JPS601722Y2

JPS601722Y2 - 芳香・防臭液等の吸い上げ式揮散装置

Info

Publication number: JPS601722Y2
Application number: JP11658080U
Authority: JP
Inventors: 孝二郎桑原
Original assignee: エステ−化学株式会社
Priority date: 1980-08-18
Filing date: 1980-08-18
Publication date: 1985-01-18
Also published as: JPS5740441U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、芳香・防臭液等の揮散性薬液を、収容壜体か
ら芯材の毛細管現象によって吸い上げて、該芯材に当接
する吸水性の蓄香片に含浸させた後、薬液を持続且効率
的に発散せしめるようにした揮散装置に関するもので、
特に環体口部に装着する偏平状の二枚構成の蓋体の開閉
機構と操作を簡易且容易ならしめると共に構体に対する
蓋体の位相を自由に選択し得るようにしたものである。

以下図面に示した実施例に基いて本考案の要旨を説明す
る。

図面において、１は構体で、第３図示のように外周を略
馬蹄型に形威してあり、蓋体２も構体１の外形に対応し
て外周を略馬蹄型に形威しである。

構体１の開口部３の外周には螺条３ａを刻設し、キャッ
プ４を螺入緊締するようにしである。

開口部３の内側には、芯体５を保持する中枠６を嵌装し
、芯体５をキャップ４の中央透孔４ａから上方に突出す
るようにしである。

７はキャップ４の中央透孔４ａを閉塞する補助キャップ
で、不使用時にキャップ４の螺入圧力によって補助キャ
ップ７を開口部３の外周縁３ｂに圧接して開口部３を密
封するようにしである。

キャップ４の外周にはローレット４ｂを刻設し、後述す
るように蓋体２の構体１に対する位相を自由に選択し得
るようにしである。

蓋体２は、上部蓋体２ａと下部蓋体２ｂとからなり、上
部蓋体２ａの内側下面には、弧状の保持片８の一対を対
向配置し、それぞれの中央外側に突起８ａを突設してあ
り、９は補強板である。

一方、下部蓋体２ｂは、前記保持片８を内側に収容する
同様の弧状の支持片１０の一対を植立し、該支持片１０
の内側にはコ状の案内１１０ａと、前記突起８ａを導入
及び導出する開溝１０ｂを設けてあり、これらの支持片
１０．１０を取り巻くように、吸水性素材からなる蓄香
片１１を配設しである。

１２は蓄香片１１の周縁を抑止する係止片で、複数個設
けである。

下部蓋体２ｂには、第５図に示されるように、キャップ
４の外側から嵌合する筒部１３を一体威形し、下部蓋体
２ｂの中央開口部１４に連通しである。

この筒部１３には一対ノ切り込み１５を設け、筒部１３
に弾力性を与えるようにしてあり、筒部１３の内側には
、突条１６を複数個配設し、キャップ４のローレット４
ｂに噛合するようにしである。

１７は常時開放されている揮散孔である。

しかして、上部蓋体２ａも下部蓋体２ｂも、互に対向密
接する外周縁部１８゜１９を夫々具備し、蓋体２の内側
と外界と遮断するようにしである。

か）る構成からなる本考案装置の使用態様を説明すると
、不使用時には、第２図に示すように、補助キャップ７
を介して、キャップ４を環体１の開口部３に螺入緊締す
れば、環体１の開口部３は完全に密封される結果、収納
保管に適するもので、使用に当っては、蓋体２を把持し
て環体から強制的に引き上げれば、弾力性を有する筒部
１３が開かれて、突条１６がキャップ４のローレット４
ｂ部分を滑って取り外される。

次に、キャップ４を螺脱して補助キャップ７を取り外し
て、再びキャップ４を螺入すれば、芯体５の上端はキャ
ップ４の中央透孔４ａから上方に突出する。

この状態において、蓋体２の筒部１３をキャップ４に嵌
合するもので、この時、環体１の外形に蓋体２の外形が
整合するように蓋体の位相を勘案して装着すれば、筒部
１３の内側の突条１６がキャップ４のローレット４ｂに
噛合して回転方向の滑動を阻止される。

この状態においては、第４図示のように蓄香片１１の中
心部が芯体５の頂端に当接して薬液が芯体を経て蓄香片
５に浸透拡散される。

かくして上部蓋体２ａを上方から把持し、下部蓋体２ｂ
を固持して上部蓋体２ａを第３図上反時計方向に回動し
、突起８ａをコ状の案内溝１０ａの左端に夫々片寄せた
状態で、上方に持ち上げた後、右方に回動すれば、突起
８ａはコ状の案内溝１０ａ上段溝右端に位置すると共に
、第４図示の如く上部蓋体２ａと下部蓋体２ｂとの間に
間隙ｄを形威し、蓄香片５からの薬液の揮散が効果的に
行われること）なる。

更に揮散量を制限するためには、前述した操作とは逆に
、上部蓋体２ａを回動して、間隙ｄを閉鎖すれば、薬液
の揮散は、第５図の下部蓋体２ｂに穿たれた揮散孔１７
のみに限定されること）なる。

以上述べた如く、本考案装置においては、上部蓋体及び
下部蓋体とも合成樹脂素材により一挙に成形し得ると共
に蓋体の開閉操作が容易に、且楽に調節を行うことがで
き、殊にキャップと蓋体との関係位置をローレットと突
条とによって自由に選定し得るから、外形上の美的変化
を選択することが可能となり、室内装飾品としての機能
をも兼務せしめることもでき、実用上多大の利益を斎し
得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を施した薬液収容壜体の正面図、第
２図はその縦断正面図、第３図は蓋体部分の分解斜面図
、第４図は使用状態を示す縦断正面図、第５図は下部蓋
体を斜め下方から見た斜視図である。１・・・・・・環体、２・・・・・・蓋体、２ａ・・・
・・・上部蓋体、２ｂ・・・・・・下部蓋体、３・・・
・・・開口部、４・・・・・・キャップ、５・・・・・
・芯体、７・・・・・・補助キャップ、８・・・・・・
保持片、８ａ・・・・・・突起、１０・・・・・・支持
片、１０ａ・・・・・・コ状の案内溝、１０ｂ・・・・
・・開溝、１１・・・・・・蓄香片、１３・・・・・・
筒部、１６・・・・・・突条、１７・・・・・・揮散孔
。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）環体口部に嵌合する偏平状の揮散量調節蓋体を設
けると共に、該蓋体は上部蓋体と下部蓋体とからなり、
下部蓋体には吸水性蓄香片を収容して構体内に連通ずる
芯体先端に接触せしめ且コ状の案内溝を有する一対の支
持片を植設し、該案内溝に摺動すべき突起を有する一対
の保持片を上部蓋体に突設し、下部蓋体と上部蓋体との
開閉を前記コ状の案内溝と突起との相対位置の変化によ
って行うように構成した芳香・防臭液等の吸い上げ式揮
散装置。
（２）下部蓋体には、壜口に螺入するキャップの外周ロ
ーレットに噛合する突条を有する弾力性嵌合筒部を設け
た実用新案登録請求の範囲（１）に記載の芳香・防臭液
等の吸い上げ式揮散装置。
（３）下部蓋体には、常時開放されている複数個の揮散
孔を附設した実用新案登録請求の範囲（１）に記載の芳
香・防臭液等の吸い上げ揮散装置。
（４）偏平状の揮散量調節蓋体は、構体の外周形状と同
形状である実用新案登録請求の範囲（２）に記載の芳香
・防臭液等の吸い上げ式揮散装置。
（５）下部蓋体の支持片に設けたコ状の案内溝の上部に
、上部蓋体の突起を開放する開溝を設けた実用新案登録
請求の範囲（１）に記載の芳香・防臭液等の吸い上げ式
揮散装置。
（６）環体口部とキャップとの間に介在せしめてキャッ
プの中央開孔部を閉塞する補助キャップを設けた実用新
案登録請求の範囲（２）に記載の芳香、・防臭液等の吸
い上げ式揮散装置。