋体2が釣鐘状に形成
されている点等については上記第1実施例とほぼ同様で
ある。
【0043】本実施例では、蓋体2の開口下端部内周面
に環状の係合突条24が形成されている。また、キャッ
プ7は芳香剤充填用開口部23に装着した状態におい
て、蓋体2の表面と連続する曲面形状に形成されてい
る。一方、容器本体1のガイド壁13には外面に、蓋体
2の係合突条24と係合可能な複数の水平溝17が上下
多段に形成されている。なお、図示例では容器本体1の
ガイド壁13は、比較的容易に弾性変形させ得るよう
に、容器本体1を周方向に3等分した部位に間隔をおい
て配設しているが、2等分した部位、あるいは4等分以
上に分割した部位に設けてもよい。
【0044】次に、上記構成の芳香剤容器の組立要領を
説明すると、キャップ7が取り外されている蓋体2を容
器本体1のガイド壁13にかぶせ、次いで押し込むこと
により該ガイド壁13を内側に強制的に弾性変形させな
がら嵌合する。この嵌合時に蓋体2の係合突条24は各
ガイド壁13の水平溝17上下の壁面を乗り越えて、受
皿部11下端の嵌合溝14に嵌合する。
【0045】この状態で、蓋体2の芳香剤充填用開口部
23から溶融状の芳香剤Aを注入、充填した後、キャッ
プ7によって蓋体2の開口部23を閉塞し、芳香剤Aを
自然固化させる。注入された芳香剤Aは蓋体2と受皿部
11との間の密閉空間内に収容されることになる。この
状態では芳香剤Aは外気から遮断されるため、該芳香剤
Aを長期に亙って揮散させずに保存することができる。
【0046】また、使用時においては、嵌合溝14と係
合突条24との嵌合を強制的に解除し、蓋体2を図11
に示す矢印方向に適宜引き上げるか、あるいは図13に
矢印で示すように蓋体2と容器本体1とを相対的に引き
離して、図12に示すように蓋体2の係合突条24を容
器本体1のいずれか任意の水平溝17に係合させると、
蓋体2は節度的にその位置で静止し、これによって蓋体
2と容器本体1間に任意の開度の隙間を生じさせること
ができ、これにより該隙間から揮散した芳香剤Aの香り
が外部へ放散され、空気中に拡散する。
【0047】本実施例においては、容器本体1に嵌合さ
せた蓋体2を、係合突条24が複数の水平溝17に節度
的に係合することにより、蓋体2を任意の高さ位置で保
持することができる。また、上記第1実施例と比較して
も、構造が更に簡略化され、蓋体2の保持もより確実な
ものとなる。また、芳香剤Aは組立後に充填することが
できるので、別に芳香剤の成形工程を要しないという利
点もある。
【0048】なお、上記第2実施例では蓋体側に係合突
条を設け、容器本体側に水平溝を設けているが、その逆
に蓋体側に複数の水平溝を設け、容器本体側に係合突条
を設けるようにしてもよい。
【0049】図14は上記第2実施例の芳香剤容器に対
応する詰替容器の一例を示している。この図に示す詰替
容器は、インジェクション成形により成形された比較的
薄肉の樹脂成型品からなる詰替容器本体3を備えてい
る。この詰替容器本体3は、これに充填された芳香剤A
を樹脂フィルム4によって密閉するように構成されたも
ので、截頭円錐形状に形成され、その底壁32の外面に
ピン33が一体形成されている。詰替容器本体3はその
底壁32の周囲を更に下方に延びた脚部35を有してお
り、この脚部35はピン33よりも長いので、詰替容器
本体3を図14の如く立てて置いたときにピン33が邪
魔にならない。
【0050】この詰替容器本体3には、溶融状芳香剤A
が開口部から注入、充填され、次いで該開口部に樹脂フ
ィルム4がヒートシールされて、詰替用に供される。こ
の詰替容器中の芳香剤Aを上記構成の芳香剤容器に装填
するときは、図15に示すように、芳香剤容器の蓋体2
を容器本体1から取り外す一方、詰替容器のヒートシー
ルされた樹脂フィルム4を詰替容器本体3の開口部から
剥離したうえで上下逆転させる。
【0051】次いで、ピン33を折り取って詰替容器本
体底壁32に通気孔34を開口させ、内部の芳香剤Aを
容器本体1の受皿部11上に自然落下させる。このよう
にすることにより、詰替容器内の芳香剤Aは受皿部11
上に載置されることになる。その後、蓋体2を再度容器
本体1に装着することにより、詰替作業を完了する。な
お、図15および後述する図16での詰替え作業は詰替
容器本体3を芳香剤容器本体1に近接させた状態で行な
う。
【0052】また、上記第2実施例の芳香剤容器に対応
する詰替容器として、図6に示すものと同様のものを用
いることができる。この場合、図6の詰替容器のシール
4を剥がし、容器本体1上に転倒状態でセットした後、
図16に示すように、手指等によって詰替容器本体3の
周面両側を圧迫することにより、受皿部11上に固形状
芳香剤Aを落下させることができる。
【0053】なお、上記第2実施例の芳香剤容器におい
て、第1実施例に示した容器本体1と蓋体2との係合構
造を適用することができ、その逆に、第1実施例の芳香
剤容器において、第2実施例に示した係合構造を適用す
ることも可能である。また、蓋体2の外形デザインを変
更するようにしてもよく、該蓋体2の外表面にアクセサ
リーを設けるようにしてもよい。さらに、本発明は上記
各実施例に限定されるものでないことは言うまでもな
い。
【0054】次に図17および図18は本発明に係る芳
香剤容器の第3実施例を示している。この芳香剤容器
は、図1〜図10に示した第1実施例を改良したもので
あり、第1実施例と同一部分には同一の符号を付してあ
る。本実施例では、ガイド壁13の上部に周回部分13
Aを設けてガイド壁13のブレを除去している。即ち、
第1実施例や第2実施例はガイド壁13の上端が遊端と
なっているため蓋体2を嵌め込んだり回動するときにガ
イド壁13が内側に曲がってブレるが、図示の如き周回
部分13Aを設けることによって、そのようなガイド壁
13のブレを回避できる。容器本体1と蓋体2とにおけ
る、その他の関係は第1実施例と同じである。なお、1
3Bは周回部分を設けたことによって形成された窓を示
している。このような周回部分を設ける構造は上記第2
実施例にも取ることができることはいうまでもない。
【0055】図19は本発明に係る芳香剤容器の第4実
施例を示す縦断面図であり、同図(A)は蓋体2を最下端
位置まで容器本体1にかぶせた状態を示しており、同図
(B)は蓋体2を容器本体1から引き上げた状態を示して
いる。この芳香剤容器は、第1実施例(図1〜図10)を
改良したものであり、第1実施例と同一部分には同一の
符号を付してある。本実施例は、蓋体2がストレート部
分を有しておらず全体的に丸みを帯びたデザインとなっ
ている。蓋体2の内面も曲面で構成されているため、図
19(A)に示す嵌合状態では、ガイド壁13が蓋体2の
内面に沿って曲面形状に撓むことになる。尚、容器本体
1と蓋体2とにおける、その他の関係は第1実施例と同
じである。
【0056】図20〜図22は、第4実施例を構成する
容器本体1の第1〜第3変形例を示している。図20
(A)は容器本体1の第1変形例の平面図であり、図20
(B)はそのX−X’断面図である。第1変形例では、4
本設けられているガイド壁13の内側に、ガイド壁13
の強度を強めるためのリブ13Cがそれぞれ設けられて
いる。また、ガイド壁13の外側に、第1実施例のピン
体16に相当する嵌合突状13Dが形成されている。こ
の嵌合突状13Dは、長溝状係合部22(図19)との嵌
合状態で蓋体2が安定に回動し得るように、長溝状係合
部22に沿った方向に長く形成されている。
【0057】図21(A)は容器本体1の第2変形例の平
面図であり、図21(B)はそのY−Y’断面図である。
第2変形例では、4本設けられているガイド壁13の外
側上端に傾斜面13Eが形成されている。この傾斜面1
3Eは蓋をする際に入りやすくするためのものである。
【0058】図22(A)は容器本体1の第3変形例の平
面図であり、図22(B)はそのZ−Z’断面図である。
第3変形例のガイド壁13には、図19(B)に示すよう
に蓋体2を最も引き上げた状態(最大設定開度状態)でも
見えない位置に、周回部分13Fが設けられている。こ
の周回部分13Fは第3実施例における周回部分13A
(図18)に相当し、これによりガイド壁13のブレを除
去することができる。しかも、ガイド壁13は周回部分
13Fの上方部分では内側に撓み易いので、蓋体2の内
面が曲面で構成されていても、ガイド壁13は蓋体2の
内面に沿って撓むことができる。なお、13Gは周回部
分を設けたことによって形成された芳香剤揮散用の窓を
示しており、これは第3実施例における13Bに相当す
る。
【0059】図23,図24は、第4実施例の芳香剤容
器に対応する詰替容器の一例を示している。図23に示
す詰替容器は、図14の詰替容器の開口部分を厚肉のス
トレート形状としたものである。また、図24に示す詰
替容器は、図14の詰替容器の開口部分に鍔部37を形
成し、図6に示す樹脂フィルム4と下敷シート31との
両機能を有する下敷シート36を、その鍔部37に嵌合
させたものである。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
係る芳香剤容器は、固形状芳香剤が載置される受皿部を
有する樹脂製の容器本体と、この容器本体の受皿部に上
下動可能に嵌合する樹脂製の蓋体との2部品により構成
されているので、従来の芳香剤容器に比べ部品点数を大
きく削減することができる。したがって、容器本体と蓋
体とを樹脂成型により高能率で製造することが可能とな
り、また、組立作業が大幅に簡略化されるので、有効な
コスト削減を図ることができるものとなった。
【0061】また、蓋体の内面に係合部を形成する一
方、前記容器本体受皿部周壁から上方にほぼ垂直に延び
るガイド壁を立設するとともに、このガイド壁外面に蓋
体の係合部と係合して蓋体を容器本体の密閉位置から最
大設定開度までの範囲内の任意の開度で保持する被係合
部を設けた構成とすることにより、蓋体は容器本体に嵌
合した状態で密閉あるいは任意の開度で保持されるの
で、従来必要とした保持芯及びシャフトが不要となり、
構造を著しく簡略化することができる。したがって、容
器本体と蓋体とを樹脂成型により高能率で製造すること
ができ、また、組立工程が大幅に簡略化することができ
る。
【0062】さらに、容器本体内にセットされる芳香剤
は、従来と比較して保持芯の寸法分、容量を増量し得る
ため、揮散消滅するまでの使用可能期間を増大できる。
あるいは芳香剤の容量を同一とすれば、容器の小型化を
図ることができる。しかも、受皿部上に載置された状態
において、保持芯の存在しない分、外気に臨む表面積が
増大し、芳香拡散性が改善される。そのうえ、本発明容
器に対応させる詰替容器についても、保持芯を考慮に入
れる必要がないため、構造を大幅に簡略化することがで
きる。
【0063】請求項2によるときは、蓋体の頂部に芳香
剤充填用開口部を形成し、この開口部を開閉可能に閉鎖
するキャップを別に設けることにより、容器本体と、蓋
体と、キャップとの3部品からなるものとしているの
で、予め蓋体と容器本体とを組み立てた後、キャップを
取り外した芳香剤充填用開口部から溶融状の芳香剤を充
填し、容器本体の受皿部上で自然固化させることができ
る。したがって、容器の組立工程の延長上に芳香剤の充
填工程を設定することができ、製造上の利便性が向上す
る。
【0064】請求項3によるときは、蓋体の係合部と容
器本体の被係合部との一方は蓋体内面または容器本体の
ガイド壁外面の単一もしくは複数部位に刻設された垂直
もしくは部分螺旋状の長溝からなり、他方は前記ガイド
壁外面または蓋体内面から突出するピン体からなるもの
としているので、蓋体を旋回させるか、あるいは引き上
げるだけの操作で、任意の開度で容器を開放することが
できる。
【0065】請求項4によるときは、蓋体の係合部と容
器本体の被係合部との一方は蓋体下端部内周面または容
器本体のガイド壁外面に形成された突条からなり、他方
は前記ガイド壁外面または蓋体下端部内周面に上下多段
に形成された複数の水平溝からなるものとしているの
で、突条をいずれかの水平溝に係合させることにより蓋
体を任意の高さ位置で保持することができ、また、突条
と水平溝との係合力に抗して蓋体を強制的に引き上げ、
あるいは押し下げることにより、高さを変更したり密閉
したりすることができる。
【0066】請求項5によるときは、蓋体がストレート
部分を有しておらず全体的に丸みを帯びたデザインとな
っているので、コンパクト性や外観性能の向上を図るこ
とができる。
【0067】請求項6によるときは、ガイド壁の内側に
リブが設けられており、また、請求項7によるときは、
ガイド壁の外側上端に傾斜面が形成されているので、蓋
をはめるときに入りやすくなる。
【0068】請求項8によるときは、ガイド壁に最大設
定開度状態でも見えない位置に周回部分が設けられてい
るので、ガイド壁のブレを除去することができる。
【0069】以上、要するに本発明では、従来なし得な
かった部品点数の最小限までの削減を実現して製造コス
トダウンを図ることができ、また、芳香拡散性に優れ、
しかも芳香剤の増量を図ることができるに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る芳香剤容器の第1実施例を示す
斜視図。
【図2】 その縦断面図。
【図3】 容器本体と蓋体とを分解して示す斜視図。
【図4】 長溝状係合部の変形例を示す要部正面図。
【図5】 長溝状係合部の他の変形例を示す要部正面
図。
【図6】 第1実施例に対応する詰替容器を示す縦断面
図。
【図7】 その芳香剤を装填する要領を説明するための
斜視図。
【図8】 芳香剤揮散消滅後の容器本体を示す縦断面
図。
【図9】 詰替容器の他の例を示す縦断面図。
【図10】 その分解斜視図。
【図11】 本発明に係る芳香剤容器の第2実施例を示
す斜視図。
【図12】 その縦断面図。
【図13】 容器本体から蓋体を引き上げる様子を示す
正面図。
【図14】 第2実施例に対応する詰替容器を示す縦断
面図。
【図15】 その芳香剤を装填する要領を説明するため
の斜視図。
【図16】 図6の詰替容器の芳香剤を第2実施例の芳
香剤容器に装填する要領を説明するための斜視図。
【図17】 本発明の第3実施例に係る芳香剤容器本体
の斜視図。
【図18】 その芳香剤容器本体に蓋体を取り付けた状
態の断面図。
【図19】 本発明に係る芳香剤容器の第4実施例の蓋
体引上げ前後の状態を示す縦断面図。
【図20】 第4実施例を構成する芳香剤容器本体の第
1変形例を平面及び縦断面で示す図。
【図21】 第4実施例を構成する芳香剤容器本体の第
2変形例を平面及び縦断面で示す図。
【図22】 第4実施例を構成する芳香剤容器本体の第
3変形例を平面及び縦断面で示す図。
【図23】 第4実施例に対応する詰替容器を示す縦断
面図。
【図24】 第4実施例に対応する他の詰替容器を示す
縦断面図。
【図25】 従来の芳香剤容器の一例を示す断面図。
【図26】 従来の詰替容器の一例を示す透視図。
【符号の説明】
1 容器本体 11 受皿部 11a 周壁 13 ガイド壁 16 ピン体 17 水平溝 2 蓋体 22 長溝状係合部 23 芳香剤充填用開口部 24 係合突条 7 キャップ A 芳香剤

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形状芳香剤が載置される受皿部を有す
    る樹脂製の容器本体と、この容器本体の受皿部に上下動
    可能に嵌合する樹脂製の蓋体との2部品からなり、前記
    蓋体の内面に係合部を形成する一方、前記容器本体受皿
    部周壁から上方にほぼ垂直に延びるガイド壁を立設する
    とともに、このガイド壁外面に前記蓋体の係合部と係合
    して蓋体を容器本体の密閉位置から最大設定開度までの
    範囲内の任意の開度で保持する被係合部を設けたことを
    特徴とする芳香剤容器。
  2. 【請求項2】 固形状芳香剤が載置される受皿部を有す
    る樹脂製の容器本体と、この容器本体の受皿部に上下動
    可能に嵌合する樹脂製の蓋体と、蓋体の頂部に形成され
    た芳香剤充填用開口部を開閉可能に閉鎖するキャップと
    の3部品からなり、前記蓋体の内面に係合部を形成する
    一方、前記容器本体受皿部周壁から上方にほぼ垂直に延
    びるガイド壁を立設するとともに、このガイド壁外面に
    前記蓋体の係合部と係合して蓋体を容器本体の密閉位置
    から最大設定開度までの範囲内の任意の開度で保持する
    被係合部を設けたことを特徴とする芳香剤容器。
  3. 【請求項3】 蓋体の係合部と容器本体の被係合部との
    一方は蓋体内面または容器本体のガイド壁外面の単一も
    しくは複数部位に刻設された垂直もしくは部分螺旋状の
    長溝からなり、他方は前記ガイド壁外面または蓋体内面
    から突出するピン体からなるものである請求項1又は請
    求項2に記載の芳香剤容器。
  4. 【請求項4】 蓋体の係合部と容器本体の被係合部との
    一方は蓋体下端部内周面または容器本体のガイド壁外面
    に形成された突条からなり、他方は前記ガイド壁外面ま
    たは蓋体下端部内周面に上下多段に形成された複数の水
    平溝からなるものである請求項1又は請求項2に記載の
    芳香剤容器。
  5. 【請求項5】 蓋体がストレート部分を有しておらず全
    体的に丸みを帯びたデザインとなっていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の芳香剤容
    器。
  6. 【請求項6】 ガイド壁の内側にリブが設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載の芳香剤容器。
  7. 【請求項7】 ガイド壁の外側上端に傾斜面が形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれ
    かに記載の芳香剤容器。
  8. 【請求項8】 ガイド壁には最大設定開度状態でも見え
    ない位置に周回部分が設けられていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の芳香剤容器。
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