JPS6228481A - スウエ−ド調の外観を有する装飾用シ−トの製造方法 - Google Patents

スウエ−ド調の外観を有する装飾用シ−トの製造方法

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JPS6228481A
JPS6228481A JP16698285A JP16698285A JPS6228481A JP S6228481 A JPS6228481 A JP S6228481A JP 16698285 A JP16698285 A JP 16698285A JP 16698285 A JP16698285 A JP 16698285A JP S6228481 A JPS6228481 A JP S6228481A
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Yukihiko Kondo
之彦 近藤
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Lonseal Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は主として建築物の壁装材や天井用装飾Hなどに
使用するスウエード調の外観を有する装飾用シートの製
造方法に関するものである。
〔従来の技術及び問題点〕
従来、一般住宅並びに商業ビルなどの建築物の壁装材及
び天井用装飾材として、織物9紙製品、塩化ビニル樹脂
製品、コルク製品など各種の製品が使用さ机で来ている
。昭和59年度の場合、壁装材及び天井用装飾材の生産
量は31平方米に近い数量に達しており、その内の90
%が塩化ビニル樹脂製品とされている。
塩化ビニル樹脂製壁装材(天井用袋M材を含む)の場合
、その種類は下記の如く分類される。
1)非発泡製品 2)低発泡製品 3)高発泡製品 非発泡製品は主として印刷模様を装飾ポイントとするも
ので、立体感はやや乏しい。低発泡製品は絞押し技法に
よる凹凸感の現出、陰翳効果の創出に装飾ポイントを置
き、無地もの(印刷模様を施さぬもの)、あるいは陰翳
効果を高めるワイピング印tiil+又は谷汚し印刷技
法をとり入れた製品が主体となる。高発泡製品は深い凹
5絞の付与、並びに谷染め印刷技法との併用で立体的装
飾効果を有する製品が主体となり、高級感のある壁装材
が得られる。
しかし乍ら、最近はこれらのいずれにも属さぬスウエー
ド調の外観を有する壁装材が要求されて来ている。これ
らのスウエード調の壁装材の特徴は、表面に凹凸絞押し
模様を付与しなくともスウェード製品特有の深み感、ソ
フト感。
高級感を持っている点にあり、更にこれらの表面に印刷
技法を適用することにより、これらの効果がより一層強
調し得ることから、新しい高級壁装材として歓迎されて
いる。
現在、提案されているスウェード調壁装材の製造方法は
概ね下記の手順による。
■ 紙、織布、不織布などの裏打材上に、熱分解型発泡
剤を含有する塩化ビニル樹脂層をカレンダー法又はペー
スト法により設ける。
■ 加熱発泡炉に導入して発泡させる(原則として中・
高発泡)。
■ 発泡層の表面をスライス法により除去する。
■ スライス面をパフがけして毛羽立ける。
■ 必要に応じ毛羽立ら面に印刷模様を施す。
上記から明らかな如く、この工程には■発泡層のスライ
ス、■スライス面のパフがけ、という工程が含まれてお
り、いずれもこの種の壁装材の安定的生産を田舎する要
因となっている。
発泡層のスライスは、古くからの技法としての皮漉磯に
より行うため、スライスすべき原反がある程度厚くなけ
ればならず、発泡条件のバラつきによる厚さの不陸があ
ると均一なスライスが不可能であり、スライス面の均一
性にJ3いても発泡のバラつきが発泡ピルの不揃いどな
ってスウエード感にムラを与える結果となる。■のパフ
がけ工程は■の結果によって大きな影響を受けるので、
■の安定的生産が前提となる。
これらの工程、特に■の工程におけるバラつきは■にお
ける配合成分として熱分解型発泡剤、例えばアゾジカル
ボンアミドの如き発泡剤を用いることに依存する。この
熱分解型発泡剤は本来一定した分解発泡温度を有する配
合剤であるが塩化ビニル樹脂用の配合成分、例えば安定
剤や充填剤などの成分によっても大きく左右され、また
混練度や発泡剤の分散度等によっても左右されるという
変動要因の多い配合剤であって、この配合剤を用いる限
り、安定した外観を有するスウェード調壁装材を得るこ
とは不可能とされて来ており、安定したスウェード調壁
装材の製造方法の開発が急務とされていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はかかる背景に鑑みてなされたちのであり、従来
の熱分解型発泡剤を使用せずにスウェード調壁装材を製
造する方法を提供せんとするもので、ブタンなどの揮発
性炭化水素を内包したマイクロ力ブルセルを、塩化ビニ
ル樹脂ペーストに分散せしめた後、該ペーストをグラビ
ヤ印刷法又はスクリーン印刷法により、裏打材上に、全
面ベタ刷り又は充分な面積を有する模様刷りし、次いで
これらを加熱ゲル化せしめると同時に、前記マイクロカ
プセル入り熱可塑性合成樹脂ベース1〜層を発泡せしめ
5ことである。
〔実滴例〕
本発明の方法において使用される「ブタンなどの揮発性
炭化水素を内包したマイクロカプセル」は、既に市販さ
れているものく例えG、f日本フェライトtm製のEX
PANCEI−・エクスノくンt)し)で、水溶性バイ
ンダー中にこれを分散させlこ「発泡性インク」として
多用されており1表1のような基本的特性を有するもの
である。
(次頁へつづく) 表1 エクスパンセルの特性 これらのマイクロカプセルは通常、アクリル系共重合体
樹脂のエマルジョン又は芳香族系溶媒を用いた樹脂溶液
中に添加2分散されて発泡性インキとして用いられる。
該発泡性インキは主として捺染印刷、ロータリースクリ
ーン印刷などの技法により、紙、ビニルシート、不織布
編・織布上に印刷・使用される。この発泡性インキによ
る印刷模様部分はマイク[1カブヒルの加熱・膨張によ
って膨張・発泡し、元の4缶19の3〜4倍の厚さとな
る。したがって、基体上に地模様として他の印刷模様を
付し′CJ3き、その上に、立体的装飾効果を付与する
手段として、上記発泡性インキを用いて印刷することが
多い。
またこの場合、夫々異った色に着色した複数の発泡性イ
ンキを用いて多色刷りすることが出来る。
発泡性インキのかかる利用法は、印刷部分の3次元的盛
り上りという特殊装飾効果を期待したもので、印刷部分
がスウェード調の外観になるか否かという検討は全くな
されていなかったし、事実これらの効果は期持し1!?
ないものであった。
本発明の方法の場合、かかるマイクロカプセルを塩化ビ
ニル樹脂ベース1〜(塩ビブラスチゾルとも呼ばれる)
中に添加分散せしめて発泡性プラスチゾル2とし、該発
泡性プラスデシルをグラビヤ印刷法又はスクリーン印刷
法により裏打材1上に全面的にベタ刷り又は充分な面積
を有する模様刷りする。
本発明においで使用される塩ビブラスチゾルは、乳化重
合法により重合されたペーストグレードの塩化ビニル樹
脂粉末にDOPなどの可塑剤を加え、混練し粘稠な液状
ベース[−にしたちので、このベース1〜の調整工程中
に、前記マイクロカプセルを加えて均一に分散させ発泡
性プラスデシル2とする。これらプラスデシルの調整は
、シグマ−ブレード式のりポンプレンダ−によって一般
のプラスチゾルと同様の手段で行うことが出来る。着色
が必要な場合は別途バタフライミキサー及び高速撹拌機
を用いて行うことが出来る。
マイクロカプセルを用いた発泡性プラスチゾルの重要な
特性としてはチキンl〜ロピックな性質を有づるという
点にある。
これは、スウェード調の外観を1するために極めて重要
な特性であって、印刷法としてグラビヤ印刷法又はスク
リーン印tThll法で裏打材1上に発泡性プラスチゾ
ル2を、ベタ刷り又は充分な面積を有する模様刷りした
場合、そのベタ刷り又は充分な面積を有する模様刷りに
よる塗布面が、流′動せずグラビヤの凹版模様(印刷・
転写の場合は印刷インキは凸状模様となる)もしくはス
クリーンを通過したプラスチゾルがスクリーンの網目模
様による凹部3をその侭保持されねばならず、その為に
発泡性プラスチゾルの塗布時又は印刷時は原初性液体の
性質を丞づが、裏打材1Fに塗布・印刷された後は直ら
に流動性を失い、凹版模様又は綱目模様による凹部3を
保持する性質、即らチキソ1〜ロビツクな性質が必要と
なる。その為にプラスデシルの配合成分としてこの様な
性質を付与するチキン!−[コピツク付与剤(チキソト
ロピックエージ1ン1−)が必要となる。チキソ1−ロ
ビツクエージエンl−とじてはクレーなどに代表される
ベントナイ1へが有効であり、伯のチキソトロビックエ
ージェント(例えば超微粒子炭酸カルシウムやコロイダ
ルシリカがある)も適宜、有効に使用でさ?)。
本発明において使用される印刷法としては、グラビヤ印
刷法又はスクリーン印刷法が適している。この場合グラ
ビヤ印刷法とは版ロール又は版板上に凹状彫刻、又はエ
ツジング法により四部を設けた所謂凹版印刷法を意味し
、狭義のグラビヤ印刷法及びオフセット印刷法が含まれ
る。またスクリーン印刷法とは捺染印刷法において用い
られるシルクスクリーンの如く、所定の目開きになるよ
うに織られた平織状スクリーンを用いた所謂シルクスク
リーン印刷法の他、金属薄膜に微細な定形孔を明けて得
られる穿孔スクリーンを用いたロータリースクリーン印
刷法などが用いられる。
本発明の方法における印刷は第1図〜第4図に示した様
に裏打材1上への全面ベタ刷りを基本とするが第5図〜
第7図に示す如く、着色層5を有する裏打材1上にスウ
エード調の外観効果が強調されるに充分な面積を有する
印刷模様6を印刷しても良い。
また第8図〜第10図に示した様に裏打材1上に発泡性
プラスチゾル層21を全面ベタ刷りし、加熱ゲル化後、
その上面に前記と同様に、スウェート調の外観効果が強
調されるに充分な面積を有する印刷模様7となるように
発泡性プラスチゾル22を用いて印刷しても良い。
この場合発泡性プラスデシル21と22は同種のプラス
チゾルで単に着色剤が異なるものが用いられる場合が多
いが、異種のプラスデシル例えばゲル化温度又は膨張温
度の異なるプラスチゾルを用いる場合もある。
この様にして発泡性プラスチゾルを用いて印刷した後、
これらは所定の膨張温度に加熱されている加熱炉中に導
入され加熱・膨張・発泡される。本発明で用いられる膨
張性マイクロカプセルは加熱によって直ちに膨張するの
で常温で印刷したベタ刷り層を例えば120℃の加熱炉
に入れると膨張・発泡と、プラスチゾルのゲル化とが同
時的に進行する。
然し乍ら第8図〜第10図の実施例の場合、充分な面積
を有する模様層22の印刷は、ベタ刷り印刷層21をい
ったんゲル化した後に行う必要がある。したがってこの
場合は、ベタ刷り印刷層21における発泡性プラスチゾ
ルの配合としてゲル化温度が比較的低い配合を用いる必
要がある。
この様な場合、ペーストグレードの塩化ビニル樹脂とし
て塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を用い、可塑剤もD
OPの他にゲル化を早めるB[3Pを用いた配合にする
必要がある。この低温ゲル化配合の発泡性プラスチゾル
は80〜90℃の加熱でその上面に印刷可能なゲル化状
態に固化するので、該固化表面に充分な面積を有する模
様刷りを行うと良い。
発泡性プラスチゾルの膨張・発泡の度合いは使用するマ
イクロカプセルの種類と温度によって決定される。表1
の場合には膨張温度として90〜120℃が推せんされ
ているが、これ以外の場合には、そのマイクロカプセル
中に内包する揮発性炭化水素の種類、並びに殻を構成す
るポリマーの種類と厚さによっても異ってくるので、適
宜選択、使用されるべきである。
加熱炉中で加熱され膨張・発泡した印刷用2’ 、21
’ 、 22’は印刷時に付されていた凹版模様又は網
目模様による凹部3がその侭、深い間隙3′となり、他
の曲部分は細長く盛り上り、毛足状となり、シート全体
がスウエード調の外観を呈するようになる。またこの場
合細長く盛り上ったスウェード皮革の毛足に相当する部
分は膨張・発泡している事から柔軟で非常にソフトな感
触をもっているので、視覚と触覚が合致している極めて
優れたスウ1−ト調の外観を持った装飾用シートが得ら
れる。
更に伯の付加的方法としては、第1図及び第4図に示す
ごとく全面ベタ刷り印刷を施し、膨張・発泡した面2′
上に通常の印刷インキによる花柄模様や水玉模様など任
意の模様印刷4を施すことも出来る。
次に本発明の方法の具体的態様を、実施例により詳述す
る。
〔実施例1)第1図〜第4図 一配合1− ゼオン135J*1100重量部 DOP                    70
nマイク【]カプセル*230tノ クレー          10 .7ミネラルスピリ
ツト    適ω 安定剤(液状)       5 、。
*1 日本ゼオン製 酢ご5%共重合体*2 松本油脂
■製 マイクロカプセルF60粒径範囲= 5〜15ミ
クロン 内包炭化水素:n−ブタン 内包量: 12.5% 膜構成ポリマー:塩化ビニリデンーアクリロニトリルー
メヂルメタクリレ− 1へ共重合体 シグマ−グレード式すボンブレンダーを用いて上記配合
物を混練し、ミネラルスピリットを随時加え乍ら、粘度
的to、 000Cps稈度に調整する。
(qられた粘稠液体状のプラスデシルにアイポリ−1−
)−を加えて撹拌調色した後、120メツシユ濾過器で
濾過し 100メツシユの捺染印刷用シルクスクリーン
を用いて、予め白色塗膜(図示せず)を施した厚さ0.
14+++mの紙製裏打材1上に全面ベタ刷り層2を塗
布したく第2図)。
塗膜厚さは約100ミクロンであった。
80℃での予備加熱によるゲル化ステージにおける顕微
鏡観察によると、ベタ刷り印刷表面には100メツシコ
のシルクスクリーンの網目が凹部3として判然と付され
ていた。次いで130℃で20秒間加熱した所500ミ
クロンの厚さの発泡印刷層2′となった。発泡倍率は5
倍で、その表面は微細な間隙3′が無数にあり、全体と
じで微細な毛足が生え揃ったスウェード調の外観を有す
る極めて感触のすぐれた装飾用素材が得られた(第3図
)。
次いで第1図及び第4図に示すように通常の印刷インキ
を用いたグラビヤ法の多色刷りにより花柄印刷模様4を
施した所、印刷も何らの支障なく行え、しかも得られた
製品は無光沢で落着き感のある装飾用シートが得られた
。この製品は壁装材として好適であった。
〔実施例2)第5図〜第7図 厚さ012ミリの裏紙1の上面に濃紺色に着色した厚さ
0.15ミリの着色ビニル層5を積層してなる裏打材上
1に、実施例1で用いたアイポリ−色の発泡性プラスチ
ゾル2を用い、図に示す様に比較的広い充分な面積の印
刷模様6を100メツシユの捺染印刷用スクリーンを用
いて印刷した。第5図の場合10ミリ幅で長さ45ミリ
で3連模様(間隔7.5ミリ)のタテ、Elコ繰返しの
幾何柄であり、その印刷面積は全表面の44.6%の模
様であった。
実施例1と同様の方法で加熱発泡して得られた製品は濃
紺の地色上にスウェード調の外観を有するアイポリ−色
の幾何模様6′が施された極めて美麗な装飾用シートが
得られた。
このものは壁装材と()て好適であった。
〔実施例3〕第8図〜第10図 一配合2− ゼオン135J        100重聞部DOP 
         35 IIB B  P     
                35   ツノマイ
クロカプセル     30ノ/ クレー           10  、。
ミネラルスピリット    適量 安定剤(液状)        5  、。
淡青色顔料        適量 配合2の配合物を実施例1と同様の方法で混練し、粘度
的10.0OOcpsの淡青色の発泡性プラスチゾルを
得た。このプラスチゾルを実施例1で用いた裏打材1上
に 100メツシコの捺染用スクリーンで全面ベタ刷り
印刷層21を副し、80℃で30秒間加熱し、予備ゲル
化させる。この場合最初の塗布厚さは約100ミクロン
であったが、予備ゲル化によりt/)200ミクロンに
膨張していた。
次いで、ベタ刷り印刷層21上に実施例1で使用したア
イポリ−色の発泡性プラスデシル22を、実施例2で用
いた幾何槽の捺染印刷用スクリーンにより幾何模様7を
印刷する。
次いでこれらを130℃の加熱炉中に導入し40秒間加
熱膨張せしめた所、発泡印刷層21′と22′との合計
による発泡幾何模様層部7′の全厚が1ミリに達する立
体感に富んだ美麗な凹凸模様を有するスウエード調の装
飾用シートが得られた。このものは天井用装飾シーi−
として好適であった。
〔効果〕
本発明の方法の第1の特徴はスウェード調の外観を得る
方法として、熱分解型の有機発泡剤を使用せず、揮発性
炭化水素を内包したマイクロカプセルを使用する点にあ
る。熱分解型の有機発泡剤の場合安定剤等に含まれる金
属成分や、充填剤などによってその発泡分解温度が大き
く左右され、発泡が極めて不安定な状態であるがマイク
ロカプセルを用いた場合、この様な影響は全く無くいか
なる配合剤も使用でき且つ、加熱温度の精度もマイクロ
カプセルの膨張範囲(体積膨張なのでその厚さ方向への
寄与率は、体積膨張率の立方根に比例する)であれば良
く、したがって精度の良い発泡体が得られる点にある。
本発明の方法の第2の特徴は、スウエード調の外観を得
る方法として発泡性プラスチゾルをチキソトロピックな
性質を有する配合とし、それをグラビヤ印刷法又はスク
リーン印刷法を用いて印刷する点にある。
したがって裏打材面上に印刷された発泡性プラスデシル
は印刷時の凹版模様又はスクリーンの網目模様による凹
部をその侭残留・保持しており、この四部は加熱による
膨張・発泡によって更に深い間隙となり、他の部分は細
長い凸状部分となりスウエードにおける毛足の様に盛り
上る。したがって従来の「発泡層のスライス−スライス
面のパフがけ」が全く不要で、単に加熱炉で加熱するだ
けでスウエード調の外観を有する装飾用シートが得られ
るのである。
本発明の方法の第3の特徴は、部分的に充分な面積を有
する模様状のスウエード調外観部を有する装飾用シーl
−が得られる点にあり、これは従来の方法では極めて困
難か不可能とされて来たが、本発明の実施例2のように
充分な面積を有する模様層りによれば楊めて容易に製造
することが出来る。
本発明の方法の第4の特徴は、全体がスウエード調の外
観を?し尚は且つ部分的に一部が盛り1−った凹凸模様
を有する装飾用シートが得られる点にある。これは従来
の方法では全く不可能であったが、本発明の実施例3の
ような方法によれば、極めて簡単に得られるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示ずもので、第1図〜第4図は
第1実施例、第5図〜第7図は第2実施例、第8図〜第
10図は第3実施例を示し、第1図、第5図、第8図は
シートの斜視図、第2図、第6図、第9図はマイクロカ
プセル入り塩ビペーストを塗布・印刷した状態の断面図
、第3図、第7図、第10図は加熱ゲル化した状態の断
面図、第4図はゲル化発泡後通常の印刷インキにより任
意の模様を印刷した状態の断面図であり、図中1は裏打
材、2.21.22はマイクロカプセル入り塩化ビニル
樹脂ベースl−1,2’ 、 21’ 、 22’は発
泡層である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ブタンなどの揮発性炭化水素を内包したマイクロカプセ
    ルを、塩化ビニル樹脂ペースト中に分散せしめた後、該
    ペーストをグラビヤ印刷法又はスクリーン印刷法によっ
    て、裏打材上に全面ベタ刷り又は充分な面積を有する模
    様刷りし、次いでこれを加熱ゲル化せしめると同時に前
    記マイクロカプセル入り塩化ビニル樹脂ペースト層を膨
    張・発泡せしめることを特徴とするスウェード調の外観
    を有する装飾用シートの製造方法。
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