JP2003026505A - 薬剤揮散容器及びインジケーター - Google Patents

薬剤揮散容器及びインジケーター

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JP2003026505A
JP2003026505A JP2001209668A JP2001209668A JP2003026505A JP 2003026505 A JP2003026505 A JP 2003026505A JP 2001209668 A JP2001209668 A JP 2001209668A JP 2001209668 A JP2001209668 A JP 2001209668A JP 2003026505 A JP2003026505 A JP 2003026505A
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volatile
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JP2001209668A
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Misako Motoyama
美佐子 本山
Kazuyoshi Funabashi
一良 船橋
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ST Chemical Co Ltd
Original Assignee
ST Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮散性薬剤の揮散終了の時点を明確に判断で
きる薬剤揮散容器、及び時間の経過を明確に判断できる
インジケーターを提供する。 【解決手段】 容器本体2の開口部を蓋部材6で閉塞
し、内部に密閉された空所7を形成し、その空所7内に
揮散性薬剤8(揮散性物質)を収納する。容器本体2の
側面部3は蛇腹状に形成される。揮散性薬剤8(揮散性
物質)が蓋部材6を透過して揮散を開始すると、揮散の
進行に追従して空所7の内圧が変化し、空所7の内圧の
変化に追従して容器本体2の側面部3が圧縮変形し、揮
散が終了したときに容器本体2の側面部3は所定の形状
となる。したがって、容器本体2の側面部3の形状を目
視することにより、揮散性薬剤8の揮散終了の時点、及
び時間の経過を明確に判断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は芳香剤、防虫剤等
の揮散性薬剤を揮散させる薬剤揮散容器及び揮散性物質
を揮散させるインジケーターに関し、詳しくは、揮散性
薬剤の揮散終了の時点(終点)を明確に確認することが
できる薬剤揮散容器及び揮散性物質の時間経過が明確に
分かるインジケーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の薬剤揮散容器の一例を図14及
び図15に示す。すなわち、この薬剤揮散容器11は、
各種の成形法によって所定の形状に形成される容器本体
12と、容器本体12の開口部を閉塞する蓋部材16と
を具えたものであって、容器本体12の内側に形成され
る空所17内に液状、ゾル状又はゲル状の揮散性薬剤1
8を収納したものである。
【0003】この場合、蓋部材16は、薬剤透過性を有
する素材、すなわち、気体(空気)を透過させず、揮散
性薬剤18を透過させる特性を有する素材から形成さ
れ、この蓋部材16を介して空所17内に収納した揮散
性薬剤18を徐々に揮散させることにより、揮散性薬剤
18の薬効が得られるものである。
【0004】しかしながら、上記のような構成の薬剤揮
散容器11にあっては、揮散性薬剤18の揮散に伴って
空所17内が減圧されることにより、容器本体12の一
部が凹んでしまう(図15参照)。このため、外部から
揮散性薬剤18の揮散終了の時点を明確に判断すること
ができず、揮散性薬剤18が空所17内に未だ残ってい
る状態で薬剤揮散容器11を廃棄処分してしまうような
無駄が生じることがある。
【0005】この発明は、前記のような従来のもののも
つ問題点を解決したものであって、揮散性薬剤の揮散終
了の時点を明確に判断することができて、揮散性薬剤が
未だ残っている状態で廃棄処分してしまうような無駄を
なくすことができる、薬剤揮散容器を提供することを第
1の目的とするものである。また、揮散性物質の時間経
過が明確に分かるインジケーターを提供することを第2
の目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明による薬剤揮散容器は、容器本体と、該容
器本体の開口部を閉塞する蓋部材とを具え、前記容器本
体と前記蓋部材との間に形成される空所内に揮散性薬剤
を収納し、該揮散性薬剤を前記蓋部材及び/又は前記容
器本体を透過させて揮散させる薬剤揮散容器において、
前記容器本体の側面部を、前記揮散性薬剤の揮散による
前記空所内の内圧の変化に追従させて圧縮変形させて、
前記揮散性薬剤の揮散が終了したときに所定の形状にな
るように構成した手段を採用したものである。また、前
記容器本体の側面部は蛇腹状をなす手段を採用したもの
である。さらに、前記容器本体の側面部は中央部が外方
又は内方に突出する形状をなす手段を採用したものであ
る。さらに、前記容器本体の側面部を前記蓋部材と同一
の素材で形成した手段を採用したものである。さらに、
前記揮散性薬剤は、液状、ゾル状又はゲル状である手段
を採用したものである。さらに、前記揮散性薬剤は、殺
虫剤、防かび剤、殺菌剤、芳香剤、消臭剤、忌避剤等で
ある手段を採用したものである。さらに、前記容器本体
及び/又は前記蓋部材の揮散面の少なくとも一部に揮散
促進シートを設けた手段を採用したものである。
【0007】さらに、この発明によるインジケーター
は、容器本体と、該容器本体の開口部を閉塞する蓋部材
とを具え、前記容器本体と前記蓋部材との間に形成され
る空間内に揮散性物質を収納し、該揮散性物質を前記蓋
部材及び/又は前記容器本体を透過させて揮散させるイ
ンジケーターにおいて、前記容器本体の側面部を、前記
揮散性物質による前記空所内の内圧の変化に追従させて
圧縮変形させて、所定の形状となることにより時間経過
が分かるように構成した手段を採用したものである。さ
らに、前記容器本体及び/又は前記蓋部材の揮散面の少
なくとも一部に揮散促進シートを設けた手段を採用した
ものである。
【0008】
【作用】この発明による薬剤揮散容器は、前記のような
手段を採用したことにより、空所内に収納されている揮
散性薬剤が蓋部材及び/又は容器本体を透過して揮散を
開始すると、揮散の進行に追従して空所内の内圧が減少
する方向に変化し、この内圧の変化に追従して容器本体
の側面部が圧縮変形され、揮散性薬剤の揮散が終了した
ときに容器本体の側面部は所定の形状となるものであ
る。したがって、容器本体の側面部の形状を目視するこ
とにより、揮散性薬剤の揮散終了の時点を明確に判断す
ることができることになる。
【0009】また、この発明によるインジケーターは、
前記のような手段を採用したことにより、空所内に収納
されている揮散性薬剤が蓋部材及び/又は容器本体を透
過して揮散を開始すると、揮散の進行に追従して空所内
の内圧が減少する方向に変化し、この内圧の変化に追従
して容器本体の側面部が圧縮変形され、容器本体の側面
部は所定の形状となるものである。したがって、容器本
体の側面部の形状を目視することにより、時間経過を明
確に判断することができることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
の形態について説明する。図1及び図2には、この発明
による薬剤揮散容器の第1の実施の形態が示されてい
て、この薬剤揮散容器1は、容器本体2と、容器本体2
の開口部を閉塞する蓋部材6とから構成されている。
【0011】容器本体2は、略筒状をなす側面部3と、
側面部の上端開口部を閉塞する上面部4と、側面部の下
端開口部に一体に設けられる径方向外方に環状に張り出
る鍔部5とからなるものであって、側面部3は蛇腹状に
形成されるようになっている。
【0012】容器本体2は、気体(空気)を透過させ
ず、揮散性薬剤を透過させる特性を有する素材、又は気
体(空気)を透過させず、揮散性薬剤を透過させない特
性を有する素材からなるものであって、各種の成形法に
よって所定の形状に形成されるようになっている。
【0013】容器本体2の具体的な素材としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、
EVA、塩化ビニル、ポリメチルペンテン等が挙げられ
る。これらの素材は、使用する揮散性薬剤の種類によっ
て透過性又は不透過性を示すものであるから、使用する
揮散性薬剤の種類に応じて適宜の素材を選択すれば良い
ものである。
【0014】蓋部材6は、シート状をなすものであっ
て、容器本体2の下端開口部を閉塞した状態で周縁部が
容器本体2の鍔部5に接着剤、熱融着等により貼着さ
れ、これにより容器本体2の内側に密閉された空所7が
形成されるようになっている。
【0015】蓋部材6は、透過性を有する素材、すなわ
ち気体(空気)を透過させず、揮散性薬剤を透過させる
特性を有する素材からなるものであって、具体的には、
ポリエチレン、ポリウレタン、EVA、ポリエステル、
EVOH、それらを含む多層エラストマー等が挙げられ
る。これらの素材は、使用する揮散性薬剤の種類によっ
て透過性又は不透過性を示すものであるから、使用する
揮散性薬剤の種類に応じて適宜の素材を選択すれば良い
ものである。
【0016】揮散性薬剤8は、液状、ゾル状又はゲル状
に形成されるものであって、容器本体2の空所7内に満
杯に充填されるようになっている。揮散性薬剤8として
は、殺虫剤、防かび剤、殺菌剤、防虫剤、芳香剤、消臭
剤、忌避剤等が挙げられるが、これらに限定することな
く、他の薬剤であっても良いものである。
【0017】そして、上記のように構成した薬剤揮散容
器1の蓋部材6の表面を空気に接触させると、空所7内
の揮散性薬剤8が蓋部材6を透過し、蓋部材6の表面か
ら揮散性薬剤の揮散が開始する。容器本体2に揮散性薬
剤8を透過させる特性を有する素材を使用した場合に
は、容器本体2の表面からも揮散性薬剤8の揮散が開始
する。
【0018】そして、揮散性薬剤8の揮散が進行する
と、揮散性薬剤8の空所7内の容積が徐々に減少し、揮
散性薬剤8の容積の減少に追従して空所7の内圧が減少
する方向に変化し、空所7の内圧の変化に追従して容器
本体2の側面部3が圧縮変形する。そして、揮散性薬剤
8の揮散が終了したときに容器本体2の側面部3は全体
が圧縮され完全に潰れた状態となる(図2参照)。
【0019】したがって、容器本体2の側面部3の形状
を目視することにより、揮散性薬剤8の揮散終了の時点
を明確に判断することができるので、揮散性薬剤8が未
だ空所7内に残っている状態で薬剤揮散容器1を廃棄処
分してしまうような無駄がなくなる。
【0020】なお、前記の場合、蓋部材6の表面に揮散
促進シート9を設けて揮散面積を増大させ、揮散性薬剤
8の揮散を促進させるように構成しても良いものである
(図3参照)。揮散促進シート9は揮散性薬剤8が含浸
可能であり、蓋部材6の表面より表面積が大きいもので
あり、具体的には織布、不織布、紙、スポンジ、繊維物
等を挙げることができる。
【0021】図4及び図5には、この発明による薬剤揮
散容器の第2の実施の形態が示されていて、この薬剤揮
散容器1は、容器本体2の側面部3を、中央部が全周に
亘って径方向外方に環状に突出する略筒状に形成したも
のであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示
すものと同様である。
【0022】そして、この実施の形態に示す薬剤揮散容
器1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同
様に、蓋部材6の表面を空気に接触させると、空所7内
の揮散性薬剤8が蓋部材6を透過し、蓋部材6の表面か
ら揮散性薬剤8の揮散が開始する。容器本体2に揮散性
薬剤8を透過させる特性を有する素材を使用した場合に
は、容器本体2の表面からも揮散性薬剤8の揮散が開始
する。
【0023】そして、揮散性薬剤8の揮散が進行する
と、揮散性薬剤8の空所7内の容積が徐々に減少し、揮
散性薬剤8の容積の減少に追従して空所7の内圧が減少
する方向に変化し、空所7の内圧の変化に追従して容器
本体2の側面部3が圧縮変形する。そして、揮散性薬剤
8の揮散が終了したときに容器本体2の側面部3は全体
が圧縮されて完全に潰れた状態となる(図5参照)。
【0024】したがって、容器本体2の側面部3の形状
を目視することにより、揮散性薬剤8の揮散終了の時点
を明確に判断することができるので、揮散性薬剤8が空
所7内に未だ残っている状態で薬剤揮散容器1を廃棄処
分してしまうような無駄がなくなる。
【0025】なお、この実施の形態においても、蓋部材
6の表面に前記第1の実施の形態に示すものと同様の構
成の揮散促進シートを設けて揮散面積を増大させ、揮散
性薬剤8の揮散を促進させるように構成しても良いもの
である(図3参照)。
【0026】図6及び図7には、この発明による薬剤揮
散容器の第3の実施の形態が示されていて、この薬剤揮
散容器1は、容器本体2の側面部3を、中央部が全周に
亘って径方向内方に環状に突出する略筒状に形成したも
のであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示
すものと同様である。
【0027】そして、この実施の形態に示す薬剤揮散容
器1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同
様に、蓋部材6の表面を空気に接触させると、空所7内
の揮散性薬剤8が蓋部材6を透過し、蓋部材6の表面か
ら揮散性薬剤8の揮散が開始する。容器本体2に揮散性
薬剤8を透過させる特性を有する素材を使用した場合に
は、容器本体2の表面からも揮散性薬剤8の揮散が開始
する。
【0028】そして、揮散性薬剤8の揮散が進行する
と、揮散性薬剤8の空所7内の容積が徐々に減少し、揮
散性薬剤8の容積の減少に追従して空所7の内圧が減少
する方向に変化し、空所7の内圧の変化に追従して容器
本体2の側面部3が圧縮変形する。そして、揮散性薬剤
8の揮散が終了した時点で、容器本体2の側面部3は全
体が圧縮されて完全に潰れた状態となる(図7参照)。
【0029】したがって、容器本体2の側面部3の形状
を目視することにより、揮散性薬剤8の揮散終了の時点
を明確に判断することができるので、揮散性薬剤8が空
所7内に未だ残っている状態で薬剤揮散容器1を廃棄処
分してしまうような無駄がなくなる。
【0030】なお、この実施の形態においても、蓋部材
6の表面に前記第1の実施の形態に示すものと同様の構
成の揮散促進シートを設けて揮散面積を増大させ、揮散
性薬剤8の揮散を促進させるように構成しても良いもの
である(図3参照)。
【0031】図8及び図9には、この発明による薬剤揮
散容器の第4の実施の形態が示されていて、この薬剤揮
散容器1は、容器本体2の側面部3を上面部4より薄肉
に形成したものであって、その他の構成は前記第1の実
施の形態に示すものと同様である。
【0032】そして、この実施の形態による薬剤揮散容
器1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同
様に、蓋部材6の表面を空気に接触させると、空所7内
の揮散性薬剤8がそれらを透過し、それらの表面から揮
散性薬剤8の揮散が開始する。容器本体2に揮散性薬剤
8を透過させる特性を有する素材を使用した場合には、
容器本体2の他の部分の表面からも揮散性薬剤8の揮散
が開始する。
【0033】そして、揮散性薬剤8の揮散が進行する
と、揮散性薬剤8の空所7内の容積が徐々に減少し、揮
散性薬剤8の容積の減少に追従して空所7の内圧が減少
する方向に変化し、空所7の内圧の変化に追従して容器
本体2の側面部3が圧縮変形する。そして、揮散性薬剤
8の揮散が終了した時点で、容器本体2の側面部3は全
体が圧縮されて完全に潰れた状態となる(図9参照)。
【0034】したがって、容器本体2の側面部3の形状
を目視することにより、揮散性薬剤8の揮散終了の時点
を明確に判断することができるので、揮散性薬剤8が空
所7内に未だ残っている状態で薬剤揮散容器1を廃棄処
分してしまうような無駄がなくなる。
【0035】なお、この実施の形態においても、蓋部材
6の表面に前記第1の実施の形態に示すものと同様の構
成の揮散促進シートを設けて揮散面積を増大させ、揮散
性薬剤8の揮散を促進させるように構成しても良いもの
である(図3参照)。
【0036】図10及び図11には、この発明による薬
剤揮散容器の第5の実施の形態が示されていて、この実
施の形態に示す薬剤揮散容器1は、容器本体2の側面部
を、前記第4の実施の形態に示すものよりも細く、高く
形成したものであって、その他の構成は前記第4の実施
の形態に示すものと同様である。
【0037】そして、この実施の形態に示す薬剤揮散容
器1にあっても、前記第4の実施の形態に示すものと同
様に、蓋部材6の表面を空気に接触させると、空所7内
の揮散性薬剤8がそれらを透過し、それらの表面から揮
散性薬剤8の揮散が開始する。容器本体2に揮散性薬剤
8を透過させる特性を有する素材を使用した場合には、
容器本体2の他の部分の表面からも揮散性薬剤8の揮散
が開始する。
【0038】そして、揮散性薬剤8の揮散が進行する
と、揮散性薬剤8の空所7内の容積が徐々に減少し、揮
散性薬剤8の容積の減少に追従して空所7の内圧が減少
する方向に変化し、空所7の内圧の変化に追従して容器
本体2の側面部3が圧縮変形する。そして、揮散性薬剤
8の揮散が終了した時点で、容器本体2の側面部3は全
体が圧縮されて完全に潰れた状態となる(図11参
照)。
【0039】したがって、容器本体2の側面部3の形状
を目視することにより、揮散性薬剤8の揮散終了の時点
を明確に判断することができるので、揮散性薬剤8が空
所7内に未だ残っている状態で薬剤揮散容器1を廃棄処
分してしまうような無駄がなくなる。
【0040】なお、この実施の形態においても、蓋部材
6の表面に前記第1の実施の形態に示すものと同様の構
成の揮散促進シートを設けて揮散面積を増大させ、揮散
性薬剤8の揮散を促進させるように構成しても良いもの
である(図3参照)。
【0041】図12及び図13には、この発明による薬
剤揮散容器の第6の実施の形態が示されていて、この実
施の形態に示す薬剤揮散容器1は、容器本体2を多面体
に形成したものであって、その他の構成は前記第1の実
施の形態に示すものと同様である。
【0042】そして、この実施の形態による薬剤揮散容
器1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同
様に、蓋部材6の表面を空気に接触させると、空所7内
の揮散性薬剤8が蓋部材6を透過し、蓋部材6の表面か
ら揮散性薬剤8の揮散が開始する。容器本体2に揮散性
薬剤8を透過させる特性を有する素材を使用した場合に
は、容器本体2の表面からも揮散性薬剤8の揮散が開始
する。
【0043】そして、揮散性薬剤8の揮散が進行する
と、揮散性薬剤8の空所7内の容積が徐々に減少し、揮
散性薬剤8の容積の減少に追従して空所7の内圧が減少
する方向に変化し、空所7の内圧の変化に追従して容器
本体2の側面部3が圧縮変形する。そして、揮散性薬剤
8の揮散が終了した時点で、容器本体2の側面部3は全
体が圧縮されて完全に潰れた状態となる(図13参
照)。
【0044】したがって、容器本体2の側面部3の形状
を目視することにより、揮散性薬剤8の揮散終了の時点
を明確に判断することができるので、揮散性薬剤8が空
所7内に未だ残っている状態で薬剤揮散容器8を廃棄処
分してしまうような無駄がなくなる。
【0045】なお、この実施の形態においても、容器本
体2の側面部3を前記第4及び第5の実施の形態に示す
ものと同様に、蓋部材6と同一の素材で形成しても良い
ものであり、その場合にも同様の作用、効果を奏するこ
とは勿論のことである。
【0046】また、この実施の形態においても、蓋部材
6の表面に前記第1の実施の形態に示すものと同様の構
成の揮散促進シートを設けて揮散面積を増大させ、揮散
性薬剤8の揮散を促進させるように構成しても良いもの
である(図3参照)。
【0047】なお、前記第1〜第5の実施の形態におい
ては、容器本体2の側面部3を蛇腹筒状、略筒状に形成
したが、図示はしないが、角筒状(三角筒状、四角筒
状、六角状等)に形成しても良いものであり、その場合
にも同様の作用、効果を奏することは勿論のことであ
る。
【0048】また、前記各実施の形態における容器本体
2及び蓋部材6は、透明若しくは内部が透視可能なもの
が好ましいが、不透明(内部の揮散性薬剤が見えない状
態)であっても、容器本体2の側面部3の形状を目視す
ることにより、揮散性薬剤の揮散終了時点を明確に判断
することができるものである。また、容器本体2及び蓋
部材6が透明若しくは内部が透視可能なものである場合
には、収納された揮散性薬剤に着色を施すことにより、
より明確に揮散性薬剤の揮散終了時点を判断することが
できるものである。
【0049】さらに、従来の薬剤揮散容器では、内部が
減圧にあるために揮散速度が経時的に遅くなる問題があ
ったが、前記各実施の形態による薬剤揮散容器では、内
部が減圧にならないために、揮散終期まで揮散速度を一
定(揮散速度が遅くなるのを防ぐ)にすることができる
ものである。
【0050】さらに、前記各実施の形態において、揮散
性薬剤8の代わりに揮散性物質を使用し、薬剤揮散容器
をインジケーターとして機能させても良いものである。
その場合には、容器本体2の側面部3の形状を目視する
ことにより、時間経過を明確に判断することができるも
のである。
【0051】
【発明の効果】この発明による薬剤揮散容器は、前記の
ように構成したことにより、空所内に収納した揮散性薬
剤が蓋部材及び/又は容器本体を透過して揮散を開始す
ると、揮散の進行に追従して空所の内圧が変化し、空所
の内圧の変化に追従して容器本体の側面部が圧縮変形
し、揮散性薬剤の揮散が終了したときに容器本体の側面
部は所定の形状となるものである。したがって、容器本
体の側面部の形状を目視することにより、揮散性薬剤の
揮散終了の時点を明確に判断することができるので、揮
散性薬剤が未だ残っている状態で薬剤揮散容器を廃棄処
分してしまうような無駄はなくなり、経済的に有利なも
のを提供することができることになる。
【0052】また、この発明によるインジケーターは、
前記のように構成したことにより、空所内に収納した揮
散性物質が蓋部材及び/又は容器本体を透過して揮散を
開始すると、揮散の進行に追従して空所の内圧が変化
し、空所の内圧の変化に追従して容器本体の側面部が圧
縮変形し、揮散性物質の揮散が終了したときに容器本体
の側面部は所定の形状となるものである。したがって、
容器本体の側面部の形状を目視することにより、時間の
経過を明確に判断することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による薬剤揮散容器の第1の実施の形
態を示した概略図である。
【図2】図1に示すものの揮散終了の時点の状態を示し
た概略図である。
【図3】図1に示す薬剤揮散容器の蓋部材の表面に揮散
促進シートを設けた例を示した概略図である。
【図4】この発明による薬剤揮散容器の第2の実施の形
態を示した概略図である。
【図5】図4に示すものの揮散終了の時点の状態を示し
た概略図である。
【図6】この発明による薬剤揮散容器の第3の実施の形
態を示した概略図である。
【図7】図6に示すものの揮散終了の時点の状態を示し
た概略図である。
【図8】この発明による薬剤揮散容器の第4の実施の形
態を示した概略図である。
【図9】図8に示すものの揮散終了の時点の状態を示し
た概略図である。
【図10】この発明による薬剤揮散容器の第5の実施の
形態を示した概略図である。
【図11】図10に示すものの揮散終了の時点の状態を
示した概略図である。
【図12】この発明による薬剤揮散容器の第6の実施の
形態を示した概略図である。
【図13】図12に示すものの揮散終了の時点の状態を
示した概略図である。
【図14】従来の薬剤揮散容器の一例を示した概略図で
ある。
【図15】図14に示すものの揮散途中の状態を示した
概略図である。
【符号の説明】
1、11……薬剤揮散容器 2、12……容器本体 3……側面部 4……上面部 5……鍔部 6、16……蓋部材 7、17……空所 8、18……揮散性薬剤 9……揮散促進シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 21/08 B65D 21/08 77/00 77/00 A C 77/24 77/24 85/00 85/00 A Fターム(参考) 2B121 AA11 AA19 AA20 CA16 CA28 CA29 CA31 CA42 CA44 CC02 CC03 CC04 CC21 CC31 CC32 CC33 FA10 FA13 FA14 3E067 AA03 AA04 AA11 AB96 BA11A BB14A BC02A BC03A BC06A BC07A BC08A CA30 EA06 EA32 EE21 EE47 FA01 FC01 GB03 3E068 AA22 AB10 AC09 CC30 CE03 DD01 DD40 DE13 EE16 4H011 AA01 AA02 AA03 AC01 AC06 DA13 DA17 DB02 DD05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、該容器本体の開口部を閉塞
    する蓋部材とを具え、前記容器本体と前記蓋部材との間
    に形成される空所内に揮散性薬剤を収納し、該揮散性薬
    剤を前記蓋部材及び/又は前記容器本体を透過させて揮
    散させる薬剤揮散容器において、 前記容器本体の側面部を、前記揮散性薬剤の揮散による
    前記空所内の内圧の変化に追従させて圧縮変形させて、
    前記揮散性薬剤の揮散が終了したときに所定の形状にな
    るように構成したことを特徴とする薬剤揮散容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体の側面部は蛇腹状をなす請
    求項1に記載の薬剤揮散容器。
  3. 【請求項3】 前記容器本体の側面部は中央部が外方又
    は内方に突出する形状をなす請求項1に記載の薬剤揮散
    容器。
  4. 【請求項4】 前記容器本体の側面部を前記蓋部材と同
    一の素材で形成した請求項1〜3に記載の薬剤揮散容
    器。
  5. 【請求項5】 前記揮散性薬剤は、液状、ゾル状又はゲ
    ル状である請求項1〜4に記載の薬剤揮散容器。
  6. 【請求項6】 前記揮散性薬剤は、殺虫剤、防かび剤、
    殺菌剤、芳香剤、消臭剤、忌避剤等である請求項1〜5
    に記載の薬剤揮散容器。
  7. 【請求項7】 前記容器本体及び/又は前記蓋部材の揮
    散面の少なくとも一部に揮散促進シートを設けた請求項
    1〜6に記載の薬剤揮散容器。
  8. 【請求項8】 容器本体と、該容器本体の開口部を閉塞
    する蓋部材とを具え、前記容器本体と前記蓋部材との間
    に形成される空間内に揮散性物質を収納し、該揮散性物
    質を前記蓋部材及び/又は前記容器本体を透過させて揮
    散させるインジケーターにおいて、 前記容器本体の側面部を、前記揮散性物質による前記空
    所内の内圧の変化に追従させて圧縮変形させて、所定の
    形状となることにより時間経過が分かるように構成した
    ことを特徴とするインジケーター。
  9. 【請求項9】 前記容器本体及び/又は前記蓋部材の揮
    散面の少なくとも一部に揮散促進シートを設けた請求項
    8に記載のインジケーター。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005185252A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Doggy Man H A Co Ltd 薬剤蒸散器
KR200448129Y1 (ko) * 2009-09-10 2010-03-18 김영길 천장형 에어컨의 탈취제 및 그 용기
JP2015030526A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 エステー株式会社 揮散体及び揮散装置
CN108669032A (zh) * 2018-05-24 2018-10-19 西南大学 夜光粘虫装置

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