JP4017759B2 - 液体薬剤揮散容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液体薬剤揮散容器に関し、特に、開封するだけで揮散を開始して使用を開始することのできる液体薬剤揮散容器に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
一般に、液体薬剤を収納させて揮散させるようになっている液体薬剤揮散容器にあっては、液体薬剤が貯留されている容器本体、中栓、吸い上げ体、キャップ、受け皿セット、揮散体、カバー等から構成されている。
【0003】
そして、使い始めるときにはカバー、キャップ等を外し、吸い上げ体と揮散体が接触するようにした後、再びカバー等をセットし直して組み立てるようになっており、組立てから揮散を開始するようになっている。
【0004】
したがって、使用を開始するにはセットし直したりするので揮散を開始するまで非常に手間がかかるという問題を有していた。
【0005】
また、容器本体を繰り返し使用する詰め替え型のものもあるが、詰め替え型のものは詰め替え時に容器本体、揮散体をカバーや受け皿等から外して新しいものに代える等するので、やはり揮散を開始するのに非常に手間がかかるという問題を有している。
【0006】
この発明の目的は、部品点数を少なくして使用に簡便をはかるとともに、製造の簡易化を図り、製造コストを低くすることができる液体薬剤揮散容器を提供する。
【0007】
この発明の他の目的は、部品点数を少なくして使用の簡便を図ると共に、製造コストも低くすることができ、さらに、使用を開始するときも非常に簡単に行うことができる液体薬剤の揮散装置を提供することにある。
【0008】
【問題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するためにこの発明は、上面が開口するとともに、液体不透過性素材により構成された外容器と、この外容器の内側に配置され上面が開口するとともに、液体薬剤を吸い上げる吸液性素材により構成された内容器とからなる容器本体と、前記内容器の開口部端部に当接し該内容器の開口部を覆った状態で設置され、前記容器本体内に貯留されて前記内容器に吸い上げられた液体薬剤を吸い上げる揮散部材と、前記外容器の開口部を閉塞するとともに、開口部から剥離可能なシールフィルムとから構成したことを特徴としている。
【0009】
また、容器本体の開口部に揮散部材載置部を形成したことを特徴としており、この揮散部材載置部は容器本体に形成された段部であっても良く、また、揮散部材載置部は容器本体に形成された突起であっても良い。
【0010】
また、揮散部材載置部の対向する位置にはずれ止めを設けたことを特徴としている。
【0011】
【作用】
上記手段を採用したことにより本発明は、容器本体の開口部を閉塞するために設けられたシールフィルムを剥がすと、吸液性素材により構成された内容器の器開口部端部に当接している揮散部材には、既に内容器から液体薬剤が吸い上げられているので直ちに揮散を開始する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の形態について説明する。
図1乃至図2はこの発明による液体薬剤揮散容器の第1の実施の形態が示されている。
【0013】
この発明による液体薬剤揮散容器1の第1の実施の形態にあっては、容器本体2は外容器3と内容器4とで構成されている。
【0014】
外容器3は内部に収納される液体薬剤9に対し不透過な素材により上面が開口した形状に形成されている。素材としては、金属、ガラス、陶器、及びこれらの内面に樹脂コートしたもの、プラスチック等を用いることができる。好ましい素材としてはPP,PET,NY、及びこれらを基本とし、各種材料を積層したもの等のプラスチックシートである。
【0015】
内容器4は外容器3の内部に挿入され内部に収納した液体薬剤9を吸い上げるものであり、織布、不織布、スポンジ体、上等特に限定されるものではない。好ましくは、パルプ、レーヨン,PE,PP,等により構成された織布、不織布である。
【0016】
これら内容器4と外容器3は接着剤等により全面もしくは部分的に接着されていても良いが、特に接着の必要がない場合は単に内容器4と外容器3を重ね合わせるだけでも良い。
【0017】
また、前記開口部を閉塞し得るシールフィルム6はシール材7とバリヤー材8とで構成されている。さらにシールフィルム6の下面には揮散部材5が設けられている。
【0018】
そして液体薬剤9が貯留される容器本体2の開口部周縁に位置する内容器4と揮散部材5とは熱シールにより一体にされるこの場合は内容器4と濾紙の接触部全面を熱シールするのではなく、内容器4から吸い上げられる薬剤が揮散部材5に伝達するように、周縁部のみ熱シールする。
【0019】
前記揮散部材5は液体薬剤9を吸収し揮散するものであれば特に限定されないが、例えば多孔性樹脂、焼結体、素焼き板、濾紙、不織布等をあげることができる。
【0020】
前記容器本体2の開口した上面はシールフィルム6によってシールされており、このシールフィルム6は一般に下面のシール材7と上面のバリヤー材8とから構成されているが、価格、経済面で問題なければ3層以上にすることもいっこうにかまわない。
【0021】
前記シール材7は前記揮散部材5とシールできるものを選択すれば良く、PE,PP,CO−PET,CPP等をあげることができる。
【0022】
前記バリヤー材8はPET,NY,Al等からなり、前記シール材7と略同じ大きさとなっている。
【0023】
上記の様に構成した前記のものの作用について説明する。
まず、容器本体2内部に揮散性の液体薬剤9、例えば液体芳香剤、液体消臭剤、液体防虫剤、液体殺虫剤、液体殺菌剤等の液体薬剤を貯留する。そして次に容器本体2の開口部周縁部に接触した状態で揮散部材5を位置する。次に揮散部材5を覆うようにシールフィルム6を位置する。
【0024】
そして既述のように内容器4と揮散部材5が接触を残して揮散部材5及びシールフィルム6の周縁部のみを熱シールする。
【0025】
このような状態で輸送、陳列される。そして使用時にはシールフィルム6をその一部を持って引っ張って剥がして揮散部材5を大気に解放する。これにより揮散部材5は内容器4を介して貯留されている液体薬剤9が達しているので直ちに揮散を開始する。
【0026】
また、前記のように構成した場合、内容器4により吸い上げられた液体薬剤9は揮散部材5に伝達するが、揮散部材5の周縁は熱シールにより樹脂化しているため、輸送時、陳列時には揮散部材5の端部より液体薬剤9が揮散する事はない。また、部品点数が少ないので製造コストを低くすることができる。
【0027】
また、使用を開始するときは、前記シールフィルム6を取り去るだけで、容器本体2の開口部は揮散部材5で閉塞された状態になるので、容器反対の内部に貯留した液体薬剤9は内容器4を伝達し揮散部材5から揮散するものである。
【0028】
第3図乃至第4図には本発明による液体薬剤揮散容器の第二の実施の形態が示されている。
【0029】
第3図乃至第4図に示す液体薬剤揮散容器において前記実施の形態と同一の部材には同一の番号を付して説明は省略する。
【0030】
この形態における液体薬剤揮散容器1も容器本体2は外容器3と内容器4により構成されている。
【0031】
外容器3の上面の開口部には段部10が形成され、この段部10の外側には縁部が環状に形成されている。そして、段部10の上部には揮散部材5をおさえる突起11が形成されている。この段部10及び突起11は容器本体2の開口部に沿って環状に形成しても良いが揮散部材5が支持できるよう部分的に形成しても良い。
【0032】
内容器4は上面が開口しており、外容器3内に挿入可能な形状を有しており開口部の縁部が外容器3の段部10には達するが外容器3の縁部までは達しない様に形成してある。
【0033】
また、周縁部が前記段部10に接触し支持された状態で揮散部材5が設けられている。
【0034】
さらに、前記容器本体2の開口した上面はシールフィルム6によって閉塞されている。
【0035】
上記のように構成したものの作用について説明する。
【0036】
まず、容器本体2内部に揮散性の液体薬剤9、例えば液体芳香剤、液体消臭剤、液体防虫剤、液体殺虫剤、液体殺菌剤等の液体薬剤を貯留する。そして次に容器本体2の段部10に内容器4に接した状態で揮散部材5を位置する。このとき外容器3の突起11は揮散部材5が容易にはずれないようにおさえる役割を果たす。そして外容器3の縁部ににシールフィルム6を位置し熱シールする。
【0037】
このような状態で輸送、陳列される。そして使用時にはシールフィルム6をその一部を持って引っ張って剥がして揮散部材5を大気に解放する。これにより揮散部材5は内容器4を介して貯留されている液体薬剤9が達しているので直ちに揮散を開始する。
【0038】
また、前記のように構成した場合、内容器4は外容器3の縁部にまで達しておらずシールフィルム6の下面を形成しているシール材7と外容器3の縁部で熱シールされているため、輸送時、陳列時には揮散部材5の端部より液体薬剤9が揮散する事はない。また、部品点数が少ないので製造コストを低くすることができる。
【0039】
また、使用を開始するときは、前記シールフィルム6を取り去るだけで、容器本体2の開口部は揮散部材5で閉塞された状態になるので、容器反対の内部に貯留した液体薬剤9は内容器4を伝達し揮散部材5から揮散するものである。
【0040】
第5図乃至第6図には本発明による液体薬剤揮散容器の第3の実施の形態が示されている。
【0041】
第5図乃至第6図に示す液体薬剤揮散容器において前記実施の形態と同一の部材には同一の番号を付して説明は省略する。
【0042】
この形態における液体薬剤揮散容器1も容器本体2は外容器3と内容器4により構成されている。
【0043】
外容器3の上面の開口部付近には第一の突起12が形成されており、その第一の突起12の下部には間隔を開けて第二の突起13が設けられている。この第一の突起12及び第二の突起13は容器本体2の開口部に沿って環状に形成しても良いが揮散部材5が支持できるよう部分的に形成しても良い。
【0044】
内容器4は上面が開口しており、外容器3内に挿入可能な形状を有しており開口部の縁部が外容器3の段部10には達するが外容器3の縁部までは達しない様に形成してある。内容器4の開口部付近には前記外容器3の第二の突起13に合致する凹部14が形成されている。
【0045】
また、周縁部が前記第二の突起13に支持された状態で揮散部材5が設けられている。
【0046】
さらに、前記容器本体2の開口した上面はシールフィルム6によって閉塞されている。
【0047】
上記のように構成したものの作用について説明する。
まず、容器本体2内部に揮散性の液体薬剤9、例えば液体芳香剤、液体消臭剤、液体防虫剤、液体殺虫剤、液体殺菌剤等の液体薬剤を貯留する。そして次に容器本体2の第二の突起13に周縁部が内容器4に接した状態で揮散部材5を位置する。このとき外容器3の第一の突起12は揮散部材5が容易にはずれないようにおさえる役割を果たす。
【0048】
そして外容器3の縁部ににシールフィルム6を位置し熱シールする。
このような状態で輸送、陳列される。そして使用時にはシールフィルム6をその一部を持って引っ張って剥がして揮散部材5を大気に解放する。これにより揮散部材5は内容器4を介して貯留されている液体薬剤9が達しているので直ちに揮散を開始する。
【0049】
また、前記のように構成した場合、内容器4は外容器3の縁部にまで達しておらずシールフィルム6の下面を形成しているシール材7と外容器3の縁部で熱シールされているため、輸送時、陳列時には揮散部材5の端部より液体薬剤9が揮散する事はない。また、部品点数が少ないので製造コストを低くすることができる。
【0050】
また、使用を開始するときは、前記シールフィルム6を取り去るだけで、容器本体2の開口部は揮散部材5で閉塞された状態になるので、容器反対の内部に貯留した液体薬剤9は内容器4を伝達し揮散部材5から揮散するものである。
【0051】
なお、前記各実施の形態においては容器本体2内部に揮散性の液体薬剤9、例えば液体芳香剤、液体消臭剤、液体防虫剤、液体殺虫剤、液体殺菌剤、液体忌避剤等の液体薬剤を貯留した場合について説明したが、例えば、容器本体2の内部に単に水を入れて水を蒸発することにより、この容器本体2を食器棚や陳列棚に配置して湿度の調整を図る「調湿剤容器」としても良いものである。
【0052】
また、前記各実施の形態においては内容器4の外形状は外容器3の内面形状と合致する形状について説明したが、必ずしも内容器4の外形状は外容器3の内面形状と合致する形状にする必要はなく、内容器4は外容器3内に収納されれば良い。
【0053】
【発明の効果】
この発明は前記のように構成したことにより、使用開始時には従来の煩わしい操作の必要が無い。また、シールフィルムを剥がすと、吸液性素材により構成された内容器の器開口部端部に当接している揮散部材には、既に内容器から液体薬剤が吸い上げられているので、直ちに揮散を開始することができる。また、製造の簡易化及び使用の簡便化が図れると共に、構成部材を少なくできたことにより製造コストを低下させることができ、これによって使用者に安価な商品を提供することができる。
【0054】
さらに、薬剤透過性フィルムの種類を選択することで容器本体に貯留した薬剤の揮散速度を調整することができ、薬剤透過性フィルムを選択することで使用場所に応じた揮散量とすることができる等の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体薬剤揮散容器の第1の実施の形態を示す組立前の全体概略図。
【図2】本発明の液体薬剤揮散容器の第1の実施の形態を示す組立後の全体概略図。
【図3】本発明の液体薬剤揮散容器の第2の実施の形態を示す組立前の全体概略図。
【図4】本発明の液体薬剤揮散容器の第2の実施の形態を示す組立後の全体概略図。
【図5】本発明の液体薬剤揮散容器の第3の実施の形態を示す組立前の全体概略図。
【図6】本発明の液体薬剤揮散容器の第3の実施の形態を示す組立後の全体概略図。
【符号の説明】
1・・・・・・液体薬剤揮散容器
2・・・・・・容器本体
3・・・・・・外容器
4・・・・・・内容器
5・・・・・・揮散部材
6・・・・・・シールフィルム
7・・・・・・シール材
8・・・・・・バリヤー材
9・・・・・・液体薬剤
10・・・・・・段部
11・・・・・・突起
12・・・・・・第一の突起
13・・・・・・第二の突起
14・・・・・・凹部

Claims (5)

  1. 上面が開口するとともに、液体不透過性素材により構成された外容器と、この外容器の内側に配置され上面が開口するとともに、液体薬剤を吸い上げる吸液性素材により構成された内容器とからなる容器本体と、前記内容器の開口部端部に当接し該内容器の開口部を覆った状態で設置され、前記容器本体内に貯留されて前記内容器に吸い上げられた液体薬剤を吸い上げる揮散部材と、前記外容器の開口部を閉塞するとともに、開口部から剥離可能なシールフィルムとから構成したことを特徴とする液体薬剤揮散容器。
  2. 容器本体の開口部に揮散部材載置部を形成したことを特徴とする請求項1項記載の液体薬剤揮散容器。
  3. 揮散部材載置部は容器本体に形成された段部であることを特徴とする請求項2項記載の液体薬剤揮散容器。
  4. 揮散部材載置部は容器本体に形成された突起であることを特徴とする請求項2項記載の液体薬剤揮散容器。
  5. 揮散部材載置部の対向する位置にはずれ止めを設けたことを特徴とする請求項2、3、4項記載の液体薬剤揮散容器。
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