JPH04184327A - ハロゲン化銀写真乳剤粒子の形成方法並びに該乳剤粒子を含有した感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真乳剤粒子の形成方法並びに該乳剤粒子を含有した感光材料

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JPH04184327A
JPH04184327A JP31489190A JP31489190A JPH04184327A JP H04184327 A JPH04184327 A JP H04184327A JP 31489190 A JP31489190 A JP 31489190A JP 31489190 A JP31489190 A JP 31489190A JP H04184327 A JPH04184327 A JP H04184327A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真感光材料に用いられるノ10ゲン化銀乳剤
粒子の形成方法、および写真感光材料に関する。さらに
詳しくは、各々のI−ロゲン化銀乳剤粒子のハライド組
成が均一で、且つ粒子間のノ1ライド組成のばらつきが
なく、且つ粒子形成時に生ずる還元銀を有しないI・ロ
ゲン化銀乳剤粒子の形成に関する。
〔従来技術〕
一般にハロゲン化銀粒子は、反応槽中のコロイド水溶液
において、銀塩水溶液と/\ライド水溶液とを反応させ
ることにより製造さ、れる。反応槽中にゼラチンのよう
な保護コロイド及びノ1ライド水溶液を入れ、撹拌しな
がら、これに銀塩水溶液をある時間添加するシングルジ
ェット法(SJ法と標記する)や、反応槽中にゼラチン
水溶液を入れ、ハライド水溶液と銀塩水溶液とをそれぞ
れある時間添加するダブルジェット法(DJ法と標記)
が知られている。両者を比較すると、DJ法の方が粒子
径分布の狭いハロゲン化銀粒子が得られ、さらに粒子の
成長に伴って、そのハライド組成を自由に変えることが
できる。
また、ハロゲン化銀粒子の成長速度は、反応溶液中の銀
イオン(ハライドイオン)濃度、ハロゲン化銀溶剤の濃
度、粒子間距離、粒子サイズなどにより大きく変化する
ことが知られている。更に反応槽中に生ずる銀イオンあ
るいはハライドイオン濃度の不均一は、各々の濃度によ
り成長速度が異なる結果としてでき上るハロゲン化銀乳
剤に不均一を生じる。この不均一を避けるには、反応槽
中の乳剤粒子の成長、形成、調整の場となるコロイド水
溶液(母液と称す)中に供給する銀塩水溶液とハライド
水溶液とを迅速に均一化して反応させることが必要であ
る。従来のハライド水溶液と銀塩水溶液とを反応槽中の
母液の表面に添加する方法では、各々の反応液の注入位
置近傍において、ハライドイオン及び銀イオンの濃度の
高い部分が生じ、均一なハロゲン化銀粒子を製造するこ
とは困難であった。この局部的な濃度のかたよりを改良
する方法として、米国特許3,415.650号、英国
特許1,323.464号、米国特許369225号等
に開示されt;技術等が知られている。これらの方法は
、反応槽中に設けられた回転楕円体をなす混合器にその
上下の開放端からハライド水溶液と銀塩水溶液とを供給
管を通じて高速回転している混合器内に供給し急速に混
合して反応せしめ混合器の回転により生ずる遠心力で生
成したハロゲン化銀粒子を反応槽中の母液に排出せしめ
成長させる方法である。
また特公昭55−10545号は、反応槽中に沈めた整
流筒下部のタービン羽根で下方から別々に供給される反
応液を急激に撹拌混合せしめハロゲン化銀を生成させ、
ただちに生成したハロゲン化銀粒子を整流筒の上方開口
部から反応槽中の母液に排出せしめる技術が示されてい
る。
更に特開昭57−92523号には、母液が満たされて
いる反応槽内に沈めた混合器にハライド水溶液と銀塩水
溶液とを別々に供給し、反応液を前記母液により希釈し
該両反応液を急激に剪断混合してハロゲン化銀粒子を生
成せしめる技術が開示されている。
しかしながら、前記の技術では、確かに反応槽中の銀イ
オン及びハライドイオンの局部的な濃度の不均一は完全
に解消することはできるが、混合器内においては依然と
してこの濃度の不均一は存在し、特に銀塩水溶液及びハ
ライド水溶液を供給するノズルの近傍及び撹拌翼の下部
及び撹拌部分においてかなり大きな濃度分布が存在する
。さらに保護コロイドと共に混合器に供給されたハロゲ
ン化銀粒子は、このような不均一な濃度分布をもった環
境に置かれ、ハロゲン化銀粒子は、これらの環境におい
て不規則に成長する。つまり濃度分布のない状態でハロ
ゲン化銀を均一に成長せしめるという目的は達し得ない
さらにより完全な混合によるこれらの銀イオン、ハライ
ドイオンの濃度の不均一分布を解消すべく、反応槽と混
合器をそれぞれ独立せしめ、混合器に銀塩水溶液とハラ
イド水溶液を供給し急速混合してハロゲン化銀粒子を成
長せしめる試みがなされてきた。例えば特開昭53−3
7414号及び特公昭48−21045号には、反応槽
の母液を循環させ、この循環系の途中に混合器を設け、
この混合器で銀塩水溶液及びハライド水溶液と母液を混
合し、該混合器で急速に混合し同一不均一性を連続維持
して不均一性を固定し、ハロゲン化銀粒子を成長せしめ
る技術が開示されている。同様の発想に基いて米国特許
3897935号、特開昭53〜47397号が提案さ
れている。これ等の方法では確かに、循環系に流す母液
の流量と混合器の撹拌効率を独立に変化させることがで
き、より濃度分布が均一な条件で粒子成長を行うことが
できるであろうが、結局、母液と共に反応槽から送られ
てきたハロゲン化銀粒子は銀塩水溶液、ハライド水溶液
の注入口で急速成長を起す。従って前に述べたと同様に
混合部あるいは注入口付近の濃度分布を無くすることは
原理的に不可能であり、つまり濃度分布のない状態でハ
ロゲン化銀を均一に成長せしめる目的は達し得ない。
またこれら銀イオン、ハライドイオンの濃度の母液中の
不均一分布の問題を回避するために粒子成長の際予め調
製した別のハロゲン化銀粒子を添加し、オストワルド熟
成の効果を利用して粒子成長を行う方法が特開昭48−
65925号、同51−88017号、同52−153
428号、J、COl、Int、Sci 63(197
8)No、1p16゜P、S、E28(1984)No
、4p137、特開昭62−99751号等に示されて
いる。しかしこれらの具体的な実施にあたってはハロゲ
ン化銀粒子のサイズは小さければ小さい方がより速い成
長速度を実現することができ、この意味で上記記載の方
法では添加するハロゲン化銀粒子のサイズが成長させる
ハロゲン化銀粒子のサイズに比べ必要程度小さくないた
めオストワルド熟成の速度が遅くなりハロゲン化銀粒子
の成長に多大な時間を費やし、製造コストや生産性が悪
く実用的でない。
微細なハロゲン化銀粒子を形成する方法として例えば、
特開平1−183417号、同1−183645号、w
089−06830、同06831号等に反応槽の外に
微細ハロゲン化銀粒子を形成する混合器を設け、粒子形
成後直ちにこれを反応槽内に供給し、粒子成長を行う方
法が開示されている。しかしこれらの方法にょれば比較
的薄い濃度の銀塩、ハライド水溶液を用いて微細なハロ
ゲン化銀粒子を得ることはできるものの、水溶液濃度が
高くなると該ハロゲン化銀粒子を形成する混合器の内部
では濃度の高い銀イオン、ハライドイオンの水溶液がぶ
つかり合うため、わずかな流量の変動により混合器中の
銀イオン濃度、すなわちpAgが大きく変動し形成条件
が変化する。またハロゲン化銀粒子の成長時には銀イオ
ン、あるいはハライドイオンの濃度の不均一性が消滅し
ているにもかかわらず、微粒子のハロゲン化銀粒子を形
成する際にpAgによっては微粒子自身に還元銀核を生
じ、これがハロゲン化銀粒子の成長を行う反応槽に供給
されることにより微粒子が銀イオン、ハライドイオンへ
再溶解し成長粒子に取り込まれとともに、還元銀核も同
時に取り込まれ粒子成長した粒子のかぶりとなって現れ
てしまう。
さらに上記記載の混合器では、乳剤調合のスケール、志
方変更に応じハロゲン化銀粒子の生成速度を変えると、
微粒子形成量を満すために混合器内部に供給する銀イオ
ン、ハライドイオン水溶液の供給速度を変えなければな
らないが、これにより形成されるハロゲン化銀微粒子の
大きさが変化してしまい実用上不都合を招く。
〔発明の目的〕
従って本発明の目的は、従来の乳剤粒子の形成における
濃度(銀イオン、ハライドイオン)の不均一な場におけ
るハロゲン化銀粒子の成長、そしてそれによってできる
不均一な乳剤粒子(粒子サイズ、晶相、粒子間及び粒子
内部のハロゲン化銀分布等)の問題を解決し、還元銀が
ぶりの非常に少い、高感度な、ハロゲン化銀粒子の形成
方法及び感光材料を提供することにある。
〔発明の構成〕
前記本発明の目的は; (1)保護コロイドの存在下にハロゲン化銀写真乳剤粒
子を形成する母液槽の外に混合器を設け、該混合器にお
いて銀塩水溶液、ハライド水溶液及び保護コロイド水溶
液の3者を混合してハロゲン化銀微結晶乳剤を調合し、
更に該ハロゲン化銀微結晶乳剤を調整容器に移し液条件
を調整して貯留し、該貯留したハロゲン化銀微結晶乳剤
を前記母液槽に供給して乳剤粒子の形成を行うことを特
徴とするハロゲン化銀写真乳剤粒子の形成方法及び(2
)感光性ハロゲン化銀乳剤層を少くとも一層有する写真
感光材料において、前記乳剤層に前記のハロゲン化銀写
真乳剤粒子の形成方法によって形成された乳剤粒子を含
有する感光材料によって達成される。
尚本発明の記述においては、語句の多義性からの混乱を
避けるために、ハロゲン化銀からなる乳剤粒子の成長、
形状及び特性の調整の場となる液相を母液と称し、乳剤
粒子の成長の中核となるハロゲン化銀固相を成長核粒子
、成長のハロゲン化銀補給素材となるハロゲン化銀固相
を微結晶、母液中で成長核粒子に微結晶が供給されて成
長し、感光性を担い写真特性構成の対象となるハロゲン
化銀固相を乳剤粒子と称する。
本発明においては微結晶を、母液槽外に別に設けられた
混合器において銀塩水溶液およびハライド水溶液、保護
コロイド水溶液をトリプルジェット法(以後TJ法と表
す)、あるいは銀塩、ノ・ライド水溶液のいずれか、あ
るいは両方に保護コロイドを含有させ、保護コロイドの
保護の下に行うダブルジェット法(以後P−DJ法と表
す)で混合して生成する。従来この分野でよく用いられ
ているバッチ方式でのシングルジェット法(SJ法)あ
るいはダブルジェット法(DJ法)による微結晶の生成
方法に比べ、供給される銀イオン、ハライドイオンは混
合器内部においてハロゲン化銀の微結晶生成反応に消費
され、該ハロゲン化銀の微結晶はただちに混合器から調
整容器に移される。従ってバッチ方式のように生成され
るハロゲン化銀が成長核粒子生成のみでなく、乳剤粒子
成長の両用に亘る現象がなく、より微細な微結晶状態に
保つことができる。更に混合後は微結晶に対して溶液の
添加がされないt;め例えば銀イオン水溶液の濃度の高
い環境に粒子が包まれることによってできる還元銀核の
発生がなく、微結晶自体のかぶり核を少なくすることが
でき、高感度なノ10ゲン化銀乳剤粒子を得ることがで
きる。第1図に該/10ゲン化銀乳剤粒子の形成装置の
例を示す。しかし上記に記載した混合器には以下のよう
な問題があることを確認した。
ハロゲン化銀の微結晶を該混合器で保護コロイド水溶液
、銀塩水溶液、ノーライド水溶液を用し・て生成する場
合、各添加溶液の供給速度及び混合器の反応室の体積、
生成された微結晶乳剤が混合器内に滞留する時間は以下
の関係で表される。
■ V:混合器の反応室の体積(ml) a:硝酸銀水溶液の供給量(ml/win)b:ハライ
ド水溶液の供給量(ml/win)C:保護コロイド水
溶液の供給量(ml/m1n)t:乳剤の滞留時間(w
in) ここで従来のバッチ方式によるノーロゲン化銀粒子の形
成法に比べ混合器の反応室の体積Vは一般に小さく、ま
た具体的に実施するためには乳剤濃度を上げるため、銀
塩、ハライドの水溶液は高濃度であることが必要である
。このために混合器内部では、微小体積内で高濃度の銀
塩水溶液、ハライド水溶液が混合されることになるが、
ここで銀塩、ハライド水溶液の供給速度a、bあるいは
保護コロイドCのいづれかが変動すると混合器中では異
なった条件下(pAg、pH,保護コロイド性等)で微
結晶が形成されることになる。同じ流量の変動でも例え
ばl)Agの変化はバッチ方式の場合に比べ混合室体積
Vが小さい分大きなI)Agの変動となって現れる。混
合器により微結晶を生成し、これを直ちに母液槽に注入
する方法を用いると、例えば粒子成長中にpAgSpH
の大きく異なる微結晶乳剤が粒子成長させる母液槽にそ
のま振供給される。
とくにpAgの低い状態、すなわち銀イオン濃度の高い
状態で生成された微結晶は還元銀核を生じ易く、これが
母液槽内に注入されると粒子成長させる乳剤粒子のかぶ
りとなって現れる。
更に微結晶を混合器で生成後直ちに母液槽内に注入する
方法では乳剤粒子の粒子成長速度、即ちオストワルド熟
成の速度に適合した微結晶量を母液槽内に供給しなけれ
ばならない。しかし該微結晶の生成量は供給必要量によ
って変り常に一定供給速度での銀イオン、ハライドある
いは保護コロイドの水溶液の混合が許されないため、上
記滞留時間tの変化などにより、乳剤粒子の成長中宮に
一定の粒径をもつ微結晶の供給は困難であり、微結晶の
溶解速度が時間によって変化し、また処方によっては成
長時間が非常に長くなってしまう場合が生じる。
我々は鋭意検討した結果、混合後の該微結晶をただちに
別の調整容器に移し、ここで微結晶乳剤を適当な条件に
調整することにより、母液槽に供給する微結晶を常に一
定の条件に保ち、更に母液槽中での乳剤粒子成長条件に
頼らず常に一定の粒径をもち、かつかぶり核の少ない微
結晶を得ることができた。
本発明の方法による微結晶の混合器の例を第2図に示す
。容器A、B、Cにはそれぞれ保護コロイド水溶液、硝
酸銀水溶液、ハライド水溶液が容れられている。これら
の溶液を各々添加系4.5.6にて混合器7に流量制御
しながら供給し、急速かつ強力に混合して排出し、系8
より次の調整容器9に移す。第3図に混合器の詳細を示
すが、この混合器7の中に反応室10が設けられ、その
反応室10の中に回転翼12が取り付けられており、こ
れにより急速かつ強力に混合される。該回転翼の回転数
としては5.000rpm以上、好ましくは7.00O
rpm以上、さらに好ましくは10.00Orpm以上
がよい。
しかもこの混合室内で生成される微結晶は例えば添加剤
の流量の変動があった場合、常に一定の条件で形成され
るとは限らず、時間によって異なった微結晶が形成され
ている可能性がある。そこで調整容器9にはpAg 、
 pHの監視装置11が設けられ調整液13を添加系等
により添加し常に一定の条件に保たれるようになってい
る。
該ハロゲン化銀微結晶の生成方法として酸性法、中性法
、アンモニア法などを用いることができるが、好ましく
は中性法、さらに好ましくは酸性法がよい。またI)A
gは銀イオン濃度の高い状態では、微結晶自身の還元銀
核の発生の可能性があるため、好ましくは3.0以上、
より好ましくは5.0以上、さらに好ましくは8.0以
上である。
また本装置を用いてハロゲン化銀粒子を形成する際の保
護コロイドには、通常の高分子のゼラチンを用いること
ができ、具体的にはリサーチ・デイ7、クロージャ誌第
176巻No、17643(1978年12月)の■項
に記載されている。更に低温で乳剤を停留することも可
能であり、これにより微粒子のオストワルド熟成の進行
を更に抑えることができるが、低温にすることによって
、ゼラチンが凝固しやすくなるため、この場合には特開
平2−166442号に記載されているような低分子量
ゼラチン、/・ロゲン化銀粒子に対して保護コロイド作
用を有する合成高分子化合物、あるいはゼラチン以外の
天然高分子化合物等を用いても良い。保護コロイドの濃
度は1重量%以上、好ましくは2重量%以上、さらに好
ましくは3重量%以上がよい。
本発明による調整容器内で乳剤を調整する方法によって
混合室10に於て流量の変動による低pAg下で形成さ
れた微結晶の還元銀核は調整容器内で直ちに調整するこ
とにより、反応の進行を抑えることができ、微結晶自体
がかぶり核の原因になることを防ぐことができた。この
後調整された該微結晶乳剤は母液槽内に供給され、乳剤
粒子の成長に使用されるが、これは微結晶の生成後でも
、あるいは生成中でもどちらでもよいが一旦は調整容器
での条件監視をうける。該微結晶乳剤は添加系14、及
び例えばポンプ15などの装置により粒子成長を行う母
液槽内に供給される。
成長核粒子の存在する母液槽内に注入された微結晶はオ
ストワルド熟成効果により、乳剤粒子の成長に消費され
る。即ち本発明により生成された微結晶はその粒子サイ
ズが微細であるために容易に溶解し、再び銀イオンとハ
ライドイオンとなり乳剤粒子を均一に成長させる。この
極微細な微結晶のハロゲン組成は単一ハロゲン組成でも
2種類以上のハロゲン組成でもよく、目的とするハロゲ
ン化銀乳剤粒子の組成と同じ組成を与えるかあるいは単
一組成の微結晶をそれぞれ流量制御して母液槽に注入し
てもよい。
ここで混合器で形成された微結晶は、再溶解し、母液槽
中の成長核粒子或は既に存在している乳剤粒子上に析出
し粒子成長を起こすが、該微結晶はその溶解度が高いた
めに時間が経つと微結晶同志でオストワルド熟成を起し
て、粗大化する惧れがある。粗大化によって溶解度が低
下し、乳剤粒子成長に支障を来し、ある場合には微結晶
自身が成長核粒子となって成長を起こしてしまう可能性
がある。
これに対しては調整容器内で、微結晶乳剤がゲル化しな
い程度に低温とし、さらにハロゲン化銀の溶解度の小さ
いpAgに調整しておくことにより、粗大化を防ぐこと
ができる。本発明による微結晶のサイズは0.05μm
以下、好ましくは0.03μm以下、より好ましくは0
.01μm以下であり、微結晶を調整容器に移した後母
液槽に供給されるまでの時間は好ましくは7時間以内、
より好ましくは2時間以内、さらに好ましくは20分以
内である。
前記調整容器内は乳剤を一定の温度に保つことのできる
温度制御装置を有することが望ましい。
微結晶乳剤の保存温度は50°C以下が良いが好ましく
は40°C以下、より好ましくは35℃が好ましい。
また調製容器にはハロゲン化銀乳剤のI)AgSpH等
のモニター装置、及びこれらを制御する溶液添加装置、
流量制御装置等からなっている。これらの装置は従来こ
の分野で利用されているものを用いてよく、例えばI)
Ag、 pH等のモニターにはイオン選択電極、pHス
タット等の装置が好ましく、またこれらの制御には例え
ばニードル弁等の制御バルブを用いることが好ましい。
また混合器への銀、ハライド水溶液の供給、混合器から
調製装置、調製装置から反応容器への送液は例えば加圧
による方法、ポンプの利用などにより、送液することが
できる。このハロゲン化銀微粒子の形成は、反応容器内
でのハロゲン化銀粒子の結晶成長時の前にあらかじめ形
成しておいても良いが、また結晶成長中に、その供給が
律速とならない範囲で結晶の成長と並行して形成するこ
とができる。いずれの場合でも、供給するハロゲン化銀
微粒子は、母液槽での粒子成長とは独立しているt;め
、常に一定に調製された微粒子を母液槽に供給できるこ
の点で、特開平1−183417号とは全く異なる方法
である。
本発明によるハロゲン化銀乳剤粒子は、酸性法、生性法
、アンモニア法のいずれに拠ってもよい。
またハロゲン化銀粒子は、塩化銀、臭化銀、沃臭化銀、
沃塩化銀、及び沃臭塩化銀等単一組成のものでも、2種
以上の組成のものでもよく、これらのハロゲン化銀は粗
粒のものでも微粒のものでもよく、粒径分布は狭くても
広くてもよい。またこれらのハロゲン化銀の結晶形は、
立方体、8面体のような正常結晶でもよく、また球状、
平板状などのような変則的結晶形を有するもの、あるい
はこれらの結晶形の複合体でもよい。さらに種々の結晶
型の粒子からなってもよい。またこれらの/%ロゲン化
銀粒子の結晶構造は、内部から外部まで均一なものであ
っても、内部と外部が異質な層状構造をしたものであっ
てもよい。さらにこれらのハロゲン化銀粒子は潜像を主
として表面に形成する型のものであっても、粒子内部に
形成する型のものであってもよい。また上記ハロゲン化
銀乳剤粒子の成長時にアンモニア、チオニルチルチオ尿
素などの公知のハロゲン化銀溶剤を存在させることもで
きる。さらにハロゲン化銀粒子は、粒子を形成する過程
及び/又は成長させる過程で、カドミウム塩、亜鉛塩、
鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩、ロジウム塩、鉄塩及
びこれらの錯塩から選ばれる少なくとも1種の金属イオ
ンを添加し、粒子内部に及び/又は粒子表面層にこれら
の金属イオンを含有させることができる。また連出に調
整された還元雰囲気下におくことにより、粒子内部及び
/又は粒子表面に還元増感核を付与できる。
このようにして得られた乳剤粒子からなる乳剤は必要に
応じ脱塩処理、化学増感、分光増感が施され、更に各種
添加剤を加え写真特性が調えられ、感光材料の感光層と
して塗布される。
〔実施例〕
次に実施例によって本発明を具体的に説明する。
実施例1 沃臭化銀種乳剤1−A 温度を40℃に上げた2、0重量%ゼラチン水溶液50
0mH:特開昭50−45437号記載の方法にしたが
って4M(モル濃度)−硝酸銀水溶液250m lおよ
び3.96M−臭化カリウム、0.04M−沃化カリウ
ムの水溶液250m1をCDJ法によりI)Agを9.
0、pHを2.0に制御しながら35分間で添加した。
全添加銀量の前記AgX粒子を含むゼラチン水溶液を炭
酸カリウム水溶液でpHを5.5とした後、沈殿剤とし
て花王アトラス社製デモールNの5%水溶液364m1
と多価イオンとして硫酸マグネ/ラム20%水溶液24
4m lを加え凝析をおこさせ、装置により沈殿させ、
上澄みをデカントした後、蒸留水1.400m1を加え
再び分散させた。硫酸マグネシウム20%水溶液を36
.4ml加え再び凝析させ、沈殿させた上澄みをデカン
トしオセインゼラチン28gを含む水溶液で総量を42
5m1にして40°Cで40分間分散することによりA
gXの成長核粒子からなる乳剤(種乳剤)を調整した。
この乳剤をl−Aとする。IAは電子顕微鏡観察の結果
、平均粒径0.093μmの単分散乳剤であった。
沃臭化銀コア・シェル型粒子1−B(比較乳剤)以下に
示す7種類の溶液を用いて粒子内部から順次15モル%
及び5モル%、3モル%のAgl含有率のコア/エル型
で平均粒径0.38μm、平均Agl含有率8.46%
の沃臭化銀乳剤を作成しt;。
溶液A オセインゼラチン         28.5gポリイ
ソプロピレンジ琥珀酸エステル ナトリウム塩lO%メタノール水溶液 (以下PSENa−10%MeOHと表す)   16
.5m14−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a、
7−チトラザインデン (以下TAIという)         247.5v
a156%酢酸水溶液         72.6m1
28%アンモニア水溶液      97.2m1種乳
剤(1−A)銀換算0.1552モル相当量蒸留水で6
600m1にする。
溶液B オセインゼラチン         13g臭化カリウ
ム          460.2g沃化カリウム  
        l13.3gTA I       
         665+l1g蒸留水で1300m
lとする。
溶液C オセインゼラチン         17g臭化カリウ
ム          672.6g沃化カリウム  
         49・4gTAI        
        870mg蒸留水で1700m1にす
る。
溶液D オセインゼラチン         8g臭化カリウム
          323.2g沃化カリウム   
        13.94gTA I       
         409mg蒸留水で800mtにす
る。
溶液E 硝酸銀             1773.6g28
%アンモニア水        1740II+1蒸留
水で2983m lにする。
溶液F 20%臭化カリウム水溶液 pAgt14整必要量溶液
G 56%酢酸        pH!I!整必要量40℃
において特開昭57−92523号、同57−9252
4号に示される混合撹拌機を用いて、溶液Aに溶液Eと
溶液BとをDJ法によって添加し、B添加終了と同時に
溶液Cを添加し、Cの添加終了と同時にDを添加した。
DJ混合中のl)Ag%pHの制御及び溶液E1溶液B
%C,Dの添加速度は表−1に示すように行った。
またI)AgおよびI)Hの制御は流量可変のローラチ
ューブポンプにより溶液Fと溶液Gの流量を変えること
により行った。
溶液Eの添加終了後、pHR整、pAgllll整、脱
塩表−1 臭化銀微結晶乳剤1−C(本発明) 本発明によるハロゲン化銀微結晶用混合器(第2図参照
)を用いて純臭化銀微粒子乳剤を以下のように形成した
溶液A 硝酸銀             1623.6g純水
で2730.7ccとする。
溶液B 臭化カリウム(KBr)       1456g純水
で3500ccとする。
溶液C オセインゼラチン         60gPSENa
−10%MeO815m1 lO%硝酸      pH2,0相当量純水で300
0+n+とする。
溶液D (pAg調整用) 20%臭化カリウム水溶液 pAg調整必要量溶液溶液
pH調整用) 10%無水炭酸す) IJウム水溶溶液H調整必要量溶
液A、B、Cを9.98: 10: 4の割合で35℃
において15分間で混合した。このときの混合器に置け
る撹拌回転数は7000rpmであった。また混合器内
の添加液の滞留時間は4.5秒であった。混合後に得ら
れた粒子は直接透過膜電子顕微鏡で7万倍で確認したと
ころ平均粒径は0.013μmであった。混合後の乳剤
はただちに調整容器内に移し、−時保存した。調整容器
においては乳剤を撹拌しながら温度を35℃に保ち、溶
液り、Eを用いて常に乳剤のpAgを9、pH5,5と
なるように制御した。全ての溶液の添加終了後、調整容
器内の臭化銀微粒子の粒径は透過型電子顕微鏡による観
察の結果0.013μmであった。
沃化銀微結晶乳剤ID 溶液A オセインゼラチン         30gPSENa
−10%MeOH2,5mlくえん酸ナトリウム   
     2.5g蒸留水             
785m1溶液B 硝酸銀             150g純水で25
2m lとする。
溶液C 沃化カリウム(Kl)         176.6g
純水で304m1とする。
40℃において、特開昭57−92523号、同57−
92524号に記載されている混合撹拌機を用いて保護
コロイド水溶液AimCDJ法により、溶液B1溶液C
を25分間で添加してAg1粒子を生成させた。Ag1
粒子は電子顕微鏡観察の結果、粒径が約0.05μlで
あっIこ 。
沃臭化銀コア・シェル型乳剤1−E(比較乳剤)以下に
示す溶液を用いて乳剤iBと同様なハロゲン組成構造を
持つコア・シェル型で平均粒径0.38μm1平均Ag
l含有率8.46モル%の沃臭化銀乳剤を作成した。
溶液A オセインゼラチン         28.6gPSE
Na−1Q%EeOH16,5m1TA1      
         247.5B56%酢酸水溶液  
       72.6m128%アンモニア水溶液 
      97.2m1種乳剤(1−A)銀換算0.
1552モル相当量蒸留水で6600m lにする。
溶液B 硝酸銀             1773.6g水を
加えて2983m1にする。
溶液C 臭化カリウム          460.2g沃化カ
リウム          lI3.3g丁AI   
                         
 665mg蒸留水で1300mlにする。
溶液C 臭化カリウム          672.6g沃化カ
リウム           49.4gTA I  
              870mg蒸留水で17
00m1にする。
溶液り 臭化カリウム          323.2g沃化カ
リウム           13.94gTAI  
              409mg蒸留水で80
0+nlにする。
溶液E オセインゼラチン         60gPSENa
−10%MeOH5m+2 純水で2000a+1とする。
溶液F 20%臭化カリウム水溶液 pAg[整必要量溶液G 28%アンモニア水    po調整必要量母液槽内に
溶液Aを導入し40℃において、溶液F、Gを用いてp
Agを85、pnを7.5に調整した後、溶液B、C,
D、Eを母液槽の側に設けられた第2図に示した混合器
により60分間かけて関数添加法によりTJ法で添加し
た。溶液Cと溶液D1溶液Eは粒子内部のハロゲン組成
がその内部から15.5.3モル%となるように流量制
御して添加した。
また成長中のpHは1−Bと同様に制御した。混合器内
の滞留時間は7秒であった。混合器の温度は35℃に保
たれ、また混合器の撹拌回転翼の回転数は7.00Or
pmであった。混合器内で発生した微結晶は、連続的に
母液槽に注入され、ここで乳剤粒子の成長を行った。得
られた粒子は電子顕微鏡観察の結果、平均粒径0.38
μmで乳剤IB同等の晶相を持った粒子であった。また
混合器で形成された微結晶を直接、透過形電子顕微鏡で
観察した結果0.016μmから0.012μmの微結
晶であった。この乳剤1−Eを添加終了後乳剤1−Bと
同様な方法で脱塩水洗、再分散を行った。
沃臭化銀コア・シェル型乳剤型1−F(本発明)以下に
示す溶液を用いて乳剤l−Bと同様な/\ロゲン組成構
造を持つコア・シェル型で平均粒径0.382m1平均
Agl含有率8.46モル%の沃臭化銀乳剤を作成した
溶液A オセインゼラチン         28.6gPSE
Na−10%MeOH16、5m 1TAI     
                         
 247.5mg56%酢酸水溶液         
 72.6m128%アンモニア水溶液       
97.2m1種乳剤(1−A)  銀換算0.1552
モル相当量蒸留水で6600m1にする。
溶液B 乳剤1c     銀換算9.56モル相当量TAI 
              335mg溶液C 乳溶液−D     銀換算0.88モル相当量TAI
               200mg溶液D 2溶液臭化カリウム水溶液1)Ag調整必要量溶溶液 28%アンモニア水   pH調整必要量母液槽に溶液
Aを導入し40℃において、溶液D1Eを用いてI)A
gを85、pHを7.5に調整した後、生成終了後約2
時間たった溶液B1溶液Cを55分間かけてDJ法によ
り添加した。乳剤1−C,iDの乳剤は生成時それぞれ
、0.014μrn、 0.06μmであった。また乳
剤粒子は内部から順次Agl含有率が15モル%、5モ
ル%、3モル%となるように25分間、23分間、12
分間に溶液BとCを関数的にそれぞれ流量制御して添加
した。
得られた乳剤l−Fの乳剤粒子は電子顕微鏡観察の結果
、平均粒径0.38μ日で乳剤iB同等の晶相を持った
粒子であった。この乳剤IFは乳剤l−Bと同様な方法
で脱塩水洗、再分散を行った。
乳剤1−B、E及び乳剤1−Fに対し全硫黄増感を施し
Ag1モル当たり下記の増感色素(1)、550B及び
増感色素(2) 340mgにより緑感光性に分光増感
した。ついでTAI及び1−フェニル−5−メルカプト
テトラゾールを加えて安定化した。
さらに下記のマゼンタカプラー(M−1)を酢酸エチル
及びジノニル7タレート(DNP)に溶解し、ゼラチン
を含む水溶液に乳化分散した分散物及び延展剤、硬膜剤
などの一般的な写真添加剤を加えて塗布液を作成し、下
引されたフィルムベース状に常法により塗布、乾燥して
感光材料試料を作成しt;。なお各成分の付量をl m
!当たりで下記に記す。
乳剤             1g マゼンタカプラー(M−1)    0.4gDNP 
             0.4gゼラチン    
       0.12g増感色素(1) 増感色素(2) マゼンタカプラー(M−1) 各試料は常法に従いウェッジ露光し、下記処理工程で処
理した。
処理工程: 発色現像      3分15秒 漂    白          6分30秒水   
洗          3分15秒定   着    
      6分30秒水   洗         
 3分15秒安定化    1分30秒 乾   燥 各地理工程において使用した処理液組成を下記に示す。
発色現像液 4−アミノ−3−メチル−N−(β−とドロキシエチル
)−アニリン・硫酸塩   4.75g無水亜硫酸ナト
リウム       4.25gヒドロキシルアミンl
/2硫酸塩    2.00g無水炭酸カリウム   
      37.50g臭化カリウム       
    1.30gニトリロトリ酢酸・3ナトリウム塩 (l水塩)            2.50g水酸化
カリウム          1.00g水を加えて1
00(lolとする。
漂白液 エチレンジアミンテトラ酢酸鉄 アンモニウム塩        100.0gエチレン
ジアミンテトラ酢112 アンモニウム塩         10.0g臭化アル
ミニウム        150.0g氷酢酸    
          10.0g水を加えて1000+
alとし、アンモニア水を加えてpH6,0に調整する
定着液 チオ硫酸アンモニウム      175.0g無水亜
硫酸アンモニウム      8.6gメタ亜硫酸ナト
リウム       2.3g水を加えてlQOOmL
にし、酢酸を用いてpH6,0に調整する。
安定化液 ホルマリン(37%水溶液)      1.5mlコ
ニダックス(コニカ株式会社製)  7.5’ml水を
加えて10100Oとする。
得られた特性曲線を第4図に示す。また各試料の写真性
能の比較を表−2に示しt;。
表−2 表−2に示すように本発明の乳剤は比較乳剤に比べ感度
が非常に高く、さらにハロゲン化銀微結晶を添加するこ
とによりかぶりは低くなっていることがわかる。また乳
剤l−Eと比較してもかぶりが低いことから乳剤IEに
おいては混合器内部において銀塩、ハライド水溶液の供
給速度が変動しており、異なった条件下で微結晶が形成
されている。特にpAgの低い状態、すなわち銀イオン
濃度の高い状態で生成された微結晶は還元銀核を生じ安
く、これが添加されると粒子成長させるハロゲン化銀乳
剤粒子のかぶりとなって現れることがわかった。
実施例2 沃臭化銀乳剤2−A(種乳剤) 沃化銀2.0モル%を含む沃臭化銀乳剤をDJ法により
、実施例1乳剤l−Aと同様に特開昭50−45437
号記載の方法にしたがって40°C,pH8,0、pA
g9.0の条件下で調製し、水洗処理を施して過剰な塩
類を除去した。かくして得られた粒子の平均粒径は0.
8μm1粒径変動係数(標準偏差/平均粒径) 17%
の沃臭化銀粒子であった。
沃臭化銀コア・シェルを粒子2−B(比較乳剤)実施例
1−Bと同様にして下記の溶液を用いて粒子内部に25
モル%の沃臭化銀層を含み、シェル部が純臭化銀であり
、コア・シェル比が1:lである2、2μm沃臭化銀コ
ア・シェルを粒子を130分間で形成した。
溶液A オセインゼラチン         46.55gPS
ENa−10%MeOH15m1 TAI                      
    750+a156%酢酸水溶液       
  441128%アンモニア水溶液      70
3m1種乳剤(2−A)  銀換算0.6778モル相
当量蒸留水で12000mlにする。
溶液B オセインゼラチン         15g臭化カリウ
ム          527.8g沃化カリウム  
        245.4gTAI        
         1.2g蒸留水で1690m1にす
る。
溶液C オセインゼラチン         20g臭化カリウ
ム          962.2gTAI     
            1.6g蒸留水で2300m
1にする。
溶液り 硝酸銀             1684.8g28
%アンモニウム        1373m1蒸留水で
2833m1にする。
溶液E 20%臭化カリウム水溶液 1)Ag調整必要量溶溶液 56%酢酸        pH調整必要量40℃にお
いて母液槽に溶液Aを導入しi)Agを8.9、pHを
9.0に調整した後、溶液B%CをDJ法により100
分間で添加し、溶液Cの終了と共に溶液りを添加してシ
ェルを形成した。得られた粒子は2.18μmの八面体
コア・シェル型であった。
沃臭化銀粒子2−C(比較乳剤) 特開平1−183417号の記載に従って0.06Mの
臭化カリウムを含有する3、0重量%のゼラチン溶液1
200ccにそれを撹拌しながら、0.1%34−ジメ
チル−2−チオンのメタノール溶液を80m l加え7
5℃に保つj;母液槽に0.3M硝酸銀溶液を50m 
lと0.063M沃化カリウムと0.19Mの臭化カリ
ウムを含むハライド水溶液50m1をDJ法により、3
分間かけて添加した。
これにより投影面積円相光径0.3μmの沃化銀含量2
5モル%の沃臭化銀粒子を得ることにより核形成を行っ
た。
上記成長核粒子形成を行った後、1.5M m酸銀80
0n+1と、0.375M沃化カリウムと1.13M臭
化カリウムを含むハライド水溶液800m l及び3重
量%のゼラチン水溶液800m lを100分かけてT
J法で添加した。混合器内の滞留時間は7秒であった。
また混合器の撹拌翼の回転数は7000rpmであった
。得られた微結晶は透過型電子顕微鏡で観察したところ
添加初期で0.017μm、添加終了直前で0.013
μmであった。混合器の温度は35℃に保たれた。混合
器で生成した微結晶は、連続的に75℃に保たれた母液
槽に導入された。その後さらに1.5M硝酸銀水溶液と
1.5M臭化カリウムと2重量%ゼラチン溶液を混合器
で混合し50分間添加し、臭化銀シェルを形成しコア・
シェル比l:1の沃臭化銀粒子を得た。このとき混合器
で得られた粒子は0.02μmであった。得られた乳剤
粒子は円相光径2.2μmの8面体コア・シェル型粒子
で内部の沃化銀含有率は25モル%である。
臭化銀微結晶乳剤2−D(本発明) 本発明によるハロゲン化銀微結晶用混合器(第2図参照
)を用いて純臭化銀微粒子乳剤2−D■〜■を以下のよ
うに形成した。
溶液A 硝酸銀             1684.8g純水
で2833+o Iとする。
溶液B 臭化カリウム(KBr)       1249.5g
純水で3000a+ 1とする。
溶液C オセインゼラチン         50gPSENa
−10%MaOHl 5a+ 110%硝酸     
   pH2,0調整量純水で1500mlとする。
溶液D(pAg調整用) 20%臭化カリウム(KBr)pAg調整必要量溶液溶
液pH調整用) 10%無水炭酸ナトリウム水溶液pH調整必要量乳剤2
−D■は溶液A、B、Cをそれぞれ9.98:lO:4
の割合で35℃において15分間で混合した。
このときの混合器に置ける撹拌回転数は7.000rp
mであった。また混合器内の乳剤液の滞留時間は4.5
秒であった。混合後に得られた粒子は直接透過形電子顕
微鏡で7万倍で確認したところ平均粒径は0013μ■
であった。混合後の乳剤はただちに調整容器内に移し、
−時保存した。調整容器においては乳剤を撹拌しながら
温度を35°Cに保ち、溶液DSEを用いて常に乳剤の
pAgを9、poを5.5となるように制御した。全て
の溶液の添加終了後、調整容器内の臭化銀微粒子の粒径
は透過型電子顕微鏡による観察の結果0.013μmで
あった。
乳剤2−D■以降は表−3の条件を変更する以外は■と
同様な形成方法で行った。
得られた臭化銀微結晶は■乳剤と同等の粒径を持つ粒子
であった。
表−3 上記乳剤をそれぞれ35℃において撹拌停留し、微結晶
粒径の経時変化を電子顕微鏡により観察した。粒径の経
時変化の結果を第5図に示す。図かられかるように微結
晶の形成後ハロゲン化銀の溶解度の小さいpAgに調整
することにより生成後直ちに母液槽に注入しなくとも、
調整容器内で微結晶自身のオストワルド熟成、凝集など
による粒径の変化は起きないことがわかる。
沃化銀微結晶乳剤2−E(本発明) 乳剤2−Dと同様の装置を用いて下記の溶液を用いて沃
化銀微結晶乳剤を15分間かけて生成した。
pAgを1O60、pnを6.5に調整する以外は上記
乳剤と全く同じである。得られた粒子の粒径は0.01
1 p mであった。
溶液A オセインゼラチン        28.78gPSE
Na−10%MeOH16、5ccくえん酸ナトリウム
        2.4g蒸留水          
  5287cc溶液B 硝酸銀             180g純水で30
3a+ 1とする。
溶液C 沃化カリウム(Kl)         249g純水
で428a+ 1とする。
法具化化銀コア・シェル型乳剤2−F(本発明)以下に
示す溶液を用いて乳剤l−Bと同様なハロゲン組成構造
を持つコア・シェル型で平均粒径2.2μ■の沃臭化銀
乳剤2−F■〜■を作成した。
溶液A オセインゼラチン        46.55gPSE
Na−10%MeOHl 5m lTAI      
                 750m156%
酢酸水溶液        441m128%アンモニ
ア水溶液      703m 1種乳剤(2−A) 
 銀換算0.6778モル相当量蒸留水で12000m
lにする。
溶液B 乳剤iD■  銀換算6.6モル相当量TAI    
           600mg溶液C 乳溶液E    銀換算5.9モル相当量TAI   
            380mg溶液D 2溶液臭化カリウム水溶液 PAg調整必要量溶液溶 液8%アンモニア水    pH調整必要量母液槽に溶
液Aを導入し40℃において、溶液D1Eを用いてI)
Agを85、puを7.5に調整した後、生成終了後4
時間たった溶液B1溶液Cを120分間かけてDJ法に
より混合した。乳剤1−D、iEの乳剤は生成時それぞ
れ、0.014μrn、 0.012μmであった。乳
剤2−Fの乳剤粒子は、Agl含有率モル25%となる
ように90分間で添加しその後溶液Cを添加してシェル
部分を形成した。
得られた乳剤粒子は電子顕微鏡観察の結果、平均粒径2
.2μmで乳剤2−B同等の晶相を持った粒子であった
。この乳剤を乳剤2−Bと同様な方法で脱塩水洗、再分
散を行った。
また乳剤2−F■以降は溶液Bに用いる乳剤をそれぞれ
2−D■以降のものに変更するのみでその他の条件は上
記2−F■と同様に形成した。粒子形成の結果を表−4
に示す。
表−4 乳剤2−F■、■は添加する臭化銀微粒子のサイズが大
きくなってしまったために微粒子の溶解度がかなり低下
してしまい、粒子成長と同時に微粒子自体が成長を起こ
してしまったために小粒子が発生したと考えられる。一
方2−F■、■は数時間経っても粒子サイズはそのまま
であり、微粒子の溶解速度が高く、単分散の成長粒子を
得ることができた。
乳剤2−B1及び乳剤2−F■〜■記載の乳剤に対し増
感色素を下記のように変える以外は実施例1と全く同様
にして増感を行った。なお増感色素量は銀1モル当たり
15mgである。
増感色素(3) 増感色素(4) こうして得られた試料を実施例1と同様に露光、現像処
理した。また乳剤2−Cはチオ硫酸ソーダと塩化金酸カ
リウム及びチオシアン酸カリウムで最適に化学増感した
後、特開平1−183417号に記載されている方法に
より分光増感し、露光、現像処理を行った。
各試料の写真性能の比較を表−5に示した。
表−5に示すように本発明の乳剤2−F■は比較乳剤に
比べ感度が非常に高くさらにハロゲン化銀微結晶を添加
することによりかぶり感度は低くなっていることがわか
る。また乳剤2−C,2−F■と比較してもかぶりが低
い。乳剤2−cは混合器内部において銀塩、ハライド水
溶液の供給速度が変動しておりpAgの低い状態、即ち
銀イオン濃度の高い状態で形成されたハロゲン化銀微結
晶がある割合で母液槽に供給されたため、また2−F■
乳剤はpAg 3で形成されt;ため、微結晶自体で還
元銀核が発生してしまいかぶりとなってしまったと考え
られる。以上のように微結晶生成後乳剤を調整したのち
、母液槽に添加する方法により還元銀核の非常に少なく
、微細、均一なサイズのノ10ゲン化銀微結晶を供給す
ることができ、これにより高感度なハロゲン化銀乳剤粒
子を得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明により、従来の製造方法および装置において生ず
る銀イオン、ハライドイオン等の濃度の不均一な場にお
けるハロゲン化銀粒子の成長、そしてそれによってでき
る不均一な乳剤粒子(粒子サイズ、晶相、粒子間及び粒
子内部のハロゲン分布等)の問題を解決し、ハロゲン化
銀粒子の不均一な成長を行うことが可能となった。更に
微細な粒子であっても温度、pAgの条件を調整するこ
とにより、微結晶生成後直ちに消費しなくとも粒子サイ
ズの変化がなく、また調整することにより微結晶自体に
還元銀核のない微結晶を供給することができ、これによ
り従来にない高感度なノ\ロゲン化銀粒子を形成するこ
とが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いる装置の概要図、第2図は混合器
の例の断面図である。 第3図は本発明によってえられる感光材料の特性曲線で
ある。 第4図及び第5図は本発明に係る微結晶の調整容器中で
の粒径経時変化を示す図である。 l・・・母液槽、2・・・保護コロイド水溶液、3・・
・撹拌機、4.5及び6−・・溶液添加系、A、B及び
C・・・溶液タンク、7・・・混合器、8・・・乳剤給
送系、9・・・調整容器、lO・・・反応室、11・・
・監視装置、12・・・回転翼、13・・・調整液

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)保護コロイドの存在下にハロゲン化銀写真乳剤粒
    子を形成する母液槽の外に混合器を設け、該混合器にお
    いて銀塩水溶液、ハライド水溶液及び保護コロイド水溶
    液の3者を混合してハロゲン化銀微結晶乳剤を調合し、
    更に該ハロゲン化銀微結晶乳剤を調整容器に移し液条件
    を調整して貯留し、該貯留したハロゲン化銀微結晶乳剤
    を前記母液槽に供給して乳剤粒子の形成を行うことを特
    徴とするハロゲン化銀写真乳剤粒子の形成方法。
  2. (2)感光性ハロゲン化銀乳剤層を少くとも一層有する
    写真感光材料において、前記乳剤層に請求項1に記載の
    ハロゲン化銀写真乳剤粒子の形成方法によって形成され
    た乳剤粒子を含有する感光材料。
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