JP4010148B2 - 液体芳香剤容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、芳香剤容器を使用後にカップ容器毎交換を可能としたもので、シート成形のカップ容器を本体としてその底部と上部を密封シールで封止し、さらに台座とオーバーキャップを具備してなる液体芳香剤容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液体芳香剤は小型のガラス瓶や強固なプラスチック容器等に充填されて、容器内の芳香剤を揮発芯に浸透させながら揮散させる方法が多い。例えば、揮発芯としてガラス繊維、不織布、あるは樹脂繊維等による芯材を挿入させ先端を僅かに容器開口部に突出させ下端を芳香剤液中に潜らせ、突出させた先端部分を覆うように揮散防止のためにシ
ール等による中蓋により密封し、さらにオーバーキャップ等により密封して販売されている。使用時はこのオーバーキャップを外してシール等の中蓋を剥がすことにより液体芳香剤が無くなるまで揮散することになり、自動車の車内等に使用される使い捨ての液体芳香剤容器が広く知られている。
しかしながら、従来の液体芳香剤容器は使い捨てであり、シャンプー等には使用後の容器に再充填可能な詰め替え用の薬剤等が販売され、簡単に内容物の詰め替え(補充)を可能にしているが、液体芳香剤の場合は薬剤の揮散度合いが速いために補充が難しく、詰め替え型の液体芳香剤は市販されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この理由は、芳香剤の揮散性が速く密封性を保持することが難しく、従って、芳香剤の詰め替え操作が複雑になり、さらには手が汚れる、容器形状によっては詰め替え(補充)が難しく低コストではできない等の問題があった。すなわち、芳香剤の容器は芳香剤の液止めが難しく、さらに芳香剤の無駄な揮散を防止するための揮散紙の固定と容器などの製作コストの問題があった。
【0004】
そこで本発明は上記の問題を解決するために、低コストで製作できるシート成形品による容器に芳香剤を充填し、アルミシールの利用で簡単な操作性を得たことにより、この芳香剤の容器毎交換(着け換え)することを可能とした液体芳香剤容器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、シート成形によって作製されたカップの底部相当部に揮散用の孔設部(13)を設けた透明又は半透明の芳香剤カップ容器(11)に、カップ容器の底面を密封シール(21a)で封止して、液体芳香剤(H)を充填した後カツプ容器の天面を密封シール(21)で封止して、前記カップ容器(11)の天面部(18)にオーバーキャップ(15)と底面部(19)の周縁に設けたフランジ(F)と嵌合する台座(16)を備え、前記カップ容器(11)の底部相当部の孔設部(13)に樹脂繊維等からなる揮散紙(12)を備え、前記揮散紙(12)が、カップ容器(11)の底部に相当する天面部(18)の孔設部(13)周縁で、かつ天面の密封シール(21)の真下に設けたアンダーカット(e,e)に挟み込まれることによって、カップ内に固定されていることを特徴とする液体芳香剤容器である。
【0006】
【0007】
【0008】
さらに、揮散紙(12)が、カップ容器(11)の底部に相当する天面部(18)に設けた揮散紙保持用シール(23)よってカップ内に固定されていることを特徴とするものである。
【0009】
さらにまた、前記カップ容器(11)の天面と底面を封止する密封シール(21,21a)が、アルミ素材からなることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の液体芳香剤容器は、シート成形によって作製されたカップの底部相当部に揮散用の孔設部を設けた透明又は半透明の芳香剤カップ容器に、カップ容器の底面部をアルミ素材からなる密封シールにより封止して、液体芳香剤を充填した後カップ容器の天面部をアルミ素材からなる密封シールにより封止して、前記カップ容器の上面部にオーバーキャップと底面部の周縁に設けたフランジと嵌合する台座を設けたものである。この液体芳香剤の使用後は、容器本体からキャップと台座を外し容器本体を交換用の芳香剤容器本体と入れ換えることができ、また、キャップと台座は再使用することができる。さらに本発明
の液体芳香剤容器は、シート成形品の高い透明性とインジェクション成形によるオーバーキャップと台座との組み合わせにより意匠性に優れた容器を確保することができる。
【0011】
本発明を図に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例における液体芳香剤容器の構成部材を示すもので、(A)はカップ容器とオーバーキャップ及び台座の一例を示す説明図で、(B)は芳香剤を徐々に揮散させるための揮散紙の一例を示す説明図であり、(C)は揮散紙の他例を示す説明図である。
図2は、本発明の一実施例における液体芳香剤容器の断面図である。また、図3は、本発明におけるカップ容器本体の一例を示す説明図である。
【0012】
【実施例】
先ず、図1に示すように、本発明の液体芳香剤容器はカップ容器(11)本体とオーバーキャップ(15)とカップ容器を安定して載置するための台座(16)と、芳香剤を揮散させるための揮散紙(12)で構成されている。このカップ容器(11)本体は、シート成形によって作製したもので、形状はコップを逆さにした状態としたもので底面部(19)周縁にはフランジ(F)を設けたものである。また天面部(18)は底面部よりやや狭い面積として安定して台座に載置できるように底面部の面積を広くしたものである。またカップ容器の底部相当部(天面部)に芳香剤揮散用の孔設部(13)を設けたものである。また容器は芳香剤を充填した場合に内容物がよく見えるように透明又は半透明としたもので、好ましくは透明容器とすることが良い。
【0013】
次に、この芳香剤カップ容器(11)の底面部(19)にアルミ素材からなる密封シール(21a)で封止した後、天面に設けた孔設部(13)から液体芳香剤(H)を充填した後、図1(B)に示すような中央部近傍に揮散紙浸透片(12a)を差し込みこの浸透片を液中に挿入した揮散紙(12)をカップ容器内に装着すると共に、この上から天面部(18)を密封シール(21)で封止して、さらに前記カップ容器(11)の天面部(18)にオーバーキャップ(15)を装着すると共に、底面部(19)の周縁に設けたフランジ(F)とピッタリと嵌合する台座(16)に嵌め込むことで、底面部の密封シールとカップ容器は台座と嵌合して芳香剤の液漏れが発生しない液体芳香剤容器(10)が得られる。
【0014】
なお、揮散紙(12)は図1(B)に示す形状のものを使用して説明したが、限定するものではなく、図1(C)に示すように、円形の揮散紙の一部から揮散紙浸透片(12a)を延ばしたものでもよいが、この揮散紙浸透片は容器内に装着した場合に、容器の底面に着く長さが必要である。また、この揮散紙(12)及び揮散紙浸透片(12a)は樹脂繊維、ガラス繊維、不織布、和紙と樹脂繊維を組み合わせたもの等浸透性の良いものを使用すると良い。
【0015】
次いで、前記揮散紙(12)のカップ容器に装着固定する方法は、図2の断面図に示すように、揮散紙(12)をカップ容器(11)の底部に相当する天面部(18)の孔設部(13)周縁で、かつ天面と密封シール(21)の真下に設けたアンダーカット(e,e)との間に嵌め込むことによって、カップ内に固定されるものである。
【0016】
本発明は図3に示すように、カップ容器(11)にシート成形品を用いることでコストダウンを実現し、アルミ素材の密封シール(21,21a)の利用で簡易な操作性を確保すると共に、液漏れ防止、揮散紙(12)の簡易な固定方法を確保したものである。すなわち、底部を抜いたコップのような形状のシート成形品の底部をアルミ素材の密封シール(21a)で完全にシールしてから、内容液を充填するようにしたものである。充填後に揮散紙(12)を装着しこの上から密封シール(21)で天面部(18)をシールするこ
とで製品形態とした。図に示すように、密封シール直下に揮散紙がセットされており、その揮散紙が内容液で浸潤されているため、天面の密封シールを剥がすだけで使用を開始することができる。さらに使用済みになった場合は、オーバーキャップと台座からこのカップ容器を外し、内溶液の充填された予備のカップ容器と簡単に入れ換えることができる。その際、オーバーキャップと台座は再利用することができる。
【0017】
<実施例1>
図4に基づき実施例1を説明する。
図4に示すように、カップ容器(11)本体は、シート成形によって作製したもので、形状はコップを逆さにした状態としたもので図示はしないが実施例と同様にしたもので、但しアンダーカットを設けずに単にコップを伏せた形状の容器にした。さらにカップ容器の底部相当部(天面部)に芳香剤揮散用の孔設部(13)を設けたカップ容器(11)とする。この孔設部(13)に揮散紙保持用シール(23)に貼着された揮散紙(12)を嵌め込み、さらにこの上から密封シール(21)を熱シールすることにより、揮散紙(12)は揮散紙保持用シール(23)によってカップの天面部に固定されると共に、カップ内に固定されることになる。なお、この場合も揮散紙浸透片(12a)は底面迄届く長さにして芳香剤が最後まで浸透するようにする。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
すなわち、今まで市場に出回ることがなかった交換型の液体芳香剤容器であり、詰め替え型で必ず問題となる高コストもシート成形品の使用で抑制することができた。また、最初から芳香剤液によって揮散紙が浸潤されている構造としたことにより、天面の密封シールを剥がすだけで手を汚すことなく優れた利便性を確保することができた。
さらに詳しく述べるならば、本発明の液体芳香剤容器は、底部を抜いたコップのような形状のシート成形品の底部をアルミ素材の密封シールで完全にシールして、内容液を充填するようにしたものである。充填後に揮散紙を装着しこの上から密封シールで天面部をシールすることで製品形態とした。また、密封シール直下に揮散紙がセットされており、その揮散紙が内容液で浸潤されているため、天面の密封シールを剥がすだけで使用を開始することができる。さらに使用済みになった場合は、オーバーキャップと台座からこのカップ容器を外し、内溶液の充填された予備のカップ容器と簡単に入れ換えることができる。その際、オーバーキャップと台座は再利用することができる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における液体芳香剤容器の構成部材を示すもので、(A)はカップ容器とオーバーキャップ及び台座の一例を示す説明図で、(B)は芳香剤を徐々に揮散させるための揮散紙の一例を示す説明図であり、(C)は揮散紙の他例を示す説明図である。
【図2】 本発明の一実施例における液体芳香剤容器の断面図である。
【図3】 本発明におけるカップ容器本体を示す説明図である。
【図4】 本発明における揮散紙の固定方法の他の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10……液体芳香剤容器
11……カップ容器
12……揮散紙
12a…揮散紙浸透片
13……孔設部
15……オーバーキャップ
16……台座
18……天面部
19……底面部
21……天面部の密封シール
21a…底面部の密封シール
23……揮散紙保持用シール
H……芳香剤
F……フランジ
e……アンダーカット
Claims (3)
- シート成形によって作製されたカップの底部相当部に揮散用の孔設部(13)を設けた透明又は半透明の芳香剤カップ容器(11)に、カップ容器の底面を密封シール(21a)で封止して、液体芳香剤(H)を充填した後カップ容器の天面を密封シール(21)で封止して、前記カップ容器(11)の天面部(18)にオーバーキャップ(15)と底面部(19)の周縁に設けたフランジ(F)と嵌合する台座(16)を備え、前記カップ容器(11)の底部相当部の孔設部(13)に樹脂繊維等からなる揮散紙(12)を備え、前記揮散紙(12)が、カップ容器(11)の底部に相当する天面部(18)の孔設部(13)周縁で、かつ天面の密封シール(21)の真下に設けたアンダーカット(e,e)に挟み込まれることによって、カップ内に固定されていることを特徴とする液体芳香剤容器。
- 前記揮散紙(12)が、カップ容器(11)の底部に相当する天面部(18)に設けた揮散紙保持用シール(23)よってカップ内に固定されていることを特徴とする請求項1記載の液体芳香剤容器。
- 前記カップ容器(11)の天面と底面を封止する密封シール(21,21a)が、アルミ素材からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体芳香剤容器。
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