JPH058863Y2 - - Google Patents

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JPH058863Y2
JPH058863Y2 JP5074788U JP5074788U JPH058863Y2 JP H058863 Y2 JPH058863 Y2 JP H058863Y2 JP 5074788 U JP5074788 U JP 5074788U JP 5074788 U JP5074788 U JP 5074788U JP H058863 Y2 JPH058863 Y2 JP H058863Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は殺虫、消臭、芳香あるいは除湿剤を
収容する容器に関し、特に詳しく言うと、殺虫等
の薬液剤と昇華性粉末とを加圧成形により任意の
形状に構成され、昇華に伴つて形骸化して崩壊粉
末となる崩壊性薬剤のための容器に関する。
〔従来の技術〕
従来の殺虫、消臭あるいは芳香剤は、これらの
作用を有する揮発性液体を容器内に封入し、容器
上部に成分通過用の開口を設けて、この開口から
成分を外部に発散させるようにしている。しかし
ながら液体の場合、容器を転倒させたり破損させ
た時に液体が流れ出てしまう可能性がある。そこ
で、揮発性液体を吸液性で揮発性のある成形体に
含浸させた薬剤を多孔質膜材の袋に収納したり、
合成樹脂製の通気孔部を設けた容器に収納してい
る。これら袋や容器は不透明体で構成されている
ため、揮発性液体が殆ど揮発しても外観からは効
果がなくなつていることが判らない欠点がある。
一方、このような殺虫、消臭あるいは芳香剤と
して、これら薬剤に昇華に伴つて形骸化して崩壊
粉末となる昇華性粉体とを加圧成形により任意の
形状に構成した崩壊性薬剤が提案されている。こ
のような崩壊性薬剤は例えば珪酸カルシウムある
いはこのカルシウムを鉱酸と接触させて脱カルシ
ウムを行なつたシリカのような吸液性の粉状成形
助剤と、平均粒子径が10〜100μmのボルネオー
ル、アダマンタン、カンフアー等のような昇華性
粉体との混合物を主体として、粉状成形助剤に揮
発性液体を含浸させ、加圧成形等により任意の形
状にしたものである。この場合、揮発性液体とし
てヒノキチオール、これを含有するヒノキ油、ヒ
バ油、ハツカ油、ターピネオール・スペアミント
油、α−リモネン等を用いれば崩壊性薬剤は防虫
剤として使用でき、エンペンスリンやジクロボス
等の液剤を使用することにより崩壊性薬剤は殺虫
剤となる。さらに、フラボノイド、木酢酸、オル
ソベンゼンパラクロルフエノール、ハイピナン等
の消臭液、あるいはピネン、ミルセン、シネオー
ル、ローズオキサイド、カルベオール、イソボニ
ルアセテート、ミルラナール、−α−ピネオー
ル等の芳香液を揮発性液体に用いることにより崩
壊性薬剤は消臭剤や芳香剤として使用できる。こ
の時、成形体中に存在する揮発性液体の量および
揮発速度等を勘案して昇華性粉体の割合を設定す
ることにより、有効成分である揮発性液体の揮散
とともに昇華性粉体が昇華するため、成形体が
徐々に形骸化し、遂には崩壊して粉末化するの
で、揮発性液体の減少量の度合と揮散の終点を容
易に判断することができる。
また、ヒバ油、あるいはヒバ油中の成分ツヨプ
セン、パラサイメン、セドロール、カルバクロー
ルから選ばれた1種または2種以上の物質を主成
分とする液体を結晶セルロール、シリカゲル末あ
るいはタルク等の粉粒体に吸着させ、ボルネオー
ル、トリクロデカン、カンフル等の昇華性粉体と
を混合し、圧力成形した崩壊性薬剤で錠剤型の防
虫剤を構成したものも提案されている。これも前
者と同様に、有効成分である揮発性液体の揮散と
ともに昇華性粉体が昇華し、成形体が徐々に形骸
化し、最後には崩壊して粉末化する。したがつ
て、粉末化により薬効がなくなつたことを確認で
きる。さらに揮発性液体に除湿剤を用い、吸湿す
ることにより粉体となる除湿剤も提供されてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
これら従来の崩壊性薬剤は、上述のようにして
形成された薬剤を少なくとも一部に多孔性フイル
ムを有する袋状あるいは箱状容器で包装されてお
り、薬効の終点は袋の上から触つて粉状になつた
かを感触により確認するか、容器内を覗き込んで
粉状になつたかを目視により確認する必要があ
り、これらの確認を忘れると、何時までも薬効の
きれた状態が続いてしまう。
そこでこの考案の目的は、上述したような崩壊
性薬剤の特徴を有効に利用し、形骸化した残骸が
乾燥した粉末となることに着目し、容器を見るだ
けで消耗量を容易に判明できる崩壊性薬剤用容器
を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の崩壊性薬剤用容器は、活性液剤と昇
華性粉体とを加圧成形により任意の形状に構成さ
れた崩壊性薬剤用の容器にして、上部に崩壊性薬
剤を収容する薬剤収容部と、下部に昇華性粉体の
昇華に伴つて形骸化して崩壊粉末となつた粉末を
収容する粉末収容部とを有し、薬剤収容部と粉末
収容部との境界部は粉末のみを粉末収容部に落下
させるように構成され、少なくとも薬剤収容部の
一部には崩壊性薬剤の成分を発散させ、かつ粉末
の通過を阻止する多孔質材で覆われており、少な
くとも薬剤収容部は透明体になつていることを特
徴とするものである。
〔実施例〕
以下、この考案を図面に示す実施例について説
明する。まず、第1図に示す第1実施例について
説明すると、容器1は透明なプラスチツクあるい
はガラスで作られ、略逆円錐形の上部収容部2
と、円錐形の下部収納部3と、これら両者の連通
部であるくびれ部4とから構成された砂時計型を
している。なお、第1図においてはこのくびれ部
4は多少拡大して示している。上部収納部2の上
面は開口しており、この開口部には蓋体5が着脱
自在に装着されている。蓋体5は、上部収納部2
の上端縁に圧入の形で嵌合されるフレーム6と、
和紙や化繊紙のような紙材、あるいは多孔性ポリ
プロピレンフイルムや多孔性ポリエチレンフイル
ムのような多孔性プラスチツクフイルムで構成さ
れ、揮発性液体の揮発成分は通過可能で、かつ粉
末は通過しない孔が多数設けられた多孔質膜材7
とから構成され、上部収納部2の開口部に蓋体5
を嵌合した時、多孔質膜材7が開口部を覆うよう
に位置する。蓋体5は容器1が転倒したような場
合でも容易に外れないように上部収納部1の開口
部に嵌合される。上部収納部2内には加圧成形等
により適当な大きさの球形に形成された崩壊性薬
剤8が複数個入れられている。この崩壊性薬剤8
は、上述したようにして構成されたものである。
そして含浸させる液体を、ヒノキチオールやヒバ
油等の殺虫効果のある液体にすれば殺虫材とし
て、そしてフラボノイドや木酢酸等の消臭効果の
ある液体にすれば消臭材として、ピネンやミルセ
ン等の芳香液にすれば芳香材として使用できる。
使用にあたつては、上部収納部2の蓋体5を外
し、上部収納部2内に崩壊性薬剤8を複数個入れ
た後、再び蓋体5で上部収納部2の開口部を覆
い、所望の場所に設置する。これら液剤の薬効成
分は多孔質膜材7を通つて大気中に発散される。
液剤の蒸発とともに昇華性粉体が昇華すると、成
形体の薬剤8は徐々に形骸化し、遂には崩壊して
粉末化する。この粉末9はくびれ部4とから下部
収納部3に落下していく。したがつて、くびれ部
4の直径は粉末9のみが通過可能な大きさにすれ
ば、薬剤8を最後まで上部収納部2上に保持させ
ておくことができる。上部収納部2内の薬剤8が
形骸化して薬剤8が徐々に小さくなつていく様子
は、容器2が透明になつているので容易に外部か
ら監視できる。粉末9となつてすべて下部収納部
3に落下したことで、薬効が終つたことが判る。
新しい薬剤8の詰替えは、蓋体5を外して容器2
を逆さまにして粉末9を取りだした後、上部収納
部3に新しい薬剤8を入れ、再び蓋体5を嵌合す
ればよい。
第2図に示すこの考案の第2実施例は、容器1
1を有底の円筒体で構成した場合を示している。
すなわち、容器11は第1実施例と同様に、透明
なプラスチツクあるいはガラスで構成され、一端
は開口し、他端は底部12で塞がれた円筒体をし
ている。容器11の軸方向の略中間部から下部は
その上部より内径が小さくなつており、この段部
13には細かい目の金属あるいは合成樹脂製の網
板あるいは多数の細孔が穿孔された金属あるいは
合成樹脂製の保持部材14が支持されている。こ
の保持部材14上には、薬剤8と同様な薬剤15
が載置される。この実施例においては薬剤15は
薬剤8より大きく構成され、1つだけ載置されて
いるが、薬剤8を複数個載置してもよい。容器1
1の開口部には第1実施例と同様にフレーム6と
多孔質膜材7とから構成された蓋体5が着脱自在
に嵌合されている。薬剤8の粉末9は保持部材1
4から底部12上に体積される。粉末9の排除と
新しい薬剤15の詰替えは、蓋体5と保持部材1
4を外して粉末9を排除し、保持部材14を再び
段部13上に取付けた後、新しい薬剤15を保持
部材14に載置すればよい。
なお、上述各実施例においては容器1,11全
体を透明材で構成しているが、薬剤8,15が位
置する部分のみ透明材で構成してもよい。また薬
剤8,15は球形になつているが、多角形にして
もよいことは勿論である。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案の崩壊性薬剤用容器
は、上部に崩壊性薬剤を収容する透明な薬剤収容
部を有し、下部との境界部には下部に粉末のみを
通すように構成されているので、常に薬効のある
薬剤のみが上部に位置し、容易に外部から残量が
わかるので、取替え時期を逸することはない。ま
た境界部を粉末のみを通す大きさの直径のくびれ
部した、いわゆる砂時計型に構成することによ
り、インテリヤとしても利用でき、芳香剤や除臭
剤の容器を室内の美観を損ねることなく設置でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例を示す斜視図、
第2図は第2実施例を示す斜視図である。 図面において、1,11は容器、2は上部収納
部、3は下部収納部、4はくびれ部、5は蓋体、
6はフレーム、7は多孔質膜材、8,15は崩壊
性薬剤、9は粉末、12は底部、13は段部、1
4は保持部材である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 活性液剤と昇華性粉体とを加圧成形により任
    意の形状に構成された崩壊性薬剤用の容器にし
    て、上部に前記崩壊性薬剤を収容する薬剤収容
    部と、下部に前記昇華性粉体の昇華に伴つて形
    骸化して崩壊粉末となつた粉末を収容する粉末
    収容部とを有し、前記薬剤収容部と前記粉末収
    容部との境界部は前記粉末のみを前記粉末収容
    部に落下させるように構成され、少なくとも前
    記薬剤収容部の一部には前記崩壊性薬剤の成分
    を発散させ、かつ前記粉末の通過を阻止する多
    孔質材で覆われており、少なくとも前記薬剤収
    容部は透明体になつていることを特徴とする崩
    壊性薬剤用容器。 (2) 前記境界部は前記粉末のみを通す大きさの直
    径のくびれ部で構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の崩壊性薬剤用容器。
JP5074788U 1988-04-15 1988-04-15 Expired - Lifetime JPH058863Y2 (ja)

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JPH01155774U JPH01155774U (ja) 1989-10-26
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JP4772936B2 (ja) * 1998-11-11 2011-09-14 石原薬品株式会社 揮散剤の取り扱い方法
JP2012085993A (ja) * 2010-10-21 2012-05-10 Welco Butsuryu Kk 芳香発生具

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