JPS6124273Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は気化性の液状芳香剤を収容する芳香剤
容器体に関する。

例えば厠、浴室、病室あるいは集会室等の悪臭
の発生し易い部屋や人いき、タバコの臭い等のす
る部屋では、不快感のもととなる臭いを消し、室
内を爽やかに保つために芳香剤が用いられる。こ
の芳香剤としては固形状のもの、カプセル状のも
のなどあり、それぞれ適応した構造の容器に収容
して使用に供せられている。

本考案は、特に気化性の液状芳香剤を収容する
に適した構造の芳香剤容器を提供することを目的
とする。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
るに、各図で１は内部に気化性の液状芳香剤２を
収容したボルト状の容器体、３は外周面に螺条４
を形成したその口頚部である。また５は前記液状
芳香剤２中に浸された吸上用の芯で、この芯５
は、頂部の外向きフランジ６を前記口頚部３頂面
に載置した垂環７の下半部の小径部７ａで保持さ
れている。尚、垂環７の中間部分には周方向に幾
つかの透孔８を明けている。

前記容器体口頚部３に螺筒９を螺合する。該螺
筒９は、下半部が大径部９ａに、上半部が小径部
９ｂの段形の外形で、小径部９ｂは口頚部３より
上方に突出しており、また大径部９ａの内周面に
は前記螺条４と螺合する螺溝１０を、そして小径
部９ｂの外周面には螺条１１を形成しており、さ
らに該小径部９ｂ筒壁には第２図に示すように段
部に達する縦方向のスリツト１２を設けている。
このスリツト１２は１個所でも、２個所であつて
もよい。またこのスリツト１２は通気用なので、
要は開口であればよく、従つて縦方向の細長な透
孔でもよい。

前記螺筒９の小径部９ｂにキヤツプ１３を装着
する。このキヤツプ１３は頂壁から垂設した内外
２重の周壁１４，１５を有する。外部周壁１５の
内周面には前記螺条１１と螺合する螺溝１６を形
成しており、また内部周壁１４は前記容器体口頚
部３の延長上に位置している。しかして、このキ
ヤツプ１３は規定に螺合装着された状態にて、外
部周壁１５の下端周面は螺筒９の段部に密に接触
し、また内部周壁１４の下端周面は垂環７の外向
きフランジ６頂面に密に接触し、容器体１内を外
気から気密に封止する。尚、１７，１８は係止用
突条を示す。

この芳香剤容器において、液状芳香剤２は芯５
により吸上げられ、吸上げられた芳香剤２は気化
するので、容器体１内上部空間には香気が充満し
ている。従つて、キヤツプ１３を螺退させこれを
上方に上げれば、前記香気はキヤツプの内部周壁
１４と垂環７の外向きフランジ６間、螺筒９の開
口１２、キヤツプの外部壁１５と螺筒９の段部間
を経て外部に放散され香気を放つことになる。

上記本考案容器では、キヤツプ１３を単に螺退
する操作のみで放香でき、又放香量が調整できる
ので、、操作は極く簡便である。またキヤツプ１
３を規定に螺合装着した状態では放香が停止でき
るので、必要時にのみ放香でき、芳香剤を無駄な
く効率的に使用することができる。また容器は単
純形状の小数部品ですみ、しかもこれら部品を単
に螺合、嵌合するのみで組立てができるので、構
造は簡易であり、又芳香剤の補給も随意可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案芳香剤容器の半部を縦断して示
す正面図、第２図は第１図のスリツト部を示す一
部斜視図である。 １……容器体、５……芯、７……垂環、９……
螺筒、１３……キヤツプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 気化性の液状芳香剤を収容した容器体１と、 外向きフランジ６を前記容器体１口頂部に載
   置して該容器体１内に垂設され、液状芳香剤に
   浸した吸上げ用芯５を保持する垂環７と、 通気用の開口１２を設けた上半部を小径部９
   ｂに、下半部を大径部９ａの段形外形に形成さ
   れ、該大径部９ａにより前記容器体口頚部３に
   螺合された螺筒９と、 下端周面が前記螺筒９の段部に気密に接して
   該螺筒９小径部９ｂに螺合された外部周壁１５
   と、下端周面が前記垂環７の外向きフランジ６
   頂面に気密に接する内部周壁１４を有して螺筒
   ９に装着されたキヤツプ１３と からなる芳香剤容器。