JP3156137B2 - 表面に複数色の立体的模様を現出させた積層材及びその製造方法。 - Google Patents

表面に複数色の立体的模様を現出させた積層材及びその製造方法。

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に複数色の聚落調
の外観や鱗状、或いは大理石調等の立体感のある模様を
有する積層材及びその製造方法を提供するものであり、
壁紙、床材等の美的外観を必要とするインテリア用のシ
ート材を始めとして、各種の装飾用途に用いられる積層
材を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シート材に複数色に着色して立体
感を付けて表面外観を高める方法としては、シート材に
グラビア印刷等で印刷した後に機械エンボスする方法
や、ケミカルプリントをした後発泡するケミカルエンボ
ス法、発泡性塗料にてロータリープリントをした後発泡
する方法、吹きつけにより複数色の塗料を付着させる方
法、複数色の粒子を散布付着させる方法等が知られてい
る。
【0003】しかし、機械によるエンボス方法は比較的
自由な形状で立体模様の表現が可能であるが、プリント
柄との同調が難しいと言う欠点がある。一方ケミカルエ
ンボスによる方法は、プリント柄と同調した凹凸面が容
易に得られるものの、凹凸面の形状はその断面は単純な
曲線による凹部と凸部が得されるだけで、シャープな凹
凸面は得られず、変化に乏しい。ロータリープリント及
び吹きつけによる方法では、複数の色を重ねることによ
り凹凸の変化は表現できるものの、シャープさと立体感
に欠けるものしか得られない。又複数色の粒子の散布に
よる方法は、立体感は表現出来るものの、外観としては
複数色の粒子が混在しただけの変化に乏しいものしか得
られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら従来の
方法には無い立体的色模様を有する積層材及びその製造
方法を提供するものであり、本発明による製造方法を用
いれば、微妙な複数色による外観の積層材が得られ、又
物理的な立体感だけで無く微妙な色変化による立体感を
も表現が可能であり、このため複雑な色模様を有する聚
落調壁様の立体的外観を有するものや、表面が平滑であ
って且つ立体感を有する大理石調の物まで、その色合い
及び立体状態を任意に変化させた積層材を提供すること
を可能にしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、異なる色或い
は異なる明度や彩度の熱可塑性樹脂フィルムを少なくと
も2枚以上重ね合わせて接着した後、粉砕、裁断などに
より粒子状にすると、得られる各粒子の切断面は図3に
示す如く縞模様を呈する合成樹脂粒子である。この粒子
を基材上に散布付着させるて得た積層材が、第1図ない
し第2図に示す様な立体的な複数色の外観を呈するもの
であるが、使用する粒子の大きさを変えることにより全
く異なる外観を得られるだけでなく、基材上1に散布し
た粒子3を粒子状のままにせずに熱プレス等の方法によ
り表面をフィルム状にすると、鱗状や大理石調等の外観
を呈する積層材が得られる。勿論得られた粒子を用いて
予めフィルム化したものを基材と接着させて積層材とす
ることもできる。以下本発明を具体的に説明する。
【0006】基材1上に散布する粒子状物3は、熱可塑
性樹脂に可塑剤、安定剤、充填剤、発泡剤、着色剤等を
必要に応じて配合した、異なる色或いは明度、彩度等の
異なるフィルム或いは板状シートを少なくとも2枚以上
重ね合わせて接着し、該積層フィルムを裁断、破砕、粉
砕等により粒子状物を得る。ここで粒子状物とは粉末に
近い細かな粒子から、一辺が数センチメートル程度の裁
断片に到る広い範囲にわたる大きさのものが使用可能で
あり、得ようとする最終積層材の外観に合わせた大きさ
及び配合の粒子状物を作れば良い。
【0007】粒子状物を作る為のフィルム若しくは板状
シート材に用いる熱可塑性樹脂は、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂等の単独重合体や、塩ビ−酢ビ共重合体、エ
チレン−酢ビ共重合体等が使用できる。可塑剤は、これ
らの樹脂に配合される通常の可塑剤ならば全て使用可能
であるが、難燃化する為には有機燐酸系可塑剤を併用す
ることが望ましい。
【0008】一般的に用いられる可塑剤の具体例として
は、ジオクチルフタレート、ジベンジルフタレート、ブ
チルベンジルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジ
ドデシルフタレート、ジウンデシルフタレート等のフタ
ル酸エステル類、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジ
−n−ブチル、セバシン酸ジブチル等の脂肪族二塩基酸
エステル類、ジエチレングリコールジベンゾエート等の
グリコールエステル類、アセチルリシノール酸メチル等
の脂肪族エステル類、エポキシ化アマニ油等のエポキシ
化油、アセチルトリブチルシトレート、アセチルトリオ
クチルシトレート、トリ−n−ブチルシトレート等のク
エン酸エステル類、トリアルキルトリメリテート、テト
ラ−n−オクチルピロメリテート、ポリプロピレンアジ
ペート、その他ポリエステル系可塑剤等である。又、こ
れと併用する有機燐酸系可塑剤としては、トリメチルホ
スフェート、トリクレジルホスフェート、エチルヘキシ
ルホスフェート、トリス・クロロエチルホスフェート、
トリフェニルホスフェート、トリキシレニルホスフェー
ト、クレジルジフェニルホスフェート等がある。
【0009】安定剤としては、ステアリン酸バリウム、
ラウリル酸バリウム等のバリウム塩や、酸化亜鉛、オク
チル酸亜鉛等の亜鉛化合物、その他錫系化合物等も使用
できる。更に安定化助剤としてトリフェニルホスフェー
ト等のキレーター並びにエポキシ化大豆油等のエポキシ
化合物酸化防止剤等も使用できる。
【0010】充填剤としては炭酸カルシウム、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム、タルクなどを用い得
る。又、所望により加熱分解型の発泡剤も使用可能であ
り、例えばアゾジカルボン酸アミド、PP’−オキシビ
スベンゼンスルホニルヒドラジド、アゾビスイソブチロ
ニトリル等である。着色剤として用いることができるの
は、有機、無機の各種顔料の他、アルミ粉等の金属粉、
パール顔料等も混入出来、これらを組み合わせることで
より模様を強調した積層材を得ることができる。
【0011】粒子状物を得る為の多色の積層シートは、
例えば前記の原材料を用いた所定量の配合成分を加熱、
混練してカレンダーロール或いはTダイを用いた押し出
しによって各色別のシートを作成し、これらの各シート
を重ね合わせて連続熱プレス法により接着させる方法、
各シートを接着剤にて貼り合わせて積層する方法や、離
型紙上に前記の原材料を用いたペーストゾル、溶液塗
料、エマルジョン塗料等を塗布してゲル化乾燥させた
後、さらにその上に異なる色の塗料を重ねて塗布乾燥を
繰り返して必要色を積層した後、離型紙を剥がして積層
シートを得る方法等がある。こうして得られた積層シー
トをペレタイザーにてカットし、必要に応じて粉砕機を
用いて粒状物にして分級することにより断面に縞状の模
様6〜9を有する合成樹脂粒子3を得る。
【0012】基材シートとして使用できるのは、特に限
定するものでは無いが、水酸化アルミニウム紙等の不燃
紙、一般的な難燃紙、ガラスペーパー、不織布、編布、
織布或いはこれらのシート材に合成樹脂塗料等を塗布若
しくは含浸させたものや、未発泡或いは発泡した合成樹
脂等の軟質シート、木板、薄層金属板、プラスチック製
板等が使用可能である。
【0013】基材シート上に合成樹脂粒子を散布する方
法は、振り蒔き方式を始め任意の方法を用いれば良く、
基材シートが熱可塑性樹脂等の加熱溶融可能な材質の場
合には基材シートの表面を予め加熱するなどしておけ
ば、振り蒔いた合成樹脂粒子が基材シート上にそのまま
付着することも出来、又ローラーを軽く通過させるなど
の僅かな押さえで確実に付着する。或いは、合成ゴム
系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系等の接着剤や、酢
酸ビニル系、アクリル樹脂系等の接着剤、塩化ビニルペ
ースト等の、使用する基材と散布する合成樹脂粒子によ
り適宜選んだ接着剤を基材上に塗布した後、合成樹脂粒
子を散布して後接着剤を乾燥させてやれば良い。発泡剤
を使用したり、或いは発泡剤入り未発泡合成樹脂粒子を
使用している時は、乾燥工程時に発泡させると良い。
【0014】以上の方法によって得られた断面に縞状の
模様を有する合成樹脂粒子の、基材上に散布する量は、
積層材の使用目的によって変化させれば良いが、例えば
非発泡性合成樹脂粒子を用いて床材等に使用する場合に
は、基材の表面全体が完全に覆われる様に充填すること
が望ましく、更に第1図に示すごとく表面全体に保護塗
膜4を設ける事も床材等の表面磨耗強度を必要とする場
合には効果的である。又発泡性合成樹脂粒子を用いて壁
材等に使用する場合は、その1例を第2図に示す如く、
基材上に散布、接着、発泡後に粒子と粒子が融着して立
体感が損なわれない程度に間隔を開けて散布することが
望ましい。
【0015】このようにして得られた積層材は、そのま
まの状態ならば表面に凹凸のある立体模様を有するシー
ト材であるが、合成樹脂粒子を散布した後に熱プレス等
の方法で表面を平滑にしたものも、散布した合成樹脂粒
子の着色状態のもたらす効果のみで立体感を有する表面
状態とすることも可能であり、特に着色にパール顔料を
用いている場合には、立体感が良好に得られる。又キャ
リアペーパー等の上に合成樹脂粒子を散布して、散布し
た合成樹脂粒子全体をキャリアペーパーごと加熱ゾーン
を通したり、熱プレスその他の方法によって予めシート
化して後、基材シートに接着する方法を用いても良い。
【0016】本発明の積層材は以上の如き製法により種
々の態様のものが得られる。この態様を定める基本的な
ファクターとしては、合成樹脂粒子を作る為のフィルム
の個々の厚み、重ね合わせる枚数や、合成樹脂粒子の径
などにより、これらを操作することにより様々な外観を
得ることができる。通常の製造方法によって得られる合
成樹脂粒子を作る為のフィルムの厚さは、0.4〜2.
0mmの範囲が扱い易い。合成樹脂粒子の径は、個々の
フィルムの厚さと重ね合わせるフィルムの枚数によって
変えることが好ましく、積層したフィルムの厚さより径
が小さいと、重ね合わせたフィルムの色数だけの流れ模
様は現出しなくなり、所望の外観と異なってくる。従っ
て、フィルムの厚みが厚い場合や、フィルムの色数が多
い場合には粒子の径は大きくした方が良い。然しあまり
径を大きくすると、積層材の重量が重くなり、使用目的
によっては支障がある。好ましい一例を挙げれば、厚さ
が各0.5〜0.6mmの色の異なるフィルムを4枚積
層すると、積層されたフィルム全体の厚みは2.0〜
2.4mmとなることから、この積層フィルムを用いて
得る合成樹脂粒子径は、粉砕後に.積層されたフィルム
全体の厚みである2.0〜2.4mmよりも大きくすれ
ば、4色の流れ模様をその断面に現出した粒子とするこ
とができる。
【0017】本発明は、積層材の軽量化や外観の多様化
を計る目的から、合成樹脂粒子に発泡剤を含有させた
り、含有された発泡剤の量を選択することで立体感をだ
しながら重量を調節することができる。例えば重量を抑
えてより立体感を出したい場合には、合成樹脂粒子10
0重量部に対して3〜10部重量部の発泡剤を含有させ
て、発泡後粒子と粒子が融着しない程度に基材上に散布
する。粒子の発泡倍率が3〜5倍である場合には、粒子
と粒子の間隔が粒子径と同等程度の間隔を持たせて、発
泡性合成樹脂粒子を散布・発泡させると、発泡後に各粒
子同志が融着することの無い、立体的模様が強調され
て、非常に装飾性の高い積層材が得られる。
【0018】
【作用】本発明によって提供する、表面に複数色の立体
的模様を現出させた積層材の表面外観は、使用する断面
に流れ模様を有する合成樹脂粒子が基材上に散布されて
付着している為、合成樹脂粒子の有していた断面の流れ
模様(第3図6〜9参照)が基材上に複雑な状態で置か
れるため、色(6〜9)や色の濃度・彩度・明度を変化
させたり、散布状態を変化させたり、或いは粒子の径を
変えたり、これらの変化を組み合わせるなどして、従来
簡単には表現出来なかった複数色の立体模様や、凹凸の
大小等も簡単に現出し得るものである。又発泡を組み合
わせて立体感を更に強調したり、表面を熱プレスして平
滑に仕上げて色による立体効果や模様の美しさのみを表
現することもできるものである。
【0019】
【実施例1】断面に流れ模様を有する合成樹脂粒子を作
る為のフィルムとして下記のA〜Dに示す配合にてそれ
ぞれバンバリーミキサーで混練した後、カレンダーロー
ルで0.6〜0.7mmの厚さのフィルムを得た。次に
A〜Dの各成分で作成したフィルムを重ね合わせて連続
熱プレスにて総厚みが2.4〜2.8の積層フィルムを
得た。得られた積層フィルムをペレタイザーにて10〜
20mm角にカットし、更に粉砕機にて粉砕し、2.0
〜2.8mm径よりもやや大きな径を有する非発泡性合
成樹脂粒子を用意した。次に120g/m2 のガラス不
織布の上に下記配合1で示す塩化ビニル樹脂ペーストゾ
ル塗料をドクターナイフコータにて0.3mm厚に塗布
し、その上に用意した非発泡性合成樹脂粒子を全面に充
填するように散布し、150度Cにて2分間加熱ゲル化
した。次に下記配合2で示す塩化ビニル樹脂ペーストゾ
ル塗料をフローコーターにより塗料が粒子間に十分充填
される様に300g/m2 塗布し、180度Cにて2分
間加熱ゲル化した。得られた積層シート状物は、耐磨耗
性に優れた立体的模様を有する凹凸感のある外観を有
し、床材としての優れた性能を有するものであった。 配合A (何れも数値は重量部を表す。) 塩化ビニル樹脂(重合度800) 100 ジ−エチルヘキシルフタレート 30 安定剤 3 炭酸カルシウム 50 酸化チタン 10 配合B (何れも数値は重量部を表す。) 塩化ビニル樹脂(重合度800) 100 ジ−エチルヘキシルフタレート 30 安定剤 3 炭酸カルシウム 50 酸化チタン 5 カーボンブラック 3 配合C (何れも数値は重量部を表す。) 塩化ビニル樹脂(重合度800) 100 ジ−エチルヘキシルフタレート 30 安定剤 3 炭酸カルシウム 50 酸化チタン 5 ベンジジンイエロー 2 配合D (何れも数値は重量部を表す。) 塩化ビニル樹脂(重合度800) 100 ジ−エチルヘキシルフタレート 30 安定剤 3 パール顔料 2 配合1 (何れも数値は重量部を表す。) 塩化ビニル樹脂(重合度1200) 100 ジエチルヘキシルフタレート 50 安定剤 3 炭酸カルシウム 50 酸化チタン 10 配合2 (何れも数値は重量部を表す。) 塩化ビニル樹脂(重合度3800) 100 ジエチルヘキシルフタレート 35 安定剤 3 ミネラルターペン 10
【0020】
【実施例2】断面に流れ模様を有する合成樹脂粒子を作
る為のフィルムとして下記のE〜Hに示す配合にてそれ
ぞれミキサーで混練して塩化ビニルペーストゾル塗料を
調整する。次に離型紙上に配合Eの塗料を厚み0.5m
mに塗布し、150度Cで2分間加熱ゲル化する。更に
その上に塗料Fを同様に塗布し、順次塗料G、Hも重ね
て塗布ゲル化した後、離型紙を剥がして厚み1.6mm
の積層フィルムを得た。この積層フィルムをペレタイザ
ーで10〜30mm角にカットし、更に粉砕機にて粉砕
し、2mm前後の粒径の断面に流れ模様を有する発泡性
合成樹脂粒子を用意した。次いで80g/m2 の難燃紙
上にロータリースクリーンにて下記配合3に示す塩化ビ
ニルペーストゾルを付着量80g/m2 にて塗布し、そ
の上に用意した前記発泡性合成樹脂粒子を、各粒子間の
間隔が1.0〜2.0mmとなるように散布した後、2
00〜210度Cの発泡炉にて1.5〜2.5分間発泡
させて、表面に複数色の立体的模様を現出させた積層材
を得た。この積層材は発泡構造であるから、軽量でボリ
ュウム感があり、使用した合成樹脂粒子がその断面に有
していた流れ模様が強調されたものであり、壁装材或い
は天井材として最適なものであった。 配合E (何れも数値は重量部を表す。) 塩化ビニル樹脂(重合度1000) 100 ジ−エチルヘキシルフタレート 40 トリクレジルホスフェート 10 安定剤 3 炭酸カルシウム 70 発泡剤 5 酸化チタン 15 ミネラルターペン 5 配合F (何れも数値は重量部を表す。) 塩化ビニル樹脂(重合度1000) 100 ジ−エチルヘキシルフタレート 40 トリクレジルホスフェート 10 安定剤 3 炭酸カルシウム 70 発泡剤 5 酸化チタン 10 カーボンブラック 3 ミネラルターペン 5 配合G (何れも数値は重量部を表す。) 塩化ビニル樹脂(重合度1000) 100 ジ−エチルヘキシルフタレート 40 トリクレジルホスフェート 10 安定剤 3 炭酸カルシウム 70 発泡剤 5 酸化チタン 10 カーボンブラック 1 ベンガラ 2 ミネラルターペン 5 配合H (何れも数値は重量部を表す。) 塩化ビニル樹脂(重合度1000) 100 ジ−エチルヘキシルフタレート 40 トリクレジルホスフェート 10 安定剤 3 炭酸カルシウム 70 発泡剤 5 酸化チタン 10 カーボンブラック 1 ベンジジンイエロー 3 ミネラルターペン 5 配合3 (何れも数値は重量部を表す。) 塩化ビニル樹脂(重合度1000) 100 ジエチルヘキシルフタレート 50 トリクレジルホスフェート 20 安定剤 3 炭酸カルシウム 70 発泡剤 5 酸化チタン 15
【0021】
【発明の効果】この発明で得られた積層材は、立体感に
富み、極めて新規で変化に富んだ外観を有し、更に従来
使用されている設備をそのまま利用して簡単に得られる
ものであり、生産性も高く簡単に製造することのできる
有用なシート状、あるいは板状物を提供するものであ
り、建築用内装材を始めとして応用範囲の広い有用な積
層材及びその製造方法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発泡無しで得られた積層材の部分拡
大断面図
【図2】 本発明の発泡して得られた積層材の部分拡大
断面図
【図3】 本発明の基材上に散布する粒状物の一例を拡
大した斜視図
【符号の説明】
1 基材シート 2 接着剤層 3 合成樹脂粒子 4 表面被服層 5 合成樹脂粒子発泡体 6〜9 色違いのフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 27/14 B32B 27/14 // B29K 101:10 (56)参考文献 特開 昭51−80380(JP,A) 特公 昭63−15395(JP,B2) 特公 昭58−15299(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B29B 9/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に粒子状物を散布、付着し、必要に
    応じて熱プレスしてなる積層材であって、散布する粒子
    状物が、その断面にそれぞれ着色してなる3層以上の縞
    状の模様を有し、その断面の厚さよりやや大きい径を有
    する非発泡性合成樹脂粒子を用いることにより、積層材
    の表面に複数色の不規則立体的模様を現出させた積層
    材。
  2. 【請求項2】基材上に粒子状物を散布、付着してなる積
    層材に於いて、散布する粒子状物は、その断面にそれぞ
    れ着色してなる3層以上の縞状の模様を有し、その断面
    の厚さよりやや大きい径を有する非発泡性合成樹脂粒子
    を用いて基材に接着させることにより、積層材の表面に
    複数色の不規則立体的模様を現出させる方法。
  3. 【請求項3】請求項2に於いて、接着剤上に散布する合
    成樹脂粒子は、異なる色や明度、彩度に着色した熱可塑
    性フィルム若しくは板状シートを少なくとも3枚以上重
    ね合わせて接着した後粉砕、裁断などにより粒子状にし
    て得た切断面が縞模様を呈する合成樹脂粒子であること
    を特徴とする積層材の表面に複数色の不規則立体的模様
    を現出させる方法。
  4. 【請求項4】基材上に粒子状物を散布、付着してなる積
    層材に於いて、散布する粒子状物は、その断面にそれぞ
    れ着色してなる3層以上の縞状の模様を有し、その断面
    の厚さよりやや大きい径を有する発泡性合成樹脂粒子を
    用いて基材に付着後、これを発泡させることにより、積
    層材の表面に複数色の不規則立体的模様を現出させる方
    法。
  5. 【請求項5】請求項4に於いて、散布する合成樹脂粒子
    は、異なる色や明度、彩度に着色した発泡性熱可塑性樹
    脂の未発泡フィルムを少なくとも3枚以上重ね合わせて
    後、該フイルムが発泡しない条件下で接着した後、粒子
    状にして得た切断面が縞模様を呈する合成樹脂粒子であ
    ることを特徴とする積層材の表面に複数色の不規則立体
    的模様を現出させる方法。
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