JP5049261B2 - 特異的な液体組成物を有するエアフレッシュナー装置 - Google Patents

特異的な液体組成物を有するエアフレッシュナー装置 Download PDF

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Description

本発明は、水性の液体組成物、有利には透明な液体を有するエアフレッシュナー装置に関し、これはエアフレッシュナー発散表面から改善された速度で香料成分の発散を提供し、かつ幅広い特性、すなわち幅広いclogP値を有するフレグランス材料の使用を可能にする。
本発明は、またこのような組成物の使用に基づくエアフレッシュナー装置にも関し、かつこれは香料の拡散を提供する発散表面と、発散表面に液体を供給するウィック系から成る。
背景
ウィック系を介して発散表面に運ばれる液体香料組成物を拡散する通常のエアフレッシュナーは、一般にフレグランス組成物を含有するリザーバーを有し、これにウィックが浸され、ウィックは発散表面に連結している。ウィックや発散表面にとって、エアフレッシュナー装置と同じ構成材料の部材であることは極めて普通である。香料組成物は、発散表面までウィックを移動して上り、これから香料が蒸発して周辺大気をフレッシュにする。フレグランス組成物は、単なる溶液、コロイド溶液又はミクロエマルションであってよい。
香料溶液が水性であるエアフレッシュナー系は、一般に界面活性剤を含有し、水中に香料を溶解する。拡散すべき組成物の所望の透明度を達成するために、製品は一般に香料に対して十分に過剰の界面活性剤系を含有する。一般に、界面活性剤:香料の比は、少なくとも1.5、より一般には2〜2.5である。このような界面活性剤は不揮発性であるので、これらは発散表面からは蒸発しない。更に、発散表面中の界面活性剤の濃度は、徐々に増大し、これが結果として香料の蒸発速度を遅くする。従って、製品を使用している間に香りの強さに感知できる減少がある。
幾つかの公知の水性エアフレッシュナーは界面活性剤を含有していない。米国特許No.4663081とNo. 6180595には、エアフレッシュナー向けの界面活性剤不含の組成物が記載されている。しかし、両方の実施例には高量(30〜60%w/w)の有機溶剤が含有された組成物が記載されていて、これは望ましくない。
US4663081は、溶解した香料を含有する場合には、他のグリコールエーテルと比べて、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(DEGMBE)が意外にも大量の水を混和できることを主張している。しかし、DEGMBEと関連する毒性の問題を考慮して、他の解決法が必要であるのが明らかである。
US6180595は、上記の問題に着手し対処している。これには、2種のグリコールエーテル成分の混合物30〜60%w/wを含有している組成物が記載されている。しかし、前記香料組成物は、2.5未満のcLogPを有するフレグランス成分を少なくとも60%w/w有さなくてはならないと述べている。エアフレッシュナーの分野で有用な多くの香料成分はcLogP>2.5を有するので、エアフレッシュナー香料組成物の製造において、この制限は深刻な束縛を示す。更に、実施例に挙げてある有機溶剤対香料の比は、一般に約4であるので、従ってこのような組成物は極めて経済的ではない。
従って、ウィックと発散表面の目詰まりを最小化するために、低量の油可溶化剤又は界面活性剤を含有する透明な液体フレグランス組成物にはニーズがあり、これはそれらのcLogPに関係なく幅広いフレグランス成分を効率的に可溶化でき、かつ無毒性であり、かつ安全に使用できる。
本発明の対象は、このような組成物ならびに前記組成物を含有するエアフレッシュナー装置を提供することである。
本発明の要約
本発明は、容器内に含有された液体フレグランス組成物、含有容器から液体組成物を発散表面に運び、これから組成物を周囲に拡散できる手段、かつ場合により装置が望ましく作動される前に、このような拡散を防止する手段を有する、その周囲を芳香する又はフレッシュにするためのエアフレッシュナー装置に関し、その際、前記液体は次のもの:
i)香料0.5〜40%w/w;
ii)非イオン、アニオン、カチオン、両性タイプの1つ以上の界面活性剤、又はこれらの混合物を含有する油可溶化系;
iii)可溶化補助剤、及び
iv)水少なくとも40%
を有し、質量パーセントは液体組成物の全質量に関する。
更に本発明は、部屋ならびにオープンスペース、クローゼット、食器棚及び他の閉鎖環境において前記組成物とエアフレッシュナー装置を囲む空気の香りを付与、改善、変性又は増大かつ/又はフレッシュにするための上記液体組成物の使用方法かつエアフレッシュナー装置に関する。
図面の短い説明
図1は、経時的に通常の水性エアフレッシュナー(比較例1A)と比較した本発明による組成物(例2A)の損失重量を示している。
図2は、通常の水性エアフレッシュナー(比較例1A)と比較した本発明による組成物(例2A)の週単位の平均発散速度を経時的に示している。
図3は、通常の水性エアフレッシュナー(比較例1B)と比較した本発明による組成物(例2B)の累積損失重量を経時的に示している。
図4は、通常の水性エアフレッシュナー(比較例1B)と比較した本発明による組成物(例2B)の週単位の平均発散速度を経時的に示している。
図5は、通常の水性エアフレッシュナー(比較例1C)と比較した本発明による組成物(例2C)の累積損失重量を経時的に示している。
図6は、通常の水性エアフレッシュナー(比較例1C)と比較した本発明による組成物(例2C)の週単位の平均発散速度を経時的に示している。
本発明と有利な実施態様の詳細な説明
本発明の対象は、その周囲を芳香する又はフレッシュにするエアフレッシュナー装置を提供することであり、前記装置は次のもの:
a)
i)香料0.5〜40%w/w;
ii)非イオン、アニオン、カチオン又は両性タイプの1つ以上の界面活性剤、又はこれ らの混合物を含有する油可溶化系;及び
iii)水少なくとも40質量%;
を含有する液体組成物を運ぶ容器(質量パーセントは液体組成物の全質量に関する);
b)前記液体組成物の拡散を提供することができる発散表面;
c)コンテナ容器から発散表面まで液体組成物を運ぶ手段;及び
d)場合により、エアフレッシュナー装置がユーザーにより作動される前に、前記液体組成物の拡散を防止するための取り外し可能な手段;
を有し、その際、前記液体組成物は更に可溶化補助成分を有する。
本発明の1実施態様によれば、可溶化補助剤は、液体組成物の全質量に対して液体組成物中に0.01〜10%w/wの濃度で存在し、かつ油可溶化系:香料の比は0.3〜1.4である。
他の実施態様によれば、可溶化補助成分は次のもの:
i)1つの芳香族又は非芳香族5員又は6員複素環式環と、1個又は2個のカルボン酸官能基を有するC5〜C10化合物;
ii)C2〜C7線状、分枝又は環式モノ−、ジ−又はトリ−カルボン酸;
iii)安息香酸、ヒドロキシル安息香酸又はアミノ安息香酸、1個又は2個のC1〜C5アルキル基により置換されたC8〜C12安息香酸、ヒドロキシル安息香酸又はアミノ安息香酸;
iv)ベンゼンスルホン酸、1個又は2個のC1〜C5アルキル基により置換されたC7〜C11ベンゼンスルホン酸、場合によりヒドロキシル化されたナフタレンスルホン酸、1個又は2個のC1〜C5アルキル基により置換され、場合によりヒドロキシル化されたC11〜C16ナフタレンスルホン酸;
v)ハロゲン化物、アスコルビン酸塩、重炭酸塩、チオシアン酸塩;及び
vi)これらの混合物
のアンモニウム塩、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩から成るグループから選択される。
上記液体組成物は、食器棚、引き出し及びクローゼットのような閉鎖空間内で拡散するか、又はオープンスペースや部屋のようなエアフレッシュナー装置の周囲環境へ拡散することを意図した透明な水性のフレグランス組成物である。該組成物は、特にウィックタイプのエアフレッシュナー装置中で使用するために適応してあり、かつ上記の従来公知の欠陥を被ることがない。
意外にも、香料、界面活性剤系及び水のような水性エアフレッシュナー組成物の従来の成分の他に、適量の適切な可溶化助剤成分を使用することにより、かつては公知のエアフレッシュナーで遭遇した問題を解決できることが見出された。
本発明のエアフレッシュナーの特殊な実施態様によれば、香料組成物はウィックを介して発散表面に運ばれる。
上記のように、本発明の特殊な実施態様では、エアフレッシュナー装置用の液体組成物はより有利には等方性で、熱力学的に安定なナノ分散した形であり、次のもの:
a)香料0.5〜40%w/w;
b)非イオン、イオン又は両性タイプの1つ以上の界面活性剤、又はこれらの混合物を含有する油可溶化系(可溶化系:香料の質量比は0.3〜1.4である);
c)可溶化補助成分0.01〜10%w/w;及び
d)水少なくとも40質量%
を有する。
"エアフレッシュナー装置用の組成物"とは、本明細書中では、該組成物がウィックタイプのエアフレッシュナー装置を介してその周辺へ拡散するために適切な形であることを意味する。従って、該組成物はシックナー、抗酸化剤、染料、苦味剤、UV阻害剤、防腐剤、キレート剤のような任意の成分ならびに他の適切な油溶性又は水溶性成分を有していてもよい。
以下の本発明の特殊な実施態様では、油可溶化系:フレグランスのw/w比は1未満である。
上記の定義では、略語w/wは、質量対質量比を表し、特異的成分の質量と液体組成物の質量の間の比を意味する。
更に、以後香油/(油可溶化系+可溶化補助成分)の比を"O/(S+SA)"比と称することにする。
単鎖及び/又は中鎖アルコール又は補助界面活性剤としての非イオン性界面活性剤をベースとする従来のミセル可溶化系とは異なり、上記の本発明の特異的可溶化系は、0.5%〜40%w/wまでの、より有利には20ないし30%w/wまでのどの濃度でも、界面活性剤系を変えることなくフレグランスを可溶化でき、従来公知の可溶化系を用いる場合とは異なる。
"ナノ分散液"とは、本明細書中では、自発的に形成され、かつ0℃〜80℃から成る温度で10〜150nmの間の液滴サイズを有する分散液を意味する。しかし、本発明の特殊な実施態様によれば、本発明の液体組成物は0℃〜80℃から成る温度で、10〜60nm、むしろ10〜40nmから成る液滴サイズを有する。
このように本発明は、上記のような液体フレグランス組成物を運ぶためのコンテナ、ユーザーによりエアフレッシュナー装置が作動される際に、前記組成物を拡散表面又は発散表面へ運び、そこから該組成物が周囲へ拡散される手段を有するエアフレッシュナー装置を提供する。必要な場合に、例えば、作動させていないエアフレッシュナー装置の貯蔵中には、ユーザーによりエアフレッシュナーが作動してしまう前に、該装置はフレグランス組成物の蒸発を防ぐ手段を有してもよく、この手段は取り外し可能であり、所望の場合に装置の作動ができる。
液体組成物は香料又はフレグランスを0.5〜40質量%含有する。"香料"又は"フレグランス"とは、本明細書中では1つの成分又は成分の混合物を意味し、これは主にエアフレッシュナー装置の周囲に香りを付与するかつ/又はフレッシュにする意図がある。これは、水には殆ど不溶性である一般に親油性有機液体である。可溶化すべき適切な油の1例は、香料又は芳香組成物を少なくとも75%w/w、又は少なくとも90%w/w有する液体である。
特に、香料又は芳香組成物として、どの芳香成分も使用でき、又はより頻繁に生じるように、現在では香料製造業で使用されている例えば、心地よい香りをエアフレッシュナーの周囲の空気又はクレーゼットに付与できる化合物のような、どの芳香成分の混合物も使用できる。前記芳香成分は、天然又は合成由来であることができる。前記成分の詳細な説明は、いずれにせよ網羅できないのでここでは行わないことにする。一般的に、これらの成分は、アルコール、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペン、炭化水素、窒素もしくは硫黄複素環式化合物ならびに天然又は合成由来の精油のように様々な化学物質のクラスに属すると言うことができる。これらの成分の特性は、香料製造業の専門書、例えば、S. Arctander(Perfume and Flavor Chemicals, Montclair N. J., USA 1969又はその後の版)、又は同様の参考教書で見つけることができるが、それらの詳細な説明をここでは行わないことにする。このような成分の選択は、調香師により、その一般知識に基づき、かつ所望の知覚効果、すなわち、取り巻く環境へ付与すべき芳香効果を用いて難なく行われる。
先に述べたように、本発明の組成物と装置の意図する効果にとって香料成分の特性は全く重要ではない。本発明の液体組成物中の1つ又は複数の可溶化補助成分の存在の結果、それらのclogP値に関係なくどの香料成分、又は成分の混合物も可溶化させることができる。
従って可溶化油として、低極性油、特に低極性香料を使用できる。"低極性油又は香料"とは、本明細書内では、例えば高い疎水性成分に富む油又は香料を意味するか、又は少量だけの極性溶剤を含有するか、もしくは完全に極性溶剤不含の油又は香料を意味する。
低極性香料として、テルペン5%w/wないし20%w/w〜99%w/w、及び/又はムスク5〜30%w/wを含有するものを挙げることができる;パーセンテージは、可溶化した香油の質量に対する。
前記テルペンは、木又はシトラス由来であってよく、その例はテルピネオール又はd−リモネンである。ムスクの限定されない例は、ヘキサデカノリド又はHabanolide(R)(1,5−ペンタデセ−11, 12−エノリド;製造元:Firmenich SA,ジュネーブ、スイス)である。
先に述べたように、香油は液体ナノ分散液の全質量の0.5〜40%に相当する。特殊な実施態様によれば、油含量は液体組成物の全質量に対して有利には5〜20%w/wに相当する。
香料は、適切な溶剤を香油の25%w/wまでの量で含有してもよいが、しかし有利には10%w/w未満である。溶剤の存在は単相の油を得るため、又は前記油の表面張力を調節するために有効である。適切な溶剤の例として、イソパラフィン、パラフィン、炭化水素、シリコーン油、過フルオロ化脂肪族エーテル、グリコールエーテル、グリコールエーテルエステル、エステル又はケトンのような極性又は非極性低分子量溶剤を挙げることができる。このような溶剤の限定されない例には、ジメチコン又はシクロメチコン(これらはChemsil Silicon INC.により、それぞれCosmetic Fluid(R) 1288、Cosmetic Fluid(R) 1387の商品名で市販されている)、ホホバ油、ペルフルオロイソブチルメチルエーテル、ジエチルフタレート、ジプロピレングリコール及びイソプロピルミリステートが含まれる。
本発明の液体組成物は一般に界面活性剤系と称される油可溶化系も有する。この油可溶化系は非イオン、アニオン、カチオン、両性界面活性剤又はこのような界面活性剤の2つ以上の混合物であってよい。
適切なアニオン可溶化剤は、C6〜C24モノスルホン酸又はジスルホン酸、アルキル硫酸、アルキルアリール硫酸、アルキルアリールホスフェート又はカルボン酸の塩ならびにスルホン酸又はカルボン酸とのポリエチレングリコールコポリマーの塩を有する。特に、前記アニオン界面活性剤の限定されない例は、次のナトリウム、カリウム、アンモニウム又はモノ−、ジ−、又はトリ−エタノールアンモニウム塩:C6〜C12ジアルキルスルホコハク酸(例えばジオクチルスルホコハク酸ナトリウム)、C7〜C24アルカリールスルホン酸(例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)、C6〜C15アルキルスルホン酸(例えば硫酸ドデシルナトリウム)、C10〜C20アシルグルタミン酸(例えばココイルグルタミン酸ナトリウム)、又はポリエチレングリコール/ジメチコーンスルホコハク酸(例えばThe McIntyre Group社の商品名Mackanate(R) DC-50で公知のPEG-12ジメチコーンスルホスクシネート2Na)である。
適切なカチオン可溶化剤には、脂肪酸、アルコール、アルキルアミドアルキルモルホリン又はアミンのC10〜C35アンモニウム誘導体の塩、ならびに前記アンモニウム誘導体もしくは脂肪アミン及び場合によりポリエチレングリコールとのIPDI(ジイソホロンジイソシアネート)コポリマーの塩が含まれる。特に、前記カチオン界面活性剤の限定されない例は、次のハロゲン化物、スルフェート又はカルボキシレートである:C20〜C30第四級アンモニウムアルキル(例えばヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド又はジドデシルアンモニウムブロミド)、C1〜C4アルキルN−ココイル−L−アルギネート(例えばエチルN−ココイル−L−アルギネートのDL−2−ピロリドン−5−カルボン酸塩、Ajinomoto Co., Inc.によりCAE(R)の商品名で市販されている)、(C10〜C20アミド)(C14アルキル)モルホリン(例えば乳酸イソステアラミドプロピルモルホリン)、N−C10〜C20アミド(C1〜C4アルキル)−N,N−ジ(C1〜C4アルキル)−N−(C1〜C4アルキル)アンモニウムとのIPDIコポリマー(例えばビス(N−リシノーレミドプロピル−N,N−ジメチル)/N−エチルアンモニウムスルフェート/IPDIコポリマー、ALZO社の商品名Polyquat(R) PPI-RCとしても公知)又はポリエチレングリコール/C10〜C20脂肪アルキルアミン/IPDIコポリマー(例えばPEG Cocamine/IPDIコポリマー界面活性剤、ALZO社の商品名Polyderm(R) PPI-CA-15としても公知)。
適切な両性可溶化剤には、C10〜C25ベタイン、アンフォアセテート及びイミダゾリン誘導体ならびにポリエチレングリコール/脂肪アミン/グリシン/IPDIコポリマーが含まれる。限定されないが前記の両性界面活性剤の特殊な例は、C10〜C20脂肪アミドC2〜C5アルキルベタイン(例えばココアミドプロピルベタイン)、ココ−及びラウロ−アンフォアセテート(例えばココアンフォアセテートナトリウム、McIntyre Group社により市販されている商品名Mackam(R) HPC-32として公知)及びポリエチレングリコール/C10〜C20脂肪アルキルアミン/グリシン/IPDIコポリマー(例えばPEG-13 soyamine−グリシン/IPDIコポリマー、ALZO社の商品名Polytaine(R) PPI-SA-15としても公知)である。
非イオン性可溶化剤の適切な例には、5〜20個のEO又はPO単位を含有するエトキシ化及び/又はプロポキシ化(C5〜C12アルキル)フェノールエーテル(例えばポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールオクチルフェニルエーテル、一般商品名Polystep(R)としても公知)、3〜30個のEO単位を含有するポリエチレングリコールソルビトールエーテル(例えばオレイン酸、ミリスチル酸、ステアリン酸、パルミチン酸とのソルビトールエステル、ICI社の商品名Tween(R)又はLONZA社のGlycosperse(R)としても公知)、C8〜C20脂肪酸とのスクロースエステル(例えばオレイン酸、パルミチン酸又はステアリン酸とのスクロースエステル、三菱化学フーズ株式会社により市販されているRyoto Sugar Ester M-1695のようなもの)、2〜30個のEO単位を含有するエトキシ化脂肪族C6〜C20アルコール(例えばエトキシ化二級C6〜C20アルコール)、C8〜C20ポリグリセリルエステル(例えばグリセロール−ポリエチレングリコールオキシステアレート、BASF社により商品名Chromophor(R) CO40で市販されている)、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールブロックコポリマー(例えばBASF社により商品名Pluronics(R)で公知のもの)、2〜30個のEO単位を含有するエトキシ化グリコールエーテル(例えばPEG-10ステアリルエーテル、CRODA社の商品名Volpo(R) S-10としても公知)、又は2〜10個のEO単位を含有する脂肪族C5〜C11カルボン酸のポリエチレングリコールモノ−又は−ジエステルが含まれる(EOは、エチレンオキシドを表し、POはプロピレンオキシドを表す)。
本発明の全ての実施態様では、エアフレッシュナー又はルームデオドラントのウィック及び発散表面の目詰まりを引き起こす傾向のある高含有量の界面活性剤もしくは油可溶化剤と関連する上記の悪影響を避けるために、油可溶化系もしくは界面活性剤系:液体香料の比は、できるだけ小さい値に、有利には1未満に維持される。
更に液体組成物中の質量比(香料/油可溶化系)は、香料もしくはフレーバーの全ての濃度に関して一定に保持でき、このことは、可溶化したい香料の量とは無関係に維持できることを意味する。
事実、本発明による液体組成物中の可溶化補助成分の存在は、油/可溶化系の比に触れることなく香油の濃度ならびにその水相中の水の量を意のままに変えさせることができ、かつこれはどのタイプのフレグランスに関しても、可溶化補助成分の濃度と性質を変化させることにより可能である。
"可溶化補助成分"という表現は本明細書中では低分子量、例えば400g/mol未満の有機塩又は無機塩、又はその前駆体を意味する。可溶化補助成分として、前記塩の混合物を使用することもできる。
先に述べたように、これは次のもの:
i)1つの芳香族又は非芳香族5員又は6員複素環式環と、1個又は2個のカルボン酸官能基を有するC5〜C10化合物;
ii)C2〜C7線状、分枝又は環式モノ−、ジ−又はトリ−カルボン酸;
iii)安息香酸、ヒドロキシル安息香酸又はアミノ安息香酸、1個又は2個のC1〜C5アルキル基により置換されたC8〜C12安息香酸、ヒドロキシル安息香酸又はアミノ安息香酸;
iv)ベンゼンスルホン酸、1個又は2個のC1〜C5アルキル基により置換されたC7〜C11ベンゼンスルホン酸、場合によりヒドロキシル化されたナフタレンスルホン酸、1個又は2個のC1〜C5アルキル基により置換され、場合によりヒドロキシル化されたC11〜C16ナフタレンスルホン酸;
v)ハロゲン化物、アスコルビン酸塩、重炭酸塩、チオシアン酸塩;及び
vi)これらの混合物
のアンモニウム塩、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩から成るグループから選択される成分である。
それ自体の性質が界面活性剤でも溶剤でもない前記化合物は、水中で有機化合物の溶解性を改善することが見出された。事実、予想外にも、これらの塩又はそれらの前駆体は、油可溶化系の油可溶化容量を高めることができる。言い換えると、可溶化補助成分の存在では、上記又は下記に定義するように、同量の界面活性剤が可溶化補助成分の無い場合よりも多くの油を水中で可溶化することができる。よって、特異的な香料濃度に関して、油可溶化系の量が、通常は同じ香料濃度に必要であった量よりも下回る本発明による液体組成物を得ることができる。このことは、界面活性剤又は油可溶化系の量を減少させることができ、ひいては液体組成物の透明度ならびにエアフレッシュナーからの香料の拡散を改善させることができる。
室内、店内、空港内及び他のオープンスペースの周囲空気ならびに食器棚、引き出し及びクローゼットのような閉鎖空間をフレッシュにする可溶化した香料の効果は、可溶化補助成分の存在により著しくかつ意外にも改善された。
本発明の特殊な実施態様によれば、適切な塩は、次のナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩及びカルシウム塩から成るグループから選択される:ピリジンカルボン酸、プロリン酸、ピロリドンカルボン酸、安息香酸、ヒドロキシル安息香酸、アミノ安息香酸、L−乳酸、L−アスコルビン酸、重炭酸塩、ハロゲン化物、コハク酸、シュウ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸のC8〜C10誘導体、1個又は2個のC1〜C3アルキル基により置換されたヒドロキシル安息香酸又はアミノ安息香酸(例えばp−メチル安息香酸又はp−イソプロピルヒドロキシル安息香酸のナトリウム塩)、ベンゼンスルホン酸、1個又は2個のメチル又はエチル基により置換されたC7〜C9ベンゼンスルホン酸(例えばトルエンスルホン酸カリウム)、場合によりヒドロキシ化されたナフタレンスルホン酸、1個又は2個のC1〜C5アルキル基により置換され、場合によりヒドロキシ化されたC11〜C16ナフタレンスルホン酸(例えばブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム)C3〜C6アルカン酸(例えばペンタン酸のナトリウム塩)ならびに前記塩の混合物。
特に可溶化補助成分は、有利には次の化合物の中から選択されてもよい:ピロリドンカルボン酸ナトリウム塩(Ajinomoto社のAjidew(R) NL-50としても公知)、安息香酸ナトリウム、L乳酸ナトリウム、Lアスコルビン酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム及びコハク酸ナトリウム。前記塩のどの混合物も使用できる。
可溶化補助成分は、液体組成物の全質量に対して少なくとも0.01質量%の量で存在する。
本発明の特別な実施態様によれば、可溶化補助成分の量は0.1〜10%w/wから成り、本発明による透明な組成物及び改善されたエアフレッシュナーを得るためのその正確な量は、香油の正確な特性、油可溶化剤もしくは界面活性剤混合物に左右され、特にそのイオン性及び非イオン性フラクションのw/w比に左右され、場合によっては存在する香油の量に左右される。しかし、一般的かつ特殊な実施態様によれば、前記量は液体ナノ分散液の全質量に対して有利には0.1〜5%w/w、又は0.1〜2%w/wから成る。
一般的な方法では、可溶化補助成分は、(S+SA)/O比が0.2〜10から成るような量で使用され、(界面活性剤系)/油比は、0.3〜1.4から成る。有利な組成物は、油/可溶化系の比が1.0を上回る、有利には1.5を下回り、又はむしろ2.0である。
本発明のエアフレッシュナー液体組成物の4番目の成分、すなわち水に関しては、脱イオン水を使用するのが好ましいと言える。
本発明の透明な液体組成物は、任意の成分として、着色剤又は染料、抗微生物剤、抗酸化剤、防腐剤、キレート剤、苦味剤又はUV阻害剤のような1つ以上の成分を有することもできる。これらの材料の多くは当業者に周知である。
前記成分が透明な液体エアフレシュニング組成物に添加されるたびに、これらは3%w/w未満、又はむしろ2%w/wである(パーセンテージは前記組成物の全質量に対する)。
本発明に適切である水溶性染料は、The Society of Dyers and Colouristsにより出版されているColour Index Internationalで見つけることができる。適切な染料の含有量は、通常0.005〜0.5%w/wの間である。本発明に適切である染料の限定されない例には、次のものが含まれる:Vitasyn Quinoline Yellow 70、C.I. No. 47005;Vitasyn Tartrazine X 90、C.I. No. 19140;Sanolin Yellow BG、C.I. No.19555;Vitasyn Orange RGL 90、C.I. No. 15985;Vistasyn Ponceau 4RC 82、C.I. No. 16255;Snoline Red NBG、C.I. No.18134;Sanolin Rhodamin B 、C.I. No.45100;Sanolin Violet E2R; Sanolin Violet FBL;Duasyn Ink Blue SLK、C.I. No.42780;Nylosan Blue PRL 200、C.I. No.62058;Sanolin Blue NBL、C.I. No.61585;Duasyn Acid Blue AE 02、C.I. No.42090;Vitasyn Blue AE 90、C.I. No.42090;Sanolin Green R-3GL;Sanolin Green 6GLN。これら全ての染料はClariant社製である。
組成物に苦味剤を含有することは製品に不快な味を与え、特に子供がそれを食べたがらないようにするので望ましい。このような適切な苦味剤の1つは、BitrexTM(安息香酸デナトニウム;製造元:Macfarlan Smith Ltd.)である。一般にBitrexTMの含有量は、10〜500ppmである。他の適切な苦味剤には、次のものに限定されるわけではないがイソプロピルアルコール、メチルエチルケトン及びメチルn−ブチルケトンが含まれ、一般的な含有量は0.5〜5%w/wである。
組成物に添加してもよい他の水溶性成分の限定されない例には、以下の1つ以上が含まれる:エタノール、イソプロパノール;エチレングリコール;プロピレングリコール;ジエチレングリコール;ジイソプロピレングリコール;プロピレングリコールモノメチルエーテル;ジプロピレングリコールモノメチルエーテル;トリプロピレングリコールモノメチルエーテル;プロピレングリコールn−ブチルエーテル;ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル;トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル;ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル;Eastman EP(製造元:Eastman Chemical Company);Eastman EB(製造元:Eastman Chemical Company);Eastman EEH(製造元:Eastman Chemical Company);Eastman DM(製造元:Eastman Chemical Company);Eastman DE(製造元:Eastman Chemical Company);Eastman DP(製造元:Eastman Chemical Company);Eastman DB(製造元:Eastman Chemical Company)。
組成物に添加してもよい他の油溶性成分の限定されない例には、以下の1つ以上が含まれる:イソパラフィン(例えば、Isopar H、Isopar J、Isopar K、Isopar L、Isopar M、Isopar P、Isopar V(全ての製造元:Exxon Chemical)):直鎖パラフィン(例えば、Norpar 12、Norpar 15(全ての製造元:Exxon Chemical));無臭炭化水素(例えば、Exxsol D 155/170、Exxol D 40、Exxol D 180/200、Exxol D 60、Exxol D 70、Exxol D 80、Exxol D 100、Exxol D 110、Exxol D 120(全ての製造元:Exxon Chemical));イソプロピルミリステート;ジエチルフタレート。
本発明の液体組成物は、以下に示される実施例から明らかになるように、エアフレッシュナー装置に挿入される場合に、従来公知のウィック装置と比べてその改善された性能を可能にする。
本発明の香料組成物は透明で水性の熱力学的に安定な等方性ナノ分散系であり、通常のエアフレッシュナー調製物で使用されているよりも著しく少ない量の界面活性剤を用いて、大抵はどの香料又は香料組成物も外部の水相中に大量に容易に可溶化することができる。通常かつ有利には界面活性剤と香料の質量比は、1未満である。この組成物は広い温度領域で優れた透明度と安定性を示す。
"透明度"とは、本明細書中では、本発明の香料組成物により90゜の角度で散乱する光の尺度を意味する。本発明の評価された実施態様によれば、該組成物は25℃で2.5cmセル中、400〜600nmで測定した場合に0〜90NTU(Neopholemetric Turbidity Units)、有利には0〜50NTUから成る透明度又は透明性を有する。
本発明の組成物はこの分野で公知のどの方法によっても調製できる。適切な方法は、水に界面活性剤又は香料可溶化系を溶かして、プレミクロエマルションとして働く透明なミセル溶液を形成することから成る。あるいは、この撹拌工程の間に、発泡を避け、かつ系を酸素汚れから保護するために窒素ブランケットが有効であるかもしれない。得られた透明なミセル溶液に、乳白色のエマルションが生じるように静かに撹拌しながら香油を添加する。これは最終的には、可溶化補助成分、かつ必要な場合には任意の成分の添加により、等方性の透明な単相生成物に変化し、透明な分散液を形成する。
他の適切な方法によれば、水に界面活性剤系を溶解することにより取り掛かり、透明なミセル溶液を形成することができる。得られたミセル溶液に、静かに撹拌しながら可溶化補助成分、かつ必要な場合には任意の成分を添加して、初めに油不含のミクロエマルションを形成する。静かに混合しながら得られる油不含ミクロエマルションは、相応する量の油、すなわち香料を容易に可溶化し、等方性の透明な単相生成物を形成できる。剪断力のような高い機械力は、本発明のエアフレッシュナー組成物の製造には不必要である。
通常、透明な生成物は短時間で、30分未満の撹拌で得られ、かつ時には即座に得られる。
可溶化補助成分の混入は本発明の重要な特徴である。界面活性剤と可溶化補助成分との間の驚くべき界面相乗作用のメカニズムは、界面活性剤系の可溶化容量を高める。このような可溶化補助成分なしの界面活性剤調製物は、制限された可溶化容量を示し、かつ香料組成物に選択的である。従って、透明度及び温度安定性のような前記調製物の性能特質は、界面活性剤系に極めて左右され、かつ大量の界面活性剤系の使用を頻繁に必要とする。
本発明の液体香料組成物は、極めて良好な安定性も示し、例えば相分離は適当な時間枠内では観察されない。実際に、これらは2℃〜60℃から成る温度で通常少なくとも30日間は安定である。更に、幾つかの場合には例えば、2℃〜45℃から成る温度で6ヶ月以上のほぼ熱力学的安定性が達成された。
しかし、これらが極めて良好な安定性を示す温度範囲は、使用された香油、油可溶化系又は界面活性剤系の量ならびに正確な特性によるというべきである。従って、幾つかの場合には、指定されたミクロエマルションの安定な温度範囲は、より狭く、例えば5℃〜45℃までだけであるか、又はより広く、例えば0℃〜80℃であることができる。
前記液体組成物が有利に使用されるのは、通常の液体ウィックエアフレッシュナー中である;これは、フレグランス溶液含有のリザーバーを有し、前記リザーバーに発散表面に結合した多孔質ウィックが浸されているどのエアフレッシュナーディスペンサーも意味する(しばしばウィックと発散表面は同じ構成材料である)。このようなディスペンサーは、エアフレッシュニングの分野で広く使用される。適切なディスペンサーの限定されない例は、次の刊行物:US 4928881;US 4739928;WO 2004/110559に記載されており、その内容を参照して取り入れることとする。このような装置のより詳細な説明は、ここでは行わないことにする。当業者は、一般的に公知の方法により、かつ先に記載された液体組成物のそこでの使用を頼りに、このような装置をよく理解することができる。
該組成物は、他のエアフレッシュナー装置中でも使用してよい。使用できると思われる他のディスペンサーの限定されない例には、例えばUS 5875968、WO 98/25651及びWO 98/26809に記載されているような非多孔質性の吸上げ機能を有するウィックエアフレッシュナー液体ディスペンサーが含まれる。このような例では、香料溶液はウィックよりも非多孔質性キャピラリーにより発散表面まで運ばれる。
リザーバーからフレグランスを運ぶ1つ以上の外部キャピラリーメンバーを有する他の適切なエアフレッシュニング装置は、WO 89/08462に記載されている。
1つの圧電アクチュエーター又はフレグランス溶液を周辺に噴霧及び拡散する他の手段を有する他の適切なディスペンサーには、次のディスペンサーに限定されるわけではないが、例えばUS 2003/0080214、US 2003/0066904、WO 02/068128、EP 1502608、WO 02/034409に記載されているものが含まれる。事実、意外にも本発明の香料組成物が通常のエアフレッシュナー組成物のものよりも著しく少ない粘度を示すことが立証され、即座の香料組成物の噴霧化、ひいてはエアフレッシュナー周囲でその拡散が著しく改善された。
記載されたエアフレッシュナー装置の現実化と構成材料に関連する上記の全ての刊行物の内容を参照して本明細書に取り入れることとする。
本発明の組成物は、通常の液体ウィックエアーフレッシュニング装置に装填される場合に、通常の調製物よりもより直線的な香料の放出を提供する。以下に示される実施例から明らかになるように、製品の期待寿命の終わりに向かって、本発明の組成物を使用している装置からの蒸発速度は、通常の調製物が使用されている装置の蒸発速度の約2倍である。製品の寿命の間に、フレグランスの強さに関連した改善がある。意外にも、幾つかのフレグランスでは、この性能の利点は、ウィックの目詰まりにより通常の調製物の性能の減少が明らかになると思われる寿命の終わりだけではなく、製品の全寿命にわたりずっと認められる。
更に、本発明の香料組成物は無毒性であり、かつ使用する際に安全であり、ならびに経済的であるので、エアフレッシュナー装置を従来公知の装置よりも特に魅力的でかつ有利なものにする。
先に定義したような芳香成分の他に、周囲空気を脱臭又は清浄にしたい場合には、本発明の香料組成物は他の一般的なエアー脱臭成分、抗菌成分又はフレッシュニング成分を含有していてもよい。
付加的な利点は、本発明の装置が消耗し、かつ取替えなくてはならない場合に、ユーザーには更に明らかである。通常の調製物を用いる装置中では、ウィックは多少なりとも完全に不揮発性界面活性剤で飽和されている。その結果、リザーバーは製品の性能が容認できないレベルの効率に到達した後でも液体を保持ことになる。よってユーザーは、既に実用性が過ぎてしまった通常の装置を持ち続ける。それに対して本発明の組成物中の減少した界面活性剤の量は、適切な使用期間の後にリザーバーに液体が入っていないことを示す役割を果たし、このようにして取替えの必要性を知らせる。
消費製品の構成材料の特性とタイプは、いずれにせよ網羅できないのでここでは詳細な説明を行わないことにする。当業者はその一般知識に基づき、かつ前記製品の特性と所望の効果により選択することができる。
本発明の更なる対象は、装置を作動させて香料を周囲に拡散させることによる、部屋、オープンスペース、クローゼット又は他の閉鎖空間の香り及び周囲空気の品質を付与、増大、改善、変性又はフレッシュにするための本発明のエアフレッシュナーの使用である。
本発明は、部屋、オープンスペース、クローゼット又は他の閉鎖空間の香り及び周囲空気の品質を付与、増大、改善、変性又はフレッシュにするための上記液体組成物の使用にも関する。
実施例
以下の例は、本発明の実施態様を更に説明するものであり、更に従来技術の教示に対して本発明の装置の利点を証明するものである。
比較例1A
ウィックエアフレッシュナーで使用するための通常の水性アルコール組成物を以下の成分を用いて製造した。
Figure 0005049261
1)PEG-40水素化ヒマシ油、製造元:BASF GmnH.
2)製造元:Sigma-Aldrich
通常のエアフレッシュナー組成物は、表1に挙げられた調製物により、第一工程で界面活性剤、香料ベース(PURE CITRUS 163641、製造元:Firmenich SA)及びイソプロパノールをビーカー中で混合することにより得られた。この混合物を磁気棒撹拌機を用いて周囲温度で数分間静かに撹拌した。第二工程では、撹拌しながら脱イオン水をビーカーに加えた。透明な生成物が即座に形成された。
この方法に続いて、2.0の界面活性剤/香料比を有する典型的な調製物が得られた。
比較例1B
通常の水性アルコール組成物を比較例1Aに記載された調製物と方法により製造した。この場合に、香料ベースはBLACK BEAUTY 150928;製造元:Firmenich SAであった。
上記の同じ方法に従って、2.0の界面活性剤/香料比を有する典型的な調製物が得られた。
比較例1C
通常の水性アルコール組成物を例1Aに記載された調製物と方法により製造した。この場合に、香料ベースはPAPAYA STAR 225263;製造元:Firmenich SAであった。
上記の同じ方法に従って、2.0の界面活性剤/香料比を有する典型的な調製物が得られた。
例2A
ウィックタイプのエアフレッシュナーで使用するための本発明による液体組成物の調製
第一工程で、界面活性剤/水ベースを以下の表2に記載された調製物に基づいて製造した。全ての成分をビーカー中で一緒に混合し、かつ室温で静かに撹拌した。それらが完全に溶解した後に、透明なミセル溶液が得られた。
Figure 0005049261
1)ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩;製造元:Cytec Industries, Inc.
2)20個のEOを有すエトキシ化モノオレイン酸ソルビトール;製造元:Lonza Inc.
3)20個のEOを有すエトキシ化モノラウリル酸ソルビトール;製造元:Lonza Inc.
4)PPG-26 Butech-26 + PEG-40水素化ヒマシ油+水;製造元:LWR Inc.
第二工程で、エアフレッシュナー組成物が表3に挙げられた調製物により得られた。上記の界面活性剤/水ベース、香料ベース及び可溶化補助成分をビーカー中で一緒に混合した。この混合物を磁気棒撹拌機を用いて周囲温度で数分間静かに撹拌した。半透明の結晶相が形成された。次の工程で、水で希釈することにより透明な生成物が即座に形成された。
Figure 0005049261
1)PURE CITRUS 163641;製造元:Firmenich SA.
2)ピロリドンカルボン酸ナトリウム50%水溶液;製造元:Ajinomoto Inc.
この方法に従って、0.84の界面活性剤/香料比を有する調製物が得られた。
例2B
ウィックエアフレッシュナーで使用するための本発明による液体組成物の製造
第一工程で、界面活性剤/水プレ調製物ベースを例2Aに記載された調製物と方法により製造した。
第二工程で、表4に挙げられた調製物によりエアフレッシュナー液体組成物が得られた。界面活性剤−水プレ調製物、香料ベース及び可溶化補助成分をビーカー中で一緒に混合した。この混合物を磁気棒撹拌機を用いて数分間周囲温度で静かに撹拌した。半透明の液体結晶相が形成された。次の工程で、水で希釈することにより透明な生成物が即座に形成された。
Figure 0005049261
1)BLACK BEAUTY 150928;製造元:Firmenich SA
以下の方法に従って、0.84の界面活性剤/香料比を有する調製物が得られた。
例2C
ウィックエアフレッシュナーで使用するための本発明による液体組成物の製造
第一工程で、界面活性剤/水ベースを例2Aに記載された調製物と方法により製造した。
第二工程で、表5に挙げられた調製物によりエアフレッシュナー組成物が得られた。界面活性剤−水ベース、香料ベース及び可溶化補助成分をビーカー中で一緒に混合した。この混合物を磁気棒撹拌機を用いて数分間周囲温度で静かに撹拌した。半透明の結晶相が形成された。次の工程で、水で希釈することにより透明な生成物が即座に形成された。
Figure 0005049261
1)PAPAYA STAR 225263;製造元:Firmenich SA
以下の方法に従って、0.84の界面活性剤/香料比を有する調製物が得られた。
例3A
ウィックエアフレッシュナー中での使用における通常の水性アルコール組成物と本発明による液体組成物の蒸発比較試験
全ての蒸発試験はガラスリザーバー、ポリエステルウィック及び換気カバーを有する通常のエアフレッシュナーディスペンサー中で実行した。
3つの通常のディスペンサーを比較例1Aで記載した通常の水性アルコール調製物75gでそれぞれ充填し、各装置の全体量を記録した。
更にこのような3つのディスペンサーを例2Aで記載した本発明の液体組成物75gでそれぞれ充填し、このような本発明によるエアフレッシュナー装置の全体量を記録した。
全てのエアフレッシュナーを温度と湿度をコントロールした試験室(20℃〜22℃及び45%〜55%相対湿度)中に置き、それぞれの全体量を49日までの期間の間、一定の間隔で記録した。
試験期間中の通常のエアフレッシュナーと、本発明のエアフレッシュナーに関して記録した平均累積損失重量は、表6に挙げてある。
Figure 0005049261
データは、図1に図示されている。本発明の液体調製物の蒸発プロフィールは、製品の寿命にわたり通常のエアフレッシュナー組成物のものよりも直線的であることが分かる。
これは、表7の下と図2を参照することにより更に確認され、これは使用した各週の間に蒸発した液体組成物の平均量を示している。2つの調製物の間の組成物の差異により、本発明の調製物の放出速度は、通常の調製物の放出速度よりも一定している。本発明による調製物からの液体の平均蒸発速度は、使用して最初の2週間で通常の調製物からの平均蒸発速度よりも少ない。使用して3週間後に、本発明の調製物からの蒸発速度は、通常の調製物のものよりも高い。使用して7週間目に、例2Aの調製物からの蒸発速度は、通常の調製物の蒸発速度の2倍以上である。
Figure 0005049261
更に、同じ使用期間にわたり殆ど15%多い液体が、通常の調製物を有するものよりも本発明の調製物含有のエアフレッシュナーから放出される。本発明の例2Aによる調製物を含有するガラスリザーバーは、完全に空のように見え、それによってユーザーに製品が有効寿命の終わりに達したことを視覚的に表示する。例1Aの通常の調製物を含有するリザーバーは、なお相当かつ明白な量の粘稠液体を含有していた。
例3B
ウィックエアフレッシュナー中での使用における通常の水性アルコール組成物と本発明による液体組成物の蒸発比較試験
例3Aで記載した方法に従い、比較例1Bで製造した通常のエアフレッシュナー組成物の3つの反復試験片と、例2Bで製造した本発明の調製物の3つの反復試験片を用いて試験を実施した。
使用の際の累積損失重量は、表8に挙げてあり、かつ図3に図示されている。表9と図4には、使用した各々の週の間に蒸発した液体組成物の平均重量が示されている。
Figure 0005049261
Figure 0005049261
2つの調製物の間の組成物の差異により、本発明の調製物の放出速度は、通常の調製物の放出速度よりも一定している。使用して7週間目に、例2Bによる調製物からの蒸発速度は、通常の調製物の蒸発速度の2倍以上であった。
更に、同じ使用期間にわたり10%以上多い液体が、通常の調製物を有するエアフレッシュナーよりも本発明の調製物含有のエアフレッシュナーから放出される。本発明の例2Bによる調製物を含有するガラスリザーバーは、完全に空のように見え、それによってユーザーに製品が有効寿命の終わりに達したことを視覚的に表示する。例1Bの通常の調製物を含有するリザーバーは、なお相当かつ明白な量の粘稠液体を含有していた。
例3C
ウィックエアフレッシュナー中での使用における通常の水性アルコール組成物と本発明による液体組成物の蒸発比較試験
例3Aで記載した方法に従い、比較例1Cで製造した通常のエアフレッシュナー組成物の3つの反復試験片と、例2Cで製造した本発明の調製物の3つの反復試験片を用いて試験を実施した。
使用の際の累積損失重量は、表10に挙げてあり、かつ図5に図示されている。表11と図6には、使用した各々の週の間に蒸発した液体組成物の平均重量が示されている。
Figure 0005049261
Figure 0005049261
2つの調製物の間の組成物の差異により、本発明の調製物の放出速度は、通常の調製物の放出速度よりも一定している。使用して7週間目に、例2Cによる調製物からの蒸発速度は、比較例1Cの通常の調製物の蒸発速度の2倍以上であった。
更に同じ使用期間にわたり8%以上多い液体が、通常の調製物を有するエアフレッシュナーからよりも、本発明の調製物含有のエアフレッシュナーから放出される。両方のリザーバーは空のように見えた。
例4A
ウィックエアフレッシュナー中での通常の水性アルコール組成物と本発明による液体組成物の定量的官能試験
全ての官能試験は、ガラスリザーバー、ポリエステルウィック及び換気カバーを有する通常のエアフレッシュナーディスペンサーを用いて実施した。
このような2つのディスペンサーを比較例1Aで記載した通常の水性アルコール調製物75gでそれぞれ充填した。
更にこのような2つのディスペンサーを例2Aで記載した本発明の組成物75gでそれぞれ充填した。
試料は21m3の臭気評価室内で評価者に渡された。各部屋には無作為に生じた3桁のコードをラベルした。温度と湿度条件は20〜22℃及び45〜55%の相対湿度にそれぞれコントロールした。この試験試料を評価する60分前に部屋の中心に置き、かつ見えないように隠しておいた。ブース内の平衡時間に続いて30分以内に全ての評価を行った。
各評価セッションに20〜24人の評価者が参加した。評価者は予め嗅覚力を検査され、かつエアフレッシュナー製品の性能の格付けを経験したことがあった。
部屋の香りを小さな出入口を通して評価した。部屋をランダム化かつバランスのとれた順序で評価した。
評価者には、全体のフレグランス強さを目盛り付7点スケールにおいて格付けするように依頼した(香りが強くなるに従って1=無臭から、7=著しく強い香りまで)。パネルから得られたデータを各時点での2つの反復試験片の結果に基づいて分散分析法(ANOVA)と最小有意差(LSD、α=0.05)を用いて統計学的に分析した。
評価セッションの間に、温度と湿度をコントロールした試験室(20℃〜22℃で、かつ相対湿度45%〜55%)に試料を置いた。嗅覚評価の結果は表12に挙げてある。
Figure 0005049261
NSD=有意差なし;*=5%での有意差
このデータは、通常の調製物と比較した本発明の調製物で観察された優れた性能を支持するものである。
例4B
ウィックエアフレッシュナー中での通常の水性アルコール組成物と本発明による液体組成物の定量的官能試験
比較例1Bで製造した通常のエアフレッシュナー組成物の2つの反復試験片と、例2Bで製造した本発明の調製物の2つの反復試験片を用いて同様の官能評価を例4Aに記載した方法に従って実施した。嗅覚評価の結果は表13に挙げてある。
Figure 0005049261
NSD=有意差なし;*=5%での有意差
このデータは、通常の調製物と比較して本発明の調製物で観察された優れた性能を支持するものである。
例5
通常の水性アルコール組成物とNanofresh TM ミクロエマルション組成物の比較可溶化容量
表14に記載した成分を有する香料ベース組成物を製造した。
Figure 0005049261
1)cLogPは、成分に関して推定した対数オクタノール/水分配係数である。
2)オキサシクロヘキサデセ−13−エン−2−オン;製造元:Firmenich S.A.
3)1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチル−7−アセチルナフタレン;製造元:International Flavors & Fragrances, Inc.
4)p−t−ブチル−2−メチルプロパナール;製造元:Givaudan-Roure, スイス。
5)2−t−ブチルシクロヘキシルアセテート;製造元:International Flavors & Fragrances, Inc.
オクタノール/水分配係数は、化学物質の親油性又は疎水性を説明するために広範に使用される物理的性質である。これはオクタノール相中の化学物質の濃度:平衡状態の2相系の水相中のその濃度の割合である。実際の測定値は極めて大きな範囲を含むので(少なくとも12オーダー)、相応の対数(LogP)はその値を特徴付けるために一般に使用される。
LogPは、フラグメント定数法を用いて推測されてきた。フラグメント定数法では、構造がフラグメント(原子又はより大きな官能基)に分割され、かつ各フラグメント又は基の係数値は一緒に合計してLogP推定値又は計算値(cLogP)を生じる。この方法は原子/フラグメント寄与率(AFC)法と呼ばれる。次にこれらの値は修正率の添加により改善される。使用される方法の詳細については、次の参考文献で見つけることができる:Meylab, W.M. and Howard, P. H., Atom/fragment contribution method for estimating octanol-water partition coefficients. J. Pharm. Sci. 84: 83-92, 1995。
表14に詳述されている香料ベースを用いて通常の水性アルコール組成物を表15に詳述されている調製物により製造した。
Figure 0005049261
第一工程で、界面活性剤、香料ベースとイソプロパノールをビーカー中で一緒に混合した。この混合物を磁気棒撹拌機を用いて周囲温度で数分間静かに撹拌した。第二工程で、撹拌しながらビーカーに脱イオン水を加えた。
試料を3℃、22℃及び37℃でインキュベーター中に貯蔵し、かつそれらの外観を48時間後に評価した。所定の貯蔵条件下での試料の外観は表16に挙げてある。
Figure 0005049261
本発明に従って液体組成物を製造した。第一工程で、表17に記載された調製物に基づいて界面活性剤/水ベースを製造した。全ての成分をビーカー中で一緒に混合し、かつ室温で静かに撹拌した。それらが完全に溶解した後に透明なミセル溶液が生じた。
Figure 0005049261
1)ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩;製造元:Cytec Industries, Inc.
2)20個のEOを有するエトキシ化モノオレイン酸ソルビトール;製造元:Lonza Inc.
3)20個のEOを有するエトキシ化モノラウリル酸ソルビトール;製造元:Lonza Inc.
4)PPG-26 Butech-26 + PEG-40水素化ヒマシ油+水;製造元:LWR Inc.
第二工程で、表18に挙げられた調製物を製造した。界面活性剤/水ベース(表17)、香料ベース(表14)及び可溶化補助成分をビーカー中で一緒に混合した。この混合物を磁気棒撹拌機を用いて周囲温度で数分間静かに撹拌した。半透明の液体結晶相が形成された。水の添加により、1.00の界面活性剤/香料比を有する透明な生成物が生じた。
Figure 0005049261
1)ピロリドンカルボン酸ナトリウム50%水溶液製造元:Ajinomoto Inc.
本発明のミクロエマルション組成物の試料を3℃、22℃及び37℃でインキュベーター中に貯蔵し、かつそれらの外観を48時間後に評価した。全ての試験条件下で試料は透明のままであった。
このように本発明の液体組成物を利用することにより、高いcLogPを有する香料や通常のエアフレッシュナー調製物よりも大幅に低い界面活性剤/香料比を使用して、一連の温度にわたり安定である水性調製物を製造することができる。
図1は、通常の水性エアフレッシュナー(比較例1A)と比較した本発明による組成物(例2A)の損失重量を経時的に示す図である。 図2は、通常の水性エアフレッシュナー(比較例1A)と比較した本発明による組成物(例2A)の週単位の平均発散速度を経時的に示す図である。 図3は、通常の水性エアフレッシュナー(比較例1B)と比較した本発明による組成物(例2B)の累積損失重量を経時的に示す図である。 図4は、通常の水性エアフレッシュナー(比較例1B)と比較した本発明による組成物(例2B)の週単位の平均発散速度を示す図である。 図5は、通常の水性エアフレッシュナー(比較例1C)と比較した本発明による組成物(例2C)の累積損失重量を経時的に示す図である。 図6は、通常の水性エアフレッシュナー(比較例1C)と比較した本発明による組成物(例2C)の週単位の平均発散速度を経時的に示す図である。

Claims (10)

  1. 周囲を芳香する又はフレッシュにするエアフレッシュナー装置であって
    A)次のもの:
    1)香料0.5〜40質量%;
    2)1つ以上の界面活性剤を含有する香料可溶化物質
    3)水少なくとも40質量%;
    を含有する液体組成物を運ぶ容器(質量パーセントは液体組成物の全質量に関する);
    B)前記液体組成物の拡散を提供することができる発散表面;及び
    C)前記容器から発散表面まで前記液体組成物を運ぶ手段;
    を有するエアフレッシュナー装置において、前記液体組成物は更に、前記液体組成物の全質量に関して0.01〜10質量%の、ピロリドンカルボン酸ナトリウム塩、安息香酸ナトリウム、L−乳酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、コハク酸二ナトリウムならびに前記塩のいずれかの混合物から成るグループから選択される可溶化補助成分を有し、香料可溶化物質対香料の比は0.3〜1.4の間であることを特徴とする、エアフレッシュナー装置。
  2. 請求項1に記載のエアフレッシュナー装置において、前記手段C)はウィックであることを特徴とする、エアフレッシュナー装置。
  3. 請求項1に記載のエアフレッシュナー装置において、香料可溶化系対香料の比は1未満である、エアフレッシュナー装置。
  4. 請求項1又は3に記載のエアフレッシュナー装置において、可溶化補助成分の量は、前記液体組成物の質量に関して、0.1〜5質量%の間から成ることを特徴とする、エアフレッシュナー装置。
  5. 請求項4に記載のエアフレッシュナー装置において、可溶化補助成分の量は、前記液体組成物の質量に関して、0.1〜2質量%の間から成ることを特徴とする、エアフレッシュナー装置。
  6. 請求項1に記載のエアフレッシュナー装置において、香料の量と香料可溶化系+可溶化補助成分の全体量の比は、0.2〜10の間から成ることを特徴とする、エアフレッシュナー装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のエアフレッシュナー装置において、1つ以上のイオン界面活性剤と1つ以上の非イオン界面活性剤を含有する界面活性剤系を有し、前記の1つの非イオン界面活性剤又は複数の非イオン界面活性剤の量は、界面活性剤系の全体量の少なくとも50質量%であることを特徴とする、エアフレッシュナー装置。
  8. 請求項7に記載のエアフレッシュナー装置において、
    前記イオン界面活性剤は、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤又は両性界面活性剤であり、
    a)アニオン界面活性剤はC6〜C12ジアルキルスルホコハク酸、C7〜C24アルカリールスルホン酸、C6〜C15アルキル硫酸、C10〜C20アシルグルタミン酸、及びポリエチレングリコール/ジメチコンスルホコハク酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩及びモノ−、ジ−及びトリ−エタノールアンモニウム塩から成るグループから選択され;
    b)カチオン界面活性剤はC20〜30第四級アンモニウムアルキル、C1〜4アルキルN−ココイル−L−アルギネート、(C10〜20アミド)(C1〜4アルキル)モルホリン、N−C10〜20アミド(C1〜4アルキル)−N,N−ジ(C1〜4アルキル)−N−(C1〜C4アルキル)アンモニウムとのIPDIコポリマー、及びポリエチレングリコール/C10〜C20脂肪アルキルアミン/IPDIコポリマーのハロゲン化物、スルフェート又はカルボキシレートから成るグループから選択され;
    c)両性界面活性剤はC10〜C20脂肪アミドC2〜C5アルキルベタイン、ココ−及びラウロ−アンフォアセテート及びポリエチレングリコール/C10〜C20脂肪アルキルアミン/グリシン/IPDIコポリマーから成るグループから選択され;
    d)非イオン界面活性剤は5〜20個のEO又はPO単位を含有するエトキシ化及びプロポキシ化(C5〜C12アルキル)フェノールエーテル、3〜30個のEO単位を含有するポリエチレングリコールソルビトールエーテル、C8〜C20脂肪酸とのスクロースエステル、2〜30個のEO単位を含有するエトキシ化脂肪族C6〜C20アルコール、C8〜C20ポリグリセリルエステル、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールブロックコポリマー、2〜30個のEO単位を含有するエトキシ化グリコールエーテル及び2〜10個のEO単位を含有する脂肪族C5〜C11カルボン酸のポリエチレングリコールモノ−及び−ジエステルから成るグループから選択されることを特徴とする、エアフレッシュナー装置。
  9. 請求項1に記載のエアフレッシュナー装置において、可溶化補助成分は、ピロリドンカルボン酸ナトリウム塩及び安息香酸ナトリウムの混合物であることを特徴とする、エアフレッシュナー装置。
  10. 請求項1から9までのいずれか1項に記載のエアフレッシュナー装置を作動させ、作動させた該エアフレッシュナーによって拡散した香料を曝すことにある、エアフレッシュの方法。
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