JPH04181240A - ハロゲン化銀乳剤の調製方法 - Google Patents

ハロゲン化銀乳剤の調製方法

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JPH04181240A
JPH04181240A JP31026990A JP31026990A JPH04181240A JP H04181240 A JPH04181240 A JP H04181240A JP 31026990 A JP31026990 A JP 31026990A JP 31026990 A JP31026990 A JP 31026990A JP H04181240 A JPH04181240 A JP H04181240A
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silver
silver halide
emulsion
halide
grains
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JP31026990A
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Satoshi Ito
聡 伊藤
Kaneo Mamiya
周雄 間宮
Kazuyoshi Ichikawa
市川 和義
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真の分野におけるハロゲン化銀乳剤の調製方
法に関する。
〔従来技術〕
一般的にハロゲン化銀粒子は、反応槽中のコロイド水溶
液において、銀塩水溶液とハライド水溶液とを反応させ
ることにより製造される。反応槽中にゼラチンのような
保護コロイド及びハライド水溶液を入れ、撹拌しながら
、これに銀塩水溶液をある時間添加するシングルジェッ
ト法(SJ法と標記する)や、反応槽中にゼラチン水溶
液を入れ、ハライド水溶液と銀塩水溶液とをそれぞれあ
る時間添加するダブルジェット法(DJ法と標記)か知
られている。両者を比較すると、DJ法の方が粒子径分
布の狭いハロゲン化銀粒子が得られ、さらに粒子の成長
に伴って、そのハライド組成を自由に変えることかでき
る。
また、ハロゲン化銀粒子の成長速度は、反応溶液中の銀
イオン(ハライドイオン)濃度、ハロゲン化銀溶剤の濃
度、粒子間距離、粒子サイズなどにより大きく変化する
ことが知られている。更に反応槽中に生ずる銀イオンあ
るいはハライドイオン濃度の不均一は、各々の濃度によ
り成長速度が異なる結果として出き上がるハロゲン化銀
乳剤に不均一を生じる。この不均一を避けるには、反応
槽中の乳剤粒子の成長、形成・調整の場となるコロイド
水溶液(母液と称す)中に供給する銀塩水溶液とハライ
ド水溶液とを迅速に均一化して反応させることか必要で
ある。従来のハライド水溶液と銀塩水溶液とを反応槽中
の母液の表面に添加する方法では、各々の反応液の注入
位置近傍において、ハライドイオン及び銀イオンの濃度
の高い部分が生じ、均一なハロゲン化銀粒子を製造する
ことは困難であった。この局部的な濃度のがたよりを改
良する方法として、米国特許3.415.650号、英
国特FF 1.323.464号、米国特許36922
53号等に開示された技術等か知られている。これらの
方法は、反応槽中に設けられた回転楕円体をなす混合器
にその上下の開放端からハライド水溶液と銀塩水溶液と
を供給管を通じて高速回転している混合器内に供給し急
速に混合して反応せしめ混合器の回転により生ずる遠心
力で生成したハロゲン化銀粒子を反応槽中の母液に排出
せしめ成長させる方法である。
また、特公昭55−10545号には、反応槽中に沈め
た整流筒下部のタービン羽根で下方から別々に供給され
る反応液を急激に撹拌混合せしめノ\ロゲン化銀を生成
させ、ただちに生成したハロゲン化銀粒子を、整流筒の
上方開口部から反応槽中の母液に排出せしめる技術か示
されている。
更に特開昭57−92523号には、母液か満たされて
いる反応槽内に沈めた混合器にハライド水溶液と銀塩水
溶液とを別々に供給し、反応液を前記母液により希釈し
該両反応液を急激に剪断混合してハロゲン化銀粒子を生
成せしめる技術か開示されている。
しかしながら、前記の技術では、確かに反応槽中の銀イ
オン及びハライドイオンの局部的な濃度の不均一は完全
に解消することはできるか、混合器内においては依然と
してこの濃度の不均一は存在し、特に銀塩水溶液及びハ
ライド水溶液を供給するノズルの近傍及び撹拌翼の下部
及び撹拌部分においてかなり大きな濃度分布か存在する
。さらに保護コロイドと共に混合器に供給されたハロゲ
ン化銀粒子は、このような不均一な濃度分布をもった環
境におかれ、これらの環境において不規則に成長する。
つまり濃度分布のない状態で7Xロゲン化銀を均一に成
長せしめるという目的は達し得ない。
さらにより完全な混合によるこれらの銀イオン、ハライ
ドイオンの濃度の不均一分布を解消すべく、反応槽と混
合器をそれぞれ独立せしめ、混合器に銀塩水溶液とハラ
イド水溶液を供給し急速混合してハロゲン化銀粒子を成
長せしめる試みかなされてきた。例えば特開昭53−3
7414号及び特公昭48−21045号には、反応槽
の母液を循環させ、この循環系の途中に混合器を設け、
この混合器で銀塩水溶液及びハライド水溶液と母液を混
合し、該混合器で急速に混合し同一不均一性を連続維持
して不均一性を固定し、ハロゲン化銀粒子を成長せしめ
る技術が開示されている。同様の発想に基いて米国特許
3897935号、特開昭53−47397号が提案さ
れている。これ等の方法では確かに、循環系に流す母液
の流量と混合器の撹拌効率を独立に変化させることがで
き、より濃度分布が均一な条件で粒子成長を行うことが
できるであろうか、結局、母液と共に反応槽から送られ
てきたハロゲン化銀粒子は銀塩水溶液、ハライド水溶液
の注入口で急速成長を起す。従って前に述べたと同様に
混合部あるいは注入口付近の濃度分布を無くすることは
原理的に不可能であり、つまり濃度分布のない状態でハ
ロゲン化銀を均一に成長せしめる目的は達し得ない。
またこれら銀イオン、ハライドイオンの濃度の母液中の
不均一分布の問題を回避するために粒子成長の際予め調
製したハロゲン化銀粒子を添加し、オストワルド熟成の
効果を利用して粒子成長を行う方法が特開昭48−65
925号、同51−88017号、同52−15342
8号、J、Co1. Int、sci、  63 (1
97B) No、l。
pi6、P、 S、 、 E28 (1984) No
、4. pi−37、特開昭62−99751号等に示
されている。しかしこれらの具体的な実施にあたっては
、ハロゲン化銀粒子のサイズは小さければ小さい方がよ
り速い成長速度を実現することかでき、この意味で上記
記載の方法では添加するハロゲン化銀粒子のサイズが成
長させるハロゲン化銀粒子のサイズに比べ必要十分なだ
け小さくないため、オストワルド熟成の速度か遅く、ハ
ロゲン化銀粒子の成長に多大の時間を費やし、製造コス
トや生産性が悪く実用的でない。
微細なハロゲン化銀粒子を形成する方法としてはジエー
ムズ(T、H,James) 、 The Theor
y of The Photographic Pro
cess第4版には微細な粒子としてリップマン乳剤(
Lippmann Emulsion)か引用され平均
サイズ0.05μmのであると記載されている。
また例えば、特開平1−183417号、同1−183
645号。
WQ89−06830号、同06831号等に反応槽の
外に微細なサイズのハロゲン化銀粒子を形成する混合装
置を設は粒子形成後ただちにこれを反応槽内に供給し、
粒子成長を行う方法が開示されている。この方法では確
かに、溶液を添加しないので反応槽の局部的な不均一は
存在しないかも知れないが、添加される微粒子には依然
不均一か存在している。
つまり、密閉式の混合器を使用しそれを高速で撹拌して
いるため圧力損失が生じ流量制御を高精度に行うことか
不可能であり、形成される微粒子に不均一が生じる。特
に微粒子自体にかぶり該が形成し、このかぶり核は微粒
子が溶解する際、成長粒子に取込まれかぶりの原因とな
る。従って不均一かない状態でハロゲン化銀を成長させ
、かぶりのない粒子を得ると言う目的は達し得ない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、従来の製造方法及び装置において生ず
る濃度(銀イオン及びハライドイオン)の不均一な場に
おけるハロゲン化銀乳剤粒子の成長、そしてそれによっ
て不均一な乳剤粒子(粒子サイズ、晶相、粒子間及び粒
子内部のハaゲン分布、粒子間及び粒子内のかぶり核の
分布)が生ずるという問題を解決することにある。
〔発明の構成〕
前記の本発明の目的は、調整した銀塩水溶液とハライド
水溶液あるいはまた保護コロイド水溶液を各々指示され
た流量に基づいて、駆動機と連動したシリンジより高精
度に供給し混合してハロゲン化銀の微結晶を生成し、連
続的にあるいはまた一旦電位等を調整した後、該微結晶
を保護コロイド水溶液を有する母液槽に供給し、該母液
槽中でハロゲン化銀乳剤粒子の粒子成長を行わせること
を特徴とするハロゲン化銀乳剤の調製方法によって達成
される。
その際重要なことは母液槽には電位調整のため以外には
、銀塩水溶液及びハライド水溶液の添加は行わず、さら
に母液には、均一でかぶり核のない微結晶を供給するこ
とである。かくして本発明は従来行われてきた方法と全
く異なるものであり均一でかぶりのないハロゲン化銀乳
剤粒子を得るための斬新な方法である。
尚本発明の記述においては、語句の多義性からの混乱を
避けるために、乳剤粒子の成長、形状及び特性の調整の
場となる液相を母液と称し、ハロゲン化銀成長の中核と
なるハロゲン化銀固相を成長核粒子、成長の補給素材と
なるハロゲン化銀固相を微結晶、母液中で成長核粒子に
微結晶か供給されて成長し、感光性を担い写真特性構成
の対象となるハロゲン化銀固相を乳剤粒子と称する。
本発明におけるハロゲン化銀微結晶の生成方法としては
酸性法、中性法、アンモニア法等を用いることができる
。また形式としてはSJ法、DJ法、それらの組合せな
どにいずれを用いてもよい。
DJ法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成される液
相中のpAgを一定に保つ方法、即ちいわゆるコントロ
ールダブルジェット法(CDJ法)を用いることもでき
る。この方法によると、結晶形が規則的で粒子サイズか
均一に近い微結晶が得られる。
ハロゲン化銀としては、単一組成のものでも異なるハロ
ゲンを含むものであってもよい。これらの生成において
は液面からSJ法あるいはDJ法により添加しても良い
が、特公昭58−58289号、特開昭61−3963
号等に記載されているような撹拌機を用いて液中添加し
てもよい。
さらに該微結晶は特開平1−183417号に記載され
ているように乳剤粒子の粒子成長を起こさせる母液槽の
外に混合器を設け、この混合器に銀塩水溶液とハライド
水溶液と保護コロイド水溶液を供給し混合して微結晶を
生成し、直ちに該微結晶を粒子成長を起こさせる母液槽
中に添加し乳剤粒子の粒子成長を行う、いわゆる連続混
合法を用いることもできる。微結晶を混合器を用いて連
続的に形成することにより、従来この分野でよく用いら
れているバッチ方式でのSJ法あるいはDJ法によるハ
ロゲン化銀粒子の形成方法に比べ、供給される銀イオン
、ハライドイオンは混合器内部での微結晶生成反応のみ
に消費され、混合器を出た後には外部より反応溶液の供
給かないため、バッチ方式のように供給されるハロゲン
化銀か成長核粒子生成、乳剤粒子成長の両用に亘るとい
うことかなく、均一なハロゲン化銀微結晶を生成するこ
とができる。
また微結晶自体のサイズの変化は混合器で微結晶を生成
した後、直ちにそれを粒子成長を行う母液槽に供給する
ことにより抑えることができる。
連続混合法による微結晶の生成法について第1図に示す
。調整した銀塩水溶液とハライド水溶液と保護コロイド
水溶液の各々は溶液タンクl、2.3に収容されている
。次に溶液タンクからフリツプ−4,5,6への通液管
に設置された吸入側弁7a、7b、7cを開とし、ンリ
ンダーより母液槽へ通液管に設置された注出側弁8a、
8b、8Cを閉とした状態でピストン9、lo、11を
上昇させると、シリンダー内か負圧になり、供給すべき
液かシリンダー内に流入する。所定量の液の吸引か終了
したならば、逆に吸入側弁を閉とし、注出側弁を開とし
た状態で、ピストンを下降させると、シリンダー内の液
が注出され、シリンダーからの通液管より混合器12に
高精度に供給される。混合器内でこれらの水溶液を急速
かつ強力に混合して乳剤輸送系13より、母液槽14に
供給される。第2図に混合器の詳細を示すか、この混合
器12はその中に反応室15が設けられ、その反応室1
5の中に回転翼16が取り付けられており、これにより
急速かつ強力に混合される。また第3図にシリンダの詳
細を示した。このシリンジはシリンダー17とピストン
18とOリング19から成る。このフリツプにおいて、
吸入側弁7を開とし、注出側弁8を閉とした状態で、ピ
ストンI8を上昇させると、/リンダー17内が負圧に
成り、混合器I2に対して供給すべき液がシリンダー1
7内に流入する。所定量の液の吸引が終了したならば、
逆に吸入側弁7を閉とし、注出側弁8を開とした状態で
ピストン18を下降させると、シリンダー17内の当該
液か注出され、混合器12に給送される。
かくして上記方法により得られるハロゲン化銀微結晶の
サイズは、粒子をメツシュに乗せてそのまま透過形電子
顕微鏡によって確認できる。倍率は5万倍からlO万倍
がよい。本発明による微結晶のサイズは0.05μ論以
下、好ましくは0.03μm以下、より好ましくは0,
01μm以下である。
本発明による乳剤粒子成長法を以下に記す。本発明にお
いてはまず保護コロイド水溶液を保持した母液槽にて成
長核粒子生成を行う。ハロゲン化銀乳剤粒子の成長核粒
子生成は特開昭50−45437号に記載されているよ
うにCDJ法を用いて行うことが好ましい。上記のよう
に成長核粒子を生成し、母液槽に前記成長核粒子からな
る乳剤溶液を充す。
一方本発明による方法でハロゲン化銀の微結晶を生成す
る。該微結晶の生成後、成長核粒子の存在する母液槽に
該微結晶を添加しオストワルド熟成効果により、ハロゲ
ン化銀乳剤粒子の成長を行うことかできる。本発明によ
り生成された微結晶はその粒子サイズか微細であり、容
易に溶解し再び銀イオンとハライドイオンとなり、乳剤
粒子の均一な成長か起こる。ここで母液槽にはllAg
、 pB調整用以外の銀塩水溶液、及びハライド水溶液
の添加は行わず、ハロゲン化銀乳剤粒子の成長には銀塩
水溶液、ハライド水溶液の濃度の不均一性かなく、粒子
形成時に生ずる還元銀核を全(持たないあるいは還元銀
の粒子間分布かなく、さらに各々のハロゲン化銀乳剤粒
子内のハライド組成か完全に均一でかつ粒子間のハライ
ド組成のばらつきのないハロゲン化銀乳剤粒子を得るこ
とができる。
前記微細な微結晶のハロゲン組成は単一ハロゲン組成も
2種以上のハロゲン組成でも良く、目的とする乳剤粒子
のハライド組成と同一にする。微結晶は撹拌によって母
液槽全体にばらまかれ、かつ非常に微細な、また数も多
数の微結晶から所定のハライド組成のハロゲンイオンと
銀イオンが放出される。
従って全く均一な粒子成長を行うことができる。
さらにハロゲン化銀微結晶を添加することにより従来成
長中に銀イオンの高濃度部分で生していた還元銀、ある
いはかぶり銀の発生をおさえ、高感度な乳剤粒子を得る
ことかできる。また連続混合法を用いてハロゲン化銀乳
剤粒子を形成する場合には予め母液槽に成長核粒子を生
成せしめたのち、微結晶を生成しながら、これを直ちに
母液槽に供給し、同様にハロゲン化銀乳剤粒子の成長を
行うことがでる。
また2種以上のハライド組成を持つ成長の際には微結晶
として、2種以上のハライド組成をもつ所定のハライド
組成を持った微結晶を添加しても、あるいは別々に生成
した単一組成の微結晶を所定のハライド組成となるよう
に添加量を調整して加え成長を行っても良い。
本発明により成長をおこなうハロゲン化銀乳剤粒子は、
酸性法、中性法、アンモニア法のいずれによってもよい
。このような方法で製造されたハロゲン化銀乳剤粒子は
、塩化銀、臭化銀、沃臭化銀、沃塩化銀及び塩臭沃化銀
等単一組成のものでも、2種以上の組成のものでもよく
、これらのハロゲン化銀は粗粒のものでも微粒のもので
もよく、粒径分布は狭くても広くてもよい。またこれら
のハロゲン化銀の結晶形は、立方体、8面体のような正
常結晶でもよく、また球状、平板状などのような変則的
結晶を有するものも、あるいはこれらの結晶形の複合体
でもよい。さらに種々の結晶形の粒子からなってもよい
。またこれらのハロゲン化銀粒子の結晶構造は、内部か
ら外部まで均一なものであっても、内部と外部が異質な
層状構造をしたものであってもよい。さらにこれらの乳
剤粒子は潜像を主として表面に形成する型のものであっ
ても、粒子内部に形成する型のものであってもよい。ま
た上記乳剤粒子の成長時にアンモニア、チオエーテル、
チオ尿素などの公知のハロゲン化銀溶剤を存在させるこ
ともできる。さらにハロゲン化銀乳剤粒子は、粒子を形
成する過程及び/または成長させる過程で、カドミウム
塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩、ロジウ
ム塩、鉄塩及びそれらの錯塩から選ばれる少なくとも1
種の金属イオンを添加し、粒子内部に及び/あるいは粒
子表面層にこれらの金属イオンを含有させることかでき
る。また適当な還元雰囲気下におくことにより、粒子内
部及び/あるいは粒子表面に還元増感核を付与できる。
このようにして得られた乳剤粒子からなる乳剤は必要に
応し脱塩処理、化学増感、分光増感か施され、更に各種
添加剤を加え写真特性が調えられ、感光材料の感光層と
して塗布される。
〔実施例〕
■乳剤A 予め調製した、平均球換算径0.3μmで2モル%の沃
化銀を含む沃臭化銀を成長核粒子として含有する種乳剤
に、温度75°Cにおいて1.5N硝酸銀800ccと
、0.4N沃化カリウムと1. IN臭化カリウムを含
むハライド溶液800ccを90分間かけてDJ法によ
り添加した。この後、乳剤を40″Cに冷却し、常法の
フロキュレーション法により水洗し、ゼラチン60gを
加えてp)16.5、pAg9. Oに調整した。得ら
れた乳剤粒子は平均球換算径1.7μmの八面体沃臭化
銀乳剤であった。
続いてこの乳剤をコア乳剤として、臭化銀シェルを形成
した。臭化銀シェルはモル比でコアニジエル比=11と
した。得られた乳剤粒子は平均球換算径262μmの内
部に沃化銀25モル%を含コア/ンエル単分散八面体で
あった。
■乳剤B 2、 OwLXのゼラチン水溶液2.51に、それを撹
拌しながら、DJ法で1.2Nの硝酸銀溶液と、0.9
Nの臭化カリウムと0.3Nの沃化カリウムを含むハラ
イド水溶液各1200ccを、10分間かけて添加した
。この間ゼラチン溶液は35°Cに保たれた。この後乳
剤を、常法70キユレーシヨン法で洗浄しゼラチン30
gを加え、溶解した後11H6,5、pAg9. Oに
調整した。得られた沃臭化銀微結晶(沃化銀含量25%
)は平均粒子サイズ0.06μmであった。
■乳剤C 乳剤Aと同様の種乳剤を使用し、温度75℃において微
結晶乳剤Bを銀量で1.2モルになる量を90分かけて
ポンプで添加した。この後乳剤を冷却し水洗した後p)
1. llAgを乳剤Aと同様に調整した。
さらに同様にこの乳剤粒子をコアにして硝酸銀溶液と臭
化カリウム溶液をDJ法で母液層に添加し、臭化銀シェ
ルをコア シェル比=1=1になるように形成した。得
られた粒子は平均法換算径1.8μ層の内部に沃化銀2
5モル%を含むコア/シェル単分散八面体粒子であった
が、添加した微結晶に一部が残存し、平板状粒子が生成
してしまった。
■乳剤り 乳剤Aと同様の種乳剤を使用し、母液槽と別に設けられ
た混合器に1.5N硝酸銀800ccと0.4N沃化カ
リウムと1.IN臭化カリウムの混合液800cc及び
3wt%のゼラチン水溶液800ccをダイヤフラム型
コントロール弁で流量制御して90分間かけてトリプル
ジェット法(TJ法)で添加した。混合器内の混合液の
滞留時間は30秒であった。混合器の撹拌翼の回転数は
6000r、 p、 +aであった。
得られた微結晶は、直接法透過型電子顕微鏡で確認した
ところ0.02μmであった。混合器の温度は33°C
に保たれた。混合器で生成した微結晶は、75℃に保た
れた母液槽に供給された。その後さらに1.5N硝酸銀
水溶液と1.5N臭化カリウムと2wt%ゼラチン溶液
を混合器に50分間添加し臭化銀の微結晶を生成し、母
液槽に添加し臭化銀シェルを形成しコア:シェル比=1
・1のコア/シェル乳剤粒子を得た。尚混合器で得られ
た微結晶は0.02μmであった。混合器の撹拌翼の回
転数は5000rp0mであり、温度は35℃に保たれ
た。得られた乳剤粒子は平均法換算径2,2μmの八面
体コア/シェル粒子で内部の沃化銀含有率は25モル%
である。
■乳剤E 乳剤Aと同様の種乳剤を使用し、母液槽と別に設けられ
た混合器に1.5N硝酸銀800ccと、0.4N沃化
カリウムと1.IN臭化カリウムの混合液800cc及
び3wt%のゼラチン水溶液800ccを高精度シリン
ジで流量制御して90分間かけてTJ法で添加した。
混合器内の混合液の滞留時間は30秒であった。得られ
た微結晶は直接法透過型電子顕微鏡で確認したところ0
.02μmであった。混合器の撹拌翼の回転数は600
0r、 p、 mであった。混合器の温度は33°Cに
保たれた。混合器で生成した微結晶は、75°Cに保た
れた母液槽に供給された。その後さらに15N硝酸銀溶
液と1.5N臭化カリウムと2wt%ゼラチン溶液を混
合器に50分間添加し、シェル用臭化銀微結晶を生成し
、つづいて母液槽に供給しコア。
シェル比=1:1のコア/シェル乳剤粒子を得た。
尚混合器で得られた微結晶は002μmであった。
混合器の撹拌翼の回転数は5000r、 p、+aであ
り、温度は35℃に保たれた。得られた乳剤粒子は平均
法換算径2.2μmの八面体のコア/シェル粒子で内部
の沃化銀含有率は25モル%である。
前記のようにして得られた乳剤に通常用いられる添加剤
の同量加えポリエチレンテレフタレートベースに常法に
従い塗布しその写真特性を測定し表−1 本発明の方法による乳剤Eは感度、かぶりの屯で他の乳
剤に比べて優れている。乳剤Cは、乳剤Aに比べて感度
か高いか、平板粒子の混入もあって粒状性は乳剤A、D
、Eに比べて悪く、特にかぶりが悪かった。乳剤りは、
乳剤Aに比べて感度、かぶりとも良いが、本発明の方法
による乳剤Eと比較した場合にはかぶりの点で到底及ば
ない。
さらに上記試料で圧力特性(乳剤を塗布したフィルムの
折り曲げテスト)を調べたところ乳剤Aは非常に激しい
圧力減感を示したか、乳剤Eはその圧力減感が殆ど見ら
れず、圧力特性か顕著に改良された。かくして本発明の
乳剤Eは、高感度、低かぶりでかつ良好な粒状性を保持
し、かつ圧力特性が改善された。
〔発明の効果〕 本発明は、保護コロイド水溶液を有する母液槽とは別に
混合器を設け、この混合器に調整した銀塩水溶液とハラ
イド水溶液あるいはまた保護コロイド水溶液を各々指示
された流量に基づいて、駆動機と連動したシリンジより
高精度に供給し混合してハロゲン化銀微結晶を生成し、
−旦電位等を調整した後、この微結晶を母液槽に供給し
、ノ\0ゲン化銀乳剤粒子の粒子成長を行わせることに
よりハロゲン化銀乳剤粒子のサイズ分布かンヤープで形
状が均一な、さらに感度、かぶりの点で優れたハロゲン
化銀乳剤が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を模式的に表したものである。 1.2.3・・・溶液タンク 4.5.6・・・シリンダー 7a、7b、7c=吸入側弁 8a、8b、8cm注出側弁 9.10.11・・・ピストン 12・・・混合器     13・・・乳剤給送系14
・・・母液槽 第2図は本発明における混合器の詳細図である。 15・・反応室     16・・回転翼第3図は本発
明におけるシリンジの詳細図である。 17・・シリンジ−18・・ピストン 19・・・Oリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  調整した銀塩水溶液とハライド水溶液あるいはまた保
    護コロイド水溶液を各々指示された流量に基づいて、駆
    動機と連動したシリンジより高精度に供給し混合してハ
    ロゲン化銀の微結晶を生成し、連続的にあるいはまた一
    旦電位等を調整した後、該微結晶を保護コロイド水溶液
    を有する母液槽に供給し、該母液槽中でハロゲン化銀乳
    剤粒子の粒子成長を行わせることを特徴とするハロゲン
    化銀乳剤の調製方法。
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