JP2012006262A - 香り付きシート - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐水性が高く、ニオイ発生の機能を持続的に発揮することができる、基材上に、マイクロカプセル化した香料を含有する層を設けた香り付きシートを提供する。
【解決手段】 基材の少なくとも一方の面に、マイクロカプセル化した香料を含有する層を設け、該香料含有層の上に、保護層を設けた香り付きシートにおいて、前記の香料含有層が、熱可塑性樹脂をバインダーとし、前記保護層が水系樹脂からなることを特徴とし、前記保護層の水系樹脂がビニルピロリドン樹脂であること、また前記香料含有層が、マイクロカプセル化した香料とウレタン樹脂からなることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、香り付きシートに関し、特に耐水性が高く、ニオイ発生の機能を持続的に発揮することができる、基材上に、マイクロカプセル化した香料を含有する層を設けた香り付きシートに関するものである。
ニオイ(香り)は、大別すると、2種類に分類でき、一つは心地良いと感じられるニオイで、例えば花や香水のようなニオイであり、もう一つは不快と感じるニオイ(香り)である。また、そのニオイ(香り)を感じる対象が、人間だけではなく、動物も対象となるものである。
このように私たちの周りには、香りが多く存在している。例えば、特許文献1には、視覚的に表現された触感を有する印刷物を、使用者が指で触れることにより、自発的に香りを発する印刷物として、香料マイクロカプセルを練り込んだインキを用いた層を表面に露出させたものが開示されている。この印刷物は、木材柄の絵柄上にヒノキの香りを発生させたり、畳柄の絵柄上にイグサの香りを発生させたり、皮革柄の絵柄上にレザーの香りを発生させた化粧材などが例示されている。
また、特許文献2には、昇華型熱転写受像シートにおいて、受容層上に、マイクロカプセル化した香料の芳香成分を含有する印刷層を設けることが記載されている。この熱転写受像シートは、転写圧により、また手で圧力を加えることにより、マイクロカプセルから花や果物などの芳香が発散することが示されている。
また、特許文献3には、カプサイシンのような動物用忌避剤をマイクロカプセルに内包したものを、配合した液体を粉体に吸油させた忌避粉剤として散粉したり、そのマイクロカプセルを混合した乳剤や塗料を噴霧、塗布したり、また、そのマイクロカプセルを配合した乳化液を不織布テープに浸漬塗布させて、忌避テープとして利用することが開示されている。
しかし、上記のいずれにおいても、ニオイを発する臭気発生物質が表面に存在し、ニオイを発生しやすい状態にはあるが、表面に水がかかると、マイクロカプセル化した香料が瞬く間に溶解し破壊してしまい、持続的にニオイ発生の機能を発揮できない問題がある。すなわち、基材上に、マイクロカプセル化した香料を含有する層を設けた香り付きシートの耐水性が低いという問題がある。
特開2005−186389号公報 特開2002−187368号公報 特開平7−76502号公報
したがって、本発明は上記のような問題点を解決し、耐水性が高く、ニオイ発生の機能を持続的に発揮することができる、基材上に、マイクロカプセル化した香料を含有する層を設けた香り付きシートを提供することを目的とする。
以上の状況を鑑み、鋭意研究開発を進め、本発明の請求項1は、基材の少なくとも一方の面に、マイクロカプセル化した香料を含有する層を設け、該香料含有層の上に、保護層を設けた香り付きシートにおいて、前記の香料含有層が、熱可塑性樹脂をバインダーとし、前記保護層が水系樹脂からなることを特徴とする。これにより、上記課題を解決することができた。
本発明の請求項2の香り付きシートは、請求項1に記載する保護層の水系樹脂がビニルピロリドン樹脂であることを特徴とする。これにより、香料含有層を被覆する保護層は、マイクロカプセル化した香料の含有層を、取扱い上の擦れなどで、保護し、水により該保護層が溶解して、初めて香料含有層が露出して、表面を擦ったりして、マイクロカプセル化した香料を破壊して、ニオイが発生する。その香料含有層は、熱可塑性樹脂をバインダーに用い、マイクロカプセル化した香料を、カプセル形状を維持させて保持している。香料含有層は、耐水性を有する熱可塑性樹脂をバインダーとしているので、結果的に耐水性を有するものである。
また、本発明の請求項3の香り付きシートは、請求項1または2に記載する香料含有層が、マイクロカプセル化した香料とウレタン樹脂からなることを特徴とする。これにより、香料含有層において、マイクロカプセル化した香料がウレタン樹脂のバインダー中に、均一に分散して、より耐水性が高く、ニオイ発生の機能をより持続的に発揮することができる。
本発明の請求項4の香り付きシートは、請求項1〜3のいずれか一つに記載する基材の香料含有層の設けている面と反対側に、粘着剤層を介して、剥離シートを積層していることを特徴とする。これにより、香り付きシートから剥離シートを剥がして、粘着剤層により、任意の物に香り付きシートを貼り付けて、利用することができ、非常に有用なものである。
本発明は、上記の構成の香り付きシートは、表面に水がかかっても、マイクロカプセル化した香料が瞬く間に溶解し破壊してしまうことがない。これによって、耐水性が高く、さらにニオイ発生の機能を持続的に発揮することができる。
本発明の香り付きシートの一つの実施形態を示す概略図である。 本発明の香り付きシートの他の実施形態を示す概略図である。 本発明の香り付きシートの他の実施形態を示す概略図である。
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
図1は、本発明の香り付きシート1の一つの実施形態を示す概略図であり、基材2上に、香料含有層3、保護層4を設けた構成である。また、図2は、本発明の香り付きシート1の他の実施形態を示す概略図であり、基材2の一方の面に、香料含有層3、保護層4を順次設け、該基材2の他方の面に、香料含有層3´、保護層4´を順次設けた構成である。図2に示した香り付きシート1は、基材2の両面に、香料含有層を設け、ニオイ発生の機能を、持続的で、かつ強力に発揮することができる。香料含有層3と香料含有層3´に含有するマイクロカプセル化した香料は、同一種類のものであっても、異なる種類のものであっても良い。異なる種類の場合は、互いに作用して、単独の香料で発生できない独特なニオイを発することができる。
図3は、本発明の香り付きシート1の他の実施形態を示す概略図であり、シール(ラベル)タイプの香り付きシート1である。つまり、基材2の一方の面に、香料含有層3、保護層4を順次設け、該基材2の他方の面に、粘着剤層5、剥離シート6を順次、積層した構成である。図1〜3に図示したものに限らず、香り付きシートの基材と香料含有層との間に接着層を設ける、また他の層を適宜加えることも可能である。以下に、本発明の香り付きシートを構成する各層について、詳細に説明する。
(基材)
本発明の香り付きシートで用いられる基材2としては、香料含有層、保護層を積層させ、保持できるものであれば、特に制限されない。好ましい基材の具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド等のプラスチックフィルム、あるいはポリ乳酸、ポリカプロラクトン等の生分解性プラスチックフィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類等があり、又、これらのいずれかを複合したものであってもよい。この基材の厚さは、その強度及び柔軟性が適切になるように材料に応じて適宜変更することが出来るが、10〜200μm程度が好ましい。
本発明の香り付きシートは、基材の片面に、或いは両面に香料含有層を設けることができるが、平坦なシートとして使用する場合は、平面性を維持しやすいように、基材の厚みは、100μm以上が好ましい。また柱や樹木など外周に香り付きシートを取り付けるような場合は、その外周の形状に合うように、変形できる、柔軟性を有するように、基材の厚みは、50μm以下のものが好ましい。
(香料含有層)
上記の基材の少なくとも一方の面に、香料含有層3を設ける。香料含有層におけるマイクロカプセル化した香料は、揮散して臭気を発する化合物である香料を、従来公知のマイクロカプセル製造方法を適宜選択して、マイクロカプセル化することができる。例えば、芯物質(香料)及び水に不溶性の高分子膜を界面重合法により、マイクロカプセル化することができる。また、マイクロカプセルの殻を形成する溶質を溶解した溶液に芯物質(香料)を懸濁し、次いで噴霧乾燥させるスプレードライ法により、マイクロカプセル化した香料を製造することができる。
香料含有層におけるマイクロカプセル化した香料において、その香料は、その種類は特に限定されるものではない。例えば、人に快感を与えるものを香料として用いることができる。この香料の場合は、動物性香料、あるいは植物性香料の天然香料や、合成香料が挙げられる。合成香料としては、例えば、アルコール類、フェノール類の水酸化合物及びそれらの誘導体、アルデヒド類、ケトン類のカルボニル化合物などが挙げられる。これらの香料を単独で用いる、あるいは複数を組み合わせて用いてもよい。
農作物を食い荒らすネズミ、ノウサギやイノシシなどの有害動物の忌避剤を、本発明の香料として利用することができる。例えば、不飽和アルコール及びアルデヒド、グアサジン、カプサイシンなどが、有害動物の忌避剤として、使用することができる。
上記に挙げたような香料を殻内に封じ込めて、マイクロカプセル化したものが、マイクロカプセル化した香料であり、そのマイクロカプセル化した香料とバインダーにより、香料含有層を形成する。そのバインダー(結合剤)は、マイクロカプセル化した香料を均一に分散し、保持するもので、熱可塑性樹脂が用いられる。後述する通り、香り付きシートの表面の保護層は水系樹脂で構成されている。その保護層が水と接触することで、溶解して、香料含有層が露出し、表面が擦られる等して、香料を有するマイクロカプセルが破壊され、ニオイが発生する。その際に香料含有層は耐水性を有することが必要であり、バインダーとして耐水性を有する、言い換えれば疎水性を有する熱可塑性樹脂が用いられる。
その熱可塑性樹脂として、例えば、ウレタン樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル− 酢酸ビニル系共重合体、エチレン− 酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂など、又は、これらをディスパージョン化、若しくはエマルジョン化した樹脂、が挙げられる。本発明では、香料含有層のバインダーとして、ウレタン樹脂が好ましく用いる。それは、マイクロカプセル化した香料がウレタン樹脂のバインダー中に、均一に分散して、より耐水性が高く、ニオイ発生の機能をより持続的に発揮することができるからである。
上記のウレタン樹脂は、ポリオール成分として、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等のポリオールとイソシアネート成分として、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート等の脂肪族ないし脂環式イソシアネート等のイソシアネートとを反応させてなるウレタン樹脂(線状に架橋したもの、あるいは、網目状に架橋したもののいずれであってもよい)を挙げることができる。
香料含有層の形成は、上記のようなマイクロカプセル化した香料成分と、熱可塑性樹脂のバインダー成分と、さらに、これに有機溶剤等の溶媒成分を配合調整した香料含有層形成用塗工液を、従来公知のグラビアダイレクトコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、エアコート、ロールコート等の方法により、基材上に、乾燥状態で塗布量が2〜20g/m2程度で、形成することができる。
(保護層)
本発明の香り付きシートの保護層4は、水系樹脂から構成される。すなわち、水溶性樹脂、あるいは樹脂自体は水不溶性であるが、水性樹脂エマルジョンや水性樹脂サスペンションのような不溶性樹脂が水中に微分散された状態のものも含めたものである。本発明では、水溶性樹脂のビニルピロリドン樹脂が好ましく用いられる。それは、香料含有層を、取扱い上の擦れなどで、保護する機能に優れているからである。また、水により保護層が溶解しやすい点、そして保護層が溶解して、初めて香料含有層が露出し、表面が擦られたりして、マイクロカプセル化した香料が破壊し、ニオイが発生する働きが安定して発揮できるからである。
上記のビニルピロリドン樹脂としては、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル−4−ピロリドン等のビニルピロリドンの単独重合体(ホモポリマー)またはこれらの共重合体が挙げられる。本発明で使用するビニルピロリドン樹脂は、フィッケンチャーの公式におけるK値が、15以上のものを使用することができる。特にK値が15〜120のグレードが好ましく使用できる。K値の好ましい範囲を重量平均分子量に換算すると、10,000〜280,000程度である。
保護層の形成は、上記のような水系樹脂成分と、水、アルコール成分を配合調整した保護層形成用塗工液を、従来公知のグラビアダイレクトコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、エアコート、ロールコート等の方法により、上記の香料含有層の上に、乾燥状態で塗布量が2〜10g/m2程度で、形成することができる。
(粘着剤層)
本発明において使用する粘着剤層5は、従来公知のいずれの粘着剤を用いて形成することができる。粘着剤として、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂や、天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどが挙げられる。
粘着剤層の塗工量は、約8〜30g/m2(固形分)が一般的であり、従来公知の方法、すなわち、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の方法で、粘着剤層を形成する。
(剥離シート)
剥離シート6としては、公知のものを使用できる。即ち、ポリオレフィン樹脂フィルム、フッ素樹脂フィルム等のそれ自体が離型性を有するフィルムや、シリコーン、フッ素化合物、長鎖アルキル化合物等の離型成分をコーティングあるいは含浸した紙やフィルム等が使用できる。
次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。尚、文中、部または%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
基材して、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、ルミラー)の一方の面に、下記組成の香料含有層用塗工液1をワイヤーバーコーティング方式により、乾燥時の塗布量が10g/m2になるように塗布し、乾燥して(100℃60秒間)、香料含有層を形成した。次に、上記香料含有層の上に、下記組成の保護層用塗工液1をワイヤーバーコーティング方式により、乾燥時の塗布量が5g/m2になるように塗布し、乾燥して、保護層を形成して、実施例1の香り付きシートを作製した。
(香料含有層用塗工液1の組成)
ウレタン樹脂(N−5199、日本ポリウレタン工業(株)製) 25部
カプサイシンの香料をマイクロカプセル化したもの 25部
メチルエチルケトン 100部
トルエン 100部
(保護層用塗工液1の組成)
ビニルピロリドン樹脂 50部
(PVP K−15 ISPジャパン社製、重量平均分子量:約6000〜15000)
水 25部
イソプロピルアルコ−ル 25部
(実施例2)
実施例1で作製した香り付きシートの作製条件で、保護層用塗工液1を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の香り付きシートを作製した。
(保護層用塗工液2の組成)
ビニルピロリドン樹脂 50部
(PVP K−30 ISPジャパン社製、重量平均分子量:約40000)
水 25部
イソプロピルアルコ−ル 25部
(実施例3)
実施例1で作製した香り付きシートの作製条件で、保護層用塗工液1を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の香り付きシートを作製した。
(保護層用塗工液3の組成)
ビニルピロリドン樹脂 50部
(PVP K−90 ISPジャパン社製、重量平均分子量:約120000)
水 25部
イソプロピルアルコ−ル 25部
(実施例4)
実施例1で作製した香り付きシートの作製条件で、保護層用塗工液1を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例4の香り付きシートを作製した。
(保護層用塗工液4の組成)
ビニルピロリドン樹脂 50部
(PVP K−120 ISPジャパン社製、重量平均分子量:約280000)
水 25部
イソプロピルアルコ−ル 25部
(実施例5)
実施例1で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例5の香り付きシートを作製した。
(香料含有層用塗工液2の組成)
ウレタン樹脂(N−5230、日本ポリウレタン工業(株)製) 25部
カプサイシンの香料をマイクロカプセル化したもの 25部
メチルエチルケトン 100部
トルエン 100部
(実施例6)
実施例2で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を実施例5で使用した香料含有層用塗工液2に変更した以外は、実施例2と同様にして、実施例6の香り付きシートを作製した。
(実施例7)
実施例3で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を実施例5で使用した香料含有層用塗工液2に変更した以外は、実施例3と同様にして、実施例7の香り付きシートを作製した。
(実施例8)
実施例4で作製した香り付きシートの作製条件で、香料含有層用塗工液1を実施例5で使用した香料含有層用塗工液2に変更した以外は、実施例4と同様にして、実施例8の香り付きシートを作製した。
(実施例9)
実施例1で作製した香り付きシートにおいて、基材2の香料含有層3、保護層4を設けた面と反対面に、実施例1で使用した香料含有層用塗工液1をワイヤーバーコーティング方式により、乾燥時の塗布量が10g/m2になるように塗布し、乾燥して(100℃60秒間)、香料含有層3´を形成した。さらに、その香料含有層3´の上に、実施例1で使用した保護層用塗工液1をワイヤーバーコーティング方式により、乾燥時の塗布量が5g/m2になるように塗布し、乾燥して、保護層4´を形成して、実施例9の香り付きシートを作製した。(図2の香り付きシートの構成を参照)
(実施例10)
実施例1で作製した香り付きシートにおいて、基材2の香料含有層3、保護層4を設けた面と反対面に、下記組成の粘着剤層用塗工液をワイヤーバーコーティング方式により、乾燥時の塗布量が20g/m2になるように塗布し、乾燥して、粘着剤層5を形成し、その粘着剤層5の上に、下記の剥離シートを積層させて、シールタイプの実施例10の香り付きシートを作製した。(図3の香り付きシートの構成を参照)
(剥離シート)
50g/m2の上質紙に17μmの厚みでポリエチレンをラミネートした後、シリコーンを0.8g/m2(乾燥時)塗布・乾燥したもの
(粘着剤層用塗工液)
アクリル系樹脂(SKダイン1310L) 50部
酢酸エチル 50部
(比較例1)
実施例1で作製した香り付きシートの作製条件で、保護層用塗工液1を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の香り付きシートを作製した。
(保護層用塗工液5の組成)
ポリビニルアルコール樹脂 10部
(ポバールC506:クラレ社製、数平均分子量:約30000)
水 150部
イソプロピルアルコ−ル 50部
(比較例2)
実施例1で作製した香り付きシートの作製条件で、保護層用塗工液1を下記組成のものに変更し、かつ乾燥時の塗布量が0.6g/m2になるようにした以外は、実施例1と同様にして、比較例2の香り付きシートを作製した。
(保護層用塗工液6の組成)
ポリビニルブチラール(積水化学製BL−S、平均重合度350)の総ポリマーに対する含有量を50質量%としたポリマーエマルジョン
(比較例3)
実施例1で作製した香り付きシートの作製条件で、保護層を設けない条件にして、その他は、実施例1と同様にして、比較例3の香り付きシートを作製した。この比較例3の香り付きシートは、上記の実施例1〜10の香り付きシートと異なり、香り付きシートを作製した直後から臭気があり、爪で引っ掻く前から臭気があり、取扱い上、問題があった。
(比較例4)
実施例5で作製した香り付きシートの作製条件で、保護層を設けない条件にして、その他は、実施例5と同様にして、比較例4の香り付きシートを作製した。この比較例4の香り付きシートは、上記の実施例1〜10の香り付きシートと異なり、香り付きシートを作製した直後から臭気があり、爪で引っ掻く前から臭気があり、取扱い上、問題があった。
上記の実施例及び比較例で得られた香り付きシートを用いて、以下に示す方法により、ニオイ発生状況の評価を行なった。但し、実施例10の香り付きシートは、剥離シートを剥がして、粘着剤層により香り付きシートをベニヤ板に貼付したものを試料とした。
(使用前のニオイ発生状況の評価)
実施例1〜10及び比較例1〜4で作製した各香り付きシートを、作製後、各例の香り付きシートを隔離し、各香り付きシートを常温にて室内放置し、臭気の発生の程度を評価した。
上記の臭気の発生の評価の基準は、以下の通りである。
○:臭気の発生がほとんど無く、人が不快な感じを受けるものではなく、香り付きシートの保管取扱い上、良好である。
×:臭気の発生が著しく、人が不快な感じを著しく受けるもので、香り付きシートの保管取扱い上、問題が大きい。
(浸水後のニオイ発生状況の評価)
実施例1〜10及び比較例1〜4の各香り付きシートを水中に1分間、香り付きシート全部が水中に入るように、浸して、その後自然乾燥をさせて、乾燥後、香り付きシートの香料含有層側を、爪で数回引っ掻き、臭気の発生の程度を評価した。
上記の臭気の発生の評価の基準は以下の通りである。
○:臭気の発生が著しく、所定の目的に利用できることが判明した。
△:浸水後に臭気の発生が少なめであった。
×:浸水後に臭気の発生はほとんど無かった。
上記の実施例1〜10及び比較例1〜4のニオイ発生状況の評価結果を、表1に示す。
Figure 2012006262
尚、上記の結果には示されていないが、実施例9の香り付きシートは、他の実施例と比べ、臭気の発生が最も著しいものであった。
1 香り付きシート
2 基材
3、3´ 香料含有層
4、4´ 保護層
5 粘着剤層
6 剥離シート

Claims (4)

  1. 基材の少なくとも一方の面に、マイクロカプセル化した香料を含有する層を設け、該香料含有層の上に、保護層を設けた香り付きシートにおいて、前記の香料含有層が、熱可塑性樹脂をバインダーとし、前記保護層が水系樹脂からなることを特徴とする香り付きシート。
  2. 前記の保護層の水系樹脂がビニルピロリドン樹脂であることを特徴とする請求項1に記載する香り付きシート。
  3. 前記の香料含有層が、マイクロカプセル化した香料とウレタン樹脂からなることを特徴とする請求項1または2に記載する香り付きシート。
  4. 前記基材の香料含有層の設けている面と反対側に、粘着剤層を介して、剥離シートを積層していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の香り付きシート。
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