JPH11240093A - 化粧材 - Google Patents

化粧材

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JPH11240093A
JPH11240093A JP6430798A JP6430798A JPH11240093A JP H11240093 A JPH11240093 A JP H11240093A JP 6430798 A JP6430798 A JP 6430798A JP 6430798 A JP6430798 A JP 6430798A JP H11240093 A JPH11240093 A JP H11240093A
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JP
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foaming agent
aqueous emulsion
resin
foamed
resin layer
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JP6430798A
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English (en)
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Seishi Ikemoto
精志 池本
Hisafumi Nishida
尚史 西田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発泡倍率の高い、意匠性、経済性に優れ、廃
材の焼却処理が可能で公害の心配のない化粧材を提供す
ることである。 【解決手段】 裏打紙よりなる基材シートの上に、未発
泡の熱分解型発泡剤および未発泡のマイクロカプセル型
発泡剤を含有する水性エマルジョン樹脂をコートした
後、加熱発泡させて発泡樹脂層を形成した化粧材におい
て、前記熱分解型発泡剤が4,4' オキシビスベンゼン
スルホニルヒドラジッド(OBSH)からなり、前記熱
分解型発泡剤である4,4' オキシビスベンゼンスルホ
ニルヒドラジッド(OBSH)の分解温度と、マイクロ
カプセル型発泡剤の最大発泡温度との差が25℃以内で
ある化粧材とすることである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋等の内装材、
特に壁装材として好適に用いられる非塩化ビニル系の化
粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、主に壁紙として使用される内装材
としては、軟質ポリ塩化ビニルが多く用いられている。
しかし、かかる軟質ポリ塩化ビニルはジオクチルフタレ
ート(DOP)等の可塑剤を用いているため、経時によ
り可塑剤のブリードが起きてしまい、壁紙の表面が汚れ
やすいという問題があった。このような問題点を解決し
汚染性を向上させるものとして、最表面に耐汚染性を有
するフイルムを貼着した壁紙も使用されてきたが、近
年、この軟質ポリ塩化ビニルを用いた壁紙は、廃材処理
に燃焼処理をした場合に発生する塩化水素ガスによる環
境に与える悪影響の点で問題が生じている。
【0003】このようなポリ塩化ビニル樹脂を用いた壁
紙の欠点を改良するため、アクリル系、オレフィン系等
の水性エマルジョン樹脂に熱分解型の発泡剤を添加した
ものが検討されたが、ガス抜けが発生し十分な発泡倍率
のものが得られにくいという問題があり、発泡剤として
マイクロカプセル型発泡剤を用い、それをアクリル系、
オレフィン系等の水性エマルジョン樹脂に添加して発泡
させた壁紙が開発されている。しかし、その場合も、水
性エマルジョン樹脂を用いることにより、燃焼時の塩化
水素ガスの排出、可塑剤のブリード等の欠点は改良され
るが、発泡剤としてマイクロカプセル型発泡剤を多量に
添加したものは、マイクロカプセルが膨張することによ
って樹脂層表面の凹凸が大きくなり、エンボスの入りが
悪く意匠性に乏しいものとなり、表面物性面の面でも、
凹凸部に汚れが入り易く、且つ、とれ難いものとなる。
また、マイクロカプセル型発泡剤が高価で発泡倍率が低
いためコストの高くつくものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、発泡倍率の高い、意匠性、経済性に優れ、廃材の
焼却処理が可能で公害の心配のない化粧材を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、裏打紙よりなる基材シートの上
に、未発泡の熱分解型発泡剤および未発泡のマイクロカ
プセル型発泡剤を含有する水性エマルジョン樹脂をコー
トした後、加熱発泡させて発泡樹脂層を形成した化粧材
において、前記熱分解型発泡剤が4,4’オキシビスベ
ンゼンスルホニルヒドラジッドからなり、前記熱分解型
発泡剤である4,4' オキシビスベンゼンスルホニルヒ
ドラジッドの分解温度と、前記マイクロカプセル型発泡
剤の最大発泡温度との差が25℃以内であることを特徴
とするものである。このような構成とすることにより、
加熱発泡加工を低い温度で行うことが出来るので水性エ
マルジョン樹脂の溶融ゲル化による熱分解型発泡剤の分
解ガスの抜けが抑えられ、発泡樹脂層が発泡倍率の高い
ボリューム感のある層となり、しかも、マイクロカプセ
ル型発泡剤の発泡形状を安定して維持出来るため、発泡
樹脂層の上面によりなだらかな凹凸が形成されることと
なり、艶消し(しっくい感)の意匠性を創出する。ま
た、発泡樹脂層が水性エマルジョン樹脂を用いて形成さ
れるため、製造工程において、有機溶剤の蒸発もなく、
防火、作業環境の上からも好ましいものであり、燃焼時
に塩化水素ガスなどの有毒ガスの発生がない化粧材とな
るものである。
【0006】また、前記マイクロカプセル型発泡剤の最
大発泡温度が、前記熱分解型発泡剤である4,4' オキ
シビスベンゼンスルホニルヒドラジッドの分解温度より
も高いものとすることによって、マイクロカプセル型発
泡剤特有のマット感(しっくい感)が安定して得られ、
しかも発泡倍率が高く、エンボス賦形性も良好となるこ
とで意匠性も向上し、耐汚染性等の表面物性にも優れた
化粧材となるものである。
【0007】また、前記水性エマルジョン樹脂をアクリ
ル系樹脂あるいはエチレンー酢酸ビニル共重合体樹脂の
少なくとも1つからなる樹脂とすることによって、燃焼
時に塩化水素ガスなどの有毒ガスの発生がなく、また、
樹脂コストが安く、塗工作業性にも優れるため廉価な化
粧材とすることが出来る。
【0008】さらに、裏打紙よりなる基材シートと発泡
樹脂層の間、または基材シートの下面に水性エマルジョ
ン系樹脂よりなる発泡ガス透過抑制層を設けたことを特
徴とするものである。こうすることにより、裏打紙自体
が通気性を有するものであっても、発泡ガス透過抑制層
を設けることにより裏打紙側からの熱分解型発泡剤の分
解ガスの抜けが抑えられることになり、発泡倍率の高い
化粧材とすることが容易である。また、発泡ガス透過抑
制層を裏打紙の下面に設けた場合、さらにガス抜けを抑
える効果を大きくできるとともに、オープンタイム(接
着剤を基材に塗布してから貼着するまでの時間)を長く
することが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1〜図4は本発明の
化粧材の実施形態の積層構成を示す断面図であり、1、
10、20、30は化粧材、2は裏打紙、3は発泡樹脂
層、4は発泡ガス透過抑制層、5は絵柄印刷層をそれぞ
れ表している。
【0010】本発明の化粧材1の構成は図1に示すよう
に、裏打紙2の上面に発泡樹脂層3を積層した構成から
なるもので、未発泡の熱分解型発泡剤および未発泡のマ
イクロカプセル型発泡剤を含有する水性エマルジョン樹
脂をコーティングした後、加熱発泡させて発泡樹脂層3
とすることによって、発泡樹脂層3が発泡倍率の高いボ
リューム感のある層となり、発泡樹脂層3の上面がマイ
クロカプセル型発泡剤の膨張による艶消しの「しっくい
調」意匠性を呈するものとなる。また、図2に示す化粧
材10のような、発泡樹脂層3の上面に絵柄印刷層5を
形成した構成とし意匠性をさらに向上させてもよいもの
である。
【0011】本発明に使用する裏打紙2はセルロース繊
維を主体として、必要に応じて合成繊維、無機繊維、合
成パルプ等を適宜配合し、自己消火性填料、他の填料、
乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、着色剤、サイズ剤、
定着剤等を適宜添加し抄紙することで得られ、特に、7
0〜100g/m2 の秤量を有する厚さ0.10〜0.
12mmの壁紙用の難燃紙が好ましく用いられる。
【0012】本発明の発泡樹脂層3に用いられる水性エ
マルジョン樹脂としては、アクリル系水性エマルジョ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体水性エマルジョン、
酢酸ビニル系水性エマルジョン、ウレタン系水性エマル
ジョン、ポリオレフィン系水性エマルジョン等の非塩化
ビニル系の水性エマルジョン樹脂の1種又は2種以上の
樹脂混合物を用いることができ、なかでもアクリル系水
性エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体水性エ
マルジョンが、樹脂コストが安く、また、熱分解型発泡
剤の分散性、塗工作業性にも優れることから好ましいも
のである。
【0013】また、発泡樹脂層3に用いられる熱分解型
発泡剤としては、アゾジカルボンアミド(ADCA)、
アゾビスイソブチルニトリル、ジアゾベンゼン等のアゾ
化合物、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N
−ジメチル−N,N−ジニトロソテレフタルアミド等の
ニトロソ化合物、パラトルエンスルホニルヒドラジド、
4,4’オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(O
BSH)等のスルホニルヒドラジド系化合物等の有機発
泡剤、または、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、
ソジウムボロンハイドライド、シリコンオキシハイドラ
イド等の無機発泡剤が挙げられ、さらに、しゅう酸、ク
エン酸、酒石酸、尿素、亜鉛化合物、銅化合物などの分
解助剤を併用して分解温度を調整し、発泡樹脂層の加工
温度以下で分解しガスを発生するようにすることが望ま
しいものであり、例えば、熱分解型発泡剤を4,4’オ
キシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)と
することによって、加熱加工温度を発泡樹脂層に用いる
アクリル系水性エマルジョン樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体水性エマルジョン樹脂の溶融ゲル化温度より
低く、軟化温度よりも高い温度とすることができ、発泡
倍率の高い、ボリューム感のある発泡樹脂層3とするこ
とが出来る。
【0014】また、マイクロカプセル型発泡剤として
は、プロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサ
ン等の揮発性液体膨張剤を塩化ビニリデンーアクリロニ
トリルージビニルベンゼンコポリマー、メタアクリレー
トーアクリロニトリルージビニルベンゼンコポリマー等
の熱可塑性高分子重合体殻中に内包したマイクロカプセ
ルの、平均粒径が5〜20μmの範囲にあるようなもの
が使用される。そして、本発明に用いられるマイクロカ
プセル型発泡剤としては、最大発泡温度(但し、本願で
いう最大発泡温度とは、マイクロカプセル型発泡剤を単
独で前記水性エマルジョン樹脂の中に入れて加熱した時
に、発泡倍率が最大となる温度である。)が、熱分解型
発泡剤である4,4’オキシビスベンゼンスルホニルヒ
ドラジドの分解温度より高くその差が25℃以内である
ことがより好ましいものである。
【0015】また前記発泡樹脂層3には、上記発泡剤、
酸化チタン、カーボンブラック、シアニンブルー等の着
色剤や炭酸カルシウム、クレー等の無機質充填材、水酸
化アルミニウム、三酸化アンチモン、酸化モリブデン等
の難燃剤、および、例えば、分散剤、消泡剤、湿潤剤、
ブロッキング防止剤、増粘剤等を適宜配合することもで
きる。
【0016】また、発泡樹脂層3の上面に印刷絵柄層5
を設けても良いものであり、例えば、木目、石目、天然
皮革の表面柄、布目、抽象柄等の模様を現出する絵柄イ
ンキ層がグラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印
刷等の通常の印刷方式によって形成することが出来る。
印刷絵柄層を形成するインキは、硝化綿/アルキッド
系、アクリル系、塩素化ポリオレフィン系、ポリエステ
ル系、ウレタン系等からなる単体または混合体に必要に
応じて顔料、染料等の着色剤、体質顔料、溶剤等を適宜
混合したものを用いることができる。
【0017】また、その部分が凹部で有るように見るも
のに感じさせるために発泡樹脂層3よりも艶消し度の高
いインキを用いて艶消し絵柄層を設けても良いものであ
る。例えば、天然木の導管柄を艶消しインキで印刷する
ことによって立体感に優れた木目模様の化粧材を得るこ
とができる。或いは、絵柄インキにパール顔料や金属粉
等の光輝性顔料を添加したものを用いて木目の「照り
感」や抽象柄の「パール感、金属感」を現出することが
でき、意匠性に優れた化粧材とすることが出来る。
【0018】また、ここには表示してないが、絵柄印刷
層5の上面に透明樹脂液をコーティングすることにより
表面層を設けても良いものであり、化粧材の最上面に設
けることによって、耐汚染性、耐摩耗性、耐擦傷性、耐
溶剤性等の表面物性を向上させるとともに、熱分解によ
り発生する分解ガスの抜けを抑え、発泡倍率の高いボリ
ューム感のある発泡樹脂層とする機能を持つものであ
る。用いられる樹脂としては、発泡樹脂層3との密着性
の点より、発泡樹脂層3と同種のアクリル系水性エマル
ジョン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体水性エマル
ジョン樹脂等が望ましいものである。さらに、表面層を
透明樹脂フイルムにより形成しても良く、その透明樹脂
フイルムとしては、エチレン−ビニルアルコール共重合
体樹脂、ポリエチレンテレフタレート、アクリル系樹脂
等のプラスチックフイルムが挙げられ、なかでも、耐汚
染性、耐擦傷性、耐薬品性、耐溶剤性等の物性に優れ、
製造コストが安く、また、燃焼時の煙濃度が少ない、し
かも有害な塩化水素ガスのようなハロゲン化合物のガス
が発生しない、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹
脂フイルムが好ましいものである。
【0019】また、図3は本発明の化粧材の第3の実施
形態の化粧材20の積層構成を示すもので、図2に示す
本発明の化粧材10の裏打紙2と発泡樹脂層3との間に
発泡ガス透過抑制層4が積層された構成からなるもので
あり、発泡樹脂層3は下面側に発泡ガス透過抑制層4を
積層することにより、裏打紙2自体が通気性を有するも
のであっても裏打紙側からの熱分解型発泡剤の分解ガス
の抜けが抑えられることになり、高発泡倍率の化粧材と
なるものである。
【0020】発泡ガス透過抑制層4に用いられる樹脂と
しては、発泡樹脂層3を形成するのに用いると同様のも
の、例えば、アクリル系水性エマルジョン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体水性エマルジョン、酢酸ビニル系水
性エマルジョン、ウレタン系水性エマルジョン、ポリオ
レフィン系水性エマルジョン等の非塩化ビニル系の水性
エマルジョン樹脂の1種又は2種以上の樹脂混合物を用
いることが出来る。
【0021】また、図4に示すように、裏打紙2の両面
に発泡ガス透過抑制層4を設けてもよいものであって、
発泡樹脂層3に発生する分解ガスの裏打紙側への抜けを
抑制する機能を持つと共に、裏打紙2の下面に設けた発
泡ガス透過抑制層4は、化粧材を壁等に貼る場合、オー
プンタイム(接着剤を基材に塗布してから貼着するまで
の時間)を長くすることで施工を容易にするための働き
をも持つものである。
【0022】また、発泡ガス透過抑制層4は、発泡樹脂
層3側に設けることが裏打紙2側へのガス抜けを抑制す
る点では優れるものであるが、壁等への施工を重点に考
える場合には、下面、即ち発泡樹脂層3と反対側のみに
発泡ガス透過抑制層4を設けた構成としてもよいもので
ある。
【0023】
【実施例】実施例1 秤量70g/m2 の難燃性裏打紙(特種製紙(株)「T
T−70CD」)の片面にコンマコーターを用いて、発
泡樹脂層として下記に示す水性エマルジョン塗料を15
0g/m2 (ドライ)、の膜厚に塗布し、温度120℃
で2分間乾燥し、ベース原反を作製し、その上に水性イ
ンキ(大日精化工業(株)「ハイドリック」を用いてグ
ラビア印刷機で石目柄を印刷し、170℃で60秒間の
条件で加熱処理して発泡を行い、発泡後エンボス版にて
インライン加工し化粧材を作製した。 〔発泡樹脂層用水性エマルジョン塗料の配合 (単位は重量部)〕 樹脂 エチレン−酢酸ビニル樹脂(固形分) 55 難燃剤 水酸化アルミニウム 100 顔料 酸化チタン 10 分散剤 花王(株) ポイズ 1 熱分解型発泡剤 OBSH 大塚化学(株)AZ B−95 10 マイクロカフ゜セル型発泡剤 松本油脂製薬(株) F−50 0.5 水 110
【0024】実施例2 発泡樹脂層用水性エマルジョン塗料の配合を下記に示す
配合とした以外は実施例1と同様にして化粧材を得た。 〔発泡樹脂層用水性エマルジョン塗料の配合 (単位は重量部)〕 樹脂 エチレン−酢酸ビニル樹脂(固形分) 55 難燃剤 水酸化アルミニウム 100 顔料 酸化チタン 10 分散剤 花王(株) ポイズ 1 熱分解型発泡剤 OBSH 大塚化学(株)AZ B−95 10 マイクロカフ゜セル型発泡剤 松本油脂製薬(株) F−85 0.5 水 110
【0025】比較例1 発泡樹脂層用水性エマルジョン塗料の配合を下記に示す
配合とした以外は実施例1と同様にして化粧材を得た。 〔発泡樹脂層用水性エマルジョン塗料の配合 (単位は重量部)〕 樹脂 エチレン−酢酸ビニル樹脂(固形分) 55 難燃剤 水酸化アルミニウム 100 顔料 酸化チタン 10 分散剤 花王(株) ポイズ 1 熱分解型発泡剤 OBSH 大塚化学(株)AZ B−95 10 マイクロカフ゜セル型発泡剤 松本油脂製薬(株) F−30 0.5 水 110
【0026】比較例2 発泡樹脂層用水性エマルジョン塗料の配合を下記に示す
配合とし、加工温度条件を200℃、60秒間とした以
外は実施例1と同様にして化粧材を得た。 〔発泡樹脂層用水性エマルジョン塗料の配合 (単位は重量部)〕 樹脂 エチレン−酢酸ビニル樹脂(固形分) 55 難燃剤 水酸化アルミニウム 100 顔料 酸化チタン 10 分散剤 花王(株) ポイズ 1 熱分解型発泡剤 OBSH 大塚化学(株)AZ B−95 10 マイクロカフ゜セル型発泡剤 松本油脂製薬(株) F−100 0.5 水 110
【0027】
【表1】 (注)上記のマイクロカプセル型発泡剤であるF−30、F−50、F−85 、F−100のの最大発泡温度は、それぞれ125℃、140℃、170℃、1 90℃となるものである。 上記結果より、熱分解型発泡剤としてOBSHを含有
し、その最大発泡温度がOBSHの分解温度より高く、
その範囲が25℃以内であるマイクロカプセル型発泡剤
を添加した水性エマルジョン樹脂よりなる発泡樹脂層を
設けたものが、発泡倍率、外観、耐汚染性ともに良好な
成績を示している。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の化粧材は、
裏打紙よりなる基材シートの上に、未発泡の熱分解型発
泡剤および未発泡のマイクロカプセル型発泡剤を含有す
る水性エマルジョン樹脂をコートした後、加熱発泡させ
て発泡樹脂層を形成した化粧材において、前記熱分解型
発泡剤が4,4’オキシビスベンゼンスルホニルヒドラ
ジッド(OBSH)からなり、前記熱分解型発泡剤であ
る4,4' オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジッド
(OBSH)の分解温度と、前記マイクロカプセル型発
泡剤の最大発泡温度との差が25℃以内であることを特
徴とするものであるため、加熱発泡加工を低い温度で行
うことが出来るので水性エマルジョン樹脂の溶融ゲル化
による熱分解型発泡剤の分解ガスの抜けが抑えられ、発
泡樹脂層が発泡倍率の高いボリューム感のある層とな
り、しかも、マイクロカプセル型発泡剤の発泡形状を安
定して維持出来るため、発泡樹脂層の上面によりなだら
かな凹凸が形成されることとなり、艶消し(しっくい
感)の意匠性を創出する。また、発泡樹脂層が水性エマ
ルジョン樹脂を用いて形成されるため、製造工程におい
て、有機溶剤の蒸発もなく、防火、作業環境の上からも
好ましいものであり、燃焼時に塩化水素ガスなどの有毒
ガスの発生がない化粧材を得ることが出来る。
【0029】また、マイクロカプセル型発泡剤の最大発
泡温度が、前記熱分解型発泡剤である4,4' オキシビ
スベンゼンスルホニルヒドラジッド(OBSH)の分解
温度よりも高いものとすることによって、マイクロカプ
セル型発泡剤特有のマット感(しっくい感)が安定して
得られ、しかも発泡倍率が高く、耐汚染性等の表面物性
にも優れたものになる。
【0030】さらに、裏打紙よりなる基材シートと発泡
樹脂層の間、または基材シートの下面に水性エマルジョ
ン系樹脂よりなる発泡ガス透過抑制層を設けたことを特
徴とするものである。こうすることにより、裏打紙自体
が通気性を有するものであっても、発泡ガス透過抑制層
を設けることにより裏打紙側からの熱分解型発泡剤の分
解ガスの抜けが抑えられることになり、発泡倍率の高い
化粧材とすることが容易である。また、発泡ガス透過抑
制層を裏打紙の下面に設けた場合、さらにガス抜けを抑
える効果を大きくできるとともに、オープンタイムの長
い、施工性に優れた化粧材とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧材の第1の実施形態の積層構成を
示す断面図である。
【図2】本発明の化粧材の第2の実施形態の積層構成を
示す断面図である。
【図3】本発明の化粧材の第3の実施形態の積層構成を
示す断面図である。
【図4】本発明の化粧材の第4の実施形態の積層構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
1、10、20、30 化粧材 2 裏打紙 3 発泡樹脂層 4 発泡ガス透過抑制層 5 絵柄印刷層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏打紙よりなる基材シートの上に、未発
    泡の熱分解型発泡剤および未発泡のマイクロカプセル型
    発泡剤を含有する水性エマルジョン樹脂をコートした
    後、加熱発泡させて発泡樹脂層を形成した化粧材におい
    て、前記熱分解型発泡剤が4,4’オキシビスベンゼン
    スルホニルヒドラジッドからなり、前記熱分解型発泡剤
    である4,4' オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジ
    ッドの分解温度と、前記マイクロカプセル型発泡剤の最
    大発泡温度との差が25℃以内であることを特徴とする
    化粧材。
  2. 【請求項2】 前記マイクロカプセル型発泡剤の最大発
    泡温度が前記熱分解型発泡剤である4,4' オキシビス
    ベンゼンスルホニルヒドラジッドの分解温度よりも高い
    ことを特徴とする請求項1に記載の化粧材。
  3. 【請求項3】 前記水性エマルジョン樹脂がアクリル系
    樹脂あるいはエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の少な
    くとも1つからなることを特徴とする請求項1または2
    に記載の化粧材。
  4. 【請求項4】 前記裏打紙よりなる基材シートと前記発
    泡樹脂層の間、または前記基材シートの下面に水性エマ
    ルジョン系樹脂よりなる発泡ガス透過抑制層を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧
    材。
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