JPH04211209A - 集積化光半導体素子 - Google Patents

集積化光半導体素子

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JPH04211209A
JPH04211209A JP3055447A JP5544791A JPH04211209A JP H04211209 A JPH04211209 A JP H04211209A JP 3055447 A JP3055447 A JP 3055447A JP 5544791 A JP5544791 A JP 5544791A JP H04211209 A JPH04211209 A JP H04211209A
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JP
Japan
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light
optical waveguide
optical
absorption layer
light absorption
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Application number
JP3055447A
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English (en)
Inventor
Fumihiko Kuroda
黒田 文彦
Nobuo Suzuki
信夫 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/15Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components having potential barriers, specially adapted for light emission
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements

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  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Semiconductor Lasers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体光導波路と半導
体光吸収層を集積化した集積化光半導体素子に係わり、
特に光導波路と光吸収層の結合部の改良をはかった集積
化光半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファイバの損失が最小となる波長
1.55μmを用いた光通信システムも既に実用化の段
階を迎え、より一層の高速化,大容量化が求められてい
る。しかし、現在の光通信システムは、単に光のオン,
オフを利用したものであり、その高速化,大容量化には
、自ずから限界がある。そのため、光の波としての性質
を利用したコヒーレント光通信システムが盛んに研究さ
れている。
【0003】高速・大容量の光通信システムの実用化の
ためには、電子素子と光素子との集積化が必須であり、
電子素子と発光・受光素子といった光の出入り口とを集
積したOEICは以前から研究されている。しかし、コ
ヒーレント光通信システムでは、光の波としての性質が
強く現われるため、これらの他に光導波路や光アイソレ
ータ等の光の通り道とも集積化される必要があるが、こ
ちらの研究はまだ始まったばかりである。
【0004】従来研究されている集積化光半導体素子の
一例として、光導波路と受光素子をエバネセント結合さ
せて集積した例を、図18に示す。InP基板1中に1
.1μm組成のInGaAsP層2が埋め込まれて、光
導波路3が形成されている。そして、光導波路3上の一
部に、InGaAs光吸収層4,InAlAsショット
キーバリア層5及び一対のショットキー電極6が積層さ
れて、光吸収領域7が形成されている。
【0005】上記素子の動作を簡単に説明する。InP
及びInGaAsPの屈折率はそれぞれ3.2,3.4
4であり、このような屈折率が急峻に変化する界面が存
在すると、光はその界面で反射される。しかも、InP
よりもInGaAsPの方が屈折率が高いため、光はI
nGaAsP導波路内を進行する。このときの光の電界
強度Eは、図19(a)に示すように、光導波路3の中
央で高いものの、その一部は外部に染み出した形となる
【0006】図19(a)に示すように、電界強度の裾
の部分に光吸収層4が存在すると、光の一部がそれに吸
収される。このため、図19(b)に示すように、光吸
収領域7内を光が進むにつれてその電界強度Eは次第に
減少していく。そしてこの場合、一対の電極6にそれぞ
れ逆方向のバイアス電圧が印加され、光吸収層4が空乏
化されていれば、吸収された光は電子−ホール対を発生
し、電極6より電流として取り出される。
【0007】ところで、このような集積化光半導体素子
には、幾つかの改善されるべき課題が存在する。まず、
光導波路上に屈折率の異なる層が存在すると、光導波路
内の等価屈折率が変化する。従って、光導波路内を進行
してきた光は、光導波路単体/光吸収領域の界面で屈折
率の急峻な変化を感じるため、一部がこの界面で反射さ
れてしまう。これは、受光素子としての吸収効率の低下
や、戻り光によるレーザの雑音の増加をもたらす。
【0008】また、図19(b)でも明らかなように、
入射してきた光は光吸収領域の入射側で多くが吸収され
るため、電子−ホール対も、その多くが光吸収領域の入
射側で集中的に発生する。コヒーレント光受信器の場合
、数mW以上の局部発振光が入射することになるが、こ
のように入射光が強いときには、空間電荷効果による応
答速度の劣化及び電流の集中によるショットキーバリア
の破壊を招き易い。光吸収層を空乏化する手段として、
pn接合の逆バイアスを用いることもよくなされるが、
この場合とてpn接合が破壊され易いことは同様である
【0009】反射や空間電荷効果を防止するために光吸
収領域全体の吸収係数を下げると、一定の割合の光を吸
収するために必要な光吸収領域の長さが長くなり、素子
面積が増大すると共に、容量の増大による応答速度の低
下を招く。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、半導
体光導波路と半導体光吸収層を積層した集積化光半導体
素子にあっては、光導波路と光吸収層との界面における
入射光の反射が大きく、吸収効率の低下やレーザの雑音
の増加を招く。また、光吸収領域の光入射側(光導波路
内の光の進行方向に対して後方側)で電子−ホール対の
集中的な発生があり、応答速度の劣化や素子の破壊を招
く問題があった。
【0011】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、光導波路単体/光吸収
領域の界面における入射光の反射を抑制し、且つ光吸収
領域の入射側における電子−ホール対の集中的な発生を
防止することができ、コヒーレント光通信システムに用
いるのに適した集積化光半導体素子を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、光導波
路から染み出した光を吸収する光吸収領域の実効的な吸
収係数の大きさを、光導波路内の光の進行方向に沿って
変えることにある。
【0013】即ち本発明は、半導体光導波路と、この光
導波路で導波した光を吸収する半導体光吸収層とが集積
された集積化光半導体素子において、光吸収層の光導波
路に対する実効的な吸収係数を、光導波路内の光の進行
方向に対して、後方側(光入射側)では小さくし、前方
側では大きくしたものである。
【0014】上記実効的な吸収係数を光入射側で小さく
、光の進行方向に沿って大きくしていく具体的な構成と
しては、次のものが考えられる。
【0015】(1) 光吸収層の厚さを、光導波路内の
光の進行方向に対し、後方側で薄く、前方側で厚く形成
すること。また、これに加えて光吸収層を、エッチング
特性の異なる複数の層を積層してなること。さらに、光
吸収層を、吸収波長端の異なる複数の層を積層してなる
こと。
【0016】(2) 光導波路内の光の進行方向に対す
る光吸収層の光入射側の端面を、光導波路と45°未満
の角度で交差させる。この場合、光吸収層の光入射側の
端面を光導波路の光軸に対して垂直及び平行の階段状に
形成し、その光軸方向の段差を光導波路を通る光の波長
の4分の1、又はこの奇数倍に設定すること。
【0017】(3) 光導波路と光吸収層が横方向に集
積され、光吸収層端面と光導波路との距離が次第に減少
していること。
【0018】(4) 光吸収層に印加される電界が、光
導波路内の光の進行方向に対し、光入射側から順次高く
なるように設定されていること。この場合、光吸収層の
吸収波長端が、目的とする光の波長に対し、無電界状態
で短波長側、電界印加状態で長波長側となる量子井戸構
造であること。
【0019】(5) 光導波路の幅若しくは厚さが、光
の進行方向に対して次第に減少していること。
【0020】
【作用】本発明によれば、光吸収層の光導波路に対する
実効的な吸収係数(光結合効率)を、光導波路内の光の
進行方向に対して傾斜を持たせ、光吸収領域の実効的な
吸収係数を、光吸収領域の光入射側で小さく、光吸収領
域内を進むにつれて次第に大きくしている。従って、光
吸収領域の光入射側での電子−ホール対の集中的な発生
が抑えられるため、空間電荷効果による応答速度の劣化
や、電流集中による素子の破壊を防止できる。また、こ
のときの等価屈折率は緩やかに変化するため、光導波路
単体/光吸収領域の界面での入射光の反射が抑えられ、
吸収効率の低下や戻り光によるレーザの雑音の増加を防
止することが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0022】図1〜図3は、本発明の一実施例に係わる
集積化光半導体素子の製造工程を示す斜視図である。ま
ず、図1に示す如く、InP基板11上に1.1μm組
成のアンドープInGaAsP層12を厚さ0.5μm
エピタキシャル成長し、SiO2 等をマスク21とし
て、イオンビームエッチング,ウェットエッチング等に
より、幅3μmの光導波路13を形成する。
【0023】次いで、図2に示す如く、基板11上にア
ンドープInP層22を厚さ0.5μm堆積して光導波
路13を埋め込んだ後マスク21を除去し、さらにアン
ドープInPエッチングストップ層23を厚さ0.4μ
m、アンドープInGaAs光吸収層14を厚さ0.5
μm、アンドープInAlAsショットキーバリア層1
5を厚さ0.2μm、順次エピタキシャル成長する。
【0024】次いで、図3に示す如く、端面が下層の光
導波路13と浅い角度(例えばθ=1°)で交わるよう
に、InGaAs光吸収層14及びInAlAsショッ
トキーバリア層15を選択的にエッチング除去する。そ
の後、InAlAsショットキーバリア層15上に金等
の蒸着、リフトオフ工程を経てショットキー電極16を
形成すると、この発明による集積化光半導体素子が完成
する。
【0025】なお、InGaAs/InAlAsフォト
ダイオード部以外の部分をInPで埋め込めばプレーナ
構造になり、配線や信頼性の点で一層好ましい。また、
図中に示すように、光は左側より光導波路13内に入り
、この光導波路13を通って光吸収領域17へ入射する
ものとなってる。
【0026】先に説明したように、光導波路13の上に
光吸収層14があると、光導波路13を進行してきた光
はその光吸収層14に吸収される。このとき、本実施例
のように、光吸収層14の端面が光導波路13と浅い角
度で交わっていると、光吸収層14の光導波路13に対
する実効的な吸収係数、即ち光導波路13と光吸収層1
4との光結合効率は、光導波路13内の光の進行方向に
沿って徐々に大きくなる。つまり、光吸収領域17の実
効的な光吸収係数は、光の入射側では小さく、光が進む
につれて次第に大きくなっている。
【0027】従って本実施例によれば、従来の技術で問
題であった、光吸収領域17の入射側での劣化や、電流
の集中によるショットキーバリアの破壊を防止すること
ができる。しかも、光導波路13内の等価屈折率は、光
吸収層14の端面と光導波路13とが交わっている範囲
に渡って徐々に変化していくため、光導波路単体/光吸
収領域の界面での入射光の反射が抑えられる。このとき
、光導波路と光吸収層端面とのなす角度θは、反射を防
ぐ意味では小さい方が効果的であるが、あまり小さな角
度では吸収領域の長さが長くなってしまい、容量の増加
による応答速度の低下を招く。逆に、45°以上の大き
な角度では、等価屈折率の変化する界面で反射する光が
直接、又は導波路の側面での反射を繰り返してレーザへ
戻る。従って、θは45°未満であることが必要であり
、実際上は1〜10°が効果的である。
【0028】以上により、吸収効率の低下や戻り光によ
るレーザの雑音の増加が未然に防止される。また、光吸
収領域17における光吸収係数は光が進行するにつれて
大きくなっているので、吸収領域長を大きくしなくて済
む。このため、受光素子面積を小さくでき、容量を減ら
すことができる。
【0029】光吸収層14の端面は単純に1辺を光導波
路13と浅い角度で交わらせるだけでなく、2辺がテー
パ状に広がるようにして形成し、それぞれの端面を光導
波路13と交わらせてもよい。このとき、図4(a)に
示すように、光導波路13もテーパ状に狭まるようにし
ておくと、効果が高い。なぜなら、光導波路13がテー
パ状になっていることで光導波路13内を伝搬してくる
光がカットオフされ、光を確実に光導波路13外へ染み
出させることができる。さらに、光吸収層14も逆向き
にテーパ状となっているので、光導波路13と光吸収層
14とで光のモードを整合させ易いためである。従って
、光の反射や損失が少なく、吸収効率の高い吸収領域が
形成できる。
【0030】なお、図4(b)に示すように、第1の光
吸収層14とは別に光導波路13の両脇にも第2の光吸
収層14′を設けておけば、吸収効率は一層高まる。こ
のとき、光吸収層14′と光導波路13との間隔は、入
射側で大きく、次第に小さくしていった方が良い。
【0031】次に、本発明の他の実施例について、図5
乃至図11を参照して説明する。
【0032】図1〜図3の実施例では、光導波路13と
交わる光吸収層14の端面は直線状にしたが、この端面
は必ずしも直線状である必要はなく、図5に示すように
階段状であってもよい。このとき、導波路方向の段差d
は、光導波路13を通る光の波長をλ、光導波路13と
光吸収層14とで構成される等価屈折率をnとして、d
=λ/4nを満たしていると、光導波路単体/光吸収領
域の界面での反射率を低減させる上で一層効果的である
。例えば、λを1.55μm、nを3.3とすると、d
=0.12μmとなる。実際には、このような微細な加
工を施すのは困難であるので、このdの値の奇数倍にす
ればよい。この場合も、界面での反射率を低減させる効
果は同じである。
【0033】また、光導波路13は、図3に示したよう
な埋込み構造である必要はなく、図6(a)(b)のよ
うなリッジ構造、また図6(c)のように、Zn等の不
純物を拡散したディスオーダ領域18で囲まれたMQW
(多重量子井戸)構造19であってもよい。なお、図6
(a)(b)において、11′は基板11と同じ材料の
InP層を示している。
【0034】また、光吸収層14の端面を傾ける代わり
に、図7に示すように、光導波路13と光吸収層14の
深さ方向の距離を変化させるようにしてもよい。このと
き、光吸収層14の終端部を光導波路13と交わらせる
ようにすると、短い吸収領域長で高い吸収効率を得るこ
とができ、応答速度向上の上でも効果的である。
【0035】さらに、光導波路13と光吸収層14は必
ずしも積層されている必要はなく、図8に示すように横
に並べられていてもよい。ここで、図8(a)では光吸
収層14の端面を光導波路13と平行から僅かに傾け、
図8(b)では光導波路13を斜めに光吸収層14に近
付けるようにしている。これらの場合、光導波路13と
光吸収層14との距離dは直線状に減少させてもよいが
、図中に示すように、光吸収領域17の入射面からの距
離−xに対して指数関数的に減少させていくと効果が高
い。なぜなら、導波路と光吸収層との結合は、これらの
間の距離の指数で決まるからである。
【0036】光吸収層14を空乏化するための手段は、
一対のショットキー電極への逆バイアス電圧印加である
必要はなく、PN接合の逆バイアスであってもよい。こ
の例を図9(a)(b)に示す。いずれの場合も、光吸
収層14及び他の半導体材料はn型であり、31はZn
等を拡散して形成したp型領域、32はp側電極、33
はn側電極、34はInPキャップ層、35はSiNパ
ッシベーション膜である。
【0037】また、図10に示すように、光吸収層37
を量子井戸構造としたフォトダイオード36を導波路方
向に複数個形成して、各ダイオード毎の井戸の幅や厚さ
(吸収層の幅や井戸層の厚さ)を順次変えていく、又は
井戸の幅や厚さは同じでも、各井戸への印加電圧を変え
る等の方法で、各フォトダイオードの吸収係数を変える
こともできる。例えば、図11に示すように、MQWフ
ォトダイオードの印加電圧を変えていくと、その吸収端
波長が変化していくため、一定の波長に対する吸収係数
も変化していくからである。
【0038】より具体的には、図10のような接続にお
いて、井戸の幅や厚さが順次変わっている場合には、各
フォトダイオードに接続される抵抗R(R1〜R5 )
の値は等しくしてよい。井戸の幅が同じ場合には、各フ
ォトダイオードに接続される抵抗Rの値を、光入射側の
大きなものから、順次小さなものへ変えていけばよい。 即ち、R1 >R2 >R3 >R4 >R5 とすれ
ばよい。いずれの場合でも、各フォトダイオードの出力
信号はコンデンサCを通して各加算器39に入力され、
加算して出力される。
【0039】以上、いずれの実施例においても、吸収効
率を光入射側で小さく、光が進行する方向に沿って大き
くすることができ、これにより、電流の集中や光の反射
を防止すると言う効果が得られる。こういった効果は、
光吸収層の厚さを、光入射側で薄く、進行する方向に沿
って厚くすることによっても得られる。この様子を図1
2に示す。このような形状は、例えばフォトレジストな
どを弱く装着しておいてウェットエッチングを行う、ド
ライの加速電圧を次第に変えていく、斜めにドライのビ
ームを当てる等の方法により作成することができる。図
12に示すような断面形状を、より制御性良く、且つ簡
便に形成する方法を以下に説明する。
【0040】図13〜図15は、本発明のさらに別の実
施例に係わる集積化光半導体素子の製造工程を示す斜視
図である。なお、図1〜図3と同一部分には同一符号を
付して、その詳しい説明は省略する。
【0041】まず、図13(a)に示す如く先の実施例
と同様に、InP基板11上に1.1μm組成のアンド
ープInGaAsP層12を厚さ0.5μmエピタキシ
ャル成長し、さらにSiO2 マスク21を用いたエッ
チングにより幅3μmの光導波路13を形成する。その
後、図13(b)に示す如く、アンドープInP層22
を厚さ0.5μm堆積して、光導波路13を埋め込む。
【0042】次いで、図13(c)に示す如く、厚さ1
0nmのアンドープInPエッチングストップ層23、
厚さ20nmのアンドープInGaAs光吸収層14を
交互に複数層、例えば3層ずつ積層し、最後にInPキ
ャップ層24を積層する。その後、図14(a)に示す
如く、フォトレジストをマスクとし、適当なエッチャン
ト、例えばHCl:H3 PO4 とH2 SO4 :
H2 O2 :H2 Oを交互に用いて、最上部のIn
Pキャップ層24及びInGaAs光吸収層14を選択
的に除去する。このとき、HCl:H3 PO4 は、
InPをエッチングするがInGaAsはエッチングせ
ず、H2 SO4 :H2 O2 :H2 Oは、In
GaAsをエッチングするがInPはエッチングしない
。従って、それらの層をエッチングするときには、他の
層には影響を与えない。
【0043】同様にして、第2層、第3層のInPエッ
チングストップ層23、InGaAs光吸収層14を選
択的に除去するが、このとき図14(b)に示すように
、各層間に数百μmの棚fができるようにする。その後
、図15(a)のように全体をアンドープInP層25
で埋込む。そして、図15(b)に示す如く、光導波路
13の両脇に、それぞれp型及びn型の不純物、例えば
ZnやCd等とSi等を拡散して、p型層26及びn型
層27を形成し、さらにp側電極32及びn側電極33
を装着することにより、この実施例による集積化光半導
体素子が完成する。
【0044】本実施例では、図15(b)中に矢印で示
すように光は光導波路13に入り、光導波路13を通っ
て受光領域へ入射される。先に説明したように、光導波
路13の上に光吸収層14があると、その界面で屈折率
は急峻に変化する。しかし本実施例では、光入射側の光
吸収層14の厚さは薄いため、光導波路13と光吸収層
14とで構成される透過屈折率の変化は小さい。しかも
、光吸収層14の厚さは徐々に変化してするため透過屈
折率も徐々に変化し、そのため光の反射は防止され、吸
収効率の低下や戻り光によるレーザの雑音の増加が防止
される。また、吸収領域長を大きくしなくて済むので受
光素子面積を小さくでき、素子容量も減らすことができ
る。
【0045】また、光の吸収も入射側では小さく、光が
進むに連れて次第に大きくなっていく。従って、従来の
技術で問題であった、光吸収領域の入射側での電子−ホ
ール対の集中的な発生が抑えられるため、空間電荷効果
による応答速度の劣化や、電流の集中によるpn接合の
破壊が防止できる。
【0046】また、光導波路や光吸収層はInGaAs
(P)といった単一の層である必要はなく、例えばIn
PとInGaAsPとを積層したMQWであってもよい
。MQW光吸収層28を用いたときの断面を、図16図
に示す。MQWを構成する各層が、互いにエッチングレ
ートが大きく異なるときには、図13に示したようなエ
ッチングストップ層を用いる必要はない。
【0047】その他、光吸収層14で吸収される光の割
合を、光吸収領域17の入射側で小さく、次第に大きく
するための手段として、光吸収層14のバンドギャップ
を徐々に変化させることも可能である。例えば、図15
と同様な構成において、光吸収層14の組成をInX 
Ga1−X AsYP1−Y として、1−Yの値を光
入射側の0から次第に1に近付けるようにすればよい。 先に述べたように、MQWの電界を変えたときと同様に
、InX Ga1−X AsY P1−Y のYの値が
変わると、吸収波長端が短波長側から長波長側へ移行し
てくので、吸収効率も次第に大きくなっていく。
【0048】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。例えば、光導波路を伝送させる光の
波長は1.55μmに限られるものではないし、半導体
の組成もInP,InGaAsPといったものに限られ
るものではなく、他の波長,他の組成の半導体にもこの
発明を適用できるのは勿論である。また、光導波路と受
光素子との結合も、図16に示したエバネセント結合で
ある必要はなく、図17に示すようなバットジョイント
結合であってもよい。また、この発明を利用すれば、他
の電子素子、光半導体素子との集積化も容易となる。そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して
実施することができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、光
吸収領域の入射側での電子−ホール対の集中的な発生が
抑えられるため、空間電荷効果による応答速度の劣化や
、電流の集中による素子の破壊を防止することができる
。また、光導波路単体/光吸収領域の界面での入射光の
反射が抑えられるため、吸収効率の低下や戻り光による
レーザの雑音の増加を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる集積化光半導体素子
の製造工程を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施例に係わる集積化光半導体素子
の製造工程を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施例に係わる集積化光半導体素子
の製造工程を示す斜視図。
【図4】図3の変形例として光吸収層の2辺をテーパ状
にした例を示す図。
【図5】光吸収層の階段形状を示す平面図。
【図6】光導波路構造の他の例を示す断面図。
【図7】光導波路と光吸収層との関係を示す断面図。
【図8】光導波路と光吸収層との関係を示す平面図。
【図9】フォトダイオードをpn接合で形成した例を示
す断面図。
【図10】量子井戸構造のフォトダイオードを形成した
例を示す断面図。
【図11】図10の素子の作用を説明するための模式図
【図12】光吸収層の厚さを光入射側で薄く後方で厚く
した例を示す断面図。
【図13】本発明のさらに別の実施例の製造工程を示す
斜視図。
【図14】本発明のさらに別の実施例の製造工程を示す
斜視図。
【図15】本発明のさらに別の実施例の製造工程を示す
斜視図。
【図16】光導波路と光吸収層との関係を示す断面図。
【図17】光導波路と光吸収層との関係を示す断面図。
【図18】従来の集積化光半導体素子の素子構造を示す
斜視図。
【図19】従来素子の問題点を説明するための模式図。
【符号の説明】
11…InP基板、 12…InGaAsP層、 13…光導波路、 14…InGaAs光吸収層、 15…InAlAsショットキーバリア層、16…ショ
ットキー電極、 17…光吸収領域、 21…SiO2 マスク、 22…InP層、 23…エッチングストップ層、 31…p型領域、 32…p側電極、 33…n側電極、 34…InPキャップ層、 36…フォトダイオード、 37…多重量子井戸光吸収層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体光導波路と、この光導波路の光を吸
    収する半導体光吸収層とが集積された集積化光半導体素
    子において、前記光吸収層の前記光導波路に対する実効
    的な吸収係数を、光導波路内の光の進行方向に対し、後
    方側で小さく、前方側で大きくしてなることを特徴とす
    る集積化光半導体素子。
  2. 【請求項2】半導体光導波路と、この光導波路の光を吸
    収する半導体光吸収層とが集積された集積化光半導体素
    子において、前記光吸収層の厚さを、前記光導波路内の
    光の進行方向に対し、後方側で薄く、前方側で厚く形成
    してなることを特徴とする集積化光半導体素子。
  3. 【請求項3】半導体光導波路と、この光導波路の光を吸
    収する半導体光吸収層とが集積された集積化光半導体素
    子において、前記光導波路内の光の進行方向に対する前
    記光吸収層の後方側の端面を、前記光導波路と45°未
    満の角度で交差させてなることを特徴とする集積化光半
    導体素子。
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