JP2001030398A - 化粧材及びその製造方法 - Google Patents
化粧材及びその製造方法Info
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- JP2001030398A JP2001030398A JP11208496A JP20849699A JP2001030398A JP 2001030398 A JP2001030398 A JP 2001030398A JP 11208496 A JP11208496 A JP 11208496A JP 20849699 A JP20849699 A JP 20849699A JP 2001030398 A JP2001030398 A JP 2001030398A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 絵柄層に同調した凹凸模様を有する意匠性に
優れ、廃材の焼却処理が可能で公害の心配のない化粧材
を提供することである。 【解決手段】 裏打紙よりなる基材シートの上に、アク
リロニトリル樹脂を隔壁にもつマイクロカプセル型発泡
剤を含有する発泡性樹脂層と、前記アクリロニトリル樹
脂を溶解する物質を添加した溶液からなる発泡抑制層
と、必要に応じ表面保護層とを設けた後、前記発泡性樹
脂層を加熱発泡することにより、前記発泡抑制層に対応
する部分が凹部となる凹凸模様層として形成されている
化粧材とすることである。
優れ、廃材の焼却処理が可能で公害の心配のない化粧材
を提供することである。 【解決手段】 裏打紙よりなる基材シートの上に、アク
リロニトリル樹脂を隔壁にもつマイクロカプセル型発泡
剤を含有する発泡性樹脂層と、前記アクリロニトリル樹
脂を溶解する物質を添加した溶液からなる発泡抑制層
と、必要に応じ表面保護層とを設けた後、前記発泡性樹
脂層を加熱発泡することにより、前記発泡抑制層に対応
する部分が凹部となる凹凸模様層として形成されている
化粧材とすることである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋等の内装材、
特に壁装材として好適に用いられる非塩化ビニル系の凹
凸模様を有する発泡化粧材に関するものである。
特に壁装材として好適に用いられる非塩化ビニル系の凹
凸模様を有する発泡化粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、凹凸模様を有する発泡タイプの化
粧材としては、紙、ガラス繊維等の基材の上にアゾジカ
ルボンアミド(ADCA)、4,4’オキシビスベンゼ
ンスルホニルヒドラジド(OBSH)等の熱分解型発泡
剤を含む塩化ビニルペーストをコーティングした後、加
熱ゲル化し、次いで無水トリメリット酸、ヒドロキノ
ン、無水マレイン酸等の発泡抑制剤を混入したインキで
絵柄層を設け、加熱発泡さすことでエンボスロールやエ
ンボス版を用いることなく、絵柄層に同調した凹凸模様
を形成した化粧材が使用されてきたが、近年、このポリ
塩化ビニルを用いた化粧材は、廃材処理に燃焼処理をし
た場合に発生する塩化水素ガスによる環境に与える悪影
響の点で問題が生じている。
粧材としては、紙、ガラス繊維等の基材の上にアゾジカ
ルボンアミド(ADCA)、4,4’オキシビスベンゼ
ンスルホニルヒドラジド(OBSH)等の熱分解型発泡
剤を含む塩化ビニルペーストをコーティングした後、加
熱ゲル化し、次いで無水トリメリット酸、ヒドロキノ
ン、無水マレイン酸等の発泡抑制剤を混入したインキで
絵柄層を設け、加熱発泡さすことでエンボスロールやエ
ンボス版を用いることなく、絵柄層に同調した凹凸模様
を形成した化粧材が使用されてきたが、近年、このポリ
塩化ビニルを用いた化粧材は、廃材処理に燃焼処理をし
た場合に発生する塩化水素ガスによる環境に与える悪影
響の点で問題が生じている。
【0003】このようなポリ塩化ビニル樹脂を用いた化
粧材の欠点を改良するため、アクリル系、オレフィン系
等の水性エマルジョン樹脂に熱分解型の発泡剤を添加し
たものが検討されたが、ガス抜けが発生し十分な発泡倍
率のものが得られにくいという問題があり、アクリル
系、オレフィン系等の水性エマルジョン樹脂を用いる場
合には、発泡剤としてマイクロカプセル型発泡剤を用い
ることで、発泡倍率に優れた化粧材が開発されている。
しかし、この場合、水性エマルジョン樹脂を用いること
により、燃焼時の塩化水素ガスの排出、可塑剤のブリー
ド等の欠点は改良されるが、化粧材の表面の凹凸模様が
エンボスロールやエンボス版によるため、絵柄層に同調
した凹凸模様を有する意匠性に優れたものが得られない
という問題があった。
粧材の欠点を改良するため、アクリル系、オレフィン系
等の水性エマルジョン樹脂に熱分解型の発泡剤を添加し
たものが検討されたが、ガス抜けが発生し十分な発泡倍
率のものが得られにくいという問題があり、アクリル
系、オレフィン系等の水性エマルジョン樹脂を用いる場
合には、発泡剤としてマイクロカプセル型発泡剤を用い
ることで、発泡倍率に優れた化粧材が開発されている。
しかし、この場合、水性エマルジョン樹脂を用いること
により、燃焼時の塩化水素ガスの排出、可塑剤のブリー
ド等の欠点は改良されるが、化粧材の表面の凹凸模様が
エンボスロールやエンボス版によるため、絵柄層に同調
した凹凸模様を有する意匠性に優れたものが得られない
という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、絵柄層に同調した凹凸模様を有する意匠性に優
れ、廃材の焼却処理が可能で公害の心配のない化粧材を
提供することにある。
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、絵柄層に同調した凹凸模様を有する意匠性に優
れ、廃材の焼却処理が可能で公害の心配のない化粧材を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、裏打紙よりなる基材シートの上
に、アクリロニトリル樹脂を隔壁にもつマイクロカプセ
ル型発泡剤を含有する発泡性樹脂層と、前記アクリロニ
トリル樹脂を溶解する物質を添加した溶液からなる発泡
抑制層と、必要に応じ表面保護層とを設けた後、前記発
泡性樹脂層を加熱発泡することにより、前記発泡抑制層
に対応する部分が凹部となる凹凸模様層として形成され
ていることを特徴とする化粧材とすることである。この
ような構成とすることで、アクリロニトリル樹脂を溶解
する物質によりカプセル型発泡剤の隔壁を形成するアク
リロニトリル樹脂が溶解するので、その後加熱されたと
しても膨張することなく発泡抑制層の部分に対応する発
泡性樹脂層が凹部として形成される。
の本発明の解決手段は、裏打紙よりなる基材シートの上
に、アクリロニトリル樹脂を隔壁にもつマイクロカプセ
ル型発泡剤を含有する発泡性樹脂層と、前記アクリロニ
トリル樹脂を溶解する物質を添加した溶液からなる発泡
抑制層と、必要に応じ表面保護層とを設けた後、前記発
泡性樹脂層を加熱発泡することにより、前記発泡抑制層
に対応する部分が凹部となる凹凸模様層として形成され
ていることを特徴とする化粧材とすることである。この
ような構成とすることで、アクリロニトリル樹脂を溶解
する物質によりカプセル型発泡剤の隔壁を形成するアク
リロニトリル樹脂が溶解するので、その後加熱されたと
しても膨張することなく発泡抑制層の部分に対応する発
泡性樹脂層が凹部として形成される。
【0006】また、前記発泡抑制層に着色剤が添加され
ていることを特徴とするものである。こうすることによ
り、凹凸模様に同調した絵柄模様が得られる。
ていることを特徴とするものである。こうすることによ
り、凹凸模様に同調した絵柄模様が得られる。
【0007】また、前記発泡抑制層に蛍光剤が添加され
ていることを特徴とするものである。こうすることによ
り、顔料分を含まず、溶解物質の濃度を下げることがな
いので抑制効果が大きくできるものである。
ていることを特徴とするものである。こうすることによ
り、顔料分を含まず、溶解物質の濃度を下げることがな
いので抑制効果が大きくできるものである。
【0008】また、前記発泡性樹脂層、あるいは発泡抑
制層の上面に絵柄模様層を設けたことを特徴とするもの
である。こうすることにより、意匠性に優れた化粧材と
することができる。
制層の上面に絵柄模様層を設けたことを特徴とするもの
である。こうすることにより、意匠性に優れた化粧材と
することができる。
【0009】また、前記アクリロニトリル樹脂を隔壁に
もつマイクロカプセル型発泡剤を含有する発泡性樹脂層
が非ハロゲン系熱可塑性樹脂よりなるものとすることに
よって、燃焼時に塩化水素ガスなどの有毒ガスの発生が
ない、人間や環境に優しい化粧材となるものである。
もつマイクロカプセル型発泡剤を含有する発泡性樹脂層
が非ハロゲン系熱可塑性樹脂よりなるものとすることに
よって、燃焼時に塩化水素ガスなどの有毒ガスの発生が
ない、人間や環境に優しい化粧材となるものである。
【0010】また、前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂がポ
リオレフィン系樹脂よりなる加熱溶融押出し樹脂よりな
るものとすることで、塗工速度が速くなり生産性が向上
するとともに、水の吸い込みが少ないため、オープンタ
イム(接着剤を基材に塗布してから貼着するまでの時
間)が長くなり施工性に優れた化粧材となるものであ
る。
リオレフィン系樹脂よりなる加熱溶融押出し樹脂よりな
るものとすることで、塗工速度が速くなり生産性が向上
するとともに、水の吸い込みが少ないため、オープンタ
イム(接着剤を基材に塗布してから貼着するまでの時
間)が長くなり施工性に優れた化粧材となるものであ
る。
【0011】また、前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂がア
クリル系樹脂あるいは酢酸ビニル系樹脂の少なくとも1
つからなる水性エマルジョン樹脂よりなるものとするこ
とによって、有機溶剤の蒸発もなく、防火、作業環境の
上からも好ましいものであり、樹脂コストが安く、塗工
作業性にも優れるため廉価な化粧材とすることが出来
る。
クリル系樹脂あるいは酢酸ビニル系樹脂の少なくとも1
つからなる水性エマルジョン樹脂よりなるものとするこ
とによって、有機溶剤の蒸発もなく、防火、作業環境の
上からも好ましいものであり、樹脂コストが安く、塗工
作業性にも優れるため廉価な化粧材とすることが出来
る。
【0012】また、前記表面保護層がエチレン−ビニル
アルコール共重合体樹脂よりなるものである。こうする
ことによって、汚れに強く、耐擦傷性、耐薬品性、耐溶
剤性に優れ、また、燃焼時の煙濃度が少ない、しかも有
害なハロゲン化合物のガスが発生しない化粧材となるも
のである。
アルコール共重合体樹脂よりなるものである。こうする
ことによって、汚れに強く、耐擦傷性、耐薬品性、耐溶
剤性に優れ、また、燃焼時の煙濃度が少ない、しかも有
害なハロゲン化合物のガスが発生しない化粧材となるも
のである。
【0013】さらに、前記アクリロニトリル樹脂を溶解
する物質が炭酸エチレン、あるいは炭酸プロピレンより
なることを特徴とするものである。そうすることによ
り、毒性の問題もなく、抑制効果に優れ凹凸模様も良好
となることで意匠性に優れた化粧材となるものである。
する物質が炭酸エチレン、あるいは炭酸プロピレンより
なることを特徴とするものである。そうすることによ
り、毒性の問題もなく、抑制効果に優れ凹凸模様も良好
となることで意匠性に優れた化粧材となるものである。
【0014】また、裏打紙よりなる基材シートの上に、
アクリロニトリル樹脂を隔壁にもつマイクロカプセル型
発泡剤を含有する発泡性樹脂層と、前記アクリロニトリ
ル樹脂を溶解する物質を添加した溶液からなる発泡抑制
層と、必要に応じ表面保護層とをコートした後、加熱発
泡させることにより、発泡抑制層に対応する部分が凹部
となる凹凸模様層として形成されることを特徴とする化
粧材の製造方法である。このように製造することによ
り、上記のような効果を有する凹凸模様を有する化粧材
を容易に確実に製造できものである。
アクリロニトリル樹脂を隔壁にもつマイクロカプセル型
発泡剤を含有する発泡性樹脂層と、前記アクリロニトリ
ル樹脂を溶解する物質を添加した溶液からなる発泡抑制
層と、必要に応じ表面保護層とをコートした後、加熱発
泡させることにより、発泡抑制層に対応する部分が凹部
となる凹凸模様層として形成されることを特徴とする化
粧材の製造方法である。このように製造することによ
り、上記のような効果を有する凹凸模様を有する化粧材
を容易に確実に製造できものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の化粧材
の実施例を示す積層断面図、図2は本発明の化粧材の製
造方法の一例を説明する積層断面図であり、1は化粧
材、2は基材シート、3は発泡性樹脂層、4は未発泡マ
イクロカプセル発泡剤、41は加熱膨張したマイクロカ
プセル発泡剤、42は発泡抑制されたマイクロカプセル
発泡剤、5は発泡抑制層、6は模様絵柄層、7は表面保
護層、8は凹凸模様層、10は加熱をそれぞれ表してい
る。
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の化粧材
の実施例を示す積層断面図、図2は本発明の化粧材の製
造方法の一例を説明する積層断面図であり、1は化粧
材、2は基材シート、3は発泡性樹脂層、4は未発泡マ
イクロカプセル発泡剤、41は加熱膨張したマイクロカ
プセル発泡剤、42は発泡抑制されたマイクロカプセル
発泡剤、5は発泡抑制層、6は模様絵柄層、7は表面保
護層、8は凹凸模様層、10は加熱をそれぞれ表してい
る。
【0016】本発明の化粧材1の構成は図1に示すよう
に、基材シート2の上面に設けられたアクリロニトリル
樹脂を隔壁にもつマイクロカプセル型発泡剤を含有する
発泡性樹脂層3面に、発泡抑制層5と模様絵柄層6を設
け、さらにその上面に表面保護層7が積層された構成か
らなる。発泡抑制層5が前記アクリロニトリル樹脂を溶
解する物質を添加したインキで形成されているため、加
熱発泡させても該発泡抑制層5の部分が膨張しないた
め、他の部分に比べて凹んだ状態となり、同調した凹凸
模様層8を形成することを特徴とする。
に、基材シート2の上面に設けられたアクリロニトリル
樹脂を隔壁にもつマイクロカプセル型発泡剤を含有する
発泡性樹脂層3面に、発泡抑制層5と模様絵柄層6を設
け、さらにその上面に表面保護層7が積層された構成か
らなる。発泡抑制層5が前記アクリロニトリル樹脂を溶
解する物質を添加したインキで形成されているため、加
熱発泡させても該発泡抑制層5の部分が膨張しないた
め、他の部分に比べて凹んだ状態となり、同調した凹凸
模様層8を形成することを特徴とする。
【0017】次に、本発明の化粧材1の製造方法の一例
について図面を用いて説明する。先ず、図2(イ)に示
すように、裏打紙からなる基材シート2の表面にアクリ
ロニトリル樹脂を隔壁にもつ未発泡のマイクロカプセル
型発泡剤4を含有する発泡性樹脂層3を設ける。次に、
図2(ロ)に示すように、該発泡性樹脂層3の上に発泡
抑制層5と模様絵柄層6を形成し、更にその上に表面保
護層7を設けた後、図2(ハ)に示すように、加熱10
を行い発泡性樹脂層3を発泡させる。その時発泡抑制層
5以外の部分のマイクロカプセル型発泡剤4が加熱膨張
したマイクロカプセル型発泡剤41となり、発泡抑制層
5の部分のマイクロカプセル型発泡剤4が発泡抑制され
たマイクロカプセル型発泡剤42となるため、加熱膨張
したマイクロカプセル型発泡剤41の部分に比べて凹ん
だ状態となり、図2(ニ)に示すような発泡抑制層5に
同調した凹凸模様層8を有する化粧材1が得られる。
について図面を用いて説明する。先ず、図2(イ)に示
すように、裏打紙からなる基材シート2の表面にアクリ
ロニトリル樹脂を隔壁にもつ未発泡のマイクロカプセル
型発泡剤4を含有する発泡性樹脂層3を設ける。次に、
図2(ロ)に示すように、該発泡性樹脂層3の上に発泡
抑制層5と模様絵柄層6を形成し、更にその上に表面保
護層7を設けた後、図2(ハ)に示すように、加熱10
を行い発泡性樹脂層3を発泡させる。その時発泡抑制層
5以外の部分のマイクロカプセル型発泡剤4が加熱膨張
したマイクロカプセル型発泡剤41となり、発泡抑制層
5の部分のマイクロカプセル型発泡剤4が発泡抑制され
たマイクロカプセル型発泡剤42となるため、加熱膨張
したマイクロカプセル型発泡剤41の部分に比べて凹ん
だ状態となり、図2(ニ)に示すような発泡抑制層5に
同調した凹凸模様層8を有する化粧材1が得られる。
【0018】本発明に使用する基材シート2はセルロー
ス繊維を主体として、必要に応じて合成繊維、無機繊
維、合成パルプ等を適宜配合し、自己消火性填料、他の
填料、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、着色剤、サイ
ズ剤、定着剤等を適宜添加し抄紙することで得られ、特
に、70〜140g/m2 の秤量を有する厚さ0.10
〜0.14mmの壁紙用の難燃紙が好ましく用いられ
る。
ス繊維を主体として、必要に応じて合成繊維、無機繊
維、合成パルプ等を適宜配合し、自己消火性填料、他の
填料、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、着色剤、サイ
ズ剤、定着剤等を適宜添加し抄紙することで得られ、特
に、70〜140g/m2 の秤量を有する厚さ0.10
〜0.14mmの壁紙用の難燃紙が好ましく用いられ
る。
【0019】本発明の発泡性樹脂層3に用いられる非ハ
ロゲン系熱可塑性樹脂としては、例えば、ハロゲンを含
有しないアクリル系樹脂やオレフィン系樹脂、ウレタン
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、エステル系樹脂、あるい
は、これらの混合樹脂を挙げることができ、例えば、加
熱溶融押出し樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソプレン等
のポリオレフィンの1種ないしエチレン、プロピレン、
ブテン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィンの2種
以上の共重合体、あるいは、炭素数が4以上のαオレフ
ィンの共重合体(線状低密度ポリエチレン)、あるい
は、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、あるいは、これらの混合樹脂が好ましい。また、水
性エマルジョン樹脂としては、アクリル系水性エマルジ
ョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体水性エマルジョ
ン、酢酸ビニル系水性エマルジョン、ウレタン系水性エ
マルジョン、ポリオレフィン系水性エマルジョン等の非
塩化ビニル系の水性エマルジョン樹脂の1種又は2種以
上の樹脂混合物を用いることができ、なかでもアクリル
系水性エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体水
性エマルジョンが、樹脂コストが安く、また、マイクロ
カプセル型発泡剤の分散性、塗工作業性にも優れること
から好ましいものである。
ロゲン系熱可塑性樹脂としては、例えば、ハロゲンを含
有しないアクリル系樹脂やオレフィン系樹脂、ウレタン
系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、エステル系樹脂、あるい
は、これらの混合樹脂を挙げることができ、例えば、加
熱溶融押出し樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソプレン等
のポリオレフィンの1種ないしエチレン、プロピレン、
ブテン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィンの2種
以上の共重合体、あるいは、炭素数が4以上のαオレフ
ィンの共重合体(線状低密度ポリエチレン)、あるい
は、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、あるいは、これらの混合樹脂が好ましい。また、水
性エマルジョン樹脂としては、アクリル系水性エマルジ
ョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体水性エマルジョ
ン、酢酸ビニル系水性エマルジョン、ウレタン系水性エ
マルジョン、ポリオレフィン系水性エマルジョン等の非
塩化ビニル系の水性エマルジョン樹脂の1種又は2種以
上の樹脂混合物を用いることができ、なかでもアクリル
系水性エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重合体水
性エマルジョンが、樹脂コストが安く、また、マイクロ
カプセル型発泡剤の分散性、塗工作業性にも優れること
から好ましいものである。
【0020】本発明で用いられるアクリロニトリル樹脂
を隔壁にもつマイクロカプセル型発泡剤としては、熱可
塑性高分子重合体からなる殻中にプロパン、ブタン、イ
ソブタン、ペンタン、ヘキサン等の揮発性液体膨張剤を
内包したものであり、熱可塑性高分子重合体を構成する
ニトリル系モノマーとしては、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、α−クロルアクリロニトリル、α−エ
トキシアクリロニトリル、フマロニトリルまたはこれら
の任意の混合物等が挙げられ、非ニトリル系モノマーと
しては、メタクリ酸エステル、アクリル酸エステル、ま
たは塩化ビニリデンが挙げられ、架橋剤として、ジビニ
ルベンゼン、ジメタクリル酸エチレン、トリアクリルホ
ルマール等の多官能性架橋剤よりなる、例えば、メタア
クリレートーアクリロニトリルージビニルベンゼンコポ
リマー、塩化ビニリデンーアクリロニトリルージビニル
ベンゼンコポリマー等のアクリロニトリルの共重合体樹
脂が好ましく、平均粒径が5〜20μmの範囲にあるよ
うなものが使用される。
を隔壁にもつマイクロカプセル型発泡剤としては、熱可
塑性高分子重合体からなる殻中にプロパン、ブタン、イ
ソブタン、ペンタン、ヘキサン等の揮発性液体膨張剤を
内包したものであり、熱可塑性高分子重合体を構成する
ニトリル系モノマーとしては、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、α−クロルアクリロニトリル、α−エ
トキシアクリロニトリル、フマロニトリルまたはこれら
の任意の混合物等が挙げられ、非ニトリル系モノマーと
しては、メタクリ酸エステル、アクリル酸エステル、ま
たは塩化ビニリデンが挙げられ、架橋剤として、ジビニ
ルベンゼン、ジメタクリル酸エチレン、トリアクリルホ
ルマール等の多官能性架橋剤よりなる、例えば、メタア
クリレートーアクリロニトリルージビニルベンゼンコポ
リマー、塩化ビニリデンーアクリロニトリルージビニル
ベンゼンコポリマー等のアクリロニトリルの共重合体樹
脂が好ましく、平均粒径が5〜20μmの範囲にあるよ
うなものが使用される。
【0021】また、前記発泡性樹脂層3には、上記マイ
クロカプセル型発泡剤、酸化チタン、カーボンブラッ
ク、シアニンブルー等の着色剤や炭酸カルシウム、クレ
ー等の無機質充填材、水酸化アルミニウム、三酸化アン
チモン、酸化モリブデン等の難燃剤や、その他例えば、
分散剤、消泡剤、湿潤剤、ブロッキング防止剤、増粘剤
等を適宜配合することもできる。
クロカプセル型発泡剤、酸化チタン、カーボンブラッ
ク、シアニンブルー等の着色剤や炭酸カルシウム、クレ
ー等の無機質充填材、水酸化アルミニウム、三酸化アン
チモン、酸化モリブデン等の難燃剤や、その他例えば、
分散剤、消泡剤、湿潤剤、ブロッキング防止剤、増粘剤
等を適宜配合することもできる。
【0022】また、本発明で用いられる発泡抑制層5を
形成する発泡抑制インキとしては、ビヒクルに水溶性ア
クリル樹脂、水溶性アルキッド樹脂、アクリル樹脂エマ
ルジョン等からなる水系非ハロゲン樹脂を用い、更に、
アクリロニトリル樹脂を隔壁にもつマイクロカプセル型
発泡剤のアクリロニトリル樹脂を溶解するカプセル壁溶
解性成分、更に必要に応じてその他の添加剤、例えば、
有機又は無機系の顔料、染料、光輝性顔料等の着色剤、
体質顔料、安定剤等を適宜混合したものが使用できる。
カプセル壁溶解性成分としては、例えば、プロピレンカ
ーボネート(炭酸プロピレン)、エチレンカーボネート
(炭酸エチレン)、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド等が挙げられるが、毒性
の問題から炭酸エチレン、炭酸プロピレンが好ましいも
のである。ここで、前記発泡抑制層5を形成するインキ
を蛍光剤を少量(約5%)添加するだけの無色透明なも
のとし、その上面に絵柄模様を印刷形成しても構わない
ものである。そうすることにより、絵柄模様を施すため
に着色剤を多量に含有した発泡抑制層5とした場合のカ
プセル壁溶解性成分の含有比率低下による凹凸差の減少
を防止するとともに、少量の蛍光剤添加により見当合わ
せを可能としたものである。
形成する発泡抑制インキとしては、ビヒクルに水溶性ア
クリル樹脂、水溶性アルキッド樹脂、アクリル樹脂エマ
ルジョン等からなる水系非ハロゲン樹脂を用い、更に、
アクリロニトリル樹脂を隔壁にもつマイクロカプセル型
発泡剤のアクリロニトリル樹脂を溶解するカプセル壁溶
解性成分、更に必要に応じてその他の添加剤、例えば、
有機又は無機系の顔料、染料、光輝性顔料等の着色剤、
体質顔料、安定剤等を適宜混合したものが使用できる。
カプセル壁溶解性成分としては、例えば、プロピレンカ
ーボネート(炭酸プロピレン)、エチレンカーボネート
(炭酸エチレン)、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド等が挙げられるが、毒性
の問題から炭酸エチレン、炭酸プロピレンが好ましいも
のである。ここで、前記発泡抑制層5を形成するインキ
を蛍光剤を少量(約5%)添加するだけの無色透明なも
のとし、その上面に絵柄模様を印刷形成しても構わない
ものである。そうすることにより、絵柄模様を施すため
に着色剤を多量に含有した発泡抑制層5とした場合のカ
プセル壁溶解性成分の含有比率低下による凹凸差の減少
を防止するとともに、少量の蛍光剤添加により見当合わ
せを可能としたものである。
【0023】また、発泡性樹脂層3の上面に普通インキ
による模様絵柄層6を設けても良いものであり、例え
ば、木目、石目、天然皮革の表面柄、布目、抽象柄等の
模様を現出する絵柄インキ層がグラビア印刷、オフセッ
ト印刷、スクリーン印刷等の通常の印刷方式によって形
成することが出来る。印刷絵柄層を形成するインキは、
硝化綿/アルキッド系、アクリル系、塩素化ポリオレフ
ィン系、ポリエステル系、ウレタン系等からなる単体ま
たは混合体に必要に応じて顔料、染料等の着色剤、体質
顔料、溶剤等を適宜混合したものを用いることができ
る。
による模様絵柄層6を設けても良いものであり、例え
ば、木目、石目、天然皮革の表面柄、布目、抽象柄等の
模様を現出する絵柄インキ層がグラビア印刷、オフセッ
ト印刷、スクリーン印刷等の通常の印刷方式によって形
成することが出来る。印刷絵柄層を形成するインキは、
硝化綿/アルキッド系、アクリル系、塩素化ポリオレフ
ィン系、ポリエステル系、ウレタン系等からなる単体ま
たは混合体に必要に応じて顔料、染料等の着色剤、体質
顔料、溶剤等を適宜混合したものを用いることができ
る。
【0024】また、発泡抑制層5及び模様絵柄層6の上
面に透明樹脂液をコーティングすることにより表面保護
層7を設けても良いものであり、化粧材の最上面に設け
ることによって、耐摩耗性、耐擦傷性等の表面物性を向
上させるとともに、発泡倍率の高いボリューム感のある
発泡樹脂層とする機能を持つものである。用いられる樹
脂としては、発泡性樹脂層3との密着性の点より、アク
リル系水性エマルジョン樹脂、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体水性エマルジョン樹脂等が望ましいもので
ある。さらに、表面保護層7を透明樹脂フイルムにより
形成しても良く、その透明樹脂フイルムとしては、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート、アクリル系樹脂等のプラスチックフイル
ムが挙げられ、なかでも、耐汚染性、耐薬品性、耐溶剤
性等の物性に優れ、製造コストが安く、また、燃焼時の
煙濃度が少なく、しかも有害な塩化水素ガスのようなハ
ロゲン化合物のガスが発生しない、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体樹脂フイルムが好ましいものである。
面に透明樹脂液をコーティングすることにより表面保護
層7を設けても良いものであり、化粧材の最上面に設け
ることによって、耐摩耗性、耐擦傷性等の表面物性を向
上させるとともに、発泡倍率の高いボリューム感のある
発泡樹脂層とする機能を持つものである。用いられる樹
脂としては、発泡性樹脂層3との密着性の点より、アク
リル系水性エマルジョン樹脂、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体水性エマルジョン樹脂等が望ましいもので
ある。さらに、表面保護層7を透明樹脂フイルムにより
形成しても良く、その透明樹脂フイルムとしては、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート、アクリル系樹脂等のプラスチックフイル
ムが挙げられ、なかでも、耐汚染性、耐薬品性、耐溶剤
性等の物性に優れ、製造コストが安く、また、燃焼時の
煙濃度が少なく、しかも有害な塩化水素ガスのようなハ
ロゲン化合物のガスが発生しない、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体樹脂フイルムが好ましいものである。
【0025】
【実施例】実施例1 秤量70g/m2 の難燃性裏打紙(特種製紙(株)製、
TT−70)の片面にコンマコーターを用いて、発泡樹
脂層として下記に示す水性エマルジョン塗料を200μ
mの膜厚に塗布し、温度120℃で1分間乾燥させ、ベ
ース原反を作製し、その上に下記の発泡抑制インキを使
用して絵柄模様インキ層、更にアクリル系透明塗料を
1.8g/m2 (ドライ)になるようにグラビアコータ
ーで塗布し化粧原反を得た。更に化粧原反を170℃で
1分間加熱処理し発泡させ、凹凸模様を有する化粧材を
作製した。 〔発泡性樹脂層用水性エマルジョン塗料の配合 (単位は重量部)〕 樹脂 エチレン−酢酸ビニル樹脂(固形分) 100 難燃剤 水酸化アルミニウム 120 顔料 酸化チタン 10 分散剤 花王(株) ポイズ520 1 マイクロカフ゜セル型発泡剤 松本油脂製薬(株) F−85 10 水 100 〔発泡抑制インキの配合 (単位は重量部)〕 樹脂 アクリル樹脂系エマルジョン 8 抑制剤 炭酸エチレン 50 蛍光剤 5 充填剤 カリオナイト 5 水 50
TT−70)の片面にコンマコーターを用いて、発泡樹
脂層として下記に示す水性エマルジョン塗料を200μ
mの膜厚に塗布し、温度120℃で1分間乾燥させ、ベ
ース原反を作製し、その上に下記の発泡抑制インキを使
用して絵柄模様インキ層、更にアクリル系透明塗料を
1.8g/m2 (ドライ)になるようにグラビアコータ
ーで塗布し化粧原反を得た。更に化粧原反を170℃で
1分間加熱処理し発泡させ、凹凸模様を有する化粧材を
作製した。 〔発泡性樹脂層用水性エマルジョン塗料の配合 (単位は重量部)〕 樹脂 エチレン−酢酸ビニル樹脂(固形分) 100 難燃剤 水酸化アルミニウム 120 顔料 酸化チタン 10 分散剤 花王(株) ポイズ520 1 マイクロカフ゜セル型発泡剤 松本油脂製薬(株) F−85 10 水 100 〔発泡抑制インキの配合 (単位は重量部)〕 樹脂 アクリル樹脂系エマルジョン 8 抑制剤 炭酸エチレン 50 蛍光剤 5 充填剤 カリオナイト 5 水 50
【0026】実施例2 秤量70g/m2 の難燃性裏打紙(特種製紙(株)製、
TT−70)の片面にコンマコーターを用いて、発泡樹
脂層として上記に示した水性エマルジョン塗料を200
μmの膜厚に塗布し、温度120℃で1分間乾燥させ、
ベース原反を作製し、その上に上記の発泡抑制インキを
使用して絵柄模様インキ層、更に厚み15μmのエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体樹脂フイルムを貼合せ化
粧原反を得た。更に化粧原反を170℃で1分間加熱処
理し発泡させ、凹凸模様を有する化粧材を作製した。
TT−70)の片面にコンマコーターを用いて、発泡樹
脂層として上記に示した水性エマルジョン塗料を200
μmの膜厚に塗布し、温度120℃で1分間乾燥させ、
ベース原反を作製し、その上に上記の発泡抑制インキを
使用して絵柄模様インキ層、更に厚み15μmのエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体樹脂フイルムを貼合せ化
粧原反を得た。更に化粧原反を170℃で1分間加熱処
理し発泡させ、凹凸模様を有する化粧材を作製した。
【0027】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の化粧材は、
裏打紙よりなる基材シートの上に、アクリロニトリル樹
脂を隔壁にもつマイクロカプセル型発泡剤を含有する非
ハロゲン系熱可塑性樹脂よりなる発泡性樹脂層を設け、
その上にアクリロニトリル樹脂を溶解する物質を添加し
たインキによる発泡抑制層と模様絵柄層及び表面保護層
を設け、加熱発泡しているため、発泡抑制層に対応する
発泡性樹脂層中のマイクロカプセル型発泡剤が溶解し、
内包されているガス分が逃散するため、発泡抑制層の部
分に対応する発泡性樹脂層が凹部となるため、絵柄層に
同調した凹凸模様を有する意匠性に優れたものとなる。
また、発泡樹脂層及び表面保護層ともに非ハロゲン系熱
可塑性樹脂を用いて形成されるため、燃焼時に塩化水素
ガス等の有毒ガスの発生のない化粧材を得ることができ
た。
裏打紙よりなる基材シートの上に、アクリロニトリル樹
脂を隔壁にもつマイクロカプセル型発泡剤を含有する非
ハロゲン系熱可塑性樹脂よりなる発泡性樹脂層を設け、
その上にアクリロニトリル樹脂を溶解する物質を添加し
たインキによる発泡抑制層と模様絵柄層及び表面保護層
を設け、加熱発泡しているため、発泡抑制層に対応する
発泡性樹脂層中のマイクロカプセル型発泡剤が溶解し、
内包されているガス分が逃散するため、発泡抑制層の部
分に対応する発泡性樹脂層が凹部となるため、絵柄層に
同調した凹凸模様を有する意匠性に優れたものとなる。
また、発泡樹脂層及び表面保護層ともに非ハロゲン系熱
可塑性樹脂を用いて形成されるため、燃焼時に塩化水素
ガス等の有毒ガスの発生のない化粧材を得ることができ
た。
【図1】本発明の化粧材の実施例を示す積層断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の化粧材の製造方法の一例を説明する積
層断面図である。
層断面図である。
1 化粧材 2 基材シート 3 発泡性樹脂層 4 未発泡のマイクロカプセル発泡剤 41 加熱膨張したマイクロカプセル発泡剤 42 発泡抑制されたマイクロカプセル発泡剤 5 発泡抑制層 6 模様絵柄層 7 表面保護層 8 凹凸模様層 10 加熱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01C AK03C AK25C AK27C AK68C AK69E AK80C AR00E AS00D AT00B BA05 BA07 BA10A BA10E CA01 CA13 CA30 DD01D DE04C DG10A EH46 EH462 EJ02 EJ02D EJ022 GB08 HB00C HB00D HB21 JB16C JL05 JM01C JN13H
Claims (10)
- 【請求項1】 裏打紙よりなる基材シートの上に、アク
リロニトリル樹脂を隔壁にもつマイクロカプセル型発泡
剤を含有する発泡性樹脂層と、前記アクリロニトリル樹
脂を溶解する物質を添加した溶液からなる発泡抑制層
と、必要に応じ表面保護層とを設けた後、前記発泡性樹
脂層を加熱発泡することにより、前記発泡抑制層に対応
する部分が凹部となる凹凸模様層として形成されている
ことを特徴とする化粧材。 - 【請求項2】 前記発泡抑制層に着色剤が添加されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の化粧材。 - 【請求項3】 前記発泡抑制層に蛍光剤が添加されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の化粧材。 - 【請求項4】 前記発泡性樹脂層、あるいは発泡抑制層
の上面に絵柄模様層を設けたことを特徴とする請求項1
に記載の化粧材。 - 【請求項5】 前記アクリロニトリル樹脂を隔壁にもつ
マイクロカプセル型発泡剤を含有する発泡性樹脂層が非
ハロゲン系熱可塑性樹脂よりなることを特徴とする請求
項1に記載の化粧材。 - 【請求項6】 前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂がポリオ
レフィン系樹脂よりなる加熱溶融押出し樹脂よりなるこ
とを特徴とする請求項5に記載の化粧材。 - 【請求項7】 前記非ハロゲン系熱可塑性樹脂がアクリ
ル系樹脂、あるいはエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
の少なくとも1つからなる水性エマルジョン樹脂よりな
ることを特徴とする請求項5に記載の化粧材。 - 【請求項8】 前記表面保護層がエチレン−ビニルアル
コール共重合体樹脂よりなることを特徴とする請求項1
に記載の化粧材。 - 【請求項9】 前記アクリロニトリル樹脂を溶解する物
質が炭酸エチレン、あるいは炭酸プロピレンよりなるこ
とを特徴とする請求項1に記載の化粧材。 - 【請求項10】 裏打紙よりなる基材シートの上に、ア
クリロニトリル樹脂を隔壁にもつマイクロカプセル型発
泡剤を含有する発泡性樹脂層と、前記アクリロニトリル
樹脂を溶解する物質を添加した溶液からなる発泡抑制層
と、必要に応じ表面保護層とをコートした後、加熱発泡
させることにより、発泡抑制層に対応する部分が凹部と
なる凹凸模様層として形成されることを特徴とする化粧
材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11208496A JP2001030398A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 化粧材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11208496A JP2001030398A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 化粧材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001030398A true JP2001030398A (ja) | 2001-02-06 |
Family
ID=16557131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11208496A Withdrawn JP2001030398A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 化粧材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001030398A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003027002A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-29 | Nippon Technical System Kk | レベリング性を改良した水性塗料 |
WO2007022463A2 (en) * | 2005-08-19 | 2007-02-22 | Advanced Plastics Technologies Luxembourg S.A. | Mono and multi-layer labels |
JP2017044057A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 東リ株式会社 | 床材の製造方法及び床材 |
CN110214078A (zh) * | 2017-01-30 | 2019-09-06 | 东洋制罐株式会社 | 装饰层叠膜、具有装饰层叠膜的袋状容器以及具有装饰层叠膜的密封材料 |
WO2022107827A1 (ja) * | 2020-11-18 | 2022-05-27 | キヤノン株式会社 | 立体画像を有する記録物の製造方法、立体画像を有する記録物の製造装置、及び発泡促進液 |
-
1999
- 1999-07-23 JP JP11208496A patent/JP2001030398A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003027002A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-29 | Nippon Technical System Kk | レベリング性を改良した水性塗料 |
WO2007022463A2 (en) * | 2005-08-19 | 2007-02-22 | Advanced Plastics Technologies Luxembourg S.A. | Mono and multi-layer labels |
WO2007022463A3 (en) * | 2005-08-19 | 2007-05-10 | Advanced Plastics Technologies | Mono and multi-layer labels |
JP2017044057A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 東リ株式会社 | 床材の製造方法及び床材 |
CN110214078A (zh) * | 2017-01-30 | 2019-09-06 | 东洋制罐株式会社 | 装饰层叠膜、具有装饰层叠膜的袋状容器以及具有装饰层叠膜的密封材料 |
CN110214078B (zh) * | 2017-01-30 | 2022-04-01 | 东洋制罐株式会社 | 装饰层叠膜、具有装饰层叠膜的袋状容器以及具有装饰层叠膜的密封材料 |
WO2022107827A1 (ja) * | 2020-11-18 | 2022-05-27 | キヤノン株式会社 | 立体画像を有する記録物の製造方法、立体画像を有する記録物の製造装置、及び発泡促進液 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061003 |