JP2851995B2 - 装飾用シートおよびその製造方法 - Google Patents

装飾用シートおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装飾用シートに関し、
特に、立体感に富むとともに一体感をも有する装飾用シ
ート、あるいはこれらに加えてスウェード調を呈する装
飾用シートと、これら装飾用シートを製造する方法と
関する。
【0002】
【従来の技術】各種建造物の壁や天井、あるいは家具、
調度品、電気製品、鞄などの表面を装飾する目的で使用
されるいわゆる装飾用シートは、従来、(1)紙やプラ
スチックシートなどからなる基材上に、発泡または非発
泡性の合成樹脂インクによるコート層を設け、この上に
やはり発泡または非発泡性の合成樹脂インクによる各種
の模様層を設け、発泡性層を発泡させたもの、あるいは
(2)この(1)のものにエンボス加工を施したものが
一般的である。
【0003】また、装飾効果をより高めるべく、適宜の
温度で膨張するマイクロカプセルを含有させた合成樹脂
インクを使用して、スウェード調を呈する装飾用シート
を得る技術も、次の(3)〜(5)に一例として掲げる
各種のものが、従来から開発され、一部実用化もなされ
ている。
【0004】(3)上記のような基材の全面もしくは一
部に上記のマイクロカプセル含有インクをコートし、こ
の上にやはりマイクロカプセル含有インクを用いて、ロ
ータリースクリーン法、グラビア印刷法、凹版印刷法な
どの各種の印刷技術により各種の模様層を形成した後、
加熱してマイクロカプセルを膨張させ、該マイクロカプ
セルによる極く微細な突起を有する、すなわちスウェー
ド調を呈するシートとする方法。
【0005】(4)上記の(3)の加熱膨張後にエンボ
ス加工を施して、凹凸模様を加味したスウェード調のシ
ートとする方法。
【0006】(5)基材に上記のマイクロカプセル含有
インクをコートした後、凹部としたい部分に、マイクロ
カプセルの被膜(殻)(合成樹脂製)を溶解し得る溶剤
にて印刷を施すことによりマイクロカプセルを破壊し、
次いで加熱してマイクロカプセルを膨張させ、凸部のみ
がスウェード調で、凹部は平坦なシートとする方法。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記した(1),
(2)の一般的な装飾用シートを得る技法においても、
また(3)〜(5)のスウェード調の装飾用シートを得
る技法においても、凹凸に富んだシートを得ることはで
きる。
【0008】しかし、前記した(1)の一般的な装飾用
シートを得る技法や(3)のスウェード調の装飾用シー
トを得る技法では、模様層とこの層の下部に存在するコ
ート層との一体感を欠き、両層の材質や、模様の種類な
どによっては、耐久性に劣ったり、あるいは高級感に乏
しくなるなどの問題を引き起こす。
【0009】一方、前記の(2)や(4),(5)の装
飾用シートを得る技術では、一体感を得ることはできる
が、次のような問題がある。すなわち、(2)や(4)
ではエンボス時の加圧力により、(5)では溶剤によっ
て、凹部は勿論のこと、凸部においても、発泡セルやマ
イクロカプセルが破壊されたり潰れたりすることがあ
り、スウェード感にも乏しくなり、高級感を消失するこ
とがある。
【0010】また、立体感に対する対策としては、従来
から各種のものが提案されており、その1つとして、合
成樹脂インクの付着量を多くしてコート層や模様層の厚
さを増す方法があるが、この方法では、シートの重量が
増すため、用途が制限されてしまう。他の1つとして、
発泡(膨張)倍率を高くする方法があるが、この方法で
は、発泡剤やマイクロカプセルの使用量増に基づくコス
トアップの他に、発泡層の強度が低下する懸念もあり、
やはり用途上の制約を受ける。
【0011】また、このような欠点を伴わない立体感に
対する対策として、基材上に分解性発泡剤含有合成樹脂
インクによる模様層を形成し、この上にこの発泡剤より
分解温度が高い熱分解性発泡剤含有合成樹脂インク
より被覆層を形成し、発泡成形する技術も提案されてい
る(特公昭59−1580号、同60−36389号公
報参照)。
【0012】本発明は、この先提案のものとは技術的思
想が異なる技法により、重量増や発泡層の強度低下など
の欠点を伴うことなく、立体感に富むとともに一体感を
も有する装飾用シート、あるいはこれらに加えてスウェ
ード調を有する装飾用シートと、該シートの製造方法と
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために、検討を重ねた結果、 (a)基材上に凹凸模様層を設け、この上に該模様層を
覆う層(すなわち、被覆層)を設け、しかもこの被覆層
を通して模様層に施されている凹凸模様を感知すること
ができれば、立体感に富むとともに一体感をも有する装
飾用シートを得ることができること、 (b)上記の被覆層にマイクロカプセルを含有させれ
ば、立体感および一体感に加えてスウェード調を呈する
装飾シートを得ることができること、 (c)上記の凹凸模様層の母体となる合成樹脂と被覆層
の母体となる合成樹脂の平均重合度を異ならせることに
より、より一層凹凸感あるいは立体感に富む装飾用シー
トを得ることができること、の知見を得た。
【0014】本発明は、これらの知見に基づいてなされ
たものであって、基材上に、熱分解性発泡剤を含む合成
樹脂インクによる模様層が形成され、該模様層上に、マ
イクロカプセルおよび/または熱分解性発泡剤を含む合
成樹脂インクによる被覆層が形成され、該模様層および
被覆層が発泡・膨張された装飾用シートであって、 該模
様層および被覆層は、該被覆層が形成された後に発泡・
膨張させられたものであり、 かつ該被覆層を形成する合
成樹脂インク中の合成樹脂は、該模様層を形成する合成
樹脂インク中の合成樹脂よりも平均重合度が大きい、
とを特徴とする。
【0015】発明の装飾用シートにおいては、模様層
を形成する合成樹脂インク中の合成樹脂がポリ塩化ビニ
ルであり、被覆層を形成する合成樹脂インク中の合成樹
脂がポリ塩化ビニルであって、模様層を形成する合成樹
脂インク中のポリ塩化ビニルの平均重合度と、被覆層
形成する合成樹脂インク中のポリ塩化ビニルの平均重合
度との差が、400以上であることをも特徴とし、模様
を形成する合成樹脂インク中のポリ塩化ビニルの平均
重合度が700〜1400であり、被覆層を形成する合
成樹脂インク中のポリ塩化ビニルの平均重合度が110
0〜1800であることをも特徴とする。
【0016】また、本発明は、上記した本発明の装飾用
シートの製造方法であって、 基材上に、熱分解性発泡剤
を含む合成樹脂インクを用いて模様を施し、加熱ゲル化
して模様層を形成し、 該模様層上に、マイクロカプセル
および/または熱分解性発泡剤を含む合成樹脂インクを
用いて被覆を施し、加熱ゲル化して被覆層を形成し、
の後、該模様層および被覆層を一緒に加熱して、発泡・
膨張させることを特徴とする。
【0017】発明において、基材としては、紙、プラ
スチックシート、織布、不織布、編布、これらの複合
材、あるいはこれらに難燃、防磁、導電などの処理を施
したもの、その他この種のシートの基材として使用され
ているものであれば、どのようなものでも使用すること
ができる。
【0018】また、発明において、模様層および被覆
層を構成する合成樹脂(合成樹脂インク中の合成樹脂)
としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニル
アクリル酸などとの共重合体などの塩化ビニル系樹脂、
アクリル系樹脂などが使用できる。
【0019】これらの合成樹脂において、模様層を構成
する合成樹脂と被覆層を構成する合成樹脂とは、一般に
は、同種の樹脂を用いるが、異なる樹脂を使用してもよ
いことは言うまでもない。ただし、後者の場合は、模様
を構成する合成樹脂と被覆層を構成する合成樹脂と
接着性が良好であるものを選択して使用することとな
る。
【0020】発明では、被覆層を構成する合成樹脂の
平均重合度が、模様層を構成する合成樹脂の平均重合度
よりも大きいものを使用する。この平均重合度の差は
様層と被覆層を構成する合成樹脂として、例えば、ポ
リ塩化ビニルを使用する場合においては、少なくとも4
00とする。そして、ポリ塩化ビニルを使用する場合に
おいては、模様層を構成するポリ塩化ビニルの平均重合
度を700〜1400とし、被覆層を構成するポリ塩化
ビニルの平均重合度を1100〜1800とする。
た、ポリ塩化ビニル以外の樹脂を使用する場合、あるい
は模様層を構成する合成樹脂と被覆層を構成する合成樹
脂の種類が異なる場合においても、この平均重合度の
や平均重合度の範囲を目安にして適宜の平均重合度のも
のを選択して使用すればよい。
【0021】上記の合成樹脂からなる合成樹脂インク
配合される熱分解性発泡剤としては、加熱することによ
り分解してガスを発生させるものであれば、この種シー
トの熱分解性発泡剤として通常使用されている有機発泡
剤、無機発泡剤いずれをも使用することができる。発泡
剤の分解温度は、特に制限されず、模様層、被覆層の
融温度程度で分解するものであればよい。
【0022】模様層を形成する合成樹脂インクと被覆層
を形成する合成樹脂インクに配合する発泡剤の種類は、
同種でも、異種でもよく、分解温度も同一でも、異なっ
ていてもよい。
【0023】また、被覆層を形成する合成樹脂インク
に、上記の分解性発泡剤に代えて、あるいは分解性発
泡剤とともに配合されるマイクロカプセルとしては、加
熱することにより合成樹脂製殻(被膜)内に封入された
揮発性溶剤などが気化して殻を膨張させるものであれ
ば、どのようなものをも使用することができる。
【0024】マイクロカプセルの膨張温度は、特に制限
されず、被覆層を構成する合成樹脂の溶融温度程度で膨
張するものであればよく、また上記の熱分解性発泡剤の
分解温度と同一でも、異なっていてもよい。
【0025】なお、模様層、被覆層を形成する合成樹脂
インクに、以上の熱分解性発泡剤、マイクロカプセル
の他に、必要に応じて、可塑剤、充填剤、難燃剤、防カ
ビ剤、安定剤、減粘剤、着色剤などが配合される。この
とき、模様層を形成する合成樹脂インクに配合する安定
剤(特に、亜鉛系安定剤)の量を、被覆層を形成する合
成樹脂インクに配合する量よりも多くすれば、模様層の
発泡が被覆層の発泡よりも促進されて、より一層立体感
に富む製品を得ることができる。
【0026】さらに、発明において、上記の被覆層
の上に、さらに模様層(以下、「表面模様層」と言う)
を形成することができる。ただし、被覆層を形成する合
成樹脂インクにマイクロカプセルを配合した場合には、
この表面模様層の厚さは、このマイクロカプセルによる
効果を消失させない程度のもの、すなわち数μm程度と
する。また、この表面模様層にも、上記の熱分解性発泡
剤やマイクロカプセルを配合した合成樹脂インクにより
形成することもできる。
【0027】次に、発明の装飾用シート造方法に
ついて説明する。図1(A),(B)は、発明の装飾
用シートの一例を、本発明の方法により製造する工程を
示しており、(A)が加熱前の状態を、(B)が加熱後
の状態をそれぞれ示している。
【0028】同図(A)において、基材1上に、先ず、
熱分解性発泡剤を含み、必要に応じてその他の各種添加
剤を配合した合成樹脂インクを使用し、ロータリースク
リーン法、グラビア印刷法、凹版印刷法、ドクターナイ
フ法などにより各種の模様を印刷し、加熱して該合成樹
脂インクをゲル化させ、模様層2を形成する。
【0029】この模様層2の上に、熱分解性発泡剤とマ
イクロカプセルとを含み、必要に応じてその他の各種添
加剤を配合した合成樹脂インクを使用し、上記の模様層
を形成する場合と同様の印刷技法により、所定の厚さ
となるように印刷し、加熱して該合成樹脂インクをゲル
化させ、被覆層3を形成する。なお、図1(A)中、4
は膨張前のマイクロカプセル示している。
【0030】上記のようにして模様層2、被覆層3を形
成した後、必要に応じて、前述の表面模様層(図示省
略)を上記のような各種の印刷技法により印刷し、加熱
ゲル化する。
【0031】次いで、全体を加熱し、模様層2および被
覆層3中の熱分解性発泡剤を分解させ、また被覆層3中
のマイクロカプセル4を膨張させて、これらの層2,3
を、図1(B)に示すように、発泡・膨張させる。すな
わち、図1(B)において、模様層2は、熱分解性発泡
剤により発泡された状態となり、被覆層3は、熱分解性
発泡剤により発泡されるとともに、マイクロカプセルに
より膨張された状態となる。なお、図1(B)中、4′
は膨張後のマイクロカプセル示し、5は発泡セルを示
している。
【0032】図2(A),(B)は、発明の装飾用シ
ートの他の例を、本発明の方法により製造する工程を示
し、(A)が加熱前の状態を、(B)が加熱後の状態を
それぞれ示している。図2の例は、被覆層3を形成する
合成樹脂インクとして、マイクロカプセル4は含有させ
るが、熱分解性発泡剤は含有させていないものを使用す
る以外は、図1の例と全く同様である。したがって、図
1の例に比して、被覆層3のボリュームがやや少ないの
みで、他は図1の例と全く同様である。
【0033】図3(A),(B)は、本発明の装飾用シ
ートのさらに他の例を、本発明の方法により製造する工
程を示し、(A)が加熱前の状態を、(B)が加熱後の
状態をそれぞれ示している。図3の例は、被覆層3を形
成する合成樹脂インクとして、熱分解性発泡剤は含有さ
せるが、マイクロカプセル4は含有させていないものを
使用する以外は、図1の例と全く同様である。したがっ
て、図1や図2の例のような被覆層3を形成する合成樹
脂インクにマイクロカプセルを含有させることによる効
果(すなわち、スェード調を呈する)は発現しないが、
他は図1の例と全く同様である。
【0034】なお、図1〜図3のいずれの例において
も、被覆層3を形成する合成樹脂インク中の合成樹脂と
しては、模様層2を形成する合成樹脂インク中の合成樹
脂よりも平均重合度の大きいもの(ポリ塩化ビニルの場
合には、400以上の差を有するもの)を使用すること
が重要である
【0035】以上の製造工程において、模様層2、被覆
層3、表面模様層を形成する合成樹脂インクをゲル化さ
せる場合の加熱温度は、使用する合成樹脂インクの種
類、あるいは配合する熱分解性発泡剤やマイクロカプセ
ルの種類によって異なるが、合成樹脂インク中の合成樹
脂がポリ塩化ビニルの場合には、熱分解性発泡剤の分解
やマイクロカプセルの膨張が生じない温度で、通常は1
30〜160℃程度である。また、これらの層2,3、
表面模様層を発泡・膨張させる場合の温度も、合成樹脂
インク、熱分解性発泡剤、マイクロカプセルの種類によ
って異なるが、合成樹脂インク中の合成樹脂がポリ塩化
ビニルの場合には、熱分解性発泡剤の分解やマイクロカ
プセルの膨張が充分に行われるが、マイクロカプセルの
殻は軟化し過ぎない温度で、通常は、180〜210℃
程度である。
【0036】
【作用】発明の装飾用シートでは、基材上に形成され
た模様層が、該層に配合された熱分解性発泡剤によって
発泡されて凹凸状態となり、この上に形成された被覆層
を通してこの凹凸状態が立体模様として目視されるた
め、立体感と一体感とが合わせて実現される。
【0037】このとき、被覆層を形成する合成樹脂イン
にマイクロカプセルが配合されていれば、該層すなわ
発明の装飾用シートの表面全体が美麗なスウェード
調を呈する。また、この被覆層にも、熱分解性発泡剤が
配合されていれば、被覆層も発泡するため、発明の装
飾用シートは、ボリューム感に優れたものとなる。
【0038】なお、本発明では、被覆層を形成する合成
樹脂インク中の合成樹脂の平均重合度が、模様層を形成
する合成樹脂インク中の合成樹脂の平均重合度よりも大
いため、両層を一緒に加熱して発泡・膨張させる
に、各層の合成樹脂の溶融度合いが相違し、先ず、模様
層が溶融して、該層の発泡が生じ、次いで、被覆層が溶
融して、該層の発泡・膨張が生じる。しかも、模様層の
溶融、発泡は、被覆層の溶融、発泡・膨張が開始された
後も、しばらく続行するため、被覆層の溶融、発泡・膨
張とともに、さらに充分な溶融、発泡が行われる。この
ようなことから、模様層の溶融、発泡は充分なものとな
、延いては発明の装飾用シートの立体感は充分なも
のとなる。
【0039】このときの平均重合度の差を、合成樹脂イ
ンク中の合成樹脂としてポリ塩化ビニルを使用する場合
において、400以上とするのは、これ未満であると、
上記のような作用が充分に発現せず、したがって、充分
な立体感が得られないからである。また、このとき平均
重合度の範囲を、模様層を形成する合成樹脂インク中の
ポリ塩化ビニルで700〜1400、被覆層を形成する
合成樹脂インク中のポリ塩化ビニルで1100〜180
0とするのは、ポリ塩化ビニルにおいては、平均重合度
が大きい程物性が良好となり、光沢などもなくなって好
ましいが、平均重合度が大き過ぎると加工性が低下し、
また平均重合度が小さ過ぎると、加工性は良好となるも
のの、物性の低下や光沢が大きくなるなどの欠点が生じ
るからである。
【0040】
【実施例】実施例1〜4 図1(A)に示すように、基材(裏打紙)1上に、表1
に示す配合で、表3に示す平均重合度のポリ塩化ビニル
を用いて合成樹脂インクを調製し、このインクにより
ータリースクリーン法にて模様印刷を施し、150℃に
加熱してゲル化させ、模様層2を形成した。
【0041】この模様層2上に、表2に示す配合で、表
3に示す平均重合度のポリ塩化ビニルを用いて合成樹脂
インクを調製し、このインクによりロータリースクリー
ン法にて全面印刷を施し、140℃に加熱してゲル化さ
せ、被覆層3を形成した。
【0042】この後、185℃に保持したオーブンにて
発泡・膨張させたところ、実施例1〜4のいずれにおい
ても、図1(B)に示すような状態の立体感(凹凸
に富むとともに、模様層と被覆層との一体感をも有し、
しかも凹部も凸部も美麗なスウェード調を呈する装飾用
シートを得ることができた。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】実施例5〜8 表2に示す配合からマイクロカプセルを除いた以外は、
実施例1〜4と全く同様にして、図3(A)に示すよう
に、基材(裏打紙)に模様層2を形成し、この上に
被覆層3を形成して、オーブンにて発泡させたところ、
いずれの組み合わせにおいても、図3(B)に示すよう
な状態の立体感に富み、かつ一体感をも有する装飾用シ
ートを得ることができた。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、発明によれば、
立体感に富むとともに、模様層と被覆層との一体感をも
充分に保持した装飾用シートを、軽量で、かつ低コスト
で提供することができる。また、被覆層を形成する合成
樹脂インクに配合したマイクロカプセルによるスウェー
ド調が、凹部においてマイクロカプセルの破壊や潰れ
により消失してしまうと言った事態も生ぜず、凹部にお
いても、凸部と同様に、美麗で、かつ鮮明に発現する。
しかも、発明の装飾用シートによれば、模様層が、被
覆層に覆われた形態となっているため、模様層が当該シ
ートの使用中に剥離してしまうと言った事態もなく、耐
久性に優れたシートとなり、上記の立体感や一体感と併
せれば、この種シートの用途の一層の拡大を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の装飾用シートの一実施例を示す図で、
(A)が加熱発泡(膨張)前の状態を示し、(B)が加
熱発泡(膨張)後の状態を示している。
【図2】発明の装飾用シートの他の実施例を示す図
で、(A)が加熱発泡(膨張)前の状態を示し、(B)
が加熱発泡(膨張)後の状態を示している。
【図3】発明の装飾用シートのさらに他の実施例を示
す図で、(A)が加熱発泡(膨張)前の状態を示し、
(B)が加熱発泡(膨張)後の状態を示している。
【符号の説明】
1 基材 2 模様層 3 被覆層 4 膨張前のマイクロカプセル 4′ 膨張後のマイクロカプセル 5 発泡セル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、熱分解性発泡剤を含む合成樹
    インクによる模様層が形成され、該模様層上に、マイ
    クロカプセルおよび/または熱分解性発泡剤を含む合成
    樹脂インクによる被覆層が形成され、該模様層および被
    覆層が発泡・膨張させられた装飾用シートであって、 該摸様層および被覆層は、該被覆層が形成された後に発
    泡・膨張させられたものであり、 かつ該被覆層を形成する合成樹脂インク中の合成樹脂
    は、該模様層を形成する合成樹脂インク中の合成樹脂よ
    りも平均重合度が大きい、 ことを特徴とする装飾用シート。
  2. 【請求項2】 模様層を形成する合成樹脂インク中の合
    成樹脂と被覆層を形成する合成樹脂インク中の合成樹脂
    がポリ塩化ビニルであって、模様層を形成する合成樹脂
    インク中のポリ塩化ビニルの平均重合度と、被覆層を形
    成する合成樹脂インク中のポリ塩化ビニルの平均重合度
    との差が、400以上であることを特徴とする請求項
    記載の装飾用シート。
  3. 【請求項3】 模様層を形成する合成樹脂インク中のポ
    リ塩化ビニルの平均重合度が700〜1400であり、
    被覆層を形成する合成樹脂インク中のポリ塩化ビニルの
    平均重合度が1100〜1800であることを特徴とす
    る請求項記載の装飾用シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の装飾用
    シートの製造方法であって、 基材上に、熱分解性発泡剤を含む合成樹脂インクを用い
    て模様を施し、加熱ゲル化して模様層を形成し、 該模様層上に、マイクロカプセルおよび/または熱分解
    性発泡剤を含む合成樹脂インクを用いて被覆を施し、加
    熱ゲル化して被覆層を形成し、 この後、該模様層および被覆層を一緒に加熱して、発泡
    ・膨張させることを特徴とする装飾用シートの製造方
    法。
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