JPS601725Y2

JPS601725Y2 - 芳香・防臭液等の吸い上げ式揮散装置

Info

Publication number: JPS601725Y2
Application number: JP13143080U
Authority: JP
Inventors: 孝二郎桑原
Original assignee: エステ−化学株式会社
Priority date: 1980-09-16
Filing date: 1980-09-16
Publication date: 1985-01-18
Also published as: JPS5754447U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、芳香・防臭液等の揮散性薬液を収容堰体から
芯材の毛細管現象によって吸い上げて、該芯材に当接す
る吸水性の蓄香片に含浸させた後、薬液を持続且効率的
に発散せしめるようにした揮散装置に関するもので、特
に、環体口部に装着する偏平状の二枚構成の蓋体の開閉
機構を簡易化する一方、操作を簡易且容易ならしめると
共に環体に対する蓋体の位相を自由に選択し得るように
したものである。

以下図面に示した実施例に基いて本考案の要旨を説明す
る。

図面において、１は環体で、第３図示のように外周を馬
蹄型に形成腰蓋体２も環体の外形に対応して外周を馬蹄
型に形威しである。

環体１の口部３の外周には螺条３ａを刻設し、キャップ
４を螺入緊締するようにしである。

環体口部３の内側には、芯体５を保持する中枠６を嵌装
し、芯体５をキャップ４の中央透孔４ａから上方に突出
するようにしである。

７はキャップ４の中央透孔４ａを閉塞する補助キャップ
で、不使用時にキャップ４の螺入圧力により補助キャッ
プ７を環体口部３の外周縁３ｂに圧接して環体口部３を
密封するようにしである。

キャップ４の外周にはローレット４ｂを刻設し、後述す
るように蓋体２の環体１に対する位相を自由に選択し得
るようにしである。

蓋体２は、上部蓋体２ａと下部蓋体２ｂとからなり、上
部蓋体２ａの内側下面には、複数個の保持片８を突設し
である。

この保持片８は両側に突縁８ａを設けて案内溝８ｂを形
成すると共に頂端に鉤部８Ｃを形成しである。

一方、下部蓋体２ｂには、前記保持片８の案内溝８ｂ内
に弾力的に嵌装される鉤部１０ａを具備し、共に内方へ
の弾力性向を有する鉤状の支持片１０を突設し、これら
の複数個の支持片１０を取り巻くように、吸水性素材か
らなる蓄香片１１を配設しである。

１２は蓄香片１１の周縁を抑止する係止片で、複数個設
けである。

下部蓋体２ｂには、第５図に示されるように、キャップ
４の外側に嵌合する筒部１３を一体成形し、下部蓋体２
ｂの中央開口部１４に連通しである。

筒部１３の内側には、突条１６を複数個配設し、キャッ
プ４のローレット４ｂに噛合するようにしである。

なお、上部蓋体２ａと下部蓋体２ｂには、互に対向密接
する外周縁部１８．１９を夫々設けてあり、蓋体２の内
側と外界を遮断するようにしであるが、下部蓋体２ｂに
は、常時開放されている揮散孔１７の複数個が形威しで
ある。

か）る構成からなる本考案装置の使用態様を説明すると
、不使用時には、第２図に示すように、補助キャップ７
を介して、キャップ４を堰体１の口部３に螺入緊締すれ
ば、環体口部３は完全に密封される結果、収納保管に適
するもので、使用に当っては、蓋体２を把持して、これ
を堰体１から引き上げれば、筒部１３は楽にキャップ４
から取り外すことができるもので、キャップ４と筒部１
３との結合は、突条１６とローレット４ｂとの噛合のみ
による摩擦結合であるため、取り外しはきわめて容易で
ある。

次にキャップ４を環体口部３から螺脱した後、補助キャ
ップ７を取り外し、再びキャップ４を環体口部３に螺入
すれば、芯体５の上端はキャップの中央透孔４ａから上
方に突出する。

この状態において、蓋体２の筒部１３をキャップ４に嵌
合するもので、この時堰体１の外形に蓋体２の外形が整
合するように、蓋体２の位相を勘案して装着すれば、筒
部１３の内側の突条１６がキャップ４のローレット４ｂ
に噛合して蓋体２の回転方向の滑動が阻止されると同時
に、第４図示のように蓄香片１１の中心部が芯体５の頂
部に当接して薬液が芯体５を経て蓄香片１１に浸透拡散
される。

この時、蓋体２は密閉状態を保持するが、下部蓋体２ｂ
の揮散孔１７から揮散が自動的に行われるものである。

次に更に効果的な揮散を行うには、上部蓋体２ａを上方
から把持し、下部蓋体２ｂを固持して、上部蓋体２ａを
持ち上げると、保持片８は、そ案内溝８ｂを、弾力を有
する鉤状の支持片１０の鉤部ｌｅａに摺動しつつ支持片
１０の押圧弾力に抗して持ち上げられ、第６．７図示の
如く相互の鉤部８ｃと１０ａとが当接して停止される。

この場合、支持片１０の内方へ指向する押圧弾力によっ
て上部蓋体２ａは持ち上げられた位置に押上されること
）なる。

図面には示していないが、この鉤部８ｃ又は１０ａの陥
入する回込を支持片１０又は保持片８の対向位置に設け
れば更に抑止作用が確実となるが、支持片１０の押圧弾
力と勘案して設置さるべきである。

かくして、第４図示のように、上部蓋体２ａと下部蓋体
２ｂとの間に間隙ｄを形威し、蓄香片１１からの薬液の
揮散が効果的に行われること）なる。

またこの間隙ｄは、支持片１０の弾力によって保持され
ているものであるから、間隙ｄの巾を自由に選択するこ
とができ、最小の揮散量は、前述の如く、蓋体２を閉鎖
して揮散孔１７のみで行うものである。

以上述べた如く、本考案装置においては、構造が簡易で
あるため、上部蓋体及び下部蓋体とも合成樹脂素材によ
り一挙に成形し得ると共に蓋体の揮散間隙ｄを自由に調
節することが可能であり、しかも開閉操作がきわめて単
純明快であり、また、キャップと蓋体との間係位置をロ
ーレットと突条とによって自由に選定し得る著効を発揮
するため実用に供して益する処が多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を施した薬液収容環体の正面図、第
２図はその縦断正面図、第３図は蓋体部分の分解斜視図
、第４図は使用状態を示す縦断正面図、第５図は下部蓋
体を斜め下方から見た斜視図、第６図及び第７図は鉤状
支持片と保持片との係止状態を示す拡大された正面図と
縦断側面図である。１・・・堰体、２・・・蓋体、２ａ・・・上部蓋体、２
ｂ・・・下部蓋体、３・・・環体口部、３ａ・・・螺条
、３ｂ・・・外周縁、４・・・キャップ、４ａ・・・中
央透孔、４ｂ・・田−レット、５・・・芯体、６・・・
中枠、７・・・補助キャップ、８・・・保持片、８ａ・
・・突縁、８ｂ・・・案内溝、８Ｃ・・・鉤部、１０・
・・支持片、１０ａ・・・鉤部、１１・・・蓄香片、１
２・・・係止片、１３・・・筒部、１４・・・中央開口
部、１６・・・突条、１７・・・揮散孔、１８゜９・・・外周縁部、ｄ・・・間隙。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）環体口部に嵌合する偏平状の揮散量調節蓋体を設
けると共に、該蓋体は上部蓋体と下部蓋体とからなり、
下部蓋体には吸水性蓄香片を収容して環体内に連通ずる
芯体先端に接触せしめ且弾力を有する複数個の鉤状の支
持片を植設する一方、前記支持片に対向する案内溝と係
止鉤部とを有する保持片を上部蓋体に突設し、下部蓋体
と上部蓋体との開閉を前記鉤状の支持片との相対位置の
変化によって行うように構成した芳香・防臭液等の吸い
上げ式揮散装置。
（２）下部蓋体には、壜口に螺入するキャップの外周ロ
ーレットに噛合する複数個の突条を有する嵌合筒部を設
けた実用新案登録請求の範囲（１）に記載の芳香・防臭
液等の吸い上げ式揮散装置。
（３）下部蓋体には、常時開放されている複数個の揮散
孔を附設した実用新案登録請求の範囲（１）に記載の芳
香・防臭液等の吸い上げ式揮散装置。
（４）偏平状の揮散量調節蓋体の外周形状は、環体の外
周形状と略同形である実用新案登録請求の範囲（２）に
記載の芳香・防臭液等の吸い上げ式揮散装置。
（５）環体口部とキャップとの間に介在せしめてキャッ
プ中央開口部を閉塞する補助キャップを設けた実用新案
登録請求の範囲（２）に記載の芳香・防臭液等の吸い上
げ式揮散装置。