JP4600995B2 - 揮散用容器 - Google Patents

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本発明は揮散用容器に関し、詳しくは、芳香剤や消臭剤等の揮散性液を収納して周囲雰囲気中に揮散させる揮散用容器に関する。
揮散用容器として、液体芳香剤を収納する液体芳香剤収納容器が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
上記容器は、シート成形によって作成されたカップの底部相当部に揮散用の孔設部を設けた透明又は半透明の芳香剤カップ容器に、液体芳香剤を充填した後カップ容器の天面と底面を密封シールで封止して、カップ容器の天面部にオーバーキャップと底面部の周縁に設けたフランジと嵌合する台座を備えている。また、底部相当部の孔設部に樹脂繊維等からなる揮散紙を備えており、この揮散紙はカップ容器の底部に相当する天面部の孔設部周縁で、且つ天面の密封シールの真下に設けられたアンダーカットに挟みこまれることによって、カップ内に固定されている。
特開2003−205986号公報
上記容器は、密封シール直下に揮散紙がセットされており、その揮散紙が内容液で浸潤されているため、天面の密封シールを剥がすだけで使用を開始することができ、使用済みになった場合はオーバーキャップと台座からこのカップ容器を外し、内容液の充填された予備のカップ容器と簡単に入れ換えることができるという特有の効果を発揮する。
しかしながら上記容器では、揮散紙は天面部に載置された平板状をなすため、揮散紙の露出は上面及び周面のみとなる。揮散量は揮散紙の表面積に比例して多くなる傾向があるため、充分な揮散量を得るためにはカップ容器の大きさをより大きなものとしなければならない。また、オーバーキャップの通気孔も一定の開口面積をもったものであり、揮散量が常時一定化される。
本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、揮散体の表面積をできるだけ有効に使用することにより、効率の良い揮散をおこなえるとともに、通気孔の大きさを可変として、必要に応じて揮散量を調整でき、また、収納揮散液が無くなった場合には簡単に容器体のみを取り替えることにより再利用できるために経済的であり、その取り扱い操作も簡単な優れた揮散用容器を提案する。
本発明の揮散用容器は、容器体と、揮散体と、吸上げ芯とを備えている。容器体は揮散用液を収納するためのもので、その形態は胴部より肩部を介して口頸部を起立したボトルタイプのものであっても或いは底壁周縁より周壁を立設したカップタイプのものであってもよく、特に限定されない。その材質も合成樹脂が好ましく使用できるが特に限定されず、ガラス等他の材質であってもかまわないが、収納液が揮散液であることを考慮すれば、出来るだけガスバリアー性に富んだ材質を採用することが好ましい。この様な材質としては、前記ガラスの他、ポリエチレンテレフタレート,ポリアミド,ポリアクリロニトリル,ポリ塩化ビニリデン共重合体等の合成樹脂、或いは合成樹脂と金属層との積層構造等が挙げられるがこれに限られない。また、容器体内に収納する揮散用液としては、芳香剤,消臭剤等が挙げられるが特に限定されない。
また、容器体はその上端開口をシール材により密閉しておく。シール材は容器体の上端に直接固着してその開口部を閉塞しても、或いは上端開口部分に嵌着した部材の口部を閉塞して固着することにより、容器体口頸部を閉塞する如く構成してもよい。シール材の材質としては、ガスバリアー性に富んだ材質を使用し、例えば、金属薄膜層を積層した合成樹脂積層シートが好ましく使用できる。その他、ガスバリアー性に富む合成樹脂の単独シート,或いは積層シート等であっても良い。これらは融着,接着等の適宜固着手段により固着する。また、シール材には吸上げ芯の貫通を容易ならしめるために、その該当部分に薄肉部を形成しておくと目印にもなり開封操作が行い易い。シール材が貫通容易な場合には単なる目印を印刷やシート貼着等の適宜手段で施しても良い。
揮散体は、吸上げ芯を介して吸い上げられた容器体内の揮散液を表面から揮散するためのもので、液の浸透性が良い材質で形成する。例えば、紙,合成紙,合成樹脂発泡体,不織布,織布等が挙げられる。揮散体は変形用のスリットを穿設した板状をなし、容器体上に於いて周縁部を固定し、吸上げ芯により下面中央を上方に押し上げて、変形用のスリットの対向面相互に上下方向のズレを生じさせることにより全体として山型状に形成させた状態で支持させている。
変形用のスリットの形態は上記要件を備えていれば種々採用できるが、例えば、中心部からそれぞれ間隔をあけた複数の同心円位置に、それぞれ少なくとも一箇所の非スリット部分を備えた不連続円形状のスリットを設けた形態ものが採用でき、また、中央基部から螺旋状のスリットを延設した形態のものが採用できる。
前者の場合で非スリット部分が一箇所の場合には、各同心円位置にある非スリット部分を内側から順次180°回動位置に設けることが好ましい。また、非スリット部分がそれぞれ二箇所の場合には、各同心円位置の非スリット部分をそれぞれ対向位置に設け、更に、各同心円位置にある非スリット部分を内側から順次90°回動位置に設けることが好ましい。
吸上げ芯は容器体内の揮散液を毛細管現象により吸い上げて揮散体に移送するもので、従って、その材質も揮散体と同様のものが使用できる。但し、下端を容器体底部に係止して揮散体を押し上げ、全体として山型状に形成させた状態で支持することができる程度の剛性を必要とする。また、その長さも、上記形態を維持できる長さを必要とする。吸い上げ芯は容器体底面と揮散体との間に単に介在させるだけでも良いが、容器体の底面に第1係合部を、揮散体の下面に第2係合部を設けることにより、より安定した支持状態の維持を行える。第1係合部及び第2係合部の形態は凹部が代表的であり、その他先端部の横触れを防止できる形態であればよい。
揮散体を容器体上に固定するために、取付枠体を使用すると良く、この取付枠体は容器体に対して着脱可能に設ける。その嵌合係止手段として、螺合であっても、突条相互の乗り越え係合であっても良い。
また、カバーキャップを設ける場合には、カバーキャップは揮散体が平板状であっても、上方へ山型に変形された状態であっても被覆収納できる大きさが必要であり、また、その周壁及び/又は頂壁に揮散窓を設ける。更にカバーキャップを上下動可能に且つ、段階的な係止を可能に取付枠体に装着すると良い。
第1の手段として、上端開口部をシール材で閉塞した容器体A上に於いて、変形用のスリットsを穿設した板状の揮散体Cの周縁部を固定し、シール材6を破断貫通して容器体A底部に下端を係止した吸上げ芯Dにより揮散体Cの下面中央を上方に押し上げて変形用のスリットsの対向面相互に上下方向のズレを生じさせ、揮散体Cを全体として山型状に変形させた状態で支持した。
第2の手段として、前記第1の手段に於いて、前記容器体Aに着脱可能に嵌着固定した取付枠体Bに周縁部を嵌着固定して容器体A上に揮散体Cを支持し、揮散体Cを被覆して取付枠体Bに上下動可能に嵌合させるとともに、複数段階での係止が可能に構成したカバーキャップEを設けた。
第3の手段として、前記第1の手段又は第2の手段のいずれかの手段に於いて、前記変形用のスリットsが、中心部からそれぞれ間隔をあけた複数の同心円位置に、それぞれ対向する一対の第1非スリット部分a1,第2非スリット部分a2,…,第n非スリット部分 an を備えて穿設した不連続円形状の第1スリットs1,第2スリットs2,…,第nスリット sn とからなり、隣接する第1乃至第nの各非スリット部分がそれぞれ90°回動位置にある。
第4の手段として、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかの手段に於いて、前記シール材6の中央部に易切断性の薄肉部7を設けた。
第5の手段として、前記第1の手段乃至第4の手段のいずれかの手段に於いて、容器体Aの底部に吸上げ芯Dの下端部が係合する第1係合部5を、揮散体Cの下面に吸上げ芯Dの上端部が係合する第2係合部20を設けた。
本発明の揮散用容器は、揮散体Cが使用時にその表面積を増大して使用できるため、効率の良い液の揮散を行える。また、揮散用液は開封まではシール材6の存在で確実に容器内に密閉しておくことができる。
また、前記容器体Aに着脱可能に嵌着固定した取付枠体Bに周縁部を嵌着固定して容器体A上に揮散体Cを支持し、揮散体Cを被覆して取付枠体Bに上下動可能に嵌合させるとともに、複数段階での係止が可能に構成したカバーキャップEを設けてなるものにあっては、カバーキャップEの存在で揮散量を変化させることができる利点がある。
また、前記変形用のスリットsが、中心部からそれぞれ間隔をあけた複数の同心円位置に、それぞれ対向する一対の第1非スリット部分a1,第2非スリット部分a2,…,第n非スリット部分 an を備えて穿設した不連続円形状の第1スリットs1,第2スリットs2,…,第nスリット sn とからなり、隣接する第1乃至第nの各非スリット部分がそれぞれ90°回動位置にある如く構成したものにあっては、揮散体Cの下面中央部を押し上げて山型状に変形させても、安定した状態を維持することができ、耐久性に優れ、また、変形に対しても無理なく行える利点がある。
前記シール材6の中央部に易切断性の薄肉部7を設けた場合には、吸上げ芯Dによりシール材6の破断貫通が極めて容易となり、破断部分も余分な破断を生じることがない。
更に、容器体Aの底部に吸上げ芯Dの下端部が係合する第1係合部5を、揮散体Cの下面に吸上げ芯Dの上端部が係合する第2係合部20を設けた場合には、吸上げ芯Dが所定位置に安定して起立するため、開封後の使用の際にも安定した支持状態を維持することができる。
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明揮散用容器の一例を示し、該揮散用容器1は、容器体Aと、取付枠体Bと、揮散体Cと、吸上げ芯Dと、カバーキャップEとを備えている。
容器体Aは、底壁2の周縁部より周壁3を立設したカップ状をなし、周壁3上端縁より外方へフランジ4を延設している。また、底壁2の中央部には錐形に凹んだ第1係合部5を設けている。更に、フランジ4上に周縁部を溶着したシール材6設けて容器体Aの上端開口を閉塞している。図2には開封前の容器体Aが示されており、シール材6の中央部には易切断性の薄肉部7を設けている。
取付枠体Bは、揮散体Cを容器体A上方に固定するのを主目的として設けたもので、容器体Aのフランジ4外周に下端の嵌合筒部10を嵌合させている。嵌合筒部10はフランジ状部を介して下方を大径に形成し、この大径部内周に周設した係止突条11をフランジ4下面に係合させて着脱可能に嵌合させ、また、上部の小径部分上端縁よりフランジ状部を延設してその下方に嵌合凹部12を形成している。また、上方のフランジ状部下面内周縁部から下方へ、揮散体Cに食い込んで係止する食い込み突条13を垂設している。更に、嵌合筒部10上面より、周方向多数の窓孔14を穿設した周壁15を立設し、周壁15の内周上端部にはカバーキャップEの段階的係止を可能ならしめるための係止突条16を設けている。
揮散体Cは、変形用のスリットsを設けた円板状をなしており、周縁部を嵌合凹部12に嵌合させて容器体のフランジ4との間に挟持固定させている。この際、食い込み突条13が上面周縁部に食い込んで更に抜け出しの防止を図っている。変形用のスリットsは、中心部からそれぞれ間隔をあけた4箇所の同心円位置に、それぞれ対向する一対の第1非スリット部分a1,第2非スリット部分a2,第3非スリット部分a3,第4非スリット部分a4を備えて穿設した不連続円形状の第1スリットs1,第2スリットs2,第3スリットs3,第4スリットs4とからなり、隣接する第1乃至第4の各非スリット部分がそれぞれ90°回動位置にある。揮散体Cの裏面中央部には第2係合部20を凹設している。そして、容器体A底部との間に介在させた吸上げ芯Dにより揮散体Cの下面中央を上方に押し上げて、変形用のスリットsの対向面相互に上下方向のズレを生じさせることにより全体として山型状に変形させた状態で支持させている。この際、吸上げ芯Dはシール材6を破断貫通している。
カバーキャップEは、周壁30上端縁より頂壁31を延設した下端開口の筒状をなし、頂壁31周縁部に垂設した係合板32を取付枠体Bの周壁15内周に上下動可能に嵌合させている。係合板32の外面には三条の係合突条33が横設してあり、前記取付枠体Bの係止突条16と係合して三段階での係止が可能に構成している。また、周壁30及び頂壁31には揮散窓34が多数設けられている。
上記の如き揮散用容器1の組み立てに付いて説明する。まず、図2に示す如き取付枠体BにカバーキャップEを下降状態で嵌着したものに、揮散体Cを取り付ける。揮散体Cの取り付けは、その周縁部を取付枠体Bの嵌合凹部12に嵌合させる。その際食い込み突条13を揮散体C上面周縁部に食い込み係合させる。次いで、容器体Aのフランジ4外周に、その係止突条11を乗り越え係合させて嵌合固着し、図3に示す如き、吸上げ芯Dのない未開封の揮散用容器を得る。この未開封の揮散用容器の状態で流通,保管,販売等を行う。その際、吸上げ芯Dは図2に示す如く、袋40に収納して同様に流通等行う。
また、この状態から揮散用容器1を使用する場合には、例えば容器体Aから取付枠体Bを外し、次いで袋40から取り出した吸上げ芯Dをシール材6の薄肉部7部分に突き刺し破断貫通させてその下端部を第1係合部5に係合させる。次いで、再び揮散体C及びカバーキャップEを備えた取付枠体Bを容器体Aに嵌着することにより、吸上げ芯Dの上端部が揮散体Cの第2係合部20に係合して押し上げ、図1の状態の如く、揮散体Cが山型に形成された状態を維持する。そして、収納揮散液が吸上げ芯Dを上昇して揮散体Cに浸透し、揮散体Cの全面にわたって浸透する。そして、揮散体C表面から液が揮散して窓孔14及び揮散窓34を介して外部へ揮散する。揮散量の調整をしたい場合には、例えばカバーキャップEを引き上げて係止突条16と係合突条33を係合してカバーキャップEを上昇位置に支持し、開口部を大きく拡げる。
図4は他の例を示すもので、本例に於ける揮散用容器1も同様に容器体Aと、取付枠体Bと、揮散体Cと、吸上げ芯Dと、カバーキャップEとから構成している。
容器体Aは、筒状胴部50の上端に肩部51を介して縮径した口頸部52を起立したボトルタイプのもので、ブロー成形等により形成されている。
取付枠体Bは、容器体口頸部52外周に螺着させた装着筒60を蓋板61の裏面より垂設し、蓋板61の中央部には口頸部52内と連通する口筒62を設け、口筒62の上面に固着したシール材6aにより口筒62の上端開口を閉塞し、ひいては容器体口頸部52の上端開口を閉塞している。蓋板61裏面からは口頸部52内周に密嵌してこの部分のシール性を図るシール筒63を垂設している。蓋板61の外周から下方へ、容器体Aの胴部50上面周縁部に袴筒64を垂下させ、また、蓋板61の周縁部から上方に、上端部より内方へフランジ状部を延設してその下方に嵌合凹部12a を設けた嵌合筒部65を起立し、この嵌合筒部65上に図1と同様の周壁15を立設している。その他、揮散体C,吸上げ芯D及びカバーキャップEは、図1の例と同様であるため、同符号を付して、説明を省略する。
上記の如き揮散用容器1の組み立てに付いて説明する。まず、取付枠体BにカバーキャップEを下降状態で嵌着したものに揮散体Cを取り付ける。揮散体Cの取り付けは、その周縁部を取付枠体Bの嵌合凹部12a に嵌合させる。その際食い込み突条13a を揮散体C上面周縁部に食い込み係合させる。次いで、装着筒60を容器体口頸部52外周に螺着して図5に示す如き、吸上げ芯Dのない未開封の揮散用容器を得る。この未開封の揮散用容器の状態で流通,保管,販売等を行う。この場合も吸上げ芯Dは袋に収納して同様に流通等行う。
また、この状態から揮散用容器1を使用する場合には、例えば容器体Aから取付枠体Bを外し、次いで袋から取り出した吸上げ芯Dを下方からシール材6aに突き刺し破断貫通させ、その上端部を揮散体Cの第2係合部20に係合させる。次いで、再び取付枠体Bを容器体Aに螺着することにより、吸上げ芯Dの下端部が容器体A内の第1係合部に係合し、上端部が揮散体Cの中央部を押し上げ、図4の状態の如く、揮散体Cが山型に形成された状態を維持する。以下の作用は図1の例と同様である。
本発明揮散用容器の縦断面図である。(実施例1) 本発明揮散用容器の分解斜視図である。(実施例1) 本発明揮散用容器の未開封状態の半断面図である。(実施例1) 本発明揮散用容器の一部切欠正面図である。(実施例2) 本発明揮散用容器の未開封状態の一部切欠正面図である。(実施例2)
符号の説明
5…第1係合部,6…シール材,7…薄肉部,20…第2係合部,A…容器体,
B…取付枠体,C…揮散体,D…吸上げ芯,E…カバーキャップ

Claims (5)

  1. 上端開口部をシール材で閉塞した容器体A上に於いて、変形用のスリットsを穿設した板状の揮散体Cの周縁部を固定し、シール材6を破断貫通して容器体A底部に下端を係止した吸上げ芯Dにより揮散体Cの下面中央を上方に押し上げて変形用のスリットsの対向面相互に上下方向のズレを生じさせ、揮散体Cを全体として山型状に変形させた状態で支持したことを特徴とする揮散用容器。
  2. 前記容器体Aに着脱可能に嵌着固定した取付枠体Bに周縁部を嵌着固定して容器体A上に揮散体Cを支持し、揮散体Cを被覆して取付枠体Bに上下動可能に嵌合させるとともに、複数段階での係止が可能に構成したカバーキャップEを設けてなる請求項1に記載の揮散用容器。
  3. 前記変形用のスリットsが、中心部からそれぞれ間隔をあけた複数の同心円位置に、それぞれ対向する一対の第1非スリット部分a1,第2非スリット部分a2,…,第n非スリット部分 an を備えて穿設した不連続円形状の第1スリットs1,第2スリットs2,…,第nスリット sn とからなり、隣接する第1乃至第nの各非スリット部分がそれぞれ90°回動位置にある請求項1又は請求項2のいずれかに記載の揮散用容器。
  4. 前記シール材6の中央部に易切断性の薄肉部7を設けてなる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の揮散用容器。
  5. 容器体Aの底部に吸上げ芯Dの下端部が係合する第1係合部5を、揮散体Cの下面に吸上げ芯Dの上端部が係合する第2係合部20を設けてなる請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の揮散用容器。
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