JPS6291528A - ポリアミド系樹脂成形品の製造法 - Google Patents

ポリアミド系樹脂成形品の製造法

Info

Publication number
JPS6291528A
JPS6291528A JP23065085A JP23065085A JPS6291528A JP S6291528 A JPS6291528 A JP S6291528A JP 23065085 A JP23065085 A JP 23065085A JP 23065085 A JP23065085 A JP 23065085A JP S6291528 A JPS6291528 A JP S6291528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactam
component system
melt
omega
polyamide resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23065085A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaichiro Saito
斉藤 鷹逸郎
Hiroaki Yamaoka
弘明 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Monsanto Chemical Co filed Critical Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority to JP23065085A priority Critical patent/JPS6291528A/ja
Publication of JPS6291528A publication Critical patent/JPS6291528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyamides (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ポリアミド系樹脂成形品の製造法に関するも
のである。さらに詳しくは、ポリアミド系樹脂の反応射
出成形品または注形成形品の製造法に関するものであり
、成形時に原料組成物の粘度が低く、取扱い、成形操作
が容易で、耐衝撃性、耐熱劣化性を兼ね備え、自動車部
品、工業用部品、家電筐体等の各種成形品を製造する方
法に関するものである。
「従来の技術1 ラクタム類を、重合触媒および重合開始剤の存在下、陰
イオン重合を行ってポリアミド系樹脂を製造することは
公知である。しかし、この方法によってえられるポリア
ミド! +34脂は、水の存在下に重合してえられるポ
リアミド系O(脂に較べて結晶化度が高く、成形品の機
械的強度、耐磨耗性、耐疲労特性等はすぐれている反面
、衝撃強度が必ずしも満足できるものではない。
この問題を解決する方法として、例えば末端に水酸基を
有する化合物、例えばポリアルキレングリコール、ポリ
ラクトン、ポリオレフィンのポリオール等と、ラクタム
とを陰イオン重合反応させ、ポリアミド系樹脂をうる方
法が提案されている(例えば、特公昭48−41958
号公報、特公昭49−41354号公報、特公昭52−
15139号公報、特公昭54−40418号公報、特
公昭57−17884号公報、特開昭59−58030
号公報、特開昭59−96132号公報、特開昭59−
124930号公報等)。
ところが、これらの方法では重合反応の制御が困難で、
成形品にする場合の離型性が劣る。又、成形品の外観も
充分満足できる6のとはいえない。
これらの改良法として、ポリオール(ソフトセグメント
)類の末端水酸基を変成し、重合開始剤としての+IP
[する化合物を作り、この化合物を重合開始剤であると
同時に耐衝撃改良剤として用いる方法(例えば特開昭5
8−21425号公報)が提案されている。しかし乍ら
、この方法においては、得られる成形品に優れた衝撃強
度を付与しようとすると必然的にソフトセグメントを増
量せざるをえず、これにより成形品の剛性と耐熱性の劣
化を招くこととなる。従って、剛性と耐熱強度とをとも
に要求される成形品製造用としては、この方法は不適当
である。
また、近年高反応性の液状原料を金型内に射出又は注入
し、重合及び成形を金型内で行って、直接成形品を得る
方法、いわゆる反応射出成形法または注形成形法が注目
されている。
従来上記成形法を用いたものとしては、ポリウレタン成
形品が大きな発展をして米たが、最近、ポリアミド、不
飽和ポリエステル、エポキシ等の新しい素材も用いられ
始めている。なかでもポリアミドは、強靭性、高剛性、
耐熱性に優れ、耐摩擦、磨耗特性のよさを」気ね備え、
更に、原料組成物の流動性がよいこと、および重合時の
発熱の少ないこと等から、低射出圧力での成形が可能で
あり、金型面の転写性がよく、且つ、薄肉から肉厚の成
形品まで随意に得ることができるので、反応射出成形お
よび注形成形用素材として特に注目されている。
このようなポリアミドの特長を生かし、更に高い剛性と
耐熱性を付与するために、強化材としてガラス繊維を添
加する方法が用いられる。
ガラス繊維を強化材として配合した原料組成物を用いた
場合、確かに成形品の剛性、耐熱性の向上は顕著である
。しかし、一方で原料組成物の粘度を大幅に上昇させ、
成形条件の幅を狭くすることと同時に、成形品の表面の
艶を損い、かつガラス繊維の配向による成形品の歪みお
よび機械的物性の異方性の発生も顕著である。ポリアミ
ド系反応射出成形品および注形成形品の外観は、例えば
、ポリウレタン等の反応射出成形品または注形成形品に
比べ、極めて良好であることが特徴とされており、ひい
ては塗装によって後処理する場合にも外観が良好に仕上
がるので、大きな利点となっている。そこで、このよう
なすぐれた特長を維持しながら、プラスに&維を強化材
として添加しないで、すぐれた剛性、耐熱性を備えた成
形品、あるいは、プラスka維を強化材として添加した
ものでもさらにより一層高い耐衝撃性、ならびに耐熱性
を備えた成形品の出現が望まれる。
[発明が解決しようとした問題点1 本発明が解決しようとした問題点は、次のことがらであ
る。
(1)ポリアミド系0(脂を原料とし、反応射出成形法
および注形成形法によって成形品を製造する方法におい
て、原料に、がラスa維が配合されていると否とにかか
わらず、成形時に原料組成物の粘度が低くて取扱い、成
形操作が容易である方法を提供すること。
(2)耐衝撃性ならびに耐熱性にすぐれ、表面の艶がよ
く、かつ、ガラス繊維強化材を含む場合は、ガラス繊維
の配合性に起因する歪み、およびIffff物的物性方
性の少ないポリアミドM tJ(脂、反応射出成形法お
よび注形成形法による成形品を提供すること。
[問題を解決するための手段] しかして本発明の要旨とするところは、重合触媒を含む
ω−ラクタムの溶融状物および重合開始剤を含むω−ラ
ク、タムの溶融状物を金型内に射出または注入してポリ
アミド系樹脂の反応射出または注入成形品を製造するに
あたり、ω−ラクタム合計量の100重量部あたり、1
00〜2000ppmの無機アルカリ金属塩を、前記重
合開始剤を含むω−ラクタムの溶融状物中に添加するこ
とを特徴とするポリアミド系樹脂成形品の製造法に存す
る。
以下、本発明の詳細な説明する。ポリアミド系反応射出
成形成いは注形成形においては、用いられる幾種類かの
原料は2成分系以上の組成物に分けて調製され、成形時
に、これら2成分系以上に分けられた原料組成物が、衝
突混合により、またはスタティックミキサー、ダイナミ
ックミキサー等により合一され、金型内で重合と成形と
が同時に行なわれるものである。
ポリアミド系反応射出成形または注形成形においては、
2成分系からなる原料組成物の一方の成分系(以下、成
分系(A)という)は、重合触媒とω−ラクタムの溶融
体、もう一方の成分系(以下、成分系(B)という)は
、重合開始剤、無機アルカリ金属塩、各種の添加物、お
よび、ω−ラクタムの溶融体からなる。
本発明において使用される無機アルカリ金属塩は、これ
ら成分系(A)、成分系(B)のうち、成分系(B)の
方へ添加するものであり、また後記の充填剤を使用する
場合は、成分系(A)、成分系(B)のいずれかまたは
両方に添加してもよい。
本発明で使用される無機アルカリ金属塩としては、塩化
リチウム、臭化リチウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリ
ウム、塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム等
が挙げられこれらは単独で用いても、あるいは2種以上
を併用してもよい。
これらの無機アルカリ金属塩の使用量は、成分系(A)
中のω−ラクタムおよび成分系(B)中のω−ラクタム
の合計量100重量部当り、100〜2000pp+a
の範囲とすることが必要である。この範囲外の場合、以
下のような不都合がある。
すなわち、無機アルカリ金属塩の添加量が100 pp
111未満の場合は、耐衝撃性ならびに耐熱性のすぐれ
た成形品がえられない。また、逆に無機アルカリ金属塩
の添加量が2000p、論を超えると、耐衝撃性は向上
するが、耐熱性の向上効果が認められず、これを添加し
なかった場合と変わらない。なお、無機アルカリ金属塩
の添加量を上記範囲内で増加させても、原料系の急激な
粘度増加と、急激な重合反応が起ることはなく、無添加
の場合と同じような取扱いができる。原料系の粘度増加
が急激な場合は、原料組成物の混合時に巻き込まれた気
泡が抜けきらず、成形品中に気泡が残り不良品を作って
しまう。また、やや複雑な金型の場合、金型内の気体が
残り未充填部分ができ、不良成形品となり、折角のポリ
アミド系注形成形の金へ1!転写性の良さを損う結果と
なる。さらに、注形回転成形においては、原料組成物の
粘度が高いと、成形品の肉厚が不均一になり、不良成形
品を与える。
本発明で使用されるω−ラクタムの具体例とし゛ては、
γ−ブチロラクタム、δ−バレロラクタム、ε−カプロ
ラクタム、ω−エナントラクタム、ω−カプリルラクタ
ム、ω−ウンデカノラクタム、ω−ラウリンラクタムな
どが挙げられる。これらのω−ラクタムは1に独で使用
してもよく、2種以上を併用してもよい。
成分系(A)に含有される重合触媒としては、公知のω
−ラクタムの7ニオン重合において使用される如何なる
化合物も用いることができる。その具体例としては、ア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、これらの水素化物、酸
化物、水酸化物、炭酸塩、アルキル化合物、アリール化
合物、アルコキシド、グリニヤール化合物、更には上記
金属又は金属化合物とω−ラクタムとの反応生成物、例
えば、ω−ラクタムのナトリウム塩、カリウム塩、マグ
ネシウムハライド塩などが挙げられる。重合触媒の使用
量は、全ω−ラクタムに対し、o、o i〜20モル%
もしくはそれ以上の範囲である。
成分系(B)に含有される重合開始剤についても、ω−
ラクタムのアニオン重合において使用される公知の如何
なる化合物も使用可能である。その具体例としては、例
えば、トルエンジイソシアネート、4.4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート
、カルボッイミドで変性されたジイソシアネート等のイ
ンシアネ−)[、ヘキサメチレン−1,6−ピスカルバ
ミド、カプロラクタム、N、N’−ジフェニル−p−フ
ェニレンビスカルバミツドカプロラクタム、N。
N’−ノフェニル−P−7ヱニレンビスカルパミツド、
ピロリドン等のカルパミドラクラム類、テレ7タロイル
クロリド、7ノピン酸クロリド、セバシン酸クロリドな
どの酸ハライド類、アジポイルビスカプロラクタム、ア
ジポイルビスピロリドンテレ7タロイルビスカプロラク
タム、テレ7タロイルビスピロリドンなどのポリアシル
ラクタム類、又は式− こでYはC5〜C,アルキレンである)であり、aは1
.2又は3の整数であり、bは2又はそれ以上の整数で
あり、R,はアルキル基、アルアルキル基、アルキルオ
キシ基、アリールオキシ基、ハロゲン基、又はアルアル
キルオキシ基でありR2は炭化水素基及びエーテル結合
を含有する炭化水素から選択される二価以上の基であり
、そしてZは(1)R低分子量約2,000を有するポ
リエーテル、(2)最低分子量約2,000を有するポ
リエーテルセグメントを含有するポリエステルセグメン
ト又は(3)最低分子111,000を有する炭化水素
1を有するものからなる群より選択される酸ハライド官
能性物質またはラクタム官能性物質などが挙げられる。
成分系CB)には、金型内で成分系(A)とともに反応
する際に重合体鎖中に入る架橋剤、変性剤(ソフトセグ
メント)等を配合することができる。これらの化合物と
しては、多価の水酸基、メルカプト基、アミ7基または
エポキシ基を有する化合物が挙げられる。
多価の水酸基を有する化合物の例としては、アルキレン
グリコール例えばノエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、テトラエチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、プロピレングリフール、ノプロピレング
リコール、ヘキシレングリコール、1.2−プロパンジ
オール、1.3−プロパンジオール、1,3−ヘキサン
ジオール、ブチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ノシクロベンタノエングリコール、ヘプタエチレン
グリコールおよびインプロピリデンビス(P−フェニレ
ンオキシプロパノ−ルー2)、フルキレングリコール以
外のポリオール例えばグリセロール、ペンタエリスリト
ール、1,2.6−ヘキサンジオールtjよび1−トリ
メチロールプロパン、重合体状ポリオール例えばポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオ
キシプロピレンジオール、およびトリオール、ポリテト
ラメチレングリコール、ひまし油、ポリブタジェングリ
コール、ポリエステルグリコール、ポリ(ε−カプロラ
クトン)ジオールおよびヒドロキシ基以外の置換基を含
有する多数の化合物例えば2゜4−ジクロロブチレング
リコールなどが挙げられる。
多価のメルカプト基を有する化合物としてはヒドロキシ
エチルチオグリコレート、エチレングリコールビス(チ
オグリコレート)、ペンタエリスリトールテトラキス−
(チオグリコレート)およびチオジグリコールなどが挙
げられ、多価のアミノ基を有する化合物としては、ヘキ
サメチレンジアミン、トリレンジアミン、2,4−ノエ
チルトリレンジアミン、ポリオキシエチレンノアミン、
ポリオキシプロピレンジアミンおよびトリアミン、ポリ
オキシプロピレンジアミン、末端基がアミノ基の共重合
ポリアミドなどが挙げられ、多価のエポキシ基を有する
化合物としては、レゾルシノールジグリシジルエーテル
、ビスフェノールAのジグリシノルエーテル、ビニルシ
クロヘキサンジオキシド、ブタンジオールジグリシジル
エーテルリカルボン酸のポリグリシジルエステル、エポ
キシ化ポリオレフィン及びグリシジルエーテル樹脂、エ
ポキシノボラック樹脂などがある。
成分系(B)にはさらに、実質的に重合反応を阻害しな
い化合物、例えば可塑剤、発泡剤、染顔料、酸化防1ヒ
剤、内部離型剤等を配合することができる。
また、成形品に、剛性、耐熱性をより大きく付与したい
場合には、充填剤を用いることができ、その例としては
、一般にプラスチックスの充填剤として知られているも
のが挙げられる。例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、アルミナ、タルク、ケイ藻土、クレー、カオリ
ン、マイカ、石綿、ガラス粉、硫酸バリウム、シリカゾ
ル、ガラスピーズ、ガラスバルーン、ガラス7レーク、
ミルドガラス繊維、カットガラス繊維、炭素繊維、カー
ボンウィスカー、炭化硅素ウィスカー、チタン酸カリ、
ウィスカー、ウオラストナイト等であり、これらは、そ
のままで、あるいは公知の表面処理剤で処理されたちの
セあってもよい。なお、ガラス繊維は平均繊m長が75
μIII〜300μm、直径が5μIIl〜25μ論の
範囲のものが特に好ましい。
次に、本発明に従いポリアミド系樹脂成形品を製造する
方法を述べると、先ず、ω−ラクタムに重合触媒を入れ
、ω−ラクタムの融点以上(例えばω−ラクタムがカプ
ロラクタムの場合70℃以上)に加温し、成分系(A)
の溶融状物を作る。この成分系(A)の溶融状物は、そ
れ自体での重合反応阻止のため100℃以下に保持され
る。同様に成分系(B)も、ω−ラクタムに重合開始剤
、無機アルカリ金属塩、添加剤等を加えω−ラクタムの
融点以上に加温し、140″C以下に保持した溶融状物
を作る。次に上記調製成分系に、必要に応じ充填剤を、
成分系(A)または成分系(B)のいずれか一方にのみ
、または、成分系(A)もしくは成分系(B)に一部を
、残りを成分系(B)もしくは成分系(A)に、または
、成分系(A)、成分M(B)に均等に混合する。上記
分配混合は、成分系(A)*たは成分系(B)の粘度、
ω−ラクタムの種w1等に応じて都度決定される。
上のように調製したポリアミド系成形用組成物から、成
形品を製造するには、次のような手順による。
先ず、成分系(A)、および成分系(B)溶融スラリー
を迅速に混合し、金型に射出または注入する。
二成分の混合方法としては、例えば、ミキシングヘッド
と呼ばれる装置ないで、衝突混合させるか、またはスタ
ティックミキサーもしくはダイナミックミキサー等で攪
拌混合する。成分系(A)と成分系(B)との混合比は
、製造する成形品の用途、具備させる性質に応じて変化
させることができる。
この場合の混合比は、容積比で571〜115の範囲と
するのがよい。
成形に際しての金型温度は、100〜200℃、好まし
くは120〜160℃の範囲に保持するのがよい。會型
内で、成分系(A)と成分系(B)とが化学反応をおこ
し、金型注入後短時間で、成形品の大きさにもよるが、
4分以内、場合によっては2分以内で硬化または凝固し
、化学反応を終了する。化学反応終了後、金型から取り
出したものは目的の成形品である。
「発明の効果1 本発明は、以上説明したとおりであり、次のような特別
に顕著な効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大
である。
(1)本発明方法によるときは、原料組成物は粘度が低
く、流動性に優れているので、取扱いが容易であり、成
形時の金型への注入が容易である。
(2)本発明方法によって得られる成形品は、耐衝撃性
、剛性、耐熱性ともに優れており、しかも表面の艶も優
れたものとなり、ポリアミド系成形品としての特徴が損
われることがない。
従って、本発明方法は自動車部分、工業用部品、家電器
具の筐体等のgl造方法として好適である。
[実施例1 次に、本発明を、実施例および比較例を掲げて説明する
が、本発明は、その要曾を超えない限り、以下の例に限
定されるものではない。
なお、以下の例において、成形品の物性測定(デュポン
衝撃値の測定、曲げ弾性率の測定、耐熱性試験)は、次
のようにして行った。
デュポン衝撃値の測定: 後記の実施例1に記載した方法により、注入成形して成
形した平板状成形品から、乾燥状態の試験片を切出し、
JIS−に5400に鵡拠して一30°Cの温度条件下
で測定した。
曲げ弾性率の測定: 平板状成形品から、乾燥状態の試験片を切出し、AST
M D790−71に準拠し、23℃で曲げ弾性率を測
定した。
耐熱性試験: 160 ’Cの空気雰囲気下のオーブン中で、0分、3
0分、および60分間試験片を保持して熱履歴を与えた
のち冷却し、I−記と同様JIS−に5400に準拠し
て一30゛Cの温度条件下でデュポン衝撃値を測定し、
ASTM  D790−71に市拠し曲げ弾性率を測定
した。
実施例1 下記の成分系(A)および成分系(B)を、それぞれ2
.000ccのフラスコに:lj4製し、各々95°C
の温度に保持した。
成分M(Δ) ε−カプロラクタム       950grブロモマ
グネシウムカプロラクタム 50Hr成分系(B) ε−カプロラクタム       544gr次の化学
構造を有する重合開始剤 466Hr(式中、Zは分子
量約6,000のポリブタノエン)リチウムクロライf
’   100ppm(0,15Hr)次に、成分系(
Δ)および成分系(B)を各々70Ig+・ビーカーに
取り、プロペラタイプの攪拌機で混合し、混合物を直も
に、電気ヒーターにより、140℃に温度制御されたa
22 (1mn+S横160IIIω、深さ31のキャ
ビティを有するシートモールドに注入して、4分間保持
した。
得られた成形品について物性を測定した結果を、第1表
に示す。
実施例2〜5 実施例1に記載の例において、リチウムクロライドの添
加量をPt51表に示す量に変更したほかは、同例にお
けると同様の操作を行って、同形の成形品を作った。
この成形品について物性を測定した結果を、第1表に示
す。
実施例6 実施例1に記載の例において、添加量1001+p+n
のリチウムクロライドの代りに、50011p111ヨ
ードカリを添加した以外は、同例におけると同様の操作
を行って、同形の成形品を作った。
この成形品について、物性を測定した結果を、fjS1
表に示す。
実施例7 下記の成分、1(A)および成分系(B)を、それぞれ
・ 2,000ccのフラスコに調製し、各々95°C
の温度に保持した。
成分系(A) ε−カプロラクタム       663grブロモマ
グネジ1ンムカプロラクタム 338r〃ラス繊維 *
1         304Hr成分系(B) ε−カプロラクタム       384gr次の化学
構造を有するm今開始削 313Hr(式中Zは分子量
約6,000のポリブタジェン)リチウムクロライド 
 500 pp+o(0、53Hr)ガラス繊維 ml
           303I?rLtll*I  
繊維径11μ伯、長さ1/32インチのミルドプラス[
411と称されるもので、公知の表面処理剤で表面処理
された もの 次に、成分系(A)および成分系(B)各々70grを
ビーカーに取り、プロペラタイプの撹拌機で混合し、混
合物を直ちに、電気ヒーターにより140℃に温度制御
された縦220+nm、横160m Ifl、深さ3+
o+nのキャビティを有するシートモールドに注入して
、4分間保持した。
えられた成形品について物性を測定した結果を、第1表
に示す。
実施例8 実施例7に記載の例において、500 ppIIlのリ
チウムクロライドの代りに5001)LII6のヨード
カリを添加した以外は、同例におけると同様の操作を行
って、同形の成形品を作った。
この成形品について物性を測定した結果を、第1表に示
す。
比較例1〜2 実施例1に記載の例において、リチウムクロライドの添
加量を第1表に示す電に変更したほかは、同例における
と同様の操作を行って、同形の成形品を作った。
この成形品について物性を測定した結果を、第1表に示
す。
比較例3 実施例1に記載の例においで、リチウムクロライドを添
加しなかった以外は同例におけると同様の操作を行って
、同形の成形品を作った。
この成形品について物性を測定した結果を、第1表に示
す。
比較例4 実施例7に記載の例において、リチウムクロライドを添
加しなかった以外は同例におけると同様の操作を行って
、同形の成形品を作った。
この成形品について物性を測定した結果を、第1表に示
す。
なお、成分M(B)に対する無機アルカリ金属塩の添加
量と、成形品のデュポン衝撃値との関係を、第1図に示
した。
上記結果より次のことが明らかである。
(1)本発明に従い成分系(B)に、無機アルカリ金属
塩を添加して得られた成形品(実施例1〜5)は、これ
を添加しなかった比較例(比較例3)に較べて、耐熱デ
ュポン衝撃値が者しくすぐれている。これは、本発明方
法によって得られる成形品は、熱履歴を径でも耐衝撃性
の低下が少ないことを意味するものである。
(2) 成分系(B)に添加される無機アルカリ金属塩
が本発明の範囲内で添加されている場合、デュポン衝撃
値は高い値を示す(実施例1〜5)が、この範囲より添
加量が小さい(比較例1)と、デュポン衝撃値は低下す
る。反対に添加量を多くすると(比較例2)、デュポン
衝撃値は向上するが耐熱性向り効果は認められず、不経
済である。
(3)本発明方法によって成形品を製造する場合、成分
系(A)および、または成分系(B)にガラス繊維を充
填剤として添加した場合においても、上の傾向は顕著に
あられれる(実施例7,8、比較例4)。
【図面の簡単な説明】
第1図は、成分系(B)に対する無機アルカリ金属塩の
添加量と、成形品のデュポン衝撃値との関係を示したも
のである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重合触媒を含むω−ラクタムの溶融状物、および
    重合開始剤を含むω−ラクタムの溶融状物の金型内に射
    出または注入してポリアミド系樹脂の反応射出または注
    入成形品を製造するにあたり、ω−ラクタム合計量の1
    00重量部あたり、100〜2000ppmの無機アル
    カリ金属塩を、前記重合開始剤を含むω−ラクタムの溶
    融状物中に添加することを特徴とするポリアミド系樹脂
    成形品の製造法。
  2. (2)無機アルカリ金属塩が塩化リチウム、臭化リチウ
    ム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、塩化カリウム、
    臭化カリウムおよびヨードカリウムのいずれか1種また
    は2種以上からなることを特徴とする、特許請求の範囲
    第(1)項記載のポリアミド系樹脂成形品の製造法。
  3. (3)重合触媒を含むω−ラクタムの溶融状物、または
    重合開始剤を含むω−ラクタムの溶融状物のいずれか一
    方、または両方に充填剤を添加することを特徴とする、
    特許請求の範囲第(1)項記載のポリアミド系樹脂成形
    品の製造法。
  4. (4)充填剤がガラス繊維であることを特徴とする、特
    許請求の範囲第(3)項記載のポリアミド系樹脂成形品
    の製造法。
JP23065085A 1985-10-16 1985-10-16 ポリアミド系樹脂成形品の製造法 Pending JPS6291528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23065085A JPS6291528A (ja) 1985-10-16 1985-10-16 ポリアミド系樹脂成形品の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23065085A JPS6291528A (ja) 1985-10-16 1985-10-16 ポリアミド系樹脂成形品の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6291528A true JPS6291528A (ja) 1987-04-27

Family

ID=16911117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23065085A Pending JPS6291528A (ja) 1985-10-16 1985-10-16 ポリアミド系樹脂成形品の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6291528A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0067695B1 (en) Process for the preparaton of nylon block polymers
US4590243A (en) Process for the preparation of nylon block polymers
IE55476B1 (en) Acid halide and acyllactam functional materials
JPS6291528A (ja) ポリアミド系樹脂成形品の製造法
US4581419A (en) Acyllactam functional materials
US4990567A (en) Molded amide resin product and method for its preparation
US4649177A (en) Process for the preparation of nylon block polymers
EP0067694A1 (en) Acid halide and acyllactam functional materials and process for the preparation of nylon block polymers therewith
JPH06116385A (ja) 中空成形品の製造方法
JPS58127733A (ja) ナイロン組成物及びその製造用rimプロセス
JPS61258828A (ja) ポリアミド系重合体の製造方法
US4645800A (en) Acyllactam functional materials
JPH04202527A (ja) 中空成形品の製造方法
JPS6337124A (ja) アミド系樹脂成形品
JPH0119808B2 (ja)
JPS59197428A (ja) 変性ポリアミドの製造法
JPH0732390A (ja) 中空成形品の製造方法
JPH0473368B2 (ja)
US4590244A (en) Acid halide functional materials
US4628075A (en) Acid halide functional materials
JPS6357639A (ja) アミド系樹脂成形品用組成物
JPH0680115B2 (ja) アミド系樹脂成形品の製造方法
JPS6356889B2 (ja)
JPS59152926A (ja) 変性ポリアミドの製造方法
JPH0562565B2 (ja)