JP2004306995A - 二重蓋構造容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、気化してその効果を発揮する芳香剤や消臭剤や防虫剤などを収容する、芳香剤容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、ポリエチレン系やポリプロピレン系などの不織布製の、気体透過性などが優れた内蓋材20を、強固に熱融着bして、続いて基材フィルム層3とバリアーフィルム層4とイージーピール層5とを積層して成る積層フィルム製の、気体遮断性などが優れた外蓋材30を、剥離可能に熱融着cした二重蓋構造の芳香剤容器である。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、気化してその効果を発揮する固形状や顆粒状やゼリー状などの芳香剤や消臭剤や防虫剤など蒸発性気化剤を収容する容器が転倒するなどした時に、気化剤がこぼれる恐れがない二重蓋構造容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば図3に示すように、気化してその効果を発揮する固形状や顆粒状やゼリー状などの芳香剤や消臭剤や防虫剤など蒸発性気化剤を収容するガラス製やプラスチック製などのボトル状の容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、インナーシールと通称する積層フィルム製などの気体遮断性を有する蓋材40を剥離可能に熱融着するなどして貼着して、通常の金属製やプラスチック製などの気体遮断性に優れたキャップ50を被せて密封した芳香剤容器が一般に広く用いられている。
【0003】
また従来から、例えば図4に示すように、上記のような気化剤を収容するプラスチック製などのトレー状容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、美麗な印刷をした積層フィルム製などの気体遮断性を有する蓋材40を剥離可能に熱融着するなどして貼着して、通常の積層樹脂フィルム製などの気体遮断性が優れた袋体60に入れて密封した芳香剤容器が一般に広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、例えば図3、図4に示す芳香剤容器については、図3(A)に示す気体遮断性が優れたキャップ50を外して、また図4(A)に示す気体遮断性が優れた袋体60から出して、それぞれ剥離可能に貼着した気体遮断性を有する蓋材40、40を、図3(B)、図4(B)に示すように少しだけ剥がして、又は図3(C)、図4(C)に示すように完全に剥がして取除いて、それぞれ適宜の場所に載置するだけで、収容した芳香剤や消臭剤や防虫剤などが気化して、その効果を発揮することができるものの、それぞれの芳香剤容器が転倒するなどした時に、固形状や顆粒状やゼリー状の芳香剤がこぼれることが問題であって、家具や寝具や衣類などを汚したり幼児が手をだして誤飲したりする恐れがあった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、固形状や顆粒状やゼリー状などの気化してその効果を発揮する芳香剤や消臭剤や防虫剤など蒸発性気化剤を収容する剥離可能に熱融着cした気体遮断性が優れた外蓋材30を、少しだけ剥がすだけで又は完全に剥がして取除くだけで、その効果を発揮することができ、しかも芳香剤容器10が転倒するなどした時に、芳香剤などがこぼれる恐れがなく、家具や寝具や衣類などを汚したり幼児が手をだして誤飲したりすることがない気体透過性が優れた内蓋材20を有する二重蓋構造容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、芳香剤や消臭剤や防虫剤など蒸発性の気化剤を収容する各種形状のプラスチック製の容器であって、該容器の上部開口の周辺フランジ部に、気体透過性内蓋材が熱融着され、該内蓋材面上に、基材フィルム層とバリアーフィルム層とイージーピール層とからなる積層フィルムによる気体遮断性外蓋材が剥離可能に熱融着されていることを特徴とする二重蓋構造容器である。
【0007】
本発明の請求項2に係る発明は、芳香剤や消臭剤や防虫剤など蒸発性の気化剤を収容する各種形状の容器であって、該容器の上部開口の周辺フランジ部に、基材フィルム層とバリアーフィルム層とイージーピール層からなる積層フィルムによる気体遮断性外蓋材と気体透過性内蓋材とを剥離可能に積層した蓋材が熱融着されていることを特徴とする二重蓋構造容器である。
【0008】
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項2に係る二重蓋構造容器において、前記蓋材は、容器の上部開口の周辺フランジ部より突出するつまみ片を備えることを特徴とする二重蓋構造容器である。
【0009】
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項3に係る二重蓋構造容器において、前記蓋材のフランジ部に対する熱融着周辺部とつまみ片との間に、気体透過性内蓋材を切断する切れ目線fを設けたことを特徴とする二重蓋構造容器である。
【0010】
本発明の二重蓋構造の芳香剤容器は、芳香剤や消臭剤や防虫剤など蒸発性の気化剤を収容するプラスチック製などの各種形状の容器10であって、図1に示すように、ボトル状の容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、ポリエチレン系やポリプロピレン系などの不織布製の気体透過性が優れた内蓋材20を強固に熱融着bして、続いて基材フィルム層3とバリアーフィルム層4とイージーピール層5とを積層して成る積層フィルム製の気体遮断性が優れた外蓋材30を、内蓋材20に対して剥離可能に熱融着cしたものである。
【0011】
本発明の二重蓋構造の芳香剤容器においては、図1(A)、(D)に示すように、芳香剤容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、ポリエチレン系やポリプロピレン系などの不織布製の、気体透過性などが優れた内蓋材20を、強固に熱融着bして、続いて基材フィルム層3とバリアーフィルム層4とイージーピール層5とを積層して成る積層フィルム製の、気体遮断性などが優れた外蓋材30を、剥離可能に熱融着cしたことによって、剥離可能に熱融着cした気体遮断性などが優れた外蓋材30を、図1(B)に示すように少しだけ剥がして、又は図1(C)に示すように完全に剥がして取除いて、適宜の場所に載置するだけで、収容した芳香剤や消臭剤や防虫剤などが気化して、気体透過性などが優れた内蓋材20を透過して、その効果を発揮することができる。
【0012】
しかも、本発明の二重蓋構造の芳香剤容器においては、芳香剤容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、ポリエチレン系やポリプロピレン系などの不織布製の内蓋材20を強固に熱融着bしたことによって、載置した場所で芳香剤容器10が転倒するなどした時に、強固に熱融着bした不織布製の内蓋材20が、図1(B)、(C)に示すように芳香剤容器10の上部開口を覆って、固形状や顆粒状やゼリー状の芳香剤など( 液状の芳香剤は不織布製の内蓋材20を透過する )がこぼれる恐れがないために、家具や寝具や衣類などを汚したり幼児が手をだして誤飲したりすることがない気体透過性が優れた内蓋材20を有する二重蓋構造の芳香剤容器を提供することができる。
【0013】
また、本発明の二重蓋構造容器は、気化してその効果を発揮する芳香剤や消臭剤や防虫剤などを収容するプラスチック製などの各種形状の容器10であって、図2に示すように、ポリエチレン系やポリプロピレン系などの不織布製の気体透過性が優れた内蓋材20の表面側に、基材フィルム層3とバリアーフィルム層4とイージーピール層5とを積層して成る積層フィルム製の気体遮断性が優れた外蓋材30を内蓋材20に対して剥離可能に積層した蓋材を予め用意し、続いて、図2に示すように、気体遮断性外蓋材30と気体透過性内蓋材20からなる前記蓋材の内蓋材20側の面を、トレー状の容器10の上部開口の周辺フランジ部aに強固に熱融着bしたものである。
【0014】
本発明の二重蓋構造容器においては、図2(A)、(D)に示すように、ポリエチレン系やポリプロピレン系の不織布製の気体透過性に優れた内蓋材20の表面側に、基材フィルム層3とバリアーフィルム層4とイージーピール層5とを積層して成る積層フィルム製の気体遮断性が優れた外蓋材30を、予め剥離可能に積層して、続いて芳香剤容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、この表面側に外蓋材30を予め剥離可能に積層した内蓋材20を強固に熱融着bしたことによって、前述した図1に示す二重蓋構造の芳香剤容器と同様に、予め剥離可能に積層した気体遮断性が優れた外蓋材30を、図2(B)に示すように少しだけ剥がすだけで、又は図2(C)に示すように完全に剥がして取除くだけで、収容した芳香剤や消臭剤や防虫剤などが気化して、気体透過性が優れた内蓋材20を透過して、その効果を発揮することができ、しかも容器10が転倒するなどした時に、強固に熱融着bした不織布製の内蓋材20が、図2(B)、(C)に示すように容器10の上部開口を覆って、芳香剤などの内容物がこぼれる恐れがなく、気体透過性に優れた内蓋材20を有する二重蓋構造の容器を提供することができる。
【0015】
しかも、本発明の二重蓋構造容器においては、ポリエチレン系やポリプロピレン系などの不織布製の内蓋材20の表面側に、基材フィルム層3とバリアーフィルム層4とイージーピール層5とを積層して成る外蓋材30を、予め剥離可能に積層したことによって、後述する実施例2に示すように、一回の熱融着工程で、容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、この表面側に外蓋材30を予め剥離可能に積層した内蓋材20を強固に熱融着bすることができる上に、図2(D)に示す不織布製の内蓋材20と外蓋材30のイージーピール層5との間の200〜300g/15mm幅程度の剥離可能な接着力を、積層した後に熱融着して安定して得ることができる。
【0016】
加えて、本発明の二重蓋構造容器は、前述した図2に示す二重蓋構造の容器において、図2(A)、(D)に示すように、表面側に外蓋材30を予め剥離可能に積層した内蓋材20の強固に熱融着bする周辺部dとつまみ片eとの間に、内蓋材20を切断する切れ目線fを設けたものである。
器である。
【0017】
本発明の二重蓋構造容器においては、表面側に外蓋材30を予め剥離可能に積層した内蓋材20の強固に熱融着bする周辺部dとつまみ片eとの間に、内蓋材20を切断する切れ目線fを設けたことによって、外蓋材30と内蓋材20とを積層して強固に熱融着bした蓋材の周辺部dのつまみ片eを指で摘んで引張るだけで、図2(D)に示すように、ワンタッチで内蓋材20を切断する切れ目線fが切断して、このつまみ片eに内蓋材20を残したまま、予め剥離可能に積層した気体遮断性が優れた外蓋材30だけを剥がすことができ、外蓋材30の剥離が容易な二重蓋構造の容器を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の二重蓋構造容器における気化してその効果を発揮する芳香剤や消臭剤や防虫剤など蒸発性の気化剤を収容する容器10については、通常のポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチック製容器であってもよいし、ガラス製や金属製の容器であってもよく、図1に示すボトル状や図2に示すトレー状や図示していないカップ状などの平均肉厚が1.2〜1.8mm程度、また中間層にEVOH層や各種蒸着層などを積層した平均肉厚が0.6〜1.0mm程度の保形強度と気体遮断性とが優れた容器10を用いることができる。
【0019】
また、本発明の二重蓋構造容器における気体透過性が優れた内蓋材20については、最近のエルベス、アルシーマ( いずれも商品名、ユニチカ(株)製 )やエルタス( 商品名、旭化成(株)製 )などようなポリエチレン系やポリプロピレン系などの熱融着性があって見掛け厚さが20μm程度のスパンボンドタイプの不織布を用いて、引張り強度と気体透過性(液体も透過する)とが優れた固形状や顆粒状やゼリー状の気化剤が透過しない内蓋材20を前述した容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、熱融着する温度と圧力と時間とを適宜に調節して、500g/15mm幅以上の強固に熱融着bして用いることができる。
【0020】
さらに、本発明の二重蓋構造容器における気体遮断性が優れた外蓋材30については、厚さが130g/m2程度の上質紙や15〜25μm程度のそれぞれ延伸したナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンなどの強度が優れた基材フィルム層3と、厚さ7μm程度のアルミニウム箔や膜厚40nm程度のアルミ蒸着、セラミック蒸着付の延伸ポリエステルなどの酸素や紫外線などに対する各種バリアー性が優れたバリアーフィルム層4と、厚さ30〜50μm程度のエチレン−メタアクリル酸共重合体(EMAA)やエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などの熱融着した後に容易に剥がすことができるイージーピール層5とを、それぞれ図示していないウレタン系などの接着剤層を介して強固に積層して成るもので、図1(D)、図2(D)に示す積層フィルム製の強度と気体遮断性と熱融着性とが優れた外蓋材30を、前述した容器10の上部開口の周辺フランジ部aに強固に熱融着bした内蓋材20の表面側に、熱融着する温度と圧力と時間とを適宜に調節して、不織布製の内蓋材20と外蓋材30のイージーピール層5との間の接着力を、200〜300g/15mm幅程度の剥離可能に熱融着cして用いることができる。
【0021】
【実施例】
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
【0022】
<実施例1>
図1(A)、(B)、(C)は、本発明の実施例1における、二重蓋構造の芳香剤容器の斜視図、断面図であって、図1(D)は、その要部の断面説明図である。
【0023】
すなわち、表面に美麗な印刷をした厚さ20μmの延伸ポリエステルによる強度が優れた基材フィルム層3と、厚さ7μmのアルミニウム箔の酸素や紫外線などに対する各種バリアー性に優れたバリアーフィルム層4と、図示していない強度補充のための厚さ20μmの延伸ポリエステルフィルムと、厚さ45μmのエチレン−メタアクリル酸共重合体(EMAA)による熱融着した後に容易に剥がすことができるイージーピール層5とを、それぞれ図示していないウレタン系の接着剤層を介して、通常のドライラミネーション方法で強固に積層した図1(D)に示す積層フィルム製の強度と気体遮断性とが優れた巻取り状の外蓋材30を作製した。
【0024】
次に、容積120mlのゼリー状の気化剤(例えば芳香剤)を収容した通常のポリエチレン製の図1(A)、(B)、(C)に示す平均肉厚が1.5mmのボトル状の保形強度と気体遮断性とが優れた容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、図1(D)に示すように、見掛け厚さが20μmのポリエチレン系の不織布(エルベス、ユニチカ(株)製)の引張り強度と気体透過性とが優れた巻取り状の内蓋材20を、250℃、3kg/cm2 、1.2秒で、強固に熱融着bして、内蓋材20の周辺を円形に切断して除去した後に、この容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、強固に熱融着bした内蓋材20の全表面(又は周辺端面)に、前述した強度と気体遮断性とが優れた巻取り状の外蓋材30を、同様に250℃、3kg/cm2 、1.2秒で剥離可能に熱融着cして、外蓋材30の周辺をつまみ片eを残して円形に切断除去し、実施例1の二重蓋構造容器を作製した。
【0025】
本実施例の二重蓋構造容器においては、剥離可能に熱融着cした強度と気体遮断性とが優れた外蓋材30を、外蓋材30のつまみ片eを指で摘んで引張って、図1(B)、(C)に示すように剥がすだけで、収容したゼリー状の気化剤(例えば芳香剤)が気化して、引張り強度と気体透過性とが優れた内蓋材20を透過して、その効果を発揮することができ、しかもボトル状の容器10が転倒するなどした時に、強固に熱融着bした不織布製の内蓋材20が、図1(B)、(C)に示すように容器10の上部開口を覆っていて、ゼリー状の気化剤がこぼれる恐れがない二重蓋構造の容器を得ることができた。
【0026】
<実施例2>
図2(A)、(B)、(C)は、本発明の実施例2における二重蓋構造の容器の斜視図、断面図であって、図2(D)は、その要部の断面説明図である。
【0027】
すなわち、表面に美麗な印刷をした厚さ25μmの延伸ポリプロピレンの強度が優れた基材フィルム層3と、膜厚40nmのセラミック蒸着付の厚さ25μmの延伸ポリプロピレンの酸素や紫外線などに対する各種バリアー性と強度とが優れたバリアーフィルム層4と、厚さ45μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)による熱融着した後に容易に剥がすことができるイージーピール層5と、見掛け厚さが20μmのポリプロピレン系の不織布(エルタス、旭化成(株)製)の引張り強度と気体透過性とが優れた内蓋材20とを、基材フィルム層3とバリアーフィルム層4とイージーピール層5との間は、それぞれ図示していないウレタン系の接着剤層を介して、通常のドライラミネーション方法で強固に積層して外蓋材30として、またイージーピール層5と内蓋材20との間は、図示していないオレフィン系の接着剤層を介して、通常のヒートプレス方法で剥離可能に積層して、引張り強度と気体透過性とが優れた内蓋材20の全表面(又は周辺端面)に、強度と気体遮断性とが優れた外蓋材30を予め剥離可能に積層した図2(D)に示す二重蓋構造の蓋材を作製した。
【0028】
次に、150gの顆粒状の気化剤(例えば消臭剤)を収容した、通常のポリプロピレン製の内面にセラミック蒸着付の延伸ポリプロピレンを装着してインモールド成形した、図2(A)、(B)、(C)に示す平均肉厚が0.8mmのトレー状の保形強度と気体遮断性とが優れた容器10の上部開口の周辺フランジ部aに、図2(D)に示すように、前述した二重蓋構造の蓋材の周辺をつまみ片eを残して角を丸めて長方形状に切断して除去すると同時に、周辺部dとつまみ片eとの間に内蓋材20を切断する切れ目線fを設け、内蓋材20の表面側に外蓋材30を予め剥離可能に積層した二重蓋構造の蓋材を、250℃、3kg/cm2 、1.2秒で強固に熱融着bして、実施例2の二重蓋構造の芳香剤容器を作製した。
【0029】
本実施例の二重蓋構造容器においては、予め内蓋材20と外蓋材とを剥離可能に積層し、その周辺部dを容器10の上部開口の周辺フランジ部aに熱融着した蓋材におけるつまみ片eを指で摘んで引張って、図2(B)、(C)に示すように、内蓋材20から強度と気体遮断性とが優れた外蓋材30を剥がすだけで、収容した顆粒状の気化剤が気化して、引張り強度と気体透過性とが優れた内蓋材20を透過して、その効果を発揮することができ、しかもトレー状の容器10が転倒するなどした時に、強固に熱融着bした不織布製の内蓋材20が、図2(B)、(C)に示すように容器10の上部開口を覆っていて、顆粒状の気化剤がこぼれる恐れがない二重蓋構造の芳香剤容器を得ることができた。
【0030】
【発明の効果】
以上、実施例ほかに示すとおり、本発明の二重蓋構造容器においては、固形状や顆粒状やゼリー状などの気化してその効果を発揮する芳香剤や消臭剤や防虫剤など蒸発性の気化剤を収容する剥離可能に熱融着cした気体遮断性が優れた外蓋材30を、少しだけ剥がすだけで又は完全に剥がして取除くだけで、その効果を発揮することができ、しかも容器が転倒するなどした時に、気化剤などの内容物が外にこぼれる恐れがないために、家具や寝具や衣類などを汚したり幼児が手をだして誤飲したりする心配がなく、気体透過性に優れた内蓋材を有する二重蓋構造の容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施例1における二重蓋構造容器の斜視図、(B)、(C)は断面図、(D)はその要部の断面説明図である。
【図2】(A)は本発明の実施例2における二重蓋構造容器の斜視図、(B)、(C)は断面図、(D)はその要部の断面説明図である。
【図3】(A)は従来の芳香剤容器の斜視図、(B)、(C)は断面図である。
【図4】(A)は従来の芳香剤容器の斜視図、(B)、(C)は断面図である。
【符号の説明】
3…基材フィルム層
4…バリアーフィルム層
5…イージーピール層
10…芳香剤容器
20…内蓋材
30…外蓋材
40…蓋材
50…キャップ
60…袋体
a…周辺フランジ部
b…強固に熱融着
c…剥離可能に熱融着
d…周辺部
e…つまみ片
f…切れ目線
Claims (4)
- 芳香剤や消臭剤や防虫剤など蒸発性の気化剤を収容する各種形状のプラスチック製の容器であって、該容器の上部開口の周辺フランジ部に、気体透過性内蓋材が熱融着され、該内蓋材面上に、基材フィルム層とバリアーフィルム層とイージーピール層とからなる積層フィルムによる気体遮断性外蓋材が剥離可能に熱融着されていることを特徴とする二重蓋構造容器。
- 芳香剤や消臭剤や防虫剤など蒸発性の気化剤を収容する各種形状のプラスチック製の容器であって、該容器の上部開口の周辺フランジ部に、基材フィルム層とバリアーフィルム層とイージーピール層からなる積層フィルムによる気体遮断性外蓋材と気体透過性内蓋材とを剥離可能に積層した蓋材が熱融着されていることを特徴とする二重蓋構造容器。
- 請求項2記載の二重蓋構造容器において、前記蓋材は、容器の上部開口の周辺フランジ部より突出するつまみ片を備えることを特徴とする二重蓋構造容器。
- 請求項3記載の二重蓋構造容器において、前記蓋材のフランジ部に対する熱融着周辺部とつまみ片との間に、気体透過性内蓋材を切断する切れ目線fを設けたことを特徴とする二重蓋構造容器。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009029514A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-02-12 | Dainippon Printing Co Ltd | パウチ容器 |
JP2013141531A (ja) * | 2012-01-11 | 2013-07-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 噴霧デバイス用の液体カートリッジ、液体カートリッジパッケージ、噴霧デバイス及び噴霧デバイス用のメッシュ付容器 |
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2003
- 2003-04-04 JP JP2003101174A patent/JP2004306995A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2009029514A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-02-12 | Dainippon Printing Co Ltd | パウチ容器 |
JP2013141531A (ja) * | 2012-01-11 | 2013-07-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 噴霧デバイス用の液体カートリッジ、液体カートリッジパッケージ、噴霧デバイス及び噴霧デバイス用のメッシュ付容器 |
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