JPH07316420A - 薄層形成用原料及びそれを利用した機能性シート - Google Patents

薄層形成用原料及びそれを利用した機能性シート

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JPH07316420A
JPH07316420A JP6109422A JP10942294A JPH07316420A JP H07316420 A JPH07316420 A JP H07316420A JP 6109422 A JP6109422 A JP 6109422A JP 10942294 A JP10942294 A JP 10942294A JP H07316420 A JPH07316420 A JP H07316420A
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JP
Japan
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oil
raw material
thin layer
functional sheet
polyurethane
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JP6109422A
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English (en)
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Hajime Watanabe
肇 渡辺
Risa Takagi
里砂 高木
Yoshikazu Yamamoto
美和 山本
Yoshimasu Tanaka
愛益 田中
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Sunstar Engineering Inc
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Sunstar Inc
Sunstar Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】合成樹脂や吸着体などを使用せずに簡単に、徐
放性に優れた薄層形成用原料及びそれを用いた機能性シ
ートを提供すること。 【構成】疎水性ポリウレタン分散液と親水性ポリウレタ
ンと水とからなるポリウレタン乳濁液と、天然香料、合
成香料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、抗カビ
剤、抗菌剤、忌避剤から選んだ1種または2種以上のも
のと、を混合して得られる薄層形成用原料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリウレタン乳濁液に、
天然香料、合成香料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線
虫剤、抗カビ剤、抗菌剤、忌避剤などを添加させて得ら
れる薄層形成用原料に関し、さらにその薄層形成用原料
を、シート状基材の表面に被着させて芳香機能、忌避機
能、消臭機能、殺菌機能、殺虫機能、殺ダニ機能を与え
たシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、様々な合成樹脂に、天然香料、合
成香料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、消臭剤、忌避剤を
加える方法が開示されている。例えば、特開平2−29
2369号公報には、エステル結合を有する酢酸ビニル
系共重合体、アクリレート、ブタジエン系共重合体、セ
ルロースエステル系プラスチックス、オキシベンゾイル
ポリエステル、ポリアルキレンテレフタレート、不飽和
ポリエステル樹脂に、ロウ、ワックス、高級脂肪酸の誘
導体である滑剤と香料を加えて、加熱下で混練して芳香
性樹脂組成物が、特開平4−261845号公報には、
揮発性物質を紫外線硬化などの電離放射線硬化樹脂に添
加して得る徐放性シート及びその製造方法が、特開平4
−13615号公報には、香料、微粉体、香料安定化
剤、エステル系ワックスを50℃〜170℃で混練して
ペレット化したものをポリオレフィン系樹脂に添加する
有香樹脂組成物の製造法が、特開平4−49205号公
報には、3−メチル−4−イソプロピルフェノールを、
セルロース誘導体、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ウレタン系樹脂に添加したダニ防除剤が夫々開示さ
れている。
【0003】また、カプセル等の吸着体に香料、殺虫
剤、殺菌剤を担持させて様々な樹脂に、混合することも
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のものには、様々な問題があった。即ち、このような従
来の技術では、樹脂に香料を添加し、50℃〜200℃
で加熱して製造することから、香料、殺菌剤、殺虫剤等
が揮発してしまい、徐放機能も優れなかった。また、こ
れらの樹脂は香料を合成樹脂内部に閉じ込める傾向にあ
り、香料を徐放させる量を調節することが困難であっ
た。
【0005】また、各吸着体に担持させる方法では、そ
の徐放性は、使用する吸着体の能力に左右され、樹脂と
の混合時の混合適性やシートに成形するときに様々な問
題を抱え、出来上がったシートの表面には凹凸が発生し
たり、シートの物性が落ちるなどの様々な問題をかかえ
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明はこのよ
うな合成樹脂や吸着体などを使用せずに簡単に、徐放性
に優れた薄層形成用原料及びそれを用いた機能性シート
を提供しようとするものである。
【0007】そこで本発明の課題は、疎水性ポリオー
ル、イソシアネート化合物、鎖伸長剤を有機溶媒中で反
応せられる疎水性ポリウレタン分散液と、疎水性ポリオ
ール、親水性ポリオール、イソシアネート化合物を反応
させて得られる乳化剤としての親水性ポリウレタンと、
水とからなるポリウレタン乳濁液と、天然香料、合成香
料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、抗カビ剤、
抗菌剤、忌避剤から選んだ1種または2種以上のものと
を混合して得られる薄層形成用原料によって解決でき
る。
【0008】ここでの疎水性ポリウレタン分散液として
は、疎水性ポリオールを用いることが望まれる。この疎
水性ポリオールとイソシアネート化合物と鎖長剤とを有
機溶媒中での反応により得られるもので、疎水性の性質
を有しているものであり、0.5〜5μの大きさの粒子
の疎水性ポリウレタン分散液である。さらに、ここで用
いられる有機溶媒としては、疎水性ポリウレタンが溶解
せず、且つ水との相互溶解度に限界がある有機溶媒のこ
とである。また、親水性ポリウレタンは、親水性ポリオ
ールと前記同様の疎水性ポリオールとイソシアネート化
合物との反応により得られ、親水性の性質を有し、水と
和して水に対して溶解するものもある。
【0009】このような前記親水性ポリウレタンは、疎
水性ポリオールとイソシアネート化合物とポリオキシエ
チレン基を有する親水性ポリオールとの反応により得ら
れ、ポリオキシエチレン基を20重量%〜40重量%含
むことが好ましく、20重量%未満であったり、40重
量%より多いと、均一に乳濁したものが得られにくくな
る。また、この有機溶媒には、沸点が50℃〜120℃
のものを用いることにより、効率良い作業性及び均一に
乳濁した薄層形成用原料が得られ、50℃より低いと揮
発し易く、作業性に問題があり、また120℃より高い
と、有機溶媒の除去が困難になる。また、前記疎水性ポ
リウレタン分散液と前記親水性ポリウレタンとの固形分
の重量比を90〜99:10〜1に調整すると、より均
一な乳濁した薄層形成用原料が得られ、様々なものに応
用したときには、均一に分散したものが得られ、この範
囲外であると、薄層形成に問題が起きる。また、このポ
リウレタン乳濁液中の固形物の含有量としては5重量%
〜60重量%に調整するのがよく、この範囲外の含有量
にすると、各種用途に応用したときには多孔質なものが
得られにくくなる。また、前記天然香料、合成香料、殺
菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、抗カビ剤、抗菌
剤、忌避剤の添加量としては、100重量部のポリウレ
タン乳濁液に対して、5〜100重量部を添加すること
が可能であり、好ましくは15〜50重量部を添加する
のが良い。また、必要に応じて前記有機溶媒を添加する
ことができる。このようにして得られたポリウレタン乳
濁液はクリーム状となり、数カ月間安定し、天然香料、
合成香料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、抗カ
ビ剤、抗菌剤、忌避剤を添加しても、乳濁液が数カ月間
安定する。
【0010】さらに、前記薄層形成用原料を基材の表面
に被着したり、含浸すると機能性シートが得られ、芳香
機能、殺菌機能、殺虫機能、殺ダニ機能、忌避機能のあ
る機能性シートとなる。それに用いられる基材としては
織布、編布、不織布、紙、合成樹脂のシート、金属板、
ガラス板等が可能で、適宜選択できる。そして、この基
材の表面に被着したり、含浸する量としては、天然香
料、殺虫剤などによっても異なり、また徐放する期間や
基材によっても異なるが、30〜140g/平方メート
ルが望ましく、さらに好ましくは50〜90g/平方メ
ートルであり、30g/平方メートル未満であると、徐
放期間が短く、140g/平方メートルより多いと、徐
放期間が長くなるが、機能性シートの作製時に乾燥工程
での生産性が低くなるので、前記範囲の量が望ましい。
また、被着あるいは含浸して薄層を形成するには、乾燥
工程を経るが、この乾燥工程の温度としては、60℃〜
120℃にするのが望ましく、60℃未満で乾燥する
と、機能性シートの生産効率が悪く、また120℃より
高い温度であると、前記天然香料、合成香料、殺菌剤、
殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、抗カビ剤、抗菌剤、忌避
剤が揮発もしくは変性してしまうので、この範囲に調整
するのが望ましい。また、裏面側に粘着力を付与する
と、接着が可能なシートができ、壁紙などの用途に適す
る。消臭剤を混合した薄層形成用原料を用いて、消臭機
能を有する機能性シートを作製することもできる。
【0011】疎水性ポリオールとしては、ポリエチレン
アジベート、ポリエチレンプロピレンアジベート、ポリ
エチレンブチレンアジベート、ポリジエチレンジベー
ト、ポリブチレンジベート、ポリエチレンサクシネー
ト、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンセバケー
ト、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリ−ε
−カプロラクトンジオール、ポリヘキサメチレンジオー
ル、ポリヘキサメチレンアジベート、カーボネートポリ
オール、ポリプロピレングリコール等が挙げられ、ここ
に挙げられるものから選んだ1種または2種以上のもの
を組み合わせたものを用いてもよい。また、親水性ポリ
オールとしては、ポリエチレングリコール、エチレング
リコール等が用いられる。さらに、親水性ポリウレタン
は、前記疎水性ポリオールとイソシアネート化合物と前
記親水性ポリオールとの反応により得られ、ポリオキシ
エチレン基を20重量%〜40重量%を含む様に作製す
ることができる。
【0012】イソシアネート化合物としては、4,4−
ジフェニールメタンイソシアネート(MDI)、イソホ
ロンイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネ
ート、1,4−キシリレンジイソシアネート、2,4−
トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシ
アネート、1,5−ナフタリンジイソシアネート、m−
フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシ
アネート、トルエンジイシソシアネート(TDI)、ジ
フェニールメタンジイソシアネート、1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート(HDI)、2,2,4−トリ
メチル−ヘキサメチレンジイソシアネート(TMD
I)、p−フェニレンジイソシアネート(PPDI)等
並びにこれらの変性タイプのものを用いることが可能と
なる。さらに、ここに挙げられるものから選んだ1種ま
たは2種以上のものを組み合わせたものを用いてもよ
い。
【0013】さらに鎖伸長剤としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、エチレンジアミン、1,2
−プロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラ
メチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、デカメチ
レンジアミン、イソホロンジアミン、ヒドラジン、水等
が挙げられ、ここに挙げられるものから選んだ1種また
は2種以上のものを組み合わせたものを用いてもよい。
【0014】有機溶媒としては、メチルエチルケトン、
メチル−n−プロピルケトン、メチルイソブチルケト
ン、ジエチルケトン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プ
ロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト
ン、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノー
ル、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、メチルセロソルブ、セロソルブアセ
テート等が挙げられ、特に好ましくは沸点が50℃〜1
20℃のものを用いても良い。ここに挙げられるものか
ら選んだ1種または2種以上のものを組み合わせたもの
を用いてもよい。また、有機溶媒は、有機溶媒中で疎水
性ポリウレタンと相溶するものは、単独で用いることは
なく、前記疎水性ポリウレタンと非相溶な有機溶媒との
併用により実質的に非相溶な状態で使用することがき
る。さらに、この有機溶媒中での疎水性ポリウレタンと
は実質的に非相溶しないもので、且つ有機溶媒中で、水
との相互溶解度に限界のないもの、あるいは全く溶解し
ないものは、他の有機溶媒との混合物として、水との相
互溶解度に限界を持たせて使用することができる。
【0015】また、天然香料、合成香料、殺菌剤、殺虫
剤、殺ダニ、殺線虫、抗カビ剤、抗菌剤、忌避剤には、
以下の具体的なものが用いることができる。尚、天然香
料、合成香料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ、殺線虫、抗カ
ビ剤、抗菌剤、忌避剤は共通する化合物が存在している
が、夫々の目的に応じているために、本発明では、敢え
て分けて記載した。
【0016】その天然香料としては、アカシア油、アニ
スシード油、アビエス油、アプシンス油、アルモンドビ
ッター油、アンゲリカ油、アンブレットシード油、イノ
ンド油、イランイラン油、イリス油、ういきょう油、ウ
ィンターグリーン、ウォームウッド油、エストラゴン
油、エレミ油、オークモス油、オコチア油、オニオン
油、オポパナックス油、オランダセリ油、オリス油、オ
リバナム油、オレンジ油、カシア油(桂油、桂皮油)、
カシー油、カナンガ油、カミツレ油、カモミル油、ガヤ
ックウッド油、カヤプテ油、カラシ油、カラムス油、ガ
ーリック油、カルダモン油、ガルバナム油、黄ずいせん
油、キャラウエー油、苦へんとう油、クミン油、クラリ
ーセージ油、グレープフルーツ油、クローブ油、ローレ
ル葉油、コエンドロ油、コスタス油、コランダー油、サ
ンダルウッド油、シダーウッド油、シトロネラ油、ジャ
スミン油、ショウガ油、しょうぶ根油、ジル油、、ジン
ジャー油、ジンジャークラス油、シンナモン油、すいせ
ん油、スターアニス油、スパイク油、スペアミントオイ
ル、セージ油、ゼラニウム油、タイム油、タンジェリン
油、チュベローズ油、テレビン油、ナーシサス油、ナツ
メグ油、ニオガヨモギ油、にくずく油、ネロリ油、パイ
ン油、パセリ油、バジル油、バーチ油、パチュリ油、ハ
ッカ油、バラ油、パルマローザ油、白檀油、ヒヤシンス
油、ベイ油、ベイ葉油、ベチバー油、ペニーロイヤル
油、ヘノポジ油、ペパーミント油、ベリラ油、芳油、芳
しょう葉油、ホップ油、ポライ油、ミモザ油、ミルテ
油、ミルトル油、ミル油、ミント油、メース油、ユーカ
リ油、ライム油、ラバンジン油、ラベンダー油、リセア
キュベバ油、リナロエ油、レモングラス油、レモン油、
ローズウッド油、ローズマリー油、ローズ油、ロベージ
油等が用いられ、ここに挙げられるものから選んだ1種
または2種以上のものを組み合わせたものを用いてもよ
い。
【0017】また、合成香料としては、α−ピネン、β
−ピネン、カンフェン、d−リモネン、ジペンテン、テ
ルピノーレン、アロオシメン、オシメン、p−サイメ
ン、β−カリオフィレン、青葉アルコール、3−オクテ
ノール、9−デセノール、リナロール、ゲラニオール、
ネロール、シトネロール、l−シトロネロール、ジメチ
ルオクタノール、ヒドロキシシトロネロール、テトラヒ
ドロリナロール、ラバンジュロール、アロシメロール、
ミルセノール、α−ピネオール、抱水テルピン、l−メ
ントール、ボルネオール、イソプレゴール、ノポール、
ボルニルメトキシシクロヘキサノール、メロリドール、
ファルネソール、サンタロール、イソ・イ・スーパー、
サンダロール、セドロール、ベチベロール、パチュリア
ルコール、ベンジルアルコール、β−フェニルアルコー
ル、γ−フェニルプロピルアルコール、シンナミックア
ルコール、アニスアルコール、α−アミルシンナミック
アルコール、ジメチルベンジルカルビノール、メチルフ
ェニルカルビノール、β−フェニルエチルジメチルカル
ビノール、ジメチルフェニルカルビノール、β−フェニ
ルエチルメチルエチルカルビノール、フェノキシエチル
アルコール、フェニルグリコール、tert−ブチルシ
クロヘキサノール、アニソール、p−アセチルアニソー
ル、ジフェニルオキサイド、ジメチルハイドロキノン、
p−クレゾールメチルエーテル、アネトール、ジヒドロ
アネトール、チモール、カルバクロール、オイゲノー
ル、イソオイゲノール、メチルオイゲノール、メチルイ
ソオイゲノール、ベンジルイソオイゲノール、サフロー
ル、イソサフロール、β−ナフトールメチルエーテル、
β−ナフトールエチルエーテル、バニトロープ、n−ヘ
プチルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド、n−ノニ
ルアルデヒド、n−デシルアルデヒド、n−ウンデシル
アルデヒド、ウンデシレンアルデヒド、ドデシルアルデ
ヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、n−トリデシル
アルデヒド、n−テトラデシルアルデヒド、n−ヘキサ
デシルアルデヒド、ノナジエナール、シトラール、シト
ロネラール、ヒドロキシシトロネラ−ル、ペリラアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、
フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒ
ド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−ヘキシル
シンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、クミンア
ルデヒド、ヘリオトロピン、ヘリオナール、サイクラメ
ンアルデヒド、p−tert−α−メチルヒドロシンナ
ミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、ヒドロトロパ
アルデヒド、バニリン、エチルバニリン、γ−ウンデカ
ラクトン、メチルフェニルグリシド酸エチル、γ−ノニ
ルラクトン、p−メチル−β−フェニルグリシド酸エチ
ル、カプロン酸アリル、カプリル酸アリル、リラール、
マイラックアルデヒド、シトロネリルオキシアセトアル
デヒド、シトラールジメチルアセタール、シトラールジ
エチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチル
アセタール、メチル−n−アミルケトン、エチル−n−
アミルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、メチル−
n−ノニルケトン、メチルヘプテン、ジアセチル、l−
カルボン、d−カルボン、メントン、d−プレゴン、ピ
ペリトン、しょう脳、メチルセドリン、アセトフェノ
ン、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフ
ェノン、ベンゾフェノン、ベンジリデンアセトン、メチ
ルナフチルケトン、ヨノン、ダマスコン、ダマセノン、
メチルヨノン、イロン、マルトール、エチルマルトー
ル、ヒドキシフラン、ネロン、ヒドロキシフェニルブタ
ノン、アニシルアセトン、ジャスモン、ヒドロジャスモ
ン、ヌートカトン、ムスコン、ジベトン、シクロペンタ
デカン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリ
ド、アンブレットリド、シクロヘキサデカノリド、エチ
レンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、12
−オキサヘキサデカノリド、11−オキサヘキサデカノ
リド、10−オキサヘキサデカノリド、ムスクキシロー
ル、ムスク・ケトン、ムスク・アンブレット、ムスク・
チベテン、モスケン、ファントリド、セレストリド、ト
ラセオライド、ベルサリド、トナリド、ガラクソリド、
ローズオキサイド、オキサイドケトン、3,3,6−ト
リメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン、ジヒドロメ
チルペンテニルピラン、リナロールオキサイド、シネオ
ール、ビシクロジヒドロホモファルネシルオキサイド、
フェニルエチルイソアミルエーテル、ギ酸ゲラニル、ギ
酸ベンジル、ギ酸フェニル、酢酸エチル、酢酸イソアミ
ル、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸リナリル、
酢酸メンチル、酢酸ボルニル、酢酸イソボルニル、酢酸
テルピニル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸
メチルフェニルカルビニル、酢酸シンナミル、酢酸アニ
シル、酢酸パラクレジル、酢酸イソオイゲノール、酢酸
ミルセニル、酢酸第3級ブチルシクロヘキシル酢酸ジヒ
ドロテルピニル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸イ
ソアミル、プロピオン酸シトロネリル、プロピオン酸リ
ナリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸テルピニ
ル、プロピオン酸ベンジル、プロピオン酸シンナミル、
酪酸エチル、酪酸イソアミル、酪酸ゲラニル、酪酸リナ
リル、イソ酪酸リナリル、酪酸シトロネリル、イソ酪酸
シトロネリル、イソ酪酸ベンジル、イソ吉草酸n−プロ
ピル、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸ゲラニル、イ
ソ吉草酸ベンジル、イソ吉草酸シンナミル、ヘプチンカ
ルボン酸メチル、ヘプチンカルボン酸イソアミル、ヘプ
チンカルボン酸エチル、ピルビン酸イソアミル、オクチ
ンカルボン酸メチル、アセト酢酸エチル、レブリン酸エ
チル、β−メチルメルカプトプロピオン酸メチル、安息
香酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸イソブチル、安
息香酸イソアミル、安息香酸ゲラニル、安息香酸リナリ
ル、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、フェニル
酢酸エチル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸イ
ソアミル、フェニル酢酸ゲラニル、フェニル酢酸ベンジ
ル、桂皮酸エチル、桂皮酸ベンジル、桂皮酸シンナミ
ル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、サリチル酸
メチル、サリチル酸エチル、サリチル酸イソブチル、サ
リチル酸イソアミル、サリチル酸アリル、サリチル酸ベ
ンジル、サリチル酸フェニルエチル、アニス酸メチル、
アニス酸エチル、アンスラニル酸メチル、メチルアンス
ラニル酸メチル、アンスラニル酸エチル、ジヒドロジャ
スモン酸メチル、ジャスモン酸メチル、合成オークモ
ス、安息香酸、桂皮酸、フェニル酢酸、ヒドロ桂皮酸、
クマリン、インドール、スカトール、2−メチルテトラ
ヒドロキノリン、6−メチルキノリン、6−メチルテト
ラヒドロキノリン、7−メチルキノリン、イソブチルキ
ノリン、6−イソプロピルキノリン、テトラメチルピラ
ジン、アセチルピロール、ゲラニルトリル、ブロムスチ
ール、酢酸トリクロルメチルフェニルカルビニル、フル
フリルメルカプタン等が用いられ、この中から選んだ1
種または2種以上のものを組合わせたものも用いること
が可能である。
【0018】殺菌剤は、ヂチオカーバメイト剤(マンゼ
ブ、マンネブ、ポリカバメート等)、有機硫黄系剤(キ
ャプタン、カプタホル、フォルベット等)、有機リン剤
(O,O−ジイソプロピル−S−ベンジルチオホスフェ
−ト、O−エチル−S,S−ジフェニルジチオホスフェ
ート等)、有機塩素剤(ペンタクロロフェノール、クロ
ロスロニル等)、有機ヒ素剤(メチルアルセニックヂメ
チルカーバメイト、ドデシル硫酸)、脂肪族ハロゲン剤
(臭化メチル、クロルピクリン等)、その他にベノミ
ル、オキシカルボキシン、フェナジンオキサイド、アニ
ラジン、硫酸オキシキノリン、水酸化トリフェニルス
ズ、ヒドロキシイソキサゾール、ピナパクリル、ブチオ
ベート、無機硫黄剤(硫黄、多硫化石灰等)、銅剤(ボ
ルドー液)、抗生物質(ストレプトマイシン、ノボビオ
シン、クロラムフェニコール、ブラストサイジンS、カ
スガマイシン、バリダマイシンA、ポリオキシン、シク
ロヘキシミド等)、その他植物由来の殺菌成分(ヒュム
ロン(humulon)、ルプロン(lupulo
n)、アリシン、アリルイソチアネート(allyl
isotiocyanate))、クロロゲン酸、ソラ
ニン、タンゲリチン(tangeritin)、ベルベ
リン、ヒノキチオール、ヨウ素等が用いられ、この中か
ら選んだ1種または2種以上のものを組合わせたものも
用いることが可能である。
【0019】また殺虫剤としては、有機リン殺虫剤(ジ
クロルボス、サイノフォス、O−エチル−O−フェニル
ホスフォチオネート、マラソン、パラチオン等)やカー
バメイト系殺虫剤(1−ナフチル−N−メチルカーバメ
イト、イソプロカーブ等)、有機ハロゲン系殺虫剤(デ
ィーディーティ、ベンザヘキサクロライド、エルドリ
ン、アルドリン、ジエルドリン等)、ニコチン類(ニコ
チン、ノルニコチン等)、フルオロ酢酸アミド、ピレス
ロイド類(ピレスリン、アレスリン等)、植物由来の精
油(シネオール、ディルオイル、日本ハッカオイル、ユ
ーカリオイル、ターペンティンオイル等)、ホウ酸等が
用いられ、この中から選んだ1種または2種以上のもの
を組合わせたものも用いることが可能である。
【0020】殺ダニ剤としては、ケルセン、プロクロノ
ール、クロルベジレート、クロルプロピレート、フェニ
ソブロモレート、クロルフェンソン(chlorfen
son)、テトラジホン、プロパルギト(propar
gito)、ピナパクリル、水酸化トリシクロヘキシル
スズ、酸化フェンブタスズ、キノチオメート、アミトラ
ズ、ベンゾメート、ポリナクチオンズ(polynac
tions)、ラベンダーオイル、メリッサオイル、ペ
パーミントオイル、サルビアオイル、ローズマリーオイ
ル等が用いられ、この中から選んだ1種または2種以上
のものを組合わせたものも用いることが可能である。
【0021】殺線虫剤としては、クロルピクリン、2,
3−ジクロロプロパンと1,3−ジクロロプロペンの混
合物、1,2−ジブロモメタン、メチルイソシアネート
があり好ましくは、クロルピクリン、2,3−ジクロロ
プロパンと1,3−ジクロロプロペンの混合物等が用い
られ、この中から選んだ1種または2種以上のものを組
合わせたものも用いることが可能である。
【0022】抗菌剤としては、メチルパラベン、エチル
パラベン、プロピルパラベン、ワニリン、シンナミック
アルデヒド、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、d−リ
モネン、エチルアルコール、カンファー、フェニルオキ
シド、p−ジクロルベンゼン、ジメチルフマレート、ヒ
バオイル、アスナロオイル、タイワンヒノキオイル、カ
シアオイル、ディルオイル、レモンオイル、シトロネラ
オイル、クローブオイル、タイムオイル、リナロール、
トランスーピノカルベオール、p−イソプロピルシクロ
ヘキサノール、カンフェレニックアルデヒド、γ−デカ
ラクトン、γ−ウンデカラクトン、銀等が用いられ、こ
の中から選んだ1種または2種以上のものを組合わせた
ものも用いることが可能である。
【0023】忌避剤としてはレモングラスオイル、レモ
ングラス、合成ムスク、シンナミックアルデヒド、パイ
ンオイル、オイゲノール、ターピネオール、木酢、バニ
リン、アセトキシフェニルブタン、ヘキサナール、ギ酸
ゲラニル、α,β−ピネン、リモネン、サフロール、ア
ネトール、アニスアルデヒド、γ−ラクトン、1,8−
シネオール、ナフタリン、アンゲリカ、環状テルペンア
ルコール、メントール、N,N−ジエチル−m−トルア
ミド、エチルチオメトン、イソチオネート、クレゾー
ル、香辛料(コショウ、トウガラシ、ハッカ、シソ、チ
ョウジ等)、バニラ、ノニルラクトン、シトライル、リ
ナロール、2−ブトキシエタノール、ビスエーテル、シ
クロヘキサノン、イソホロン、スペアミントオイル、青
葉アルコール、桂皮アルコール、メチルノニルケトン、
メチルフェニルケトン、しょう脳、シトラール、ユーカ
リプトール、アリルイソチアネート、シクロヘキシミ
ド、カプサイシン、シクロヘキシミド等が用いられ、こ
の中から選んだ1種または2種以上のものを組合わせた
ものも用いることが可能である。
【0024】抗カビ剤としては、次亜塩素酸ソーダ、カ
ビサイジン、シクロヘキシミド、ヨウ素、銀、クロラム
フェニコール等が用いられ、この中から選んだ1種また
は2種以上のものを組合わせたものも用いることが可能
である。
【0025】基材としては、織布、編布、不織布、紙、
合成樹脂のシート、金属板、ガラス板、木板等が用いら
れ、その具体的なものとしては以下ものが挙げられる。
その織布、編布、不織布には、綿、麻、絹、アルギン
酸、牛乳蛋白、ナイロン、ポリアクリロニトリル、ポリ
エステル、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ビニリデン、スパンデックス、炭素繊
維、ガラス繊維を原料にしたものが用いられる。
【0026】合成樹脂シートとしては、ポリビニールア
ルコール、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリアミド、ポリメチルペンテン、
ポリアクリルアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンビ
ニルアセテート、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、エ
ポキシ樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、フラン樹
脂、珪素樹脂、アクリル樹脂、ユリア樹脂、フェノール
樹脂、ポリアセタール樹脂等及びこれらの共重合体ない
し誘導体より作製したものが用いられる。
【0027】金属板には、ステンレス鋼、鉄鋼、銅、ア
ルミニウム、チタン等のものが用いられ、前記金属板に
亜鉛、鉛、テフロン、金、銀等の金属等をメッキしたも
のや合金等も用いることが可能である。また、ガラス板
には、鉛ガラス、ソーダガラス等の青板ガラスがあり、
ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミ
ナガラス、石英ガラス等の白板ガラスや、上記夫々を強
化した強化ガラスがある。
【0028】
【作用】前記疎水性ポリウレタン溶液分散液に、親水性
ポリウレタンと水とを添加すると、親水性ポリウレタン
が乳化剤の役目を果たし、乳濁液となり、さらに、疎水
性ポリウレタン分散液の粒子が有機溶媒とは、溶媒和し
た状態で存在しているために、均一に乳濁したポリウレ
タン乳濁液が得られる。そして、このポリウレタン乳濁
液に、天然香料、合成香料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ、
殺線虫、抗カビ剤、抗菌剤、忌避剤から選んだ1種また
は2種以上のものを組み合わせたものを添加混合した薄
層形成用原料が得られる。さらに、この薄層形成用原料
は、乾燥すると多孔質な膜となり、薄層形成用原料に含
まれている天然香料、合成香料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダ
ニ剤、殺線虫剤、抗カビ剤、抗菌剤、忌避剤等が徐放し
て、芳香機能、殺菌機能、殺虫機能、殺ダニ機能、殺線
虫機能、抗カビ機能、抗菌機能、忌避機能を有する機能
性シートとなる。
【0029】
【実施例】本発明の詳細を図例及び実施例に基づいて説
明する。尚、これに限定されるものではない。図1及び
図2は、本発明の薄層形成用原料を用い、保護フィルム
を積層させた機能性シートの製造工程の簡略図である。
図例のA工程は、厚さ50μのポリ塩化ビニルフィルム
1aと粘着剤層1bと剥離紙1cの3層構造をとるシー
ト状基材1を送りだす工程であり、B工程は、その送り
だされたシート状基材1に前記薄層形成用原料2を塗布
して被着させ、C工程においては、前記薄層形成用原料
2を乾燥させて、機能性シート3を得ている。さらに、
その被着した面を保護したり、薄層形成用原料に含まれ
る天然香料、合成香料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺
線虫剤、抗カビ剤、抗菌剤、忌避剤の揮発を防ぐため
に、D工程は、図2に示す如く、厚さが50μのポリエ
チレンテレフタレートフィルム(以下PETと称す)4
aと軽粘着剤層4bと剥離紙4cからなる保護フィルム
4を用いて、剥離紙4cを剥離させながら、剥離紙4c
を剥離させた保護フィルム4を、機能性シート3の表面
に積層させている。そして、E工程は、保護フィルム4
が積層された機能性シート3が、巻き取られて、この
後、出荷されたり、または次の処理を行ったりするもの
である。
【0030】以下の実施例では、上記の製造工程により
以下に示す薄層形成用原料を用いて様々な機能を有する
機能性シートを作製した。そこで、前記原料を既に配合
して市販されているポリウレタン乳濁液であるハイムレ
ンX−3040(大日精化株式会社製)に、天然香料、
合成香料及び忌避剤を添加して薄層形成用原料を作製
し、さらにその薄層形成用原料をポリ塩化ビニルのフィ
ルムに被着させて、保護フィルムを積層した機能性シー
トを作製した。その詳細を以下に述べる。
【0031】<薄層形成用原料の作製>実施例1、2、
3については、表1の配合により薄層形成用原料を、実
施例4〜18については表2の忌避剤を用いて薄層形成
用原料を夫々作製した。 (実施例1、2、3)100重量部の前記ハイムレンX
−3040に対して、30重量部のメチルエチルケトン
(商品名:メチルエチルケトン 和光純薬株式会社製)
と、表1に示すシトラス系の香料(商品名:FRESH CITR
US N60 476 ハーマーアンドライマー株式会社製)、ロ
−ズ系の香料(商品名:PLASTDOOR ROSE ハーマーアン
ドライマー株式会社製)を夫々用いて、表1の配合割合
により実施例1、2、3の薄層形成用原料を作製した。
【0032】(実施例4〜18)100重量部の前記ハ
イムレンX−3040に対して、30重量部のメチルエ
チルケトン(商品名:メチルエチルケトン 和光純薬株
式会社製)と、表2に示す忌避剤を15重量部添加し
て、実施例4〜18の薄層形成用原料を作製した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】<機能性シートの作製>実施例19〜22
に関しては,実施例1〜3の薄層形成用原料を用いて、
芳香性のある機能性シートを作製し、実施例23〜37
は、実施例4〜18の薄層形成用原料を用いて忌避機能
のある機能性シートを作製した。 (実施例19)実施例1を用いて、図1及び図2の製造
工程により、厚さが50μのポリ塩化ビニルフィルムを
積層させたシート状基材を用い、乾燥した後の厚さが2
0μになるように塗布により薄層形成用原料を被着さ
せ、80℃、60秒間の乾燥条件で、乾燥させて、実施
例19としての保護フィルムを積層した機能性シートを
作製した。
【0036】(実施例20)実施例2を用いた以外は、
全く実施例19と同様の操作を行い、実施例20として
の機能性シートを得た。
【0037】(実施例21)実施例3を用いた以外は、
全く実施例19と同様の操作を行い、実施例21として
の機能性シートを得た。
【0038】(実施例22)実施例1を用いて、乾燥条
件を80℃、120秒間にした以外は、全く実施例19
と同様の操作を行い、実施例22としての機能性シート
を得た。
【0039】(実施例23〜37)実施例4〜18を用
いて、図1及び図2の製造工程により、厚さが50μの
ポリ塩化ビニルフィルムを積層させたシート状基材を用
い、乾燥した後の厚さが20μになるように塗布により
薄層形成用原料を被着させ、80℃、60秒間の乾燥条
件で、乾燥させて、実施例23〜37としての保護フィ
ルムを積層した機能性シートを作製した。
【0040】比較例については、2液型ポリウレタン塗
料ワニス(商品名:UC−800亜細亜工業株式会社
製)、シリカを含有させてツヤ消しのタイプの2液型ポ
リウレタン塗料ワニス(商品名:UC−810PE 亜
細亜工業株式会社製)、1液型アクリル塗料ワニス(商
品名:AC−45T 亜細亜工業株式会社製)、ナイロ
ン/ウレタン塗料ワニス(商品名:ハニタン#728
ハニー化成)をハイムレンX−3040に代わりに用
い、以下に示す方法で比較例を夫々作製した。
【0041】(比較例1)100重量部の2液型ポリウ
レタン塗料ワニスと、15重量部のシトラス系の香料
(商品名:FRESH CITRUS N60 476 ハーマーアンドライ
マー株式会社製)と、30重量部のシンナー(商品名:
UC−810シンナー 亜細亜工業株式会社製)により
薄層形成用原料を作製して、図1及び図2の製造工程に
より、厚さが50μのポリ塩化ビニルフィルムを積層さ
せたシート状基材を用い、乾燥した後の厚さが20μに
なるように塗布により薄層形成用原料を被着させ、80
℃、60秒間の乾燥条件で、乾燥させて、比較例1とし
ての保護フィルムを積層した機能性シートを作製した。
【0042】(比較例2)100重量部の2液型ポリウ
レタン塗料ワニス(商品名:UC−810PE亜細亜工
業株式会社製)と、15重量部のシトラス系の香料(商
品名:FRESH CITRUS N60 476 ハーマーアンドライマー
株式会社製)と、30重量部のシンナー(商品名:UC
−810PEシンナー 亜細亜工業株式会社製)により
薄層形成用原料を作製した以外は、比較例1と同様の操
作を行い比較例2としてのシート得た。
【0043】(比較例3)100重量部の1液型アクリ
ル塗料ワニス(商品名:AC−45T 亜細亜工業株式
会社製)と、15重量部のシトラス系の香料(商品名:
FRESH CITRUS N60476 ハーマーアンドライマー株式会
社製)と、100重量部のシンナー(商品名:AC−4
5Tシンナー 亜細亜工業株式会社製)により薄層形成
用原料を作製した以外は、比較例1と同様の操作を行い
比較例3としてのシート得た。
【0044】(比較例4)100重量部のナイロン/ウ
レタン塗料ワニス(商品名:ハニタン#728ハニー化
成株式会社製)と、15重量部のシトラス系の香料(商
品名:FRESH CITRUS N60 476 ハーマーアンドライマー
株式会社製)と、30重量部のメチルエチルケトン(商
品名:メチルエチルケトン 和光純薬株式会社製)によ
り薄層形成用原料を作製した以外は、比較例1と同様の
操作を行い比較例4としてのシート得た。
【0045】本発明の効果を確認するために、実施例1
9〜37の機能性シート及び比較例1〜4のシートは保
護フィルムを剥離して試験及び評価を行った。その評価
を行うための試験方法は、実施例19〜22の機能性シ
ート及び比較例1〜4のシートについては、20℃の恒
温槽で1日間及び40℃の恒温槽で7日間、実施例23
〜37については40℃の恒温槽で7日間、夫々放置し
た。評価方法としては、パネラー10人により、5段階
評価で、保護フィルムの剥離直後の匂いの一番強いもの
を最高の評価を○として、順次その強さを、○〜△、
△、△〜×、×とした。結果を表3及び表4に示した。
また、実施例23〜37については、塗布時の状態を見
る塗工性についても評価を行い、良好なものは○、薄層
形成用原料が凝集していて塗工性が悪いものを×とし
た。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】表3及び表4より全ての実施例の機能性シ
ートは、その徐放性に優れていた。
【0049】
【発明の効果】請求項1に係る薄層形成用原料は、疎水
性ポリウレタン分散液中に、水と有機溶媒を添加し、有
機溶媒と和した状態で存在し、親水性ポリウレタンを添
加することで、乳化剤の役目を果たすので、均一に乳濁
したポリウレタン乳濁液となる。そして、このポリウレ
タン乳濁液に天然香料、合成香料、殺菌剤、殺虫剤、殺
ダニ剤、殺線虫剤、抗カビ剤、抗菌剤、忌避剤を添加し
て混合溶解させて得られ、加熱する必要もなく均一に相
溶させることができるので、加熱して合成樹脂を溶解し
て、天然香料、合成香料、殺菌剤、殺虫剤等を混合させ
る従来のものとは異なり、その残留量は多くなる。
【0050】請求項2、3、4または5に係る薄層形成
用原料によれば、ポリウレタン乳濁液で、疎水性ポリウ
レタンの粒子の分散安定性が良くなり、天然香料、合成
香料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、抗カビ
剤、抗菌剤、忌避剤が溶解し易く、より優れた薄層形成
用原料が得られる。
【0051】請求項6、7、8または9に係る機能性シ
ートは、前記薄層形成用原料を用いて基材に被着または
含浸させているために、多孔質なシートとなり、天然香
料、合成香料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、
抗カビ剤、抗菌剤、忌避剤の程よい徐放性が得られ、薄
層形成用原料の量を調節すれば、徐放する期間を調節す
ることができる。さらに、基材が、織布、編布、不織
布、紙、合成樹脂のシート、金属板、ガラス板等を用い
ることにより、様々な機能をもつ織布、編布、不織布、
紙、合成樹脂のシート、金属板、ガラス板が得られ、壁
紙等にも応用でき、天然香料や合成香料を用いた場合で
は穏やかな匂いを漂せることができたり、忌避剤を用い
た場合にはゴキブリやハエなど衛生害虫をの侵入を防
ぎ、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、抗カビ剤、
抗菌剤を用いたときには、農業資材などに応用が可能と
なり、作物を虫、ダニ、線虫、微生物から防ぐことが可
能となる。
【0052】請求項10に係る機能性シートは、粘着力
があるために、様々なものに装着することができるの
で、壁紙等の様々な分野に用途範囲が広がる。
【0053】以上のように、本発明の薄層形成用原料
は、均一に乳濁しており、天然香料、合成香料、殺菌
剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、抗カビ剤、抗菌剤、
忌避剤を揮発することなく均一に分散することができる
ので、ロスが少なくて、生産コストも安価になる。さら
に、この薄層形成用原料を用いた機能性シートは、使用
後に簡単に剥離して処分することができ、また、粘着力
があるものはすぐに貼ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機能性シートの製造工程の簡略図
【図2】本発明の機能性シートの製造工程の別の簡略図 1.シート状基材 1a.ポリ塩化ビニルフィルム 1b.粘着剤層 1c.剥離紙 2.薄層形成用原料 3.機能性シート 4.保護フィルム 4a.ポリエチレンテレフタレートフィルム 4b.軽粘着剤層 4c.剥離紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/40 7421−4F C08J 5/24 CFF C08K 5/00 NFZ C09D 175/04 PHW PHX // C08L 75:04 (72)発明者 山本 美和 高槻市明田町7番1号 サンスター技研株 式会社内 (72)発明者 田中 愛益 高槻市明田町7番1号 サンスター技研株 式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】疎水性ポリオール、イソシアネート化合
    物、鎖伸長剤を有機溶媒中で反応せられる疎水性ポリウ
    レタン分散液と、 疎水性ポリオール、親水性ポリオール、イソシアネート
    化合物を反応させて得られる乳化剤としての親水性ポリ
    ウレタンと、 水とからなるポリウレタン乳濁液と、 天然香料、合成香料、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線
    虫剤、抗カビ剤、抗菌剤、忌避剤から選んだ1種または
    2種以上のものと、を混合して得られる薄層形成用原
    料。
  2. 【請求項2】前記疎水性ポリウレタン分散液が、溶解せ
    ず且つ水との相互溶解度に限界がある有機溶媒中で反応
    させて得られる0.5〜5μの大きさの粒子の疎水性ポ
    リウレタン分散液である請求項1記載の薄層形成用原
    料。
  3. 【請求項3】前記親水性ポリウレタンが、ポリオキシエ
    チレン基を20重量%〜40重量%を含むことを特徴と
    する請求項1記載の薄層形成用原料。
  4. 【請求項4】前記有機溶媒の沸点が50℃〜120℃で
    あることを特徴とする請求項1、2または3記載の薄層
    形成用原料。
  5. 【請求項5】前記疎水性ポリウレタン分散液と前記親水
    性ポリウレタンの固形分の重量比が90〜99:10〜
    1である請求項1、2、3または4記載の薄層形成用原
    料。
  6. 【請求項6】前記薄層形成用原料を基材の表面に被着し
    たことを特徴とする機能性シート。
  7. 【請求項7】前記薄層形成用原料を基材に含浸したこと
    を特徴とする機能性シート。
  8. 【請求項8】前記基材が、織布、編布、不織布、紙、合
    成樹脂のシート、金属板、ガラス板である請求項6また
    は7記載の機能性シート。
  9. 【請求項9】前記機能性シートが芳香機能、殺菌機能、
    殺虫機能、殺ダニ機能、殺線虫機能、抗カビ機能、抗菌
    機能、忌避機能を有する請求項6、7または8記載の機
    能性シート。
  10. 【請求項10】前記機能性シートの裏面側に粘着力を付
    与したことを特徴とする請求項6、7、8または9記載
    の機能性シート。
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