JPH0415055Y2

JPH0415055Y2 -

Info

Publication number: JPH0415055Y2
Application number: JP1989115820U
Authority: JP
Priority date: 1989-10-03
Filing date: 1989-10-03
Publication date: 1992-04-06
Also published as: GB9009772D0; GB2243645A; JPH0355720U; US4982581A

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は指輪、イヤリング、ペンダント、ブロ
ーチその他のアクセサリー用品又は被服用装飾釦
において、宝石その他の装飾片を簡便に取替え得
るようにした結着装置に関する。

（従来の技術）上記各種のアクセサリー又は装飾釦において、
宝石その他の装飾片を取付けた基片を受部材に対
し、簡便に着脱し得る結合手段としては、両者を
磁気結合するもの、或いは一方に設けた凹部に他
方の結合部を嵌入して結着することが行われ、該
嵌入結合の場合、一方にＬ形の結合溝を形成し
て、これに他方の突起を嵌入し、次いで回動する
ことによりＬ形係合溝に突起を係合させて抜け止
め状態として結合することが一般である。

（考案が解決しようとする課題）上記従来手段における磁気結合の場合は、着脱
が簡便であるが、他物と触れたとき比較例簡単に
脱落する不安があり、又嵌合による溝と突起によ
る係合手段も該結合部に回動力を受けた場合は突
起の回動により溝との係合が解かれて離脱する恐
れがあり、いづれの場合も着脱は容易であるが、
結着が弱い点に不安がある。

（課題を解決するための手段）本考案は上記従来手段における不都合を排し、
磁気結合並びに突起と係合溝とによる抜け止め機
構を併用して、着脱を簡便にし且つ結着を確実堅
牢にしたもので、装飾片を取付けた基片と、これ
を結合する受部材とから成り、基片を受部材の凹
部に嵌入結着するものにおいて、基片の嵌入結合
部を突部を有する円以外の断面形状とし、受部材
の凹部は開口面と底面とを基片の嵌入結合部と同
形とし、且つ周面に嵌入結合部の突部を嵌入し次
いで回動し更に嵌入方向に押込むようにした〓形
の案内係合溝を設けると共に受部材の凹部底面と
基片の嵌入結合部の端面に互いに対向する磁石片
を取付けたことを特徴とする。

（作用）本考案において装飾片ａを取付けた基片１の下
部嵌入結合部１ａを、受部材２に設けた凹部３の
開口面に合せて嵌入し、次いで結合部１ａの突部
１ｂを、形案内係合溝４の屈折中間部に沿つて回
動させ、その終端位置において突部位置ｂを更に
形溝４の下部に従つて前記嵌入方向に押し込むこ
とによつて基片１を受部材２と結着し、この状態
で両者は磁石片５，５によつて磁気結させる。

この状態から受部材２から基片１を離脱するに
は、前記嵌入結着操作と逆の順序で、先づ基片１
を磁気結合に抗して引出し、次いで前と逆方向に
回動し、更に凹部３から引き出すことによつて行
われるが、磁気結合に抗して基片１を引上げ、次
いで回動し、更に凹部３から引き出す作動が外力
として順序よく作動することは全く考えられず、
これらは手動作により始めて行われるものである
から使用中に受部材２から基片１が不用意に脱離
することなく受部材２と基片１の結着関係は確実
に行われる。

（実施例）本考案の実施例を先ず第１図と第２図によつて
説明する。

１は宝石その他任意の装飾片ａを一体に取付け
た基片、２は該基片１を結合する受部材で、図示
例で該部材２はアクセサリーの構成部材であり、
該受部材２に設けた凹部３内に基片１を嵌入結合
させて組合せ使用する。

基片１の嵌入結合部１ａは、突部１ｂを有する
円以外の断面形状とし、第１図の実施例では円形
の基片１の下部外周にピンを突設することにより
基片１の下部を、該ピンを突部１ｂとする円以外
の断面形状の嵌入結合部１ａとしたものを示す。

上記基片１の嵌入結合部１ａを嵌入結合する受
部材２の凹部３の開口面３ａおよび底面３ｂは、
上記突部１ｂを含んだ基片１の嵌入結合部２ａの
下部端面形状と同形となるように、円形の凹部の
周縁に前記ピンによる突部１ｂに対応する突部３
ｃを有する円以外の形状とし、凹部３の内周面に
は前記突部３ｃを開口部として底面３ｂに達する
〓形の案内係合溝４を形成した。

図示例における嵌入結合部１ａは対称的に２個
の突部１ｂを設け、又これに対応して凹部３には
突部３ｃに連通する案内係合溝４を２個設けた場
所を示すが、これを１個以上とすることは任意で
ある。

又、案内係合溝４は凹部３の内周面に形成する
ものとは限らず例えば第３図で示すように受部材
２を筒状に形成したものでは該係合溝４を内外壁
を貫通して形成してもよい。

更に基片１の嵌入結合部１ａの下部端面および
受部材２の凹部底面３ｂには、両者が嵌合結着さ
れた状態において接触又は近接対向するように磁
石片５に夫々取付ける。

以上の構成において基片１の嵌入結合部１ａを
受部材１の凹部３内に夫々の突部１ｂ，３ｃを合
致させて〓形係合溝４の上部案内溝４ａに従つて
嵌入し、次いで係合溝４の屈折中間溝４ｂに従つ
て基片１の突部１ｂを回動し、その終端において
更に下部案内溝４ｃに従つて嵌入方向に押込むこ
とにより結合部１ａ端面と凹部底面３ｂの磁石片
５，５による磁気結合状態で基片１を受部材２の
凹部３内に確実に結着させる。

この場合、両者の結合部にガタがある場合、そ
の結着に不安を生ずるが、第４図で例示するよう
に基片１の嵌入結合部１ａにおける突部１ｂの形
状を例えば鈎形に形成し、これが嵌入する係合溝
４の下部案内溝４ｃの断面形状を該突部１ｂの形
状に合致させることにより、これら結合部にガタ
をなくし、結着を更に確実にすることができる
が、上記突部１ｂの形状は鈎形に限ることなくＴ
形その他の形状とすることは任意であり、又、こ
れに対応して係合溝４の下部案内溝４ｃの断面形
状を設定し得る。

次に第５図乃至第８図について本考案の他の実
施例を示す。

この実施例においては基片１の嵌入結合部１ａ
を、周縁に２個の突出部１ｂを有する円以外の断
面形とし、従つて受部材２の凹部３もこれに対応
して開口部３ａおよび底面３ｂを該結合部１ａの
外周形と同形状とし、又第５図でＡで示すよう受
部材２の凹部３に対し基片１の結合部１ａを先ず
突部１ｂ，３ｃを合致させて嵌入し、次いで回動
した後、更に嵌入方向に押込むための〓形係合溝
４を凹部３の開口突部３ｃに連通させて内周面に
形成したものでその作動内容は前例と変ることは
ない。

第９図は本考案の結着装置を施したイヤリング
を示し、その構成部となる受部材２に対し、装飾
片ａを取付けた基片１を随時簡便に取替え得るよ
うに結着したが、その他各種のアクセサリーにお
いて使用する装飾片ａの交換着脱に応用し得るこ
とは勿論であり、又上記受部材２を被服他に結着
して、これに装飾片ａを取付けた基片１を上記手
段によつて着脱自在に結合することにより随時に
装飾片ａを変えて使用できる釦を得られる。

尚、被服地に対する受部材２の結着は、例えば
第４図で仮線で示すように受部材２に設けた袖片
６の孔６ａを利用して縫着するか、或いは図示し
ないが受部材２から突設した爪片を被服地に挿通
し、これを折返して結着する等任意の手段を採用
し得る。

（考案の効果）本考案によるときは各種アクセサリー又は釦の
一部とする受部材と装飾片を取つけた基片と磁気
結合と共に〓形として特殊形態の係合溝と突部と
の係合で結着したので、その着脱は共に簡便で、
特にその結着は使用中に外力によつては解除でき
ない手段を必要とするため使用中の脱落は確実に
防止でき、各種アクセサリー又は装飾釦等におけ
る装飾片の交換使用を簡便有利にした効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は受部材
と基片の分解斜視図、第２図は受部材の平面図、
第３図は受部材の他の実施態様を示す斜視図、第
４図は一部の截断平面図、第５図は本考案の他の
実施例を示す要部截断側面図、第６図はその受部
材の平面図、第７図は第５図の−線截断平面
図、第８図は同−線截断平面図、第９図は使
用の一例を示す一部截断側面図である。ａ……装飾片、１……基片、１ａ……嵌入結合
部、１ｂ……突部、２……受部材、３……凹部、
３ａ……凹部開口面、３ｂ……凹部底面、４……
案内係合溝、５……磁石片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

装飾片ａを取付けた基片１と、これを結合する
受部材２とから成り、基片１を受部材２の凹部３
に嵌入結着するものにおいて、基片１の嵌入結合
部１ａを突部１ｂを有する円以外の断面形状と
し、受部材２の凹部３は開口面３ａと底面３ｂと
を基片１の嵌入結合部１ａと同形とし、且つ周面
に嵌入結合部１ａの突部１ｂを嵌入し次いで回動
し更に嵌入方向に押込むようにした〓形の案内係
合溝４を設けると共に受部材２の凹部底面と基片
１の嵌入結合部１ａの端面に互いに対向する磁石
片５，５を取付けて成る装飾片結着装置。