JPH10295720A - 貼付剤 - Google Patents
貼付剤Info
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- JPH10295720A JPH10295720A JP14444997A JP14444997A JPH10295720A JP H10295720 A JPH10295720 A JP H10295720A JP 14444997 A JP14444997 A JP 14444997A JP 14444997 A JP14444997 A JP 14444997A JP H10295720 A JPH10295720 A JP H10295720A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機能や適応対象に応じて多種類存在する貼付
剤において、それぞれの種類を識別することを容易と
し、また、貼付剤の放つ匂いを改善し、さらに、他人か
ら見える人体部位に貼付使用した場合でも、見栄えの悪
さを気にすることのないよう、ファッション性に富んだ
貼付剤を得る。 【解決手段】 少なくとも扁平形状の支持体3とその上
に粘着層4を積層して構成される貼付剤において、用途
に応じた種類毎に、その支持体4を着色する。また、貼
付剤の種類毎に、それぞれ異なる香料を、少なくとも支
持体3と粘着層4のどちらか一方に添加する。さらに、
貼付剤の外観において、文字や図柄5を描いたり、動物
の足の裏や放送番組並びにゲームソフトに登場するキャ
ラクター等を表現するための描画と成形を施す。
剤において、それぞれの種類を識別することを容易と
し、また、貼付剤の放つ匂いを改善し、さらに、他人か
ら見える人体部位に貼付使用した場合でも、見栄えの悪
さを気にすることのないよう、ファッション性に富んだ
貼付剤を得る。 【解決手段】 少なくとも扁平形状の支持体3とその上
に粘着層4を積層して構成される貼付剤において、用途
に応じた種類毎に、その支持体4を着色する。また、貼
付剤の種類毎に、それぞれ異なる香料を、少なくとも支
持体3と粘着層4のどちらか一方に添加する。さらに、
貼付剤の外観において、文字や図柄5を描いたり、動物
の足の裏や放送番組並びにゲームソフトに登場するキャ
ラクター等を表現するための描画と成形を施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体における患部
の治療並びに精神的くつろぎをもたらすことを目的とし
た自着性ある貼付剤の外観及び匂いに関するものであ
る。
の治療並びに精神的くつろぎをもたらすことを目的とし
た自着性ある貼付剤の外観及び匂いに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、貼付剤は、主に、治療のため
の薬の経皮投与手段として用いられており、その治療対
象は多岐に亙る。特に、湿布を目的とした場合は、その
機能として冷熱湿布用と温熱湿布用があり、打撲、ねん
ざ、筋肉痛、筋肉疲労、肩こり、腰痛、関節痛、しもや
け等の適応対象によって使い分けられている。貼付剤の
構成は、柔軟性あるシート状の支持体の片面に、必要に
応じた薬物を含有した粘着層を積層して成り、その表面
積の大きさは、患部の治療面積に応じた任意のものがあ
る。しかし、貼付剤の面形状に関しては、主に、四角形
か円形に限られている。また、貼付剤の色に関しては、
特に、その支持体の露出した表面の色は、主に白色、又
は貼付剤を用いていることを目立たなくするため、肌色
に限られている。もちろん、貼付剤の表面には、美的な
描画は施されていない。すなわち、従来からの貼付剤
は、その機能や適応対象によって多種類あるにもかかわ
らず、それらの外観が画一的で類似しているため、その
外観から種類の違いを識別することは困難であり、誤用
され易いものである。さらに、従来からの貼付剤は治療
効果のみに重点がおかれて作製されているため、見栄え
が悪く、ファッション性に乏しいものである。そして、
貼付剤が放つ匂いに関しては、無臭に近いものである
か、又は湿布用の貼付剤の場合のように、刺激的な薄荷
臭で他人に不快感を与えるものもある。
の薬の経皮投与手段として用いられており、その治療対
象は多岐に亙る。特に、湿布を目的とした場合は、その
機能として冷熱湿布用と温熱湿布用があり、打撲、ねん
ざ、筋肉痛、筋肉疲労、肩こり、腰痛、関節痛、しもや
け等の適応対象によって使い分けられている。貼付剤の
構成は、柔軟性あるシート状の支持体の片面に、必要に
応じた薬物を含有した粘着層を積層して成り、その表面
積の大きさは、患部の治療面積に応じた任意のものがあ
る。しかし、貼付剤の面形状に関しては、主に、四角形
か円形に限られている。また、貼付剤の色に関しては、
特に、その支持体の露出した表面の色は、主に白色、又
は貼付剤を用いていることを目立たなくするため、肌色
に限られている。もちろん、貼付剤の表面には、美的な
描画は施されていない。すなわち、従来からの貼付剤
は、その機能や適応対象によって多種類あるにもかかわ
らず、それらの外観が画一的で類似しているため、その
外観から種類の違いを識別することは困難であり、誤用
され易いものである。さらに、従来からの貼付剤は治療
効果のみに重点がおかれて作製されているため、見栄え
が悪く、ファッション性に乏しいものである。そして、
貼付剤が放つ匂いに関しては、無臭に近いものである
か、又は湿布用の貼付剤の場合のように、刺激的な薄荷
臭で他人に不快感を与えるものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の技術において示した問題点を解決するために、貼付
剤の機能や適応対象を視覚や臭覚によって識別すること
を可能とし、また、貼付剤の放つ匂いを改善し、さら
に、他人から見える人体部位に貼付使用した場合でも、
見栄えの悪さを気にすることのないよう、ファッション
性に富んだ貼付剤を提供するものである。
来の技術において示した問題点を解決するために、貼付
剤の機能や適応対象を視覚や臭覚によって識別すること
を可能とし、また、貼付剤の放つ匂いを改善し、さら
に、他人から見える人体部位に貼付使用した場合でも、
見栄えの悪さを気にすることのないよう、ファッション
性に富んだ貼付剤を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】少なくとも扁平形状の支
持体とその上に粘着層を積層して構成される本発明の貼
付剤は、用途に応じた種類毎に、その支持体が着色され
る。また、貼付剤の種類毎に、それぞれ異なる香料が、
少なくとも支持体と粘着層のどちらか一方に添加され
る。さらに、貼付剤の外観において、文字や図柄が描か
れたり、動物の足の裏や放送番組並びにゲームソフトに
登場するキャラクター等を表現するように描画と成形が
施されている。
持体とその上に粘着層を積層して構成される本発明の貼
付剤は、用途に応じた種類毎に、その支持体が着色され
る。また、貼付剤の種類毎に、それぞれ異なる香料が、
少なくとも支持体と粘着層のどちらか一方に添加され
る。さらに、貼付剤の外観において、文字や図柄が描か
れたり、動物の足の裏や放送番組並びにゲームソフトに
登場するキャラクター等を表現するように描画と成形が
施されている。
【0005】
【作用】機能や適応対象に応じて多種類存在する貼付剤
において、それぞれの差異が識別できるよう、それら貼
付剤の種類毎に固有の色または固有の色と固有の香りの
両方を付与することにより、貼付剤の間違った使用を未
然に防ぐことができる。また、貼付剤への着色によるカ
ラフルさに加え、貼付剤の表面にアルファベット文字や
花や蝶の図柄が描かれたり、貼付剤の外観が動物の足の
裏や放送番組並びにゲームソフトに登場するキャラクタ
ーを表現するよう描画され成形された場合には、ユニー
クでかわいらしいファッション性に富んだ貼付剤とな
り、他人から見える部位にも見栄えを気にすることなく
貼付使用することができる。また、付与する香りとし
て、薄荷以外のハーブやフルーツやバニラ等の芳香性香
料を用いることにより、他人に不快感を与えることな
く、自分自身もリラックスしたくつろぎを得ることがで
きる。
において、それぞれの差異が識別できるよう、それら貼
付剤の種類毎に固有の色または固有の色と固有の香りの
両方を付与することにより、貼付剤の間違った使用を未
然に防ぐことができる。また、貼付剤への着色によるカ
ラフルさに加え、貼付剤の表面にアルファベット文字や
花や蝶の図柄が描かれたり、貼付剤の外観が動物の足の
裏や放送番組並びにゲームソフトに登場するキャラクタ
ーを表現するよう描画され成形された場合には、ユニー
クでかわいらしいファッション性に富んだ貼付剤とな
り、他人から見える部位にも見栄えを気にすることなく
貼付使用することができる。また、付与する香りとし
て、薄荷以外のハーブやフルーツやバニラ等の芳香性香
料を用いることにより、他人に不快感を与えることな
く、自分自身もリラックスしたくつろぎを得ることがで
きる。
【0006】
【実施例1】以下、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明による貼付剤の斜視図である。シート状
の支持体1と粘着層2とから構成される。図1では、支
持体1と粘着層2との接合面の図示は省略している。図
2は、図1において点線で囲まれたA部の側面の拡大図
である。支持体1において、その片面は貼付剤の表面と
なっており、もう一方の面には粘着層2が積層される。
そして、粘着層2において、支持体1に接着していない
面は貼付剤の裏面となり、人体皮膚への貼付面となって
いる。本発明により支持体1は黄緑色に着色されてい
る。貼付剤の貼付面積の大きさは80mm×60mmで
あり、その厚さは0.5mmである。また、支持体1の
材料には不織布を用い、粘着層2は粘着剤と薬物の混合
物であり、粘着剤にはゴム系粘着剤を用いている。粘着
層2は支持体1の上にホットメルト塗工法を用いて接着
形成している。ここで、支持体1の着色は、貼付剤を製
造する前段階において染色により行っているが、貼付剤
の製造過程、もしくは最後に、支持体1の表面に印刷方
法によって色付けする場合もある。もちろん、支持体1
の色は黄緑色に限るものではなく、単一の色を用いて着
色する場合には、人体の肌色以外および白色以外の色な
らば何色でも着色可能であり、さらに、支持体1を二種
類以上の色で着色する場合には、用いる色の種類に制約
はない。支持体1の材料には不織布の他に、プラスチッ
クフィルム、プラスチック発泡体シート等が用いられ、
その特性としては、伸縮性、通気性、水蒸気透過性等を
有し、さらに、抗菌処理が施されたり、微細孔が設けら
れる場合がある。粘着層2の粘着剤としては、ゴム系粘
着剤の他に、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等
が用いられ、薬物は、貼付剤の用途に応じ一種又は二種
類以上配合して用いられる。また、粘着層2には、可塑
剤、粘着付与樹脂、老化防止剤、充填剤等が含有される
場合がある。また、粘着層2の支持体1上への形成方法
としては、例えば、溶液塗工法やカレンダー加工法や押
出成形法、さらに、粘着層2を剥離処理の施された紙や
フィルム等に展延し、その後、使用する支持体1上に圧
着転写する方法等の適宜の方法が用いられる。実際に
は、粘着層は大面積の支持体上に形成され、支持体と粘
着層とから成る大面積貼付剤シートが形成される。その
後、この大面積貼付剤シートを任意の大きさに切断加工
することにより、支持体1と粘着層2より構成される貼
付剤が多数枚作製される。なお、切断加工される貼付剤
の大きさは適宜決められる。また、貼付剤の構造におい
て、支持体1と粘着層2の材料が反応して貼付剤が経時
変化してしまう場合には、反応を防ぐための中間層が支
持体1と粘着層2の間に設けられる。また、セラミック
ス層を貼付剤中に設けることにより、遠赤外線効果を利
用する場合もある。また、粘着層の貼付面を保護するた
め、必要に応じて剥離が容易な保護フィルムが設けられ
る場合がある。この場合、貼付時には、この保護フィル
ムを取り、人体皮膚に密着させることになる。
図1は、本発明による貼付剤の斜視図である。シート状
の支持体1と粘着層2とから構成される。図1では、支
持体1と粘着層2との接合面の図示は省略している。図
2は、図1において点線で囲まれたA部の側面の拡大図
である。支持体1において、その片面は貼付剤の表面と
なっており、もう一方の面には粘着層2が積層される。
そして、粘着層2において、支持体1に接着していない
面は貼付剤の裏面となり、人体皮膚への貼付面となって
いる。本発明により支持体1は黄緑色に着色されてい
る。貼付剤の貼付面積の大きさは80mm×60mmで
あり、その厚さは0.5mmである。また、支持体1の
材料には不織布を用い、粘着層2は粘着剤と薬物の混合
物であり、粘着剤にはゴム系粘着剤を用いている。粘着
層2は支持体1の上にホットメルト塗工法を用いて接着
形成している。ここで、支持体1の着色は、貼付剤を製
造する前段階において染色により行っているが、貼付剤
の製造過程、もしくは最後に、支持体1の表面に印刷方
法によって色付けする場合もある。もちろん、支持体1
の色は黄緑色に限るものではなく、単一の色を用いて着
色する場合には、人体の肌色以外および白色以外の色な
らば何色でも着色可能であり、さらに、支持体1を二種
類以上の色で着色する場合には、用いる色の種類に制約
はない。支持体1の材料には不織布の他に、プラスチッ
クフィルム、プラスチック発泡体シート等が用いられ、
その特性としては、伸縮性、通気性、水蒸気透過性等を
有し、さらに、抗菌処理が施されたり、微細孔が設けら
れる場合がある。粘着層2の粘着剤としては、ゴム系粘
着剤の他に、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等
が用いられ、薬物は、貼付剤の用途に応じ一種又は二種
類以上配合して用いられる。また、粘着層2には、可塑
剤、粘着付与樹脂、老化防止剤、充填剤等が含有される
場合がある。また、粘着層2の支持体1上への形成方法
としては、例えば、溶液塗工法やカレンダー加工法や押
出成形法、さらに、粘着層2を剥離処理の施された紙や
フィルム等に展延し、その後、使用する支持体1上に圧
着転写する方法等の適宜の方法が用いられる。実際に
は、粘着層は大面積の支持体上に形成され、支持体と粘
着層とから成る大面積貼付剤シートが形成される。その
後、この大面積貼付剤シートを任意の大きさに切断加工
することにより、支持体1と粘着層2より構成される貼
付剤が多数枚作製される。なお、切断加工される貼付剤
の大きさは適宜決められる。また、貼付剤の構造におい
て、支持体1と粘着層2の材料が反応して貼付剤が経時
変化してしまう場合には、反応を防ぐための中間層が支
持体1と粘着層2の間に設けられる。また、セラミック
ス層を貼付剤中に設けることにより、遠赤外線効果を利
用する場合もある。また、粘着層の貼付面を保護するた
め、必要に応じて剥離が容易な保護フィルムが設けられ
る場合がある。この場合、貼付時には、この保護フィル
ムを取り、人体皮膚に密着させることになる。
【0007】
【実施例2】本発明の他の実施例として、貼付剤の表面
に文字や図柄や写真や絵を描いた場合の実施例を示す。
図3は、本発明による貼付剤の斜視図である。シート状
の支持体3と粘着層4とから構成される。図3では、支
持体3と粘着層4との接合面の図示は省略している。貼
付剤の表面である支持体3の表面には、花柄の模様5が
プリント加工されている。図4は、図3に示される貼付
剤の平面図である。ここでは、支持体3の表面に施され
る美的描画素材として、花を用いたが、これに限るもの
ではなく、蝶、猫、犬、人間、リンゴ、オレンジ、雲、
風景、日本語文字、アルファベット文字等、ファッショ
ン的に扱えるものならなんでもよい。また、これらを支
持体3の表面へ描く方法としては、スクリーンプリント
法や転写プリント法等がよく用いられるがこれらの方法
に限るものではない。
に文字や図柄や写真や絵を描いた場合の実施例を示す。
図3は、本発明による貼付剤の斜視図である。シート状
の支持体3と粘着層4とから構成される。図3では、支
持体3と粘着層4との接合面の図示は省略している。貼
付剤の表面である支持体3の表面には、花柄の模様5が
プリント加工されている。図4は、図3に示される貼付
剤の平面図である。ここでは、支持体3の表面に施され
る美的描画素材として、花を用いたが、これに限るもの
ではなく、蝶、猫、犬、人間、リンゴ、オレンジ、雲、
風景、日本語文字、アルファベット文字等、ファッショ
ン的に扱えるものならなんでもよい。また、これらを支
持体3の表面へ描く方法としては、スクリーンプリント
法や転写プリント法等がよく用いられるがこれらの方法
に限るものではない。
【0008】
【実施例3】本発明の他の実施例として、貼付剤を構成
する支持体及び粘着層の両方の色、もしくは支持体の色
が、粘着層に含有される薬物の機能や治療の目的に応じ
て色分けされる場合の実施例を示す。図5及び図6は、
各々、貼付剤の斜視図である。図5は温熱湿布用貼付剤
であり、シート状の支持体6と温熱用薬物を含有した粘
着層7から構成される。図6は冷熱湿布用貼付剤であ
り、シート状の支持体8と冷熱用薬物を含有した粘着層
9から構成される。図5と図6において、支持体と粘着
層との接合面の図示は省略している。図5及び図6にお
いて、別々に示される温熱湿布用と冷熱湿布用の二種類
の貼付剤は共に同様の扁平形状をしており、それらの形
状から種類の違いを識別することは困難である。しか
し、本発明により、図5の温熱湿布用貼付剤において
は、支持体6が赤色に着色され、図6の冷熱湿布用貼付
剤においては、支持体8が青色に着色されているため、
それらの色の違いから温熱湿布用と冷熱湿布用の種類の
違いを識別することを可能としている。また、支持体6
に加え粘着層7にも識別用の着色を施す場合がある。同
様に、支持体8に加え粘着層9にも識別用の着色を施す
場合がある。ここでは、粘着層に含有される薬物とし
て、湿布薬効成分を有するものを一種又は二種類以上配
合して用いているが、他に、湿布以外の用途として、狭
心症剤、高血圧剤、抗アレルギー剤、ホルモン剤等を成
分とする薬物が含有される場合があり、当然、これら多
種類の貼付剤においても、それらの機能や適応対象の識
別のために各々色分けされる。
する支持体及び粘着層の両方の色、もしくは支持体の色
が、粘着層に含有される薬物の機能や治療の目的に応じ
て色分けされる場合の実施例を示す。図5及び図6は、
各々、貼付剤の斜視図である。図5は温熱湿布用貼付剤
であり、シート状の支持体6と温熱用薬物を含有した粘
着層7から構成される。図6は冷熱湿布用貼付剤であ
り、シート状の支持体8と冷熱用薬物を含有した粘着層
9から構成される。図5と図6において、支持体と粘着
層との接合面の図示は省略している。図5及び図6にお
いて、別々に示される温熱湿布用と冷熱湿布用の二種類
の貼付剤は共に同様の扁平形状をしており、それらの形
状から種類の違いを識別することは困難である。しか
し、本発明により、図5の温熱湿布用貼付剤において
は、支持体6が赤色に着色され、図6の冷熱湿布用貼付
剤においては、支持体8が青色に着色されているため、
それらの色の違いから温熱湿布用と冷熱湿布用の種類の
違いを識別することを可能としている。また、支持体6
に加え粘着層7にも識別用の着色を施す場合がある。同
様に、支持体8に加え粘着層9にも識別用の着色を施す
場合がある。ここでは、粘着層に含有される薬物とし
て、湿布薬効成分を有するものを一種又は二種類以上配
合して用いているが、他に、湿布以外の用途として、狭
心症剤、高血圧剤、抗アレルギー剤、ホルモン剤等を成
分とする薬物が含有される場合があり、当然、これら多
種類の貼付剤においても、それらの機能や適応対象の識
別のために各々色分けされる。
【0009】
【実施例4】本発明の他の実施例として、貼付剤を構成
する支持体と粘着層の少なくともどちらか一方に、芳香
成分を有する香料が添加される場合の実施例を示す。図
7は本発明に係る貼付剤の斜視図である。支持体10と
粘着層11の両方に、果物の一つである、オレンジの芳
香を有する香料を含有させている。ここでは、貼付剤の
放つ匂いが他人に不快感を与えることのないよう改善す
るため、香料素材として芳香性に優れたオレンジを用い
ているが、これに限るものではなく、エチケット的にも
ファッション的にも扱える香料素材ならば、バナナやメ
ロン等のフルーツ、ラベンダーやバラ等の花、バニラ、
どくだみ、しそ、ハーブ類等なんでもよい。さらに、別
の目的として、機能や適応対象に応じて多種類存在する
貼付剤において、それぞれの差異を臭覚によって識別す
るために、それら貼付剤の種類毎に固有の香料を付与す
る場合もある。これによって、視覚障害者における貼付
剤の間違った使用を未然に防ぐことができる。さらに、
上記芳香性に優れた香料の香りによって誘起される薬理
作用を利用して精神的治療も行える。なお、図7では、
支持体10と粘着層11との接合面の図示は省略してい
る。
する支持体と粘着層の少なくともどちらか一方に、芳香
成分を有する香料が添加される場合の実施例を示す。図
7は本発明に係る貼付剤の斜視図である。支持体10と
粘着層11の両方に、果物の一つである、オレンジの芳
香を有する香料を含有させている。ここでは、貼付剤の
放つ匂いが他人に不快感を与えることのないよう改善す
るため、香料素材として芳香性に優れたオレンジを用い
ているが、これに限るものではなく、エチケット的にも
ファッション的にも扱える香料素材ならば、バナナやメ
ロン等のフルーツ、ラベンダーやバラ等の花、バニラ、
どくだみ、しそ、ハーブ類等なんでもよい。さらに、別
の目的として、機能や適応対象に応じて多種類存在する
貼付剤において、それぞれの差異を臭覚によって識別す
るために、それら貼付剤の種類毎に固有の香料を付与す
る場合もある。これによって、視覚障害者における貼付
剤の間違った使用を未然に防ぐことができる。さらに、
上記芳香性に優れた香料の香りによって誘起される薬理
作用を利用して精神的治療も行える。なお、図7では、
支持体10と粘着層11との接合面の図示は省略してい
る。
【0010】
【実施例5】本発明の他の実施例として、少なくとも支
持体と粘着層より構成される扁平形状を有する貼付剤に
おいて、その支持体表面に物を表現した描画が施され、
かつ、描画が施された貼付剤の面の外周形状が、描画さ
れている物の外周を表現して成形されている場合の実施
例を示す。図8は本発明に係る貼付剤12の斜視図であ
る。また、図9は、図8に示される貼付剤12の平面図
である。ここで、13は支持体であり、14は粘着層で
ある。図8では、支持体13と粘着層14との接合面の
図示は省略している。貼付剤12の表面となる支持体1
3の表面全体には動物の足の裏を表現した描画が一つ施
され、かつ、貼付剤12の面の外周形状は、動物の足の
裏の外周を表現して成形されている。製造方法として
は、支持体13より数倍大きい同質の大面積シート上に
粘着層を形成した後に、動物の足の裏を表現した描画を
プリント加工し、次に、動物の足の裏を表現した描画の
周りを動物の足の裏の外周形状を表現するように切断加
工することにより行われる。ここで、動物とは、猫、
犬、熊、象、ワニ、アヒル等何でもよく、その描画の形
態も動物の足の裏を表現できるものであるなら何でもよ
い。さらに、動物の足の裏の描画の大きさは、実際の動
物のものに準じる必要はなく適宜決められる。通常の製
造においては、上記した大面積シート上に複数個の描画
を同時に施し、その後、各々の描画の周りを同時に切断
加工することにより、同時に複数枚の貼付剤を得てい
る。また、数個の描画を一組として、その外周を切断加
工し、一つの貼付剤を作製する場合もある。なお、ここ
では、動物の足の裏の外観を有する貼付剤を示したが、
動物の足跡を外観とする貼付剤も同様と見なすことがで
きる。さらに、別の外観を有する貼付剤としては、放送
番組やゲームソフトに登場するキャラクターを表現した
描画が施され、かつ、描画が施された貼付剤の面の外周
形状が、放送番組やゲームソフトに登場するキャラクタ
ーを表現して成形される場合もある。また、貼付剤に、
本発明による外観と本発明による香りを併せ持たすこと
により、相乗効果が期待できる。例えば、オレンジの外
観を持ち、さらにオレンジの香りが添加された貼付剤が
作製される。
持体と粘着層より構成される扁平形状を有する貼付剤に
おいて、その支持体表面に物を表現した描画が施され、
かつ、描画が施された貼付剤の面の外周形状が、描画さ
れている物の外周を表現して成形されている場合の実施
例を示す。図8は本発明に係る貼付剤12の斜視図であ
る。また、図9は、図8に示される貼付剤12の平面図
である。ここで、13は支持体であり、14は粘着層で
ある。図8では、支持体13と粘着層14との接合面の
図示は省略している。貼付剤12の表面となる支持体1
3の表面全体には動物の足の裏を表現した描画が一つ施
され、かつ、貼付剤12の面の外周形状は、動物の足の
裏の外周を表現して成形されている。製造方法として
は、支持体13より数倍大きい同質の大面積シート上に
粘着層を形成した後に、動物の足の裏を表現した描画を
プリント加工し、次に、動物の足の裏を表現した描画の
周りを動物の足の裏の外周形状を表現するように切断加
工することにより行われる。ここで、動物とは、猫、
犬、熊、象、ワニ、アヒル等何でもよく、その描画の形
態も動物の足の裏を表現できるものであるなら何でもよ
い。さらに、動物の足の裏の描画の大きさは、実際の動
物のものに準じる必要はなく適宜決められる。通常の製
造においては、上記した大面積シート上に複数個の描画
を同時に施し、その後、各々の描画の周りを同時に切断
加工することにより、同時に複数枚の貼付剤を得てい
る。また、数個の描画を一組として、その外周を切断加
工し、一つの貼付剤を作製する場合もある。なお、ここ
では、動物の足の裏の外観を有する貼付剤を示したが、
動物の足跡を外観とする貼付剤も同様と見なすことがで
きる。さらに、別の外観を有する貼付剤としては、放送
番組やゲームソフトに登場するキャラクターを表現した
描画が施され、かつ、描画が施された貼付剤の面の外周
形状が、放送番組やゲームソフトに登場するキャラクタ
ーを表現して成形される場合もある。また、貼付剤に、
本発明による外観と本発明による香りを併せ持たすこと
により、相乗効果が期待できる。例えば、オレンジの外
観を持ち、さらにオレンジの香りが添加された貼付剤が
作製される。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、機能や適
応対象に応じて多種類存在する貼付剤の各々の差異を、
貼付剤の有する外観や匂いによって識別できるため、貼
付剤の間違った使用を未然に防ぐことができる。また、
貼付剤の外観がファッション性に富み、さらに貼付剤の
放つ匂いが改善されるため、他人に対する見栄えを気に
することなく貼付使用することができ、さらに自分自身
もリラックスしたくつろぎを得ることができる。
応対象に応じて多種類存在する貼付剤の各々の差異を、
貼付剤の有する外観や匂いによって識別できるため、貼
付剤の間違った使用を未然に防ぐことができる。また、
貼付剤の外観がファッション性に富み、さらに貼付剤の
放つ匂いが改善されるため、他人に対する見栄えを気に
することなく貼付使用することができ、さらに自分自身
もリラックスしたくつろぎを得ることができる。
【図1】本発明による貼付剤の外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】図1において点線で囲まれたA部の側面の拡大
図である。
図である。
【図3】貼付剤の表面に描画が施された場合の実施例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】貼付剤を構成する支持体が色分けされた場合の
実施例を示す温熱湿布用貼付剤の斜視図である。
実施例を示す温熱湿布用貼付剤の斜視図である。
【図6】貼付剤を構成する支持体が色分けされた場合の
実施例を示す冷熱湿布用貼付剤の斜視図である。
実施例を示す冷熱湿布用貼付剤の斜視図である。
【図7】貼付剤を構成する支持体と粘着層の両方に芳香
成分を有する香料が添加された場合の実施例を示す斜視
図である。
成分を有する香料が添加された場合の実施例を示す斜視
図である。
【図8】貼付剤の外観が動物の足の裏を表現して作製さ
れた場合の実施例を示す斜視図である。
れた場合の実施例を示す斜視図である。
【図9】図8の平面図である。
1 支持体 2 粘着層 3 支持体 4 粘着層 5 花柄の模様の描画 6 支持体 7 粘着層 8 支持体 9 粘着層 10 支持体 11 粘着層 12 貼付剤 13 支持体 14 粘着層
Claims (8)
- 【請求項1】 人体の皮膚に適用される自着性ある貼付
剤において、該貼付剤が、少なくとも扁平形状の支持体
と粘着層から構成され、かつ、該支持体が、人体の肌色
以外および白色以外の色で着色されていることを特徴と
する貼付剤。 - 【請求項2】 人体の皮膚に適用される自着性ある貼付
剤において、該貼付剤が、少なくとも扁平形状の支持体
と粘着層から構成され、かつ、該支持体が、二種類以上
の色で着色されていることを特徴とする貼付剤。 - 【請求項3】 人体の皮膚に適用される自着性ある貼付
剤において、該貼付剤が、少なくとも扁平形状の支持体
と粘着層から構成され、かつ、該支持体の表面に、図柄
や絵や写真や文字が描かれていることを特徴とする貼付
剤。 - 【請求項4】 人体の皮膚に適用される少なくとも支持
体と粘着層から構成される自着性ある貼付剤において、
該支持体の表面に物を表現した描画が施され、かつ、描
画が施された該貼付剤の面の外周形状が、該物の外周を
表現して成形されていることを特徴とする貼付剤。 - 【請求項5】 少なくとも支持体と粘着層から構成され
る貼付剤において、該支持体の表面に動物の足の裏を表
現した描画が施され、かつ、描画が施された該貼付剤の
面の外周形状が、該動物の足の裏の外周を表現して成形
されていることを特徴とする請求項4に記載される貼付
剤。 - 【請求項6】 少なくとも支持体と粘着層から構成され
る貼付剤において、該支持体の表面に放送番組やゲーム
ソフトに登場するキャラクターを表現した描画が施さ
れ、かつ、描画が施された該貼付剤の面の外周形状が、
放送番組やゲームソフトに登場する該キャラクターを表
現して成形されていることを特徴とする請求項4に記載
される貼付剤。 - 【請求項7】 少なくとも支持体と粘着層から構成され
る治療のための貼付剤において、該支持体と該粘着層の
両方の色もしくは該支持体の色が、該粘着層に含有され
る薬物の機能や治療の目的に応じて色分けされているこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は
請求項4に記載される貼付剤。 - 【請求項8】 少なくとも支持体と粘着層から構成され
る貼付剤において、該支持体と該粘着層の少なくともど
ちらか一方に、芳香成分を有する香料が添加されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又
は請求項4に記載される貼付剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14444997A JPH10295720A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14444997A JPH10295720A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 貼付剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10295720A true JPH10295720A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=15362502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14444997A Pending JPH10295720A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 貼付剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10295720A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002114948A (ja) * | 2000-08-02 | 2002-04-16 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 香料入り塗料及び皮張り防止層並びに塗料組成物貯蔵容器 |
GB2369055A (en) * | 2000-10-25 | 2002-05-22 | Joanna Maw | Coloured essential oil skin patch |
JP2006256988A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Pompreece Kk | デザイン消炎鎮痛用貼付布 |
JP2008125518A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-06-05 | Shigeru Manabe | 大いに目立ち他人の注目視線を集める医療治癒粘着シート |
JP2010100538A (ja) * | 2008-10-21 | 2010-05-06 | J Make:Kk | タトゥーシール |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP14444997A patent/JPH10295720A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002114948A (ja) * | 2000-08-02 | 2002-04-16 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 香料入り塗料及び皮張り防止層並びに塗料組成物貯蔵容器 |
GB2369055A (en) * | 2000-10-25 | 2002-05-22 | Joanna Maw | Coloured essential oil skin patch |
JP2006256988A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Pompreece Kk | デザイン消炎鎮痛用貼付布 |
JP2008125518A (ja) * | 2006-11-16 | 2008-06-05 | Shigeru Manabe | 大いに目立ち他人の注目視線を集める医療治癒粘着シート |
JP2010100538A (ja) * | 2008-10-21 | 2010-05-06 | J Make:Kk | タトゥーシール |
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