JPH04110800U - 無機質調表面強化壁紙 - Google Patents

無機質調表面強化壁紙

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JPH04110800U
JPH04110800U JP2091891U JP2091891U JPH04110800U JP H04110800 U JPH04110800 U JP H04110800U JP 2091891 U JP2091891 U JP 2091891U JP 2091891 U JP2091891 U JP 2091891U JP H04110800 U JPH04110800 U JP H04110800U
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JP2091891U
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Inventor
勉 坂本
Original Assignee
富双合成株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 基材シート4と、該基材シート上に設けられ
た接着剤層5と、該接着剤層に固着された粉粒体6とか
ら成り、該粉粒体が表面に露出して粗面構造が形成され
ている無機質調表面強化壁紙。 【効果】 艶消し効果が得られ、無機質調のタッチと共
に、表面が強化される。壁紙本来の美観を損なうことな
く所望の模様に、より硬く表面強度を高め、かつ無機質
感の優れた壁紙を、高効率でしかも安価に得ることを可
能にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は無機質調表面強化壁紙に関し、特には、塩化ビニル樹脂壁紙の表面に 接着剤層を介して熱可塑性樹脂粉粒体が固着されて成り、立体感、無機質感に富 む外観を有し、しかも高い表面強度と防火性能を有するビニル壁紙に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来よりビニル壁紙は装飾性、施工性、経済性等に優れ、壁紙として好適なも のであり、特に視覚への訴えを強調するため、基材シートを発泡させた後エンボ ス加工で表面に凹凸を形成したり、ロータリースクリーン印刷法で発泡プラスチ ゾルを基材シート上に塗布した後発泡させたりして装飾性を増している。しかし 、これら従来の塩化ビニル発泡タイプの壁紙は表面が比較的軟らかいため、施工 時や使用中に表面にキズが付き易いという欠点が指摘されていた。この欠点を解 消するものとして、表面に樹脂コーティング法、フイルムラミネート法等を施し て表面強度を高めた壁紙が開発されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、樹脂コーティング法では硬度アップが難しいのでコーティング膜厚を 厚くして表面強度を増すことも試みられているが、有機物量の増加により防火性 能等が低下する弊害があり十分満足な製品は得られていない。また、フイルムラ ミネート法では表面が平滑なものに対してはラミネートが可能であるが製品価格 が高くなる欠点があり、ロータリースクリーン印刷法等で発泡プラスチゾルを基 材シート上に塗布して得られるような表面に凹凸があるものに対してはラミネー トが不可能であるという欠点があった。
【0004】 従って、本考案の目的は、装飾性、防火性、施工性、経済性等に優れ、しかも 表面強度が高くキズが付きにくい壁紙を提供することにある。
【0005】
【考案を解決するための手段及び作用】
本考案に従って、基材シートと、該基材シート上に設けられた接着剤層と、該 接着剤層に固着された粉粒体とから成り、該粉粒体が表面に露出して粗面構造が 形成されていることを特徴とする無機質調表面強化壁紙が提供される。
【0006】 また、本考案は、粉粒体が塩化ビニル樹脂であることを特徴とする上記無機質 調表面強化壁紙である。また、本考案は、粉粒体が可塑剤および安定剤を含むこ とを特徴とする上記無機質調表面強化壁紙である。また、本考案は、接着剤層が 透明であることを特徴とする上記無機質調表面強化壁紙である。また、本考案は 、基材シートが難燃紙または不燃紙上に発泡性熱可塑性樹脂層および模様を有す るシートであることを特徴とする上記無機質調表面強化壁紙である。また、本考 案は、前記基材シートが難燃紙または不燃紙上に非発泡性熱可塑性樹脂層および 模様を有するシートであることを特徴とする上記無機質調表面強化壁紙である。
【0007】 以下本考案を詳細に説明する。 図1は本考案の発泡塩化ビニルベースタイプの表面強化壁紙の一例の断面図で あり、1は基材、2は発泡状塩化ビニル樹脂層であり、該樹脂層上に模様3が形 成されている。基材シート4はこれら基材、樹脂層および模様から成る。該基材 シート上に透明接着剤層5が積層され、更に該接着剤層上に透明な塩化ビニル樹 脂粉粒体6が固着されている。図2は非発泡塩化ビニルベースタイプの表面強化 壁紙の一例の断面図であり、7は非発泡状塩化ビニル樹脂層である。
【0008】 基材1に特に制限はなく、不燃紙、難燃紙、普通紙、布、不織布等の壁紙に通 常用いられる基材を使用できるが、防火性能を付与する観点から水酸化アルミ紙 、難燃紙が好ましい。樹脂層は発泡状のもの(図1の2)と非発泡状のもの(図 2の7)がある。模様3は熱可塑性樹脂に顔料、発泡剤等を加えた組成のインキ を印刷して形成する。
【0009】 本考案においては透明接着剤層5に使用される接着樹脂として塩化ビニル樹脂 プラスチゾルを例に挙げて説明しているが、塩化ビニル樹脂および粉粒体と接着 可能な樹脂であれば使用可能であり、透明または透明性のある着色された接着剤 が好ましく、不透明に着色された接着剤も使用可能である。
【0010】 本考案において粉粒体6は塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂であり、これを加 熱溶融して接着剤層に固着する。粉粒体は熱可塑性樹脂単独からなっていても、 更に可塑剤、安定剤等が加えられていてもよい。例えば塩化ビニル樹脂の場合、 可塑剤に特に制限はなく、例えばDOP、DINP、BBP、DOA等の汎用可 塑剤、あるいはTCP、CLP、塩素化パラフィン等の難燃性可塑剤が使用でき る。可塑剤量の多少により得られる壁紙の表面硬度および強度を自由に変えるこ とができる。即ち、可塑剤量を減らすと表面強度が増すと同時に艶が減り無機質 タッチの風合いになり、可塑剤量を増やすと表面強度が低下すると同時に艶が増 しソフトタッチの風合いとなる。可塑剤量は、塩化ビニル樹脂の総重量100部 に対して好ましくは0〜70部であり、より好ましくは0〜35部である。安定 剤としてはCa−Zn系、Ba−Zn系等が挙げられ、添加量に特に制限はない が、好ましくは1〜5部である。
【0011】 本考案においては粉粒体に使用される熱可塑性樹脂として塩化ビニル樹脂を例 に挙げて説明しているが、透明接着剤と接着できる熱可塑性樹脂であれば粉粒体 に使用可能であり、ウレタン塩化ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニ ル酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、塩素化ポリエチ レン樹脂等の熱可塑性樹脂の単一もしくはこれらの混合物が使用できる。その粒 径は、好ましくは20〜200メッシュ、より好ましくは30メッシュ〜100 メッシュであり、またこれらの粉粒体は着色されていてもよい。
【0012】 本考案の壁紙の製造に供する粉粒体は、例えばヘンシェルミキサー等を用いて 塩化ビニル樹脂に所定の可塑剤、安定剤等の配合成分を混合し、撹拌しながら可 塑剤、安定剤等を加熱吸収させ冷却して調製する。
【0013】 図3は本考案の工程図である。基材1上にペースト状の塩化ビニル樹脂10を 塗布し、加熱乾燥炉11で乾燥ゲル化する。塩化ビニル樹脂はアゾ化合物等の化 学発泡剤を含んでいてもいなくてもよい。次いでその表面にロータリースクリー ン印刷機12で模様5を印刷し、加熱乾燥炉13で乾燥する。こうして得られた 基材シートの表面にロータリースクリーン印刷機14で透明接着剤15を塗布し 、散布機16で粉粒体6を透明接着剤層上に均一に散布し付着させて、余剰の粉 粒体を吸引機17で吸引除去する。次いで加熱発泡炉18に送られて透明接着剤 層上の粉粒体は加熱溶融され固着されて表面強化層を形成するとともに発泡性樹 脂を発泡させる。得られた製品19は巻取りロール20により巻取られる。
【0014】
【実施例】
以下本考案を実施例により説明する。 実施例1 難燃紙に表1の配合Aの発泡性樹脂を0.15mmの厚さに塗布し、160℃ のオーブン中にて1分間加熱してゲル化乾燥した。得られたゲル化シートに表1 の配合Bの着色発泡インキを用いスクリーン印刷機にて模様を印刷し加熱乾燥す る。その上に表1の配合Dの透明接着剤をスクリーン印刷機で塗布し、その上に 塩化ビニル樹脂粉粒体(可塑剤量10部)を均一に散布し付着させ、余剰の粉粒 体を吸引除去した。その後200℃のオーブン中で2分間加熱し、塩化ビニル樹 脂粉粒体を透明接着剤層に熔着させ表面強化層を形成するとともに発泡させて、 厚さ1.0mmの壁紙を得た。
【0015】 得られた壁紙は表面に固着した粉粒体層が透明なため模様が透視でき装飾性に 優れ、艶が消えた無機質感を有する表面強化壁紙が得られた。
【0016】 表1 ┌────────┬────┬────┬────┬────┐ │ │ A │ B │ C │ D │ ├────────┼────┼────┼────┼────┤ │塩化ビニル樹脂 │ 100│ 100│ 100│ 100│ │(重合度1000) │ │ │ │ │ │DOP │ 50│ 50│ 50│ 50│ │TCP │ 10│ 10│ 10│ 10│ │安定剤(Ba-Zn系) │ 3│ 3│ 3│ 3│ │発泡剤 │ 3│ 3│ − │ − │ │酸化チタン │ 20│ 10│ 20│ − │ │顔料 │ − │ 2│ − │ − │ │炭酸カルシウム │ 100│ 50│ 100│ − │ └────────┴────┴────┴────┴────┘ 実施例2 不燃紙に表1の配合Cの非発泡性樹脂を0.20mmの厚さに塗布し、160 ℃のオーブン中にて1分間加熱してゲル化乾燥した。得られたゲル化シートに表 1の配合Bの着色発泡インキを用いスクリーン印刷機にて模様を印刷し加熱乾燥 する。その上に表1の配合Dの透明接着剤をスクリーン印刷機で塗布し、その上 に塩化ビニル樹脂粉粒体(可塑剤量20部)を均一に散布し付着させ、余剰の粉 粒体を吸引除去した。その後200℃のオーブン中で2分間加熱し、塩化ビニル 樹脂粉粒体を透明接着剤層に熔着させるとともに発泡させて、厚さ0.8mmの シートを得た。
【0017】 得られた壁紙は、その表面全体に表面強化層が形成され、その層が透明なため 装飾性に優れた、硬い、無機質感の豊かな寿楽壁風の壁紙であった。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、粉粒体が表面に露出して粗面構造が形成されていることによ り艶消し効果が得られ、無機質調のタッチと共に、透明接着剤中の可塑剤が加熱 発泡時に粉粒体中に急速に移行吸収されることにより表面強度が増し強化される 。これらは透明接着剤、透明粉粒体を使用することにより、壁紙本来の美観を損 なうことなく所望の模様に、より硬く表面強度を高め、かつ無機質感の優れた壁 紙を、高効率でしかも安価に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の無機質調表面強化壁紙の一例の断面図
である。
【図2】本考案の無機質調表面強化壁紙の他の一例の断
面図である。
【図3】本考案の無機質調表面強化壁紙の製造工程図で
ある。
【符合の説明】1 基材 2 発泡状塩化ビニル樹脂層 3 模様 4 基材シート 5 透明接着剤層 6 粉粒体 7 非発泡状塩化ビニル樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/36 19/44 19/20 E04F 13/00 B 7023−2E 7199−3B D21H 1/28 Z 7199−3B 1/34 D

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートと、該基材シート上に設けら
    れた接着剤層と、該接着剤層に固着された粉粒体とから
    成り、該粉粒体が表面に露出して粗面構造が形成されて
    いることを特徴とする無機質調表面強化壁紙。
  2. 【請求項2】 前記粉粒体が塩化ビニル樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載の無機質調表面強化壁紙。
  3. 【請求項3】 前記粉粒体が可塑剤および安定剤を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の無機質調表面強化壁
    紙。
  4. 【請求項4】 前記接着剤層が透明であることを特徴と
    する請求項1記載の無機質調表面強化壁紙。
  5. 【請求項5】 前記基材シートが難燃紙または不燃紙上
    に発泡性熱可塑性樹脂層および模様を有するシートであ
    ることを特徴とする請求項1記載の無機質調表面強化壁
    紙。
  6. 【請求項6】 前記基材シートが難燃紙または不燃紙上
    に非発泡性熱可塑性樹脂層および模様を有するシートで
    あることを特徴とする請求項1記載の無機質調表面強化
    壁紙。
JP2091891U 1991-03-11 1991-03-11 無機質調表面強化壁紙 Pending JPH04110800U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0130399B2 (ja) * 1981-03-31 1989-06-19 Fanuc Ltd

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0130399B2 (ja) * 1981-03-31 1989-06-19 Fanuc Ltd

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