JPH04202527A - 中空成形品の製造方法 - Google Patents

中空成形品の製造方法

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JPH04202527A
JPH04202527A JP33973290A JP33973290A JPH04202527A JP H04202527 A JPH04202527 A JP H04202527A JP 33973290 A JP33973290 A JP 33973290A JP 33973290 A JP33973290 A JP 33973290A JP H04202527 A JPH04202527 A JP H04202527A
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村田 耕三
Koji Onishi
大西 功治
Masaaki Iwamoto
正聡 岩元
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [Wll上上利用分野] 本発明は機械的特性のすぐれた中空成形品を回転成形機
中でアニオン重合することにより製造する方法に関する
ものである。
[従来の技術] ポリアミド樹脂は機械的特性および耐熱性、耐薬品性に
優れたエンジニアリングプラスチックとして広く使用さ
れている。回転成形によってポリアミドの中空成形品を
製造する方法としては、粉末状のポリアミドを回転する
型内でポリマーの融点以上に加熱し、溶融させて型内壁
面に溶融ポリマー皮膜を形成した後、冷却・固化させる
方法(例えばUS−P〜2629134、USP−34
39079)、ω−ラクタム類をアルカリ触媒およびト
リアジン、ピリダジン、ンンノリン、フタラジン、ピリ
ジン、牟ナシリン、ピラジン、ピリジノ、キノリン、キ
/クサリン、ベンゾキサゾール、ベンゾチアゾール、ベ
ンゾピラゾール、オキサジン化合物などの活性化剤によ
り回転成形機内でアニオン重合する方法(例えば特公昭
41−32号公報、特開昭47−13667号公報、特
開昭47−18996号公報、特開昭51−10616
7号公報)などが知られている。
[発明が解決しようとする課題〕 しかしながら粉末状のポリアミドを用いて回転成形金型
内で溶融−鋳造する方法は原料投入→成形−取出しまで
の時間が長(なり、得られた成形品もポリマーを融点以
上で加熱するためにポリマーの劣化が生IJ%いという
欠点を有している。
一方アニオン重合法によればかかる欠点は解決されるが
、従来技術によるアニオン重合の重合時間は遅く、高重
合体状態を得るには1時間近く必要であった。
また大型で複雑な形状の中空成形品の場合、原料が金型
内に注入されてから、重合が完了するまでの間に、回転
する金型の各部の角速度が翼なるため原料ラクタムの滴
下、流下および&i5部的な液溜まりを生じ、気泡の巻
込み、偏肉、欠肉を生じやすい。均一な液膜を形成する
ために、特公昭41−32号公報に示される様な金型の
回転速度を調節する方法、特開昭51−10617号公
報に示されるような充填材を用いて増粘させる方法など
も提案されているが、重合時間が長く、成型品の肉厚の
均一性が十分でないなど必ずしも良好な結果が得られて
いないのが現状である。
本発明の目的は上記従来の問題点を解消せんとするもの
であり、本発明者らは回転成形においてアニオン重合材
料を用い、肉厚が均一で衝撃強度の高い成型品を短時間
で効率的に得る方法について鋭意検討したところ、ω−
ラクタムおよび特定の活性化側化合物を組合せることに
より目的が一挙に達成できることを見出し本発明に到達
した。
[課題を解決するための手段] すなわち本発明は、 (り  ω−ラクタムにアニオン重合触媒および下記一
般式[11で示される活性化剤を含有するω−ラクタム
を金型内に一括又は分割投入し、回転成形機中で重合す
ることを特徴とする単層又は多層の樹脂層を有する中空
成形品の製造方法、[夏] (ここで[11式中のR1は二価の有機基、R2および
R1は水素、炭素数1〜lOのアルキル基、炭素1it
−15のンクロアルキル基および炭素数6〜15のアリ
ル基から選ばれた少な(とも一種の基、 選ばれたアンル基、nおよびn′は3〜11の整数を表
す。) (2) ω−ラクタムが1〜55重量%のポリオールを
含有していることを特徴とする上記(1)記載の中空成
形品の製造方法、および (3) ω−ラクタムが40〜2重鳳%のω−ラクタム
可溶性ポリアミドを含有していることを特徴とする上記
(1)記載の中空成形品の製造方法を提供するものであ
る。
つまり本発明の特徴は回転成形機中で、ω−ラクタムを
アニオン重合して中空成形品を成形するに際し、式[1
Fで示される活性化剤の存在下にアニオン重合を短時間
のうちに完結させ、ポリオールおよび/またはω−ラク
タムに可溶なポリアミドの添加により、どの部分でも均
一な肉厚が容易に形成され、気泡を含まず、かつ塗装性
、表面外観、衝撃強度などの機械物性の優れた中空成形
品を製造することを可能ならしめた点にある。
以下、本発明について詳しく述べる。
本発明で用いられる活性化剤は上記一般式[■]で表さ
れる化合物であり、ラクタムがXおよびX′なるアシル
基、−NR2−および−NR3−なるアミ7基およびR
1で示される有機基を介して結合された少なくとも三官
能の化合物であることが特徴である。本活性化剤はラク
タムおよびポリオールの混合系のアニオン重合において
、従来公知の活性化剤より少量の使用で重合活性がすぐ
れ、短時間で効率的に離型性、表面外観および衝撃強度
などの機械物性がすぐれたポリアミド成形品を与えると
いう特−異的な効果を発揮する。また本発明の上記活性
化剤によれば、たとえば特公昭43−19033号公報
、特公昭44−16027号公報および特公昭49−4
1354号公報に示されるような変性ポリエーテルを使
用する必要がなく、未変性のポリエーテルとラクタムか
らマルチブロック共重合体を効率的に製造することが可
能である。
本発明の活性化剤は一般的に次の方法で合成できる。す
なわちイソンアネート化合物、チオイソシアネート化合
物などにラクタムを付加させる方法あるいは2級アミノ
基を有する化合物にホスゲン、チオホスゲン、スルホニ
ルジクリド、ホスホリルジクロリドを反応させ、さらに
ラクタムを付加させる方法などにより得ることができる
。たとえば、1.4−テトラメチレンジイソ/アネート
、1.6−へキサメチレンジイソシアネート、l。
11−ウンデカメチレンジイソシアネート、1゜12−
ドデカメチレンジイソ/アネート、β−メチルブタンジ
イソシアネー1・、ブテンジインンアネート、ω、ω′
−ジプロピルエーテルジイソンアネート、1.4−ジブ
タンジオールジプロピルエーテルジイソ/アネート、チ
オジエチルジイソ/アネート、ω、ω′−ジイソlアネ
ートー1゜3−ジメチルベンゼン、ω、ω′−ジイソ/
アネートー1.2−ジメチルベンゼン、ω、ω′−ノイ
ソンアネートー1.2−ツメチル/クロヘキサン、ω、
ω′−ジイソンアネートー1.4−ハチルンクロへ牛サ
ン、ω、ω′−ジイソンアネートー1.4−ジエチルベ
ンゼン、ω、ω′−ジイソンアネートー1.4−ジメチ
ルナフタリン、ω。
ω′−ジイソンアネートー1.5−ジメチルナフタリン
、l−ω−メチルイソンアネートー2−ω−プロビルイ
ランアネート−3,5−ジメチルシクロヘキサン、ω、
ω′−ジイソイアネートーn−プロピルビフェニル、1
.3−フ二二レンジインシアネート、l、4−フェニレ
ンジイソ/アネート、2.4−12.5−12.6−1
315−トリレンジイソシアネート、l、3−ツメチル
ベンゼン−2,4−ジイソシアネート、1.3−ジメチ
ルベンゼン−4,6−ジインシアネート、l。
4−ジメチルベンゼン−2,5−ジイソ/アネート、ナ
フタリン−1,4−1l、5−12.6−12.7−ジ
イソ/アネート、1.l゛−ジナフチル−2,2゛−ジ
イソ/アネート、ビフェニル−2,4’ 、4.4’−
ジイソ/アネート、ジフェニレンメタン−4,4′−ジ
イソ/アネート、2゜2°−ジメチルジフェニルメタン
−4,4°−ジイソ/アネート、ンクロヘキシルー(4
−イソンアネートフェニル)メタン、ジシクロへ牛シル
メタンー4,4°−ジイソシアネート、3.3’ −ジ
メトキンジフェニルメタン−4,4° −ジイソ/アネ
ート、ベンゾフェノン−3,3” −ジイソ/アネート
、α、β−ジフェニルエタンー14−ノイソンアネート
、またはこれと対応するチオイソシアネート化合物など
にピロリドン、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタ
ムを付加させることにより合成した化合物およびN、N
’ −ジメチル−1,4−テトラメチレンジアミン、N
、N’−ジメチル−1,6−へキサメチレンジアミン、
N、N’−ジエチル−1,6−へキサメチレンジアミン
、N−メチル−N’−プロピル−1,6−へキサメチレ
ンジアミン、N、N’ −ジメチル−1,4−7クロへ
牛サンジアミン、N、N’ −ジメチル−メタキシリレ
ンジアミン、N、N’ −ジシクロへ牛シルーパラキン
リレンジアミン、N。
N+   9フェニル−パラフェニレンジアミンなどに
ホスゲン、チオホスゲンを反応させてビスクロロフォー
メテートとした後、ピロリド/、カプロラクタムなどを
さらに付加させて合成した化合物から選ばれた少なくと
も一種の化合物を活性化剤として用いるのが最も一般的
である。これらの活性化剤は各々単独または混合物の形
で用いることができ、また従来公知の活性化剤を一部混
合してもかまわない。活性化剤の添加量はラクタム単量
体に対して0.05〜30モル%、好ましくは0゜1−
10モル%の範囲にあることが適当である。
本発明で用いられるω−ラクタムとは炭素数4〜12の
環状アミド化合物であり、たとえばピロリドン、バレロ
ラクタム、カプロラクタム、エナントラクタム、カプリ
ルラクタム、ラウロラクタムなどを例として挙げること
ができる。これらω−ラクタムは二種以上の混合物で使
用することも可能である。
本発明で用いられるポリオールとは少なくとも二個の水
酸基を有し、分子量が200〜1O1000、好ましく
は300〜5,000の範囲にあるポリマーであり、こ
れらの代表例としてはポリエチレングリ−フール、ポリ
プロビレ/グリコール、ポリ(オキ/エチレン/オ牛ジ
プロピレン)グリコール、ポリプロピレントリオール、
ポリテトラメチレングリコール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールナトにエチレノ
オキンドおよび/またはプロピレンオキンドを付加重合
させて得られるポリエーテルポリオール、ポリε−カブ
ロラクトンフォールなどのポリエステルポリオール、ポ
リブタジェンジオール、ポリ(ブタジェン/スチレン)
共重合体ジオールなどが挙げられる。これらのポリオー
ルは単独または二種以上を併用して添加導入することが
可能である。ポリオールの添加量はラクタムに対し1〜
55重置%の範囲内にあるのが適当である。添加量が1
重置%未滴の場合には衝撃強度向上効果が不十分であり
、一方ポリオールの添加量が56重置%を越えると生成
ポリマーの強度、剛性、耐熱性が不足し、ポリアミドと
しての特徴が十分発揮できないので好ましくない。
本発明で用いられるω−ラクタムに可溶なポリアミドと
しては6.66.610.12よりなる共重合体が挙げ
られる。好ましくは6/66/61m、6/66/′1
2.6/66/610/12である。ω−ラクタムに可
溶なポリアミドの添加量はω−ラクタム、重合触媒、重
合活性剤およびポリオールの混合成分に対し2〜40重
量%、好ましくは5〜20重量%の範囲にあることが適
当である。添加量が2重量%未膚の場合には増粘効果が
不十分であり、一方添加量が40重量%を越えると生成
ポリマーの強度、剛性、耐熱性が不足し、ポリアミドと
しての特徴が十分発揮できないことおよび、ω−ラクタ
ム成分の流動性が不足し、成型品に偏肉および欠肉が生
じるので好ましくない。これらのω−ラクタムに可溶な
ポリアミドは単独または二種以上あるいは上記ポリオー
ルを併用して添加導入することが可能である。
本発明で用いられるアニオン重合触媒については特に制
限がなく、通常公知の化合物が使用可能である。代表例
を挙げるとナトリウムラクタメート、カリウムラクタメ
ート、カルンウムラクタメートなどのアルカリ金属、ア
ルカリ土類金属とω−ラクタムとの塩、あるいは系内で
ω−ラクタムとラクタメートアニオンを形成しうるよう
なアルカリ性物質であり、これらの例としてはアルカリ
金属、アルカリ土類金属およびこれら金属の水素化物、
水酸化物、酸化物、炭酸塩、アルコキン化合物、アルキ
ル化合物、アリール化合物又はトリアルキルアルミニウ
ム、グリニヤール試薬などが挙げられる。これらの触媒
は各々単独または2種以上の混合物として用いることが
でき、その添加量はω−ラクタム単量体に対して0.1
〜10モル%、より好ましくは0.3〜5モル%の範囲
が適当である。
本発明の重合方法、重合条件については特に制限がなく
、従来から公知の方法を採用することができる。たとえ
ば一つの反応容器中でω−ラクタム、ポリオールおよび
/またはω−ラクタム可溶性ポリアミド、触媒及び活性
化剤からなる組成物を一括溶融混合した後、成形金型中
に混合物を導びき重合させる、いわゆるワンポット法あ
るいは触媒と活性化剤の各々を含有する二つのω−ラク
タム溶融物を別個の2つの容器中で調製し、両者の必要
量を混合器により混合した後、全室中に導びく、いわゆ
るツーポット法のいずれの方法を用いてもよくツーポッ
ト法の場合にはポリオールおよび/またはω−ラクタム
可溶性ポリアミドは触媒または活性化剤を含むラクタム
溶融物のいずれに添加されてもかまわない。また、原料
を粉末で投入することも可能である。肉厚が均一な中空
成形品の製造のために、上記いずれの添加方法において
も、金量中への投入方法は、−回又は二回以上に分けて
投入する分割投入方法が有効である。
特に二回以上に分けて投入することが、複轍な形状の中
空成形品のために有効である。また、分割投入方法は、
金型中に強化材として、マy )およびクロスなどが充
填されている場合、表面及び内部に気泡を含まない中空
成形品を成形するための有効な手法である。また、多層
からなる樹脂層を有する中空成型品を底堅するに際し二
種以上の組成の異なる材料を組合せて用いることにより
衝撃強度、耐熱性、剛性および表面平滑性などの改質に
とくに効果を発揮する。重合温度はω−ラクタム単量体
の融点以上、ポリマーの融点以下の領域で行うのが適当
であり、好ましくは100〜200℃の温度で実施する
ことが好ましい。
成形方法は本発明の原料が型内に注入されてから後、重
合が完了するまでの間に、金型が任意の位置に設定され
た一軸または二軸以上の回転する軸に対し一方向に回転
、反転もしくは振り子運動が可能な公知の回転成形法を
利用して実施することができる。このとき金型内が本質
的に無水になるように窒素などの不活性ガスで置換され
ているかまたは真空になっていることが好ましい。
本発明の中空成形品には必要に応じてガラス繊維、炭素
繊維、アスベスト繊維、全芳香族ポリアミド繊維、重合
温度より高い融点を有するポリアミド、ポリエステルな
どからなる粉末、ステーブルなどの無機または有機の繊
維状強化材あるいはタルク、ワラステナイト、ベントナ
イト、モンモリロナイト、炭酸カル/ラム、酸化マグネ
ンウム、アルミナ、雲母、ガラスピーズ、チタン酸カリ
ウィスカーなどの粉末状、球状の充填材、二硫化モリブ
デン、パラフィン、シリコーンなどの摺動剤を導入する
ことができる。繊維状強化材にはミルドファイバー、ロ
ービング、マット、クロス状などいずれの形状でも使用
できる。また本発明の中空成形品には重合性、成形性を
損わない限りにおいて他の成分、たとえばステアリン酸
マグネシウムおよびステアリン酸アルミニウムなどから
な石ステアリン酸金属塩などの内部離嬰剤、顔料、染料
、難燃剤、耐熱剤、酸化防止剤、耐候剤、滑剤、離形剤
、帯電防止剤、可塑剤、結晶核剤、発泡剤、他の重合体
などを添加導入できる。
以上のようにして得られた本発明のポリアミドからなる
成形品は各種機械部品、自動車部品などに有用な中空成
形品に適用できる。
[実施例コ 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
なお、実施例および比較例に記したポリアミドの評価は
下記の方法に従って実施した。
(1)引張特性:ASTM  D638(2)曲げ特性
:ASTM  D790(3)アイゾブト衝撃強度:A
STM  D256(4)熱変形温度:ASTM  D
648(5)表面外観:肉眼判定 (6)肉厚:切削後肉眼判定 (活性化剤の合成) 攪拌羽根、温度計、窒素導入口を備えた三つロフラスコ
内に1当量のへキサメチレンジイソシアネートと4当量
の無水カプロラクタムを仕込み、窒素パージした後、加
温し、110〜120℃で2時間攪拌下で反応させた。
この反応混合物の溶液を大量の冷水中に投入し、反応生
成物を白色沈殿物として析出させ、ろ別した後、さらに
3回純水で洗浄して過剰のカプロラクタムを除去し、真
空乾燥して、融点81〜83℃の白色粉末を得た。
この白色粉末のIRスペクトルにはインシアネート基の
吸収(2270cm−’)は全く無く、代わりにイミド
基のNH,カルボニル基の吸収(3240aa−”、 
 1710 cs−’)が強く出現しており、この化合
物が下記構造のビス(カプロラクタム−N−カルボン酸
)−1,6−へキサメチレンジアミドであることを確認
した。
実施例1 実質的に無水のε−カプロラクタムを80℃に加熱溶融
し、ここにエチルマグネシウムブロマイドをε−カプロ
ラクタムに対して1モル%、および実施例Aの方法でR
製したビス(カブロラクタA−N−カル、jfン酸)−
1,6−ヘキサメチレンジアミドをC−カプロラクタム
に対して1モル%添加して均一に混合した後、直ちに混
合物を150℃に保持したマクニール豐回転成形機に取
り付けられた金型に注入し、ついで金型の回転数を液膜
の形成にあわせてlO〜27rp■の範囲で調整して同
温度で重合、成形を実施した。重合は約10分で完結し
、成形品を得た。成形品の金型からの離型性および表面
外観は良好で、ここで得られた成形品より切出した試験
片の絶乾、23℃における物性を評価したところ、第1
表に示すように剛性および耐熱性ともにすぐれたもので
あることが判明した。
比較例1 実施例1で用いたビス(カプロラクタム−N−カルボン
酸)−1,6−へキサメチレンジアミドの代りに2−ク
ロルテレフタロイルビスカプロラクタムを使用する以外
は実施例1と全く同様にして重合を実施した。重合は約
4分で完結し、ここで得られた成形品は、重合速度およ
び成形品の固化速度が速いために欠肉、偏肉があり表面
外観のすぐれた成形品が得られないことが判9た。
実施例2 実質的に無−水のε−カプロラクタム75重装%および
分子量2,000のポリプロピレングリコール25重量
%の混合物を80℃に加熱溶融し、ここにエチルマグネ
シウムブロマイドをε−カプロラクタムに対して1モル
%および実施例への方法で調製したビス(カプロラクタ
ム−N−カルボン酸)−1,6−ヘキサメチレンジアミ
ドをε−カプロラクタムに対して1.5モル%添加して
均一に混合した後、実施例1と同様にして重合させた。
 重合は約13分で完結し、ここで得られた成形品の評
価を行ったところ1141表に示す通り剛性、耐衝撃性
、耐熱性および表面外観等のバランスした極めて実用価
値の高いものであることが判明した。
実施例3 実質的に無水の8−力プロラクタム60重量%および分
子量600のポリブタジェングリコール(PBD・60
0)40重量%の混合物にナトリウムカプロラクタメー
トをε−カプロラクタムに対して1.5モル%均一に溶
解させ第1液とした。
一方、実質的無水のと一カプロラクタムに実施例Aの方
法で得たビス(カプロラクタム−N−力ルボン酸)−1
,6−ヘキサメチレンジアミドをt−カプロラクタムに
対して1.5モル%溶解させて第2液とした。11pI
l液および第2液を別個の容器に貯え80℃に加熱溶融
した液をポンプで移送し、混合器により第1液と”JT
2i1[の同量を混合した後、実施例1と同様にして重
合を実施した。重合は約10分で完結し、ここで得られ
たポリマーはN−6/PBD・600冨80/20ω【
%の組成を有し、成形品より切出した試験片の物性は第
1表に示す通りであり、すぐれた衝撃強度を有していた
実施例4〜5 活性化剤の種類、ラクタム、ポリオールの種類および添
加量、重合条件などを第2表のように変え、実施例3と
同様な操作を行って得られた成形品の評価をしたところ
第2Hに示す結果を得た。
第2表に示したいずれの場合にもすぐれた表面外観およ
び機械的特性を有する成形品を得ることができた。
比較例2 実質的に無水のε−カプロラクタム40重装%および実
施例2で用いたポロプロピレングリコール60重量%の
混合物を実施例1と同じ触媒および活性化剤を使用し、
同様な条件下で重合させた。
重合は18分で完結し、ここで得られた成形品より切出
した試験片の熱変形温度を測定したところ、第2表に示
す通り耐熱性が不足していることが判った。
実施例6 実施例3に記した第1液および冨2液の各々100重量
部にミルドガラス繊維(直径13ミクロン、長さ200
ミクロン)を各々30重量部混合し、実施例3と同様な
方法で重合を実施し、て成形品を得た。ここで得られた
成形品より切出した試験片の物性は第2表に示す通りで
あり、極めて実用価値の高いものであることが判った。
実施f!47 X質的に無水のε−カプロラクタム90重量%およびω
−ラクタムに可溶なポリアミドの共重合ナイロン(84
2P:東しII)10重量%を90℃にて加熱溶融し、
この混合物にエチルマグネシウムプロミドを8−力プロ
ラクタムに対して1゜0モル%および実施例Aの方法で
得たビス(カプロラクタム−N=カルボン酸”)−1,
6−へ+4)メチレンジアミドをε−カプロラクタムに
対して1.0モル%添加して均一に混合し実施例1と同
様にして重合・成形した。重合は約10分で完結し成形
品を得た。成形品の金型からの離型性は良好で、光沢お
よび平滑性など表面外観にすぐれ、成形品断面の評価に
おいても内部の気泡がなく肉厚の均一なものが得られる
ことが判った。
また、゛成形品より切出した試験片の物性は箪3表に示
す通りであり剛性、耐衝撃性、耐熱性および表面外観の
バランスした極めて実用価値の高いものであることが判
明した。
比較例3 実施例7で用いたビス(カプロラクタム−N−カルボン
酸)−1,6−ヘキサメチレンジアミドの代りに2−ク
ロルテレフタロイルビスカプロラクタムを使用する以外
は実施例7と全く同様にして重合を実施した。重合は約
5分で完結し、ここで得られた成形品は、重合速度およ
び成形品の固化速度が速いために欠肉、偏肉があり表面
外観のすぐれた成形品が得られないことが判った。
比較例4 実質的に無水のε−カプロラクタム50重量%およびω
−ラークタムに可溶なポリアミドの共重合ナイロン(8
42P:東し製)50重置%を90℃にて加熱溶融し、
この混合物に実施例7と同じ触媒および活性化剤を使用
し、同様な条件下で重合させた。重合は約15分で完結
し、ここで得られた成形品は、原料粘度が高いために欠
肉、偏肉があり表面外観のすぐれた成形品が得られない
ことが判った。
実施例8 実質的に無水のε−カプロラクタム80重量%およびω
−ラクタムに可溶なポリアミドの共重合ナイロン(53
0P:東し製)20重量%を90℃にて加熱溶融し、こ
の混合物にナトリウム力ブロラクタメートをε−カプロ
ラクタムに対して1゜0モルにおよび実施例Aの方法で
得たビス(カプロラクタム−N−カルボン酸)−N、N
’ −ジメチル−1,6−へ牛すメチレンジアミドを8
−カプロラクタムに対して1.0モル%添加して均一に
混合し実施例7と同様にして重合・成形した。
重合は約12分で完結し成形品を得た。ここで得られた
成形品の評価をしたところ$3表に示す通りであり剛性
、耐衝撃性および表面外観のバランスした極めて実用価
値の高いものであることが判明した。
実施例9 XI的に無水のε−カプロラクタム90重量%およびω
−ラクタムに可溶なポリアミドの共重合ナイロン(84
2P:東し製)10重量%を90℃に加熱溶融し、この
混合物100重量部、およびミルドガラス繊維(直径1
3ミクロン、長さ2oOミクロン)30重量部を混合し
、実施例7と同じ触媒および活性化剤を使用し、同様な
条件下で重合させた。重合は約10分で完結し、ここで
得られた成形品より切出した試験片の物性は第3表に示
す通りであり、極めて実用価値の高いものであることが
判った。
実施例1O 実施例2記載のポリプロピレングリコール含有アニオン
重合材料を用い実施例1と同様の方法で液膜を形成させ
、約8分後に原料注入部を開口し実施例1記載のアニオ
ン重合材料を再注入し成形を実施した。成形は1回目の
原料を注入した後、約20分で完結した。
得られた成形品の断面の外層部および内層部の厚さは均
一て、各々約l閤および2■であった。
また切出した成形品を屈曲させた場合にも眉間の剥離は
観察されず、良好な接着性を有しており、表層部に高い
衝撃強度を有し、かつ内層部に剛性、耐熱性を有する極
めて実用価値の高いものであることが判明した。
表中の略記号は以下の通り、 a)N−6:ポリカプロラクタム、PPG1ポリプロピ
レングリコール、PBD:ポリブタジェングリコール、
PEG:ポリエチレングリコール。
842P:6系共重合ナイロンー1.530:6系共重
合ナイロンー2 b)  Et−MgBr:エチルマグネシウムブロマイ
ド、Na−CL:ナトリウムカブロラクタメート C) (n) Cm) [rV] [V] [発明の効果〕 本発明の特定の活性化剤化合物の存在下にω−ラクタム
組成物を一括または皿回以上に分割投入してアニオン重
合せしめ、中空成形品を製造すること番こより、次の効
果を奏する。
l) 短時間で重合が完結する。
2) 成形品の欠肉および偏肉がな(各部の肉厚差が小
さい。
上記組成物にポリオールを添加した、本発明の中空成形
品は次の効果を奏する。
1) 衝撃強度が高い。
2) 吸水率が小さい。
3) 溶融時のω−ラクタム成分の粘度を適度に上昇さ
せ欠肉および偏肉を解消できる。
前記組成物にω−ラクタムに可溶なポリアミドを添加し
た、本発明の中空成形品は、少ない量でω−ラクタム組
成物の粘度を上昇させることができ、次の効果を奏する
l) 複雑な形状および/または大型の中空成形品の欠
肉および偏肉がなく各部の肉厚差が小さい。
前記した興なる組成のω−ラクタム組成物を組合せて、
かつ皿回以上に分割して投入することにより、成形品の
特定の部分をその目的にあわせ、耐衝撃性、耐熱性およ
び剛性などの特徴を付与することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アニオン重合触媒および下記一般式[ I ]で示
    される活性化剤を含有するω−ラクタムを金型内に一括
    又は分割投入し、回転成形機中で重合することを特徴と
    する単層又は多層の樹脂層を有する中空成形品の製造方
    法。 [ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼ (ここで[ I ]式中のR_1は二価の有機基、R_2
    およびR_3は水素、炭素数1〜11のアルキル基、炭
    素数4〜15のシクロアルキル基および炭素数6〜16
    のアリル基から選ばれた少なくとも1種の基、 XおよびX’は▲数式、化学式、表等があります▼、▲
    数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表
    等があります▼および▲数式、化学式、表等があります
    ▼から選ばれたアシル基、nおよびn^−は3〜11の
    整数を表す。
  2. (2)ω−ラクタムが1〜55重量%のポリオールを含
    有していることを特徴とする請求項(1)記載の中空成
    形品の製造方法。
  3. (3)ω−ラクタムが40〜2重量%のω−ラクタム可
    溶性ポリアミドを含有していることを特徴とする請求項
    (1)記載の中空成形品の製造方法。
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