JPH0535007U - 芳香剤容器の蓋の構造 - Google Patents
芳香剤容器の蓋の構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 意匠的効果の高い芳香剤容器を得ることので
きる芳香剤容器の蓋の構造を提供する。 【構成】 芳香剤を収容する容器本体の口部に取付ける
蓋本体と、放射状に開閉可能な複数の花びらを備えた花
びら体とから構成し、蓋本体を、口部の外周に嵌合する
下蓋と、この下蓋の外周に嵌合して軸方向に摺動可能な
中蓋と、この中蓋の内面から立ち上がる第1支持片に支
持され天板部に芳香の通気孔を有する上蓋とから構成
し、花びら体を、下蓋の上端から中蓋と上蓋との間に立
ち上がる第2支持片に支持し、この支持状態で、各花び
らを、上蓋の天板部と中蓋の上端との間から外方に突出
する形態とし、中蓋を押し上げると中蓋の上端が各花び
らを閉方向に押し上げ、上蓋を押し下げると上蓋の天板
部の縁部が各花びらを開方向へ押し下げる構成とする。
きる芳香剤容器の蓋の構造を提供する。 【構成】 芳香剤を収容する容器本体の口部に取付ける
蓋本体と、放射状に開閉可能な複数の花びらを備えた花
びら体とから構成し、蓋本体を、口部の外周に嵌合する
下蓋と、この下蓋の外周に嵌合して軸方向に摺動可能な
中蓋と、この中蓋の内面から立ち上がる第1支持片に支
持され天板部に芳香の通気孔を有する上蓋とから構成
し、花びら体を、下蓋の上端から中蓋と上蓋との間に立
ち上がる第2支持片に支持し、この支持状態で、各花び
らを、上蓋の天板部と中蓋の上端との間から外方に突出
する形態とし、中蓋を押し上げると中蓋の上端が各花び
らを閉方向に押し上げ、上蓋を押し下げると上蓋の天板
部の縁部が各花びらを開方向へ押し下げる構成とする。
Description
【0001】
本考案は、芳香を発散させる芳香剤容器の蓋の構造に関する。
【0002】
この種の芳香剤容器は、収納容器内に収容した液状芳香剤を吸上げ芯によって 吸い上げ、芳香を発散させるものであるが、その一例として、例えば実願平2ー 63496号が提供されている。この芳香剤容器は、吸い上げ芯から発散した芳 香をキャップの窓を通して空気中に自然拡散するようにしている。
【0003】
しかしながら、上記従来の芳香剤容器においては、キャップに窓を設けること で芳香剤容器の外観を損なう結果となっており、美観的に優れた芳香剤容器であ るとは言えなかった。また、キャップの窓から芳香を拡散するに過ぎないため、 使用場所や使用目的に応じて放散範囲や芳香量を適宜調整することはできなかっ た。
【0004】 本考案は、上記の課題に鑑みてなされたもので、意匠的効果が高く、放散範囲 や芳香量を適宜調整することのできる芳香剤容器を得ることのできる芳香剤容器 の蓋の構造を提供することを目的とする。
【0005】
そこで、本考案は、芳香剤を収容する容器本体の口部に取付けられる蓋本体と 、放射状に開閉可能な複数の花びらを備えた花びら体とから構成される芳香剤容 器の蓋の構造であって、前記蓋本体を、前記口部の外周に嵌合される下蓋と、こ の下蓋の外周に嵌合されて自身の軸方向に沿って摺動可能な中蓋と、この中蓋の 内面から立ち上がる第1支持片に支持され天板部に芳香の通気孔を有する上蓋と から構成し、前記花びら体を、前記下蓋の上端から中蓋と上蓋との間に立ち上が る第2支持片に支持し、この支持状態で、前記花びら体の各花びらを、上蓋の天 板部と中蓋の上端との間から外方に突出する形態とし、前記中蓋を押し上げると 中蓋の上端が花びら体の各花びらを閉方向に押し上げ、前記上蓋を押し下げると 上蓋の天板部の縁部が前記花びら体の各花びらを開方向へ押し下げる構成とする ことを前記課題の解決手段とした。
【0006】
容器本体内の芳香剤は、例えば吸い上げ芯により吸い上げられ、口部から仮蓋 を外すと、上蓋の通気孔から芳香が外部に発散するが、上記構成により、花びら が放射状に開閉して芳香の放散範囲および放散量が調節されることになる。また 、上記構成により、花びらを閉じた状態と開いた状態の異なる意匠的効果が芳香 剤容器に付与され、芳香剤容器の美的外観が向上することになる。
【0007】
以下本考案の一実施例を、図1ないし図3を参照して説明する。
【0008】 本実施例における芳香剤容器は、芳香剤を収容する容器本体1と、容器本体1 の口部2に嵌め込まれる仮蓋3と、容器本体1の口部2の外周に装着される蓋4 とから構成されている。
【0009】 容器本体1を先に説明すると、この容器本体1は、液状芳香剤を収容する収納 室5を内部に形成する有底容器とされている。この容器本体1の口部2には吸い 上げ芯6を保持する中栓7が口部2に挿入する形で嵌め込まれている。前記吸い 上げ芯6は、下端が容器本体1の底部付近まで達して液状芳香剤に浸されており 、また上端が口部2の上端付近に達し、液状芳香剤を吸い上げて口部2から後述 する上蓋13の通気孔19aから芳香を発散させるようになっている。さらに、 前記中栓7には、使用前の容器本体1内部の気密性を保持し、芳香の発散を防止 する仮蓋3が着脱可能に嵌め込まれている。
【0010】 前記蓋4は、本考案の特徴となるもので、口部2の外周に取付けられる蓋本体 10と、放射状に開閉可能な複数の花びら21を備えた花びら体20とから基本 構成されている。前者の蓋本体10は、下蓋11、中蓋12、上蓋13の3つの 部材から構成されている。
【0011】 下蓋11は、口部2の外周にねじ嵌合される樹脂製の筒状部材であって、下蓋 11の内周面には口部2の外周のねじ部に螺合されるねじ部11aが形成されて いる。この下蓋11の上面には中蓋12と上蓋13との間に立ち上がる複数の支 持片(第2支持片)14が設けられている。
【0012】 また、中蓋12は、樹脂製の筒状部材であって、下蓋11の外周に上下動可能 に嵌合される小筒部15と、この小筒部15の上端に設けられる大筒部16とか ら構成されている。前者の小筒部15の下端内周面には中蓋12の最上昇位置に おいて下蓋11の外周面に設けられた係止部11bに係合する係止突起15aが 突設されている。さらに、小筒部15の上端内面には求心方向に一旦延びて立ち 上がる複数の支持片(第1支持片)17が設けられている。
【0013】 また、上蓋13は、中蓋12の各支持片17に支持される樹脂製の有頭筒状の 部材であり、筒部18の下端内周面には各支持片17の外面に設けられた係止部 17aにアンダーカット結合する周突条18aが設けられている。さらに、筒部 18の上面には円板状の天板部19が一体に設けられ、この天板部19の中央に は芳香を発散させる通気孔19aが設けられている。
【0014】 一方、花びら体20は、放射状に開閉可能な複数枚の花びら21と、各花びら 21をヒンジ部22を介して回動可能に支持するリング状の基部23とから構成 されている。この基部23の内周面には下蓋11各支持片14の外面に設けられ た係止部14aにアンダーカット結合する周凹状23aが設けられている。
【0015】 上記構造の蓋4は、下蓋11の外周に中蓋12の小筒部15を嵌合し、下蓋1 1の各支持片14の係止部14aに花びら体20の基部23の周凹条23aをア ンダーカット結合し、中蓋12の各支持片17の係止部17aに上蓋13の周凹 条18aをアンダーカット結合することにより、組み立てられる。この組立状態 において、花びら体20の各花びら21は、中蓋12の大筒部16の上端と上蓋 11の天板部19の縁部との間から外方に突出する形態とされている。
【0016】 そして、芳香剤容器は、液状芳香剤を収容した容器本体1の口部2に吸い上げ 芯6を保持した中栓7を挿入し、中栓7に仮蓋3を嵌め込み、上記蓋4の下蓋1 1を口部2の外周にねじ嵌合することにより、組み立てられる。この状態では、 仮蓋3が容器本体1内部の気密性を確保するため、芳香が外に放散されるおそれ はない。
【0017】 使用の際には、蓋4を一旦外して仮蓋3を取り、蓋4を再び口部2に取付ける 。液状芳香剤は既に吸い上げ芯6の上端側に吸い上げられ、芳香が放散可能な状 態となっているので、直ちに上蓋13の通気孔19aを通して芳香が外に放散さ れることになる。
【0018】 そして、上記蓋構造によれば、上蓋13を押し下げると、天板部19の周縁部 が花びら体20の各花びら21の内面に当接してこれを押し下げ、各花びら21 が全て開く方向へ傾斜するようになっている。また、中蓋12を押し上げると、 中蓋12の大筒部16の上端が各花びら21の裏面に当接してこれを押し上げ、 各花びら21が全て閉じる方向へ傾斜するようになっている。この場合、中蓋1 2を上下に動かせば、自身の周突条15aが下蓋11の係止部11bにアンダー カット結合してカチッと止まり、花びら21の閉状態が維持されることになる。 このように、上記機構によって花びら21を開閉することにより、芳香の放散範 囲を広げたりしぼったり、放散量を大きくしたり小さくしたり、各調整を図るこ とができる。
【0019】 本実施例によれば、次のような効果を奏する。
【0020】 (1)蓋4を構成する下蓋11、中蓋12、上蓋13、花びら体20の各有機的 な機構により花びら21を開閉することができ、所望の芳香の放散範囲および放 散量に調整できる。これにより、芳香剤容器を使用場所、使用目的に応じて有効 に使用できる。
【0021】 (2)芳香剤容器に対して花びら21を開いた状態の意匠的効果と花びら21を 閉じた状態の意匠的効果との2つの異なる意匠的効果を付与することができ、芳 香剤容器の外観に意外性を持たせることができる。しかも、通気孔19aは各花 びら21の中央に位置して芳香剤容器の外観を損なわせるような通気用の窓を形 成しないから、芳香剤容器の美的外観を高めることができる。さらに、花びら2 1に適宜に色彩を付与して、その意匠的効果をより一層高くすることもでき、車 内に備え付ける芳香剤容器としても好適である。
【0022】 (3)花びら21を開閉する機構は、一体化された上蓋13および中蓋12の押 し上げ・押し下げ動作により作動する簡単な機構で得られる。また、この機構は 、下蓋11、中蓋12、上蓋13、花びら体20を単純に組み立てるだけで得ら れるため、組立性に優れ、製造コストの面でも有利である。
【0023】 なお、本実施例では、液状芳香剤の例を説明したが、芳香剤はこれに限らず容 器本体内に収容し得るあらゆる芳香剤に対応できる。
【0024】
以上説明したように、本考案によれば、容器本体の口部に取付けられる蓋本体 の上蓋の押し下げおよび中蓋の押し上げの動作によって、蓋本体と花びら体との 有機的な機構により、通気孔のまわりの花びらを開閉できる機構としたから、容 器本体に収納された芳香剤からの芳香の発散範囲および発散量を適宜に調節でき 、使用場所や使用目的に合わせて芳香を効果的にかつ効率良く放散させることが できる。また、花びらの開状態と閉状態の2つの異なる意匠的効果を芳香剤容器 に付与でき、芳香剤容器の外観に意外性を持たせることができる等の効果を奏す る。
【図1】本考案の一実施例を示すもので、芳香剤容器の
側断面図である。
側断面図である。
【図2】同芳香剤容器の側断面図である。
【図3】同芳香剤容器の蓋の分解図である。
1 容器本体 2 口部 3 蓋 10 蓋本体 11 下蓋 12 中蓋 13 上蓋 14 支持片(第2支持片) 17 支持片(第1支持片) 19 天板部 19a 通気孔 20 花びら体 21 花びら。
Claims (1)
- 【請求項1】 芳香剤を収容する容器本体(1)の口部
(2)に取付けられる蓋本体(10)と、放射状に開閉
可能な複数の花びら(21)を備えた花びら体(20)
とから構成される芳香剤容器の蓋の構造であって、前記
蓋本体(10)は、前記口部(2)の外周に嵌合される
下蓋(11)と、この下蓋(11)の外周に嵌合されて
自身の軸方向に沿って摺動可能な中蓋(12)と、この
中蓋(12)の内面から立ち上がる第1支持片(17)
に支持され天板部(19)に芳香の通気孔(19a)を
有する上蓋(13)とから構成され、前記花びら体(2
0)は、前記下蓋(11)の上端から中蓋(12)と上
蓋(13)との間に立ち上がる第2支持片(14)に支
持され、この支持状態で、前記花びら体(20)の各花
びら(21)は、上蓋(13)の天板部(19)と中蓋
(12)の上端との間から外方に突出する形態とされて
おり、前記中蓋(12)を押し上げると中蓋の上端が花
びら体(20)の各花びら(21)を閉方向に押し上
げ、前記上蓋(13)を押し下げると上蓋の天板部(1
9)の縁部が前記花びら体(20)の各花びら(21)
を開方向へ押し下げる構成とされていることを特徴とす
る芳香剤容器の蓋の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7667491U JP2549069Y2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 芳香剤容器の蓋の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7667491U JP2549069Y2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 芳香剤容器の蓋の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0535007U true JPH0535007U (ja) | 1993-05-14 |
JP2549069Y2 JP2549069Y2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=13611977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7667491U Expired - Lifetime JP2549069Y2 (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 芳香剤容器の蓋の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2549069Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019080787A (ja) * | 2017-10-31 | 2019-05-30 | 株式会社吉野工業所 | 揮散容器 |
JP2020164207A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社吉野工業所 | 揮散・吸着容器用の蓋部材 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101973331B1 (ko) * | 2018-08-24 | 2019-04-26 | 이화영 | 조명 기구 |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP7667491U patent/JP2549069Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2019080787A (ja) * | 2017-10-31 | 2019-05-30 | 株式会社吉野工業所 | 揮散容器 |
JP2020164207A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社吉野工業所 | 揮散・吸着容器用の蓋部材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2549069Y2 (ja) | 1997-09-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970506 |