JPH11349050A - 液体薬剤揮散容器 - Google Patents
液体薬剤揮散容器Info
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- JPH11349050A JPH11349050A JP16386098A JP16386098A JPH11349050A JP H11349050 A JPH11349050 A JP H11349050A JP 16386098 A JP16386098 A JP 16386098A JP 16386098 A JP16386098 A JP 16386098A JP H11349050 A JPH11349050 A JP H11349050A
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- opening
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Abstract
容易化、ならびに製造コストを低くすることができる液
体薬剤揮散容器を提供する。 【解決手段】 上面が開口し、かつ、内側が吸水性を有
する容器本体と、この容器本体の開口部の縁部に周縁部
が位置して開口部を覆った状態で保持される揮散部材
と、この揮散部材を覆った状態で前記容器本体の開口部
を閉塞するとともに、開口部から剥離可能なシールフィ
ルムとで構成した。
Description
に関し、特に、開封するだけで揮散を開始して使用を開
始することができる液体薬剤揮散容器に関するものであ
る。
して揮散させるようになっている液体薬剤揮散容器にあ
っては、液体薬剤が貯溜されている容器本体、中栓、吸
い上げ体、キャップ、受け皿セット、揮散体、カバー等
から構成されている。
プ等を外し、再びセットし直して組立てるようになって
おり、組立てから揮散を開始するようになっている。し
たがって、使用を開始する時にはセットし直したりする
ので揮散を開始するまでに非常に手間がかかるという問
題を有していた。
え型のものもあるが、詰め替え型のものは詰め替え時に
容器本体、揮散体をカバーや受け皿セット等から外して
新しいものに変える等するので、やはり使用を開始する
のに非常に手間がかかるという問題も有している。
使用の簡便を図るとともに、製造の簡易化を図り、製造
コストを低くすることができる液体薬剤揮散容器を提供
することを目的とする。
して使用の簡便を図るとともに、製造コストも低くする
ことができ、さらに、使用を開始する時も非常に簡単に
行うことができる液体薬剤揮散容器を提供することにあ
る。
るためにこの発明は、上面が開口するとともに、内側が
吸水性を有する容器本体と、この容器本体の開口部を覆
った状態で保持される揮散部材と、該揮散部材を覆った
状態で前記容器本体の開口部を閉塞するとともに、開口
部から剥離可能なシールフィルムとを具えた手段を有し
ている。また、この発明は、上面が開口するとともに、
内側が吸水性を有する容器本体と、この容器本体の開口
部を覆った状態で保持されるとともに、周縁部が前記容
器本体の開口部の周縁部に一体にされた揮散部材と、該
揮散部材に設けられて前記開口部に対応する部分のうち
の少なくとも一部が揮散部材から剥離可能となってお
り、さらに、バリヤー性を有するシールフィルムとを具
えた手段を有している。さらに、この発明は、上面が開
口するとともに、内側が吸水性を有する容器本体と、こ
の容器本体の開口部に形成された段部に周縁部が位置し
て開口部を覆った状態で保持される揮散部材と、該揮散
部材を覆った状態で前記容器本体の開口部を閉塞すると
ともに、開口部から剥離可能なシールフィルムとを具え
た手段を有している。そして、前記シールフィルムには
カット部が設けられ、このカット部によって揮散部材か
ら剥離可能としたり、また、容器本体の開口部の外周に
段部が設けられるとともに、この段部の外周にシール部
が設けられ、このシール部に前記シールフィルムが取付
けられている。さらに、前記容器本体には着脱可能にカ
バーを設けたりする手段を採用したものである。さら
に、この発明は、上面が開口するとともに、内側が吸水
性を有する容器本体と、この容器本体の開口部を覆った
状態で保持されるとともに、薬剤の液体は透過しないが
揮散した薬剤を透過する薬剤透過性フィルムと、この薬
剤透過性フィルムから剥離可能なシールフィルムとから
構成した手段を具えている。さらに、この発明は、上面
が開口するとともに、内側が吸水性を有する容器本体
と、この容器本体の開口部に形成された段部に周縁部が
位置して開口部を覆った状態で保持される揮散部材と、
該揮散部材を覆った状態で前記容器本体の開口部を閉塞
するとともに、薬剤の液体は透過しないが揮散した薬剤
を透過する薬剤透過性フィルムと、この薬剤透過性フィ
ルムから剥離可能なシールフィルムとから構成した手段
を具えている。また、前記容器本体の開口部の外周に段
部が設けられるとともに、この段部の外周にシール部が
設けられ、このシール部に前記薬剤透過性フィルムの周
縁部が取付けられており、前記シールフィルムはバリヤ
ー材とシール材とで構成されている。
容器本体の開口部を閉塞するために開口部に設けられた
シール部にシールされているシールフィルムを剥がす
と、開口部の周縁に外周縁が取付けられた状態となって
いる揮散部材には容器本体の内側の吸水性の部分の存在
によって液体薬剤が吸い上げられているので直ちに揮散
を開始する。
の形態について説明する。図1〜図3にはこの発明によ
る液体薬剤揮散容器の第1の実施の形態が示されてい
る。
の実施の形態にあっては、容器本体2は容器体3と布材
4とで構成されている。
し不透過性な素材により上面が開口した形状に形成され
ている。素材としては金属、ガラス、陶器、およびそれ
らの内面に樹脂コートしたもの、プラスチック等を用い
ることができる。好ましい素材としては、PP、PE
T、NY、およびこれらを基本にし、各種材料を積層し
たもの等のプラスチックシートを用いることができる。
ともに、内部に収納した液体薬剤を吸い上げるものであ
り、織布、不織布、スポンジ体、紙等特に限定されるも
のではない。好ましくはPE、PP、CO−PET等の
容器体3と同等以下の融点を持つ繊維や、芯材としてP
ET、NY、PPその外側をPP、PE等芯材より低融
点の材料によりコーティングした繊維等により構成され
た織布、不織布である。
ルム8は、シール材9とバリヤー材10とで構成されて
いる。さらにシールフィルム8のシール材9には揮散部
材である濾紙7が設けられている。そして、液体薬剤が
貯溜される容器本体2の開口部の周縁部に位置する布材
4と揮散部材である濾紙7とは一体にされる。この場
合、布材4と濾紙7との接触部の全面を接着、溶着等し
て一体にするのではなく、布材4から吸い上げられる薬
剤が濾紙7に伝達し得るように、さらに、不使用時に揮
散するのを防止するために、周縁部のみを熱融着a等の
手段で一体にする。
のであれば特に限定されないが、例えば多孔性樹脂、焼
結体、素焼き板、濾紙等を挙げることができる。
ィルム8によってシールされており、このシールフィル
ム8は、一般に下面部のシール材9と、上面部のバリヤ
ー材10とから形成されているが、シール材9そのもの
がバリヤー材10を兼ねるものであっても良い。この場
合、バリヤー材10はバリヤー性が小さくてもシール材
9より耐熱性の素材であれば良い。さらに価格、経済面
で問題なければ3層以上にすることもいっこうにかまわ
ない。
を覆っており、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロ
ピレン)、CO−PET(ポリエチレンテレフタレート
の共重合体)、CPP(未延伸ポリプロピレン)等で形
成されている。
レンテレフタレート)、NY(ナイロン)、Al(アル
ミニウム)等からなり、前記シール材9と同じ大きさと
なっている。
ついて説明する。まず、容器本体の内部に揮散性の液体
の薬剤、たとえば、液体芳香剤、液体消臭剤、液体防虫
剤、液体殺虫剤、液体殺菌剤等の液体薬剤13を貯溜す
る。そして、次に、容器本体2の開口部の周縁部に接触
した状態で揮散部材である濾紙7を位置する。
た容器本体2の開口部の周縁部に位置する布材4と揮散
部材である濾紙7とを一体に熱融着a等するが、布材4
と濾紙7との接触部の全面を接着、溶着、熱融着aする
のではなく、布材4から吸い上げられる薬剤が濾紙7に
伝達し得るように、かつ、濾紙7および布材4の端部か
ら揮散するのを防止するように、例えば周縁のみを熱融
着a等の手段で一体にする。
そして、使用時には、シールフィルム8を、その一部を
持って引っ張って剥がして濾紙7を大気に開放する。こ
れにより、濾紙7には容器本体2の内側を形成する布材
4を介して貯溜されている液体薬剤13が達しているの
で、直ちに揮散を開始する。
器本体2の開口部は確実にシールされているので輸送時
には液体薬剤が漏洩したりする恐れはなく、また、部品
点数が少ないので製造コストを低くすることができる。
また、使用を開始する時は、前記シールフィルム8を取
り去るだけで、容器本体2の開口部は濾紙7で閉塞され
た状態となるので、容器本体2の内部に貯溜した液体薬
剤は布材4で伝達されて濾紙7から揮散を開始するもの
である。
成した場合を示したが、布材4の代わりに紙、スポンジ
等でも液体を吸って拡散できるものであれば良い。
い込むことができるものであれば、紙、布、不織布、ス
ポンジ等何でも良い。
ク成形体、フィルム等、容器本体に熱シールできて保
管、輸送時に液の洩れを防止でき、また、使用時に簡単
に取り去る事ができるものなら何でも良いがコストや使
用の簡便さからフィルムが望ましい。
散容器の第2の実施の形態が示されている。図4〜図6
に示す液体薬剤揮散容器において前記実施の形態と同一
の部材には同一の番号を付して詳細な説明は省略する。
この実施の形態においては、内周側が布材4で、外周側
が容器体3で形成されるとともに、上面が開口している
容器本体2と、シール材9とバリヤー材10とを有する
シールフィルム8とを備えている。
揮散部材である濾紙7が設けられるとともに、前記シー
ルフィルム8には前記容器本体2の開口部に対応するカ
ット部14が設けられている。そして、液体薬剤が貯溜
された容器本体2の開口部に位置する布材4と濾紙7と
を一体にする。この場合、接着、熱融着a等の種々の手
段を採用することができる。
の開口部は確実にシールされているので輸送時には液体
薬剤が漏洩したりする恐れはなく、また、部品点数が少
ないので製造コストを低くすることができる。また、使
用を開始する時は、前記シールフィルム8に設けたカッ
ト部14に沿ってシールフィルム8の一部(中央部)を
取り去れば、容器本体2の開口部は濾紙7で閉塞された
状態となるので、容器本体2の内部に貯溜した液体薬剤
は濾紙7から揮散を開始するものである。
の第3の実施の形態が示されている。
1にあっても、容器本体2は容器体3と布材4とで構成
されている。
し不透過性な素材により上面が開口した形状に形成され
ている。素材としては前記各実施の形態と同様に、金
属、ガラス、陶器、およびそれらの内面に樹脂コートし
たもの、プラスチック等を用いることができる。好まし
い素材としては、PP、PET、NY、およびこれらを
基本にし、各種材料を積層したもの等のプラスチックシ
ートを用いることができる。
ともに、内部に収納した液体薬剤を吸い上げるものであ
り、織布、不織布、スポンジ体、紙等特に限定されるも
のではない。好ましくはPE、PP、CO−PET等の
容器体3と同等以下の融点を持つ繊維や、芯材としてP
ET、NY、PPその外側をPP、PE等芯材より低融
点の材料によりコーティングした繊維等により構成され
た織布、不織布である。
は、段部5が環状に形成され、さらに、この段部5の外
側にはシール部6が環状に形成されている。段部5は容
器本体の開口部に沿って環状に形成しても良いが、揮散
部材7を保持できるよう部分的に形成しても良い。
された状態で揮散部材7が設けられている。揮散部材7
は液体薬剤を吸収するものであれば特に限定されない
が、例えば多孔性樹脂、焼結体、素焼き板、濾紙等を挙
げることができる。
シールフィルム8によってシールされ、このシールフィ
ルム8は、一般に下面部のシール材9と、上面部のバリ
ヤー材10とから形成されているが、シール材9そのも
のがバリヤー材10を兼ねるものであっても良い。この
場合、バリヤー材10はバリヤー性が小さくてもシール
材9より耐熱性の素材であれば良い。さらに価格、経済
面で問題なければ3層以上にすることもいっこうにかま
わない。
2のシール部6に接触するとともに、PE(ポリエチレ
ン)、PP(ポリプロピレン)、CO−PET(ポリエ
チレンテレフタレートの共重合体)、CPP(未延伸ポ
リプロピレン)等で形成されていて、前記の布材4との
熱接着性があり、かつ、前記バリヤー材10よりも低い
融点をもっている。
レンテレフタレート)、NY(ナイロン)、Al(アル
ミニウム)等からなり、耐熱性が前記シール材9、布材
4よりも大きく形成されている。
うカバー11が設けられている。嵌合方法は特に限定さ
れないが一例を挙げると、カバー11の内側周縁部には
所定の部位で内方に延びる鉤状部12が形成されてい
て、容器本体2の開口部を覆った状態でカバー11を押
し込むと鉤状部12がシール部6の下面に引っ掛かって
容器本体2の上面をカバー11が覆った状態に保持され
る。
ついて説明する。まず、容器本体の内部に揮散性の液体
の薬剤、たとえば、液体芳香剤、液体消臭剤、液体防虫
剤、液体殺虫剤、液体殺菌剤等の液体薬剤13を貯溜す
る。そして、次に、容器本体2の段部5に周縁部が接触
した状態で揮散部材7である濾紙を位置する。したがっ
て、濾紙7を段部5に位置した状態では液体薬剤13は
容器本体2を形成する布材4を浸透して濾紙7に伝達さ
れるようになっている。
部6に、容器本体2の開口部を閉塞した状態でシールフ
ィルム8を位置して、シールフィルム8の下面を形成し
ているシール材9と、シール部6の上面に位置する布材
4とを熱融着aする。
りも低融点であるとともに、布材4とほぼ同程度の融点
であるので両者は容易に熱融着aすることができ、しか
も、シール材9と布材4とを周縁部において熱融着aし
た時はバリヤー材10によって液体薬剤13は外方に揮
散する恐れはまったくない。また、シールフィルム8の
シール材9と布材4とが熱融着aすることにより布材4
は熱、プレス圧力により樹脂化し、吸液しないようにな
るため、内部の液体薬剤が端部より外部に揮散する事は
ない。
12が形成されているので、容器本体2の開口部を覆う
ようにカバー11を押し被せれば鉤状部12によって容
器本体2はカバー11で覆われた状態に保持されるよう
になっている。
そして、使用時には、まずカバー11を外し、次に、容
器本体2のシール部6に周縁部がシールされているシー
ルフィルム8を、その一部を持って引っ張って剥がして
濾紙7を開放する。これにより、濾紙7には容器本体2
の内側を形成する布材4を介して貯溜されている液体薬
剤13が達しているので、直ちに揮散を開始する。した
がって、シールフィルム8を外した後に容器本体2に再
びカバー11を取付けて所望の室内等に配置しておけ
ば、揮散された薬剤の薬効を発揮することができるもの
である。
成した場合を示したが、布材4の代わりに紙、スポンジ
等でも液体を吸って拡散できるものであれば良いが、カ
バーをした時に液洩れするのを防止するためには熱やプ
レス圧力等により液体を拡散できなくなる材質が好まし
い。
に吸い込むことができるものであれば、紙、布、不織
布、スポンジ等何でも良い。
ク成形体、フィルム等、容器本体に熱シールできて保
管、輸送時に液の洩れを防止でき、また、使用時に簡単
に取り去る事ができるものなら何でも良いがコストや使
用の簡便さからフィルムが望ましい。
属の成形品等何でも良いが液体容器に嵌合して簡単に固
定できるものが良い。また、いずれの材質の場合でも薬
剤の適度な蒸散のために孔が設けられていたり、あるい
は容器本体との間に隙間が形成されるようになってい
る。
揮散容器の第4の実施の形態が示されている。図8〜図
10に示す液体薬剤揮散容器において前記各実施の形態
と同一の部材には同一の番号を付して詳細な説明は省略
する。この実施の形態においては、内周側が布材4で、
外周側が容器体3で形成されるとともに、上面が開口
し、かつ、開口部に段部5が形成されている容器本体2
と、揮散部材である濾紙7と、シール材9とバリヤー材
10とを有するシールフィルム8とを備えている。
で一方の半部が開口部を閉塞し、また、2つ折りされた
半部の端部が開口部よりも外方に位置する大きさとなっ
ている。また、前記開口部の段部5に位置して容器本体
2の内部を閉塞する揮散部材7である濾紙が設けられ、
さらに、側部に開口部が設けられたカバー11を有して
いる。
た容器本体2の開口部の段部5に単に位置しただけの場
合や、あるいは接着、熱融着等の種々の手段によって一
体となっている場合がある。また、前記カバー11は前
記容器本体2の開口部の外側を覆うように容器本体2の
縁部に鉤状部12で係合しており、側部に設けた開口部
からは、半部が容器本体2の開口部を閉塞しているシー
ルフィルム8の他方の半部の端部が外方に延出してい
る。
の開口部はシール部6によって確実にシールフィルム8
でシールされているので輸送時には液体薬剤が漏洩した
りする恐れはなく、また、部品点数が少ないので製造コ
ストを低くすることができる。また、使用を開始する時
は、前記カバー11の開口部から延出しているシールフ
ィルム8の端部を引っ張るだけで、シールフィルム8は
容器本体2の開口部を開放し、これによって容器本体2
の開口部を閉塞している濾紙7が表出した状態となるの
で、容器本体2の内部に貯溜した液体薬剤は揮散を開始
する。
剤揮散容器の第5の実施の形態が示されている。図11
〜図13に示す液体薬剤揮散容器において前記各実施の
形態と同一の部材には同一の番号を付して詳細な説明は
省略する。この実施の形態においては、内周側が布材4
で、外周側が容器体3で形成されるとともに、上面が開
口し、かつ、開口部に段部5が形成されている容器本体
2と、揮散部材である濾紙7と、シール材9とバリヤー
材10とを有するシールフィルム8とを備えている。
開口部を閉塞する大きさとなっている。
置して容器本体2の内部を閉塞し、さらに、容器本体2
の上面を覆うカバー11を有している。
本体2の開口部の段部5に単に位置しただけの場合や、
あるいは接着、熱融着等の種々の手段によって一体とな
っている場合がある。また、前記カバー11は前記容器
本体2の開口部の外側を覆うように容器本体2の縁部に
鉤状部12で係合可能であり、このカバー11の大きさ
は容器本体2が位置可能な大きさとなっている。
の開口部はシール部6でシールフィルム8によって確実
にシールされているので輸送時、陳列時に図11に示す
状態にカバー11を位置させても液体薬剤が漏洩したり
する恐れはなく、また、部品点数が少ないので製造コス
トを低くすることができる。
取り外すとともにシールフィルム8を剥がすと、濾紙7
が表出するので容器本体2の内部に貯溜した液体薬剤が
揮散を開始し、一方、取り外したカバー11を容器本体
2の上面を覆うように嵌着する。これにより輸送時、販
売時の全体のサイズを小さくして梱包や輸送時の費用を
削減することができ、また、使用開始時には容器本体2
の上面の濾紙7が見えるのを防止して体裁が良いものと
することができる。
剤揮散容器の第6の実施の形態が示されている。図14
〜図16に示す液体薬剤揮散容器において前記第1およ
び第2の実施の形態と同一の部材には同一の番号を付し
て詳細な説明は省略する。この実施の形態においては、
内周側が布材4で、外周側が容器体3で形成されるとと
もに、上面が開口している容器本体2と、シール材9と
バリヤー材10とを有するシールフィルム8とを備えて
いる。
5が環状に形成され、さらに、この段部5の外側にはシ
ール部6が環状に形成されている。段部5は容器本体2
の開口部に沿って環状に形成しても良いが、揮散部材7
を保持できるよう部分的に形成しても良い。そして、周
縁部が段部5に接触して支持された状態で揮散部材であ
る濾紙7が設けられている。さらに、シール部6には薬
剤透過性フィルム15が、その周縁部を位置した状態で
設けられている。
は透過しないが、揮散した薬剤は透過する性質を有して
おり、薬剤透過性フィルム15としてはPE(ポリエチ
レン)、PU(ポリウレタン)、EVA(エチレン酢酸
ビニル共重合体)を使用できる。
の開口部は薬剤透過性フィルム15で確実にシールされ
ているので輸送時には誤って容器1を転倒させた場合で
あっても薬剤が外部にこぼれて周囲の物を汚す恐れがな
く、また、部品点数が少ないので製造コストを低くする
ことができる。
ィルム8を取り去れば、容器本体2の開口部は濾紙7で
閉塞され、さらに濾紙7の外側は薬剤透過性フィルム1
5で閉塞された状態となっているので、容器本体2の内
部に貯溜した液体薬剤は濾紙7から揮散を開始し、この
揮散した薬剤は、薬剤透過性フィルム15を透過して外
方に揮散するものである。なお、使用時に誤って容器を
転倒した場合であっても薬剤が外部にこぼれて周囲を汚
す恐れがまったくない。
を形成するフィルムの種類を選択することで揮散速度の
調節が可能となる。
体2の内部に揮散性の液体の薬剤、たとえば、液体芳香
剤、液体消臭剤、液体防虫剤、液体殺虫剤、液体殺菌剤
等の液体薬剤13を貯溜した場合について説明したが、
例えば、容器本体2の内部に単に水をいれて水を蒸発さ
せることにより、この容器本体を食器棚や、陳列棚に配
置して湿度の調整を図る「調湿剤容器」としても良いも
のである。
より、使用開始時には従来の煩わしい操作の必要が無
く、シートフィルムを剥がすだけで揮散を開始すること
ができる。また、製造の簡易化および使用の簡便化が図
れるとともに、構成部材を少なくできたことにより製造
コストを低下させることができ、これによって使用者に
安価な商品を提供することができる。さらに、薬剤透過
性フィルムの種類を選択することで容器本体に貯溜した
薬剤の揮散速度を調整することができ、薬剤透過性フィ
ルムの種類を選択することで使用場所に応じた揮散量と
することができる等の効果を有している。
の形態を示す組立て前の全体概略図である。
の形態を示す組立て後の全体概略図である。
の形態を示す使用時の全体概略図である。
の形態を示す組立て前の全体概略図である。
の形態を示す組立て後の全体概略図である。
の形態を示す使用時の全体概略図である。
の形態を示す全体概略図である。
の形態を示す組立て後の全体概略図である。
の形態を示す使用開始時の全体概略図である。
施の形態を示す使用時の全体概略図である。
施の形態を示す組立て前の全体概略図である。
施の形態を示す使用開始時の全体概略図である。
施の形態を示す使用時の全体概略図である。
施の形態を示す組立て前の全体概略図である。
施の形態を示す使用開始時の全体概略図である。
施の形態を示す使用時の全体概略図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 上面が開口するとともに、内側が吸水性
を有する容器本体と、この容器本体の開口部を覆った状
態で保持される揮散部材と、該揮散部材を覆った状態で
前記容器本体の開口部を閉塞するとともに、開口部から
剥離可能なシールフィルムとから構成したことを特徴と
する液体薬剤揮散容器。 - 【請求項2】 上面が開口するとともに、内側が吸水性
を有する容器本体と、この容器本体の開口部を覆った状
態で保持されるとともに、周縁部が前記容器本体の開口
部の周縁部に一体にされた揮散部材と、該揮散部材に設
けられて前記開口部に対応する部分のうちの少なくとも
一部が揮散部材から剥離可能となっており、さらに、バ
リヤー性を有するシールフィルムとを具えたことを特徴
とする液体薬剤揮散容器。 - 【請求項3】 上面が開口するとともに、内側が吸水性
を有する容器本体と、この容器本体の開口部に形成され
た段部に周縁部が位置して開口部を覆った状態で保持さ
れる揮散部材と、該揮散部材を覆った状態で前記容器本
体の開口部を閉塞するとともに、開口部から剥離可能な
シールフィルムとから構成したことを特徴とする液体薬
剤揮散容器。 - 【請求項4】 前記シールフィルムにはカット部が設け
られ、このカット部によって揮散部材から剥離可能とな
っている請求項2記載の液体薬剤揮散容器。 - 【請求項5】 前記容器本体の開口部の外周に段部が設
けられるとともに、この段部の外周にシール部が設けら
れ、このシール部に前記シールフィルムが取付けられて
いる請求項3に記載の液体薬剤揮散容器。 - 【請求項6】 前記容器本体には着脱可能にカバーが設
けられている請求項1、2、3項のいずれか1項に記載
の液体薬剤揮散容器。 - 【請求項7】 上面が開口するとともに、内側が吸水性
を有する容器本体と、この容器本体の開口部を覆った状
態で保持される揮散部材と、該揮散部材を覆った状態で
前記容器本体の開口部を閉塞するとともに、薬剤の液体
は透過しないが揮散した薬剤を透過する薬剤透過性フィ
ルムと、この薬剤透過性フィルムから剥離可能なシール
フィルムとから構成したことを特徴とする液体薬剤揮散
容器。 - 【請求項8】 上面が開口するとともに、内側が吸水性
を有する容器本体と、この容器本体の開口部に形成され
た段部に周縁部が位置して開口部を覆った状態で保持さ
れる揮散部材と、該揮散部材を覆った状態で前記容器本
体の開口部を閉塞するとともに、薬剤の液体は透過しな
いが揮散した薬剤を透過する薬剤透過性フィルムと、こ
の薬剤透過性フィルムから剥離可能なシールフィルムと
から構成したことを特徴とする液体薬剤揮散容器。 - 【請求項9】 前記容器本体の開口部の外周に段部が設
けられるとともに、この段部の外周にシール部が設けら
れ、このシール部に前記薬剤透過性フィルムの周縁部が
取付けられている請求項8に記載の液体薬剤揮散容器。 - 【請求項10】 前記シールフィルムはバリヤー材とシ
ール材とで構成されている請求項1、2、3、4、5、
7、8のいずれか1項に記載の液体薬剤揮散容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16386098A JPH11349050A (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | 液体薬剤揮散容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16386098A JPH11349050A (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | 液体薬剤揮散容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11349050A true JPH11349050A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15782144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16386098A Pending JPH11349050A (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | 液体薬剤揮散容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH11349050A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011062272A (ja) * | 2009-09-16 | 2011-03-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 容器 |
JP2012025431A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Kyoto Refre Shinyaku Kk | 容器体及び容器並びに袋体の開封方法 |
JP2013039978A (ja) * | 2012-11-20 | 2013-02-28 | Kyoto Refre Shinyaku Kk | 容器体及び容器並びに袋体の開封方法 |
JP2014529323A (ja) * | 2011-07-22 | 2014-11-06 | ゾベーレ ホールディング ソチエタ ペル アツィオーニ | 揮発性物質蒸発用の装置 |
-
1998
- 1998-06-11 JP JP16386098A patent/JPH11349050A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011062272A (ja) * | 2009-09-16 | 2011-03-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 容器 |
JP2012025431A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Kyoto Refre Shinyaku Kk | 容器体及び容器並びに袋体の開封方法 |
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