JP2000079137A - 使い捨てかいろ - Google Patents

使い捨てかいろ

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JP2000079137A
JP2000079137A JP10206690A JP20669098A JP2000079137A JP 2000079137 A JP2000079137 A JP 2000079137A JP 10206690 A JP10206690 A JP 10206690A JP 20669098 A JP20669098 A JP 20669098A JP 2000079137 A JP2000079137 A JP 2000079137A
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disposable
sheet
nonwoven fabric
synthetic resin
flat bag
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JP10206690A
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Akira Matsuo
昌 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温やけどを防止することができ、コスト的
にも安価な使い捨てかいろを提供することである。 【解決手段】 表面シート10と裏面シート20の周縁
部をヒートシールして平袋を形成し、この内部に発熱剤
Aを封入し、裏面シート20の外面に粘着剤層21と離
型紙22a、22bを設ける。前記表面シート10は、
不織布の内面に多孔性合成樹脂フィルムを重ね合せて周
縁部のみを接着した通気性積層体より成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、発熱剤を封入した使い
捨てかいろに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のかいろで比較的薄い平袋に発熱
剤を収納し、裏面に粘着剤を塗布して、身体の任意の個
所に貼り付けることができるようにしたものがある。図
9にその一例を示す。図示のように、表面シート1と裏
面シート2の周辺がヒートシールされて平袋を形成し、
内部に発熱剤Aが収納され、裏面シート2の外面に粘着
剤層3、離型紙4a、4bが設けられている。
【0003】前記表面シート1は通気性を有する材料で
形成され、裏面シート2は通気性を持たない材料で形成
されている。勿論通気性は、発熱剤が反応して発熱する
ために必要であるが、一方あまり通気性が大きすぎる
と、発熱の持続性がなくなる。さらに、平袋の偏平な形
状を保持するためには、内圧を大気圧よりも低くしてお
く必要がある。通気性が大き過ぎて内圧が大気圧と同じ
になると内容物の発熱剤が平袋の一方に片寄ってしま
い、均一に暖めることができないばかりでなく、平袋の
変形によって粘着剤層3が皮膚に密着せず、かいろが剥
離して落下してしまう危険がある。
【0004】上記のような形状保持性と発熱持続性に加
えて、感触の良さを考慮して、従来図10に示すような
表面シート1が用いられている。即ち不織布1aに通気
性のあるフィルム1bを接続剤層1cを介して積層した
ものである。この通気性フィルム1bは、ポリプロピレ
ンやポリエチレンなどの熱可塑性樹脂に粒径0.1〜5
μm程度の細かい無機フィラー例えば炭酸カルシウムや
酸素ケイ素を50重量%以上混入し、これを押出し製膜
したフィルムをさらに2軸延伸して微多孔性フィルムと
したものである。そして、このフィルムを不織布1aと
貼り合せる際に接着剤を全面に塗布すると通気性が無く
なってしまうため、例えば図12に示すようなパターン
で接着剤をパートコートして不織布1aと積層してい
る。図12中、符号1dは、接着剤の塗布されていない
部分を示す。また、図11に示すように、熱圧着し易い
樹脂層例えばエチレン酢酸ビニル共重合体を内面に有す
る複合微多孔性フィルム1e(製法方法は前述と同じ)
を同様に図12のようなパターンで熱圧着したものもあ
る。図11及び図12中、符号1fは熱圧着された部
分、1gは熱圧着されていない部分を示す。
【0005】この様な身体に貼り付けるタイプのほか、
前記表面シート1と同様の構成のシートで平袋(三方シ
ール、四方シール、Lシール、Hシールいずれでもよ
い)を形成し、この平袋内に発熱剤を封入した使い捨て
かいろもある。
【0006】
【発明の課題】上記いずれの使い捨てかいろも、不織布
と多孔性フィルムを、部分接着であっても全面にわたっ
て接着したシートを予め作製した後、発熱剤を収納する
袋を形成しており、コスト高になる問題がある。
【0007】また、これらの使い捨てかいろには、低温
やけどの危険性があり、使用上特に注意が必要とされて
いる。
【0008】そこで、この発明の課題は、製造コストを
低減することができ、低温やけどの発生を防止すること
ができる使い捨てかいろを提供することである。
【0009】
【課題の解決手段】上記の課題を解決するために、この
発明は、不織布と多孔性フィルムを遊離させて重ね合せ
た通気性積層体を用いて発熱剤を収納する平袋を形成し
たのである。
【0010】前記不織布と多孔性フィルムは、製袋時に
袋周縁部を熱圧着すると同時に直接固着することができ
る。従って予め貼り合せておく必要はない。そして、平
袋の不織布と多孔性フィルムが遊離しているため、熱の
緩衝層が形成され冷温やけどを防止することができる。
また、クッション性も良くなり肌ざわりが向上する。さ
らに保温性も良くなる。
【0011】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態を図1乃至図
8に基づいて説明する。まず、この発明の使い捨てかい
ろに使用する通気性積層体について説明する。図1及び
図2に示すように、通気性積層体10は、不織布11と
多孔性フィルム12を重ね合せ、その周縁部のみを熱圧
着して直接接着したものである。従って不織布11とフ
ィルム12は、周縁の接着部13を除いて遊離してお
り、両者の間に空気層が形成されている。この接着部1
3は、後述のように、予め形成しておく必要はなく、製
袋時の熱圧着によって同時に形成することができる。
【0012】前記不織布11はナイロン系、ポリエチレ
ン系、ポリエステル系等の不織布で通気性を有するもの
が用いられる。前記多孔性フィルムは、ポリエチレン、
ポリプロピレン等の単体フィルムのほか、エチレン酢酸
ビニル共重合体等との複合フィルムであって、不織布1
1と熱接着性を有するものが用いられる。多孔性にする
方法は、炭酸カルシウム等のフィラーを混入して二軸延
伸したり、パンチングやレーザ加工による方法など、い
ずれでもよい。また、不織布の通気性が不足する場合
は、パンチングやレーザ等によって不織布に穿孔加工を
施してもよい。
【0013】図3に前記積層体10を用いた使い捨てか
いろの一例を示す。図示のように、通気性積層体10か
ら成る長方形状表面シートと裏面シート20を重ね合
せ、内部に発熱剤Aを充填し、周縁部をヒートシールし
て、平袋状にしたものである。前記裏面シート20の外
面には、粘着剤層21及び離型紙22a、22bが設け
られ、これらの離型紙を剥離すると粘着剤層21が現
れ、身体の適宜個所に貼り付けることができるようにな
っている。そして、発熱体Aを封入してヒートシール部
30を形成する(いわゆる四方シール)際に、通気性積
層体(表面シート)10と裏面シート20の間を排気し
て平袋内を大気圧よりも負圧にし、偏平な形状を保持で
きるようにしておくのが好ましい。
【0014】前記裏面シート20は、内面が表面シート
10とヒートシール可能な材料であればよく、合成樹脂
フィルム単体のほか、他のフィルムや金属箔等との積層
体であってもよい。
【0015】図4乃至図6は、使い捨てかいろの他の例
を示している。図示のように、使い捨てかいろは、通気
性積層体10で形成したHシールの平袋内に発熱剤Aを
封入したものである。この平袋を形成するには、まず積
層体10を図5のように筒状に巻いて中央にシール部3
1を設け、この筒状体内に発熱剤Aを収納し、次いで両
端にシール部32、32を設ける。勿論図示のほか、三
方シール、四方シール等の平袋でもよい。
【0016】図7は、図3に示した使い捨てかいろの製
造工程を示す線図である。図示のように、不織布11、
多孔性フィルム12、裏面シート20のそれぞれのコイ
ルから連続して袋材料が供給され、対向するガイドロー
ラ40、40の一方で不織布11にフィルム12が重ね
合され、さらにガイドローラ41、41で裏面シート2
0との間隔が狭められる。これらの袋材料は、縦シーラ
42、42によって両側が同時に熱圧着されて筒状にな
る。同時に横シーラ43、43も作動して筒状体の底部
を熱圧着する。それと共にホッパ50から定量の発熱剤
が供給される。これを繰り返すことによって、図3の平
袋部分と同一構造(粘着剤層21及び離型紙22a、2
2bを除いた部分)の連続した使い捨てかいろが製造さ
れる。
【0017】図8は、通気性積層体10のみで形成され
た四方シールの平袋状使い捨てかいろの製造工程を示
す。図示のように、対向するローラ40、40の個所で
それぞれのコイルから供給された不織布11と多孔性フ
ィルム12が重ね合される。その後は前記図7の工程と
同様にして平袋が形成される。また、予め不織布11と
多孔性フィルム12を重ね合せて巻き取った一体のコイ
ルから供給することもできる。これら図7及び図8の工
程から理解されるように、通気性積層体10は、製袋時
に同時に作製され、不織布11とフィルム12の周縁の
接着部13は、袋のヒートシール部30、31、32と
一致しているのである。
【0018】なお、不織布11と多孔性フィルム12と
の位置ずれを防止するため、ローラ40の個所又は他の
個所で同者をポイントシールしてもよい。ポイントシー
ルの配置及び数は適宜選択することができる。
【0019】
【効果】この発明によれば、以上のように、不織布と多
孔性フィルムを重ね合せてその周縁部のみを熱圧着した
通気性積層体によって使い捨てかいろの袋を形成したの
で、不織布と多孔性フィルムとの間に熱緩衝層が形成さ
れるため、冷温やけどの防止に効果があり、かつ袋のク
ッション性も向上して肌ざわりが良く、保温性も向上す
る。
【0020】そして、通気性積層体は、予め不織布に多
孔性フィルムを接着する工程を省略して作製できるの
で、大幅なコスト削減を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のかいろを形成する通気性積層体の一
例を示す断面図
【図2】同上の平面図
【図3】かいろの一例を示す断面図
【図4】かいろの他の例を示す平面図
【図5】同上の横断面図
【図6】同上の縦断面図
【図7】かいろの製造工程を示す線図
【図8】かいろの製造工程の他の例を示す線図
【図9】従来のかいろを示す断面図
【図10】従来のかいろの表面シートの断面図
【図11】従来のかいろの表面シートの他の例を示す断
面図
【図12】接着剤層又は熱圧着部のパターンを示す平面
【符号の説明】
1 表面シート 1a 不織布 1b 通気性フィルム 1c 接着剤層 1d 接着剤の塗布されていない部分 1e 複合微多孔性フィルム 1f 熱圧着された部分 1g 熱圧着されていない部分 2 裏面シート 3 粘着剤層 4a、4b 離型紙 10 通気性積層体 11 不織布 12 多孔性フィルム 13 接着部 20 裏面シート 21 粘着剤層 22a、22b 離型紙 30、31、32 ヒートシール部 40、41 ガイドローラ 42 縦シーラ 43 横シーラ 50 ホッパ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面シートと裏面シートの間に発熱剤を
    収納して周縁部をヒートシールした平袋状使い捨てかい
    ろにおいて、前記表面シートを、外面不織布と内面多孔
    性合成樹脂フィルムを重ね合せて周縁部のみを熱圧着し
    た通気性積層体によって形成したことを特徴とする使い
    捨てかいろ。
  2. 【請求項2】 前記裏面シートが、外面に粘着剤層を設
    けた合成樹脂シートより成る請求項1に記載の使い捨て
    かいろ。
  3. 【請求項3】 前記裏面シートが、外面不織布と内面多
    孔性合成樹脂フィルムを重ね合せて周縁部のみ互に熱圧
    着した通気性積層体より成る請求項1に記載の使い捨て
    かいろ。
  4. 【請求項4】 不織布の内面に多孔性合成樹脂フィルム
    を遊離させて重ね合せた通気性積層体によって形成した
    平袋内に発熱剤を封入した使い捨てかいろ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008018110A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Ferric Inc 粘着面が二重の貼付用温熱体構造物
JP2010046262A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Okamoto Ind Inc 香り付き使い捨てカイロ
KR101651109B1 (ko) * 2016-04-14 2016-09-05 (주)즐거운쇼핑 미용 핫팩 및 그 제조방법
CN111316465A (zh) * 2017-11-17 2020-06-19 日东电工株式会社 电池罩

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CN111316465B (zh) * 2017-11-17 2023-11-24 日东电工株式会社 电池罩

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