JP2532078Y2 - 包装体 - Google Patents

包装体

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JP2532078Y2
JP2532078Y2 JP1989018474U JP1847489U JP2532078Y2 JP 2532078 Y2 JP2532078 Y2 JP 2532078Y2 JP 1989018474 U JP1989018474 U JP 1989018474U JP 1847489 U JP1847489 U JP 1847489U JP 2532078 Y2 JP2532078 Y2 JP 2532078Y2
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為宇 内田
忠義 山崎
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の技術分野) 本考案は新規な包装体に関するものである。更に詳し
くは、例えば食品を包装した包装体をそのままの状態で
電子レンジにより調理する際に適度の透湿性を有し、強
度的に破袋することのない包装体に関するものである。
(従来の技術) 従来、電子レンジで食品を調理する場合、家庭用ラッ
プフイルムで包み込んで調理していたが、この場合には
結露によるベトツキを生じ、食品の味覚を損なってい
た。
また、透湿性、透気性のない包装材料で密封包装食品
を電子レンジで調理する場合、食品のもつ水分が蒸発
し、密封包装体が破袋するとか、破袋しない場合は蒸発
水分が包装体内部で結露し、同様に食品表面がベタベタ
となり味覚を損なうという問題があった。
このため、電子レンジで調理する食品包装体として、
実公昭63-18607号公報等が提案されている。該公報の食
品包装体は食品包装体内に有孔フィルム、不織布等の通
気性材料からなる内側包装材と内部にごみやほこりが入
らないようにした外側包装材を設けたものであり、この
包装袋は電子レンジで調理するに際しては、外側包装材
の一部に設けられたミシン目で囲まれた部分を除去して
調理するものである。
また、熱融着性微多孔性フィルムを利用してなる包装
体としては、熱融着性微多孔性フィルム単体では包装材
料としての強度が弱く、且つヒートシール性に劣るとい
う問題があるため、これを解決する手段として不織布、
織布、有孔フィルム、ワリフ、ネット等の他の通気性材
料と熱融着性微多孔性フィルムとを接着剤を用いて、又
は熱接着等により接着して積層して、強度補強並びにヒ
ートシール適性を改善したものが用いられている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、実公昭63-18607号公報の構成では、調
理の際に外側包装材の一部を除去しなければならず、手
数のかかるものである。また、外側包装材の一部を除去
するためのミシン目が設けられているため、食品の密封
性が不十分であり、微細なごみやほこり、細菌が侵入
し、食品を汚染するという問題がある。
一方、熱融着性微多孔性フィルムと通気性材料とを接
着剤を用いて、又は熱接着による接着により積層する
と、熱融着性微多孔性フィルムの持つ透湿性等の機能が
阻害され、使用する内側包装材料の選択巾が制限されて
いた。また、積層工程が増えることにより包装材料のコ
ストがアップするという欠点があった。
尚、熱融着性微多孔性フィルム単体だけで包装体とし
た場合、流通時に引き掻き等により破れやすく、更に電
子レンジで加熱する場合には、食品より発生する水蒸気
により熱封緘部より破袋しやすく、商品としては実用的
なものではない。
本考案は例えば、食品の密封性に優れ、そのまま電子
レンジで調理することができ、且つ、破袋することなく
充分な調理効果があげられる包装体を提供するものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本考案者らは上記の課題を解決するため鋭意検討した
結果、袋の少なくとも一つの面を内側包装材である熱融
着性微多孔性シートと外側包装材である熱融着性有孔フ
ィルム等の熱融着性通気性シートを接着剤を用いて、又
は熱接着により接着することなく重ね合わせた積層構成
とし、主に製袋又は封緘のための接着した部分のみで一
体化することにより、本考案を完成させるに至ったもの
である。
即ち、本考案は、 (1)袋の片面が熱融着性防水シートであり、もう一方
の面が、外側包装材である熱融着性通気性シート(以
下、外層と言う。)と、内側包装材であるJIS P8117法
による透気度が2000秒/100ml以下、JIS L1099のA2法の9
5℃による透湿度が10g/m2・min.以上の熱融着性微多孔
性シート(以下、内層と言う。)とを接着しないで重ね
合わせた積層構成であり、内層と外層が主に製袋及び封
緘のため接着した部分のみで一体化してなることを特徴
とする包装体。
(2)全面が、外側包装材である熱融着性通気性シート
(以下、外層と言う。)と、内側包装材であるJIS P811
7法による透気度が2000秒/100ml以下、JIS L1099のA2法
の95℃による透湿度が10g/m2・min.以上の熱融着性微多
孔性シート(以下、内層と言う。)とを接着しないで重
ね合わせた積層構成であり、内層と外層が主に製袋及び
封緘のため接着した部分のみで一体化してなることを特
徴とする包装体。
を要旨とするものである。
内層と外層は点接着程度の積層したものも使用できる
が、積層工程が増え、本考案の効果が低減するため、製
袋及び封緘時の端部のみで一体化する方がより好まし
い。
特に、電子レンジ調理用食品包装体の場合、熱融着性
微多孔性シートのJIS P8117法による透気度が2000秒/10
0ml以下、JIS L1099のA2法の95℃による透湿度が10g/m2
・min.以上のものが好ましい。
透気度が2000秒/100mlを超えるものは、流通、保管中
に食品の水分が袋外に蒸散し、乾燥や目減りの原因とな
り好ましくない。透湿度が10g/m2・min.未満のものは、
食品を調理する際に、食品より発生する水蒸気が十分に
外部に抜け出ることができず、内部で凝縮し、食品の品
質を損なうため好ましくない。
尚、本考案における透気度はJIS P8117による値を、
透湿度はJIS L1099 A2法95℃による値を採用する。
本考案の包装体に用いられる熱融着性微多孔性シート
は、例えば炭酸カルシウム等の無機充填剤を含有してな
るシート状物を延伸して得られる微多孔性フィルム、或
は特開平1-26655号公報等に記載されているような非相
溶系の樹脂をブレンドして一方の樹脂を混練分散させて
なるシート状物を延伸して得られる微多孔性フィルム等
が使用できる。
これら微多孔性フィルムの特徴である透湿性、通気
性、防水性は包装用途に応じ適宜選択すればよく、強度
の点で概ね10μ以上のものが用いられる。
外側包装材である熱融着性通気性シートは、熱融着性
微多孔性シートと熱融着するものであり、例えば有孔フ
ィルム、不織布、織布、ワリフ、ネット等の通気性シー
トを使用することができる。また、これらの通気性シー
トは製袋あるいは自動充填包装の際に、熱板シール、イ
ンパルスシール、溶断シール等の材料を加熱、溶融させ
ることにより接着でき、熱封緘時に熱融着性微多孔性シ
ートと熱融着するのもでなければならない。
有孔フィルムの場合、有孔加工を施す方法としては、
例えば加熱針による溶融、レーザー穿孔、打抜き加工等
の方法が適用できる。形成させる孔の形状、大きさ、個
数等は包装用途に応じ、例えば電子レンジ用の場合には
前記の透気度、透湿度の範囲内になるよう適宜選択すれ
ば良い。孔の占有面積が大きすぎるとフィルム強度が低
下し、強度補強効果が損なわれ、占有面積が小さすぎる
と微多孔性フィルムと重ね合わせた場合の透湿性、透気
性等の機能が低下するため、孔径形状は概ね0.1mm以上3
0mm未満の大きさの円形状が好ましく、シートに占める
孔の面積は概ね0.1%以上15%未満が望ましい。また、
該フィルムの厚みは通常概ね10μ以上のものが用いられ
る。
また、熱融着性微多孔性シートは白色不透明であり、
内容物が視認しえないため、内部が視認できた方が良い
場合には、包装袋の片面材料として通常用いられる10μ
以上の透明な熱融着性防水シートを用いても良く、少な
くとも包装袋の片面が前記の重ね合わせ品であれば、本
考案の目的を達成しうる。
以上の構成材料よりなる包装袋の形態としては、三方
袋、四方袋、ガセット袋等、どのような形態でも適用で
きる。また、自動充填包装も可能である。
(考案の効果) 本考案の包装体は、内側包装材と外側包装材とは接着
による積層したものを用いるのではなく、製袋或は自動
充填包装時にシート端部で一体化されるため、熱融着性
微多孔性シートの持つ透湿性等の機能が阻害されず、コ
スト的にも優れたものである。
また、内側包装材である熱融着性微多孔性シートが外
側包装材である有孔フィルム等の通気性シートにより覆
われているため、流通時等に引き掻き等により熱融着性
微多孔性シートが破れることが少なく、内容物の密封性
に優れたものである。
本考案の包装体の対象となる被包装物としては、熱融
着性微多孔性シートの持つ透湿性、通気性、防水性等の
機能を要するもの全てが適用しうるが、主に透湿性が利
用されうるものとしては、電子レンジ調理用食品、蒸し
調理食品、乾燥剤等が、主に通気性が利用されうるもの
としては、発酵食品、脱酸素剤、使い捨てカイロ、脱臭
剤、消臭剤、芳香剤、滅菌用医療器具等が挙げられる。
食品包装体に適用した場合、食品の密封性に優れ、微
細なごみやほこり、細菌が侵入して食品を汚染すること
がなく、更には外側包装材が通気性材料であるためその
ままの状態で電子レンジで調理する用途にも適用でき
る。また、熱封緘部で微多孔性フィルム外面が通気性材
料と熱融着することにより補強されているため、熱封緘
部より破袋することなく充分な調理効果があげられる。
(実施例) 以下、実施例にて本考案を更に詳しく説明するが、本
考案の要旨はこれら実施例に限定されるものではない。
尚、下記の実施例は図−1に基づいて説明する。
実施例1 熱融着性防水フィルム(1)として40μの無延伸線状
低密度ポリエチレンフィルム((株)興人製、コージン
エルエースLタイプ)、内部包装材である熱融着性微多
孔性フィルム(2)としてフィルム厚40μ、透気度300
秒/100ml、透湿度55g/m2・min.のポリエチレン系微多孔
性フィルム、熱融着性有孔フィルム(3)として新日本
アルク工業(株)製アナポリBタイプ(フィルム厚40
μ、孔径0.4mm、孔の占有面積6.4%)を用い、内部に市
販ホットドッグを封入した四方袋形態の食品包装体を作
製した。
この包装袋は内寸が10cm×20cmであり、熱封緘部
(4)の巾はいずれも3mmとし、熱封緘方式としてはイ
ンパルスシール方式を採用した。また、熱封緘部(4)
の封緘強度(ASTM D882による。)は1.2kg/15mm巾であ
った。
次に、上記の食品包装体を松下電器(株)製電子レン
ジにて、600Wの電力にて3分間加熱調理し、加熱後の食
品包装体及びホットドッグの状態を見たところ、破袋な
く調理されており、ホットドッグ表面のべたつきもなく
食味も良好であった。
比較例1 熱融着性有孔フィルム(3)を使用しなかった以外は
実施例1と同様にして食品包装体を作製した。
尚、熱封緘部(4)の封緘強度は0.6kg/15mm巾であっ
た。
次に、上記の食品包装体を実施例1と同様にして加熱
調理したところ、加熱1分後にはホットドッグより発生
する水蒸気のため、内圧が高まり、熱封緘部エッジより
食品包装体が破袋した。
【図面の簡単な説明】
図−1は実施例の食品包装体を説明するための断面図で
ある。 尚、図中の符号は下記の通りである。 1……防水フィルム 2……微多孔性フィルム 3……有孔フィルム 4……熱封緘部 5……食品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 宮島 俊明 東京都千代田区外神田5丁目1番2号 株式会社フジシール内 審査官 会田 博行 (56)参考文献 特開 昭63−83(JP,A) 特開 昭62−94117(JP,A) 実開 昭62−105166(JP,U) 実開 昭62−101763(JP,U) 実開 昭51−35414(JP,U) 実開 昭54−7918(JP,U) 実公 平4−53943(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋の片面が熱融着性防水シートであり、も
    う一方の面が、外側包装材である熱融着性通気性シート
    (以下、外層と言う。)と、内側包装材であるJIS P811
    7法による透気度が2000秒/100ml以下、JIS L1099のA2法
    の95℃による透湿度が10g/m2・min.以上の熱融着性微多
    孔性シート(以下、内層と言う。)とを接着しないで重
    ね合わせた積層構成であり、内層と外層が主に製袋及び
    封緘のため接着した部分のみで一体化してなることを特
    徴とする包装体。
  2. 【請求項2】全面が、外側包装材である熱融着性通気性
    シート(以下、外層と言う。)と、内側包装材であるJI
    S P8117法による透気度が2000秒/100ml以下、JIS L1099
    のA2法の95℃による透湿度が10g/m2・min.以上の熱融着
    性微多孔性シート(以下、内層と言う。)とを接着しな
    いで重ね合わせた積層構成であり、内層と外層が主に製
    袋及び封緘のため接着した部分のみで一体化してなるこ
    とを特徴とする包装体。
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