JPH0228221A - 徐放性膜及びその製造法 - Google Patents

徐放性膜及びその製造法

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JPH0228221A
JPH0228221A JP17746088A JP17746088A JPH0228221A JP H0228221 A JPH0228221 A JP H0228221A JP 17746088 A JP17746088 A JP 17746088A JP 17746088 A JP17746088 A JP 17746088A JP H0228221 A JPH0228221 A JP H0228221A
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JP
Japan
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film
sustained release
acrylate
volatile substance
oligomer
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JP17746088A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Sakamoto
坂本 良憲
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Nissin High Voltage Co Ltd
Original Assignee
Nissin High Voltage Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、徐放性膜及びその製造法に関する。
さらに詳しくは、香料や揮発性の殺虫剤や段黴剤等の揮
発性物質の徐放性を有し、その効果を長期間に亘って持
続できる膜及びその製造法に関する。
(ロ)従来の技術 古くから、香料や揮発性の防虫剤による衣料品、印刷物
等の処理が行われている。例えば前者の場合には、直接
液状の香料を処理対象物へ散布する方法が汎用されてお
り、後者の場合は昇華性の固型防虫剤をセロファン等に
包装した状態でその包装の一部を開放して防虫剤を揮発
させる方法が汎用されている。
しかしながら、このような揮発性物質は必然的に高い揮
発性を有し短期間に消失し易いためその作用が発揮され
る期間が短く、さらに物質自体が処理対象物へ直接接触
してシミ等を形成し易かった。
(ハ)発明が解決しようとする課題 そのため、かかる揮発性物質を液状樹脂あるいは重合性
モノマーに溶解させ、これを処理対象物に薄く塗布した
後、加熱を行って塗布膜を硬化させる表面処理方法ら考
えられる。かかる方法で形成された塗布膜では、揮発性
物質の放出が基材樹脂を介して行われるため、短期間で
の揮発性物質の消失や揮発性物質の対象物への直接接触
による悪影響が軽減されることとなる。従って、各種服
飾、雑貨品の処理として有用と考えられる。
しかしながら、かかる方法では、塗布膜の加熱時に揮発
性物質の相当量が逸散してしまうため、その分揮発性物
質の作用効果が低下するという不都合があった。
この発明は、かかる状況に鑑みなされたものであり、揮
発性物質の作用効果を長期間維持でき、しかもその使用
効率も優れた徐放性膜及びその形成法を提供しようとす
るものである。
(ニ)課題を解決するための手段 上記観点から、本発明者は鋭意研究を行った結果、放射
線重合性モノマー及び/又はオリゴマーを原料とし、こ
れに意図する揮発性物質を混合した液状組成物を基体へ
塗布した後、電子線を照射して硬化を行うことにより、
優れた徐放性を有する揮発性物質含有膜を効率良く形成
できる事実を見出し、この発明に到達した。
かくしてこの発明によれば、フィルム状Iat詣中に、
揮発性物質が含有されてなり、このフィルム状樹脂が、
対応するモノマー及び/又はオリゴマー組成物への電子
線照射による硬化処理によって形成されてなる徐放性膜
が提供される。
この発明の徐放性膜は、それ自体、芳香性フィルムや殺
虫性フィルムとして独立して製品化されていてもよく、
この際、例えば建材等の複合材料用の一材料どして有用
である。また、かかる徐放性膜は、芳香性や殺虫性の付
与を意図する各種服飾雑貨品(例えば、衣料、ハンドバ
ック、ポジエツト、紙袋、靴等)、日用雑貨品(例えば
、化粧品ケース、文房具、トイレ用品)の表面を被覆す
る形態であってもよく、この場合は表面処理膜を構成す
る。この表面処理は、発泡体のような多孔。
体の気泡内面に行うこともできる。
いずれにせよ、この発明の徐放性膜は、含有する揮発性
物質を外気へ放出すると共に、その放出が一過的ではな
く、長期間に亘るものであり、その結果、揮発性物質の
作用効果を長期間持続できるらのである。
この発明の徐放性膜は、放射線重合性モノマー及び/又
はオリゴマーと少量の揮発性物質を含有する液状組成物
を、基体上に塗布し、この塗布膜に電子線を照射して該
塗布膜を硬化することにより製造できる。この際、基体
は処理対象物であって乙よいが、フィルム単独として成
形する際には、離形性の良い紙、フィルムや平板を用い
るのが適している。
上記重合性のモノマーとしては、ビニル基を有ずろ化合
物が適しており、ことにメタクリロイル基やアクリロイ
ル基含有化合物を用いるのが好ましい。かかるモノマー
の例としては、例えば(メタ)アクリル酸低級アルキル
エステル、スチレン、ジビニルベンゼン、N−ビニルピ
ロリドン、フェニル(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、1.3−ブチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ボリブロビレング
リコールノ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジ(メタ)アクリレート、1.6−へキサンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、2.6ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジエチレングリコールノ(メタ)アクリ
レート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1.3−
ブタンジオールノ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ル匣タントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタン
テトラ(メタ)アクリレート、フェニレンジ(メタ)ア
クリレート等か適している。これらのうち脂肪族又は芳
香族、2官能性又は3官能性の(メタ)アクリレート類
を用いるのがより好ましい。
一方、上記重合性オリゴマーとしては、同じくメタクリ
ロイル基又はアクリロイル基を分子中に曳数有する分子
量数百〜数十万(数平均分子量)程度のものが適してお
り、その主鎖はエポキシ鎖、ポリエステル埴、ポリウレ
タン鎖等が適している。
かかるオリゴマー類は例えばダイヤモンドジャムロック
社(米国)の多官能性オリゴマー(NO15007)の
名称で4手可能である。かかるオリゴマーは、膜に柔軟
性、耐候性、強靭性などを与えるのに役立つものである
なお、この発明においては、前記重合性モ、ツマ−と重
合性オリゴマーのいずれら用いることか可能であるが、
とくに得られるフィルム状成形体の形状保持性や適度な
柔軟性が得られる点で、1i7I記重合性モノマー50
〜100重量%と前記重合性オリゴマー50〜0重里%
の混合物らしくはモノマー単品を用いるのが適している
かかるモノマー及び/又はオリゴマーに混合する揮発性
物質としては、前述のごとく各Fl料や揮発性防虫剤(
例えば、ナフタリン、ジクロルベンゼン等)、揮発性防
黴剤等が挙げられる。ここでの混合量は、とくに限定さ
れないが、最終的な膜の形状安定性や経済性等から通常
、0,01〜5重量%(最終フィルム中)とするように
調整するのが適している。なお、かかる液状組成物中に
は、必要に応じて溶剤や可塑剤が含有されていてもよい
。ことに可塑剤は、得られる膜の柔軟性や塗布膜の収縮
制御の点で適宜添加される。かかる可塑剤としては、例
えば、ジエチルフタレート、ノオクチルフタレート等の
フタル酸エステル類や、ジイソブチルアジペート等の脂
肪酸エステル類が挙げられる。また、これらの配合量は
20重量%以内とするのが膜の形状保持性の点で好まし
い。
かかる液状組成物の塗布は、いずれの方法(ハケ塗り、
ディッピング、スピンナー等)で行なってらよく、その
塗布膜厚はo、oot〜OAmxとするのが揮発性物質
の作用の維持性及び表面処理の趣旨の点で適しており、
0.001〜0.03mmとするのが好ましい。
かかる塗布膜に照射する電子線の照射量は、徐放性付与
の点及びコストの点で0.1〜8 Mradとするのが
適している。ただし、可塑剤を含有させた場合は、1〜
20Mradとするのが適している。かかる電子線照射
はモノマーやオリゴマーの重合や架橋反応以外の副反応
を防止するために、酸素#度が500ppm以下の低酸
素雰囲気下で行うのが適している。
このようにして得られるこの発明の徐放性膜は、ゲル化
率50%以上であり、電子線の照射線量を増加させるこ
とにより、徐放性の程度を調整できる。
形状保持性及び徐放性の付与の点でゲル化率は80〜9
5%とするのが好ましい。
(ホ)作 用 電子線照射により、モノマー及び/又はオリゴマーの重
合、架橋が生じて塗布膜が硬化されろが、これにより揮
発性物質がポリマーマトリックス内に包み込まれること
となり、その放出が適度に制限されることとなる。
(へ)実施例 実施例1 重合性モノマーとして、ダイヤモンドジャムロック社の
モノマーNo、4028 (芳香族2官能性アクリレー
ト)、同No、4039 (脂肪族3官能性アクリレー
ト)、同No、4127 (芳香族単官能性アクリレー
ト)、及び同No、4072 (nW脂肪族3官能性ア
クリレートを用い、重合性オリゴマーとしてダイヤモン
ドンヤムロツク社のオリゴマーNo、5007 (ポリ
エステルアクリレートオリゴマー)を用いて下記配合の
液状組成物を調製した。
この液状組成物に、(株)用瀬香料製の香料No。
8566 (花の匂い)を1重量%添加し、充分に撹拌
した後、ポリプロピレンフィルム(15cIIX 18
c+n)上に滴下して塗布した(膜厚的7μrn)。
次いで、この塗布フィルムを、日新ノ1イボルテ−ジ(
株)製の電子線照射装置(EBC−200−20−15
)を用いて、塗布面に150KeVの電子線を3 Mr
ad照射することにより、発番性を有する厚み約7μm
の香料徐放性膜を得た。
得られた徐放性膜の表面をアルコールで掃いたが、その
発番性に変化はなく、室温で6ケ月放置した後において
ら、成形直後の発番性と同様な強い発番h(保たれてい
ることが確認された。
さらに上記徐放性膜を60℃の恒温槽に入れて放置する
強制試験を行ったところ、1週間後においてら、強い発
番性が維持されていることが判明した。なお、単に香料
を塗布したたけのポリプロピレンフィルムで同様な強制
試験を行ったところ、3.4時間後に勾いが消失した。
実施例2 オリゴマーの配合量を25重量%とし、可塑剤としてジ
エチルフタレートを5重量%配合し、かつ照射線量を1
0Mradとする以外、実施例1と同様にして香料徐放
性膜を作製した。
得られた徐放性膜は、その発番性は、実施例Iと同様に
強力で持続性のある乙のであったが、実施例1のものに
比して柔軟であり、変形に対する低抗性を有する乙ので
あった。
実施例3 重合性モノマーとして、ダイヤモンドシャムロツタ社の
モノマーNo、4028 (芳香族2官能性アクリレー
ト)同No、4061 (脂肪族2官能性アクリレート
)同No、4072 (脂肪族3官能性アクリレート)
及びNo、4127’(脂肪族3官能性アクリレート)
を用い、重合性オリゴマーとして同No、5007を用
いて下記配合の組成物を調製した。
(以下余白) この液状組成物にノクロルベンゼンを3重量%配合し、
実施例と同様にしてフィルム上に造膜し、10Mrad
の電子線を照射した。これにより厚さ約30μmの殺虫
剤徐放性膜を得た。
この膜の表面をアルコールで掃いたが、殺虫剤の放出性
は低下せず、かつ室温で6ケ月放置後においても良好な
放出性が保たれていることが、殺虫剤の芳香の勾いの確
認により判明した。
実施例4 重合性モノマーNo、4061の配合量を15重里%と
し、可塑剤としてジエチルフタレート5重量%を配合と
する以外、実施例3と同様にして殺虫剤徐放性膜を作製
した。得られた膜は実施例3に比して柔軟であるが、同
様な殺虫剤の放出性を維持していた。
(ト)発明の効果 この発明の揮発性物質徐放性膜によれば、各種揮発性物
質を長期間に亘って放出することができる。そして、作
製時に熱をかける必要がないため、原料調製時と同等の
揮発性物質含量の膜を得ることができ、揮発性物質の使
用効率も著しく上昇さ仕ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、フィルム状樹脂中に、揮発性物質が含有されてなり
    、このフィルム状樹脂が、対応するモノマー及び/又は
    オリゴマー組成物への電子線照射による硬化処理によっ
    て形成されてなる徐放性膜。 2、放射線重合性のモノマー及び/又はオリゴマーと少
    量の揮発性物質を含有する液状組成物を、基体上に塗布
    し、この塗布膜に電子線を照射することにより該塗布膜
    を硬化することを特徴とする徐放性膜の製造法。 3、液状組成物中に可塑剤が含有されてなる請求項2記
    載の製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03258899A (ja) * 1990-03-07 1991-11-19 Koukandou:Kk 生物活性を有する賦香シート
JP2002114948A (ja) * 2000-08-02 2002-04-16 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 香料入り塗料及び皮張り防止層並びに塗料組成物貯蔵容器
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