JPH02145625A - 抗菌性膜及びその製造法 - Google Patents

抗菌性膜及びその製造法

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JPH02145625A
JPH02145625A JP29887588A JP29887588A JPH02145625A JP H02145625 A JPH02145625 A JP H02145625A JP 29887588 A JP29887588 A JP 29887588A JP 29887588 A JP29887588 A JP 29887588A JP H02145625 A JPH02145625 A JP H02145625A
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JP
Japan
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film
antibacterial
acrylate
meth
metal
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Application number
JP29887588A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Sakamoto
坂本 良憲
Shiyousuke Hino
樋野 昌甫
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Nissin High Voltage Co Ltd
Original Assignee
Nissin High Voltage Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、抗菌性膜及びその製造法に関する。
さらに詳しくは、抗菌性が要求される各種基体表面に形
成される抗菌剤含有膜及びその製造法に関する。この発
明の抗菌性膜は、ことに水や湿分と接触する基材に耐菌
性を長期間に亘って付与する膜として有用である。
(ロ)従来の技術 水や湿分と接触する環境下の器材、構造材の表面には、
カビ、細菌等の各種微生物が繁殖し易く、例えば、近年
、食器用保管容器、浄水器等に用いられている合成樹脂
基体を例にとれば、その表面に、いわゆる「ぬめり」が
生じたり、黒色に変色する現象が見られる。このような
現象は、衛生上好ましくなく、また器材や構造材の材料
的劣化にもつながるものであり、これをできるだけ防止
することが望まれる。
このため、合成樹脂基材の場合には、その原料合成樹脂
中に各種抗菌剤を含有させて成形したものを用いる提案
もなされており、実際に食器用保管容器や浄水器等で適
用されている場合もある。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかし、細菌等の繁殖は基体の表面で生じるものであり
、抗菌剤は基材の表面あるいは表Z付近に存在させれば
よい。しかるに上記のごとき合成樹脂基材の場合には、
表面や表層にのみ抗菌剤を含ませることはその成形技術
上困難である。従って、表面に抗菌性を付与させるに必
要な量に対し結果的に著しく多量の抗菌剤を使用するこ
とになり、経済性が悪いという欠点がある。
また合成樹脂基材以外の紙材、セラミックス材、金属材
等においてもその表面に簡便かつ長期間に亘って抗菌性
を付与させることは困難であった。
この発明はかかる状況下なされたしのであり、ことに水
や湿分と接触する基材に長期間に亘って抗菌性を付与し
うる抗菌性膜を提供しようとするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 上記観但から、本発明者は鋭章研究を行った結果、放射
線重合性モノマー及び/又はオリゴマーを原料とし、こ
れに含金属抗菌剤を混合した液状組成物を基体へ塗布し
た後、電子線を照射して硬化を行うことにより、優れた
抗菌性を基体表面に長期間に亘って付与できる抗菌性膜
を効率良く形成できる事実を見出し、この発明に到達し
た。
かくしてこの発明によれば、フィルム状樹脂中に、含金
属抗菌剤が含有されてなり、このフィルム状樹脂が、対
応するモノマー及び/又はオリゴマー組成物への電子線
照射による硬化処理によって形成されてなる抗菌性膜が
提供される。
この発明の抗菌性膜は、通常、抗菌性を付与しようとす
る基体の表面に被覆された形態である。
しかし、場合によっては抗菌性フィルムとして独立して
製品化された形態であってもよい。また、抗菌性付与を
意図する基体としては、水や湿分と接触しうる基材が最
も効果的であり、その材質にはとくに限定されないが、
抗菌性膜との密着性の点で合成樹脂基材又は紙材を対象
とするのが最も効果的である。かかる基体の一例として
は、例えば、食器用保管容器のような台所用合成樹脂成
形品、風呂場の壁材や下敷、浄水器、等が挙げられる。
なお、これら基体の表面は抗菌剤を含有しない上記フィ
ルム状樹脂で被覆されていてもよい。
この発明における含金属抗菌剤とは、亜鉛、銅、銀、錫
等の重金属を抗菌活性成分として、そのままあるいはイ
オンの形態で含有するか又は化合物中に結合してなる抗
菌性物質を色味する。化合物ま無限化合物であってもよ
く有機化合物であってらよい。かかる抗菌剤の具体例と
しては、重金属微粉末、易水溶性重金7属塩(例えば、
重金属硫酸塩等)、有賎金属化合物(例えば、ジラム、
ジネブ、マンネブ、フェンヂンハイドロオキサイド等)
などが挙げられろ。なお、これらの抗菌剤は適当な担体
や増量剤、例えば酸化アルミニウム、酸化シリコン、酸
化カルシウム等の金属酸化物を含有する形態てめってら
よく、水和剤の形態であってらよく、少なくとも重金属
を抗菌活性成分として含有するものであればよい。
かかる抗菌剤は、電子線照射によっても分解せずあるい
は分解が生じても抗菌性を保持てきる不揮発性の物質で
あるため、フィルム状樹脂の便化処理によってその抗菌
性が実質的に阻害されることはない。
この発明の抗菌性膜は、放射線重合性モノマー及び/又
はオリゴマーと少量の含金属抗菌剤を含有する液状組成
物を、基体上に塗布し、この塗布膜に電子線を照射して
該塗布膜を硬化することにより製造できる。この際、基
体は前記処理対象物であってもよいが、フィルム単独と
して成形する際には、雛形性の良い紙、フィルムや平板
を用いるのが適している。
上記重合性のモノマーとしては、ビニル基を有する化合
物が適しており、ことにメタクリロイル基やアクリロイ
ル基含有化合物を用いるのが好ましい。かかるモノマー
の例としては、例えば(メタ)アクリル酸低吸アルキル
エステル、スチレン、ノビニルベンゼン、N−ビニルピ
ロリドン、フェニル(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、1.3−ブチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールノ(メタ)アクリレート、ネオペンヂルグリコ
ールジ(メタ)アクリレート、16−ヘキサンシオール
ジ(メタ)アクリレート、2.6−ヘキサンシオールジ
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジェチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ンブロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プチレンゲリコールジ(メタ)アクリレート、1.3ブ
タンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
エタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテ
トラ(メタ)アクリレート、フェニレンジ(メタ)アク
リレート等が適している。これらのうち脂肪族又は芳香
族、2官脂性又は3官能性の(メタ)アクリレート類を
用いるのがより好ましい。
一方、上記重合性オリゴマーとしては、同じくメタクリ
ロイル基又はアクリロイル基を分子中に複数宵する分子
量数万〜数十万(数平均分子量)程度のものが適してお
り、その主鎖はエポキシ鎖、ポリエステル鎖、ポリウレ
タン鎖等が適している。
かかるオリゴマー類は例えばダイヤモンドジャムロック
社(米国)の多官能性オリゴマー(N。
5007)の名称で人手可能である。かかるオリゴマー
は、膜に柔軟性、耐候性、強靭性などを与えるのに役立
つものである。
なお、この発明においては、前記重合性モノマーと重合
性オリゴマーのいずれも用いることが可能であるが、と
くに得られるフィルム状成形体の優れた耐久性が得られ
ろ点で、前記重合性モノマー50〜100重量%と前記
重合性オリゴマー50〜0重M%の混合物もしくはモノ
マー単品を用いるのが適している。
かかる液状組成物中に含有さ仕る含金属抗菌剤の量は、
樹脂膜の耐久性を阻害しない範囲とされ、その抗菌効果
及び経済性を考慮して、少量とされ、通常、樹脂膜中に
05〜5重量%となるように調整するのが適している。
なお、かかる液状組成物中には、必要に応じて溶剤や可
塑剤が含有されていてもよい。ことに可塑剤は、得られ
る膜の柔軟性や塗布膜の収縮制御の点て適宜添加される
。かかる可塑剤としては、例えば、ジエチルフタレート
、ノオクチルフタレート等のフタル酸エステル類や、ノ
イソブチルアジペート等の脂肪酸エステル類が挙げられ
る。また、これらの配合量は20重量%以内とするのか
膜の形状保持性の点で好ましい。
かかる液状組成物の塗布は、いずれの方法(ハケ塗り、
ディッピング、スピンナー等)で行なってもよく、その
塗布膜厚は0.001〜0.1ixとするのが適してお
り、0001〜0.03zzとするのが好ましい。
かかる塗布膜に照射する電子線の、照射ヱは、膜の耐久
性の点て05〜20Mradとするのが適している。か
かる電子線照射は、モノマーやオリゴマーの重合や架橋
反応以外の副反応を防止するためiこ、酸素濃室が50
0ppm以下の低酸素雰囲気下で行うのが適している。
このようにして得られるこの発明の抗菌性膜は、ゲル化
率50%以上であり、電子線の照射線■を増加させるこ
とにより、膜の耐久性を調整でき、ゲル化率を80〜1
00%とするのが好ましい。
(ホ)作用 電子線照射により、モノマー及び/又はオリゴマーの重
合、架橋が生じて塗布膜が便化されるが、これにより抗
菌剤がポリマーマトリックス内に包み込まれることとな
る。その結果、水や湿分の存在下においてら優れた耐久
性を奏する抗菌性膜か形成されることとなる。
(へ)実施例 実施例! 重合性モノマーとして、ダイヤモンドツヤムロツク社の
モノマーNo、4028 (芳香族2官能性アクリレー
ト)、同No、4039 (Ml肪族3官能性アクリレ
ート)、同No、4127 (芳香族単官能性アクリレ
ート)、及び同No、4072 (Ufi肪族3官能性
アクリレート)を用い、重合性オリゴマーとしてダイヤ
モンドジャムロック社のオリゴマーへ。、5007 (
ポリエステルアクリレートオリゴマー)を用いて下記配
合の液状組成物を′A製した。
(以下余白) このようにしてポリプロピレンフィルム上に得られた抗
菌性膜と、抗菌性膜未形成のポリプロピレンフィルムに
ついて、大腸菌と黒コウジカビの培養液を各々塗布し、
常温下でその菌数の変化を計測した。その結果を次表に
示す。
この液状組成物に、含金属抗菌剤ゼオミック[(昧)ン
ナネンニューセラミックス製;亜鉛、銅及び銀を約1 
: 0.2 : 0.6で含有する無機系抗@剤]を1
重量%添加し、充分に撹拌した後、ポリプロピレンフィ
ルム(15cmX 1gcm)上に滴下して塗布した(
膜厚約5μm)。
次いで、この塗布フィルムを、日新ハイボルテージ(昧
)製の電子線照射装置(EBC−200−20−15)
を用いて、塗布面に15QKeVの電子線を3 Mra
d照射することにより、耐水性の厚み約5μmの抗菌性
膜を得た。
このように、この発明の抗菌性膜は微生物の増殖を著し
く抑制することが確認された。そして、上記抗菌性は、
さらに100日後においても維持されることが確認され
た。
実施例2 東洋インキ製造(株)製の電子線で硬化する樹脂である
ポリエステルアクリレートLR−3566に実施例1の
抗菌剤ゼオミックを1重量%添加したものを、ポリカー
ボネイト板の表面にぬり電子線て塗布した樹脂を硬化し
た。これについても実施例1と同様な微生物の増殖抑止
効果があることが認められた。
(ト)発明の効果 この発明の抗菌性膜は、含有する含金属抗菌剤の作用に
より表面に優れた抗菌性を付与するものである。そして
、この含金属抗菌剤は、電子線架橋されたフィルム状樹
脂のポリマーマトリックス内に保持された状枯で存在す
るため、水や湿分と接触する場合においても、樹脂の耐
水性と相俟って、長期間の抗菌性を発現するものである
従って、水や湿分の環境下での各種基体表面へ抗菌性を
付与さける膜として有用であり、これ以外にも例えば、
汗などによりカビが発生し易い物入れの表面処理膜とし
ても有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、フィルム状樹脂中に、含金属抗菌剤が含有されてな
    り、このフィルム状樹脂が、対応するモノマー及び/又
    はオリゴマー組成物への電子線照射による硬化処理によ
    って形成されてなる抗菌性膜。 2、放射線重合性のモノマー及び/又はオリゴマーと少
    量の含金属抗菌剤を含有する液状組成物を、基体上に塗
    布し、この塗布膜に電子線を照射することにより該塗布
    膜を硬化することを特徴とする抗菌性膜の製造法。
JP29887588A 1988-11-25 1988-11-25 抗菌性膜及びその製造法 Pending JPH02145625A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220132901A (ko) * 2021-03-24 2022-10-04 주식회사 아이엠씨 항균 필름 및 이의 제조방법

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