JPS6036185Y2 - 芳香剤容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は側、病室、集会室等のように悪臭や人いきれ、
タバコの臭い等の発生しやすい場所において、不快感の
もととなる臭いを消し室内を爽やかに保つために用いら
れるカプセル封入の液状芳香剤を収納する芳香剤容器に
関するものである。

従来、芳香剤としては、ゲル状の状態で容器に充填し充
填後固化させる固形状のものが一般的であるが、この形
態のものは一旦容器に収納充填すれば、たとえ芳香発散
口を封止しても組立てて構成される容器自体の隙間部等
から自然放香してしまう欠点がある。

これに対し芳香剤を液状とし、これを小さな粒状の軟質
材カプセルに封入する形態のものは、カプセルを壊さな
い限り放香せず、従って適量のものを随意必要時に使用
でき、放香効率が高い。

この場合、容器自体にカプセルを圧潰して破る機構を備
えておけば使用上便宜である。

本考案は芳香液封入カプセルの圧潰機構を備え、従って
カプセル形芳香剤を収納するのに都合よく構成した芳香
剤容器を提供することを目的とする。

以下添付図面を参照して本考案の実施例を説明する。

本考案容器は、容器体１と押下げ可能な蓋２との２部品
から構成される。

即ち、添付図において１が容器体で、該容器体１は底壁
３周縁から起立する周壁４を、下半部４ａを上方に広が
る林状に、又上半部４ｂを下半部上端より外径が小径の
直筒部とした段形に形成し、且つ直筒部４ｂの上端外周
面に突条５を不連続に周設し、また前記底壁３の中央部
を筒状に起立させ、該起立筒６上端面を内方に適宜寸法
水平に折曲してドーナツ状の底面部７を形成してのち更
に上方に起立させて傘状部８を形成し、そして起立筒６
を延長する如く、前記底面部７外周縁から狭い間隔の櫛
歯状の周壁９を起立したもので、前記底面部７と傘状部
８及び櫛歯状周壁９とで吸湿紙１１と液状芳香剤を封入
したカプセル１２の収納室１３を形成している。

尚、１０は前記周壁下半部４ｂ周りに適宜間隔で開口し
た芳香発散口である。

次に押下は可能な蓋２は、頂部中央を筒状に下方に垂下
してカプセル投入口１４とシ、２、且つ該投入口１４を
形成する筒壁体１５の前記カプセル収納室１３直上部ま
で垂下している下端周面を稍々広い平面に形成して該筒
壁体１５をカプセル圧潰用とし、又周壁１６の下端内部
周面に前記突条５と係嵌する突条１７を不連続に周設し
、そして前記櫛歯状周壁９上端と裏面間に介挿させたコ
イル状バネ１８により常時上方に付勢させ図示状態に装
着されているものである。

前記において、容器体１と蓋２との係嵌用突条５と１７
を不連続としているので、蓋２を互いの突条５，１７と
が合致しない所まで回すことにより容易に蓋２を容器体
１から取外すことができる。

又、カプセル収納室１３を形成するための周壁９として
櫛歯状のものを示したが、この周壁９は収納したカプセ
ル１２が外に転げ出ることがなく、しかも芳香を外部に
発散できれはよいので図示櫛歯状に限らない。

即ち、周方向ところどころに、細い通気口を開口してあ
れば足りる。

上記構成において、使用に際しては液状芳香剤を封入し
たカプセル１２を投入口１４から投入する。

すると、該カプセル１２は投入口１４中央部に位置して
いる傘状部８から転げ落ちてカプセル収納室１３に入り
込み、吸湿紙１１の上に乗る。

そこで可動蓋２を矢示のようにバネ１８に抗して下方に
押圧する。

この押圧によりカプセル投入口１４、つまりカプセル圧
潰用向壁体１５下端がカプセル収納室１３内に圧下され
カプセル１２を押し潰し破るので、内部から液状芳香剤
がでてこれが吸湿紙１１に滲み込み、この滲み込んだ芳
香剤の芳香が主として櫛歯状周壁９の開口から芳香発散
口１０を通して外部に発散されることになる。

以上記載のように本考案では、Ｍ２の頂部中央部を筒状
に下方に垂下させて芳香液封入カプセル投入口１４を設
け、且つ該投入口１４を形成する垂下筒壁体１５をカプ
セル圧潰用としてこの蓋２を押下げ可能の可動構造とし
、一方容器体１の前記カプセル圧潰用筒壁体１５の直下
位置部に上面を開放した吸湿紙１１とカプセル１２の収
納室１３を配設する構造としたので、放香に際しては投
入口１４から所要量のカプセル１２を投入しその後蓋２
を押下げる操作のみでよく、使用が極く簡便である。

即ち、本考案では容器自体にカプセル圧潰機構を付設し
ているので、別途に圧潰機構を必要とせずカプセル形芳
香剤を用いるに適している。

また蓋２は不連続の係嵌により容器体１に取付けられる
着脱可能な装着なので、使用済のカプセル１２の殻を除
去するのは簡単である。

更にこの種のものは、吸湿紙１１の支持部とカプセル収
納室とは別位置に構成するのが通常であるが本考案はこ
れらをまとめた一室構造としたので構成が簡易化でき、
しかも容器は容器体１と蓋２との２部品ですみ、これら
は合成樹脂材の成形により容易に形成できるので、低コ
ストで提供できる。

しかも、吸湿紙１１とカプセル１２の収納部、カプセル
圧潰機構部は容器内に格納されるので、容器外観の意匠
性を損ねるようなことはない。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案芳香剤容器の一実施例を半部を縦断し
て示す正面図である。 １・・・・・・容器、２・・・・・・蓋、１１・・・・
・・吸湿紙、１２・・・・・・芳香液封入カプセル、１
３・・・・・・収納室、１４・・・・・・カプセル投入
口、１５・・・・・・カプセル圧潰用筒壁体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 芳香発散口１０を開口した周壁４を起立した底壁１
   ３の中央部円筒状に起立させ、該起立筒６上端面を略水
   平に適宜寸法折曲してドーナツ状の底面部７とし且つ該
   底面部７内周縁を起立して傘状部８を形成し、更に前記
   起立筒６を延長する如く前記底面部７外周縁から周方向
   ところどころに通気口を開口した周壁９を起立して該周
   壁９と前記底面部７、傘状部８とで上面開放の吸湿紙１
   １と芳香液封入カプセル１２の収納室１３を形成した容
   器体１と、 ｉｉ 周壁１６下端部を前記容器体上端部に係止して
   バネ１８で常時上方に付勢され、且つ頂部中央を筒状に
   前記カプセル収納室１３直上部迄垂下してカプセル投入
   口１４とすると共に該投入口１４を形成する筒壁体１５
   をカプセル圧潰用とした押下げ可能な蓋２と からなる芳香剤容器。