JPS6036186Y2 - 芳香剤容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は側、病室、集会室等のように悪臭や人いきれ、
タバコの臭い等の発生しやすい場所において、不快感の
もととなる臭いを消し、室内を爽やかに保つために用い
られるカプセル封入の液状芳香剤を収納する芳香剤容器
に関するものである。

従来、芳香剤としては、ゲル状の状態で容器に充填し充
填後固化させる固形状のものが一般的であるが、この形
態のものは一旦容器に収納充填すれば、たとえ芳香発散
口を封止しても組立てて構成される容器自体の隙間部等
から自然放香してしまう欠点がある。

これに対し芳香剤を液状とし、これを小さな粒状の軟質
材カプセルに封入する形態のものは、カプセルを壊さな
い限り放香せず、従って適量のものを随意必要時に使用
でき、放香効率が高い。

この場合、容器自体にカプセルを圧潰して破る機構を備
えておけば使用上便宜である。

本考案は芳香液封入カプセルの圧潰機構を備え、従って
カプセル形芳香剤を収納するのに都合よく構成した芳香
剤容器を提供することを目的とする。

以下添付図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１図において、１は容器体で、該容器体１は平板状の
底壁２周縁から起立した周壁３を、下半部３ａを上方に
広がる林状に、又上半部３ｂを下半部上端より外径が小
径の直筒部とした段形に形成し、前記下半部３ａには周
方向に適宜間隔で複数の芳香発散口４を、又上半部の直
筒部３ｂ外周面には螺条５を夫々形威し、そして前記底
壁２上面には、中央部の角柱６とその左右両側に上面か
ら見て半円弧形で上端内側を上向き段部にした曲面柱７
（他方は図示せず）を対称的に配置して構成した吸湿紙
支持部９を立設し、該支持部９にて円板状の吸湿紙８を
支持している。

１０は内蓋で、中央部上面から、中途外周面に突条１１
を周設した案内筒１２を一体に立設し、又該案内筒１２
外囲の蓋部に周方向に適宜の間隔で複数個の液滴下孔１
３を設けて、周縁下面のインロ一部にて前記容器体１上
端面に載置されている。

１４が外蓋で、頂部中央を末細りの筒壁１５として下方
に垂下して芳香液封入のカプセル１６の投入口１７とし
、又垂下周壁１８の下端内面には螺溝１９を、モして周
壁１８裏面には縦長のリブ２０を周方向に適宜の間隔で
複数個を突出して形成しでおり、前記螺荷１９を前記螺
条１５に螺合して容器体１に組込み装着したとき、リブ
２０が前記内蓋１０を上面から押え固定する。

ここで、上記外蓋１４と内蓋１０とにおいて、外蓋１４
を装着したとき外蓋１４の垂下螺条１５下端開口は内蓋
１０の上面に接するので、内蓋１０の中央部は前記筒壁
１５の開口を塞ぐことになり、したがってこれらの部分
はあたかも頂壁の中央部を凹陥させた形状となる。

又筒壁１５下端部と案内筒１２の基部間の狭隘部はカプ
セル収納部２１を形成する。

２２はカプセル圧潰用操作筒２２で、円板状の頂壁２３
裏面から下端周面が前記カプセル収納部２１直上部に位
置する圧潰用筒体２４を垂設し１、該圧潰用筒体２４の
下端内面に突条２５を周設して前記案内筒１２に上下動
可能に嵌合されており、そして案内筒１２内において頂
壁２３裏面と内蓋１０間に介挿されたバネ２６により常
時上方に付勢されるが、突条２５が突条１１に係止され
るので図示の押下げ可能の状態に保持されている。

上記構成において、使用に際しては液状芳香剤を封入し
たカプセル１６を投入口１７から投入する。

このカプセル１６はカプセル収納部２１に入り込む。

そこでカプセル圧潰用操作筒２２を矢示のようにバネ２
６に抗して下方に押圧する。

この押圧操作により圧潰用筒体２４がカプセル収納部２
１内に圧下されカプセル１６を押し潰し破るので、内部
から液状芳香剤がでてこれが液滴下孔１３から落下し下
方の吸湿紙８に滲み込む。

そしてこの吸湿紙８に滲み込んだ芳香剤の芳香が芳香発
散口４から外部に発散される。

第２図は他の実施例を示し、この実施例は前述した第１
の実施例の内蓋１０の案内筒１２と液滴下孔１３のある
中央部分を外蓋１４と一体と腰従って内蓋１０の他の部
分とリブ２０を省いて構成を単純化したもので、この実
施例においても第１の実施例と同様にその目的を達する
ことができる。

尚、この第２図で他の第１図と同一部分には同符号を付
しそれらの説明は省略する。

以上記載のように本考案では、蓋１４の頂部中央を凹陥
させ、この凹陥部の中央部に案内筒１２を立設し該案内
筒１２と凹陥筒壁１５との間の上部をカプセル投入口１
７に、又下部をカプセル収納部２１とすると共に該収納
部２１底部に液滴下孔１３を明け、更に前記案内筒１２
に、下端周面が前記カプセル収納部２１直上部に位置す
るカプセル圧潰用操作筒２２を押下げ可能に嵌合し、そ
して前記液滴下孔１３下方に吸湿紙８を配置する構成ど
したので、放香に際しては投入口１７から所要量のカプ
セル１６を投入して後カプセル圧潰用操作筒２２を押下
げる操作のみでよく、使用が極く簡便である。

即ち、本考案では容器自体にカプセル圧潰機構を備えて
いるので、別途に圧潰手段を必要とせすカプセル形芳香
剤を用いるに適している。

又カプセル収納部２１は蓋１４の凹陥部、つまり蓋１４
の外側面に形成されるので、使用済のカプセル１６の殻
は蓋１４を取外すことなく単に容器を傾けるのみで除去
できるので便利である。

またカプセル圧潰機構は容器外に配設されているが、該
機構は蓋１４の凹陥部に構成され実質的には容器内に位
置していると変りがなく、しかも操作筒２２の外形は頂
壁を持つシンプルな筒状なので容器外観の意匠性を損ね
るようなことはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案芳香剤容器の一実施例の半部を縦断して
示した正面図、第２図は他の実施例の半部を縦断して示
した正面図である。 １・・・・・・容器体、訃・・・・・吸湿紙、９・・・
・・・吸湿紙支持部、１４・・・・・・蓋、１７・・・
・・・カプセル投入口、２２・・・・・・カプセル圧潰
用操作筒。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 安定的な底壁２周縁から起立した周壁３に芳香発散
   口４を開口し且つ前記底壁２上面中央部から吸湿紙８を
   支持する吸湿紙支持部９を立設した容器体１と、 ｉｉ 垂下周壁１８下端部を前記容器体周壁３上端部
   に螺合により装着され且つ頂部中央を下方に凹陥させ該
   凹陥部の中央に案内筒１２を立設して該案内筒１２と凹
   陥筒壁１５との間の上部をカプセル投入口１７に又下部
   をカプセル収納部２１に形威し、更に該収納部２１底壁
   に液滴下孔１３を明けた蓋１４と、 ｉｉｉ 下端周面が前記カプセル収納部２１直上部に
   位置して前記案内筒１２に嵌合され、且つバネ２６によ
   り上方に付勢された押下げ可能なカプセル圧潰用操作筒
   ２２と からなる芳香剤容器。